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シャングリラ学園つれづれ語り

☆秋が暑くても


さて、九月。まだまだ暑さが残ってますけど、夏休みも終わり。
とはいえ休日ともなれば、生徒会長宅に集うシャン学メンバー。

シロエ 「暑いですねえ、今年の秋も…。まだ夏と言うか」
ジョミー「9月は夏に入るよね、絶対」
サム  「秋ってえのは、やっぱ10月からのモンだろ?」

9月は残暑が厳しいからよ…、とサム君も。

サム  「暑さ寒さも彼岸まで、って嘘だぜ、あれは」
キース 「まったくだ。お彼岸の法要で着る衣も、だ…」

本当だったら夏の衣にしたいくらいだ、と副住職。

キース 「しかし暦の上では秋だし、そうもいかなくて…」
スウェナ「でも…。此処はクーラー効いてるわよ?」

毎年、此処で法要じゃないの、とスウェナちゃんのツッコミ。

スウェナ「誰かさんのせいで、私たちまで巻き込んで…」
シロエ 「そうでした! 先輩、元老寺にはいませんよね?」

衣で文句を言わなくても…、とシロエ君からも重ねて指摘。

シロエ 「そりゃ、ぼくたちよりは厚着ですけど…」
マツカ 「着物は半袖じゃないですしね…」
サム  「下にもビッチリ着込むんだぜ?」

あれは暑い、と僧籍な人。

サム  「棚経の時は地獄だけどよ…。お彼岸はよ…」
シロエ 「クーラーがあるのに、なんで文句があるんです!」
キース 「…お彼岸は、お中日だけではないぞ」

その前後だってあるんだからな、と副住職の渋面。

キース 「お盆と同じで墓回向もあるし、色々と…」
一同  「「「あー…」」」

言われてみれば…、と誰もが納得。

シロエ 「法要、此処だけじゃないんですね?」
キース 「檀家さんを呼ぶほどではないが、こう、初日から…」

寺では色々とあるものなんだ、と解説が。

キース 「ウチは親父が厳しいからな、普段の衣は厳禁だ」
シロエ 「夏仕様にするのもダメなんですね?」
キース 「暦にうるさい世界だからな」
一同  「「「うわー…」」」

暑くても秋の衣なのか、と一同、ガクブル。
キツイですよね…。


2018/09/01 (Sat)

 

☆お彼岸の暑さ


生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、話題は残暑ですけれど。
秋のお彼岸のキース君の衣は、どんなに暑くても秋仕様だとか。

シロエ 「お彼岸でも30℃超えは普通ですしね…」
ジョミー「でも、墓回向の時は普段着だよね?」

普通に黒の衣だよね、とジョミー君。

ジョミー「正式なヤツは着なくてもいいと思うんだけど…」
キース 「お前も少しは勉強したか。確かに正解なんだがな…」
スウェナ「普段の衣なら、まだマシじゃないの」
シロエ 「フル装備ってわけじゃないですしね…」

袈裟も輪袈裟で済む筈ですよね、とシロエ君も門前の小僧状態。

シロエ 「だったら、それほど暑くはない気がします」
マツカ 「どうでしょう? 夏の普段着なら涼しそうですが」
スウェナ「あれはいいわよね、生地が透けてて」
キース 「……見た目だけだぞ?」

他人様から見て涼しげなだけだ、とブツブツブツ。

キース 「サムもジョミーも経験者だしな、棚経で」
ジョミー「ぼくは他のを知らないからさ…」
サム  「俺も棚経で着るだけだしよ…」

比較できねえ、とサム君の答え。

サム  「涼しいってわけじゃねえのかよ?」
キース 「ハッキリ言うが、本当に見た目だけなんだ!」

アレで墓回向はマジで地獄だ、と副住職。

キース 「お彼岸はいくらか涼しくなっても、それと同じで…」
シロエ 「やっぱり地獄なんですか?」
キース 「なにしろ、思い切り屋外だからな!」

燦燦と日が照り付けるのだ、と指差す窓。

キース 「ああいう太陽が容赦なく!」
シロエ 「暑そうですね…」
マツカ 「帽子も被れませんからね…」

熱中症になるかもですね、と御曹司も。

マツカ 「気を付けて頑張って下さい、お彼岸」
キース 「ああ。墓回向でだけは、音を上げられんしな」
シロエ 「どうしてです?」
キース 「暑ければ剃れと言われるからだ! 坊主頭に!」
一同  「「「うわー…」」」

