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シャングリラ学園つれづれ語り

☆節分に行くなら


さて、二月。節分の月で、今年の節分の日は土曜日。
金曜日の放課後、節分について相談中なのがシャン学メンバーで。

ジョミー「やっぱり七福神めぐりだよね! 節分と言えば!」
シロエ 「そうなるんでしょうね、毎年恒例ですから」
キース 「厄介な年も多々あったんだが、定番ではある」

こういったことは続けてこそだ、と副住職。

キース 「毎年きちんとお参りすれば、神仏の御加護も多くなる」
シロエ 「本当ですか!?」
ブルー 「人間関係と同じだよね。ちゃんと挨拶をする人と…」

しない人とでは、どっちが大事にされるだろう、と生徒会長。

ブルー 「神様や仏様にしたって、考え方は似たようなものさ」
キース 「そういうことだな、お賽銭の多さなどではなくて…」

日頃の姿勢が評価される、と副住職も。

キース 「御利益を頂きに行くと言うなら、まずお参りだ」
シロエ 「なるほど…。だったら今年も七福神巡りで決定ですね」
サム  「他にも色々あるけどよ…。一度決めたら…」

浮気ってヤツは駄目だよな、とサム君、大きく頷きまして。

サム  「今までにケチがついていようが、あそこの寺だな」
ブルー 「ぼくも、それがいいと思うんだけどね?」
スウェナ「でも、厄介な人が来るわよ、きっと…」

あそこの御利益に期待している誰かさんが…、とスウェナちゃん。

スウェナ「今年もロックオンだわよ! もう絶対に!」
ブルー 「その件だったら、とっくに話が来てるけど?」
一同  「「「ええっ!?」」」

いつの間に、と一同、ビックリ仰天。

シロエ 「ぼくたちは何も聞いてませんけど!」
ブルー 「家に直接来たからねえ…。よろしく、って!」

メンバーに加えておいて欲しい、と言われたのだとか。

ジョミー「ま、また来るんだ…?」
シロエ 「予約が入っていたんですね…。知らない間に」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで行こうね、七福神めぐり!」

楽しいもんね、と言われましても。
メンバー、酷すぎ…?


2018/02/01 (Thu) 

 

☆断れないゲスト


二月と言えば節分ですけど、七福神巡りに行くシャン学メンバー。
それが毎年の定番だから、と決めた所へ余計なゲストの話が。

シロエ 「とっくに予約済みなんて…。あの迷惑な人たちが…」
ぶるぅ 「んとんと…。節分、いつも楽しいよ?」

みんなで賑やかにお出掛けだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「今年も絶対、楽しいから! みんなで行ったら!」
一同  「「「うっ…」」」

楽しいのは傍観者だけなのでは、と一同、ゲンナリ。

シロエ 「あのですね…。あの人たちは周りを見ていなくて…」
サム  「俺たちがババを引きまくるんだぜ、毎年、毎年…」

今年も最低最悪なんじゃあ…、とサム君も情けなさそうな顔。

サム  「あいつらが来ると、ロクなことにはならねえし…」
ジョミー「節分でなくても、もれなく結果は最悪だけどね…」

でもって明日も最悪なのか、とジョミー君が抱えている頭。

ジョミー「どうして断らなかったわけ!? 来た時にさ!」
シロエ 「ですよね、今年は別行動とか、そんな感じで」

断ってくれれば良かったのに、と言ってますけど。

ブルー 「アレを断れると思うのかい?」
一同  「「「えーっと…」」」
ブルー 「必殺技はSD体制の苦労なんだよ、それが出るとさ…」

断ったら人でなしじゃないか、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「そんなわけでさ、明日は来るから。バカップルが!」
一同  「「「はーい…」」」

仕方ないな、と漂う諦めムード。

シロエ 「じゃあ、集合はいつものバス停ですね?」
ぶるぅ 「うんっ! バスは雪にも強いから!」

ちょっと遅れるくらいだもんね、と張り切るお子様。

ぶるぅ 「大雪が降ったら無理だけど…。でも、大丈夫!」
シロエ 「雪乞いしたいくらいですけど…!」
キース 「御本尊様には頼んでみる。だが、期待するなよ?」
一同  「「「ダメ元で!!!」」」

雪乞いよろしく、と頭を下げて解散。
果たして雪は降るんでしょうか…?


