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シャングリラ学園つれづれ語り

☆今年もキノコ狩り


スッポンタケとの縁を切るべく、キース君を留守がちにする計画。
応援に来たソルジャーにやられて、見事に頓挫いたしまして…。

ジョミー「…今度の土曜って言ったよね? スッポンタケ狩り…」
シロエ 「そうらしいですね、断ったって来ますよね…」

誰かさんが、とシロエ君、深い溜息。

シロエ 「いっそ大雨とか、そういうコースがいいんですけど!」
スウェナ「えーっと…。ダメね、来週まで秋晴れだわよ」
キース 「す、すまん…。しかし、俺にも人生がだな…」
ブルー 「あると言いたいんだろうけど…。スッポンタケねえ…」

一生ついて回るのか…、と生徒会長も嘆き節。

ブルー 「君がコケたら、ぼくにお鉢が回るらしいし…」
サム  「どうにもならねえ展開だよなあ、最悪すぎだぜ」
キース 「俺にしたって、アレとは縁を切りたいんだが…」

どんな手段にも落とし穴が…、と浮かない顔。

キース 「仕方ないから、腹を括った。一生モノだと」
ブルー 「君の覚悟は天晴だけどさ…。じきに挫けるよね」
シロエ 「分かります! いつだって斜め上ですから!」

誰かさんが要求することが…、とシロエ君。

シロエ 「常識が通用しませんからねえ、あの人には…」
サム  「SD体制のせいにしやがるけど、違うよな?」
ブルー 「うん…。本人の資質の問題だよね」

スッポンタケ狩りが無事に済むよう、祈っておこう、と。

ブルー 「普通にキノコ狩りで終われば、万々歳だよ」
キース 「そうだな、スッポンタケを拝まされるとしても…」
ブルー 「余計なことが起こらなかったら、充分に平和!」

お弁当を食べに出掛けるだけだ、と前向きな姿勢。

ブルー 「たまには山に行くのもいいから、ハイキング気分で!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お弁当、楽しみにしていてねーっ!」
キース 「申し訳ない。…みんな、よろしく頼む」
一同  「「「はーい…」」」

土曜日ですね、と頷くシャン学メンバー。
キノコ狩り、どうなるんでしょう…?


2017/10/16 (Mon) 

 

☆いいお天気です


スッポンタケと縁が切れるどころか、決定になったキノコ狩り。
じきに土曜日がやって来まして、集いつつあるシャン学メンバー。

ジョミー「おはよう! 雨にはならなかったね…」
サム  「こういう時だけ、天気予報ってヤツは外れねえよな」
シロエ 「そうなんですよね、期待されるほどアウトなんですが」

お月見だとか、とシロエ君が振っている頭。

シロエ 「今年の仲秋も酷かったですよ、当日はともかく」
一同  「「「あー…」」」

晴れたのは仲秋の夜だけだった、と頷く面々。

スウェナ「仲秋と十五夜、ズレてたのよねえ…」
シロエ 「そうです、そうです。仲秋の日は満月じゃなくて…」
ブルー 「月齢の方だと、次の日の夜が満月だっけね」

ものの見事に雨だったけど…、というのが今年の仲秋の天気。

ブルー 「満月の日が金曜だから、何処もイベントの設定は…」
スウェナ「金曜日に力を入れてた筈よね、人出が一番多そうだし」
サム  「だよなあ、平日だと観光客しか来てくれねえしよ…」

それがズッコケたんだよな、とサム君も。

サム  「そんな感じで、今日も雨でも良かったのによ…」
シロエ 「ぼくたちの期待値が低すぎたでしょうか?」
ジョミー「期待しろって言う方が無理だよ、スッポンタケだよ?」

ハイキングとかバーベキューならともかく、とツッコミが。

ジョミー「期待してるのは一人だけだし、無駄だってば!」
ブルー 「しかも思いっ切り、晴れ男っぽいねえ…」

今までのスッポンタケ狩りは全部晴れだ、と冷静な指摘。

ブルー 「一度も雨は降っていないし、ぼくたちじゃとても…」
シロエ 「勝てないんでしょうか?」

雨乞いしたって無駄でしょうか、との質問ですけど。

ブルー 「無駄だろうねえ、相手はアレだし」
キース 「俺も無駄だという気がするぞ」
シロエ 「先輩がソレを言いますか…」
キース 「学習済みと言ってくれ」

あいつには、とても逆らえん、と溜息MAX。
経験則ですね…?