ソレか、と仰け反る御一同様。
正論ですけどね…。


2018/09/02 (Sun)

 

☆暑ければ剃れ


九月と言ったらお彼岸ですけど、まだまだ暑さが残るシーズン。
なのにキース君の衣は秋ので、残暑は考慮されていなくて…。

シロエ 「暑い原因、髪の毛なんだと言われるんですね?」
キース 「ああ。俺は涼しいと思うんだがな…。坊主頭よりも」

断熱効果はあると思う、と大真面目なのが副住職。

キース 「直射日光が照り付けるよりも、ワンクッションだ!」
シロエ 「それは言えてますね…。自前の帽子というわけで」
スウェナ「剃った方がジリジリ炙られそうよね、太陽で…」
キース 「絶対、そっちになる筈なんだが…」

あの親父には理屈が通らん、と深い溜息。

キース 「スッパリ剃ったら涼しくなるぞ、の一点張りで」
シロエ 「……言われたんですか?」
キース 「何年も前に愚痴った時にな!」

あれ以来、怖くて愚痴も言えない、と竦める肩。

キース 「親父にとっては、俺の髪の毛は目障りらしいし…」
ブルー 「そうだろうねえ、アドス和尚はツルツルだからね」
キース 「俺が一度も剃っていなければ、マシだったろうが…」

生憎と剃ってしまったからな、と嘆き節が。

キース 「住職の資格を取る道場では、坊主頭が必須だったし」
シロエ 「サイオニックドリームで誤魔化してましたよね?」
キース 「親父は、そんな事情は知らないからな…」

覚悟があれば剃れると信じている、とブツブツブツ。

キース 「だから機会があれば言うんだ、綺麗に剃れと!」
一同  「「「うーん…」」」

そればっかりは仕方ないな、と誰もが思う事情というヤツ。

シロエ 「最初に誤魔化すからですよ。ちゃんと剃らずに」
キース 「それはそうだが…」

お前たちに俺の苦悩が分かるか、と指差す頭。

キース 「一度は坊主の道を捨てたほどだぞ、坊主頭が原因で」
シロエ 「剃ったら似合わなかったから…ですよね?」
キース 「出家して、法名を貰う時にな!」

致命的に似合っていなかったんだ、と言ってますけど。
どうなんでしょう…?


2018/09/03 (Mon)

 

☆目撃者はゼロ


九月と言ったら秋のお彼岸、お坊さんに厳しいのが残暑でして。
キース君が暑いと愚痴る墓回向、けれど文句を言ったら終わり。

シロエ 「坊主頭が似合わなかった件は、聞いてますけど…」
スウェナ「それって、シロエは見ていないの?」
シロエ 「まだ、お付き合いが無かったんです」

柔道の道場で出会ったのは、ぼくが中学の時なので…、と。

シロエ 「キース先輩は出家した後で、お寺を継ぐ気を…」
サム  「失くしていたっていう時期なのかよ?」
シロエ 「はい。俺はやりたいようにする、が口癖でした」
キース 「喋りすぎだぞ、シロエ」

締められたいのか、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「お前だけが生き証人なんだからな、その辺の」
シロエ 「す、すみません…!」
キース 「坊主頭の俺と出会っていたなら、危なかったな」

そんな記憶を持っているヤツを放置できるか、という脅しが。

キース 「ブルーに頼んで記憶を消去とか、こう、色々と…」
ブルー 「……高くつくよ?」

記憶の消去にかかる費用は…、と生徒会長。

ブルー 「誰かさんは日常茶飯事だけど、ぼくは滅多に…」
スウェナ「使わないわね、そういえば」
ブルー 「サイオンがもったいないからね!」

自発的に使うなら別だけれども…、と片目をパッチン。

ブルー 「例えばキースの記憶の中から、鏡に映った…」
サム  「坊主頭かよ、似合わなかったとかいう…」
ブルー 「そう! その記憶をスッと抜き出してさ…」

みんなに配るとかなら無料で、とニコニコニッコリ。

ブルー 「希望者が多いなら、相談に乗るよ」
シロエ 「本当ですか!?」

一度見てみたかったんですよ、とシロエ君の輝く瞳。

シロエ 「先輩の家には、アルバムとかもあるでしょうけど」
ブルー 「あー…。それを取り寄せるって手もあるねえ!」
キース 「お、おい、貴様ら…!」
ブルー 「……貴様だって?」

貴様というのは、ぼくのことかな、と低すぎる声が。
ピンチ…?


