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シャングリラ学園つれづれ語り

☆お座敷で遊ぶなら


九月と言えば秋のお彼岸、ガチで依頼されるスッポンタケの法要。
誰かさんから毟り取るべく、ついに決まった高額すぎるお布施。

ブルー 「お彼岸の準備は、とっくに始まってるからねえ…」
シロエ 「今すぐキャンセルしようとしても、遅いんですね?」
キース 「そうなるな。ドタキャンと同じ扱いだ」
ブルー 「キャンセル料は全額なんだよ、まだ日数があってもね」

これだけ頂く、と広げる片手。

ブルー 「五本分だよ、札束で! もうガッツリと!」
キース 「俺の場合は、うまい棒が二万本分という所か…」

皆で焼肉を食いに行くか、と副住職。

キース 「ブルーが毟り取った方だと、お座敷遊びか?」
ブルー 「うーん…。ぼくとぶるぅは楽しめるけどさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 舞妓さん、大好き!」

とっても優しいお姉さんだよ、と飛び跳ねているお子様。

ぶるぅ 「ぼくと一杯遊んでくれるし、楽しいんだよ!」
ブルー 「ついでに、ぶるぅはお酒もいけるクチだしねえ…」
シロエ 「そうでした…。焼肉に行っても飲んでますよね」
ぶるぅ 「三百年以上、生きてるも~ん!」

六歳には絶対ならないけどね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「その前に卵に戻るんだもん! また0歳から!」
ブルー 「こういう子だから、お座敷遊びもいいけれど…」
サム  「俺たちだと、どう遊ぶんだよ?」
ブルー 「入門編って所かなぁ…」

まずは遊び方のレクチャー、と生徒会長、フウと溜息。

ブルー 「最初は舞でも見せて貰って、御飯を食べて…」
シロエ 「そこから後は何をするんです?」
ブルー 「唄も三味線も無理だしねえ…」
一同  「「「唄?」」」

なんでまた、と一同、キョトン。

ジョミー「唄とか三味線って、どういうこと?」
ブルー 「粋な旦那は芸を披露で、こう、唄ったり…」
キース 「三味線を演奏したりするらしいんだが…」

この面子では無理があるな、という話。
そんな芸、誰も持ってませんよ…。


2017/09/16 (Sat) 

 

☆芸が無いと無理


九月とくれば秋のお彼岸、誰かさんが希望なスッポンタケの法要。
今年は導師を生徒会長に設定、キャンセル料を毟る魂胆で…。

ブルー 「せっかくお座敷遊びをするなら、楽しまないとね」
キース 「そんなスキルは俺にも無いぞ! 唄も三味線も!」
シロエ 「えっとですね…。出来るお坊さんもいるわけですか?」
キース 「坊主も音感は大切だからな」

でないと読経に支障が出る、と副住職の説明。

キース 「お経の基本は8ビートという話もあってな…」
一同  「「「8ビート!?」」」
キース 「宗派によって多少は変わるが、8ビートが基本だな」

木魚を叩くのも鉦にしても…、と頷いているキース君。

キース 「音感とリズム感とが無いとだ、坊主としては…」
ブルー 「三流とまでは言わないけれどさ、駄目なクチだよね」

下手なお経になってしまう、と銀青様も。

ブルー 「今どきはバンドをやってる坊主も多いから…」
シロエ 「じゃあ、三味線が弾ける人は上の世代ですか?」
キース 「そうなるな。唄にしたって上手いもんだぞ」

普段から喉を鍛えているから…、というのがお坊さんのスキル。

キース 「花街に繰り出す名のある坊主は、芸を持つ人も…」
ブルー 「少なくないって所かな。だから余計に人気なんだよ」

舞妓さんやら芸妓さんに…、とニヤニヤと。

ブルー 「いわゆる生臭坊主だけれどね、芸は達者で」
キース 「お座敷が大いに盛り上がるんだが、お前たちでは…」
ジョミー「逆に白けてしまいそうだね…」
スウェナ「芸なんか、誰も出来ないものね」

お座敷遊びよりも豪華な食事、とスウェナちゃん。

スウェナ「トリュフ尽くしとかを食べに行きましょうよ!」
サム  「他にも色々食いに行けるぜ、すげえお布施の額だしよ」

札束で五本分だから、と折っている指。

サム  「でも、その前に毟らねえとな?」
ブルー 「カモが来ないとねえ…」

そろそろ来るよ、と待っているカモ。
ネギもしょってますね?


