霜月が来ました
さて、十一月。早くも今年の残りが二ヶ月弱、そういうシーズン。
相変わらず呑気なシャン学メンバー、生徒会長宅でゆっくり休日。
シロエ 「今年も紅葉のシーズンですねえ、アッという間に」
ジョミー「早かったよねえ、じきに師走で大晦日だよ」
スウェナ「でも、安心な季節だわ。冬の間はアレが来ないし」
サム 「あー、アレなあ…。アレは確かに来ねえよな」
シーズンオフだ、と頷くサム君。
サム 「流石に霜が降りる季節に、キノコはねえしよ」
キース 「俺も安心な季節ではある。これから冬の間が花だな」
マツカ 「真冬ともなれば、もう絶対に出ませんからねえ…」
あの迷惑なスッポンタケは…、と御曹司も。
マツカ 「今年も散々な目に遭いましたけど、もう終わりですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ だけど、松茸狩りには行けたよ!」
シロエ 「…スッポンタケ狩りの間違いでしょう?」
サム 「うんうん、俺たちが松茸に走っただけでよ…」
お蔭で、すき焼きが食えたけどな、とサム君、ご機嫌。
サム 「デカい松茸なんかも採れたし、山ほど収穫あったしよ」
ジョミー「誰かさんは見向きもしなかったもんね、松茸には」
ブルー 「まるで目的が違ったからねえ、キノコ狩りのさ」
スッポンタケしか求めていないような輩は…、と生徒会長、溜息。
ブルー 「あっちのハーレイと採って採りまくって、上機嫌で…」
キース 「ドッサリ抱えて帰りやがったぞ、スッポンタケを」
シロエ 「先輩、御祈祷やらされてましたね…」
誰かさんが帰って行く時に…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「あの時の御経、効くんですか?」
キース 「まるでご利益が無いこともないが…」
普通に家内安全程度、と副住職。
キース 「極楽の蓮のランクは低くていいそうだし、充分だろう」
シロエ 「アレも変わった趣味ですよねえ…」
キース 「まったくだ。俺には謎の発想だぞ」
何故、いい蓮を求めないのだ、と言ってますけど。
そういう人ですよね…?
2017/11/01 (Wed)
☆迷惑すぎる人材
スッポンタケが生えない季節が到来、誰もが安心できるシーズン。
生徒会長宅で過ごす休日ですけど、話題は迷惑な誰かさんのこと。
キース 「極楽の蓮は、阿弥陀様に近いほど上等なんだがな…」
ジョミー「遠いほどいいって言っているよね、あの人ってさ」
ブルー 「そうなんだよねえ、ぼくの祈祷はお断りらしいし…」
なんて罰当たりな男だろうか、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「このぼくが導師をするとなったら、もう確実に!」
シロエ 「極楽の蓮が、阿弥陀様にグンと近付くんですよね?」
ブルー 「キースとは比較にならないくらいに、グングンとね!」
普通はそっちを求めるものだ、とブツブツブツ。
ブルー 「あんなのがソルジャーをやってるだなんて…」
キース 「あいつの世界のシャングリラの連中も、大迷惑だな」
迷惑どころか災難だろうか、と副住職もフウと溜息。
キース 「なまじ、あいつが強いばかりに、ソルジャーでだな…」
シロエ 「そうなりますよね、他に人材がいないというだけで」
ブルー 「タイプ・ブルーは一人しかいないらしいしねえ…」
もう一人、いないこともないけれど…、と生徒会長、遠い目。
ブルー 「あっちのぶるぅは、こっちのぶるぅと正反対でさ…」
スウェナ「悪戯小僧で、大食いだものね…。アレは困るわよ」
シロエ 「おまけにパワー全開にしたら、3分ですしね」
そこで力が切れるんでしょう、というのが悪戯小僧の「ぶるぅ」。
シロエ 「カップ麺みたいなサイオンじゃ、役に立ちませんから」
キース 「そんな野郎と、あの馬鹿しかいない船ではな…」
気の毒すぎて言葉も出ない、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「なのに世界は此処よりハードと来たもんだ。最悪だな」
シロエ 「まったくです。あんなのに頼るしか無いなんて…」
サム 「災難以外の何物でもねえな」
ジョミー「ぼくたち、ラッキーだったよね…」
アレは他所から来るだけだから、と噛み締める幸運。