2018/09/04 (Tue)

 

☆災いを呼ぶ舌


九月と言えば秋のお彼岸、お坊さんには厳しい残暑というヤツ。
暦通りに秋の衣で、墓回向となれば容赦ない太陽が燦燦と。

ブルー 「君の態度はなっていないね、プロの坊主なのに」
キース 「い、いや、今のは言葉の綾で…!」
ブルー 「璃母恩院の老師の前でも、同じ台詞を言えるのかな」

口に出した言葉を取り消せるかな、と生徒会長、銀青様モード。

ブルー 「坊主の世界は、目上の人には絶対服従!」
サム  「だよなあ、貴様はねえぜ、貴様は」
キース 「俺が貴様と呼んだ相手は、ブルーじゃなくて…!」
ブルー 「だけど、複数形だったよね…?」

貴様ら、と「ら」がついていたよ、と生徒会長の指摘。

ブルー 「つまり、この場の全員が相手! ぼくも含めて!」
キース 「ち、違う…! 御本尊様に誓って、絶対に!」
ブルー 「どうなんだか…」

誰かさんも酷いけど、キースも大概、と生徒会長、腕組み。

ブルー 「諸悪の根源説はダテじゃないよね、本当に」
シロエ 「そうですね…。口は禍の元を地で行っていますね」
マツカ 「戒名の件も、その後も、いわゆる舌禍ですしね…」

今の失礼すぎる言葉も同列でしょう、と御曹司も。

マツカ 「この辺りで一度、懲りておくのがいいかもです」
スウェナ「そうね、キースのためでもあるわね」
ジョミー「酷い目に遭えば、学習するよね…」

少しはマシになるんじゃないの、とジョミー君。

ジョミー「お彼岸も誰かさんが来るから、その前にさ」
サム  「来るのはガチだぜ、もう間違いなく」
シロエ 「今の間にお灸をすえておきましょう! 危険防止に」
マツカ 「キースが学べば、少しは救いがありそうですよ」

誰かさんが法要を頼みに来ても…、と御曹司も防ぎたい舌禍。

マツカ 「トラウマだという坊主頭を、晒されればですね…」
ジョミー「これからは慎重になるよね、きっと」
キース 「待ってくれ…!」

それだけは嫌だ、と叫んでますけど。
言い分が通る状況ですかねえ…?


2018/09/05 (Wed)

 

☆防ぎたい舌禍


九月とくれば秋のお彼岸、そこから激しくズレてしまった話題。
キース君の坊主頭が見たいシャン学メンバー、そっちに夢中で。

シロエ 「会長、やってしまって下さい! 記憶の抜粋!」
マツカ 「アルバムを持ってくる方でもいいです、元老寺から」
ジョミー「見たいもんねえ、キースが必死に隠してる姿」
サム  「抑止力にはなるぜ、晒せば」

今度こそ懲りる筈だしよ…、と僧籍な人。

サム  「舌禍ってヤツを思い知ったら、これからはよ…」
スウェナ「喋る前に少しは考えるわよね…」
シロエ 「そうです、そうです! そうしてくれれば…」
マツカ 「例の人が来ても、今より平和になりそうですよ」

キースが災いを呼ばなくなれば…、と御曹司の笑み。

マツカ 「ですから、ここは見るべきでしょう。キースの姿を」
サム  「真の姿というヤツな!」
キース 「何故、そうなるんだ…!」
スウェナ「分からないなら、今日までを思い返しなさいよ!」

