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シャングリラ学園つれづれ語り

☆施餓鬼にピッタリ


今年も棚経の日が来ましたけど、スッポンタケのお膳が問題。
死んでいない霊は迎えていなくて、お膳を召し上がる仏様も無し。

シロエ 「あのぅ…。お盆の精神で施餓鬼というのは何ですか?」
ブルー 「文字通り、餓鬼に施すんだけど、お盆だからねえ…」

いつも以上に意味があるよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「地獄からも帰って来るというのに、無縁仏様も多くて」
マツカ 「ああ…。お迎えする人が誰もいない仏様ですね?」
ブルー 「そうなんだよ。棚経も無ければ、帰る家も無いし…」

餓鬼でなくても、ホームレスという感じだよね、という話。

ブルー 「帰る家のある仏様をさ、横目で見るしかないわけで…」
スウェナ「それで施餓鬼をするわけね? 食事の無い仏様向けに」
ブルー 「もちろん餓鬼にもお供えするけど、それ以上だよね」

どうぞ沢山お召し上がり下さい、と施餓鬼してこそ、と解説が。

ブルー 「だからスッポンタケのお膳も、施餓鬼にピッタリ!」
シロエ 「無駄になってはいないんですね?」
ブルー 「棚経のお経には変食陀羅尼もあるからね」

お供えしたお膳がドカンと増えて、何人分もの御馳走に…、と。

ブルー 「毎年、大勢の仏様が喜んでくれていると思うよ」
ぶるぅ 「わぁーい、ぼくのお料理、沢山の人が食べるんだね!」

今年も美味しく食べて欲しいな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「スッポンタケだと一人だけだけど、お客様が一杯!」
シロエ 「そういう仕組みになってたんですか、あの棚経…」
ブルー 「スッポンタケを迎えていないからには、そうなるね」

誰かさんの功徳にはなっているけど、とニコニコニコ。

ブルー 「本人にそのつもりはなくても、善行だしさ」
シロエ 「極楽の蓮がランクアップですか、功徳を積んで」
ブルー 「そう! ただ、本人は…」
スウェナ「喜ぶかどうか、微妙だわねえ…」

極楽の蓮のランクアップは…、と首を傾げる御一同様。
どうなんでしょうね?


2017/08/16 (Wed)

 

☆施餓鬼をすると


お盆の棚経の日なんですけど、スッポンタケの霊は迎えないまま。
供えたお膳はスッポンタケならぬ、他の仏様用になるそうで…。

シロエ 「誰かさんが希望している蓮って、ランク低めですね?」
マツカ 「阿弥陀様から一番遠い蓮を希望だそうですしね…」

阿弥陀様の所に近い蓮ほど上等ですよね、と御曹司の質問。

マツカ 「功徳を積んでランクアップだと、近くなりますよね?」
ブルー 「それはもう! 功徳を積むほど順調に!」
シロエ 「だったら今年も近付くんですね、このお膳の分…」
ブルー 「そうだけど? どのくらいの距離かは謎だけどさ」

単位がセンチかメートルなのかは分からないよ、と銀青様。

ブルー 「ミリ単位なのかもしれないし…。だけど、ミリでも…」
シロエ 「百回もやれば、10センチにはなりますね…」
マツカ 「センチだったら1メートルですし、メートルならば…」
スウェナ「百年も経ったら、百メートルはガチだわねえ…」

それだけ阿弥陀様に近付くわけね、と眺めるお膳。

スウェナ「嫌がりそうねえ、誰かさん…。希望と逆では」
シロエ 「日頃の行いが最悪ですから、差し引きゼロかも…」
ブルー 「どうだろうねえ、お浄土の基準は緩めだからさ」

蜘蛛の糸の話で分かるだろう、という話。

ブルー 「たった1匹の蜘蛛を助けたら、地獄脱出可能なんだよ」
シロエ 「そうでした! あの話は糸が切れちゃいますけど…」
マツカ 「その教訓から学んだ人は、無事に極楽到着ですよね…」

他の人さえ蹴落とさなければ、極楽に登れるんですから、と。

マツカ 「そこまで基準が緩いとなったら、お膳の効果は…」
シロエ 「抜群なのかもしれませんよね、毎年、施餓鬼で」

何メートルほど近付いたでしょう、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「いっそキロ単位なら、もう最高だと思うんですが!」
ブルー 「キロとなったら、やめそうだよね…」

この棚経というヤツを…、と頷く生徒会長。
どうなるんでしょう?