2017/10/17 (Tue) 

 

☆運が良すぎる人


やって来ました、スッポンタケ狩りに出掛ける土曜日。
いい天気だけに中止はなくて、生徒会長のマンション前に集合で。

キース 「あの馬鹿野郎に逆らえるヤツは、誰もいないぞ」
ブルー 「残念だけれど、ぼくも無理だよ。色々な意味で」
シロエ 「それはアレですか、SD体制とやらのせいですか…?」

アレって最終兵器ですよね、とシロエ君。

シロエ 「自分の立場がマズくなったら、SD体制の苦労が云々」
ブルー 「そっちもあるけど、口も達者で、サイオンの方も…」
キース 「あんたよりスキルが上らしいよな、同じ力でも」
ブルー 「場数が違いすぎるしね…。勝てるとしたら法力くらい」

他は駄目だ、と伝説の高僧、銀青様でもお手上げな相手。

ブルー 「その法力もさ、雨乞いするだけ無駄って気がして…」
シロエ 「雨乞い、やっていないんですか?」
ブルー 「多分、エネルギーの無駄遣いだよ。ブルーが相手じゃ」
??? 「ピンポーン!!!」

大正解! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「みんな、おはよう! 今日はハーレイも一緒だよ!」
一同  「「「げっ!?」」」

そんな、と視線が集まる先にキャプテン(会話表記はA船長)が。

A船長 「おはようございます。本日はよろしくお願いします」
一同  「「「うわー…」」」

バカップルが揃ってしまった、と一同、ガクブル。

ブルー 「えっと…。お弁当が一人分、足りないんじゃあ…?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ うんと沢山作ってあるから大丈夫!」
一同  「「「ひいぃっ!」」」

頼むから空気を読んでくれ、と泣きたい気分の御一同様。

シロエ 「ぶるぅ、そこは足りないと言って下さい!」
ぶるぅ 「えとえと…。なんで? お弁当、ドッサリ…」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」
A船長 「あなたのリアルラックの方も、素晴らしいですよ!」

お蔭でシャングリラも安泰です、と保証されましても。
法力も効かないほどですか?


2017/10/18 (Wed)

 

☆ツキまくりの人


スッポンタケ狩りに出掛ける土曜日、キャプテンまでが来る始末。
愕然とするシャン学メンバーですけど、全く気にしない人達で…。

A船長 「あなたさえおいでなら、シャングリラは絶対安心です」
Aブルー「そう! ぼくはトコトン、ツイてるからね!」

そもそも船が出来たのからして、ぼくのお蔭、と満面の笑顔。

Aブルー「海賊船と遭遇した時、ちゃっかり拠点にお邪魔して…」
A船長 「あなたがボスに気に入られたのが始まりでしたね!」
一同  「「「あー…」」」

そういえば、そういう歴史があった、と誰もが溜息。

シロエ 「海賊が改造してくれたんでしたね、そっちの船は…」
Aブルー「とても気前のいい海賊でねえ…。お酒も山ほど」
A船長 「秘蔵のを御馳走してくれましたし、それもこれも…」

あなたの運のお蔭ですよ、と手放しで褒めるキャプテン。

A船長 「ですから今日もお天気が良くて、雨乞いなどは…」
Aブルー「やってみるだけ無駄ってね! 間違いなく!」

それじゃ行こうか、と突き上げる拳。

Aブルー「いつもの山でいいんだよね?」
ブルー 「…ぼくは手伝わないからね?」
Aブルー「このくらいの人数、平気だってば! 出発!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」

無邪気なお子様が同調しまして、一瞬の内に瞬間移動で…。

Aブルー「はい、到着~!」
ぶるぅ 「んとんと…。お弁当とかは、此処でいい?」
Aブルー「いいと思うよ、まずはスッポンタケ狩りで!」
キース 「勝手に仕切るな!」

此処は俺たちの世界の山だ、と副住職が反撃ですけど。

Aブルー「ぼくが言い出したイベントなんだし、いいだろう!」
キース 「しかしだな…!」

この世界にもルールはあって…、と踏ん張るものの。

Aブルー「スッポンタケ狩りでは、ぼくが法律!」
A船長 「ええ、そうですとも!」
Aブルー「ほらね、ハーレイもこう言ってるし!」

頑張って探してくれたまえ、と仕切りまくり。
逆らえませんね…?