どのくらい迷惑かけてくれたのよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「棚経が無事に済んだのが奇跡よ、ブルーの機転で!」
ジョミー「らしいね、爆弾を防いだんだっけ?」
シロエ 「爆弾オブジェを阻止したんですよ、危機一髪で」

もしもオブジェが出来ていたなら悲劇でした、という証言。

シロエ 「そっちを回避できたんですから、お彼岸の方も…」
マツカ 「なんとかしたい所ですけど、難しそうですしね…」

そうそう上手くは行かないでしょう、と御曹司の溜息。

マツカ 「ブルーに頼るよりも前に、出来ることをですね…」
スウェナ「するのがいいわね、ブルーの力が頼りだけれど」

キースに釘を刺しておきましょ、と副住職をギロリと。

スウェナ「私たちだって、舐められたままじゃいないわよ!」
シロエ 「会長、よろしくお願いします!」
ブルー 「らしいよ、記憶とアルバム、どっちがいいかな?」
キース 「そ、そんな…!」

どっちも嫌だ、という絶叫。
往生際が悪いですね…?


2018/09/06 (Thu) 

 

☆抉りたい古傷


九月と言ったら秋のお彼岸、それが来るのがシャン学メンバー。
嫌でも法要の巻き添えなわけで、諸悪の根源を責めたいキモチ。

キース 「俺の古傷なんかを抉って、何が楽しいんだ!」
シロエ 「分かってませんね、ぼくたちの傷を防ぐためです」
マツカ 「キースが失言をやらかす度に、傷が増えますから」

ぼくたちの心は傷だらけです、と御曹司。

マツカ 「古傷だったらマシなんですけど、生傷だらけで…」
スウェナ「傷が治る前に、また思いっ切り生傷だものね…」
ジョミー「キースの古傷、もう痕だけになってるだろうけど…」
サム  「俺たちの傷はカサブタが出来る暇もねえんだぜ?」

出来る前に抉られちまうからよ、とサム君も。

サム  「お前の古傷、ちょっとくらいは抉らせろよな!」
シロエ 「まったくです。自分が痛い目を見ないから…」
マツカ 「どんどん失言をしでかすんですよ、少しも懲りずに」

しっかり懲りておいて下さい、と厳しい注文。

マツカ 「でも、選択の余地はあった方がいいんでしょうか?」
サム  「なんだよ、ソレ?」
マツカ 「記憶の抜粋か、アルバムを持ってくる方か、ですよ」
シロエ 「マツカ先輩も人がいいですねえ…」

両方でもいいくらいですよ、とシロエ君、容赦ないですけれど。

マツカ 「いえ…。世を儚んで出家されたら困りますから」
サム  「出家って…。とっくの昔に坊主じゃねえかよ」
マツカ 「山奥の庵に引き籠るとか、そういうのですよ」
一同  「「「あー…」」」

元が坊主なら、その先の道もあるのかも、と誰もが納得。

シロエ 「キース先輩が消えるというのは、困りますね…」
ジョミー「誰かさんも、そっちに行ってくれたらいいけどね…」

こっちに残留するのでは…、とジョミー君。

ジョミー「山奥とかだと、御馳走も無いし…」
サム  「あの野郎だけが残留なのかよ?」
一同  「「「うわー…」」」

それは避けたい、と一同、ガクブル。
キース君不在はヤバいですね?


2018/09/07 (Fri)

 