2017/09/17 (Sun)

 

☆カモが来ました


九月と言えば秋のお彼岸、ガチで来るのがスッポンタケの法要で。
今年は生徒会長が導師、それを断りたい人から毟るのが目当て。

キース 「もう来やがってもいい頃だよな?」
ブルー 「だと思うけどね…。忙しいのかもしれないけどさ」

人類軍とやらと戦闘中とか…、と生徒会長、首を捻ってますけど。

??? 「こんにちはーっ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」

お客様だぁ! という声でソルジャー(会話表記はAブルー)が。

Aブルー「今年も秋のお彼岸だよねえ、法要をお願いしたくって」
キース 「かまわないが…。生憎と、今年は俺じゃないんだ」
Aブルー「えっ、何か用事があるのかい?」

本山の御用で出掛けるだとか…、と話を聞いていなかった人。

Aブルー「それじゃ、スッポンタケの法要は誰が…?」
ブルー 「ぼくの他にはいないだろうねえ、出来る坊主は」

ちゃんと準備を始めてるから、と銀青様。

ブルー 「お中日の法要は大切だから、最高のお袈裟を用意して」
ぶるぅ 「んとんと、お香もしっかり焚き染めてるしね!」

いい法要になると思うの! と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「お浄土に功徳を積めるんだって! ホントに山ほど!」
Aブルー「なんだって!?」

功徳を積んだら大変なことになるじゃないか、と顔面蒼白。

Aブルー「予約している極楽の蓮が、阿弥陀様の所に…」
キース 「思いっ切り近付くだろうと思うぞ、有難く思え」

残念ながら俺では無理だ、と謙虚な姿勢。

キース 「ブルーだったら、1光年でも近付けられるが…」
シロエ 「キース先輩だと、せいぜい1メートルですよね…」
キース 「実力の差は仕方ない」

だが、有難く受け取っておけ、と柔和な笑み。

キース 「せっかくブルーがやると言うんだ、功徳をだな…」
ブルー 「しっかり積むのがいいと思うよ」
Aブルー「それだと、ぼくが困るんだってば!」

功徳なんかは求めていない、とソルジャー、ワタワタ。
さて、どうなる?


2017/09/18 (Mon)

 

☆焦りまくる人


九月とくれば秋のお彼岸、欠かせないものがスッポンタケの法要。
生徒会長が導師に決まった所へ、やって来たのがソルジャーで…。

Aブルー「ぼくの希望は、阿弥陀様から一番遠い蓮なのに!」
ブルー 「何を言うかな、遠い蓮より近い蓮の方が上だから!」
キース 「そうだぞ、誰もがそれを願ってお念仏だ!」

信心深い人は毎日お念仏を唱えるものだ、と副住職。

キース 「日頃唱えていない人でも、極楽往生を願ってだな…」
ブルー 「お寺にお布施や寄進をするわけで、君も見習うべき!」
Aブルー「だからキースに頼んでるんだよ! ぼくの代わりに!」

朝晩のお勤めで代わりに拝んで貰っている、という主張。

Aブルー「だけど蓮の花は遠いほど良くて、そういう注文!」
キース 「頼まれたからには仕方ないんだが、お彼岸はだな…」
ブルー 「正しい法要が必須だよねえ、スッポンタケのために」

きちんと供養をしてこそだよね、と銀青様も。

ブルー 「それでこそ効果もあるってものだし、喜びたまえ」
Aブルー「で、でも…。今は良くても、死んだ後がさ…」

阿弥陀様に近い蓮の花だと大惨事だ、と焦りまくり。

Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「それが何か?」
Aブルー「萎えてしまって、セックスどころじゃないんだよ!」
ブルー 「退場!」

下品な話はお断りだ、とバッサリと。

ブルー 「とにかく、お彼岸の法要の方は引き受けたから」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。君がやるわけ?」
ブルー 「もう思いっ切り、心をこめてね!」

阿弥陀様の所へ蓮をググンと近付けてやる、と握り締める拳。

ブルー 「ぼくが導師を務めるからには、しっかりと!」
キース 「いいか、有難い話なんだ。檀家さんなら感涙ものだぞ」
Aブルー「ぼくは泣きそうなんだけど! 感動の逆で!」
ブルー 「罰当たりなことを言っていないで、きちんと法要!」

最高のチャンスなんだから、とプッシュですけど。
お布施の方は…?


