☆看板が必要です
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えてくる可能性が大。
キース君を御用達にして回避しようと、皆で検討中でしたけれど。
Aブルー「キースが赤字になったとしても、正しいんだよね?」
ブルー 「御用達としての姿勢のことかい?」
Aブルー「そう、それ! スッポンタケの方が偉いんだろう?」
キースよりも、と全てを聞いていたらしいのがソルジャー。
Aブルー「キースはスッポンタケの下僕で、言いなりだよねえ?」
ブルー 「極端な言い方をするんだったら、それで合ってる」
Aブルー「だったら、やっぱりイイネをしなくちゃ!」
スッポンタケの御用達の件、大いに「イイネ!」と立てる親指。
Aブルー「是非とも、キースを御用達に! 今後のためにも!」
シロエ 「ワンコインで法要が出来る所がポイントですか?」
Aブルー「それもあるけど、他にもメリット多そうだしねえ…」
尻拭い役までしてくれるんだろう、とニコニコニッコリ。
Aブルー「スッポンタケが何をやっても、キースの責任!」
ブルー 「まあ、そうだろうね…。赤字だろうが、何であろうが」
Aブルー「最高じゃないか! こんな素晴らしい話は無いよ!」
御用達になって貰わないと、と強烈なプッシュ。
Aブルー「どうすればいいのかな、御用達になって貰うには?」
シロエ 「そうでした! 御用達の看板、要るんでしたね…」
サム 「誰が発行するんだよ? スッポンタケかよ?」
キノコは字なんか書けねえぜ、とサム君の指摘。
サム 「御用達の看板がねえと、御用達とは言えねえし…」
スウェナ「そういえば…。何処のお店も飾っているわね」
店の表や中とかに…、という看板。
スウェナ「キースを御用達にするなら、看板が要るわよ」
ジョミー「スッポンタケの御用達なら、スッポンタケが書くわけ?」
サム 「キノコなのにかよ?」
一同 「「「うーん…」」」
肝心の看板が無理っぽいかも、と暗礁に乗り上げた気分。
計画、頓挫しますかね…?
2017/06/16 (Fri)
☆看板が無理です
梅雨の季節に生えて来るキノコ、もちろんスッポンタケも生える筈。
厄介なブツはキース君に押し付けよう、と御用達にしたいのに…。
シロエ 「看板の無い御用達って、あるんでしょうか?」
ブルー 「お店を構えているわけじゃなければ、飾らないけどさ…」
サム 「飾らねえだけで、看板そのものはあるってことかよ?」
ブルー 「看板と言うか、お免状と言うか…。それは欠かせないね」
御用達に任命された証の文書、と生徒会長。
ブルー 「看板という形だったり、巻物だったり、色々あるけど…」
スウェナ「とにかく、文字の形なわけね? 言葉じゃなくて」
ブルー 「口約束では、御用達の重みが無いからねえ…」
何らかの証拠は存在するよ、と言われましても。
シロエ 「じゃあ、このケースはどうなるんです! その文書は?」
ジョミー「スッポンタケは字が書けないもんね…」
マツカ 「文書以前の問題ですよね、アイウエオだって無理ですよ」
幼稚園児の方がマシです、と御曹司も深い溜息を。
マツカ 「自分の名前くらいだったら、書ける子だって多いですし」
サム 「あー…。サインも出来ねえのがスッポンタケかよ…」
ついでにハンコも押せねえよな、と絶望的な今の状況。
サム 「看板も文書も作れねえなら、無理ってことかよ…」
シロエ 「激しく絶望的ですね…。いい話だと思ったんですが…」
マツカ 「人間だったら、代理も立てられますけどね…」
意思能力が無くても、それなりに…、と御曹司ならではの発言。
マツカ 「後見人とか、やり方はあると思いますけど…」
スウェナ「スッポンタケだと、それも無理よね…」
誰が代理になれると言うのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「相手はキノコよ、後見人なんか何処で探すのよ!」
ブルー 「何処も相手にしないだろうね、法律のプロは」
シロエ 「やっぱりですか…」
ブルー 「常識で考えれば分かるだろう?」
そもそもキノコに人権は無い、という話。
正しいですね?
