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シャングリラ学園つれづれ語り

☆奢りで美味しく


さて、十月。今年は残暑も厳しくなくて、暦通りに秋の雰囲気。
秋と言ったら食欲の秋で、グルメに燃えるのがシャン学メンバー。

シロエ 「美味しかったですねえ、昨日の焼肉!」
サム  「キースの奢りで食い放題だったし、もう最高だぜ!」
ジョミー「お店は普通だったんだけどね…。キースだからさ」
キース 「やかましい! 思い切り毟り取りやがって!」

いくら失言の結果とはいえ…、と副住職の眉間に皺。

キース 「スッポンタケの法要のお布施を、何故、お前たちに…」
スウェナ「キースが余計なことを言ったからでしょ、あの時に!」
シロエ 「そうですよ。先輩が口を出さなかったら、今回は…」
マツカ 「平和に終わっていたんですよね、誰かさんが消えて」

ぼくたちだけの法要だったら平和でした、とマツカ君も。

マツカ 「あの人が帰らなかったお蔭で、また色々と…」
ブルー 「とんでもない発言が続いたからねえ、迷惑なのが」
サム  「レッドカードは意味がねえしよ、あの野郎にはよ…」
ジョミー「好き放題に喋ってたよねえ、意味不明なことを」

意味を知りたくもないけどさ、とブツブツブツ。

ジョミー「そうなったのもキースのせいだし、奢りは当然!」
ブルー 「まったくだよ。普通の店で済んだ分だけマシだろう?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いつもだったら、もっといいお店!」

パルテノンの焼肉屋さんだもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お肉は最高、時価のメニューも沢山あるし!」
シロエ 「そっちを予約されなかっただけでも、儲けものですよ」
キース 「うっ……」

それは…、と聞くなり青ざめる人。

キース 「あんな店だと、俺は大赤字だ! 払い切れなくて!」
ブルー 「ツケという手もあるんだよねえ、アドス和尚の名前で」
シロエ 「そうでした! アドス和尚ならツケでいけますね」
キース 「馬鹿野郎! 俺の命が無いだろうが!」

もう確実にブチ殺される、とガクガクブルブル。
当然ですよね?


2017/10/01 (Sun) 

 

☆空気を読まないと


食欲の秋な季節が十月、もう早速に焼肉を食べに出掛けた面々。
キース君が奢らされる形で、毟りまくったのがシャン学メンバー。

ジョミー「アドス和尚にツケた場合は、キースがヤバいんだ…」
キース 「貴様も知っているだろう! 親父の怖さを!」
サム  「やっぱアレかよ、バレたら罰礼三百回かよ?」

南無阿弥陀仏で五体投地な、とサム君が挙げる恐ろしい罰。

スウェナ「アレは殆どスクワットだものね…。三百回かしら?」
マツカ 「三百回では済まないのでは? 額によりますけど」
シロエ 「先輩がツケた金額で決まるわけですか…。罰礼の数が」
ブルー 「そうなると思うよ、アドス和尚は容赦ないしね」

みんなでツケれば良かったろうか、と生徒会長も。

ブルー 「此処で文句を言われるんなら、いつものお店で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食べ放題だね、時価のメニューを!」
サム  「肉の方もよ、もう最高のを思いっ切りな!」
キース 「か、勘弁してくれ…!」

それだけは…、とキース君、顔を引き攣らせまして。

キース 「今の件は、俺が悪かった! 文句を言ってすまん」
ブルー 「いいけどね…。口は災いの元なんだよ」

しっかりと懲りておきたまえ、と説教が。

ブルー 「そもそも、君が空気を読まずに喋ったのがさ…」
ジョミー「誰かさんが居座る原因になって、みんな酷い目に…」
キース 「そっちは仕方ないだろう! 俺は席を外していたし…」

坊主としては正しいことを言ったまでだ、との話ですけど。

ブルー 「どうなんだか…。もうちょっと気を付けていればね…」
シロエ 「気配りが足りないとも言いますよね」

雰囲気だけで分かりませんか、とシロエ君。

シロエ 「早くお帰りになって欲しいという空気がですね…」
サム  「あそこに充満していた筈だぜ、部屋一杯によ」
キース 「し、しかし…」
ブルー 「致命的だよね、空気を読めないなんて」

それでは坊主も務まらないよ、と厳しい指摘。
坊主失格ですか?