2018/02/02 (Fri)

 

☆大雪さえ降れば


やって来ました、節分の日。シャン学メンバーには受難っぽい日。
七福神巡りに行こうと、生徒会長宅から近いバス停に集合中で…。

シロエ 「キース先輩、まだ来ませんね。雪乞い中でしょうか?」
ジョミー「それならいいけど、でも、降るのかな?」
スウェナ「今朝の時点で降ってないのが、絶望的な感じよね…」

起きたらドッサリ積もっているのを期待したのに、と失望の声。

スウェナ「手を抜いたんじゃないかしら? 昨日の雪乞い」
サム  「あいつに限って、それだけはねえと思うけど…」
マツカ 「どうしてです?」
サム  「キースが受難MAXなんだぜ、ずっと前から」

あの馬鹿野郎に付きまとわれて…、と鋭い指摘。

サム  「お浄土の蓮の予約もそうだし、例の戒名もよ…」
一同  「「「あー…」」」

暫く無いから忘れていたな、と誰もが思う恐怖の法要。

シロエ 「諸悪の根源、キース先輩でしたっけ…」
サム  「だろ? だから全力でやると思うぜ、雪乞い」

力及ばず、力尽きたかもしれねえけどな、とフウと溜息。

サム  「そうでなくても、親父さんの目があるからよ…」
マツカ 「全力にしても、声に出すのは無理ですね…」
シロエ 「何のことかと訊かれますしね、雪乞いなんて…」
サム  「間違っても言えるわけがねえしよ…。理由なんかは」

ヤバい橋は渡らないだろう、と僧籍な人。

サム  「せいぜい大願成就ってトコで、そいつもよ…」
シロエ 「やっぱり聞かれたらマズそうですね…」

大願の意味を問いただされて…、とシロエ君も納得。

シロエ 「つまり雪乞い、全力でも限りがあるわけですね?」
サム  「パワー全開とは、いかねえよなあ…」

仕方ねえよな、と振っている首。

サム  「今から降る方に賭けてえけどよ…」
シロエ 「キース先輩が遅い分だけ、期待しましょう!」
ジョミー「だよねえ、遅刻して来ても許せるよね!」

大雪さえ降ってくれるなら…、と誰もが期待。
どうなるんでしょう…?


2018/02/03 (Sat) 

 

☆缶詰めでもいいから


節分の日は七福神巡りのためにお寺へ、それがシャン学メンバー。
けれど来るのがイヤンなゲストで、大雪が降るのに期待でして…。

スウェナ「雨雲レーダーだと、少しは希望があるかしら?」
シロエ 「本当ですか!?」
スウェナ「此処にあるのが雪雲でしょ? こっちに来れば…」

降るかもだわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「バスが途中で立ち往生すれば、もう安全よね!」
ジョミー「うん、缶詰にはなるけどね…」

バスの中に、とジョミー君も。

ジョミー「電車じゃないから、何も貰えないっぽいけどさ…」
サム  「だよなあ、食料は積んでねえよな」
シロエ 「道路の側の人の善意が頼りですよね…」

おにぎりを差し入れてくれるとか…、というのが缶詰状態。

シロエ 「大雪とかで道路で動けなくなると、そういう話が…」
サム  「それでもいいよな、大雪が降ってくれるんならよ」
ジョミー「キースの御祈祷、どうなったかな?」
スウェナ「法力は少なそうだけど…。全力だわよ、きっと!」

キースの努力を信じましょ、と言っている所へ…。

キース 「遅くなってすまん! まだ遅刻ではないんだが…」
シロエ 「先輩にしては遅いですよね。いつも早いですし」
ジョミー「雪乞いの方は、どうなったわけ?」

ちゃんと御祈祷してくれた? と質問が。

ジョミー「バスで缶詰の覚悟はしてるし、降ってくれれば…」
キース 「俺に出来るだけのことはした! しかしだな…」

所詮は萌黄色の衣の坊主で…、と無さげな自信。

キース 「ブルーのようにはいかんのだ! 何をするにも!」
一同  「「「ん?」」」

いたじゃないか、と視線が生徒会長に。

シロエ 「あのですね…。会長、雪乞い、出来たのでは…?」
ブルー 「やってやれないことはないけど?」
サム  「もしかして俺たち、間違えたのかよ? 頼む相手を」
シロエ 「それっぽいですね…」

もっと確実な人がいたのに…、と愕然とする御一同様。
手遅れですよね…?


