☆仕方ない仕様
生徒会長宅で雛祭り仕様の御馳走の最中に、乱入したソルジャー。
春のお彼岸の法要を無理やり頼んで、食べるだけ食べて逃走で…。
シロエ 「…どうするんです、キース先輩。またぼくたちに…」
サム 「思い切り迷惑かけやがったよな、仕様通りに」
ジョミー「だよねえ、ホントに迷惑すぎだよ」
なんでお彼岸に法要なんか…、と文句の嵐。
スウェナ「先月は節分で迷惑をかけて、今度は春のお彼岸よ!?」
マツカ 「本当にキリが無いですよね…。諸悪の根源仕様には」
シロエ 「サム先輩の十八番が無ければ、サヨナラしたい所です」
みんな友達、というアレさえ無ければ、とシロエ君の溜息。
シロエ 「腐っても友達には違いないですし、ぼくには先輩で…」
ジョミー「ぼくにとっても友達だけどさ、なんだかさ…」
今年も厄年が続きそうだよ、とジョミー君。
ジョミー「キースってアレかな、毎年、毎年、厄年なのかな?」
ブルー 「どうだろうねえ、本物の厄年は期間限定だけど…」
キースの場合は違うかもね、と生徒会長も呆れるキース君の仕様。
ブルー 「前にも言ったけど、そういう星回りの下に生まれて…」
シロエ 「年がら年中、天中殺で大殺界な人なんでしたっけ?」
ブルー 「見てくれる人に見て貰ったら、そうなるかもねえ…」
ぼくはそっちは範疇外で…、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「フィシスの占いも全く違うし、誰か本職に…」
キース 「やめてくれ! それでトドメを刺されたら困る!」
夢も希望も無くなってしまう、と副住職の泣き。
キース 「俺の仕様も8ビートも諦めるから、勘弁してくれ!」
ジョミー「判定が出たら困るんだ?」
キース 「当然だろう!」
俺だって未来が欲しいんだ、と土下座。
キース 「すまんが、お彼岸はよろしく頼む。申し訳ないが…」
一同 「「「はーい…」」」
キース 「恩に着る…!」
この恩は返せないだろうが、という悲しすぎる言葉。
否定できる人、誰もいませんよね…?
2018/03/16 (Fri)
☆厄介すぎる仕様
迷惑をかける仕様らしいのが、キース君という人ですけれど。
春のお彼岸はスッポンタケの法要に決定、アッと言う間に当日で。
シロエ 「おはようございます。とうとうお中日ですね…」
ジョミー「嫌すぎるよね、お彼岸の度に…」
サム 「僧籍の俺とか、お前が言うのもアレだけどよ…」
お中日は迷惑な日になりつつあるぜ、とサム君、ブツブツ。
サム 「本当だったら有難い日で、お浄土に功徳を積んでよ…」
スウェナ「ソレのせいでしょ、法要に出席されられるのは」
誰かさんが有難がっているから、とスウェナちゃんも浮かない顔。
スウェナ「法要をすればパワーアップで、御利益があるとかで…」
サム 「あるわけがねえと思うんだけどよ、そんな御利益」
ジョミー「でもさ、熱心に頼みまくって、お布施もしてるよ」
お布施の額も半端ないよね、とジョミー君。
ジョミー「あれだけのお布施をするってことはさ、御利益もさ…」
シロエ 「まさか、あるって言うんですか?」
ジョミー「無ければ払わないと思うよ、絶対に!」
ああ見えて根はドケチな筈だ、と握り締める拳。
ジョミー「エロドクターから腐るほどお小遣いを貰っててもさ…」
スウェナ「そうねえ、太っ腹なタイプとは思えないわね」
シロエ 「言われてみれば…。それじゃ、キース先輩の法力…」
ジョミー「限定仕様で効くんじゃないかな、例の人にだけは」
考えたくもないけれど…、とジョミー君が振っている首。
シロエ 「そ、そんな…。ぼくたちには迷惑すぎる仕様が…」
マツカ 「誰かさんにだけは、とても有難い仕様なんですね?」
とても惨すぎる話ですが…、と御曹司。
マツカ 「まだキースは来てませんけど、そうなんでしょうか?」
ジョミー「違うって言える方の根拠が無いよ? どう考えても」
スウェナ「厄介すぎる仕様じゃないの、ソレ…」
ジョミー「でもさ、そうだと思うんだよね…」
でもって、これから法要だよね、と生徒会長宅に到着。
逃げられませんね?