☆不在だと困る


九月と言えば秋のお彼岸、避けられそうもないのが法要でして。
そうなったのもキース君のせいなんですけど、責めすぎると…。

マツカ 「本当にキースに出家されたら、大変ですよ?」
サム  「マジでヤバいぜ、あの馬鹿だけが残ったら…」
ジョミー「法要はキースがするにしたって、普段がね…」

それに法要の後も大変、と言うジョミー君もまた、僧籍な人。

ジョミー「法要と御馳走はセットものだし、そこのトコだけ…」
シロエ 「こっちに来るって言うんですか!?」
ジョミー「うん、間違いなく来ると思うけど」

ぶるぅの美味しい料理を食べに…、とブルブルブル。

ジョミー「ただ食べるだけで済めばいいけど、済むと思う?」
シロエ 「……済まないでしょうね……」
マツカ 「そこまでは考えていませんでしたよ、ぼくも」

法要とは縁が切れると思ってました、と御曹司。

マツカ 「スッポンタケの供養は、キースだけしか…」
シロエ 「そうでしたっけ?」

誰でも出来るんじゃなかったですか、とシロエ君の疑問。

シロエ 「あの戒名さえ持って行ったら、何処のお寺でも」
サム  「あー…。院殿号の仏様だし、歓迎だよな…」

法要の格が上がるからよ、とサム君の意見。

サム  「それでお布施も多いとなったら、やって貰えるぜ」
シロエ 「やっぱり…。そうなると、キース先輩がですね…」
マツカ 「出家隠遁してしまっても、法要の方は…」

今後も続くというわけですか、と悪い顔色。

マツカ 「そうなると、キースの不在はマズすぎですよ」
シロエ 「今までのババが、全部、こっちに来そうですよね」
スウェナ「でもって、文句を持って行く先が無くなるのよ!」

だってキースがいないんだもの、とスウェナちゃん。

スウェナ「それは困るわ、今以上に!」
マツカ 「坊主頭を見せて貰う件は、選んで貰った方が…」
シロエ 「今後のためには、良さそうですね…」

仕方ないです、と譲歩。
アルバムか記憶か、選べそうですね?


2018/09/08 (Sat)

 

☆拒否権を行使


九月と言ったら秋のお彼岸、どう転がっても逃げられない法要。
キース君が出家隠遁したって、他のお坊さんが引き受けるだけ。

シロエ 「キース先輩、どっちの方法がいいですか?」
マツカ 「坊主頭の記憶を見せるか、アルバムかですよ」

選ぶ自由は差し上げますよ、と御曹司。

マツカ 「好きな方法を選んで下さい、両方とは言いません」
ジョミー「うん、どっちでも文句は言わないからさ」
キース 「……嫌だと言ったら?」

俺にはそう言う権利がある、と副住職、開き直った目付き。

シロエ 「何の権利です?」
キース 「いわゆる拒否権というヤツだ。それを行使する!」
スウェナ「黙秘じゃないのね?」
キース 「拒否権だ!」

見られたくないモノを見せる理由は無い、と副住職、強気。

キース 「どうやら俺の方が有利な感じだからな」
シロエ 「どの辺がですか!」
キース 「決まってるだろう、あの馬鹿野郎との関係だ!」

俺には出家隠遁する権利もあるんだ、と指をビシィ! と。

キース 「お前たちが坊主頭を暴露したなら、世を儚んで…」
マツカ 「山奥の庵に行くんですか!?」
キース 「あまり不便な所も嫌だし、住職不在の寺とかを…」

再興しに行けば喜ばれるな、とニヤリ。

キース 「過疎の田舎で、若い住職が来たとなったら…」
ブルー 「下にも置かないおもてなしだろうね、確実に」
キース 「だが、田舎には違いないしな…」

あの馬鹿が法要を頼みに来たって御馳走は無理、とキッパリと。

キース 「そうなると法要の後は、お前たちの仕事だ」
シロエ 「宴会だけを引き受けろと!?」
キース 「あの馬鹿野郎が田舎料理で納得するか?」

するわけがない、と見回す副住職。

キース 「それで良ければ、俺を追い詰めるがいい!」
シロエ 「坊主頭の記憶とかを見たら、隠遁生活なんですか?」
キース 「俺の心の古傷だからな!」
一同  「「「うっ…」」」

ヤバくないか、と一同、絶句。
形勢逆転しましたか…?


2018/09/09 (Sun)  

 

☆隠遁されたら


九月に来るのが秋のお彼岸、シャン学メンバーを困らせる法要。
キース君の記憶やアルバムを目にした場合は、悲惨な結果に。

キース 「俺は修行で慣れているから、隠遁生活も苦にならん」
サム  「マジかよ、お前、しょっちゅう文句で…」
キース 「それは親父に頭が上がらないからだ!」

いつまで経っても副住職で…、とブツブツブツ。

キース 「だが、草庵とか、田舎の寺の復興となれば…」
ブルー 「小さいとはいえ、一国一城の主ではあるね」
キース 「ああ。あの馬鹿とも縁が切れるとなったら、万歳だ」