2017/10/02 (Mon) 

 

☆空気を読んでこそ


キース君がスッポンタケの法要で貰ったお布施、全員に奢る結末。
空気を読まずに喋ったせいで、甚大な被害を被ったから、と。

ブルー 「いいかい、坊主は空気を読まなきゃ駄目なんだよ」
キース 「それは重々、承知しているが…」
ブルー 「どうなんだか…。実際、全く読まなかったしね」

みんなの気持ちも知らないで…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「おまけに法要の席だったんだよ、お中日のね!」
キース 「法要も何か関係するのか?」
ブルー 「これだから…。法要と言えば、法話がセットだろう?」

スッポンタケの法要の場合はスルーだけれど、というツッコミ。

ブルー 「誰かさんが真面目に聞くわけないしね、法話なんかを」
シロエ 「絶対、斜めに解釈しますよ。どんな有難い法話でも」
キース 「俺もそう思ってスルーなんだが…。法話がどうだと?」
ブルー 「普通の法要だと法話なわけでさ、坊主のスキルは…」

法力だけじゃないだろう、と深い溜息。

ブルー 「法要に集まった人の心を、如何に掴むか!」
サム  「あー…。法話の間に居眠りされたら、意味がねえよな」
ブルー 「そっちもあるし、こう、有難い教えなんかを…」

覚えて帰って貰うというのも大切だから、と説かれる坊主の心得。

ブルー 「その場の空気をきちんと読んで、絶妙な法話!」
シロエ 「どんな感じになるんです?」
ブルー 「場合によっては、ジョークなんかも織り交ぜてね!」

ベテランになると踊ったりもする、と凄い話が。

一同  「「「踊る?」」」
ブルー 「ジングルベルの歌を、南無阿弥陀仏に置き換えてさ…」

南無阿弥陀、南無阿弥陀、南無阿弥陀~、と歌うのだとか。

ブルー 「替え歌でもいいから、唱えて貰えばオッケーだから…」
スウェナ「なんだか法事が盛り上がりそうね、ジングルベルだと」
ブルー 「坊主が歌って踊るトコもね」

退屈していた人も一気に集中、との例ですけれど。
キース君とは雲泥の差があるようですね?


2017/10/03 (Tue)

 

☆布教師を目指せ


スッポンタケの法要で貰ったお布施で、みんなに奢ったキース君。
そうなったのは空気を読まなかったからだ、と銀青様の仰せで…。

ブルー 「キースはスキルが足りなさすぎだよ、そういう意味で」
キース 「俺に歌って踊れと言うのか!?」
ブルー 「布教師の資格を持ってる人だと、そのくらいするよ」
一同  「「「布教師?」」」

なんのこっちゃ、と首を傾げる御一同様。

シロエ 「えーっと…。布教って言うと、仏教のですか?」
サム  「それもあるけど、俺たちの宗派ってことになるかな…」
ブルー 「サムので正解。ちゃんと資格があるんだよねえ…」

きちんと修行を積んで勉強、というのが布教師なんだとか。

ブルー 「キースもそっちを目指すべきかもね、今後を思うと」
スウェナ「そうねえ、スッポンタケは一生、ついて回るんだし…」
シロエ 「いろんなスキルを身に付けるべきかもしれませんね」
キース 「ふ、布教師だと…!?」

副住職だけでも忙しいのに、とキース君、ワタワタ。

キース 「この上、布教師までやるとなったら、大変で…」
シロエ 「勉強だったら、キース先輩は得意でしょう?」
キース 「そこはいいんだが、資格を取るには現場で実地で…」
ブルー 「布教師さんの弟子から始まるって所かな」