2017/06/17 (Sat)
☆人権が無いです
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えてくるシーズン。
キース君を御用達にして押し付けたいのに、看板というハードルが。
ブルー 「スッポンタケがキノコな以上は、人権は無いよ」
シロエ 「そうでしたね…。人間にしか無いのが人権でしたね」
スウェナ「おまけに愛護団体も無いわよ、動物でさえないんだから」
ジョミー「犬とか猫なら、相続だって出来るんだっけ?」
全財産を貰うペットがたまにいるよね、とジョミー君。
ジョミー「一人暮らしのお金持ちとかが、全部ペットに譲るって…」
サム 「あー…。たまに聞くよな、大金持ちの猫とかよ…」
ブルー 「あれは外国だよ、この国じゃ無理!」
マツカ 「法律が違いますからね…。書き遺しても無理でしたっけ」
犬や猫は相続出来ませんよ、と御曹司も。
マツカ 「遺産管理をする人を立てれば、世話はして貰えますけど」
ジョミー「直接貰うのは無理なわけ?」
ブルー 「残念だけれど、法律にそれが無いからねえ…」
ペットでソレなら、スッポンタケなんかは論外だ、とキッパリと。
ブルー 「犬や猫なら、まだしも理解の範疇だけどさ…」
サム 「スッポンタケは鳴きもしねえしなあ…。動かねえしよ」
シロエ 「財産があっても、使う方法さえ無いですしね…」
餌代も、ワクチン代とかも要りませんから…、とブツブツブツ。
シロエ 「つまり、スッポンタケには後見人がつかないわけで…」
サム 「御用達の看板、発行できねえってことになるのかよ…」
ブルー 「字も書けない上に、ハンコも押せないキノコだからねえ」
人権も無ければ意思能力も無いというヤツで…、との悲しい解説。
ブルー 「意思能力が無くても、人権があればセーフだけどさ…」
シロエ 「人権も持っていない以上は、どうしようもないですね…」
スウェナ「御用達の看板は作れないわけね…」
ブルー 「そういうことになってくるよね」
残念だけど…、と生徒会長、深い溜息。
御用達は絶望的ですか…。
2017/06/18 (Sun)
☆サインする方法
キノコの天国な梅雨のシーズン、生えて来そうなのがスッポンタケ。
この際、キース君を御用達にしたいというのに、作れないのが看板。
ブルー 「御用達は文書で宣言するものだから…。このケースは…」
シロエ 「代理人さえいませんからねえ、スッポンタケは…」
ジョミー「ただのキノコで、その辺に生えてるだけだもんね…」
代理人以前の問題だよね、とジョミー君も嘆く現実。
ジョミー「サインが出来てハンコが押せたら、それでいいのにさ…」
ブルー 「御用達にする文書だけなら、ぼくが代筆出来るけど…」
スウェナ「詰めの所が出来ないわけね、ハンコが無理で」
ブルー 「スッポンタケのサインもだよ!」
記名押印は基本の基本、と生徒会長、苦々しい顔。
ブルー 「まるで関係ない人が書いても、効果はゼロだし…」
サム 「じゃあよ、スッポンタケで書いたらどうなるんだよ?」
一同 「「「へ?」」」
サム 「スッポンタケだよ、筆みてえな形をしてるじゃねえか!」
アレを使ってサインを書いたらオッケーなんじゃ、というアイデア。
サム 「ハンコを押すのも、スッポンタケを握った手でよ…」
シロエ 「それならいけるかもしれませんね!」
スウェナ「スッポンタケが書いたサインにはなりそうね…」
スッポンタケ「で」書いたサインでも…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「無関係だとは言えないんだもの、有効よ、それ!」
ジョミー「でも、誰がスッポンタケで書くわけ…?」
そのポジションは嫌すぎるけど、とジョミー君。
ジョミー「ぼくは頼まれても逃げそうだよ! サインする係!」
シロエ 「字が上手いのは会長ですよね?」
会長が書けばいいんじゃあ…、と視線の先に生徒会長。
シロエ 「銀青様として鍛えた腕で、お願いします!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…! なんでぼくが…!」
シロエ 「思い切り、適任だからですよ! 達筆ですから!」
御用達の看板を書いて下さい、という依頼。
生徒会長が、ですか…?