2018/03/17 (Sat)
☆限定っぽい仕様
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅でやるのが恒例。
シャン学メンバーも嫌々ながらも到着、チャイムをピンポーンと。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
一同 「「「お邪魔しまぁーす…」」」
本当は来たくなかったですが、というのをグッと飲み込む面々。
シロエ 「キース先輩は、まだなんですよね?」
ぶるぅ 「そだよ、キースは朝から忙しくて、準備もあって…」
ブルー 「元老寺の方のお彼岸の法要、少しくらいはさ…」
手伝ってから家を出ないとね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「朝早くから本堂の掃除で、他にも色々」
ジョミー「そのくらいやってもいいと思うよ、迷惑なんだから」
スウェナ「私たちに迷惑かけまくりだもの、その罰だわよ!」
なんで例の人に限定なのよ、とスウェナちゃんが顰める顔。
スウェナ「私たちには大迷惑で、誰かさんには御利益でしょう?」
ブルー 「そうらしいねえ…。君たちの話は聞いてたけどさ」
シロエ 「サイオンで覗き見してたんですか!?」
例の人みたいじゃないですか、とシロエ君のツッコミですけど。
ブルー 「一緒にしないでくれるかな? たまたまだってば」
ぶるぅ 「もう来るのかな、って覗いただけだよ?」
そしたらキースの話だったの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「んとんと…。もう一人のブルーには御利益だよね?」
シロエ 「そういう仕様なんじゃないか、って話です」
サム 「法要が全く効果ゼロだったら、あのドケチがよ…」
お布施を差し出すわけがねえよ、とサム君が振っている首。
サム 「だからヤツには効くんだぜ、きっと」
ジョミー「ぼくたちには、迷惑すぎるんだけどね…」
最悪すぎる仕様だよね、とジョミー君も溜息。
ジョミー「効かないんなら、法要なんかはしなくて済むのに…」
シロエ 「まったくです。迷惑ですよね」
ブルー 「星回りかなぁ…」
それならどうしようもない、と銀青様もお手上げ。
仕様ですもんね…。
2018/03/18 (Sun)
☆有難い限定品
春のお彼岸はスッポンタケの法要、今年も生徒会長宅で厳修。
巻き添えを食うのがシャン学メンバー、キース君への文句MAX。
シロエ 「いくら仕様か知りませんけど、なんで例の人だけ…」
スウェナ「いい目を見るのか分からないわよね、腹が立つったら」
御利益はもっと公平に…、とスウェナちゃん。
スウェナ「でなきゃ修行した意味が無いでしょ、限定だなんて!」
ブルー 「どうだろう? 限定品というのは、有難いしねえ…」
一同 「「「はあ?」」」
ブルー 「期間限定とか、地域限定とか、色々あるよね?」
食べ物だとか、土産物だとか…、と生徒会長の弁。
ブルー 「そういうのって欲しくならないかい? 普通のよりも」
ジョミー「それはそうかも…。同じ買うなら、限定品かな?」
サム 「行列が出来て開店直後に完売だとか、よくあるぜ…」
ブルー 「ほらね、有難いものなんだよ。限定品ってヤツは」
だからキースの仕様だって…、とフウと溜息。
ブルー 「ブルーにしか御利益が無いというのも、それなりに…」
シロエ 「有難いんだと言うわけですか!?」
ブルー 「有難がる人が一人だけでも、効いてるならね」
修行の成果は出ているんだよ、というのが銀青様の説。
ブルー 「残念なことに、君たちには何の御利益も無いけれど」
シロエ 「御利益どころか迷惑ですけど、アレがキース先輩の…」
サム 「仕様で修行の成果なのかよ、なんだかなあ…」
目の前が暗くなりそうだぜ、と呻くサム君。
サム 「だったら修行をすればするほど、パワーアップかよ?」
シロエ 「そうなりますよね、とても迷惑な限定仕様が…」
あんまりですよ、とシロエ君が仰ぐ天井。
シロエ 「会長、なんとかならないでしょうか? 先輩の仕様」
ブルー 「うーん…。厄除けとかなら出来るけれどさ、運命は…」
サム 「ブルーでも変えられねえのかよ?」
ブルー 「残念ながら…」
それは神仏の管轄だから、と重々しい言葉。
確かにそうかも…。
2018/03/19 (Mon)
☆運命らしいです