確かに一種の外来種…。
2017/11/02 (Thu)
☆違いすぎる人物
生徒会長宅で休日を過ごすシャン学メンバー、誰かさんが話題に。
タイプ・ブルーというだけのことで、大勢の上に立っている人。
ジョミー「アレがぼくたちのソルジャーだったら、もう最悪だよ」
サム 「俺たちの場合、ソルジャーの出番はねえけどよ…」
シロエ 「生徒会長がアレになるわけですよね、早い話が」
ブルーの代わりに…、とシロエ君の言葉。
シロエ 「やたら権力を振りかざしまくって、好き放題で…」
スウェナ「その上、整理整頓も出来ないタイプなのよね?」
マツカ 「そうらしいですね、掃除が苦手だそうですから…」
キース 「坊主だったら、もうそれだけで破門だな」
掃除も修行の内だからな、と副住職。
キース 「何故、あんなのが同じブルーになるというんだ」
ブルー 「ぼくにも謎だよ、見た目はそっくりなんだけどねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅも、ぼくとそっくりだよ!」
それに仲良し、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は御機嫌ですけど。
サム 「ブルーとあいつは、仲良くねえよな?」
シロエ 「少なくとも、一緒に遊ぼうとはしていませんね…」
ブルー 「冗談じゃないよ、誰があんなのと!」
仲良くしたいと思うのだ、と生徒会長、ガクガクブルブル。
ブルー 「歩く迷惑そのものじゃないか、お断りだよ!」
ジョミー「ホントに、こっちで良かったよ…。ぼくたちのブルー」
キース 「まったくだ。腐っても伝説の高僧だからな」
無茶はやっても、アレとは違う、とキッパリと。
キース 「限度というものを心得ている分、遥かにマシだ」
ブルー 「銀青の看板を背負う以上は、人目の方も気にしないと」
ソルジャー稼業は適当にしても…、と生徒会長、大真面目な顔。
ブルー 「璃母恩院やら、宗祖様の顔に泥は塗れないよ」
キース 「あいつの場合は、ソレが無いしな…」
シロエ 「おまけに、旅の恥はかき捨てなんですよ!」
別の世界だけに舐められてます、と握り締める拳。
確かにそういう感じかも…?
2017/11/03 (Fri)
☆脅しているかも
生徒会長宅に来ているシャン学メンバーが嘆く、ソルジャーの件。
見た目は生徒会長そっくり、けれど中身は迷惑すぎる人物で…。
シロエ 「あっちの世界の人って、よほど辛抱強いんでしょうか」
キース 「アレがソルジャーでも、耐えていられる辺りがな…」
サム 「他にいねえから、仕方ねえんじゃねえの?」
我慢しねえと命がねえし、とサム君の見解。
サム 「SD体制の世界だったら、俺たちみたいな人間はよ…」
マツカ 「抹殺されてしまうんでしたね、異分子だとかで」
スウェナ「シャングリラに乗れないと、生きられないのよね…」
シロエ 「其処なんですよね、相手はあの人ですからね…」
下手をしたら脅しかねませんよ、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「こう、山に埋められたいのか、とでもいった具合に」
サム 「あー…。今の季節だと、海は冷たいぞ、って感じな」
シロエ 「そうです、そうです! そういったノリで…」
脅されたら何も言えませんよね、とお手上げのポーズ。
シロエ 「ちょっと船から出て貰おうか、と言われたら…」
マツカ 「どう考えても死にますよね…」
ブルー 「真空の宇宙ってわけじゃないけど、雲海らしいし…」
普通だったら落ちて死ぬかな、と生徒会長も。
ブルー 「空を飛べるのは、ブルーとぶるぅだけだしね…」
ジョミー「メチャクチャ怖い脅しだよ、ソレ!」
そうやって君臨しているのかな、とジョミー君。
ジョミー「逆らったら最後、本当に命が無いもんね…」
シロエ 「野放しにするしか無いんでしょうね、迷惑でも…」
誰だって命が惜しいですから…、というのは何処の世界も同じ。
シロエ 「あの世界の人には気の毒ですけど、生きてこそです」
サム 「死んで花実が咲くものか、って言うもんなぁ…」
キース 「お浄土に行くのと、行かされるのとではエライ違いだ」
ブルー 「いい所ではあるんだけどねえ…」
引っ越したい人はいないだろう、と銀青様も溜息。
まずいないですね?