2017/06/19 (Mon)
☆筆だと言われても
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えて来るのは確実で。
キース君を御用達にしようと思い付いたものの、問題はサイン。
シロエ 「会長は書道が上手いですから…。絶対、いけます!」
ブルー 「で、でも、それは筆で書くからで…。それ以外では…」
シロエ 「有名な言葉があるじゃないですか! 筆を選ばず、と!」
サム 「あー…。ソレイド八十八ヶ所を開いた御大師様な」
三筆っていうほど有名だよな、というのが書の達人の御大師様。
サム 「どんな筆でも、綺麗に書くのが名人だしよ…」
ジョミー「ブルーも書けるわけだよね! スッポンタケでも!」
ブルー 「筆じゃないから! キノコだから!」
あくまで筆を選ばないだけで、筆以外のは入らない、と慌てる人。
ブルー 「筆なら何でも書けるけど…。ペンでもいいけど…」
Aブルー「何を言うかな、スッポンタケだって立派に筆だよ!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「だから、筆だってば! あの姿を見て分からないかい?」
筆でなければ何だと言うのだ…、とソルジャー、自信満々ですけど。
ブルー 「あのねえ…。どの辺が、どう筆だって?」
Aブルー「全体的に! こう、しっかりと!」
ブルー 「…視力検査をした方がいいと思うけれどね?」
ノルディの病院で調べて貰いたまえ、と生徒会長、マジレス。
ブルー 「物が歪んで見えるとなったら、早い間に治療が必要!」
Aブルー「歪んでないよ!」
ブルー 「スッポンタケが筆に見えるのなら、歪んでるってば!」
Aブルー「見えない方が変だと思うけどねえ…?」
あの形だよ、と揺らがない態度。
Aブルー「こう、昔から言うらしいじゃないか! 筆だって!」
シロエ 「…何処かの地方で、そんな名前があるんですか?」
ブルー 「ローカルな名前かぁ…。それなら変なのもあるかもね」
Aブルー「そんなのじゃなくて、ズバリそのもの!」
アレは本当に筆そのものだ、と言われましても。
視力の方は大丈夫…?
2017/06/20 (Tue)
☆筆だと言い張る人
キノコの天国な梅雨のシーズン、生えて来そうなのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達にしたい所へ看板が問題。
Aブルー「要は、スッポンタケが筆ならいいんだろう?」
ブルー 「そりゃね、サインが出来れば御用達の看板だって…」
出せるだろうけど、と生徒会長、ブツブツと。
ブルー 「でもねえ、アレはキノコだから! 筆じゃないから!」
Aブルー「筆そのものだと言ってるじゃないか!」
シロエ 「念のために訊きますけれど…。名前じゃないんですね?」
何処かの方言でフデタケとかいう名前なオチでは、と確認が。
シロエ 「そういう筆じゃ駄目なんですよ! 会長には!」
ブルー 「ぼくが求めるのは、あくまで筆! 本物のヤツで!」
書道に使う筆でなければ話にならない、と生徒会長。
ブルー 「同じ筆でもピンキリだから、その辺は選ばないけどね」
サム 「やっぱり選ばねえのかよ! 流石はブルー!」
ブルー 「どんな筆でも綺麗に書けなきゃ、修行不足だよ」
坊主としても失格だろう、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「だけど、スッポンタケは論外! どう考えても!」
Aブルー「あれほど見事な筆なのに…。君の方こそ視力検査だよ!」
スッポンタケが筆に見えないなんて、という反論。
Aブルー「ほら、昔から言うんだろう? この辺りじゃさ…」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「知らないかなあ、筆おろしって!」
一同 「「「筆おろし?」」」
はて…、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「えっと…。初めて筆を使う時のことでしょうか?」
ジョミー「それっぽいよね、新しい服とかでも、おろすって…」
マツカ 「使い初めですね、ぼくもそれだと思いますけど…」
サム 「でもよ…。それでスッポンタケなんかを、使うのかよ?」
スウェナ「そうよね、モノがモノだったわね…」
一同 「「「えーっと…?」」」
スッポンタケで筆の使い初めとは…、と深まる謎。
理解不能ですね?