2017/09/19 (Tue) 

 

☆断りたいなら


九月と言ったら秋のお彼岸、ガチで来るのがスッポンタケの法要。
今年の導師は生徒会長、けれどソルジャーには嫌すぎるチョイス。

Aブルー「き、きちんと法要って言われても…。君がやったら…」
キース 「もう最高の功徳を積めるぞ、お浄土に」
ブルー 「キースとは格が違うからねえ、このぼくは!」

安心して任せてくれたまえ、と生徒会長、余裕の表情。

ブルー 「いいお彼岸になると思うよ、思い出に残る法要で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳作りも頑張るからね!」
シロエ 「せっかくですから、映えるお膳がいいですよね!」
マツカ 「緋色の衣ですからね…。袈裟も上等だそうですし」

それに負けない準備が要ります、とマツカ君も。

マツカ 「お布施の方は任せて下さい、きちんと用意しますから」
ブルー 「頼もしいねえ…。でも、君たちは被害者の会だから…」

うまい棒の値段で充分なんだよ、とニコニコニコ。

ブルー 「ぼくもボランティア精神で! 君たちのために!」
Aブルー「待ってよ、ぼくはキースに頼みたいんだよ!」
キース 「しかしだな…。俺の場合も高めになるぞ」

うまい棒なら二万本で頼む、と副住職。

キース 「だが、その前にブルーの方を断ってくれ」
Aブルー「え、えっと…?」
キース 「坊主のダブルブッキングは有り得ないからな!」

二人頼むと言うなら別だが、とキッパリと。

キース 「俺だけに導師を頼みたいのなら、ブルーは断れ」
Aブルー「わ、分かったよ…! ぼくはキースにしたいから…」

君は要らない、と生徒会長の方を向きましたけど。

ブルー 「キャンセル料なら、全額だからね」
Aブルー「えっ…?」

なんで、とソルジャー、キョトンとした顔。

Aブルー「お中日までは日がある筈だよ、ドタキャンじゃないよ」
ブルー 「分かってないねえ、お彼岸は大切な法要で…」
キース 「とっくに準備に入ってるんだ!」

もうドタキャンな日付なのだ、とキッツい一言。
さて、どうなる…?


2017/09/20 (Wed)

 

☆キャンセルします


九月とくれば秋のお彼岸、ソルジャーが望むスッポンタケの法要。
ところが今度は生徒会長が導師、断るにはキャンセル料が不可欠。

Aブルー「もうドタキャンって…。本当なのかい?」
キース 「お彼岸の法要を舐めるんじゃない! お中日だぞ!」
ブルー 「毎年、キースは抜けて来てるけど、本当だったら…」
シロエ 「元老寺で法要をするんですよね、アドス和尚と」

とても大事な法要ですから、とシロエ君も。

シロエ 「今年は会長が代わりにやるんで、キース先輩は…」
サム  「元老寺の方を手伝う予定で、準備してるぜ」
キース 「俺の方はキャンセル料は要らんが、ブルーのはだな…」
ブルー 「払ってくれないと困るんだよねえ、こう、色々と」

坊主の世界のルールがあって…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「ドタキャンとなれば準備もパアだし、大変なんだよ」
キース 「お盆が済んだら、すぐに準備に入るしな…」
ブルー 「今日までの支度が無駄になるわけで、それは困るね」

今の時期なら、キャンセル料は全額になる、とキッパリと。

ブルー 「払わないなら、ぼくが導師を務めるまでだよ」
キース 「どっちにしたって、お布施は欠かせないからな…」
ブルー 「どうせだったら、功徳を積むのがお得だけどね?」