2018/02/04 (Sun) 

 

☆頼むんだったら


節分の日はお寺へ出掛けて七福神巡り、シャン学メンバーの定番。
ところがイヤンなゲストが来るとか、大雪で中止したいのに…。

サム  「ブルーに頼んどきゃ良かったんだな? 雪乞いをよ…」
シロエ 「キース先輩よりも遥かに上ですもんね、法力が…」
キース 「悪かったな! しかし事実なことは認める」
一同  「「「うーん…」」」

間違えたのか、と一同、ガックリ。

シロエ 「会長に頼むべきでした…。そしたら既に大雪で…」
スウェナ「此処にも集まれなかった可能性大ね、来られなくて」

家からのバスが走ってなくて…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「七福神巡りどころじゃなくって、大雪で中止!」
ジョミー「ブルーだったら出来たわけ? そのコース…」
ブルー 「出来なくはないけど、申し訳ないかな」
一同  「「「へ?」」」

誰に、と誰もがキョトンとした顔。

シロエ 「申し訳ないって…。誰に対してですか?」
ブルー 「節分のお参りに出掛ける人と、神様と、仏様だよ」

一年に一度のお参りがパア、と流石は伝説の高僧、銀青様。

ブルー 「ぼくたちだけの勝手な都合で、大雪というのは…」
サム  「そりゃそうだけどよ…。でもよ…」
??? 「ぼくもブルーの意見に賛成!」

大雪は困る、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「よろしくお願いいたします」

お世話になります、とキャプテン(会話表記はA船長)もセット。

A船長 「いいお天気で良かったです。有難いですね」
Aブルー「本当に! 大雪じゃ話にならないからね!」

雪乞いをしたのがキースで良かった、とニコニコニコ。

Aブルー「ブルーじゃ、シャレにならないし…」
A船長 「やはり確実に降ったのでしょうか? その場合は…?」
ブルー 「ぼくが本気で御祈祷すればね」
一同  (((失敗した…)))

頼む相手を間違えたよね、と後悔しきりの御一同様。
失敗でしたね?


2018/02/05 (Mon)

 

☆祈るだけ無駄


節分は七福神巡りにお寺へ、それが恒例なのがシャン学メンバー。
けれどゲストがやって来るわけで、大雪で中止にしたかったのに。

Aブルー「流石はブルー! 雪乞いをすれば大雪なんだね!」
ブルー 「御迷惑だから、やらないけどね…」
Aブルー「神様や仏様にだろう? その姿勢が立派!」

君と一緒にお参りに行けば、御利益アップ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「今年もよろしくお願いするよ! 七福神巡り!」
ブルー 「嫌だと言っても来るんだろう? …もう来てるけどさ」
Aブルー「ピンポーン! この日はハーレイも休まないとね!」

二人でお参りしてこそだから、と立てる親指。

Aブルー「夫婦和合をお願いするには、夫婦揃って!」
一同  (((迷惑すぎ、迷惑すぎ…)))

来なくていいのに、と誰もが溜息。

Aブルー「あれっ、どうかした? 雪乞いがコケたショックかな」
A船長 「そうかもですね、雪景色は見応えがありますから」
Aブルー「ああ、なるほど…。バスが動かないのは困るけどね!」

だけど、そんなの大したことは…、とニコニコニコ。

Aブルー「ドッカン大雪になってしまっても、瞬間移動で!」
A船長 「そうでした! その手がありますよね」
ブルー 「ちょっと待った! バスの中から瞬間移動は…」

マズすぎるから、と止める声ですけれど。

Aブルー「その心配なら要らないよ! それもサイオンで!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「記憶処理をすればいいだけだからね、乗客の!」
一同  「「「うわー…」」」

大雪で缶詰めになっても無駄なのか、と悟った敗北。

シロエ 「じゃ、じゃあ…。雪乞いは無駄なわけですね?」
Aブルー「当然だよ! それにさ…」

キースの御祈祷じゃ無理だよねえ、と仰ぐ青空。

Aブルー「何処から見たって降りそうもないし、諦める!」
キース 「頑張ったんだが……」
Aブルー「はい、お疲れ~!」

無駄骨、ご苦労様でした、と労いの言葉。
酷すぎですよね?