俺は喜んで隠遁するぞ、とニヤニヤと。

キース 「それでいいなら、俺の記憶でもアルバムでも、だ…」
シロエ 「見てもいいって言うんですか!?」
キース 「お彼岸までに、俺が消えてもいいならな!」
一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」

それは困る、と御一同様、顔面蒼白。

シロエ 「な、なんて言ったらいいんです! 例の人に!」
キース 「ありのままを言えばいいだろう。追い出した、と」
ジョミー「ヤバイから! それ、絶対にヤバすぎるから…!」
マツカ 「ですよね、ぼくたちがキースを追い出したなんて…」

誰かさんが知ったら大惨事です、と御曹司も。

マツカ 「お彼岸の法要は何とかなっても、その他がですね…」
スウェナ「大変なことになるわよ、きっと…」

慰謝料を取られかねないものね、とスウェナちゃん。

スウェナ「誰かさんの大事なお坊さんには違いないから…」
ジョミー「うん、ぼくたちには迷惑でもね…」

そんなヤバイ橋、渡りたくない、とジョミー君が震わせる肩。

ジョミー「キースの坊主頭のことはさ、忘れた方が…」
シロエ 「良さそうですよね、この状況だと…」

悲劇に見舞われる前に…、とシロエ君。

シロエ 「見たいですけど、見たら終わりで…」
キース 「やっと分かったか、俺の値打ちが」
一同  「「「はいっ!」」」

もう言いません、と一斉に土下座。
キース君の逆転勝ち…。


2018/09/10 (Mon)

 

☆逆転したのに


九月と言えば秋のお彼岸、シャン学メンバーの頭痛の種が法要。
それを取り仕切るキース君に隠遁されたら、大変なことに。

キース 「分かったんなら、それでいい。余計なことはするな」
シロエ 「は、はい…。反省してます」

もう見たいとは言いません、とシロエ君、ブルブル。

シロエ 「ですから、今後も、あの迷惑な誰かさんを…」
キース 「引き受けろと言うなら、引き受けてやる」
一同  「「「是非!!!」」」

どうかよろしくお願いします、と頭を下げるシャン学メンバー。

シロエ 「キース先輩にしか出来ないことだと、分かりました」
キース 「なら、俺に文句を言うんじゃないぞ」

特別手当を寄越せだとか…、と言ってますけど。

ブルー 「それはどうかな? ぼくも迷惑していてねえ…」
キース 「なんだって!?」
ブルー 「法要の度に会場の提供、その他もろもろ」

困っているのは、ぼくも同じだ、と生徒会長。

ブルー 「だから文句を言う権利はあるし、他のみんなを…」
キース 「どうするつもりだ?」
ブルー 「自由に発言できる立場にすることだって!」

そもそも君には貸しがあるし…、と指差すキース君の頭。

ブルー 「道場用に坊主頭の対策、してあげたよね?」
シロエ 「そうです、サイオニックドリームで!」
サム  「大変だったよな、ぶるぅの部屋が吹っ飛んでよ…」
ジョミー「サイオンバーストだったしね…」

凄い荒療治、とジョミー君も相槌。

ジョミー「アレが無かったら、キースはさ…」
スウェナ「坊主頭にするしかなかったわけよね、道場」
キース 「うっ…」

指摘されたことは全て真実、逆らえないのがキース君で。

ブルー 「どうかな、これでも誰にも文句を言わせないと…?」
キース 「そ、それは…。あんたが言わせたいのなら…」
ブルー 「好きに言わせていいんだね?」
キース 「仕方ない…」
一同  「「「やったー!」」」

自由だ、と上がる大歓声。
キース君、結局、負け戦ですか…。


2018/09/11 (Tue) 

 

☆文句を言う権利


九月と言ったら秋のお彼岸、セットものなのが法要というブツ。
キース君に文句を言いたいわけで、言える権利はこれからも。

シロエ 「良かったですねえ、今後も文句を言いたい放題です」
サム  「うんうん、言えねえとマジでキツいもんなぁ」
ジョミー「ブルーに感謝!」
ブルー 「どういたしまして。ぼくも言いたいことは山ほど!」

