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シャングリラ学園つれづれ語り

☆ドボンは何処だ


一度つけたら消えてくれない、スッポンタケの戒名というブツ。
ところが宗教を変えてしまえば、戒名も消滅するわけでして…。

キース 「浸けるって…。洗礼は、そういうモノだったか?」
マツカ 「いえ…。少なくとも、ぼくが知ってる範囲では…」

聖水をつけるだけだったような…、と御曹司。

マツカ 「額に十字を描くんだったか、そんな感じです」
ジョミー「だよねえ、ぼくも映画で見たかな」
スウェナ「洗礼盤にドボンだなんて、初耳だわよ」

相当大きいのが要るじゃないの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「赤ちゃんにしたって、ベビー用のバスタブ程度の」
キース 「赤ん坊はいいが、大人だったらどうするんだ!」

今は宗教を変える話をしているんだぞ、と副住職。

キース 「大人が改宗することもあるのが、よくある話で…」
シロエ 「そうですよねえ? 教会で式を挙げたかったら」
マツカ 「正式な挙式の場合ですけどね」

教会で認めて貰うためには必要なことも…、と御曹司も同意。

マツカ 「国によっては、かなり厳しいそうですよ」
サム  「へえ…。改宗してなかったら、ダメなのかよ?」
マツカ 「ええ。役所に届け出るだけの略式婚になります」

披露宴とかは出来るんですが…、と厳しい例が。

マツカ 「同じ結婚でもランク落ちという感覚ですね」
サム  「ひでえな、ソレ…」
マツカ 「でも、そこの宗派だと、聖水をつけるだけですよ」

全身ドボンじゃありませんね、という証言。

マツカ 「いったい何処の宗派なんですか、ドボンなのは?」
ブルー 「けっこう有名なんだけど? 本家本元で」
一同  「「「本家?」」」

何の本家だ、と一同、キョトン。

シロエ 「本家って…。いわゆる本家というヤツですか?」
ブルー 「そう。こっちが本家、って譲らない系の」
マツカ 「もしかして…。正教会のことでしょうか?」
ブルー 「ピンポーン!」

本家を名乗るから正教会で…、と生徒会長。
そこがドボンだと…?


2018/11/16 (Fri)

 

☆浸けるだけなら


一度つけたら消せないものが、スッポンタケの戒名ですけれど。
宗教を変えれば消せるんだそうで、只今、キリスト教の話に。

シロエ 「あのですね…。正教会の洗礼がドボンなんですか?」
ブルー 「そうだけど?」
サム  「マジで頭のてっぺんまでかよ?」
ブルー 「全身を浸けないとダメだからね」

赤ん坊でも容赦はしない、と生徒会長、キッパリと。

スウェナ「赤ん坊って…。赤ちゃんを頭までドボンなの?」
ブルー 「でないと意味が無いからねえ…」
シロエ 「窒息するじゃないですか!」

水中で息は出来ませんよ、と慌てるシロエ君。

シロエ 「胎児だったら可能ですけど、生まれてしまうと…」
ジョミー「水に浸けたら溺れるよねえ…?」
ブルー 「だから一瞬だけだってば。大泣きするけど」

それはそれで縁起のいいことなのだ、と立てる親指。

ブルー 「大泣きしたら、身体から悪魔が出て行くそうだよ」
シロエ 「そうですか…。大概、無茶な話ですけど」
マツカ 「それを大人でもやるわけですか?」

改宗するならドボンでしょうか、と御曹司の問い。

ブルー 「もちろんだよ!」
シロエ 「大人って…。それはバスタブが要りませんか?」

全身を浸けると言うのなら…、とシロエ君。

ブルー 「洗礼盤だけど、サイズはバスタブかもねえ…」
一同  「「「うわー…」」」

そこまでやるか、と誰もが仰天。

シロエ 「ということは、教会にデカイのがあるんですね?」
ブルー 「無いと話にならないからね」
ジョミー「じゃあ、スッポンタケの洗礼のメインって…」
サム  「洗礼盤に浸けることかよ?」

教会にコッソリ忍び込んで…、とサム君の質問。

ブルー 「うん。そこだけだったら、出来ちゃうよね」
キース 「聖職者は抜きでも、浸けるだけなら可能なのか…」
ブルー 「洗礼と呼んでいいかはともかく、イベント自体は」
一同  「「「うーん…」」」

可能なのか、と考え込んでいる御一同様。
浸けるだけなら…ねえ?