2018/02/06 (Tue)

 

☆覗いてました


節分の日はお寺に出掛けて七福神巡り、シャン学メンバーの定番。
けれど乱入するのがゲストで、雪乞いも無駄に終わったようで…。

Aブルー「そろそろバスが来る頃かな? この路線だよね?」
キース 「俺は別のに乗りたい気分だ、行き先も別で!」
シロエ 「そうですよね…。別に七福神巡りでなくても…」

いいじゃないですか、と声が上がりましたが。

Aブルー「ダメダメ、ブルーも言ったじゃないか! 同じ所と!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「神様や仏様には、きちんとお参りしてこそだ、って!」

挨拶するのと同じだろう、とソルジャー、反論。

Aブルー「挨拶する人と、しない人とでは扱いが違うんだよね?」
キース 「あんた、あの時、いなかったが?」

その筈なんだが、とキース君の指摘。

キース 「俺たちは放課後に、ぶるぅの部屋に集まっていて…」
シロエ 「其処で相談してたんですよね、節分のことで…」

この人は確かにいませんでした、とシロエ君も。

シロエ 「なのに、どうして知ってるんです?」
Aブルー「それはもちろん、覗いてたから!」

ぼくのシャングリラからサイオンで…、と得意げな顔。

Aブルー「情報収集は大切だしねえ、ちゃんと覗き見!」
キース 「他にやることがあるだろうが!」

ユニバーサルとやらの監視はどうした、と副住職の睨み。

キース 「それからテラズ・ナンバーだったか…。そいつもだ!」
Aブルー「あー…。別に出たトコ勝負でいいしね!」

ねえ? と視線をキャプテンの方へ。

Aブルー「ぼくが後始末をすればオッケー、そうだよね?」
A船長 「ええ。皆を守って頂ければ、それで充分です」

普段はお休み頂きまして…、とキャプテンの笑み。

A船長 「力を蓄えておいて頂くのが、最良の道かと…」
キース 「ニートを奨励してるのか!?」
A船長 「そういうことかもしれませんねえ…」

ニートでも別によろしいでしょう、という返事。
キャプテンもニート推奨ですか…。


2018/02/07 (Wed)

 

☆正真正銘のニート


節分はお寺へ七福神巡りに、シャン学メンバーの定番ですけれど。
乱入するのがイヤンなゲストで、行き先も変更できそうになく…。

シロエ 「キャプテンも認めるニートですか…。この人は…」
A船長 「別にかまわないと思いますが?」
キース 「ヒッキーしている方もなのか!?」
A船長 「そちらでしたら、むしろ勧めている方でして…」

ソルジャーがお出ましになると、何かと厄介ですので、との返事。

A船長 「たまにブリッジに顔を出して頂ければ、もう充分です」
キース 「こいつが前にそう言っていたが、本当なんだな!?」
A船長 「はい。…それ以外では、皆の士気が下がりますから」

食堂でおやつを要求するなど、論外です、とキャプテンの渋面。

A船長 「ソルジャーの威厳が台無しですし、皆も呆れます」
一同  「「「うーん…」」」

正真正銘、ヒッキーでニートだったのか、と誰もが溜息。

シロエ 「それじゃ、ソルジャーの仕事というのは何ですか?」
A船長 「シャングリラとミュウを守って下さることです!」

それ以外のことは求めておりません、とキッパリと。

A船長 「船のためにも、その方がベストだという結論でして…」
ブルー 「誰が、そういう結論なんだい?」
A船長 「長老の総意でございますが…」

ゼルにブラウに、ヒルマンとエラでございます、と大真面目。

A船長 「ですから、これでいいのです。現状のままで」
Aブルー「ということでさ、行き先の変更は無し!」

今年も七福神様に御挨拶だ、と張り切るソルジャー。

Aブルー「あっ、あのバスかな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ アレに乗るんだよ!」

定刻通り、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「雪で遅れなくて良かったね!」
Aブルー「うん! キースの雪乞い、効かなかったね」
A船長 「降らなくて本当に良かったですよ」
一同  (((良くない、良くない…)))

大雪を希望だったのに、と泣きの涙の御一同様。
もう無理ですよね?