まずは出張のお供からだ、とニンマリと。

ブルー 「お師匠様の荷物を持って、どんな場所へも!」
ジョミー「出張するわけ?」
ブルー 「布教師さんの仕事となると、全国区だからね!」

離島にだって出掛けるのだ、と立てる親指。

ブルー 「そうして修行を積んで行ったら、立派に空気を…」
シロエ 「読めるお坊さんになるわけですね!」

じゃあ、それで…、と賛同の声。

シロエ 「キース先輩、布教師の資格を取って下さい!」
キース 「なんだって!?」
シロエ 「もう、ぼくたちは懲りましたから」
ブルー 「思いっ切りね…」

同じ轍を踏まないためにも、スキルアップを、との希望。
キース君の運命は…?


2017/10/04 (Wed)

 

☆副住職がいないと


スッポンタケの法要をしたキース君が貰った、お布施ですけれど。
慰謝料の如く、全員に奢る羽目になった挙句に、叱られ中で…。

ブルー 「君はスキルを上げるべき! 今後に備えて!」
キース 「しかしだな…! 布教師の資格が、どう役に立つと?」

相手は例の馬鹿野郎だぞ、と必死の反論。

キース 「法話なんぞは馬耳東風だし、第一、聞きもしないんだ」
シロエ 「それはそうですけど、こう、色々と他にもですね…」
ブルー 「学ぶ所は多いと思うよ、お師匠様について行けばね」

それこそ離島で修行して来い、とキッツイ一言。

ブルー 「君は修行が足りなさすぎだよ、だから余計に…」
スウェナ「空気も読めなくなっちゃうのよねえ、この前みたいに」
ジョミー「普通だったら、気が付くよね…。あの時の雰囲気」

誰かさんにお帰り頂きたいオーラ全開だったし、とジョミー君も。

ジョミー「その辺の空気を読むには、場数が要るんじゃないかな」
サム  「俺も賛成! キース、布教師、取って来いよな」
キース 「お、おい…! 今よりも忙しくなるんだが!」
ブルー 「君が忙しいと、スッポンタケどころじゃないからね…」

そろそろキノコのシーズンだしさ、と生徒会長。

ブルー 「肝心の面子が足りていないと、キノコ狩りだって…」
シロエ 「盛り上がりませんねえ、誰かさんが来たって」
ジョミー「拝んでくれる人がいないんだしね!」

布教師を目指してくれないだろうか、と猛烈なプッシュ。

ジョミー「キースが現場にいないってだけで、盛り下がるから!」
シロエ 「そうなるでしょうね、いくらスッポンタケがあっても」
サム  「普通に採って帰るだけでよ、プラスアルファは…」

何もねえよな、と頷くサム君。

サム  「キースがいたら、拝めってことにもなるけどよ…」
ブルー 「キノコ狩りだけなら、問題は何も…」
シロエ 「起こりませんよ、絶対に!」

布教師の修行に行って下さい、という注文。
キース君、ピンチ…?


2017/10/05 (Thu)

 

☆明日でもオッケー


スッポンタケの法要をした時、空気が読めなかったのがキース君。
それを責められ、布教師になれという注文の声が上がってまして。

シロエ 「もう明日からでも行って下さい、布教師の修行!」
キース 「明日からだと!?」
ブルー 「普通は急には決めらないけど、ぼくがいるからね…」

ちょっと口利きしてあげよう、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「璃母恩院の老師に頼みさえすれば、今日にでも…」
サム  「ちゃんと師匠が見付かるのかよ?」
ブルー 「決まってるだろう、ぼくが直接、頼むんだから」

誰でも喜んで引き受けてくれる、と絶大な自信。

ブルー 「璃母恩院の老師に加えて、銀青からの依頼となればね」
スウェナ「どんな無理でも通っちゃうのね?」
ブルー 「この業界については、そうなるねえ…」

坊主の世界は上下関係が厳しいだけに…、とニヤリニヤニヤ。

ブルー 「スッポンタケとの絶縁が無理なら、キースの方がさ…」
シロエ 「留守がちになればいいわけですね? 多忙な日々で」
ブルー 「そういうことだね、それにスキルも身につくし…」