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った面々。
まだ来ていないキース君の件で文句ですけど、打つ手は無いとか。
シロエ 「神仏の管轄なんですか…。キース先輩の迷惑な仕様」
ブルー 「そういう星の下に生まれて来たなら、そうなるよね…」
輪廻転生を司るのは仏様だし、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースがヒトに生まれて来たのも、運命だしさ」
シロエ 「じゃあ、先輩の家がお寺だったのも…、ですね?」
ブルー 「うん。お寺を継ぐ気になったというのも、全部、運命」
それだけに、どうしようもない、と銀青様の結論。
ブルー 「今更、流れを変えたくっても、ぼくにも無理だね」
一同 「「「そ、そんな…」」」
例の人だけに御利益があって、他は迷惑仕様なのか、と皆が愕然。
サム 「一生、治らねえんだな?」
ブルー 「どうだろう? 何処かで運命が変わってくれたら…」
ジョミー「治る可能性もあるんだね?」
ブルー 「あまり期待は出来ないけどね…」
可能性はゼロだと思っていた方がいい、という所でチャイムの音。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たみたい!」
一同 「「「…………」」」
噂をすれば、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「来ましたね…」
マツカ 「そうみたいですね…」
ぶるぅ 「キース、早く、早くぅ! みんな来てるから!」
キース 「遅くなってすまん。…俺の顔に何かついているか?」
どうかしたのか、と副住職が見回すリビング。
シロエ 「いえ、そうじゃなくて、キース先輩の運命がですね…」
キース 「俺の運命?」
それが何だ、と全く分かっていないのが、迷惑仕様の当人でして。
シロエ 「先輩が修行してきた成果は、限定仕様らしいんですよ」
キース 「成果が限定仕様だと? どういう意味だ!?」
ジョミー「例の人にしか効果がないって話なんだよ」
サム 「公平じゃねえのな!」
俺たちには何の御利益もねえ、とサム君、断言。
一種の宣告…?
2018/03/20 (Tue)
☆災厄を呼ぶ運命
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場の生徒会長宅に集う面々。
キース君が遅れて登場ですけど、そのキース君の仕様が迷惑すぎ。
サム 「マジでそうだろ、俺たちに御利益、あったのかよ?」
キース 「御利益と言うと…?」
シロエ 「いい目を見るって意味ですよ! ぼくたちが!」
一回も見ていない気がしますよね、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「雪乞いを頼んだら、ああなりましたし、他にも色々…」
ジョミー「誰かさんだけ美味しい思いで、ぼくたちはババで…」
スウェナ「仕様なんだと諦めてたけど、誰かさんには効くのよ!」
迷惑にならずに、御利益たっぷり、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だから何度も頼まれてるのよ、法要を!」
シロエ 「そういうことです。効かないんなら、頼みませんよね」
あんなに気前よくお布施を払って…、とシロエ君の溜息。
シロエ 「キース先輩の修行の成果は、誰かさん限定仕様です!」
キース 「いや、そんなことはない筈だが…!」
ジョミー「ちっとも説得力が無いよね、今までがアレだし」
サム 「これから先も治らねえんだと、ブルーも言ったぜ」
妙な星の下に生まれやがって、とサム君がギロリ。
サム 「お祓いとかで、どうこう出来るモンじゃねえしな…」
キース 「待て、お祓いとは、どういうことだ?」
ジョミー「その迷惑な仕様を治す方法だってば、無さそうだけど」
運命なんだし、変えられないよね、とジョミー君の嘆き節。
ジョミー「そっちは神仏の管轄だってさ、変えたくっても」
キース 「なんで、そうなる!」
ブルー 「ハッキリ言うなら、本当に迷惑仕様だからだね」
面白いくらいに災厄ばかりを呼び込むよね、と銀青様。
ブルー 「しかも、みんなには災厄だけどさ、誰かさんには…」
サム 「御利益を山ほど与えまくってるらしいしよ…」