2017/11/04 (Sat)
☆お浄土でも修行
休日を生徒会長宅で過ごすシャン学メンバー、話題はソルジャー。
他に代わりがいない世界で、シャングリラを牛耳っていそうな人。
ブルー 「死んだ後には、是非お浄土に、って人は多いけれどね」
キース 「あの馬鹿野郎も、ソレを狙ってやがるしな…」
シロエ 「色々と注文をつけてますけど、行くつもりですね」
あんな人でも…、とシロエ君も呆れるソルジャーの言動。
シロエ 「阿弥陀様から遠い蓮がいいとか、好き放題で…」
サム 「マジで罰当たりな話だぜ。お浄土を舐めてやがるよな」
スウェナ「でも、いい所なんでしょう? 極楽なんだもの」
ブルー 「それはまあ…。とはいえ、行くべき時でもないのに…」
引っ越したい人がいるわけがない、と銀青様。
ブルー 「切羽詰まった人はともかく、リア充ならね」
シロエ 「それは間違いないですね。誰でも煩悩たっぷりですし」
キース 「お浄土はいい所なんだが、毎日が修行の日々でもある」
一同 「「「へ?」」」
なんで修行だ、と一同、ビックリ。
シロエ 「あのですね…。死んでからまで、何の修行を?」
キース 「もちろん仏様としての修行だ、死ねば仏様だからな」
修行を積んで、世の中の役に立たなければ…、と副住職。
キース 「ご先祖様が守って下さるというのは、ソレのことだぞ」
一同 「「「えーっ!?」」」
ヒドイ、と誰からともなく上がった悲鳴。
シロエ 「いい所だと聞いているのに、修行つきですか!」
マツカ 「まさか毎日、延々と読経じゃないでしょうね…?」
ブルー 「一応、そんな感じかな、うん」
お念仏は必須の修行だよね、と頷く人。
ブルー 「呼吸の代わりにお念仏かな、死んだからには」
シロエ 「そこまでですか!?」
キース 「でないと話にならんだろう。日々、修行だしな」
ブルー 「阿弥陀様の所へ行ったからには、お念仏だよ」
一同 「「「うーん…」」」
遊んで暮らせるわけではなかったのか、と誰もが愕然。
修行つきの日々…?
2017/11/05 (Sun)
☆修行が大切です
生徒会長宅で過ごす休日、話題はソルジャーだったんですけれど。
其処からズレて極楽の方へと、いわゆるお浄土ライフが問題。
シロエ 「毎日がお念仏だなんて、どの辺が極楽なんですか!」
ブルー 「正真正銘、極楽だよねえ…。南無阿弥陀仏で」
キース 「阿弥陀様に帰依いたします、とお唱えするんだしな」
お浄土と言えばお念仏だ、と銀青様と副住職。
キース 「生きている間もお念仏だが、お浄土だったら尚更だ」
シロエ 「でもですね…! 極楽往生を願ってお念仏ですよ?」
スウェナ「極楽に行くための、呪文みたいなものじゃない!」
マツカ 「そうですよね…。唱えるだけで極楽往生でしょう?」
行った後には、もはや関係ないのでは…、とマツカ君の疑問。
マツカ 「お浄土に着いたら終点ですから、用済みなんじゃあ…」
キース 「さっきも言ったぞ、阿弥陀様への帰依が大切だ」
お浄土でお世話になるんだからな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「衣食住を丸ごと、引き受けて下さるのが阿弥陀様だぞ」
ブルー 「タダでも暮らしていけるんだけどね、礼儀としてさ…」
御礼の言葉は必要だろう、と銀青様が合わせる両手。
ブルー 「こうして南無阿弥陀仏と唱える、それが必須で…」
キース 「子々孫々のためを思えば、きちんと修行を積むべきだ」
でないと子孫を救えないぞ、と副住職の説法。
キース 「仏様の仲間入りを果たしたからには、より一層の…」
ブルー 「精進と修行が欠かせないんだよ、お浄土ライフは」
生前以上の功徳を積む場所が極楽なのだ、と言われましても…。
シロエ 「それじゃ、今よりキッツイですよ! お浄土は!」
スウェナ「抹香臭いなんてものじゃないわよ、お寺以上よ!」
マツカ 「誰かさんが聞いたら、とても嫌がりそうですね…」
ジョミー「それっぽいよね、修行だなんて」
サム 「でもよ、相手はあいつなんだぜ…?」
お浄土だろうが、マイペースでは、という意見。
有り得そうですね…?