ぼくに法要を任せておいて…、と言ってますけど。

Aブルー「支払うってば、キャンセル料! いくらなんだい?」
ブルー 「お彼岸だしねえ…。五本ってトコかな、札束で!」
Aブルー「五本!?」
ブルー 「ぼくの場合は、これが相場かと…。どうするんだい?」

ぼくはどっちでもいいけれど、とニコニコニッコリ。

ブルー 「ぼくにするのか、キースがいいか…」
Aブルー「払うから! キャンセル料の方で! 五本分!」
キース 「そ、即金で来やがったか…。確かに五本だ」
Aブルー「ぶるぅ、包んで! お布施って書いて!」

これでいいだろう、と瞬間移動で出て来たお布施。
キャンセル、成立しましたね…?


2017/09/21 (Thu)

 

☆毟り取りました


九月と言えば秋のお彼岸、ソルジャーが頼むスッポンタケの法要。
生徒会長が導師をするというのは困る、とキャンセルでして…。

Aブルー「はい、お布施! ドタキャンした分!」
ブルー 「…金封の代金も頂くからね? ぶるぅの代筆の分も」
Aブルー「分かってるってば、ちゃんと払うよ!」

言い値でどうぞ、と土下座なソルジャー。

Aブルー「それからキースの方もよろしく! 法要を!」
キース 「その件なんだが、俺も今年は二本貰うぞ」
Aブルー「ええっ!?」

なんでキースが二本分も、と愕然とした表情ですけど。

キース 「安心しろ。俺の場合は、うまい棒が二万本だから」
Aブルー「で、でも…。なんだか破格に高すぎないかい?」
キース 「嫌なら俺は降りさせて貰うし、ブルーにだな…」
Aブルー「分かったよ! その金額でかまわないから!」

スッポンタケの法要をよろしく、と床に擦り付ける額。

Aブルー「お中日にきちんと持って来るから! いつも通りに!」
キース 「…いいだろう。なら、やってやろう」
Aブルー「ありがとう! じゃあ、また、お中日に!」

他のみんなも、よろしくね! とパッと消えた姿。

シロエ 「上手くいきましたね? 会長、ボロ儲けですよ」
ブルー 「ブルーの方も必死なんだよ、お浄土の蓮が問題だから」
キース 「なんて罰当たりなヤツなんだ…。遠いほどいいとは」
サム  「真面目に分かんねえよな、あの発想はよ…」

阿弥陀様に近いほど上等なのに、とサム君も。

サム  「法要の意味が分かってねえなあ、いつもだけどよ」
ブルー 「いいんじゃないかな、臨時収入も入ったし」
スウェナ「お彼岸が済んだら、みんなでパアッと遊ぶのよね?」

お座敷遊びは要らないけれど、と。

スウェナ「食欲の秋だし、あちこち行きましょ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなでグルメだよね!」
一同  「「「決定!!!」」」

豪華な料理を食べ放題だ、と喜ぶ面々。
思いっ切り毟りましたしね…。


2017/09/22 (Fri) 

 

☆まだ来ない人たち


いよいよ来ました、スッポンタケの法要をするお彼岸のお中日が。
シャン学メンバーも生徒会長宅に集合、朝から待機してまして…。

シロエ 「キース先輩、まだですねえ…。偉いからでしょうか?」
サム  「当たり前だぜ、導師の方が朝イチから来てどうするよ」

参列者の方が先にスタンバっているものだ、と僧籍な人。

サム  「何処の寺でもそういうモンだろ、お彼岸じゃなくても」
マツカ 「法事なんかをお寺でやるなら、そうなりますよね…」
スウェナ「棚経だって、こっちが待っているわけだもの」

お坊さんの方が先に来るのは有り得ないわ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「でもねえ…。例の人が遅いのはどうかと思うわ」
ジョミー「だよねえ、自分で頼んでおいてさ…」
マツカ 「ぼくたちまで巻き込んでいますからねえ、法要に」
シロエ 「そうでした! あの人が一番、図太いんです!」