いいことずくめになるじゃないか、と浮かべる笑み。

ブルー 「とりあえず、アルテメシアのお寺の人がいいよね」
キース 「はあ?」
ブルー 「君の師匠だよ、布教師の資格を取るための!」

毎日、通いで勉強できるお寺がいいだろう、との提案。

ブルー 「君は腐っても高校生だし、授業の合間に」
キース 「待ってくれ! 今でも月参りで忙しいのに…!」
シロエ 「特別生には出席義務はありませんしね、大丈夫ですよ」

明日から修行に励んで下さい、と激励の言葉。

シロエ 「誰かさんがキノコ狩りに来たって、不在ってことで」
サム  「いいよな、それ…。マジで最高だぜ」
キース 「そ、そんな…。俺の未来はどうなるんだ!」
ブルー 「布教師になったら、檀家さんにもメリット色々!」

法要の度に飽きない法話、と言ってますけど。
キース君、本当に布教師に…?


2017/10/06 (Fri)

 

☆向き不向きが問題


お彼岸にやったスッポンタケの法要、キース君が起こした不始末。
その場の空気を読み損なって、迷惑をかける結果になりまして…。

ブルー 「法要の席で、檀家さんの心を掴む法話は大切だよ」
キース 「それは分かっているんだが…。今は親父が…」
ブルー 「住職が法話をしなきゃ駄目だ、とは決まっていないよ」

副住職がやってるお寺も多い、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「副住職の方が布教師だったら、自然とそうなるし…」
シロエ 「息子さんだけが、布教師ってケースもあるんですか?」
ブルー 「そう珍しい話じゃないよ。そういうのはさ」

向き不向きというのがあるからね、と指を一本立てまして…。

ブルー 「アドス和尚が布教師だったら、どうなると思う?」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「法要はともかく、布教師の仕事は布教だからさ…」

怖そうな人だと引かれるよね、とニッコリと。

ブルー 「講義みたいなこともするから、講師は大切!」
サム  「あー…。怖い教師よりは、優しい人がいいもんなあ…」
シロエ 「分かります。グレイブ先生が現れるよりは…」

ヒルマン先生の方がずっといいです、と挙がった例。

シロエ 「それと仕組みは同じですね? 布教師の方も」
ブルー 「そう! アドス和尚と、キースだとさ…」
ジョミー「キースの方がずっとマシだよね、見た目の印象」
スウェナ「アドス和尚だと、瞬間湯沸かし器みたいだものねえ…」

もう見るからに沸点が低そう…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「だったら、キースが取りなさいよ。布教師の資格」
マツカ 「元老寺のためにもなりそうですよね」
ブルー 「檀家さんだって喜ぶよ、きっと」

取って来たまえ、とズズイと前へ。

ブルー 「直ぐに師匠を紹介するから!」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
キース 「しかしだな…!」
ブルー 「いい話だと思うけどねえ?」

受けるべきだよ、と生徒会長、大いに乗り気。
キース君、リーチ…?


2017/10/07 (Sat)

 

☆布教師がお勧め


スッポンタケの法要の席で、キース君が読み損なった場の雰囲気。
迷惑な人が居座る結果を招いて、その罰に奢らされた挙句に…。

シロエ 「キース先輩さえ忙しくなれば、安心ですから!」
マツカ 「布教師さんの仕事だったら、休日の方が多いですよね」
ブルー 「まあねえ…。檀家さんを大勢集めるんなら、休日かな」

特別な行事を催すような場合を除いて…、と伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「お彼岸やお盆は当然のことで、後は土日が多めだよ」
サム  「それのお供で出るとなったら、キースもよ…」
ジョミー「土日は留守が多くなるってことかぁ…。出張だから」

離島なんかにも行くんだよね、と。

ジョミー「キースがいなけりゃ、誰かさんもさ…」
シロエ 「自然にテンション下がりますよね、どう考えても」
スウェナ「そうよ、ブルーが法要をすればドツボだもの」

極楽の蓮が阿弥陀様にグンと近付くんでしょ、とスウェナちゃん。

スウェナ「そんな法要は嫌がる筈でしょ、最初からキャンセル!」
シロエ 「キャンセル以前に、申し込まないと思いますよ」
サム  「いいよな、それ…。キースがいねえってだけで平和で」
ブルー 「そうだろう? だから布教師になるのがお勧め!」