2017/11/06 (Mon)
☆阿弥陀様の誓い
ソルジャーの話題からズレてしまって、お浄土ライフが問題に。
極楽に行っても必要な修行、毎日がお念仏だという話ですけど…。
サム 「ソルジャーのくせに、好き放題してるヤツだしよ…」
シロエ 「極楽に行っても、我儘言いたい放題ですか?」
スウェナ「その兆候はもう出ているわよね、極楽の蓮の注文で」
一同 「「「あー…」」」
そもそもは、そういう話だった、と頭を抱える御一同様。
ジョミー「阿弥陀様から一番遠い蓮がいい、って言ってるよね…」
キース 「実に罰当たりな話なんだが、事実ではある」
サム 「そんなヤツがよ、修行だなんて言われてもよ…」
するわけねえだろ、とサム君、キッパリ。
サム 「お浄土に行くためのお念仏だって、唱えていねえし」
シロエ 「キース先輩に丸投げでしたね、それにキャプテンと」
マツカ 「キャプテンは唱えているらしいですね、お念仏…」
誰かさんが全く唱えませんから…、と御曹司も呆れ果てた顔。
マツカ 「それで極楽に行くつもりですし、行った結果も…」
サム 「修行なんかは、サクッと無視していそうだぜ」
キース 「…阿弥陀様も、さぞお困りになるのだろうが…」
どうしようもないな、と漏れた超特大の溜息。
キース 「修行をしなくて好き放題でも、放り出せんし…」
シロエ 「そうなんですか? 地獄に落とせば済む話では…?」
キース 「生憎と、それは出来んのだ」
阿弥陀様の誓いに反するからな、と副住職が押さえる額。
キース 「衆生をもれなく救うために、と奔走しておいでで…」
ブルー 「お釈迦様とは違うんだよ。蜘蛛の糸の話は通用しない」
一同 「「「へ?」」」
とても有名な話なのに、と誰もが驚く蜘蛛の糸の件。
シロエ 「糸がプッツリ切れるというのは、お約束でしょう?」
キース 「お釈迦様ならな。だが、阿弥陀様は…」
ブルー 「糸を切るどころか、補強なんだよ」
だからこそ阿弥陀様なのだ、という解説。
極楽は追放なしですか?