ブルー 「否定できるのかい?」
キース 「そ、それは…」
出来んかもしれん、と自信なさげな副住職の顔。
やっぱり、運命…。
2018/03/21 (Wed)
☆否定できません
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですけれど。
導師のキース君の迷惑仕様が、非難の的になっているのが今。
ブルー 「ほらね、自分でも否定できないだろう?」
キース 「う、うう…。しかし、運命だと言われても…」
シロエ 「そっちも否定できませんよね、キース先輩の場合」
今日までのことを自分で振り返ってみて下さい、という注文。
シロエ 「その場のノリで戒名をつけた辺りが、最初なんです」
サム 「うんうん、深く考えもしねえでよ…」
院殿号なんかを出しやがって、と僧籍な人が顰める顔。
サム 「鯨の戒名をパクらなくても、もっとマシなのをよ…」
シロエ 「先輩がきちんと考えていたら、こうなってません!」
有難くない戒名だったら、御利益だって減りました、とキッパリ。
シロエ 「ぼくは詳しくないんですけど、そうじゃないですか?」
ブルー 「プロのぼくから言わせて貰えば、シロエが正しい」
言霊と言うくらいだから…、と伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「ただの信士で終わっていたなら、御利益は無いね」
ジョミー「そうだったわけ!?」
ブルー 「君も坊主の端くれだったら、気付きたまえ!」
院殿号の有難さを深く考えるように、と弟子への苦言。
ブルー 「滅多に出さない戒名ってことは、貰った仏様だって…」
シロエ 「パワーを持つというわけですね?」
ブルー 「きちんと法要を続けていればね」
無縁仏になってしまったら、それまでだけど、という話。
ブルー 「だからキースは責任重大、ついでに御利益も限定仕様」
シロエ 「院殿号のアレと、法要を頼む誰かさんにですね?」
ブルー 「そういうことだね、最低最悪な運命だけどさ」
ぼくにも修正不可能だから、とフウと溜息。
ブルー 「キースも自覚を持ちたまえ。迷惑な仕様なんだとね」
キース 「あの馬鹿野郎にだけ御利益なのか?」
ブルー 「そうだけど?」
他のみんなはババを引くだけ、とビシィと指摘。
正しいですね?
2018/03/22 (Thu)
☆とにかくお詫びを
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場はお決まりの生徒会長宅。
けれど導師のキース君が問題、誰かさんにしか無いらしい御利益。
キース 「お、俺の修行の成果というのは、あの馬鹿にしか…」
ブルー 「出てないらしいね、今日までのことを考えればね」
他の誰かが得をしたことがあったのかい、と銀青様の問い。
ブルー 「お浄土には功徳を積んでいるかもしれないけどね…」
サム 「いわゆる現世利益ってヤツは、ねえじゃねえかよ」
お浄土に功徳を積んで貰っても…、とサム君も。
サム 「お浄土に行くまで、何の有難味もねえんだしよ…」
シロエ 「それは言えてますね、遥か先はどうでもいいんです!」
今、御利益を貰えないなら、意味が無いです、とシロエ君の怒り。
シロエ 「ぼくたちはババを引きっぱなしで、誰かさんだけが…」
ジョミー「いい目を見るから、今日もこうして法要だよね…」
スウェナ「それで御利益を貰えちゃうから、また頼まれるのよ!」
お盆の棚経と秋のお彼岸の法要を…、とスウェナちゃん。
スウェナ「もう永遠にループじゃないの! 何処まで行っても!」
ブルー 「キースの運命らしいしねえ…」
シロエ 「先輩、謝る気は無いんですか!?」
謝って貰っても、運命は変わりませんけれど…、とブツブツブツ。
シロエ 「それでも謝るくらいだったら、出来そうです!」
ジョミー「だよねえ、お詫びの言葉は欲しいよね…」
キース 「し、しかし…。俺だって、自分で泣きたいくらいで…」
そんな運命だと言われても…、とキース君、ワタワタ。
キース 「あの馬鹿野郎に追われるだけでも、災難でだな…」
シロエ 「それも先輩のせいでしょう!」
自分で呼び込んだ運命ですよね、とキッツイ台詞が。
シロエ 「災難だなんて言っていないで、詫びて下さい!」
サム 「まったくだぜ。逃げの姿勢は頂けねえな」
キース 「う、うう…」
俺は悪いことはしていない筈、と言われましても。
戒名の件は…?