希望のお寺はあるだろうか、と生徒会長が取り出す名簿。

ブルー 「布教師の資格を持ってる人は多いけど…。住所は色々」
キース 「あんた、本気なのか!?」
ブルー 「思いっ切り本気で、正気だけれど?」

家から近い場所がいいかい、と笑顔でめくってゆくページ。

ブルー 「それとも、お寺の格で決めるか、チョイスは好みで」
キース 「ま、待ってくれ…!」
??? 「ぼくも同感!」

その話、待った! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「せっかくの秋に何をするかな、君たちは!」
一同  「「「秋?」」」
Aブルー「秋と言ったら食欲の秋で、スッポンタケも!」

沢山生えてくるじゃないか、と来てしまった人。
手遅れですかね…?


2017/10/08 (Sun) 

 

☆布教師は却下


先月のスッポンタケの法要、キース君が空気を読み損ねて惨事に。
二度とそういうことが無いよう、布教師を勧められていたのに…。

Aブルー「これからが最高の季節なのにさ、スッポンタケには!」
シロエ 「そ、それは…。秋はキノコのシーズンですけど…」
Aブルー「そうだろう? だからスッポンタケにも天国!」

元気にニョキニョキ生えて来るよね、と満面の笑み。

Aブルー「今年もみんなで採りに行こうね、スッポンタケを!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 山には美味しいキノコが一杯!」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるし…。キノコ狩り!」

次の土曜日はどうだろうか、とソルジャー、ウキウキ。

Aブルー「出来れば、仁王スッポンタケにも会いたいねえ…!」
ブルー 「そんなスッポンタケは無いから!」
Aブルー「でもさ、仁王シメジはあるんだろう? 外来種のが」

だからスッポンタケだって…、と主張する人。

Aブルー「絶対に無いとは言い切れないしさ、頑張って探す!」
シロエ 「……強制参加なんですか?」
Aブルー「もちろんだよ! 特にキースは欠かせないね!」

素晴らしいスッポンタケに出会えた時には、御祈祷を…、と。

Aブルー「ブルーに任せたら結果は最悪! 君でないとね!」
キース 「俺なのか!?」
Aブルー「ご利益があって、極楽に積む功徳もほどほどで…」

阿弥陀様から遠い蓮の花をゲット出来そうだから、との持論。

Aブルー「君がいないと困るんだよ! 布教師は却下!」
サム  「俺たちの希望は、そっちなんだぜ?」
Aブルー「だけど、キースは違うよね?」

ぼくと利害が一致してる、と得意げな顔。

Aブルー「布教師の資格なんかはいいから、今後もよろしく!」
キース 「す、スッポンタケをか…?」
Aブルー「君の一番弟子だろう? それとも布教師になる方が…」
キース 「い、いや、布教師コースは困るんだが…!」

しかしスッポンタケも困る、と慌てふためく副住職。
後が無いですね?


2017/10/09 (Mon) 

 

☆代理が欲しい


先月のスッポンタケの法要が元で、布教師にされそうなキース君。
その流れを止めに来たのがソルジャー、利害は一致したそうで。

Aブルー「君が布教師になりたくないなら、応援するから!」
キース 「応援だと?」
Aブルー「そう! みんなが諦めてくれるようにね、布教師を!」

心をこめて、精一杯の応援を…、と意気込む人。

Aブルー「みんなに訊くけど、キースが布教師になるならさ…」
シロエ 「その件がどうかしましたか?」
Aブルー「留守がちになってまうんだよねえ、週末とかも?」
ブルー 「当然だよね、お師匠さんのスケジュールが第一!」

平日だろうが休日だろうが、お供するのみ、と言ってますけど。

Aブルー「分かってる。それでキースがいなくなったら…」
ジョミー「万々歳だよね、変な法要とかが無いから」
サム  「キノコ狩りに行っても、何も起こらねえし…」
シロエ 「いいことずくめだと思いますけど?」