2017/06/21 (Wed)
☆筆だと言えば筆
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも生えて来るのは確実で。
それをキース君に押し付けるべく、御用達にしたいのに、難問が。
シロエ 「スッポンタケの筆で、使い初めなんて無いでしょう?」
サム 「そもそもが筆じゃねえからよ…。おろすも何も…」
ジョミー「おろす以前の問題だよね、御用達の看板は欲しいけど…」
スッポンタケさえサインしたなら、キースが御用達なのに、と。
ジョミー「ブルーでもアレじゃ書けないって言うし、厄介だよね」
シロエ 「どの辺が筆か、もう本当に謎ですよ!」
マツカ 「視力検査をして貰った方がいいと思いますね…」
自分じゃ意識していない内に、症状が進むケースだって、と御曹司。
マツカ 「緑内障なんかは怖いそうですよ、気付いた時は手遅れで」
スウェナ「そうらしいわよね…。視界が欠けて気が付くのよね」
シロエ 「それで慌てて眼科に行ったら、もう失明の危機で…」
そのままアウトなケースも多いんですよね、とシロエ君もブルブル。
シロエ 「スッポンタケが筆に見えるんなら、検査すべきです」
サム 「悪いことは言わねえから、行った方がいいぜ」
Aブルー「何を言うかな、ぼくの視力は正常だから!」
それにスッポンタケは筆だ、とソルジャー、胸を張りまして。
Aブルー「そもそも、筆おろしの意味を間違えてるから!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「筆おろしと言うのは、こう、初めてのセックスで!」
ブルー 「その先、禁止!」
直ぐに黙れ、と生徒会長。
ブルー 「余計な知識は要らないんだよ、この子たちには!」
Aブルー「覚えておいて損は無いから! 常識だから!」
筆おろしは知っておくべきだ、と開き直る人。
Aブルー「男が童貞を捨てることをね、筆おろしと!」
一同 「「「え?」」」
Aブルー「だから、スッポンタケも筆! あの形だから!」
一同 「「「うわー…」」」
なんてこった、と誰もが抱えている頭。
そういう理由で筆でしたか…。
2017/06/22 (Thu)
☆強度が足りない
キノコの天国な梅雨のシーズン、生えて来そうなのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達にする企画が妙な方向へ。
Aブルー「これで分かってくれたかな? スッポンタケは筆だと!」
一同 「「「………」」」
Aブルー「分かってくれたみたいだね! じゃあ、御用達で!」
スッポンタケの筆で御用達の看板を書いて欲しい、と注文が。
Aブルー「字が上手いのはブルーらしいし、看板、よろしく!」
ブルー 「お断りだよ! 君が言うのは詭弁だから!」
どう転がっても、スッポンタケは筆じゃない、と生徒会長、反論。
ブルー 「見た目だけで話を進められても…。現実を見たまえ!」
Aブルー「現実?」
ブルー 「そう! スッポンタケの強度を考えたのかい?」
キノコは硬くないんだけれど、と指をビシィ! と。
ブルー 「サルノコシカケとか、硬いキノコもあるけどね…」
サム 「そういや、普通はヤワだよなぁ…。その辺のキノコ」
シロエ 「ちょっと蹴ったら砕けますよね、粉々に」
マツカ 「スッポンタケも、そっち系ですよね?」
脆いキノコの筈ですよ、と御曹司も。
マツカ 「ですから、料理のバリエーションも多かったかと…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 柔らかいから、詰め物が出来るよ!」
硬いキノコじゃ無理だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ひき肉を詰めて蒸してもいいし、煮込んでも…」
Aブルー「いいよね、スッポンタケの肉詰め! ビジュアル最高!」
ブルー 「そんな話はしなくていいから!」
Aブルー「えーっ!? 臨戦態勢のアレ風のヤツが絶品なのに!」
食べて美味しくて、目で漲って…、と瞳がキラキラ。
Aブルー「ぼくのハーレイも漲りまくりの、素敵メニューだよ!」
ブルー 「あのねえ…。とにかく、アレでは書けないから!」
Aブルー「筆なのに?」
ブルー 「あんなのは筆と言わないよ!」
一文字でも書けたら上等だろう、というキノコの脆さ。
看板なんかは無理ですね…?
