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田植え係のジョミー君たちは茜襷に菅の笠。
無事に変身完了ですけど、巫女さんなキース君は現在進行形で変身中で。
キース 「い、いたたた! 抜ける、髪が抜ける!」
着付け係「もう少し我慢して下さい! 巫女さんですから」
キース 「付け毛なんて聞いてなかったぞ!」
ブルー 「そうだっけ? 伝え忘れたかな、雅楽会員」
巫女さんの髪は長いもの、と生徒会長は申しております。
キース君が巫女さん装束で座らされている鏡台の前には立派な付け毛。
それをキース君の髪につけるべく、女性クルーが奮闘中です。
ジョミー「もうちょっと髪が短かったらカツラで済んでいたのかな?」
ブルー 「多分ね。なまじ黒髪で長さがある分、こだわりたくなる」
サム 「なんか大変そうだよなあ…。ホントに全部結べるのかよ?」
ブルー 「そこはプロだし、やると思うよ」
シロエ 「あっ、ベストな位置が見つかったんじゃないですか?」
スウェナ「そうね、あそこなら纏めて束ねられそうね」
キース 「ひ、引っ張るなぁ!」
痛い、と喚くキース君に構わず髪が纏められ、ゴム紐でキュキュッと。
申し訳程度なポニーテールもどきに付け毛をつけて…。
マツカ 「結び目は飾りで隠れるんですね」
ブルー 「そういうこと! なかなか素敵な巫女さんだよ、うん」
着付け係「では、紅を差しますので唇をキュッと」
キース 「べ、紅だと?」
着付け係「巫女は薄化粧が基本ですから、せめて紅くらいは」
御希望とあればお白粉も、と言われたキース君は真っ青です。
紅だけでいい、と叫んだ結果、綺麗に紅が引かれましたが。
着付け係「それでは仕上げに花簪をお付け致しましょうね」
キース 「花簪!?」
着付け係「お田植え祭には必須です。今年は華やかに藤の花です」
キース 「くっそぉ、どこまでこだわるんだ!」
額にサクッと花簪。
藤の花房が揺れている上に、銀細工のビラビラした飾りまで。
巫女さんに変身を遂げたキース君、間もなく晴れの舞台ですよ~!