2018/11/17 (Sat)

 

☆戒名が消えるかも


一度つけたら消えてくれない、スッポンタケの戒名というブツ。
ところが宗教を変えてしまえば、戒名は要らないわけでして…。

ジョミー「スッポンタケを洗礼盤に浸けたら、戒名ってさ…」
シロエ 「吹っ飛ぶんでしょうか、正式な洗礼とは違っても?」

ドボンする水は聖水ですよね、とシロエ君の発言。

シロエ 「赤ん坊を浸けて大泣きしたら、悪魔も退散で…」
サム  「水だけでも効果がありそうだぜ、ソレ」
スウェナ「実際、あるんじゃないかしら? だって、映画で…」

聖水を撒いて悪魔祓いをするじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「プロじゃなくても、教会から貰って来たヤツで」
シロエ 「確かに海外の映画とかでは、定番ですね」
マツカ 「清めの意味はある筈ですよ。この国でも同じです」
ジョミー「そうなんだ? なんか詳しいけど…」

マツカはキリスト教だったっけ、とジョミー君の問い。

ジョミー「実は教会に通ってるとか?」
マツカ 「いえ、入ることがあるだけですよ。お付き合いで」
サム  「へえ…。んで、聖水も見てるってわけな?」
マツカ 「ええ。信者さんは、教会に入る時にですね…」

入口の聖水を指につけて十字を切ってますよ、という話。

マツカ 「お寺や神社で手を洗うのと似た感じですね」
キース 「なるほどな…。清めの作法か」
スウェナ「だったら、聖水に浸けても効果がありそうよね?」

戒名が消えてくれるかも…、とスウェナちゃんの輝く瞳。

スウェナ「一度、試してみましょうよ、ソレ!」
キース 「そうだな、やってみる価値はありそうだ」
ジョミー「ダメで元々、オッケーだったら最高だよね!」

教会に忍び込むのが一番、とジョミー君が握り締める拳。

ジョミー「そのためだったら、山でスッポンタケを…」
シロエ 「探すのも、苦にはなりませんよね」
サム  「思い立ったが吉日だしよ…」
シロエ 「行きますか?」

今から山に…、とシロエ君。
お天気の方は良さそうですしね…?


2018/11/18 (Sun)

 

☆試す価値はある


一度つけたら消えないブツが、スッポンタケの戒名ですけれど。
宗教を変えたら消えるんだそうで、思いがけない凄いアイデア。

キース 「今の季節なら、まだ生き残っているだろうしな…」
サム  「寒い日も混ざってたけど、暖冬っぽいしよ…」
シロエ 「行ってみれば、きっと見付かりますよ」

根性で探せば1本くらい…、とシロエ君。

シロエ 「それを今晩、教会にですね…」
スウェナ「コッソリ持ち込むというわけね!」
ジョミー「でもって、洗礼盤にドボンで、上手くいったら…」
キース 「戒名が消えて、俺ともスッパリ縁が切れるんだな」