2017/06/23 (Fri)
☆作れない看板
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケも顔を出すのは確実。
キース君を御用達にして押し付けたいのに、無理そうなのが看板で。
ブルー 「御用達の看板が書けない以上は、御用達も無理!」
Aブルー「そ、そんな…。とってもいい話なのに!」
シロエ 「キース先輩に全てを押し付けるには、最高ですけど…」
肝心の看板が作れないのでは…、とシロエ君も溜息。
シロエ 「何処まで悪運が強いんでしょうね、キース先輩…」
サム 「半端ねえよな、あいつのリアルラックはよ…」
ジョミー「なんだかんだで今日まで無事だし、憎らしいよね…」
スウェナ「私たちがババを引いてばかりよ、キースのせいで!」
なのにケロリとしているなんて、と睨み付ける先に副住職。
スウェナ「ワンコインで法要をさせられるのが、お似合いなのに…」
キース 「そんなコースは御免蒙る! 大赤字だ!」
法衣のクリーニング代も出ないぞ、とギャーギャーと。
キース 「持ち出しどころか、俺が破産をしかねないんだ!」
シロエ 「それ以上の迷惑を蒙ってるのが、ぼくたちですけど?」
マツカ 「ええ…。キースのお蔭で、ロクな目に遭っていませんね」
とっくにストーカーですよ、と御曹司が言うスッポンタケ。
マツカ 「いつから追い掛けられているのか、覚えてません」
サム 「棚経、何回やらされたっけか…。ジョミーだけどよ」
ジョミー「キースと一緒に、二回は来たんじゃないのかな…」
その前のことは覚えていない、とジョミー君。
ジョミー「スイカに卒塔婆が刺さってたのが去年だっけ?」
一同 「「「えーっと…?」」」
誰もが首を捻るくらいに、曖昧になっている記憶。
シロエ 「シーズンオフにも追われてますから、忘れますよね…」
スウェナ「やっぱりキースに押し付けるべきよ!」
ジョミー「でもさ、看板の問題が…。作れないんだよ?」
一同 「「「うーん…」」」
それが一番の問題だった、と誰もがガックリ。
御用達には、必須アイテム…。
2017/06/24 (Sat)
☆人権が問題です
キノコの天国な梅雨のシーズン、スッポンタケも出て来るのは確実。
それをキース君に押し付けようと、御用達にしたいのに無理な看板。
シロエ 「御用達の話は美味しいですけど、看板が無理じゃ…」
サム 「企画倒れになるしかねえよな、いい話なのによ…」
キース 「どの辺が、いい話なんだ!」
ジョミー「キース以外は全員、いい話だと思っているよ!」
スッポンタケを崇める誰かさんもね、と視線がソルジャーに。
ジョミー「いい話だよね、キースが御用達って?」
Aブルー「それはもう! ワンコインで法要が出来るだなんてね!」
こんな美味しい話があるだろうか、と輝く瞳。
Aブルー「お小遣いには困ってないけど、同じ使うなら有意義に!」
ブルー 「その先は喋らなくてもいいから!」
Aブルー「でもねえ…。漢方薬にアダルトグッズに、他にも色々!」
ラブホテルだって行きたいからね、とウキウキと。
Aブルー「法要の費用が浮いた分でさ、もう好きなだけ!」
ブルー 「はいはい、分かった! だけど、所詮は夢だよ、それは」