キースの件についてはね…、と生徒会長。

ブルー 「そもそも軽率すぎたんだよ。例の戒名」
サム  「いくらその場のノリでもよ…。院殿号はよ…」
ブルー 「やりすぎなんだよ、しかも鯨の戒名のパクリ!」

鯨の霊にも悪いよねえ、とフウと溜息。

ブルー 「人間様の役に立ったから、院殿号の戒名なのに…」
シロエ 「スッポンタケは、何の役にも立ちませんしねえ…」
マツカ 「同じキノコでも、松茸とかならいいんですけど」
ブルー 「アミガサタケだって高級品だよ」

スッポンタケのお仲間っぽいビジュアルなのに、という指摘。

マツカ 「似てますねえ…。でも、違うんですね?」
ブルー 「うん。アミガサタケ科とスッポンタケ科で…」

まるで別物、とキッパリと。

ブルー 「本当に役に立たないキノコに院殿号はさ…」
キース 「反省している…」
ブルー 「そうだろうけど、後悔先に立たずでさ…」
??? 「大丈夫! きちんと役に立っているから!」

問題無し! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「良かったよ、キースが山奥とかに引っ込まなくて!」
キース 「あ、あんた…!」
Aブルー「助太刀に来ようと思ったんだけど、要らなかったね」

無事に逃げ切れたみたいだし…、とニコニコニコ。

Aブルー「というわけで、秋のお彼岸もよろしく頼むよ!」
キース 「なんでそういうことになるんだ!」
Aブルー「みんなも納得してくれているし、それでいいだろ?」
シロエ 「そんなこと、言っていませんが…!」

誰も納得してませんけど、と必死の反論。
さて、どうなる…?


2018/09/12 (Wed)

 

☆効くらしい法要


九月に来るのが秋のお彼岸、避けられないのが法要というブツ。
案の定、ソルジャーが来てしまいまして、キース君に依頼で…。

シロエ 「いいですか!? ここにいる人は、誰もですね…」
サム  「納得なんかはしていねえよなあ、法要はよ」
Aブルー「そうだっけ? だけどキースは無罪放免で…」

つまりは認めてくれたんだろう、と都合よく解釈している人。

Aブルー「どうしようかと思ったよ。山奥とかに行かれたら」
ブルー 「それでも法要はするくせに! なんだかんだで!」
Aブルー「もちろんだけど、山奥とか田舎は困るよね」

法要に出てくれる人もいないし、御馳走だって…、とブツブツ。

Aブルー「その点、此処だと、いい法要が出来るから!」
シロエ 「お断りしたいのが本音です!」
サム  「そうしてえよなあ、断れるならよ…」
Aブルー「えーっ!?」

どうして分かってくれないのさ、とソルジャー、不満そうな顔。

Aブルー「とても大事な法要なんだよ、ぼくにとっては!」
キース 「正直、あんただけだと思うが」
ブルー 「百歩譲っても、君と、君のハーレイだけだね」

スッポンタケの法要なんかが大切なのは、と生徒会長。

ブルー 「他の人には迷惑なだけか、意味さえも無いか」
Aブルー「意味が無いって、どういうことさ?」
ブルー 「君のシャングリラの仲間たちだよ、知らないよね?」

法要の存在も、この世界もね…、とキッツイ言葉が。

ブルー 「その状態では意味なんか無いし、迷惑以前!」
Aブルー「で、でも…! 法要のお蔭で、ぼくのパワーも…」

漲るわけで、と必死の反論。

Aブルー「漲るのは、ぼくのハーレイだけれど、ビンビンで…」
ブルー 「それは君たちの思い込みでさ、法要は無意味!」
Aブルー「違うよ、絶対に効くんだから! もう最高に!」
ブルー 「法要がサイオンに効くだって?」
Aブルー「そうだよ、完璧!」

この勢いなら地球まで行けそう、と握り締める拳。
本気なんですね…?