やろうじゃないか、と副住職も。

キース 「マツカの話だと、聖水は教会なら何処にでも…」
シロエ 「あるみたいですね、清めの水で」
マツカ 「えっと…。置いていない宗派もありますよ?」

それに置いてる宗派にしたって、お清め用で…、と御曹司。

マツカ 「洗礼用とは、用途が違いますからねえ…」
サム  「役に立たねえって言うのかよ?」
マツカ 「ええ、多分…」

作り方が違うと思うんです、と御曹司の意見。

マツカ 「お清め用と洗礼用では、祈祷が違っていそうですよ」
キース 「それはあるかもしれないな…」

仏教にしても同じだからな、と副住職も腕組みを。

キース 「何処でどういうお経を読むかは、決まっているし…」
ブルー 「それで正解」
一同  「「「えっ?」」」
ブルー 「マツカが言うので合ってるんだよ」

入口の聖水と、洗礼盤の聖水は違う、と生徒会長。

ブルー 「聖別の仕方が変わってくるから、別物だよね」
シロエ 「だったら、狙うのは正教会になるわけですか?」

洗礼盤にドボンな教会ですか、とシロエ君の質問。

シロエ 「何処にあるのか知りませんけど…」
ブルー 「一応、アルテメシアにもあるよ?」
ジョミー「だったら、其処で!」
シロエ 「チャレンジしましょう!」

まずはスッポンタケからですよ、とシロエ君。
山へ行くんですね?


2018/11/19 (Mon)

 

☆山で探すべし


一度つけたら消せないものが、スッポンタケの戒名というブツ。
けれど宗教を変えた場合は、自動的に消滅するそうでして…。

シロエ 「とにかく、山でスッポンタケをゲットです!」
サム  「松茸山の時と違って、今度は除去していねえしよ…」
ジョミー「探せばあるよね、間違いなく!」
ブルー 「このシーズンなら、充分、いけると思うよ」

キノコは、けっこうしぶといからね、と生徒会長。

ブルー 「一度くらいなら霜が降りても、暖かい日に復活!」
スウェナ「あら、そうなの?」
ブルー 「11月の末に松茸が採れることもあるしね」
シロエ 「頼もしいですね…。スッポンタケにも、是非!」

強く生きていて欲しいものです、とシロエ君が立てる親指。

シロエ 「うんと立派なのを見付けましょう!」
一同  「「「おーっ!!!」」」

頑張るぞ、と拳を突き上げるシャン学メンバー。

シロエ 「そうと決まれば、ぶるぅの出番ですよね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 何処の山に行きたいの?」
マツカ 「この前の山でいいですよ。ぼくの家の松茸山です」

スッポンタケもある筈ですから、と御曹司のオススメ。

マツカ 「あの後、一応、訊いてみたんですよ。管理の人に」
サム  「スッポンタケを除去したか、って話かよ?」
マツカ 「ええ。どうだったのかな、と好奇心で…」
サム  「でもって、結果は、あったってわけな!」

だったら確実にあるじゃねえかよ、とサム君、破顔。

サム  「あそこにしようぜ、スッポンタケ探しに行くのはよ」
ぶるぅ 「オッケー! お弁当とかは?」
ジョミー「長丁場になったら困るし、それもお願い!」
ぶるぅ 「分かったー!」

すぐに詰めるね、と笑顔のお子様。

ぶるぅ 「歩きながらでも、食べられるのを!」
シロエ 「おにぎりとか、サンドイッチとかですね」
サム  「腕が鳴るぜ…!」
キース 「俺も根性で探すとしよう」

ついに絶縁できるんだしな、と副住職も。
張り切ってますね…?


2018/11/20 (Tue)

 

☆お弁当を追加で


一度つけたら消えてくれない、スッポンタケの戒名ですけれど。
宗教を変えたら消えるのだそうで、それに賭けたい御一同様。

ぶるぅ 「お弁当、お弁当♪ みんなでお出掛け~!」
キース 「瞬間移動をよろしく頼むぞ」
ぶるぅ 「もっちろーん! 任せといてね!」

急いでお弁当を作らなくっちゃ、とキッチンの方へスキップで。

ぶるぅ 「おにぎり、それからサンドイッチ~!」
ブルー 「ぶるぅ、サンドイッチはリッチな具で頼むよ」
ぶるぅ 「うんっ! ローストビーフに、スモークサーモン!」

カツサンドなんかも美味しいよね、と跳ねてゆくお子様。

ぶるぅ 「おにぎりの具も、うんとリッチにしようっと!」
一同  「「「待ってました!」」」
??? 「お弁当、追加で!」

一人前ね、とソルジャー(会話表記はAブルー)が出現。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい! 1個追加だね!」
Aブルー「ありがとう!」
キース 「ちょっと待て!」