どうして準備に来ないんでしょう、とブツブツブツ。

シロエ 「お膳はぶるぅに任せっぱなしで、他の支度も…」
ブルー 「丸投げだよねえ、毎回、毎回」

でもさ…、と生徒会長が傾げる首。

ブルー 「ブルーのセンスで用意されたら、それはそれでさ…」
一同  「「「あー…」」」

とんでもないことになるんだった、と記憶に新しい去年の棚経。

シロエ 「スイカに卒塔婆を刺してましたね、お供えで…」
ブルー 「意味は言いたくないけどさ…。ご利益目当てで」
ジョミー「夫婦和合がどうとかこうとか、そんなのだよね?」
一同  「「「…………」」」

そういう酷い事件があったな、と降りる沈黙。

ブルー 「オリジナリティーを発揮されるよりかは、定番だよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳の用意が出来たよ!」
シロエ 「ご苦労様です。じきにキース先輩も来る筈ですよね」
サム  「キースが来なけりゃ、肝心の法要が始まらねえぜ?」
ジョミー「誰かさんもね…」

いっそ来なけりゃいいのにさ、とまで言われる誰か。
そりゃそうでしょうね?


2017/09/23 (Sat) 

 

☆ぼったくりに文句


スッポンタケの法要の日が来たんですけど、まだ来ていない誰か。
キース君の方はともかく、法要を頼んだ張本人が不在な状況で…。

ジョミー「来なかった時はどうなるのかなぁ、今日の法要」
シロエ 「やらなくってもいいんでしょう。やる意味が無いです」
マツカ 「ぼくたちは縁もゆかりもありませんしね、仏様とは」

死んでいないと噂ですが、と名前が挙がったスッポンタケ。

マツカ 「そもそも死んでいないんですから、法要なんかは…」
サム  「元から意味がねえんだよなあ、実のトコはよ…」
スウェナ「だけどやりたい人がいるから、仕方ないのよね…」

ご利益があると信じているから、とスウェナちゃんも溜息。

スウェナ「イワシの頭の類なんだとは思うけど…」
ブルー 「思い込んだら聞かないからねえ、誰かさんは…」
??? 「呼んだかい?」

こんにちは、と瞬間移動でソルジャー(会話表記はAブルー)が。

Aブルー「準備は出来てるみたいだね。後はキース待ち!」
シロエ 「ぼくたちの手間賃は出ないんですか?」
Aブルー「何を今更…。今日まで、ずっとタダだったじゃないか」

がめついのはキースだけで沢山、とセコい発言。

Aブルー「ブルーの方のキャンセル料は諦めるけどさ…」
シロエ 「ぼられたと言いたいわけですか? キース先輩に?」
Aブルー「だって、ぼったくりじゃないか! 棚経の倍!」

そうでなくても今年の棚経は高かったし…、と文句たらたら。

Aブルー「ブルーみたいに偉いんだったら、まだ分かるけど…」
キース 「偉くない坊主で悪かったな!」

要らないんだったら、帰らせてもらうが…、と副住職の登場。

キース 「待たせたな。今日はウチの方も忙しくて…」
ブルー 「お中日だしね…。抜けてくるだけでも大変だよね」
キース 「そういうことだ。俺としては帰って親父の手伝いを…」
ブルー 「じゃあ、ぼくが代わりに…」

今日の導師を務めようか、と申し出が。
そうなった時はヤバイんじゃあ…?


2017/09/24 (Sun)

 

☆ぼったくりでいい


お中日はスッポンタケの法要、キース君もやって来ましたけれど。
法要のお布施が高いとソルジャーが文句、口を挟んだ生徒会長。

ブルー 「ぼくが代わりに導師をするなら、お布施はゼロだよ?」
シロエ 「えっ…? 会長だと凄く高いんじゃあ…?」
ジョミー「だよねえ、キースとは月とスッポンで…」
サム  「半端ねえ額になる筈だよなあ、ブルーの場合は」

どうすればゼロになるんだよ、とサム君も不思議そうな顔。

サム  「サービスにしても程があるだろ、貰うべきだぜ」
ブルー 「そうかなあ? 前に貰ったキャンセル料があるからさ」
シロエ 「ああ、アレですか! その分で導師をするんですね?」
ブルー 「キャンセルはしていなかった、という扱いでね!」