2017/08/17 (Thu)

 

☆距離が縮みます


棚経の日がやって来たものの、スッポンタケの霊のお迎えは無し。
供えたお膳は他の仏様が喜ぶ施餓鬼で、誰かさんが積むのが功徳。

ブルー 「棚経1回につき、阿弥陀様に1キロ近付くんなら…」
シロエ 「極楽が相当広いにしたって、かなり接近しますよね」
マツカ 「百回やれば百キロですから、相当な距離になりますよ」
スウェナ「宇宙規模での広さなら、まだマシそうだけど…」

まさか何光年ってことは…、とスウェナちゃんが言う極楽の距離。

スウェナ「阿弥陀様から、何光年も離れることは無いんでしょ?」
ブルー 「那由多とか阿僧祇とか、普通にお経に入ってるから…」
シロエ 「もしかして、何光年ですか!?」
ブルー 「うん、多分…。でもねえ、相手はお浄土だから…」

何光年でも一瞬だよね、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「広いお浄土の何処にいたって、阿弥陀様はおいでで…」
シロエ 「見てらっしゃるということですか?」
ブルー 「それが出来なきゃ、阿弥陀様ではないからね!」

お浄土の何処でも、阿弥陀様のお声は聞こえるものだ、と。

ブルー 「日々、有難い説法を聞いて修行なんだよ」
シロエ 「誰かさんの目的は、修行とは違うみたいですけど?」
マツカ 「阿弥陀様から一番遠い蓮を希望する人ですからね…」
スウェナ「何光年も離れていたって、距離は縮むわよ!」

棚経でお膳を供える度に…、とスウェナちゃんが指差すお膳。

スウェナ「今年もコレで縮むわけよね、何センチかは」
シロエ 「キロ単位で縮めて欲しいですけどね…」
マツカ 「それはキースの腕なんでしょうか?」

どのくらい縮められるかは…、という質問。

マツカ 「棚経に来るお坊さんの力によりますか?」
ブルー 「それはまあ…。無関係とは言えないだろうね、法力も」
シロエ 「じゃあ、会長が棚経をしたら…」
スウェナ「キースよりも縮められそうよねえ、阿弥陀様との距離」

1光年でもいけそうだわよ、と言ってますけど。
そうなんですか…?


2017/08/18 (Fri) 

 

☆代わりにお願い


棚経の日を迎えましたが、スッポンタケの霊はお迎えしない現実。
供えたお膳は施餓鬼になって、他の仏様が喜ぶ仕様だそうでして。

スウェナ「伝説の高僧、銀青様なら1光年でも縮められそうよ?」
シロエ 「そうですね…。キース先輩なら1メートルでも…」
マツカ 「ブルーだったら1光年というのは、ありそうですね」

どうなんですか、とマツカ君が見詰める生徒会長、いえ、銀青様。

マツカ 「そのくらいの差は出るんでしょうか? 実際のところ」
ブルー 「うーん…。まるで無いとは言えないねえ…」
シロエ 「だったら、会長にお願いしたいんですけれど!」

今年のスッポンタケの棚経、とシロエ君が土下座。

シロエ 「その展開なら、例の人が逃げて行くでしょうから…」
マツカ 「逃げそうですね…。棚経なんかは放り出して」
スウェナ「やってしまったら、阿弥陀様との距離が縮むものね」

今までは1メートルで済んでいたのが1光年も、と輝く顔。

スウェナ「それで行きましょ、これから毎年、ブルーの役目で!」
シロエ 「スウェナ先輩も土下座ですよ! ぼくと一緒に!」
マツカ 「ブルー、ぼくからもお願いします!」

どうか棚経をやって下さい、と三人揃って土下座MAX。

シロエ 「お願いですから、助けると思って!」
マツカ 「他所のお寺のお坊さんがやっても、いいんですよね?」
ブルー 「基本は菩提寺なんだけどねえ…」

遠方とかでも、お盆より前に来て貰うとか…、という話。

ブルー 「元老寺の檀家さんでも、そういう家はあると思うよ」
シロエ 「棚経が今日じゃない家…ですか?」
ブルー 「そう。檀家さんの家が遠いと、もう七月から…」

卒塔婆書きの合間に出掛けるよね、と解説が。

ブルー 「棚経はそれほど大切なんだよ」
シロエ 「じゃあ、会長が代理でやるのは絶望的ですか?」
ブルー 「絶望的ってこともないけど、今年はキースが…」

来ることになっているからねえ…、とツッコミが。
予約済みですね?