シロエ 「御用達の看板が作れませんしね…」
スッポンタケには人権も何もありませんから、とシロエ君。
シロエ 「人権を持ってくれていたなら、まだマシでしたけど…」
スウェナ「後見人とか、きっと方法があったわよね…」
Aブルー「うーん…。後見人って、誰がなれるわけ?」
一同 「「「へ?」」」
なれるも何も…、と一同、キョトン。
シロエ 「あのですね…。後見人をつけるには、まず人権が…」
サム 「この国じゃ、ペットの遺産相続だって無理なんだぜ?」
Aブルー「そうらしいけど…。養子の場合は?」
一同 「「「養子?」」」
なんのこっちゃ、と見合わせる顔。
Aブルー「そう、養子! スッポンタケが養子だったら?」
ブルー 「誰がキノコを養子にすると!?」
シロエ 「養子以前の問題ですよ!」
人権が無いのに、養子縁組は出来ません、と正論が。
有り得ませんよね?
2017/06/25 (Sun)
☆養子だそうです
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケだって出て来るのは確実。
キース君を御用達にしておきたいのに、肝心の看板が作れないオチ。
シロエ 「いったい誰が、スッポンタケと養子縁組するんですか!」
スウェナ「絶対に無理よね、人権も戸籍も無いんだから」
Aブルー「でも…。養子縁組なら、もう済んでるよ?」
一同 「「「へ?」」」
なんの話だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「スッポンタケと養子縁組って…。何処のキノコですか?」
マツカ 「ベニテングダケか何かでしょうか? キヌガサタケとか」
ブルー 「ビジュアルだけなら、アミガサタケでも行けそうだけど」
でも…、と生徒会長も怪訝な顔付き。
ブルー 「キノコ同士で養子縁組だなんて、聞かないけどねえ?」
シロエ 「そもそも、無効っぽいですよ! キノコですから!」
ジョミー「だよねえ…。どっちも人権が無いんだからさ」
養子縁組をする意味が無いんじゃあ…、とジョミー君も。
ジョミー「誰かが代理でやったとしたって、パフォーマンスだよ」
サム 「あー…。干支の引き継ぎみたいなヤツかもなぁ…」
ネズミと牛が対面するだけで、台詞は人間が喋るヤツ、という解釈。
サム 「でもよ、誰がスッポンタケなんかを持ち出すんだよ?」
シロエ 「やりそうな人がいませんよねえ?」
Aブルー「それがいるんだな、君たちは忘れているようだけど!」
スッポンタケを養子にした人がいる、とソルジャー、自信満々。
Aブルー「ぼくのハーレイが、ちゃんと養子にしたんだよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「前に山の中で、とても立派なスッポンタケに出会って…」
その場で養子に迎えたんだけれど…、という話。
Aブルー「スッポンタケに、ちゃんと挨拶をしてね!」
シロエ 「そうでしたっけ?」
ジョミー「覚えてないけど…」
Aブルー「君たちも現場に立ち会っただろう!?」
忘れ去らないでくれたまえ、と言われましても。
いつの話ですか…?