だからキースは帰りたまえ、と玄関の方を指差しまして…。

ブルー 「今日は元老寺も忙しいだろう。アドス和尚も大変だし」
キース 「恩に着る。では、失礼して…」

邪魔をしたな、とクルリと背を向ける人。

キース 「法衣を一式持って来たんだが、急いで帰ろう」
ぶるぅ 「お疲れ様~っ! 帰りは瞬間移動で送るよ!」
キース 「有難い。なら、俺の部屋まで送ってくれるか?」
ぶるぅ 「うんっ! お部屋の真ん中辺りでいい?」

法衣の鞄をしっかり持っててね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お中日の法要、頑張ってね~!」
キース 「もちろんだ。ブルー、俺の代わりによろしく頼む」
ブルー 「うん、全力で法要をするよ。安心したまえ」

それじゃ、と手を振りましたけれども。

Aブルー「ちょっと待ったぁ! 帰らないで!」
キース 「うるさいヤツだな、俺は帰りを急ぐんだが…」
Aブルー「君に帰られたら困るんだよ!」

ブルーが導師で、と顔面蒼白。

キース 「お布施はタダだし、その方が得で嬉しいだろうが!」
Aブルー「謝るから! うまい棒、二万本でいいから!」

もうぼったくりだなんて言わない、と平謝り。
銀青様は嫌みたいですねえ…?


2017/09/25 (Mon)

 

☆チップをはずんでも


お中日はスッポンタケの法要ですけど、ソルジャーからの文句が。
キース君のお布施が高すぎるそうで、生徒会長だとタダな現実。

キース 「ブルーの方が、俺よりいいぞ。功徳も積めるし…」
シロエ 「何よりもタダで出来るんです! お勧めします!」
ブルー 「そうだよ、断らなくっても…。チャンスなんだから」
Aブルー「何処もお得じゃないんだよ! ぼくにとっては!」

君がやったら終わりじゃないか、とワタワタワタ。

Aブルー「予約している極楽の蓮が、阿弥陀様の所に…」
ブルー 「もう思いっ切り近付くだろうね、素敵なことだよ」
キース 「誰もが喜ぶ最高の蓮になってくれるぞ、ブルーに頼め」

俺は帰る、と法衣の鞄を手に持ちまして…。

キース 「ぶるぅ、家まで送ってくれ。着替えて親父の手伝いだ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースのお部屋の真ん中までだね!」
Aブルー「待ってよ、お願い、帰らないでよ!」

ブルーよりかは君の方が、とソルジャー、土下座。

Aブルー「ぼったくりでも何でもいいから、君がやってよ!」
キース 「…高すぎるとか言わなかったか?」
Aブルー「未来を思えば安いものだよ、ブルーよりもずっと!」

極楽でも充実のセックスライフ、と握り締める拳。

Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「お浄土はセックス禁止なんだと言ってるだろう!」
Aブルー「だから余計に燃えるんだよ! 禁止されると!」

そういう素敵な未来のためにも、此処はキースで、と額を床に。

Aブルー「改めて君に頼みたいんだよ、今日の法要!」
キース 「…………。俺は不愉快な気分なんだが?」

ぼったくりなどと言われたからな、と顰める顔。

キース 「家に帰れば親父も喜ぶ。なんと言ってもお中日だ」
Aブルー「じゃ、じゃあ…。君にチップをはずむから!」
一同  「「「チップ?」」」
Aブルー「そう!」

うまい棒1万本でどうだろうか、と破格な申し出。
凄いチップですね?