2017/08/19 (Sat)

 

☆ドタキャンしたい


棚経の日が来たわけですけど、スッポンタケの霊は不在だそうで。
お供えしたお膳は施餓鬼になって、誰かさんが功徳を積む仕様。

シロエ 「例の人を排除できると思ったんですが…。棚経から」
マツカ 「ぼくたちだけでやるんだったら、平和ですしね…」
スウェナ「ただの遊びに過ぎないものねえ、抹香臭くても」

今までの棚経とは全然違うわ、とスウェナちゃんも残念そう。

スウェナ「だけどキースが来るのよね…。頼んだからには」
シロエ 「ドタキャンするのはどうなんでしょう?」
マツカ 「そういえば、連絡は可能ですよね…。棚経中でも」

スマホは持っているでしょうから、と御曹司。

マツカ 「それともスマホはアウトでしょうか、棚経には?」
ブルー 「アウトじゃないけど? むしろ去年から隠れた人気」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「ポケモンGOだよ、あらゆる所を回るからねえ!」

棚経でポケモン捕り放題だ、と凄い台詞が。

シロエ 「ぽ、ポケモンって…。棚経中にですか!?」
マツカ 「車の運転とは違いますから、いいんでしょうか…?」
ブルー 「流石にお経を唱えながらは駄目だけどさ…」

移動の合間にポケモンゲット、という返事。

ブルー 「これがけっこう捕れるらしくて、スマホは必須!」
シロエ 「だったら、キース先輩も持っているわけですね?」
スウェナ「ポケモンGO、やっていたかしら?」
マツカ 「やっていないと思いますけど…。始めたとか…?」

お坊さんの間で流行りだったら…、と傾げる首。

マツカ 「やらないと付き合いが悪いでしょうか?」
ブルー 「それはあるねえ、大勢で集まるような時には…」

話題になるのがポケモンGOだ、と銀青様。

ブルー 「自分のお寺がジムになってる人も多いし」
シロエ 「それならキース先輩も、スマホを持って出てますね!」
スウェナ「ポケモンGOはともかく、アウトじゃないなら…」

出先でも連絡がつく筈よ、とスウェナちゃん。
ドタキャンですか?


2017/08/20 (Sun) 

 

☆ドタキャンに決定


棚経の日を迎えたものの、いないらしいのがスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、誰かさんが功徳を積む仕様らしく。

スウェナ「キースに電話しましょうよ! 来なくていい、って!」
シロエ 「そうですね…。キース先輩も一軒減ったら喜びますよ」
マツカ 「今日は一日中、自転車で走るわけですしね…」

この暑い中を、ジョミーをお供に汗ダラダラで…、とマツカ君も。

マツカ 「此処には瞬間移動で来ていますけど、他の所は…」
シロエ 「もれなく自転車で走りまくりで、地獄らしいですし…」
スウェナ「ドタキャンでも絶対、大喜びよ! それに此処のは…」

スッポンタケの棚経だもの、とニコニコニコ。

スウェナ「戒名を後悔してるらしいし、来ずに済んだら万歳よ!」
ブルー 「そうなるだろうね、毎年、ドツボにはまるんだから」

スッポンタケの棚経をさせられて…、と頷く生徒会長。

ブルー 「分かった、ぼくが棚経をするよ。キースの代わりに」
シロエ 「お願いします! で、でも、お布施は…」
スウェナ「べらぼうに高くつくんだったわね、この場合…」

キースとは格が違うから…、と青ざめるスウェナちゃんですけど。

マツカ 「ぼくが出させて頂きます。…おいくらですか?」
ブルー 「お志だし、このくらい…、と言いたい所だけどさ…」

生徒会長、指を1本立てまして…。

ブルー 「だけど、目的が目的だから…。ワンコインでいいよ」
シロエ 「本当ですか!?」
ブルー 「うん。うまい棒が買えるワンコインで充分!」
一同  「「「う、うまい棒…」」」

そんなに安くていいんだろうか、と狂喜乱舞の御一同様。

シロエ 「じゃあ、棚経は会長にお願いするってことで…」
マツカ 「キースの方は断りましょう! ドタキャンで!」
スウェナ「えーっと…。棚経中だと、出られないわよね?」
??? 「ちょっと待ったぁーっ!」

その電話、と現れたのがソルジャー(会話表記はAブルー)。
どうなるんでしょう?