2018/02/08 (Thu) 

 

☆嫌すぎる座り方


節分は七福神巡りのためにお寺へ、シャン学メンバーの年中行事。
其処へ乱入するのがゲストで、回避しようが無いわけでして…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 乗って、乗ってーっ!」
Aブルー「うん、バスの中は空いてるね! 座り放題!」
A船長 「今年も一番後ろの席ですね?」
Aブルー「決まってるじゃないか、あそこが最高!」

さあ、乗って座る! とキャプテンを促す路線バスのドア。

A船長 「では、お先に…。はい、座りました」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、ぼくも…!」

此処が一番、とキャプテンの膝の上にストンと座ったソルジャー。

Aブルー「夫婦和合を頼みに行くには、この座り方でなきゃ!」
A船長 「密着するのが御利益を頂く秘訣ですよね!」
一同  (((他人のふり、他人のふり…)))

今年も来たか、と誰もが泣きたいキモチ。

シロエ 「離れた所に座りましょう。アレは他人です」
キース 「当然だ。同じバス停にいたというだけだ」

ただそれだけの縁に過ぎん、と副住職もスルー推奨。

キース 「関わり合ったら終わりだからな、後ろを向くなよ」
ジョミー「うん、前だけを向いて座るよ」
マツカ 「このタイプのバスで良かったですよね…」

最近はシートが横向きのバスもありますから、と御曹司。

マツカ 「そっちの方だと、どうしても目が…」
スウェナ「合ってしまうものね、あのバカップルと…」

違うバスでホントに良かったわ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「後は雪さえ降ってくれればいいんだけれど…」
シロエ 「大雪で缶詰めになっても、無駄だと聞きましたけど?」

誰かさんに…、とシロエ君が振っている首。

シロエ 「スルーさえ出来なくなりますよ。缶詰め状態だと…」
スウェナ「そうだけど…。現地解散ってこともあるでしょ?」
一同  「「「現地解散?」」」
スウェナ「雪で動けなくなった場合よ、お寺の境内で!」

解散するしかないじゃないの、と言ってますけど。
そうなんですか…?


2018/02/09 (Fri)

 

☆現地解散を希望


節分はお寺に出掛けて七福神巡り、毎年恒例なシャン学メンバー。
ところが湧くのがイヤンなゲストで、路線バスでもスルー推奨。

シロエ 「大雪で現地解散って…。どういうことです?」
スウェナ「とんでもない大雪が降った時には、そうなるでしょ?」

そもそも帰れないものね、とスウェナちゃん。

スウェナ「路線バスなんか走っていないし、お寺で足止め」
キース 「あそこの馬鹿も、同じコースを辿ると思うが?」

同じ場所に出掛けて行くんだから、と視線は向けずに指だけを。

キース 「ラッセルしてでも参拝だろうが、その後はだな…」
ジョミー「ぼくたちと同じで、足止めだよね?」

路線バスが来てくれないし…、とジョミー君も言ってますけれど。

スウェナ「それは無いわね、サッサと帰っていくと踏んだわ」
シロエ 「どうしてです?」
スウェナ「御利益を頂いたら、もう、用は無いでしょ?」

私たちは放置で御帰還だわね、とニッコリ。

スウェナ「大雪の中で凍えているより、直帰だわよ」
一同  「「「あー…」」」

それはそうかもしれないな、と一同、納得。

ジョミー「じゃあ、ぼくたちがグズグズお参りしている間に…」
シロエ 「マッハの速さで参拝を終えて、お帰りですね?」
スウェナ「そうなのよ。七福神様さえクリアしたなら…」

シャングリラに帰ってくれる筈よ、とスウェナちゃんの読み。

スウェナ「私たちはのんびり、ゆっくりでいいし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 少しも急がないもんね!」

湯豆腐を食べに行くのもいいね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お寺で湯豆腐、やってるし…。あったかいし!」
一同  「「「イイネ!」」」

大雪で現地解散の後は湯豆腐、と湧き立つ面々。

シロエ 「あそこの湯豆腐、美味しいですしね…」
キース 「雪見しながら湯豆腐というのも、贅沢ではある」
ジョミー「キースの雪乞いに期待だよ!」

効いてくれたらお寺で大雪、と高まる期待。
どうなるんでしょう?