2017/09/26 (Tue)

 

☆土下座とチップで


お中日はスッポンタケの法要、けれど文句をつけたソルジャー。
キース君に払うお布施が高すぎ、ところが裏目に出てしまった今。

Aブルー「文句を言った件は謝るよ! チップで許して!」
キース 「…………。地獄の沙汰も金次第だと言いたいのか?」
Aブルー「なんでもいいけど、君にお願い! ブルーは困る!」

ぼくの未来が真っ暗だよ、と泣きの涙で床に擦り付ける額。

Aブルー「この通りだから! うまい棒1万本のチップで!」
キース 「仕方ないな…。今回だけだぞ」

次に文句を言ったが最後、導師はブルーに交代だ、と。

キース 「俺も忙しい身なんだからな。ブルーと違って」
ブルー 「そうだよ、キースは現役の副住職だからねえ…」
シロエ 「学校だって、月参りでよく遅刻ですよね」
ジョミー「特別生だから、遅刻でも罰は無いけどね…」

法事で休みの時も多いし…、と語られるキース君の生活。

ジョミー「そういうキースを引っ張り出すなら、やっぱりね…」
サム  「お布施がどうこう言えた立場じゃねえと思うぜ」
スウェナ「暇なブルーと交代されても、何も文句は言えないわよ」
Aブルー「わ、分かったよ…。今後は、ぼくも気を付けるから!」

二度とぼったくりだなんて言わない、と必死のお詫び。

Aブルー「これからもスッポンタケの法要をよろしく!」
キース 「まったく、もう…。着替えてくるか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お部屋は用意してあるからね!」

行ってらっしゃーい! と見送りまして…。

ぶるぅ 「んとんと…。結局、キースになっちゃったよね」
シロエ 「誰かさんの未来が懸かっているそうですしね」
ブルー 「ずいぶんと罰当たりな望みだけどねえ…」

阿弥陀様だってガッカリだよ、と生徒会長。

ブルー 「阿弥陀様から遠い蓮の花を希望だなんて…」
サム  「普通は真逆の注文だよなあ…」
Aブルー「いいんだってば!」

遠いほど価値が高いんだから、とズレた価値観。
阿弥陀様だって呆然かも?


2017/09/27 (Wed)

 

☆帰ればオッケー


お中日はスッポンタケの法要ですけど、導師で色々もめる結果に。
最終的にはキース君の出番、法衣に着替えに出て行きまして…。

シロエ 「キース先輩、これからもスッポンタケの係ですか…」
ブルー 「仕方ないと思うよ、アレに関しては自業自得だし」
ジョミー「戒名をつけたの、キースだもんね…」
Aブルー「そうなんだよ! それは素晴らしい戒名だから…」

御利益の方も抜群だよね、とソルジャー、嬉々とした表情。

Aブルー「今日の法要でググンとパワーアップで、更に充実!」
ブルー 「その先は喋らなくていいから!」
Aブルー「何を言うかな、ぼくのハーレイが漲りまくり!」
ブルー 「法要の席から叩き出すよ!?」

レッドカードで、と吊り上げる眉。

ブルー 「お施主様が不在でも、法要はちゃんと出来るしね」
シロエ 「それがいいんじゃないですか? 本当の所は」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「出席しなけりゃ、極楽に功徳は積めないような…」

そうじゃないでしょうか、とシロエ君の説。

シロエ 「阿弥陀様から遠い蓮を希望だったら、欠席ですよ!」
Aブルー「ああ、なるほど…。それはいいかもしれないね」
ブルー 「是非とも帰ってくれたまえ! キースが戻らない内に」
Aブルー「そうしようかな? でも、その前に、ちょっと確認」

本当に大丈夫なんだろうか、という質問。

Aブルー「君たちだけで法要をすれば、功徳は加算されないと?」
シロエ 「それっぽいですよ、帰るんだったら今の内です」
キース 「…何の騒ぎだ?」

帰るとか帰らないだとか…、と法衣の副住職の登場。

キース 「いったい誰が帰ると言うんだ、法要を抜けて」
Aブルー「ぼくだけど…。帰れば功徳は積めないらしいし」
キース 「おい。俺の法力をコケにする気か、その言い草は」
Aブルー「じゃあ、違うと?」
キース 「ちゃんと積めるが」
一同  「「「あー…」」」

空気が読めない人が来たな、と誰もがガックリ。
仕方ないですよね?