2017/11/07 (Tue)
☆追放が無い場所
極楽という場所ですけれども、毎日がお念仏を唱える修行の日々。
それをしそうにないのがソルジャー、それでも許されそうだとか。
シロエ 「あのですね…。極楽からの追放は無いんですか?」
スウェナ「糸を切る代わりに補強だったら、そうなるわよね…?」
マツカ 「お釈迦様だと切ってましたよ、アッサリと…」
それで地獄に逆戻りでしょう、と御曹司も怪訝そうな顔。
マツカ 「阿弥陀様だと、どうして補強になるんです?」
キース 「さっきも言ったが、そういう誓いを立ててらっしゃる」
ブルー 「全ての人間を救うというのが、阿弥陀様の誓いで…」
そのための場所がお浄土なのだ、と銀青様。
ブルー 「一旦、其処に迎えたからには、追放などはなさらない」
キース 「どんなに救いのない人間でも、地獄には落ちん」
地獄から救い出されることはあっても…、と副住職も。
キース 「実に忌々しい話なんだが、あの馬鹿野郎でもだ…」
ブルー 「お浄土で何をやっていようが、阿弥陀様はスルーだよ」
広い心でお許しになる、と生徒会長、合掌。
ブルー 「だからお浄土は有難い場所で、其処での修行も…」
キース 「世の中のためになるものなんだが、あいつは駄目だ」
極楽でニート決定だな、とキース君、バッサリ。
シロエ 「ニートですか?」
キース 「そうなるだろうが、衣食住は全て阿弥陀様任せで…」
ブルー 「何の修行もしないとなったら、ニートだよねえ…」
働いたら負けなのがニートなんだし、とブツブツブツ。
ブルー 「お浄土での仕事はお念仏の修行、それをしないでさ…」
キース 「蓮だけ貰って、好き放題だしな…」
今も似たような暮らしぶりだが、と深い溜息。
キース 「ソルジャー稼業をやってはいても、こう、日常が…」
ブルー 「非常時以外は我儘放題、サボり放題の日々ではねえ…」
ジョミー「ニートっぽいよね…」
キース 「そうだろう?」
ヒッキーはしていないようだが、という評価。
ニートでしたか…。
2017/11/08 (Wed)
☆ニートな指導者
生徒会長宅で休日を過ごすシャン学メンバー、話題はソルジャー。
今は極楽についての姿勢が問題、そこからニートという説が。
シロエ 「…現役のソルジャーが、ニートというのは酷いですね」
サム 「けどよ、ニートで説明がつくぜ、何もかもがよ…」
スウェナ「とにかくサボリが大好きなのよね、サボってばかりで」
キース 「青の間の掃除もしない程だぞ、もう最悪だな」
たまにソルジャーとして働くにしても、嫌々だろう、と副住職。
キース 「働かずに済むなら、その方がいいと思っているヤツだ」
シロエ 「分かります…。基本はキャプテン任せですよね」
ブルー 「そうみたいだねえ、ギリギリまで何もしないでさ…」
本当に船が危なくなったら、力任せで解決らしい、と漏らす溜息。
ブルー 「場数を踏んでいるものだから、それで片が付くし…」
キース 「普段は船でゴロゴロしていて、飯を食うのも面倒で…」
ジョミー「栄養剤だけで済ませたいっていう人だしね…」
そのくせ、お菓子は大好きなんだよ、とジョミー君が挙げる欠点。
ジョミー「栄養剤でいいんだったら、お菓子を食べなくても…」
シロエ 「良さそうですけど、そこが我儘な所ですよね…」
ブルー 「働きもせずに、好きな物だけ食べて暮らす日々だし…」
サム 「どう考えてもニートってヤツだぜ、あの野郎はよ…」
あっちの世界にニートという言葉が無いだけだ、とのツッコミ。
サム 「何もかも全部、機械が決めてる世界だしよ…」
シロエ 「ただの主婦でも、それが職業になるんでしたっけ…」
キース 「人類とやらの世界の方では、そのようだがな…」
ミュウの方では話が別だ、とキース君の分析。
キース 「しかし、船では仕事が割り当てられている筈で…」
ブルー 「働かざる者、食うべからずだと思うけれどね…」
シロエ 「そういう世界で、あの生き方はですね…」
サム 「ニートでしかねえよ…」
ぶっちぎりでよ、との言葉に頷く面々。
指導者が、ニート…。
2017/11/09 (Thu)
☆ニートじゃない人
生徒会長宅で過ごすシャン学メンバー、ソルジャーの件が話題に。
サボリ大好きな生き方が問題、ニートなのではという話でして…。