2018/03/23 (Fri)
☆見せて欲しい誠意
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですけれど。
問題は導師のキース君の仕様で、誰かさんにしか無いのが御利益。
ブルー 「呻いていないで詫びるべきだね、ここは潔く!」
キース 「迷惑仕様の件は認めるが、運命の方も詫びるのか…?」
シロエ 「被害者多数なわけなんですから、当然でしょう!」
一言、謝ってしかるべきです、とシロエ君からも厳しい言葉。
シロエ 「謝ってもどうにもなりませんけど、気は心からです!」
サム 「うんうん、謝らねえなら男じゃねえよな」
自分に責任が持てねえなんて、最低じゃねえか、とサム君も。
サム 「腐っても副住職じゃねえかよ、今日の導師で」
スウェナ「これから先も法要はずっと続くのよ? 永遠ループで」
謝りなさいよ、と詰め寄るスウェナちゃん。
スウェナ「ブルーでも運命は変えられないらしいし、諦めるけど」
ジョミー「諦めるしかないみたいだけど、お詫びくらいはね…」
誠意だけでも見せて欲しい、とジョミー君も溜息。
ジョミー「修行の成果が変になったのは、気の毒だけどさ」
ブルー 「そこは同情の余地は無いねえ、発端は戒名!」
その場のノリで院殿号を出したからだ、と銀青様の指摘。
ブルー 「ぼくも反省の言葉が欲しいね、それと謝罪と」
サム 「銀青様の仰せだぜ? まだ逃げるのかよ?」
キース 「す、すまん…。全面的に俺が悪かった…!」
もう何もかもが俺のせいだ、と深々と土下座。
キース 「あの馬鹿にしか御利益が無いのも、迷惑仕様も」
??? 「ぼくには、大いに有難いけどね?」
そんなに卑屈にならなくても、とソルジャー登場。
Aブルー「今日の法要も期待してるよ、御利益を!」
キース 「あんたは期待大かもしれんが、他のヤツらがだな…!」
Aブルー「細かいことは気にしない! 気にしてるとハゲるよ」
キース 「は、ハゲるだと…?」
ハゲは困る、とキース君、慌てて頭に両手を。
お坊さんは本来、ツルツルですが…?
2018/03/24 (Sat)
☆気にしたらハゲる
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、ソルジャー限定だという話で…。
キース 「俺はハゲたくないんだが! 運命だけで充分だ!」
Aブルー「運命ねえ…。ぼくにだけでも御利益があれば、上等!」
もうそれだけで有難いよね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「だから気にしないで、法要、お願い! ハゲ防止に!」
キース 「ハゲ防止だと!?」
Aブルー「うん。これから先も永遠ループで、お詫び三昧だろ?」
他のみんなに、と全く責任を感じていないのがソルジャー。
Aブルー「いちいち気にして落ち込んでいたら、ハゲるしね?」
キース 「ハゲる、ハゲると言わないでくれ!」
ハゲは坊主の職業病だが…、とキース君、必死。
キース 「親父にもうるさく言われているんだ、早く剃れと!」
シロエ 「…そうなんですか?」
ジョミー「まだ諦めていなかったんだ…。アドス和尚」
キース 「なんと言っても親父だからな!」
道場入りの時には剃っただろう、と脅されるのだ、とブルブル。
キース 「うっかり薄くなろうものなら、もう間違いなく…」
シロエ 「剃れと言われるわけですね?」
キース 「親父は剃ったと信じているしな、あの道場では…」
本当は剃っていなかったのに、と嘆く副住職。
キース 「サイオニック・ドリームで誤魔化しただけで…」
Aブルー「あの時は苦労してたよねえ…。ハゲ頭は嫌だ、って」
ハゲはしっかり予防しなくちゃ、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「君の運命も、迷惑仕様も、気にしない!」
キース 「あんたは、それでかまわないかもしれんがな…!」
みんなの苦情をどうしてくれる、と副住職。
キース 「あんたのせいで、俺は土下座の永遠ループだ!」
Aブルー「土下座くらいは楽勝だろう?」
キース 「なんだって?」
Aブルー「罰礼よりかは、マシな筈だよ」
五体投地を百回するより、ずっと楽だ、という台詞。
正しいかも…?