2018/02/10 (Sat)

 

☆遅れて来た理由


節分の日はお寺で七福神巡り、それがシャン学メンバーのお約束。
けれども来るのが嫌すぎるゲスト、今は大雪で現地解散を希望。

シロエ 「キース先輩の雪乞い、効くんでしょうか?」
キース 「…俺にも分からん。ブルーみたいな自信は無いしな」
ジョミー「どんな感じでやって来たわけ?」

来るのが遅かったのは雪乞いのせいでは…、という質問。

ジョミー「普段ならキースは早く来るしね、集合場所に」
シロエ 「雪乞いしていて遅れたんですか?」
キース 「そんな所だ。…親父の目があると出来ないからな…」

確実に罰礼を食らってしまう、と恐れる五体投地の刑。

キース 「罰礼300回になったら、もう完全に遅刻だぞ」
一同  「「「あー…」」」

南無阿弥陀仏に合わせて五体投地が「罰礼」なるもの。

サム  「ショートカットは出来ねえよな…。アレ」
キース 「絶対に無理だ! おまけに親父が数えているし…」

マッチ棒を順に並べてな…、と語られる苦労。

キース 「罰礼を数え間違えないよう、マッチ箱から…」
シロエ 「出してくるんですね、300回分…」
キース 「ああ。本堂にマッチ箱はデフォ装備だからな!」

蝋燭を灯すのに欠かせないし…、と副住職。

キース 「罰礼は俺も回避したいし、こう、親父がだな…」
シロエ 「出て行くのを待っていたんですか?」
キース 「そうだ。灰作務を少しやっていくから、と」
一同  「「「灰作務?」」」

なんだ、それは、と一同、キョトン。

シロエ 「あのぅ…。灰作務って、サム先輩とは無関係ですか?」
キース 「当然だろうが!」

作務は作務衣の「作務」と書くのだ、と解説が。

キース 「香炉の灰を整えることを、灰作務と呼んでいるんだが」
作務  「その作務な…」
シロエ 「それをやるなら、本堂に残ってもいいんですね?」
キース 「大切なことだし、残っていいどころか…」

むしろ褒められたくらいなんだが…、と苦笑。
灰作務の方もしたんでしょうか?


2018/02/11 (Sun) 

 

☆大雪になるなら


節分はお寺に出掛けて七福神巡り、シャン学メンバーの年中行事。
ところがイヤンなゲストが乱入、希望は大雪による現地解散で…。

シロエ 「灰作務も、ついでにやったんですか? 残ったんなら」
キース 「もちろんだ。親父がチェックするのが見えているしな」

心をこめて、香炉の灰を整えて来た、と誇らしげな顔。

キース 「灰作務の後で雪乞いしたんだ。御本尊様に」
ジョミー「それで降るわけ? 晴れてるんだけど…」
スウェナ「でも、雪雲が来そうな感じよ? 雨雲レーダー」

もしかしたら降るんじゃないかしら、とスウェナちゃんの期待。

スウェナ「今からでも遅くないものね…。大雪が降るのは」
シロエ 「現地解散コースだったら、有難いですよね…」

湯豆腐を食べに行きましょう、とシロエ君も。

シロエ 「予約なしでも行けますよね? あそこだったら」
サム  「塔頭の一つがやってるんだしよ、ブルーの顔でよ…」

入れるんでねえの、とサム君。

サム  「あそこの老師にも、ブルーの顔は利く筈だしよ…」
ブルー 「まあね。湯豆腐くらいは、お安い御用!」

お座敷が空いていなくても…、と生徒会長、ニッコリ。

ブルー 「何処かの部屋を空けてくれるよ、ぼくたちのために」
シロエ 「お座敷よりも立派だったりしますか?」

その部屋は…、とシロエ君の問い。

シロエ 「銀青様を招くんだったら、客間だとか…」
ブルー 「そうなるだろうね、もう大慌てで暖房を入れて」

最高の部屋を用意であろう、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「だけど普通に空いてると思うよ、お座敷が」
ジョミー「なんで? 予約で一杯だろうと思うんだけど…」

節分だしね、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「七福神巡りの帰りに湯豆腐、って人が多そう」
ブルー 「そうだろうけど、大雪になるなら…」
シロエ 「キャンセルですか?」
ブルー 「それが常識!」

雪で帰れなくなったらどうするのだ、との指摘。
確かにそうかも…。


2018/02/12 (Mon)

 