ですから是非とも布教師に…、とシロエ君もプッシュ。

シロエ 「会長に師匠を決めて貰って、もう明日からでも!」
キース 「困ると言っているだろう! 勝手に決めるな!」
Aブルー「ほらね、困っているわけで…。気の毒だしさ…」

こういう案はどうだろうか、とソルジャー、親指を立てまして。

Aブルー「キースが布教師になるんだったら、代理をね!」
一同  「「「代理?」」」
Aブルー「スッポンタケの師僧の代理だよ!」

その人を決めて欲しいんだけど、と瞳がマジ。

Aブルー「サムとジョミーが弟子を取れるんなら、どっちかで」
ジョミー「ぼ、ぼくかサム…!?」
サム  「無理だぜ、住職の資格がねえから」

どう転がっても弟子は取れねえ、と真っ当な意見。

サム  「嘘じゃねえから! 本当に!」
Aブルー「やっぱりねえ…。それじゃブルーでかまわないから」
ブルー 「ぼく…?」
Aブルー「そうだよ、君が代理だよ!」

スッポンタケの師僧になってくれたまえ、という注文。
師僧ですって?


2017/10/10 (Tue)

 

☆仏弟子の未来


お彼岸のスッポンタケの法要のせいで、布教師コースなキース君。
それを止めようとソルジャー登場、キース君を応援するそうで…。

Aブルー「スッポンタケもね、師僧がいないと困ると思うし…」
ブルー 「どういう意味だい?」
Aブルー「詳しい話は知らないんだけど、師僧は大切なんだろう」

キースたちの様子を見ていると…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「キースの師僧はアドス和尚で、君はサムたちの…」
ブルー 「師僧ではあるね、それが何か?」
Aブルー「導いてくれる人がいないと、困るのが弟子!」

だからスッポンタケも困る、というのがソルジャーの言い分。

Aブルー「師僧のキースが多忙になったら、どうすればいいか…」
ブルー 「フェードアウトで良さそうだけど?」
Aブルー「君が言うかな、腐っても伝説の高僧だろう?」

弟子を見捨てる師僧なんかはアウトな筈だ、と唱えるソルジャー。

Aブルー「不出来な弟子でも、きちんと面倒を見てこそだよ!」
ブルー 「そ、それは…。確かにそういうものなんだけど…」
Aブルー「分かっているなら、キースの代理! 君しかいない!」

キースが布教師で忙しくなるなら、代わりにやれ、と注文が。

Aブルー「君なら坊主として申し分ないし、理想的な師僧だよね」
ブルー 「なんで、ぼくが!」
Aブルー「スッポンタケが可哀想だから! 捨てられるなんて!」

ましてやフェードアウトなんて…、と滔々と。

Aブルー「キースの代わりに、弟子の面倒を見てやりたまえ!」
キース 「なるほどな…。ブルーなら任せて安心だ」
Aブルー「ほらね、キースもこう言ってるし!」

是非とも代理で師僧の方を、と強烈な推し。

Aブルー「アドス和尚には頼めないから、君だけが頼り!」
キース 「俺からも頼む。大事な弟子の未来を潰さないでくれ」
ブルー 「み、未来って…」
Aブルー「君次第だよねえ、拾うのも捨てるのも」

仏弟子を一人、見捨てるのかい、と質問が。
銀青様、ピンチ…?


2017/10/11 (Wed)

 

☆弟子を捨てるな


スッポンタケの法要のせいで、布教師にされそうなのがキース君。
それを止めに来たソルジャーが言うには、代理が必要なんだとか。

Aブルー「伝説の高僧、銀青様が、仏弟子を一人捨てるなんてね」
キース 「どうかと思うぞ、いくら相手が不出来な弟子でも」
Aブルー「それほど不出来じゃないだろう? スッポンタケは」

立派な戒名を持っているし…、とソルジャー、笑顔。

Aブルー「クジラ並みだと言ってたじゃないか、あの戒名は」
キース 「元ネタがクジラの戒名だからな…。まるっとパクって」
Aブルー「倫王院殿法界善根大居士だよねえ、スッポンタケ!」