ブルー 「働いたら負けだというニートの姿勢は、重なるねえ…」
キース 「まったくだ。あいつの口から仕事の話は出ないしな」
シロエ 「そんな指導者でも、誰も文句は言えないんですね…」
言ったら命が無いですから…、とシロエ君、ブルブル。
シロエ 「シャングリラの外では、生きていけないようですし…」
スウェナ「それを盾にして脅してなくても、酷い話よねえ…」
マツカ 「船の皆さんは、毎日、勤勉に働いているんですけど…」
サム 「示しがつかねえどころじゃねえよな、ニートなんてよ」
反面教師にもならねえだろう、とサム君の指摘。
サム 「船の子供が真似しちまったら、未来がねえぜ」
シロエ 「そうですね…。働いたら負けな生き方が広まったら…」
ジョミー「間違いなく船が沈むと思うよ、誰かさんがいても」
その誰かさんが働かないし、とジョミー君、お手上げのポーズ。
ジョミー「運良く沈まずに済んだとしてもさ、ミュウの未来は…」
シロエ 「お先真っ暗というヤツですよね、ニートばかりじゃ」
ブルー 「船の未来を担う子供が、ニートへ一直線ではね…」
何処の部門も駄目になるだけ、と生徒会長、こちらのソルジャー。
ブルー 「ぼくも普段は手抜きだけれどさ、ニートじゃないし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちゃんとお仕事、しているもんね!」
ブルーもソルジャーなんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「シャングリラに行ったら視察もしてるし、お家でも…」
シロエ 「データのチェックはしてるんでしたね」
働いてますね、という声に頷く面々。
ジョミー「いい加減なようでも、働いてるから…」
キース 「働いたら負けとは言っていないな」
ブルー 「ニートになる気は無いからねえ…」
ソルジャーとしても、坊主としても、と生徒会長。
とても立派な姿勢ですね?
2017/11/10 (Fri)
☆坊主はキツイです
ソルジャーについて論じるシャン学メンバー、ニートという結論。
同じソルジャーでもニートじゃないのが、生徒会長ですけれど。
ブルー 「ぼくの場合は、きちんと修行もしているからねえ…」
キース 「あんたほど厳しい修行をしてれば、ニートは無いな…」
ブルー 「途中で脱落しない限りは、坊主はもれなく勤勉だよ」
生臭坊主と言われていたって、ニートはいない、とキッパリと。
ブルー 「生臭坊主で生きていくにも、先立つものが要るからね」
一同 「「「あー…」」」
無収入だと花街遊びも出来なかった、と誰もが納得。
シロエ 「観光寺院ってわけじゃなくても、働かないと…」
マツカ 「一銭も入って来ませんからねえ、お寺には…」
お寺だけでやっていけない場合は副業だって…、と御曹司。
マツカ 「幼稚園を経営しているケースも多いですしね」
サム 「会社員をやってる坊主も多いぜ、土日が坊主で」
キース 「無収入だと、寺の維持さえ出来ないからな…」
坊主の世界は厳しいんだ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「ウチの場合は、寺だけでやっていけるんだが…」
ブルー 「宿坊の方も大繁盛だし、余裕だけどね…」
だけど働かないと駄目だ、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「誰かさんみたいな生き方じゃ、とても…」
キース 「そういうニートに、いいように使われるのが俺か…」
ツイてないな、と副住職が抱える頭。
キース 「いったい俺は、何のために坊主になったんだ…」
??? 「もちろん、ぼくのためだってば!」
助かってるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「キースのお蔭で、極楽の蓮も予約出来ているしね」
一同 「「「うわー…」」」
また来たのか、と御一同様、愕然。
ブルー 「今日は何しに来たんだい!?」
Aブルー「もちろん、遊びに来たんだけど!」
ブルー 「早い話が、サボリだろう!」
たまには真面目に働きたまえ、と言ってますけど。
ニートですしね?
