お祭り好きな船、シャングリラ号。
神様はTPOに合わせて変わるそうですけども、神事とくれば船霊様で。
その正体は機関長のゼル先生の趣味により、招き猫なのでございます。
本日のお田植え祭は船霊様とお稲荷様のダブル祭神。
キース 「くっそぉ、なんで招き猫のために巫女さんなんぞを…」
シロエ 「考えない方がいいですよ。お稲荷さんも祀るそうですし」
ジョミー「どうせ全員女装なんだよ? キースだけじゃなくて」
キース 「お前たちはその他大勢だろうが!」
サム 「四人だけだぜ? お前が抜けるし」
キース 「それだけいれば充分だ! 俺は一人で舞うんだぞ!」
ブルー 「朝も早くからギャーギャーと…。四人舞にしてあげようか?」
キース 「い、要らん! と言うか、あんた、何処から湧いた!?」
ブルー 「まったく、人をゴキブリみたいに…。失礼だよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもゴキブリだもん!」
瞬間移動で湧くんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も登場です。
キース 「な、何しに来たんだ、あんたらは!」
ブルー 「着替えの場所まで御案内だよ、急がないと」
ぶるぅ 「係の人たち、とっくに用意して待ってるよ!」
スウェナ「私も見に行っていいのかしら?」
ブルー 「いいんじゃないかな、女性ばかりだし」
男子全員「「「女性!?」」」
げげっ、と仰け反る男子一同。
しかし生徒会長曰く、女装祭りだけに着付けのプロは当然女性で。
ブルー 「巫女さんなんかは男が触れちゃダメだしねえ?」
キース 「その巫女さんが男だろうが!」
ブルー 「お祭りだから無問題ってね。さあ、行こうか」
案内されたのは農業専用スペースに近い会議室。
居並ぶ女性クルーが男の子たちに群がり、サクサクと…。
ジョミー「な~んだ、普通に農民だよね、コレ」
シロエ 「女装って感じはしませんよねえ、良かったです」
絣の着物に茜色の襷、頭に菅笠。
地味な農民に変身できたジョミー君たちですが、キース君は…?