2017/10/19 (Thu) 

 

☆松茸の方がいい


秋晴れの土曜日に山までお出掛け、その目的はスッポンタケ狩り。
仕切りまくっているのがソルジャー、我が物顔で振舞ってまして。

Aブルー「ほらほら、ボーッとしてないで! 探しに行く!」
A船長 「ご協力、どうぞよろしくお願いします」
シロエ 「まあ、適当にやりますけどね…。他のキノコで」

スッポンタケだけがキノコじゃないですし、とシロエ君。

シロエ 「松茸なんかもあるでしょうから、その方向で」
サム  「それもいいよな、松茸だったら美味いしよ…」
ブルー 「匂い松茸、味シメジとは言うけどね」
Aブルー「そうだ、シメジ! 仁王シメジがあったんだっけね!」

お蔭で仁王スッポンタケにも望みが…、とソルジャー、ウキウキ。

Aブルー「あるといいねえ、仁王スッポンタケ!」
ブルー 「ぼくは無い方がいいけどね? そんな迷惑なのは」
キース 「仁王シメジは、外来種が巨大化しただけだしな…」

スッポンタケでソレは御免だ、と副住職も苦い顔。

キース 「俺たちは普通にキノコを探すぞ、食えるヤツをな」
マツカ 「毒キノコには気を付けないといけませんね」
シロエ 「そうです、そうです! 安全なのに限りますよ」

まだ死にたくはないですからね、とシロエ君、ブルブル。

シロエ 「基本のキノコを探しましょう! 松茸です!」
ジョミー「松茸だったら、間違えようがないもんね!」
スウェナ「匂いで嫌でも分かるんだもの、ホントに安全」

ソレにしましょ、とシャン学メンバーの目的は別の方向へ。

スウェナ「松茸狩りがメインでいいのよ、他はオマケで!」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
スウェナ「何よ、文句があるってわけ?」

ついでに探してあげるのに、と開き直った人。

スウェナ「嫌なんだったら、お弁当タイムにするけれど」
Aブルー「そ、それは…」
スウェナ「困るのよね? じゃあ、黙ってて!」
Aブルー「分かったよ…」

松茸を探すついでにお願い、とソルジャー、譲歩。
人海戦術なんですね…?


2017/10/20 (Fri)

 

☆松茸を探したい


スッポンタケ狩りに来た山ですけど、シャン学メンバーは別行動。
松茸を探す方がメインで、スッポンタケはオマケという方針で…。

Aブルー「…松茸狩りでも仕方ないけど、スッポンタケも…」
スウェナ「探してあげると言ってるでしょ? ついでだったら」
シロエ 「見付けた時には呼びますよ。仁王スッポンタケ」

他のはスルーでいいですよね、とシロエ君も強気。

シロエ 「普通のスッポンタケの場合は、無視ってことで…」
サム  「かまわねえよな、アンタの目当てはデカいヤツだろ?」
Aブルー「そ、そうだけど…。仁王スッポンタケは未確認だし…」

普通サイズの方もよろしく、とソルジャー、頭を下げまして。

Aブルー「これは凄い、というのがあったら呼んでよね!」
シロエ 「はいはい、ちゃんと呼びますよ」
ジョミー「普通よりも大きいサイズかな、と思った時はね!」

他のは知らない、とジョミー君も。

ジョミー「レア物なのは松茸なんだし、忙しいから」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸探し、頑張らなくちゃ!」
ブルー 「じゃあ、ぼくたちは急ぐから…。君たちはお好きに」

スッポンタケ探しをしてくれたまえ、と生徒会長が締め。

ブルー 「さあ、行こう! 松茸が待っているからね!」
一同  「「「はーい!!!」」」
Aブルー「スッポンタケも忘れないでよ!?」

そっちが大切、という声を背中に、シャン学メンバー、山の中へ。

シロエ 「松茸は、どの辺が有望でしょうね、採れるスポット」
ブルー 「まず松の木、って言われてるけど、そうでもなくて…」

案外、普通の木でもいける、と生徒会長。

ブルー 「日当たりがよくて、下草が茂りすぎてなければ…」
キース 「松茸はある、と聞いてはいるな。檀家さんから」
ジョミー「分散した方がいいのかな? 山は広いし、人海戦術で」
シロエ 「どうなんでしょうね、ローラー作戦もアリでしょうか」

散らばるべきか、絨毯爆撃する方がいいか。
チョイスが難しいですね…?