2018/03/25 (Sun)
☆効く人もいます
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った御一同様。
けれどキース君の修行の成果が問題、ソルジャーだけに御利益が。
Aブルー「君の罰礼、アドス和尚だと五体投地が三百回だよね?」
キース 「MAXで来たら、そうなるが…」
Aブルー「普段も普通に百回だとか、食らっていると思うけど?」
キース 「そ、それは…」
否定は出来ん、と呻く副住職。
キース 「本堂の掃除がなっていないとか、灰作務がどうとか…」
Aブルー「ほらね、五体投地の刑に比べたら、土下座くらいは…」
別に大したことないし、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「運命もハゲも気にしていないで、法要、お願い!」
キース 「あんたにしか効かない法要をか?」
Aブルー「ぼくだけじゃないよ、他の人にも効いてるから!」
一同 「「「はあ?」」」
いったい誰に効くと言うんだ、と皆が見合わせる顔。
シロエ 「えーっと…? 誰か御利益、貰いましたか?」
サム 「俺は貰った覚えはねえなあ…」
マツカ 「ぼくも貰ってないですね。ジョミーたちは?」
ジョミー「貰っていたら、さっきの話はしてないよ!」
ぼくにだけでも効くならね、と、もっともな意見。
ジョミー「他の人って、誰なのさ?」
スウェナ「エロドクターってことは、ないわよね…?」
シロエ 「もしかして、教頭先生でしょうか?」
Aブルー「うーん、残念! 思いっ切り、ハズレ!」
もっと頭を使いたまえ、とソルジャーが指差す自分の頭。
Aブルー「キースはハゲを気にしてるけど、頭は使いよう!」
シロエ 「分かりましたよ…。でもですね、誰に効くんです?」
Aブルー「決まってるじゃないか、ぼくのハーレイだよ!」
法要の度にパワーアップで…、とソルジャー、御機嫌。
Aブルー「もう最高に漲りまくりで、ビンビンのガンガン!」
一同 「「「うっ…」」」
Aブルー「夫婦和合に御利益絶大!」
実に有難い話だよね、と言われましても。
他の人には迷惑ですよね…?
2018/03/26 (Mon)
☆三人目は誰だ
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、シャン学メンバーにはゼロで…。
Aブルー「ぼくとハーレイには御利益最高、だから充分!」
シロエ 「そんな御利益、迷惑ですけど!」
二人だけにしか効かないなんて最低です、と噛み付くシロエ君。
シロエ 「御利益は、もっと公平で平等であるべきです!」
サム 「うんうん、限定仕様はどうかと思うぜ」
Aブルー「でも、ぼくとハーレイだけじゃないしね?」
もっと他にも効く人はいる、とソルジャー、得意げ。
Aブルー「三人もいれば、問題ないと思うけど?」
一同 「「「三人?」」」
三人目とは誰のことだ、と誰もがキョロキョロ。
ジョミー「えっと…。三人目って、誰だろう?」
スウェナ「エロドクターと教頭先生は、違うのよね?」
マツカ 「そうらしいですね、そうなってくると…」
シロエ 「思い当たる人がいないんですけど?」
いい加減なことを言わないで下さい、とシロエ君の厳しい表情。
シロエ 「その場限りの言い逃れなんて、すぐバレますから!」
Aブルー「ぼくは嘘なんかついていないよ、三人目は本当!」
御利益で、とても喜んでるから…、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「なんと言っても覗きが趣味でさ、毎晩、毎晩…」
一同 「「「覗き?」」」
Aブルー「大人の時間を覗いてるんだよ、それは熱心に!」
ぼくのハーレイには天敵だけど、とパチンとウインク。
Aブルー「ぼくのハーレイ、見られていると意気消沈でさ…」
シロエ 「待って下さい、それじゃ、三人目は…」
Aブルー「ぶるぅだけど?」
大人の時間の覗きが生き甲斐、と満面の笑み。
Aブルー「つまり、ぶるぅにも御利益たっぷり! 夫婦和合で!」
シロエ 「や、やっぱり…」
Aブルー「そんなわけだから、早く法要! 御利益パワー!」
一同 「「「うわー…」」」
こっちの世界に御利益はゼロか、と涙の御一同様。
本当に限定仕様ですね?