不出来どころか、素晴らしい弟子、とソルジャー、戒名スラスラ。

Aブルー「こんな立派な弟子の未来を、君はブチ壊すと?」
ブルー 「ぼくの弟子じゃなくて、キースのだから!」
Aブルー「だけど、キースが面倒を見られなくなるんだし…」

君の他にはいないじゃないか、というのが師僧の代理。

Aブルー「君がスッポンタケを捨てたら、お先真っ暗で…」
キース 「仏道修行に励むどころか、グレるかもしれん」

グレて地獄に落ちたらどうする、と副住職も。

キース 「そうなった時は、あんたの責任になるんだぞ!」
ブルー 「何処から、そういうことになるのさ!」
キース 「俺からも頼んでいるからだ! 弟子をよろしくと!」

切実な頼みをスルーするなら、責任は重い、とブツブツブツ。

キース 「あんたしかいないと言っているのに、スルーではな…」
Aブルー「実際、どうかと思うよねえ…。高僧のくせに」

これじゃ話になりやしない、とソルジャー、不満そうな顔。

Aブルー「キースを忙しくさせておいてさ、自分はのんびり…」
キース 「俺の代理も務めてくれずに、悠々自適の日々とはな」
Aブルー「見下げ果てたって感じだよねえ、もう本当に」
キース 「まったくだ。伝説の高僧が聞いて呆れる」

同じ坊主とも思いたくない、との声ですけれど。
生徒会長、マジでヤバそう…?


2017/10/12 (Thu)

 

☆弟子のためなら


スッポンタケとの縁を切ろうと、布教師に推されているキース君。
けれど困るのがソルジャーなわけで、応援の方に回ってまして…。

Aブルー「やっぱりねえ…。伝説の高僧の名が地に落ちるよね?」
キース 「誰が聞いても、そうなるだろうな。坊主の世界では」
シロエ 「えーっと…。会長のせいになるんですか?」
キース 「仏弟子を一人見捨てるからには、そういう流れだ」

しかも弟子には罪も無いのに…、と副住職。

キース 「師僧の俺が多忙になるから、仏道を学ぶ場が無くなる」
Aブルー「それでブルーに頼んでいるのに、断るなんてね…」

酷いじゃないか、とソルジャーも。

Aブルー「スッポンタケも引き受けられないだなんて…」
キース 「俺の代わりに面倒を見るのが、筋だと思うが」
ブルー 「そ、それは…。それが普通の弟子ならいいけど…」
Aブルー「普通どころか、超優秀な弟子じゃないか!」

おまけにキースの一番弟子で…、と言い募る人。

Aブルー「そんな立派な弟子を放って、遊び呆けると?」
キース 「俺も愛想が尽きそうだ。一応、尊敬していたんだが…」

こいつが切っ掛けで坊主の道を志したし…、と深い溜息。

キース 「寺は継がないと決めていたのを、百八十度の転換で」
Aブルー「そうだったんだ…。だったら、余計に弟子は大切…」

きちんと面倒見てあげなくちゃ、と頷くソルジャー。

Aブルー「だからブルーに頼んでいるのに、スルーだなんて…」
キース 「引き受けて欲しい所なんだが…」
Aブルー「大丈夫! ぼくがお布施を奮発するよ!」

スッポンタケのためなら惜しくない、と固めた決心。

Aブルー「地獄の沙汰も金次第だよね、いくら要るわけ?」
ブルー 「は?」
Aブルー「お布施だってば、キースの代理をして貰うための!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「いいから、言い値で支払うってば! いくらでも!」

札束が何本分だろうが…、と膝をズズイと。
生徒会長、断れないのでは…?