2018/09/13 (Thu) 

 

☆サイオンと精神


秋のお彼岸の法要をよろしく、と来てしまったのがソルジャー。
誰一人望んでいないというのに、自分だけの都合で突っ走る人。

Aブルー「キースが法要をしてくれる度に、パワーアップで!」
ブルー 「絶対、違うと思うけど…」
Aブルー「でもさ、サイオンは精神状態に左右されるよ?」

サイオンバーストがいい例だよね、と持ち出した例。

Aブルー「こっちじゃ、キースがやらかしたけどさ」
キース 「そ、それは…! あれはブルーの策略で…!」
Aブルー「破壊力、凄かったんだろう?」

シャングリラ学園の、ぶるぅの部屋が吹っ飛ぶほどに、と。

Aブルー「みんなもソレを見ていたんなら、底力ってヤツも…」
シロエ 「凄さも怖さも分かりましたけど、でもですね…!」
サム  「法要でサイオンバーストは、ねえぜ?」
Aブルー「当たり前だよ、ぼくがバーストしたら大変だし!」

シャングリラが木っ端微塵になるよ、とソルジャー、苦い顔。

Aブルー「そうならないよう、精神の平穏も保たなくちゃね」
キース 「充分すぎるほど平穏だろうが、好き勝手をして!」
Aブルー「分かってないねえ、ぼく流の自己管理だよ」

でないと悲劇が起こりかねないし…、と深い溜息。

Aブルー「破壊してからでは遅いからねえ、ぼくたちの船を」
一同  「「「うーん…」」」

だからと言って…、と誰もが抱える頭。

シロエ 「その分、こっちで発散してると言うんですか?」
Aブルー「発散と充電、その他もろもろ!」

お蔭で毎日が充実してる、とニコニコニッコリ。

Aブルー「特にスッポンタケのパワーは絶大でさ…」
ブルー 「どう考えても、関係無いから!」

君だけの思い込みだから、と生徒会長。

ブルー 「サイオンが精神のパワーにしたって、法要とは…」
キース 「まるで全く、無関係だと思うんだが…」
Aブルー「ううん、密接に関係してるね、間違いなく!」

地球への道もかかってるんだよ、と言われましても。
本当ですかねえ…?


2018/09/14 (Fri)

 

☆地球は地球です


秋のお彼岸の法要を頼むつもりで、やって来たのがソルジャー。
地球までの道もかかっている、と激しく勝手な思い込みっぷり。

シロエ 「あのですね…。此処は確かに地球なんですけど…」
キース 「あんたの世界の地球とは、全く違う筈だぞ」
ブルー 「そうだよ、SD体制なんかも無いし」

第一、一度も滅びてないし…、と生徒会長。

ブルー 「あやかりたいなら分かるんだけどね、まだ少しは」
Aブルー「スッポンタケは地球に生えてるんだよ、そこが大切」

違う世界でも、地球は地球だ、という言い分。

Aブルー「地球で育って、おまけに素敵な姿でさ…」
ブルー 「それだって、君の思い込みだよ!」
Aブルー「でも、イワシの頭も信心から、って言うんだろう?」

ぼくはスッポンタケのパワーを信じているよ、と威張り返る人。

Aブルー「きちんと拝んで法要をすれば、更にパワーアップ!」
シロエ 「それで地球まで行けるんですか?」
Aブルー「行けると思えば、道は開けるものなんだよ!」

まずは自分を信じることから…、とソルジャー、真剣。

Aブルー「というわけでさ、法要、よろしく!」
キース 「また、お中日なのか?」
Aブルー「決まってるじゃないか!」

元老寺の方は抜けて来てよね、と注文が。

Aブルー「お中日が一番、有難い日だと聞くからねえ…」
キース 「それはそうだが、また親父が…」
Aブルー「ブルーの所で法要なんだし、喜ぶんだろう?」

君のスキルがアップするから、と満面の笑み。

Aブルー「伝説の高僧、銀青様が導師の法要だしね?」
キース 「実際は、俺が導師なんだが…!」

スキルアップはしないんだが…、と副住職の愚痴。

キース 「しかし親父は、そうだと信じているからな…」
Aブルー「何も問題ないと思うけどね、アドス和尚が納得なら」
キース 「その分、自己研鑽が必要なんだ!」
Aブルー「何であろうと、結果オーライ!」

お互い、得をするわけだし、と弾ける笑顔。
そうなんですか…?


2018/09/15 (Sat) 





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