2017/10/21 (Sat) 

 

☆ローラー作戦がいい


スッポンタケ狩りに山へ来たのに、松茸を探すシャン学メンバー。
分散すべきか、ローラー作戦で行くか、考えている所でして…。

シロエ 「山狩りみたいに、並んで行くのがいいかもですね」
サム  「ソレだと、見落とし、ねえからなぁ…」
スウェナ「分散しちゃうと、見落とした時は、それっきりよね」

集まっている方がいいかも、とスウェナちゃんも。

スウェナ「松茸の匂いが分からなくても、他の誰かが気付くとか」
ジョミー「あー、そういうのはあるかもね…」
ブルー 「嗅覚の問題も大きいけれど、注意力もね…」

ウッカリしてるとスルーしがち、と生徒会長も頷く松茸。

ブルー 「落ち葉を被っていたりするとさ、分かりにくいし…」
シロエ 「やっぱり絨毯爆撃ですか? 横一列とかで」
ブルー 「その方法が一番かもねえ、地引網と同じ感覚で」

残さずゴッソリ頂く方法、とローラー作戦に生徒会長、一票。

ブルー 「分散したい人は一人で、集まりたい人は一緒がいいね」
シロエ 「ぼくはローラー作戦です! 心強いですから!」
キース 「俺もだな。…スッポンタケもいやがる山だし…」
サム  「一人きりでは会いたくねえよな、あっちはよ…」

松茸だったら気にしねえけど、とサム君もローラー作戦派。

サム  「それで、ジョミーはどうするんだよ?」
ジョミー「スッポンタケのリスク、大きいよね…。一人きりだと」

そういう時に限って、大きいヤツに出くわしそうだ、と深い溜息。

ジョミー「一人で松茸探しもいいけど、今日はローラー作戦で!」
ブルー 「マツカもローラー作戦だよね?」
マツカ 「はい。一人占めしようとは思いませんから」

皆さんと一緒に行動します、と御曹司。

マツカ 「それに、スッポンタケは怖いですからね…」
サム  「アレに会いたいヤツはいねえだろ、この中にはよ…」
シロエ 「いませんね!」
ブルー 「いるわけがないね」

アレが諸悪の根源だから、とキッパリと。
間違いないですね?


2017/10/22 (Sun)

 

☆スルーしておこう


スッポンタケ狩りで山に来たシャン学メンバー、松茸がお目当て。
ローラー作戦で探す方向、出来ればスッポンタケはスルーで…。

ブルー 「スッポンタケなんかは、誰も関わりたくないんだし…」
キース 「スルーするのが一番だろうな、あったとしても」
シロエ 「えっとですね…。それってマズくないですか?」

誰かさんに文句を言われませんか、と心配そうなシロエ君。

シロエ 「個人的にスルーは通るでしょうけど、全員となると…」
ブルー 「普通サイズならいいんだよ! スルーしたって!」
サム  「デカいのを探していやがるんだし、用はねえ筈だぜ」

並みの大きさのスッポンタケには…、とサム君も同意。

サム  「桁外れにデカいのに出会っちまったら、仕方ねえけど」
ジョミー「あるわけないよね、そんなスッポンタケ…」
キース 「仁王スッポンタケというのは、まず有り得ないぞ」

外来種が入るルートが無いし、とキッパリと。

キース 「シメジだったら、基本が食用キノコだからな…」
ブルー 「栽培する人もありそうだけど、スッポンタケじゃね…」
シロエ 「大して美味しくないですからねえ、スッポンタケ」
スウェナ「ぶるぅが美味しくしてくれるだけで、平凡よね…」

エリンギとかには敵わないわよ、とスウェナちゃん、断言。

スウェナ「そんなキノコは、誰もわざわざ持ち込まないわ」
キース 「そういうことだ。酔狂なヤツがいたら別だが」
ブルー 「ブルーにはキツく言ってあるしさ、大丈夫だよ」

外来種を持ち込むことはしない、と生徒会長の太鼓判。

ブルー 「大きいのがあっても、せいぜい普通に規格外程度」
ジョミー「そうだよねえ…。電気がちょっと心配だけどさ」
一同  「「「電気?」」」

なんのこっちゃ、と一同、キョトン。

ジョミー「なんかさ…。シイタケが電気で大きく育つらしいよ」
一同  「「「シイタケ?」」」

何故に電気でシイタケなのか、と誰もがビックリ。
電化製品じゃないですよ?