2017/06/26 (Mon)
☆戸籍はありません
キノコの天国な梅雨のシーズン、間違いなく出るのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達を計画しているものの…。
Aブルー「なんで忘れるかな、あんな劇的で大事な場面を!」
シロエ 「それって、いつの話です? ぼくは知りませんよ?」
サム 「覚えてねえよな、キノコ狩りなら行ってる筈だけどよ…」
Aブルー「そのキノコ狩りの時だってば!」
ぼくのハーレイも来ていた時だ、とソルジャー、力説。
Aブルー「スッポンタケの出そうな山に出掛けて、見付けてさ…」
シロエ 「養子縁組したんですか?」
Aブルー「そう! あの時から、ハーレイの養子になったんだよ!」
だから、スッポンタケには人格がある、とキッパリと。
Aブルー「なんと言っても、ぼくのハーレイの養子!」
ブルー 「…戸籍はどうなっているんだい?」
Aブルー「戸籍?」
ブルー 「養子にしたなら、戸籍に入っているだろう?」
その辺の証拠はあるんだろうね、と生徒会長。
ブルー 「口約束だと話にならないよ? 御用達が絡むんだしね」
Aブルー「戸籍って…。そもそも、ぼくの戸籍が無いけど」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「ぼくもハーレイも、ミュウだからね!」
ミュウと判断された時点で、戸籍は抹消されている、と威張る人。
Aブルー「実験用に必要だから、データはあると思うけど…」
キース 「あんた、無戸籍だったのか!?」
Aブルー「そうだけど? ミュウに人権は無いからねえ…」
SD体制の異分子だけに、とソルジャー、深い溜息。
Aブルー「だから癒しも必要で…。スッポンタケとか」
ブルー 「必要だからって、なんで養子に!」
口約束でも、相手はキノコに過ぎないのに、とツッコミが。
ブルー 「何のメリットも無さそうだけど!」
Aブルー「それがあるんだな、ハーレイ・ジュニアで!」
一同 「「「ハーレイ・ジュニア?」」」
いったい何が言いたいのだ、と首を傾げる御一同様。
ジュニアですって…?
2017/06/27 (Tue)
☆息子だそうです
梅雨のシーズンはキノコの天国、スッポンタケも何処かにいる季節。
キース君に押し付けるべく、御用達にしたいというのに看板が問題。
シロエ 「ハーレイ・ジュニアって…。何なんですか?」
Aブルー「そのままだけど? ウィリアム・ハーレイ・ジュニア!」
そういう名前で養子にしたのだ、とソルジャー、得意げ。
Aブルー「なんと言っても、あのハーレイの息子だからねえ…」
一同 「「「息子?」」」
スッポンタケはオスだったのか、と一同、驚愕。
ジョミー「アレって、性別、あったんだ…。オスだったって?」
サム 「キノコのオスって、俺は聞いたことねえけどなあ…」
マツカ 「両性具有じゃないんですか? キノコですから」
スウェナ「花とは仕組みが違うわよねえ、どれもオスなの?」
知らなかったわ、と元ジャーナリスト志望のスウェナちゃんも。
スウェナ「だけどオスでも、戸籍も無いのに養子だなんて…」
Aブルー「きちんと縁組したからねえ! 息子同士で!」
一同 「「「息子同士?」」」
なんのこっちゃ、と誰もがキョロキョロ。
サム 「キャプテンって、息子がいたっけか?」
シロエ 「知りませんけど…」
マツカ 「会ったことさえ無いですよね…」
Aブルー「失礼な! ちゃんと立派な息子がいるから!」
それに君たちも会っているから、とソルジャー、反論。
Aブルー「スッポンタケに激似の息子が、ちゃんといるってば!」
一同 「「「激似?」」」
スッポンタケに似てるだなんて、と蜂の巣をつついたような騒ぎに。
ジョミー「ちょっと想像つかない顔だよ、会ったっけ?」
サム 「会ってたんなら、二度と忘れそうにねえけどよ…」
人外だぜ、という声が。
サム 「あんな人間、実在するわけねえだろう!」
シロエ 「ですよね、人間の姿じゃないですもんね…」
Aブルー「何を言うかな、ちゃんと立派に人間だから!」
ぼくのハーレイは人間だ、と言ってますけど。
問題がズレていませんか…?