2017/08/21 (Mon) 

 

☆ドタキャンは困る


棚経の日が来ましたけれど、スッポンタケの霊はいないという話。
供えたお膳は施餓鬼になるわけで、誰かさんが功徳を積む仕組み。

Aブルー「待ってよ、キースを断るだなんて! 棚経なのに!」
ブルー 「ぼくが代わりにやるからいいよ。キースは要らない」
シロエ 「そうですよ! 会長が破格のお布施でしてくれますし」
マツカ 「うまい棒が1本分ですからね…。大サービスですよ」

それで充分じゃないですか、と御曹司の笑み。

マツカ 「キースだったらワンコインでは、とても無理です」
シロエ 「ついでに会長が普通にやったら、札束ですよ?」

とても安くてお得ですよ、とシロエ君も。

シロエ 「財布にうんと優しい上に、功徳もバッチリですからね」
スウェナ「キースとは格が別物だものね、有難いわよ」
Aブルー「それが困ると言ってるんだよ、ブルーだなんて!」

ぼくの立場が無いじゃないか、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「ブルーが棚経をやった時には、極楽の蓮が…」
ブルー 「君が予約をしてる蓮なら、阿弥陀様にグンと近付くよ」

キースの比ではない距離で…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「有難く思ってくれたまえ。お浄土に功徳を積めるから」
Aブルー「迷惑だってば、阿弥陀様から遠い蓮でないと…」

ぼくが色々と困ることに…、と大慌てな人。

Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈でさ…」
ブルー 「前も言ったよ、お浄土はセックス禁止だけれど?」
Aブルー「だから遠いほどいいんだってば! 目が届かなくて!」

いろんな意味で遠い蓮がいい、と必死の形相。

Aブルー「近付くだなんて悲惨すぎるよ、キースでなくちゃ!」
シロエ 「キース先輩でも、棚経をすれば近付くみたいですけど」
Aブルー「日頃の行いと差し引きゼロで、誤差の範囲かと…」
ブルー 「まあねえ、君は普段の心がけってヤツが最低だから」

お念仏の一つも唱えないし…、と冷たい視線。
確かにそういう人ですね?


2017/08/22 (Tue)  

 

☆うまい棒でよろしく


棚経の日を迎えたものの、スッポンタケの霊は迎えていない模様。
供えたお膳は施餓鬼な扱い、ソルジャーが功徳を積むわけで…。

Aブルー「キースが棚経をするんだったら、安全圏だよ!」
ブルー 「それはそうかもしれないけどねえ…。差し引きゼロで」
Aブルー「だからキースに頼みたいんだよ、これから先も!」

それにスッポンタケの供養もしたい、とソルジャー、必死。

Aブルー「死んでないとか、命日が無いとか言われててもさ…」
ブルー 「不毛だとは思わないのかい? 無意味なんだし」
Aブルー「それは無いってば、ご利益の方は絶大だから!」

現にビンビンのガンガンで…、と握り締める拳。

Aブルー「ハーレイが励みまくってくれるし、もう凄くって!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わずに…。本当に効くんだよ、スッポンタケ!」

法要の度にパワーアップをしていくからね、と信じている人。

Aブルー「今日の棚経も効く筈なんだよ、もう最高に!」
シロエ 「だったら、会長の方がお勧めですよ?」
マツカ 「そうですよね…。より法力が強いんですから…」

とても効くんじゃないですか、と御曹司も。

マツカ 「キースに頼むよりいいですよ。それに安いです」
スウェナ「うまい棒な値段は変えないんでしょ? この人でも」

お布施の額は変更しないわよね、とスウェナちゃんの質問。

スウェナ「私たちだけの特別価格ってことはない筈よ!」
ブルー 「うーん…。相手はブルーなんだから…」
シロエ 「駄目です、値上げなんかしちゃ! お得な価格で!」
マツカ 「出血大サービスな価格でお願いします!」

どうか今年の棚経を…、と頼む面々。

シロエ 「会長がやってくれるだけでも、こう、色々と…」
マツカ 「お得感ってヤツが満載ですから、どうぞよろしく」
ブルー 「うまい棒1本分のお布施ねえ…」
Aブルー「安くないから!」

安物買いの銭失いというヤツだよ、と叫ぶソルジャー。
そうなんですか?