2017/10/23 (Mon)

 

☆コードがありません


スッポンタケ狩りに連れて来られた面々、今は松茸狩りの方へと。
探すキノコはあくまで松茸、スッポンタケはスルーですけれど…。

シロエ 「何なんですか、そのシイタケに電気というのは?」
サム  「シイタケにコードはついていねえぜ、電化製品のヤツ」
ぶるぅ 「んとんと…。コンセントに挿すヤツだよね?」
サム  「そのコードだけどよ…。ねえよな、シイタケなんかに」

キノコは電気を使わねえし、と首を捻っているサム君。

サム  「電気自動車よりもエコだぜ、放っておいても育つしよ」
シロエ 「そうですよね? なのに、どうして電気なんです?」
スウェナ「電気で育てようがないでしょ、コードも無いのに」

どう転がったら、育つのに電気を使うのよ、と鋭いツッコミ。

スウェナ「バッテリーだってついていないし、電池だって…」
シロエ 「入れる所が無いんですしね、シイタケの場合」
マツカ 「改造したって、無理じゃないかと思いますけど…」
シロエ 「決まっていますよ、頼まれたって困ります!」

いくら、ぼくの趣味が機械弄りでも…、とシロエ君もブツブツ。

シロエ 「元々が電化製品だったら、改造は可能ですけれど…」
キース 「シイタケは、そうじゃないからな。あれはキノコだ」
サム  「何かと聞き間違えたんじゃねえか、その電気ってヤツ」

有り得ねえぜ、とサム君、大きな溜息。

サム  「ジョミーじゃなくても、聞き間違いは多いしよ…」
ジョミー「ぼくは間違えていないってば! ホントなんだよ!」

ちゃんとテレビで言っていたのだ、とジョミー君。

ジョミー「シイタケに電気を流してやるとさ、大きくなるって…」
一同  「「「はあ?」」」

本気で電気を使うのか、と一同、目が点。

シロエ 「…シイタケは電化製品でしたか?」
キース 「違うような気がするんだが…」
サム  「アレの何処に電気を流すんだよ…?」

コードもバッテリーもねえだろ、と話はループ。
電気なら電化製品ですよね?


2017/10/24 (Tue) 

 

☆コードじゃなくて


スッポンタケ狩りに連行されたシャン学メンバー、松茸狩りへと。
探しているのは松茸ですけど、話題はシイタケと電気について。

サム  「シイタケを電気で育てるなんてよ、どうやるんだよ?」
ジョミー「ぼくもチラッと見ただけだから…。だけど電気で…」
シロエ 「コードがついていましたか? そのシイタケには」
ジョミー「どうだろう? ホダ木じゃなくて、菌床栽培…?」

なんかそういう感じだった、というシイタケ栽培中の光景。

ジョミー「でもって電気を流した方と、流してないのと…」
サム  「サイズが違っていたのかよ?」
ジョミー「うん。電気を流して育てた方が、ずっと大きくて…」

立派だった、とジョミー君の証言。

ジョミー「だから電気で大きくなるのは、間違いないよ」
スウェナ「そんなことって、あるのかしら? コードも無いのに」
シロエ 「電化製品じゃないんですけどねえ…」
ブルー 「ちょっと待ってよ、アレじゃないかな。キノコと雷」
一同  「「「へ?」」」

なんのこっちゃ、と首を傾げる御一同様。

シロエ 「キノコと雷って、何なんですか?」
ブルー 「昔からの言い伝えというヤツで…。落雷があると…」

キノコが豊作になるらしいよね、と生徒会長、大真面目な顔。

ブルー 「ダテに長生きしてはいないし、何度か聞いたよ」
シロエ 「落雷ですか…。確かに電気が流れますね…」
サム  「それを応用したってわけかよ、シイタケによ」
ジョミー「そうじゃないかな、そんな言い伝えがあるならね」

本当に大きなシイタケだった、と言ってますけど。

サム  「じゃあよ、松茸もデカくなるのかよ、落雷したら」
ブルー 「その可能性は大きいねえ…。松茸もキノコなんだから」

落雷の跡があったらラッキー、と立てる親指。

ブルー 「うんと大きいのが見付かりそうだよ」
シロエ 「いいですねえ! ビッグサイズの松茸ですね」

一本で三本分とかのボリューム、と誰もが期待。
さて、落雷の跡は…?