2017/11/11 (Sat)
☆ソルジャーの仕事
ソルジャーの実態はニートそのもの、と断じたシャン学メンバー。
其処へ現れたのがソルジャー、例によって遊びに来たんだそうで。
ブルー 「ぼくたちの話は聞いてたのかい、君についての」
Aブルー「えっ、何も…。今日はフラッと来ただけだしね」
事前に下見はしていないのだ、と覗き見しないで来た模様。
ブルー 「なるほどねえ…。それでノコノコ出て来たわけだ」
Aブルー「悪口を言っていたのかい? ありがちだけどさ」
ブルー 「そうじゃなくって、君の生き方を論じていたんだよ」
Aブルー「ふうん? だけど褒めてはいないんだよね?」
褒めてたんなら、その言い方にはならないし…、と鋭い読み。
Aブルー「いったい何を話していたのさ、ぼくの生き方って?」
ブルー 「ひらたく言うなら、ニートだという所かな」
Aブルー「ニートって?」
ブルー 「知らなくはないと思うけど? こっちじゃ有名」
働いたら負けという人種は知ってるだろう、と生徒会長。
ブルー 「それがニートで、引きこもっていればヒッキーで…」
Aブルー「ああ、それね! だけど、どうしてニートなわけ?」
ぼくはソルジャーなんだけど、と自分の顔を指差す人。
Aブルー「ちゃんと仕事は持っているしさ、肩書だって…」
ブルー 「その、ソルジャー…。具体的には、どういう仕事?」
Aブルー「それはもちろん、ぼくのシャングリラを守ること!」
人類軍の攻撃からね、と溢れる自信。
Aブルー「追われているミュウの救出もするし、色々と…」
ブルー 「主な仕事はソレだろうけど、それ以外には?」
Aブルー「船の視察に、長老たちとの会議もあるし…」
ブルー 「その仕事だけど、自発的にやっているのかい?」
視察や会議は、自分で決めているのだろうか、という質問。
ブルー 「誰かに言われて、嫌々だとか…」
Aブルー「そうに決まっているだろう?」
一同 「「「うわー…」」」
やっぱりニートだ、と一同、愕然。
指導者の器じゃないですねえ?
2017/11/12 (Sun)
☆ヒッキーでニート
ソルジャーは実はニートだろう、と考えていたシャン学メンバー。
其処へ来たのが本人なわけで、ニートじゃないと反論ですけど…。
ブルー 「やっぱりニートそのものじゃないか、君の生き方」
Aブルー「仕事はしてると言った筈だよ、それにソルジャーだし」
シロエ 「でもですね…。仕事は、嫌々してるんですよね?」
Aブルー「それはまあ…。しなくて済むなら、それが一番だけど」
青の間でゴロゴロしてるのがいい、とソルジャーの発言。
Aブルー「もちろん掃除はハーレイ任せで、放置だよね」
ブルー 「立派にニートだと思うけどねえ、その有様じゃあ…」
サム 「ヒッキーの方もつくんじゃねえか?」
青の間から一歩も出ねえ傾向があるんなら、とサム君。
サム 「いつもメチャクチャに散らかってる、って…」
Aブルー「掃除するのは面倒だしねえ、寝る場所があれば充分で」
ブルー 「だったら床には獣道だね、通るのは人間だろうけど」
Aブルー「ぼくのハーレイが歩けたら、それでいいんだよ!」
それ以外の人は滅多に来ない、とニコニコと。
Aブルー「よほど急ぎの用でなければ、長老だって来ないしね」
キース 「だからと言って、獣道は少し酷すぎないか?」
Aブルー「誰も見ないから、問題なし! どうなっていても!」
お掃除部隊だけが知っているのだ、と威張り返り。
Aブルー「他には誰も来ない部屋でゆっくり、それが理想で…」
ブルー 「働きたくなくて、引きこもりたい、と…」
Aブルー「そんな感じかな、許されるなら」
ブルー 「とうに実行済みだろう!」
何処から見たって、ニートでヒッキー、と生徒会長。
ブルー 「それでソルジャーが務まるだなんて、なんと言うか…」
シロエ 「深刻な人材不足ですよね、そのシャングリラは…」
Aブルー「だけど沈んでいないから! ぼくは働いてるんだし!」
ブルー 「働いたら負けな姿勢でね…」
とんだソルジャーもあったものだ、と嘆き節。
本当に気の毒な船ですねえ…。
2017/11/13 (Mon)
☆ニートなソルジャー