2017/06/28 (Wed)
☆息子は息子でも
キノコの天国な梅雨のシーズン、きっと出ているのがスッポンタケ。
それをキース君に押し付けようと、御用達にしたいのに看板が問題。
Aブルー「ぼくのハーレイは人間なんだし、息子も人間!」
シロエ 「でも、スッポンタケに激似なんでしょう?」
サム 「あんな姿の人間はいねえぜ、どう考えてもよ…」
Aブルー「ちゃんといるってば、ハーレイの息子なんだから!」
いつもハーレイの股間にいるから、と妙な台詞が。
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「息子なんだと言っただろう! アレのことだよ!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「アレと言ったら、アレしかないよね! 股間だから!」
セックスに欠かせないヤツで…、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「スッポンタケと瓜二つの筈だよ、ハーレイの息子!」
一同 「「「………」」」
Aブルー「先っぽ同士で挨拶をしてさ、無事に養子に!」
君たちも立ち会ってくれただろう、と言われて蘇るイヤンな記憶。
シロエ 「…そういえば…」
ジョミー「なんか、あったような…」
Aブルー「思い出してくれた? だから人権はあるんだよ!」
スッポンタケの代理が要るなら、ぼくのハーレイ、と笑顔。
Aブルー「羽根ペンで日誌も書いているから、達筆だしね!」
キース 「ま、待て、看板が出来るのか!?」
Aブルー「定型文さえ教えてくれれば、キッチリ書くから!」
御用達の看板を貰ってくれたまえ、と溢れる自信。
Aブルー「どんな感じの看板なのかな、筆で書くのかい?」
ブルー 「まあ、そうだけど…」
Aブルー「だったら、少し練習させて…。それからだね!」
同じ書くなら上手な文字を、と欲張る人。
Aブルー「ブルーにも負けない、最高の字が書けるといいねえ…」
ブルー 「まあいいけどね、代理がお祖父さんでも」
Aブルー「お祖父さんだって?」
ブルー 「息子同士で養子縁組したんだろう?」
君のハーレイは祖父じゃないか、とツッコミが。
確かにそうかも…。
2017/06/29 (Thu)
☆息子が書けばいい
梅雨の季節はキノコの天国、スッポンタケだって顔を出している筈。
キース君を御用達にして押し付けるには、看板が必要ですけれど。
Aブルー「ぼくのハーレイが、お祖父さんって…。酷くないかい?」
ブルー 「でも、事実だしね? 養子縁組なら大丈夫だよ!」
シロエ 「孫と縁組するケースは多いそうですし…。相続対策で」
どうぞ縁組して下さい、とプッシュの声が。
シロエ 「キース先輩さえ御用達になれば、何でもいいです!」
サム 「だよなあ、スッポンタケと縁が切れるんならよ」
Aブルー「お祖父さんは酷すぎるから! あんまりだから!」
ブルー 「それなら、息子を出すしかないね」
スッポンタケと養子縁組した息子の出番、と生徒会長。
ブルー 「君の理論なら筆らしいしね、ソレで書いたら?」
一同 「「「へ?」」」」
ブルー 「練習するのは大変だろうけど、問題の方は解決だよ!」
息子が自分で書けばよろしい、と涼しい顔。
ブルー 「墨をたっぷりつけて書いたら、もうバッチリ!」
キース 「そんな看板は嫌すぎるんだが!」
Aブルー「え、えっと…。ハーレイのアソコで看板を書けと?」
ブルー 「芸域が広がっていいと思うよ」
腰使いも上手くなるであろう、とレッドカードにスレスレの発言。
ブルー 「テクニシャンになったら、君も大満足だろう?」
Aブルー「そ、それは…。だけど、その前に腰を傷めそうだよ!」
ブルー 「ギックリ腰のリスクは高いだろうねえ…」
それでも祖父が嫌なら頑張れ、と激励の言葉。
ブルー 「成果を楽しみにしてるから! 努力あるのみ!」
Aブルー「ハーレイの腰が壊れちゃ、話にならないよ!」
御用達以前の問題だから、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「お祖父さんも嫌だし、腰を傷めたらもっと嫌だし…」
キース 「そう思うんなら、諦めてくれ!」
Aブルー「せっかく美味しい話なのに…!」
どうして夢が砕け散るのだ、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2017/06/30 (Fri)