2017/10/25 (Wed) 

 

☆大きいのがいいな


スッポンタケ狩りに連れて来られた面々、松茸狩りをする方向へ。
落雷があるとキノコが豊作と聞いて、ビッグサイズの松茸に期待。

シロエ 「焦げている木が見付かるといいんですけどね…」
ブルー 「落雷の跡を探すよりかは、普通に松茸を探す方がさ…」

効率がいいよ、と生徒会長。

ブルー 「大きな松茸に出会えた時に、側に落雷の跡って感じで」
スウェナ「それもそうよね、普通の松茸でも充分だもの」
マツカ 「運が良ければ、ビッグサイズとご対面ですね」
シロエ 「確かに、そっちの方がいいです。頑張りましょう!」

松茸を見落とさないように…、と山の中を進んでゆく御一同様。

サム  「あったぜ、松茸! …普通のだけどよ」
ブルー 「その周りもよく探したまえ。集まってるかも…」
サム  「おっ、2本目! うわぁ、3本目もあるぜ!」
ジョミー「いいなぁ、ぼくも頑張らないと…。松茸、ゲット!」

今日の晩御飯は松茸尽くし、とジョミー君も山の中をガサガサ。

ジョミー「松茸御飯に、焼き松茸に、土瓶蒸しに…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸ドッサリのすき焼きもね!」
一同  「「「すき焼き…」」」

イイネ! と誰もが大歓声の贅沢メニュー。

シロエ 「松茸ドッサリのすき焼きですか…!」
キース 「松茸狩りの目玉ではあるな、有料のヤツで」
ブルー 「あれは本当に美味しいからねえ、香りが良くて」
サム  「デカい松茸が1本あったら、すき焼きもよ…」

1本で3人分くらいいけそうだぜ、という声が。

ジョミー「落雷で大きく育った松茸、あるといいけどね…」
シロエ 「あっ、あれは…?」

松茸でしょうか、とシロエ君が指差す先。

サム  「…デカすぎねえか?」
シロエ 「でもですね…。うわぁ、ホントに松茸ですよ!」
スウェナ「笠の直径、30センチは超えてるわね…」
ジョミー「ちょ、そこの木、焦げてるんだけど…!」

これって落雷の跡なんじゃあ…、という焦げた幹。
言い伝え通りなんですか?


2017/10/26 (Thu)

 

☆落雷でビッグに


スッポンタケ狩りに連行されたのに、松茸狩りに燃える御一同様。
シロエ君が見付けたビッグな松茸、側の木が焦げておりまして…。

ブルー 「うーん…。この焦げ方は落雷の跡だね、どう見ても…」
シロエ 「それじゃ、やっぱり、電流が流れたせいなんですか?」
ブルー 「そうだと思うよ、ジョミーがテレビで見たと言うなら」
ジョミー「ほらね、ホントに電気で大きくなるんだよ!」

ビッグだよね、とジョミー君も感動の大きな松茸。

ジョミー「他にも無いかな、大きいヤツが」
サム  「おっ、コレ、コレ! 枯葉の下に隠れてたぜ」

まだ笠が開いていねえから、とサム君も見付けたビッグサイズ。

スウェナ「凄いわねえ…。松茸に電源コードは無いのに」
シロエ 「バッテリーも電池もありませんけど、雷ですか…」

まさに自然の驚異ですね、とシロエ君も感激した様子。

シロエ 「昔の人は知ってたんですね、この仕組みを」
ブルー 「雷が怖かった時代のことだし、余計だろうね」
キース 「避雷針さえ無かった時代だ、落雷と言えば祟りだぞ」
一同  「「「あー…」」」

天神様とかがそうだったっけ、と誰もが思った落雷の恐怖。

シロエ 「恐怖を克服したわけですね、キノコが豊作になって」
ブルー 「割り切ったんじゃないのかなぁ…。そこの辺りは」
??? 「ちょっと待ってよ、ビッグサイズだって!?」

どんな松茸、と出て来たソルジャー(会話表記はAブルー)。

Aブルー「うわぁ、なんだか凄いんだけど…!」
??? 「こんなサイズは初めて見ますね…」

これは本当に松茸ですか、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「皆さんがお持ちの他の松茸とは、桁違いですが…」
Aブルー「だよねえ、でもって電気がどうとか言っていたよね?」
ブルー 「そうだけど? ジョミーがテレビで見たとかで…」
Aブルー「なるほどねえ…。それが証明された、と!」

落雷があるとビッグサイズに…、と眺めてますけど。
大丈夫ですかね?