2018/03/27 (Tue)
☆ぶるぅが別物です
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場はお馴染みの生徒会長宅。
けれど導師のキース君が問題、修行の御利益は人を選ぶ限定仕様。
シロエ 「ぶるぅに効いても、ぼくたちには意味が無いですが!」
ジョミー「そうだよ、こっちのぶるぅだったらいいけどさ…」
サム 「あんな悪戯小僧なんかに、御利益くれてやってもよ…」
いいことは何もねえじゃねえかよ、とサム君が仰いでいる天井。
サム 「こっちのぶるぅに御利益だったら、別だけれどよ」
スウェナ「そうよね、ぶるぅにだけでも効いてくれるなら…」
ジョミー「もっと料理の腕が上がるとか、いいことあるよね?」
シロエ 「それはぶるぅに失礼でしょう。料理の腕はプロ級です」
これ以上、上がらなくてもいいですけれど…、とシロエ君。
シロエ 「でも、御利益があるんだったら、食材の仕入れとか…」
サム 「あー…。レアな食材に出会えちまうのな、高確率で!」
それっていいよな、とゴクリと飲み込む生唾。
サム 「珍しい料理を食いまくれるしよ、俺たちにも御利益!」
シロエ 「そういう結果になるんですけど、生憎と…」
肝心のぶるぅが別物ですよ、と深い溜息。
シロエ 「あっちの世界にしか効かないだなんて、もう最悪で…」
サム 「マジで迷惑な野郎だよなあ、キースってヤツは」
キース 「そう言われても…。俺にも、どうにも出来んのだ!」
運命というヤツらしいからな、と副住職の嘆き。
キース 「ブルーでも変えられないとなったら、お手上げなんだ」
シロエ 「努力して欲しいと思いますが!」
ぶるぅ 「んーと…。えとえと、御利益?」
あっちのぶるぅにはあるんだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それなら、いいと思うんだけど! ぶるぅは友達!」
一同 「「「へ?」」」
ぶるぅ 「ぶるぅに効くなら、ぼく、お料理とか、頑張るから!」
Aブルー「ありがとう!」
ぶるぅは本当にいい子だよね、とソルジャー、ニッコリ。
ヤバくないですか?
2018/03/28 (Wed)
☆御利益はコレだ
春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、別の世界にしか無い仕様らしく。
ぶるぅ 「ぶるぅは、ぼくのお友達だし、とっても仲良し!」
Aブルー「いいねえ、ぶるぅのために頑張ってくれるんだね?」
ぶるぅ 「うんっ! 今日のお膳も頑張ったけど、これからも!」
うんと頑張る、とニコニコ笑顔の健気なお子様。
ぶるぅ 「キースが立派な法要をすれば、ぶるぅ、喜ぶでしょ?」
Aブルー「それはもちろん! 夫婦和合に御利益絶大!」
大人の時間が濃くなるからね、とソルジャー、御機嫌。
Aブルー「ぶるぅの覗きも、覗いた甲斐があるわけで…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 気分がグンと上向きなんだね!」
運気も上昇するといいよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「キース、法要、頑張ってね! ぶるぅが喜ぶから!」
キース 「し、しかし…。他のヤツらに大迷惑で、だ…」
Aブルー「それはどうだろう? こっちのぶるぅが張り切れば…」
君たちだって得をするのでは、とソルジャーの問い。
Aブルー「法要の後に食べる御馳走、次からもっと豪華だとかさ」
ぶるぅ 「そっか、ぶるぅの分も作って…」
お土産にするってことも出来るね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「今日のも多めに作ってあるから、後でお弁当!」
Aブルー「ありがとう! ぶるぅも大感激だよ、お土産があれば」
覗きのお供にお弁当だよね、とソルジャー、大きく頷きまして…。
Aブルー「ほらね、こんな調子で君たちにも御利益!」
ぶるぅ 「法要の御馳走、頑張って美味しく作るから!」
みんなも楽しみに食べに来てね、と法要へのお誘い。
ぶるぅ 「だからキースも、最高の法要をすればいいと思うの!」
Aブルー「ほら、ご指名だよ、今日の法要、よろしくね!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「御利益があるから!」
こっちの世界にも御利益アリだ、と威張り返る人。
御馳走が御利益…。
2018/03/29 (Thu)
☆御利益たっぷり
