神楽舞も散華も似たようなものだ、と言われてしまったキース君。
反論しようとしたのですけど、田んぼの脇で言い争いは不毛なもので…。
ブルー 「そろそろ河岸を変えようか。打ち合わせには不向きだし」
シロエ 「どう転んでも田植えでしょう? それと神楽舞」
ブルー 「お田植え祭の準備が始まるんだよ、邪魔したら悪い」
サム 「田んぼなら此処にあるじゃねえかよ」
ブルー 「まさか全部を手で植えるって? 専用のヤツを用意するのさ」
その辺の空きスペースに、と言われてみれば未使用の場所が。
区画を示すためなのでしょう、テープで仕切りがされております。
ブルー 「小さめの田んぼを作って、そこの隣で神楽舞を…ね」
シロエ 「それでお祭りなんですか…」
ブルー 「クルーも見物しに来るんだから賑やかになるよ」
楽しみだよね、と農業専用スペースを出てゆく生徒会長。
お田植え祭をやらされる方のシャン学メンバーも続いてトボトボと。
居住区の共有スペースに戻った所で生徒会長がニッコリ笑って…。
ブルー 「田植えの方は簡単なんだ。こう苗を持って植えるだけさ」
ジョミー「だけど田んぼに入るんだよね?」
ブルー 「まあ、泥がつくのは仕方ないよね。そういうものだし」
シロエ 「約束事は無いんですね? 歌を歌えとか、そういうのは」
ブルー 「田植え歌の代わりに神楽舞だよ。キースの見せ場だ」
キース 「俺には無理だと言ってるだろうが、舞なんて!」
ブルー 「そうかなぁ? みんなの意見も聞いてみようよ」
ジョミー「ぼくはキースに一票でいいよ」
サム 「俺も、俺も!」
ブルー 「そんなのじゃなくて、舞の腕前」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「優雅な動きが出来るかどうか、そこを見るのも一興かと」
キース 「あんた、どうしろと言うんだ、俺に!」
ブルー 「エア散華」
全員 「「「エア散華?」」」
散華ならまだ分かりますけど、エア散華とは何でしょう?
聞き間違いか、はたまた空耳アワー?