2017/10/27 (Fri)  

 

☆雷さえ落ちれば


スッポンタケ狩りをスルーなシャン学メンバー、お目当ては松茸。
桁外れにビッグな松茸に遭遇、落雷のお蔭らしいんですけど…。

Aブルー「落雷するとビッグサイズになるんだね? 松茸とかが」
ジョミー「ぼくがテレビで見ていたヤツは、シイタケだけど…」
Aブルー「シイタケねえ…。そして松茸もビッグになった、と」

この木に雷が落ちたせいで…、とソルジャーが見詰める焦げた幹。

Aブルー「ぼくのシャングリラだと、雷はかなり厄介で…」
A船長 「雷雲の中だと、どうしても船が不安定になりますしね」

雲海の中に潜んでいるものですから…、とキャプテンも。

A船長 「もちろん落雷で沈む心配は無いのですが…」
Aブルー「航路設定で避けられるんなら、避けたいものだね」

だけど此処では違うらしい、とビッグサイズな松茸に注目。

Aブルー「松茸が大きくなるんだったら、スッポンタケだって!」
A船長 「そうなりますねえ、スッポンタケもキノコですからね」
一同  「「「うわー…」」」

なんという所に目を付けるのだ、と一同、顔面蒼白。

ブルー 「そ、それはあくまで理屈の上でさ、こう、色々と…!」
シロエ 「条件が必要だと思うんですけど! 落雷の他に!」

スッポンタケの菌糸が無いと無理なのでは…、とシロエ君。

シロエ 「此処には松茸が生える条件が揃ってたわけで…」
ブルー 「其処へ雷が落ちて来たから、こうなったんだよ」
サム  「スッポンタケは影も形もねえよな、この辺にはよ…」

探し回っても無駄足だぜ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「他を当たれよ、此処じゃなくてよ」
Aブルー「闇雲に探して回るのもねえ…」

ぼくは面倒なことは嫌いで…、と不精な人。

Aブルー「要は、雷が落ちて電気が流れれば…!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「落雷すれば、スッポンタケもビッグに!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」

落雷させるつもりなのか、と生徒会長、ワタワタ。
そうなんですか?


2017/10/28 (Sat) 

 

☆落雷ならお任せ


スッポンタケ狩りに連れて来られた面々、ビッグな松茸に御対面。
落雷で大きくなったらしくて、目を付けたのがソルジャーで…。

Aブルー「要はドカンと、落雷すればいいんだろう?」
ブルー 「君が落雷させるって!? この山の中で…?」
Aブルー「決まってるじゃないか、せっかく聞いたんだから!」

ドーンと行こう! と張り切る人。

Aブルー「他に条件が要ると言っても、場所さえ分かれば…!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「スッポンタケが生えてる場所だよ、そこで一発!」

側の木にドカンと落雷なのだ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「雷雲なんかが無くったってさ、ぼくのサイオンなら!」
ブルー 「雨乞いみたいに雲を呼べるって…!?」
Aブルー「そうじゃなくって、ただの落雷!」

電気を集めて落とせば落雷、と涼しい顔でサラリと解説。

Aブルー「青空でも雷は落ちるらしいし、誰も気にしないよ!」
ブルー 「そ、それはそうかもしれないけれど…」
Aブルー「じゃあ、決まり! スッポンタケを探してくれたまえ」

もう松茸は充分だろう、とジロリと周囲を見回しまして…。

Aブルー「スッポンタケが沢山生えていればね、後は落雷!」
A船長 「私たちを呼んで頂ければ…。ブルーがやりますから」
一同  「「「うっ…」」」

本気で落雷させるつもりか、と一同、ガクブル。

シロエ 「きょ、巨大スッポンタケを作るんですね…?」
Aブルー「仁王スッポンタケよりかは、遥かに現実的だろう?」

外来種なんかを持ち込まなくても、うんとビッグに、と喜色満面。

Aブルー「元からあるのが大きくなるだけ! 無問題だよ」
シロエ 「でも、ぼくたちが困ります!」

巨大スッポンタケなんて…、と慌ててますけど。

Aブルー「なんでもいいから、サッサと探す!」
A船長 「よろしくお願いいたします」
Aブルー「張り切って行こう!」

巨大スッポンタケを作ろう、と燃え上がる闘志。
迷惑極まりないですね…。


2017/10/29 (Sun)

 