2017/08/23 (Wed) 

 

☆普通は喜びます


スッポンタケの棚経ですけど、肝心の仏様が来ていないのが真相。
供えたお膳はもれなく施餓鬼で、ソルジャーが功徳を積む仕組み。

Aブルー「いくらお布施が安くったって、結果の方が最悪だし!」
ブルー 「最悪って…。失礼なことを言わないでくれたまえ!」
シロエ 「そうですよ。凄い功徳が積めるんですから」
マツカ 「阿弥陀様にグッと近付けるんです、有難いですよ」

キースのお経とは桁違いの距離でいけますからね、と御曹司。

マツカ 「キースだとセンチ単位だとしても、ブルーの場合は…」
シロエ 「メートルどころかキロ単位ですしね、1年ごとに」
スウェナ「1光年って話もあるわよ、素晴らしすぎよ!」

こんないい話を断るなんて…、とスウェナちゃんもプッシュ。

スウェナ「おまけにお布施が安いのよ? 頼まなくっちゃ!」
ブルー 「みんなの希望じゃ、うまい棒1本分でやるしかないね」
シロエ 「ありがとうございます! お願いします!」
Aブルー「ぼくは困ると言ってるんだよ、そんな棚経!」

スッポンタケの供養はしたいけどさ、とオロオロと。

Aブルー「極楽の蓮が阿弥陀様に近くなるなんて…」
ブルー 「普通は其処で喜ぶんだよ、君がおかしいだけだから!」
Aブルー「ぼくは極めて普通だってば、セックスは大事!」

セックス抜きの人生なんて…、とソルジャー、力説。

Aブルー「そんな人生に意味なんか無いし、極楽でも同じ!」
ブルー 「お浄土はセックス禁止なんだと言ってるだろう!」
Aブルー「駄目と言われたら余計に燃えるものなんだよ!」

どんなものだってそうだろう、と食い下がる人。

Aブルー「禁止となったら、余計にやりたくなるもので…」
ブルー 「未成年の飲酒と一緒にしない! お浄土を!」
Aブルー「だけど分かってくれるだろう? 君たちだって」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「未成年でも飲酒だってば!」

それと同じで、極楽に行ってもセックスを…、と。
屁理屈ですよねえ…?


2017/08/24 (Thu) 

 

☆一緒にしないで


スッポンタケの棚経なのに、来ていないらしいスッポンタケの霊。
お膳を備えても施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積むわけで。

Aブルー「禁止と言われれば余計にやりたい! 飲酒も同じ!」
シロエ 「あのぅ…。ぼくたち、お酒は飲みませんけど?」
マツカ 「そうですよ。キースくらいじゃないですか?」

飲んでいるのは…、と御曹司。

マツカ 「それも付き合いの時だけで…。大学を卒業してますし」
スウェナ「大学のコンパじゃ飲んでたみたいね、それに今も…」
シロエ 「お坊さん同士で出掛けた時には、少しくらいは…」

飲む筈ですよ、とシロエ君も。

シロエ 「でも、ぼくたちと出掛ける時には飲んでませんから!」
スウェナ「私たち、見た目が高校1年生のままだものね…」
Aブルー「だけど、ぶるぅは飲んでるじゃないか!」

六歳にもなっていないのに、と指差す先にお子様ですけど。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 三百年以上は生きてるも~ん!」
ブルー 「ぶるぅは特別なんだってば! その子たちと違って!」

チューハイだろうが、ビールだろうが…、と生徒会長。

ブルー 「六歳でも年季が入ってるんだし、一緒にしない!」
シロエ 「会長が言う通りです! ぼくたちは一滴も飲みません」
マツカ 「まず間違いなく、酔っ払いますしね…」
スウェナ「二日酔いどころか、救急搬送だわよ」

急性アルコール中毒になって…、と真面目な意見。

スウェナ「命を落とす人も多いし、飲みたくないわね」
シロエ 「まったくです。キースも苦労したんじゃないですか?」
マツカ 「少しずつ慣れていったんでしょうね、毒と同じで」

それに酒好きでもないでしょう、とキッパリと。

マツカ 「ですから、同列にしないで下さい」
Aブルー「えーっ!? 分かってくれると思ったのに!」
シロエ 「分かりたいとも思いません!」
ブルー 「それより、そろそろ時間じゃないかな?」

キースを断るなら急がないと、という声が。
ドタキャンの件ですね?