2017/10/13 (Fri) 

 

☆代理なんか嫌だ


スッポンタケとの縁を切るべく、キース君を布教師にしたい面々。
ところがソルジャーが駆け付けて応援、一致している二人の利害。

Aブルー「キースを布教師にするんだったら、ブルーが代理!」
シロエ 「でもですね…。会長が代理を務めた場合は…」
スウェナ「極楽に功徳を積むと思うわよ、それは困るんでしょ?」
Aブルー「その点だったら、問題なし! 代理だから!」

あくまでキースと同じクオリティ、と持論を展開。

Aブルー「キースの代理に過ぎない以上は、スキルの方もさ…」
サム  「同じになるって言うのかよ? キースに合わせて」
Aブルー「そうじゃないかと思うんだけど…」

ブルーの腕が凄いんだったら、代理をしても同じだろう、と。

Aブルー「代理を頼んだキースの力と、ピッタリ同じで!」
キース 「一理あるかもしれないな。それも坊主のスキルだろう」
ブルー 「全力を出さずに法要をしろと!?」
Aブルー「注文に合わせてこそだろう? 高僧だったら!」

法話もそれと同じだよね、と仕入れたばかりの知識を披露。

Aブルー「分かりやすい話で引き付けるんなら、師僧だってさ…」
キース 「弟子の能力を考慮するべきだな、突っ走らずに」

相応の配慮をしてやってくれ、と副住職。

キース 「俺でも出来る程度ので頼む。スッポンタケの法要は」
Aブルー「ほらね、キースもこう言ってるし!」

代理をよろしく、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「お布施は払うし、それが嫌なら…」
キース 「引き続き俺に任せるべきだな、スッポンタケを」

どうするんだ、と二人が迫る二者択一。

Aブルー「今後は君が代理をするのか、キースのままか…」
キース 「俺を布教師にするとなったら、あんたが代理だ」
ブルー 「困るから! あんな弟子はお断りだから!」
Aブルー「じゃあ、キースを布教師にする話は…」
ブルー 「無かったことにしてくれたまえ!」

今まで通りの方がマシだ、と生徒会長、絶叫。
そうなりますよね…?


2017/10/14 (Sat)

 

☆お礼をよろしく


スッポンタケとの縁を切ろうと、キース君を布教師に推した面々。
けれどソルジャーが出て来て応援、生徒会長が追い詰められて…。

Aブルー「聞いたかい、キース? 君の自由は約束されたよ!」
キース 「そのようだな。布教師になる件は白紙か…」

あんたのお蔭だ、と深々とお辞儀。

キース 「あんたが助けてくれなかったら、今頃は…」
Aブルー「何処かに電話をされてただろうね、弟子入りのことで」
キース 「ああ。…でもって明日から、もう早速に…」
Aブルー「鞄持ちをして、出張だったかもしれないねえ…」

いきなり離島に行く羽目になるとか…、と頷くソルジャー。

Aブルー「ぼくのお蔭で助かったんなら、お礼もよろしく!」
キース 「…スッポンタケ狩りか?」
Aブルー「決まってるだろう、次の土曜日にお出掛けだよ!」

君だけじゃなくて、そこのみんなも…、と見回す周囲。

Aブルー「もちろんブルーも、ぶるぅもね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お弁当、いっぱい作らなきゃ!」

とっても楽しみ! と飛び跳ねている「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「山で食べると美味しいもんね、お弁当って!」
シロエ 「……出来れば、普通に行楽弁当がいいんですけど」
サム  「だよなあ、山でなくてもよ…。河原とかでも…」
ジョミー「それもいいよね、バーベキューにいい季節だし!」

そっちで行こう、と行き先を変えようと必死ですけど。

Aブルー「ダメダメ、山でスッポンタケ狩り! これは決定!」
サム  「マジかよ、キースがいるせいでかよ?」
Aブルー「キースがいなくても、ブルーがやるから!」

どう転がってもスッポンタケとの縁は切れない、と得意満面。

Aブルー「だからね、土曜日は全員集合! 一人残らず!」
一同  「「「うわー…」」」
キース 「すまんが、俺からもよろしく頼む」
Aブルー「というわけで、よろしくねーっ!」

また土曜日に、と瞬間移動で消えてしまった姿。
スッポンタケ狩り、決定ですね?


2017/10/15 (Sun)





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