☆落雷すれば山火事


スッポンタケ狩りに来た山の中で、出たのがビッグサイズの松茸。
落雷で巨大化したとのことで、野望を抱いてしまったソルジャー。

Aブルー「今年こそ仁王スッポンタケだよ、楽しみだねえ!」
A船長 「ええ、本当に…。ご利益の方も凄そうです」
Aブルー「それはもちろん! キースも拝んでくれるしね!」

サッサと探せ、と意気込んでますけど…。

ブルー 「あのねえ…。この所、ずっといい天気なんだよ」
Aブルー「そうらしいよねえ、今日も秋晴れ!」
ブルー 「つまり乾燥してるってことで、燃えやすくってさ…」
キース 「言われてみれば…。マズイな、山火事になりそうだぞ」

下手に落雷なんぞがあれば、と副住職も辺りをキョロキョロ。

キース 「こんな所に消防車は入れないからな…」
シロエ 「ヘリで消すしかないんでしょうね、山火事になれば」
Aブルー「えっ、その辺は、ぼくがなんとか…」

サイオンで消火活動でいい、とソルジャー、笑顔。

Aブルー「周りを真空にしてやったらさ、一瞬で消火!」
ブルー 「火は消えたって、不自然だろう! どう見ても!」
ジョミー「そういう時に限って、誰か目撃者がいそうだよね…」

落雷の音で気が付いちゃって…、とジョミー君。

ジョミー「なのに一瞬で火が消えちゃったら、見に来るよ?」
ブルー 「君やサイオンの存在もバレるし、スッポンタケも…」
Aブルー「どうかなるとでも言うのかい?」
ブルー 「台無しだろうね、場合によっては」

野次馬が大勢やって来たなら、地面がガチガチ、と。

ブルー 「スッポンタケは踏み荒らされるし、地面の方も…」
キース 「踏まれて固くなってしまえば、キノコもアウトか…」

とても生えては来られないぞ、とキース君も。

キース 「そういうリスクを承知だったら、好きにしてくれ」
ブルー 「君の夢がパアになりそうだけどね」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」

落雷させても無駄骨なのか、と慌てる人。
リスクの方が大きそうですね…?


2017/10/30 (Mon)

 

☆パアになるよりは


落雷でビッグに育った松茸を発見、ソルジャーが抱いた大きな夢。
サイオンで電気を集めて落雷、スッポンタケを育てる気ですけど。

Aブルー「せ、せっかくの落雷が駄目になっちゃうだって…!?」
ブルー 「どう考えても、そうなりそうだよ。野次馬が来れば」
キース 「場所ごと注目を浴びそうだからな、ミステリーで」

落雷の火事が一瞬で消えたなんて…、と副住職。

キース 「野次馬どころかマスコミが来るぞ、テレビ局とか」
ブルー 「もう滅茶苦茶に踏み固められて、スッポンタケはさ…」
シロエ 「菌糸ごと絶滅しそうですよね、その辺りでは」

向こう十年ほど生えないのでは、とシロエ君も。

シロエ 「その展開でいいんだったら、好きにして下さい」
サム  「うんうん、スッポンタケも二度と生えて来ねえし…」
ジョミー「ぼくたちには、とてもラッキーだよね!」

頑張ってスッポンタケを探そう、とジョミー君、山の中へと突撃。

ジョミー「あっ、あった! 松茸じゃなくて、スッポンタケが!」
ブルー 「いいねえ、後はブルーの落雷待ちだよ」
シロエ 「楽しみですねえ、サイオンで落雷!」

遠慮なくどうぞ、とスッポンタケの周りに集まる御一同様。

スウェナ「其処の木なんか、どうかしら? いい枝ぶりよ」
Aブルー「で、でも…」
ブルー 「落雷向きの木だと思うよ、ドカンと一発!」

落としたまえ、と生徒会長、背中をプッシュ。

ブルー 「仁王スッポンタケの夢を叶えるチャンス到来!」
Aブルー「だけど、結果はパアなんだよね?」
A船長 「そうなりそうです…。どうなさいますか?」

普通のスッポンタケで我慢か、落雷なのか、という質問。

Aブルー「絶滅されたら、元も子もないし…」
ブルー 「ぼくたちは、それでかまわないけどね?」
シロエ 「本当に全く気にしませんから!」
Aブルー「普通のでいいよ、これで満足しとくから!」

仁王スッポンタケは諦めるよ、とソルジャー、絶叫。
今月、これにて中継終了~。


2017/10/31 (Tue) 






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