2017/08/25 (Fri)

 

☆お得なのがいい


スッポンタケの棚経ですけど、スッポンタケの霊は不在だそうで。
供えたお膳は施餓鬼になる仕組みで、ソルジャーには悲劇。

Aブルー「待ってよ、キースを断らないでよ!」
ブルー 「グダグダ言わない! ぼくの方が格が上なんだから!」

有難く棚経をして貰うといい、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「札束が欲しい所だけれども、うまい棒1本分だしね」
Aブルー「うまい棒なら、もっと別のが欲しいんだよ!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「だから、ハーレイのアレだってば! ビンビンのが!」

同じ棒ならそっちの方が、と強烈すぎる発言が。

Aブルー「舐めて美味しくて、突っ込んで貰って満足で…!」
ブルー 「退場!!!」

サッサと出て行け、と生徒会長、もはやブチ切れ。

ブルー 「ぶるぅ、衣を用意して! それとお袈裟も!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ うんと上等のヤツ?」
ブルー 「もちろんだよ! 一番いいお袈裟を出して来て!」

急いでお香も焚き染めて欲しい、と注文が。

ブルー 「サイオンを使っていいからね。いいお香を!」
ぶるぅ 「オッケー! ちょっと待っててねーっ!」
Aブルー「駄目だってば!」

ブルーが棚経をするだなんて、とソルジャー、顔面蒼白。

Aブルー「ランク落ちでも何でもいいから、キースでお願い!」
ブルー 「ぼくと比べたらB級品どころじゃないんだけど?」
シロエ 「そうですよ! …キース先輩には失礼ですけど」
マツカ 「文字通りに月とスッポンですよね、お坊さんのランク」

ブルーの方がお勧めですよ、と御曹司もプッシュ。

マツカ 「キースの方は断るべきです! 間に合う内に!」
スウェナ「いろんな意味で、そっちがお得よ!」

電話しましょ、と取り出すスマホ。

スウェナ「それともLINEがいいかしら?」
ブルー 「読経中だと、電話は迷惑になるからね…」
シロエ 「じゃあ、LINEですね」

既読スルーは無いでしょう、と言ってますけど。
さて、どうなる…?


2017/08/26 (Sat)

 

☆干物なんて嫌だ


スッポンタケの棚経の日ですが、不在だというスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積む仕組み。

スウェナ「じゃあ、キースには断るわよ? 此処の棚経」
シロエ 「ドタキャンになった、で通じるでしょうね」
マツカ 「忙しいでしょうから、短く伝えるべきですよ」

来なくていいという件だけを、と御曹司。

マツカ 「理由は後から説明すればいいんです! お盆の後で!」
ブルー 「その方がいいね、お盆は一年で一番大変だから」
シロエ 「卒塔婆書きから始まりますしね…。この暑いのに」
スウェナ「やっと終わったら棚経だものね、生き地獄だわよ」

今日も猛暑日になりそうよ、と指差す外のカンカン照り。

スウェナ「棚経中なら、クーラーなんかもありそうだけど…」
ブルー 「甘いね、ご高齢の家の場合は団扇なんだよ」

クーラーも扇風機も無しで、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「和尚さんも暑いだろうと、心をこめて扇いで下さる」
シロエ 「団扇ですか…。扇ぐ人だって暑いでしょうしね」
ブルー 「もう最高のおもてなしだよね、坊主にとっては」

たとえ死ぬほど暑かろうとも…、という話。

ブルー 「お盆の全てが終わった後には、エイの干物で」
一同  「「「エイの干物?」」」
ブルー 「ツイッターで人気を博したんだよ、そういう写真が」

お盆の行事を終えた後の拙僧、と称してUPなエイの干物。

ブルー 「お盆が始まる前の拙僧の写真は、凛とした柴犬」
シロエ 「そこまで違いが出るんですか…」
ブルー 「とても的確な表現だ、とリツイートの嵐!」

だからキースも断ってやれ、と大真面目な顔。

ブルー 「棚経が一軒減れば極楽、干物も少しはマシだから!」
Aブルー「それだと、ぼくがエイの干物になるってば!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「セックスライフが漲らないから、干からびちゃって!」

キースを断らないでくれ、と必死の懇願。
功徳を積みたくないようですね?