☆大雪が分かる人


節分の日はお寺に出掛けて七福神巡り、シャン学メンバーの定番。
なのにイヤンなゲストが乱入、大雪で現地解散したいという希望。

ブルー 「雪が降り始めた時点でキャンセルもあると思うよ」
シロエ 「え? 降り始めただけでは分かりませんよ?」

大雪かどうか、とシロエ君の疑問。

シロエ 「今年は当たり年みたいですけど、それだけでは…」
サム  「分かんねえよな、大雪か普通の雪かはよ…」

そんなもんだろ、とサム君も言っていますけど。

ブルー 「それが違うんだな…。勘のいい人もいるんだよ」
シロエ 「予知能力ですか?」

フィシスさんみたいな人でしょうか、とシロエ君。

シロエ 「タロットカードを使わなくても、占えるとか…?」
ブルー 「違うね、経験に基づいたヤツで」
一同  「「「経験?」」」
ブルー 「観天望気と言うんだけどさ…。漁師さんの常識」

山をやる人もソレなんだよね、と生徒会長が指さす窓の外。

ブルー 「こういう雲が湧いたらマズイとか、そんな感じで」
キース 「なるほどな…。雪の降り方で見分けるんだな?」
ブルー 「そう! 積もるのかどうか、その辺もね」

お年寄りでなくても、出来る人なら何人もいる、と。

ブルー 「雪を見ただけで分かるらしいよ、どうなるのか」
シロエ 「それなら、大雪だと見抜いてキャンセル出来ますね」

大雪のプロがいるんですか、と感心しているシロエ君。

シロエ 「本当に降って欲しいですけどね…。ドッカンと」
サム  「だよなあ、馬鹿を振り切りたいもんなあ…」

誰のこととは言わねえけどよ、と無視を続ける後部座席。

サム  「早く降り始めて欲しいもんだぜ、雪雲が来てよ…」
スウェナ「今の予報だと、着いた頃から降りそうだわね」
ジョミー「積もってくれるといいんだけどね…。気温はどう?」
スウェナ「そっちも下がりそうだから…。いける可能性は…」

ゼロじゃないわね、とスウェナちゃんの読み。
大雪は降ってくれるんでしょうか…?


2018/02/13 (Tue)  

 

☆節分寒波と大雪


節分はお寺で七福神巡り、今年もバスに乗ったシャン学メンバー。
後部座席のゲストは無視して、ひたすら大雪を願ってまして…。

シロエ 「いい感じに曇って来ましたね。降りそうですよ」
キース 「確かにな…。こういう雲なら雪雲だろう」
スウェナ「今のレーダーが、こうだから…。祈る価値はあるわよ」

この辺は大雪になってるみたい、とスウェナちゃんが挙げる場所。

スウェナ「通行止めになった高速もあるし、電車の遅れも…」
シロエ 「その辺で大雪なら、こっち方面も期待できますね!」

大抵、セットで大雪ですから…、と言っている間に舞い始めた雪。

サム  「来た来た、来たぜ…。後はキースの法力次第だよな」
キース 「全身全霊で雪乞いしたんだ、降らないと俺の恥だしな」

とりあえず雪は降ってくれた、とホッと一息の副住職。

キース 「大雪でなくても、励みにはなる。俺でも出来る、と」
ブルー 「節分寒波は定番だけどね…。確率的には降りやすい日」
マツカ 「ああ…。統計で出ているみたいですね?」

1月の29日から31日の間が一年で一番寒いとか…、と御曹司。

マツカ 「その前後ですし、節分寒波は当然ですよ」
シロエ 「キース先輩が祈らなくても、降るわけですね…」
キース 「おい、お前たち!」

降らなかった年もあっただろうが、と副住職の反撃。

キース 「今年の雪は、俺の努力の賜物なんだぞ!」
シロエ 「どうなんでしょう? 会長とは違いますからねえ…」
キース 「なんだって!?」
ブルー 「こらこら、そこで喧嘩をしない! 恥ずかしいから!」

公共の交通機関の中だよ、と生徒会長、苦い顔付き。

ブルー 「誰かさんと同列にされたいのかい? 視線を集めて」
一同  「「「うっ…」」」
ブルー 「あそこのバカップルとは、一緒にされたくないだろう」
一同  (((嫌すぎる、嫌すぎる…)))

雪はキース君の功績でいい、と誰もが「はい」という返事。
バカップルと同列は御免ですよね?


2018/02/14 (Wed)






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