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですけれど。
導師のキース君の修行の御利益、別の世界にしか無いとか何とか。
Aブルー「ぶるぅも、こう言ってくれてるしね! 御利益絶大!」
シロエ 「そ、そんな…。御馳走が御利益なんですか?」
Aブルー「全く無いより、ずっとマシだと思うけど!」
御馳走があると嬉しいだろう、とソルジャーの指摘。
Aブルー「今日も法要の後は御馳走、そうだよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 春らしいお料理、用意してるよ!」
沢山食べてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ぶるぅにもお弁当、詰めてあげるの! お土産用に!」
シロエ 「あのですね…。そのお弁当は、ぶるぅにとっては…」
Aブルー「覗きのお供で、もう御機嫌で食べるだろうね!」
喜ぶ顔が目に浮かぶよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ぼくのハーレイには災難だけどさ…。お弁当つきだと」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「いつも以上に、ぶるぅの存在を意識するよね」
こう、ガツガツと食べる音とか…、とニコニコニコ。
Aブルー「黙って覗いているのと違って、食べながらだしさ」
一同 「「「うわー…」」」
なんという酷い展開だろう、と誰もが愕然。
シロエ 「た、食べながらって…。酷すぎませんか?」
Aブルー「見られていると意気消沈だけど、そこは努力で!」
乗り切って欲しい所だよね、とソルジャー、サラッと。
Aブルー「そのハーレイにパワーを与えるためにも、早く法要!」
ぶるぅ 「お膳とかの用意は出来てるから…」
後はキースが着替えるだけ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が指す扉。
ぶるぅ 「キースの着替えは、いつものお部屋!」
キース 「やるしかないのか、被害甚大な法要でも…?」
Aブルー「被害どころか、御利益たっぷり! みんなニコニコ!」
一同 (((それだけは無い、それだけは無い…)))
みんな不幸の間違いだろう、と思っても無駄。
着替えが済んだら法要ですね?
2018/03/30 (Fri)
☆要らない御利益
春のお彼岸はスッポンタケの法要、今年も生徒会長宅で厳修。
導師のキース君の着替えが済んだら、いよいよ始まるわけでして。
キース 「…待たせてすまん。では、始めるぞ」
Aブルー「よろしく頼むよ、御利益パワーが絶大なのを!」
キース 「承知した。願我身浄如香炉… 願我心浄智慧火…」
木魚と叩き鐘で開始で、たちまち抹香臭くなる部屋。
Aブルー「いいねえ、ビートの効いたお経で!」
ブルー 「シーッ!」
Aブルー「8ビートの法要なんだよ、ノッてなんぼで!」
一同 (((…………)))
ノッてたまるか、と沈黙を貫くシャン学メンバー。なのに…。
キース 「同唱十念~…」
サム 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
唱えるモンだぜ、とサム君の視線。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」
お念仏を十回、それが十念。ところが唱えないのが一人。
シロエ 『誰かさん、唱えていませんが…!』
ジョミー『だよねえ、自分で言い出しておいて…』
サボってどうする、と飛び交う思念。
スウェナ『唱えなかったら、御利益、無いんじゃないかしら?』
Aブルー「ぼくのことなら、心配無用! キースがいるから!」
ぼくの分まで唱えてくれるし、御利益絶大、と自信たっぷり。
Aブルー「そうだよね、キース?」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
聞こえないふりをしている副住職。木魚と鐘とで8ビートで。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「その調子で頼むよ、みんなにも御利益が来るように!」
一同 (((要らない、要らない…)))
御馳走だったら、法要でなくても食べられるよね、と誰もが涙。
シロエ 『こんな御利益、要りませんけど…!』
サム 『何もねえよりは、マシだけどもよ…』
Aブルー「遠慮しないで、ドーンと貰ってくれたまえ!」
法要の度に御利益を、と上機嫌な人。
お焼香の中、これにて中継終了~。
2018/03/31 (Sat)