2017/08/27 (Sun)

 

☆キャンセルの場合


スッポンタケの棚経が控えているのに、不在なスッポンタケの霊。
供えたお膳はもれなく施餓鬼で、ソルジャーが功徳を積む仕組み。

Aブルー「お願いだから、ぼくを干物にしないでくれたまえ!」
ブルー 「干物でいいと思うけど? 静かになるしね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お袈裟の用意、していい?」
シロエ 「お願いします! その間にキースを断りますから!」

スウェナ先輩、とシロエ君が見詰めるスウェナちゃんのスマホ。

シロエ 「早くLINEで伝えて下さい! 来なくていいと!」
スウェナ「そうねえ、善は急げだから…」
Aブルー「それは困るよ、お膳はとても大切なんだよ!」

たとえ施餓鬼になろうとも…、と慌てるソルジャー。

Aブルー「キースが施餓鬼をするんだったら、差し引きゼロで!」
ブルー 「極楽の蓮が、阿弥陀様に近くならないって?」
Aブルー「分かってるんなら、ぼくはキースに頼みたいんだよ!」

お願いだからキースの方で…、とソルジャー、土下座。

Aブルー「キャンセル料なら支払うから! 君の分を!」
ブルー 「…当日キャンセルだと全額だよ?」

それが常識、と苦々しい顔。

ブルー 「ちゃんと払ってくれるのかい? キャンセル料を」
Aブルー「それはもちろん!」

うまい棒1本分だったよね、と言ってますけど。

ブルー 「そっちは特別料金だってば、出血大サービスの!」
シロエ 「そうですよ! ぼくたちのための料金です!」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。本来の君の棚経代は?」
ブルー 「お布施と言ってくれたまえ!」

坊主に支払うお金はお布施、とキッチリ文句が。

Aブルー「う、うん…。そのお布施はいくら要るんだい?」
ブルー 「これだけだね!」

ピッと1本、立てられた指。

ブルー 「うまい棒なら10万本は買えるかな、と…」
Aブルー「それを払えと!?」
ブルー 「キャンセルならね!」

どうするんだい、と立てられたままの人差し指。
キャンセル料、半端ないですね…?


2017/08/28 (Mon) 

 

☆自転車で来ました


スッポンタケの棚経の日なのに、不在だというスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積むそうで…。

Aブルー「そ、それだけのキャンセル料を払えと…?」
ブルー 「ぼくが一旦引き受けたんだし、当然だよね」

キースの方に頼みたいなら、これだけ払え、と銀青様。

ブルー 「払わないなら、ぼくがやるまで! ぶるぅ、用意を!」
ぶるぅ 「オッケー! 法衣と上等のお袈裟で、お香もだね!」

待っててねーっ! と走り去ったわけで、生徒会長、ニヤニヤと。

ブルー 「支度の方も始めたからには、キャンセル料は頂くよ」
Aブルー「そ、そんな…。うまい棒1本分だった筈だろう?」

ぼったくりだよ、と嘆いてますけど、知らん顔なのが生徒会長。

ブルー 「臨時収入が入りそうだし、夜は焼肉を食べに行こうか」
シロエ 「いいですね! キース先輩たちも呼びましょう!」
マツカ 「栄養をつけて欲しいですしね、酷く疲れていますから」

エイの干物になるくらいに…、と御曹司も。

マツカ 「そうと決まれば、それもLINEで連絡ですよ」
ブルー 「うーん…。お盆の間は忙しいから、無理じゃないかな」

坊主組は…、と言った所でチャイムの音が。

スウェナ「あら? お客様かしら?」
ぶるぅ 「はいはーい! あれっ、キースなの!?」
キース 「遅くなってすまん。…棚経に来たぞ」

迎えはどうした、と非難の視線がソルジャーに。

キース 「瞬間移動でショートカットじゃなかったのか?」
ジョミー「そうだよ、迎えに来てくれないから自転車だったよ!」

この暑いのに必死に漕いで…、と汗だくな法衣の二人組。

キース 「まったくもう…。サッサと始めさせて貰うぞ」
ブルー 「君は休憩していていいよ。それにジョミーも」
キース 「はあ?」
ブルー 「今年の棚経、ぼくがすることになったから」
キース 「あんたがか?」

またゴージャスなサービスだな、と言ってますけど。
さて、どうなる…?