聞けば聞くほどニートっぽいのが、ソルジャーという人の生き方。
おまけにヒッキーまでもがつきそうな感じ、なのにソルジャー。
シロエ 「いいんでしょうか、こういう人がソルジャーでも…?」
サム 「いいわけねえだろ、不幸の極みじゃねえかよ」
マツカ 「そうですよね…。他に選びようが無いんですから」
船の人たちには災難です、と御曹司も。
マツカ 「もっと勤勉な人が良くても、タイプ・ブルーは…」
スウェナ「この人と、ぶるぅしかいないのよね…」
ジョミー「あっちのぶるぅは悪戯小僧で、大食いだしさ…」
キース 「サイオン全開だと、3分しか持たないカップ麺だしな」
さっきも話題になっていたが、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「こんなヤツしかいない船では、何かと苦労も多かろう」
Aブルー「何を言うかな、ぼくはきちんと働いてるから!」
ブルー 「でも、働いたら負けだと思っているだろう?」
口に出してはいないだけで、と生徒会長の指摘。
ブルー 「出来ればゴロゴロして暮らしたくて、引きこもりでさ」
Aブルー「ぼくの理想だけど、なかなかそうもいかなくて…」
出撃せざるを得ないのだ、とブツブツブツ。
Aブルー「どうして他にも、タイプ・ブルーがいないんだろう?」
ブルー 「いたら、そっちに丸投げすると?」
Aブルー「もちろんだよ! そしてセックス三昧の日々!」
ぼくのハーレイを引っ張り込んで、と言ってますけど。
ブルー 「あのねえ…。その場合、青の間は無いと思うよ」
キース 「そうだな、あれはソルジャー専用の部屋だ」
Aブルー「ぼくは何処でも気にしないけど? 場所なんかはね!」
狭い部屋だろうが、備品倉庫だろうが、と涼しい顔。
Aブルー「要は楽しめればいいんだよ! ハーレイと!」
ブルー 「そのハーレイだけどさ…。キャプテンだよね?」
Aブルー「そうだけど?」
ブルー 「じゃあ、仕事は?」
働かないと駄目じゃないか、とキッツイ一言。
船長ですしね…?
2017/11/14 (Tue)
☆キャプテンは多忙
働いたら負けな生き方が理想だという、とんでもないソルジャー。
おまけにヒッキー希望ですけど、ソルジャーでなかった時が問題。
ブルー 「君はヒッキーでニートでもさ、君のハーレイはさ…」
キース 「日々、勤勉に働いていないと駄目だと思うがな?」
シロエ 「船長が仕事をサボっていたんじゃ、アウトですよ」
それこそ船が沈みますから、とシロエ君も。
シロエ 「人類軍とやらが攻めて来た時は、指揮するんでしょう」
Aブルー「そうだけど? 迎撃セクションに、攻撃セクション!」
ブルー 「…集中を切らすな、っていう感じかな?」
ぼくは演習しかしていないけれど、と生徒会長。
ブルー 「実戦なんかは有り得ないしね、訓練だけで」
シロエ 「教頭先生がやってらっしゃるんですか、その号令は?」
ブルー 「うん。ソルジャーは管轄違いだからね」
ぼくはブリッジで見てるだけだ、という生徒会長もソルジャー職。
ブルー 「だけど流れは同じだろうしね、ブルーの船とさ」
シロエ 「設計図が同じだそうですし…。そうなりますよね」
キース 「俺たちは演習を見てはいないが、想像はつくな」
サイオンキャノンに、サイオンシールド…、と副住職が頷く演習。
キース 「どっちも集中力が切れたらアウトなシステムだ」
ブルー 「サイオンが動力源みたいなものだしね…」
だからキャプテンの責任は重い、という指摘。
ブルー 「指示を間違えたら船は終わりで、サボリどころじゃ…」
シロエ 「ない筈ですよね、どう考えても…」
Aブルー「そうでもないよ? 特別休暇も取れるから!」
こっちに遊びに来ている時はソレだよね、と。
Aブルー「ぼくと一緒にホテルライフだとか、君たちと旅行!」
ブルー 「その休暇…。君が取らせているんだろう?」
Aブルー「もちろん、そうに決まってるだろう!」
ブルー 「君がソルジャーだから、出来ることだと思うけど?」
ヒラのミュウだと、何の権限も無い、とツッコミが。
当然ですよね?
2017/11/15 (Wed)