2017/09/28 (Thu) 

 

☆空気を読もう


お彼岸はスッポンタケの法要、帰ろうとしたソルジャーですけど。
其処へ来たのが事情を知らない、今日の導師のキース君だという。

キース 「いいか、あんたが法要を抜けて帰ってもだな…」
Aブルー「功徳を積めてしまうのかい? 蓮の花が近付く方向に」
キース 「当然だろうが! あんたが法要の施主なんだぞ!」

お施主様のために功徳を積めない導師は要らん、とキッパリと。

キース 「法要の途中にこう言うだろうが、信心の施主は、と」
一同  「「「うわー…」」」

なんてことを、と一同、愕然。

シロエ 「先輩、それは言っちゃ駄目です! 手遅れですけど!」
キース 「どう駄目なんだ?」
シロエ 「この人が此処にいると、何かと厄介ですから…」
サム  「帰って貰おうって方向で話していたのによ…」

何もかもパアになったじゃねえか、とサム君の嘆き。

サム  「帰っても何も効果がねえなら、居座られるぜ」
キース 「効果はあると言った筈だが? お浄土に功徳を…」
マツカ 「それが間違っているんです! 今の場合は!」

致命的に…、と御曹司も。

マツカ 「帰れば効果が無いと信じて、お帰りになる決断を…」
ブルー 「下した所だったんだよねえ、間の悪いことに」
キース 「そ、それは…。そうだとしたら、俺の台詞は…」
ブルー 「もう思いっ切り裏目に出たよね、残念なことに」

これでブルーが居座るんだから…、と銀青様。

ブルー 「帰っても何の意味も無いなら、残るわけでさ」
Aブルー「決まってるじゃないか、せっかくの法要なんだよ?」

お布施もチップもはずむんだから、とウキウキと。

Aブルー「早く始めてくれたまえ! スッポンタケのために!」
キース 「う、うう…。俺は墓穴を掘ったわけだな、たった今…」
シロエ 「ぼくたちだって巻き込まれました、容赦なく!」
ブルー 「キースは万死に値するよね、覆水盆に返らずでさ…」

よくも全員を巻き添えにしたな、とキッツイ言葉が。
キース君の運命は?


2017/09/29 (Fri) 

 

☆失言の結末


お彼岸はスッポンタケの法要ですけど、追い出し損ねた迷惑な人。
ソルジャーが居座ってしまう展開、キース君の責任は重いわけで。

ブルー 「この落とし前はつけて貰うよ、キッチリと!」
シロエ 「そうですよ! ぼくたちだけなら、マシだったのに…」
サム  「少なくとも、妙な台詞は聞かずに済むしよ…」
スウェナ「法要の後も平和だったわよね、私たちだけなら」

いったいどうしてくれるのよ、とスウェナちゃんもブチ切れ。

スウェナ「ちゃんと誠意を見せなさいよね、詫びるつもりなら!」
ジョミー「でなきゃお詫びの意味が無いよね、言葉だけだと」
マツカ 「口だけなら何とでも言えますからねえ、どんな場合も」
シロエ 「キース先輩、どうなんです!?」

詫びる気持ちはあるんですか、とシロエ君がズズイと。

シロエ 「法要の件は諦めますけど、詫びて欲しいです!」
サム  「やっぱりよ…。俺たちに奢るべきだと思うぜ」
ジョミー「だよねえ、お布施もチップも全部!」
キース 「ぜ、全部…?」

それだと赤字どころでは…、と大慌てのキース君ですけど。

ブルー 「万死に値すると言ったよ、死ぬよりはマシ!」
シロエ 「赤字でも命は残るんですから、奢って下さい!」
キース 「そうなるのか? 法衣のクリーニング代も出ないで?」
ブルー 「自業自得と言うからね!」

空気を読めなかった君が悪い、と銀青様も。

ブルー 「諦めてタダで務めるんだね、今日の導師を!」
Aブルー「えーっと…。お布施はタダにはならないんだよね?」
シロエ 「もちろんです! それで奢って貰うんですから!」
Aブルー「うーん…。ちょっと残念」

でもいいか、と切り替えた人。

Aブルー「そうと決まれば、法要よろしく!」
キース 「俺はタダ働きになるのか、スッポンタケのために?」
Aブルー「君の大事な一番弟子だし、頑張って!」
一同  「「「ファイトぉ!」」」

レッツスタート! と激励の声。
気の毒ですけど、これにて中継終了~。


2017/09/30 (Sat)






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