2017/08/29 (Tue)

 

☆ごゆっくりどうぞ


スッポンタケの棚経ですけど、不在らしいのがスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になる仕組みで、ソルジャーが功徳を積む形。

キース 「なんだって、あんたが棚経なんだ? 俺の代わりに」
ブルー 「色々あってね、お浄土に功徳を積みたいらしくて」
キース 「ほう…。それは殊勝な心がけだな、こいつにしては」

やっとお盆を理解したか、と頷いている副住職。

キース 「では、有難く休ませて貰おう。ジョミー、休憩だ」
ジョミー「助かったぁ…。ぶるぅ、冷たい飲み物ちょうだい!」
ぶるぅ 「オッケー、暑いから梅ジュースだよね!」

よく冷えてるよ、とササッと出て来た梅ジュース。

ぶるぅ 「二人とも、ゆっくり休んでて! 涼しい所で!」
キース 「有難い。外は灼熱地獄だからな」
シロエ 「お疲れ様です、キース先輩。ジョミー先輩も」
ジョミー「えーっと…。帰りも自転車で走るしかないかな?」

此処の棚経がキャンセルなら…、と心配そうな顔ですけれど。

ブルー 「連絡が遅れちゃったわけだし、ちゃんと送るよ」
キース 「あんたの瞬間移動でか?」
ブルー 「ぼくか、ぶるぅか、その場のノリで!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お袈裟の用意、出来たよーっ!」

着替えて来てね、と無邪気な声が。

ブルー 「じゃあ、失礼して…。直ぐに戻るよ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…! 本気で君が棚経なわけ?」
ブルー 「キャンセル料を貰ってないから、そうなるねえ…」

それじゃ、と部屋を出て行った生徒会長、法衣で戻って…。

ブルー 「みんな、お待たせ。キースとジョミーは休んでて」
キース 「凄いお袈裟だな、棚経にしては」
ブルー 「ぼくも全力投球だからね!」

MAXのパワーで施餓鬼をしたい、とニンマリと。

ブルー 「ブルーが予約している蓮をさ、阿弥陀様にグンと!」
シロエ 「一光年ほど近付けるんだそうです、今日の棚経で」

ですから先輩はごゆっくり、とシロエ君。
キース君たち、休めそうですね…?


2017/08/30 (Wed)  

 

☆乱れ飛ぶお札


スッポンタケの棚経なのに、迎えていないのがスッポンタケの霊。
供えたお膳は施餓鬼になって、ソルジャーが功徳を積むわけで…。

ブルー 「それじゃ、早速…。みんな座って、座って!」
シロエ 「はいっ! あ、キース先輩とジョミー先輩は?」
ブルー 「疲れてるだろうし、のんびり休憩していていいよ」
キース 「恩に着る。俺もジョミーも、心でお参りさせて貰おう」

涼しい部屋で有難く…、と喜ぶ坊主組ですけれど。

Aブルー「ま、待ってよ、払うよ、キャンセル料を!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ドタキャンは全額だって言うなら、ちゃんと全額!」

言うなり出ました、分厚い札束。瞬間移動で取り寄せた模様。

Aブルー「こないだ、ノルディに貰ったお小遣いだけど…」
ブルー 「ふうん…? お布施はきちんと包むものでさ…」
キース 「むき出しの札束を渡すというのは論外だぞ」
Aブルー「じゃあ、包むから! ぶるぅ、金封をくれないかな?」

この札束が入るサイズで…、とソルジャー、オロオロ。

Aブルー「でもって、お布施と書いて欲しいんだけど…」
ぶるぅ 「んとんと…。ブルー、どうすればいい?」
ブルー 「金封代を貰いたまえ。墨も磨るから、全部でこれだけ」

うまい棒が千本分だよね、と立てる人差し指。

ブルー 「それから、キースとジョミーにお布施で…」
Aブルー「分かった、ちゃんと払うから! キースでお願い!」
キース 「…俺も今年は高くつくぞ」

振り回された上に、迎えも無しで自転車で走らされたから、と。

キース 「お盆が済んだら、それで焼肉を食いに行かんか?」
シロエ 「いいですね! ぼくたちも、そのつもりでした!」

ゴージャスに焼肉を楽しみましょう、という声が。

Aブルー「なんでもいいから、普通に棚経!」
キース 「俺のお布施は、うまい棒1万本で頼むぞ」
Aブルー「分かったってば!」

持ってけドロボー! と叫ぶソルジャー。
お札が飛ぶ中、これにて中継終了~。


2017/08/31 (Thu)






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