なんで、あんたが…、と指差す指が震える副住職。

キース 「何処から湧いて出やがった!」
Aブルー「えっ、何処からって…。ぼくの世界の青の間から!」

スッポンタケ狩りに行くんだってね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「是非とも混ぜて貰いたくって! 雪辱戦に!」
一同  「「「雪辱戦?」」」
Aブルー「そう、この前はダメだったから! 1本も無くて!」

せっかくハーレイも行ったのに…、とブツブツブツ。

Aブルー「あれから休暇が取れないままでさ、ハーレイの…」
キース 「今日も来るんじゃないだろうな!?」
Aブルー「残念だけれど、会議中だよ」

昼間の休暇が全然取れない、と不満そうな顔。

Aブルー「下手をすると夜まで潰れそうだし、そこは確保で!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「愛の特別休暇なんだよ、夜は必ず!」
キース 「なら、一人なんだな?」
Aブルー「そう!」

だからお弁当の追加は1個、と言ってますけど。
厄介な人が…。


2018/11/21 (Wed)

 

☆無視するのが吉


一度つけたら消せないブツが、スッポンタケの戒名というヤツ。
宗教を変えたら消せると聞いて、チャレンジする気なのに…。

Aブルー「嬉しいねえ…。スッポンタケ狩りに行けるなんて!」
キース 「あんたは、お呼びじゃないんだが?」
Aブルー「でも、じっとしてなんかいられないよ!」

ぼくもスッポンタケが欲しい、とソルジャー、瞳がキラキラ。

Aブルー「君たちが行くと分かっているのに、留守番なんて!」
キース 「別の世界にいるのは、留守番とは言わん!」
シロエ 「そうですよ。常に留守番じゃないですか」
Aブルー「だから、たまには来ないとね! こっちの世界に!」

なんと言っても此処は地球だし…、と嫌すぎる台詞が。

Aブルー「それともダメだと言うのかな? 地球に来るのは?」
一同  「「「うっ…」」」

SD体制を持ち出されたら、誰も文句を言えない現状。

Aブルー「というわけで、ぼくも行くから! 山でお弁当!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お弁当の用意、出来たよ!」

サンドイッチも、おにぎりも…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「すぐに出発する?」
キース 「そうしたいのは山々なんだが…」
Aブルー「ぼくのことなら、気にしないでくれたまえ!」

今回は記念撮影もしないし…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「スッポンタケさえ採れればいいから!」
シロエ 「はあ…。持って帰って食べるんですね?」
Aブルー「食べるのは、ぼくのハーレイだよ! 漲るように!」

美味しく食べて、あやかって…、と握り締める拳。

Aブルー「スッポンタケと同じで、ビンビンのガンガン!」
キース 「養子を食うのか?」

それでいいのか、と副住職のツッコミ。

キース 「実に鬼畜な所業だが…。我が子を食うとは」
Aブルー「いいんだってば、血となり、肉となるからね!」
サム  「おい、放っとこうぜ」
キース 「そうだな、時間の無駄だ」

勝手にすればいいだろう、と突き放し。
無視するんですね…?


2018/11/22 (Thu)  

 

☆譲れないんです


一度つけたら決して消せない、スッポンタケの戒名ですけれど。
宗教を変えると消えるんだそうで、それに賭けたい御一同様。

ぶるぅ 「んとんと…。山に出発していい?」
キース 「ああ。この馬鹿は放って、よろしく頼む」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!!!」
Aブルー「ぼくも行くから!」

パアァッと光った青いサイオン、一瞬で観光松茸山へと移動。

ぶるぅ 「はい、到着~っ!!!」
シロエ 「ふうん…。もう松茸山はクローズですか…」
サム  「旗とかも立っていねえよなあ…」
マツカ 「シーズンが終わると、誰でも入山できますからね」

そういう決まりになってるんです、と御曹司。

マツカ 「何処の山で松茸狩りをしたって、かまわないんです」
ジョミー「そうなんだ? 無料なわけ?」
マツカ 「ええ。ですから、腕に覚えのある人が入山しますね」

素人さんも多いですけれど…、とマツカ君の解説。

マツカ 「沢山採れれば、いい小遣い稼ぎになるそうですよ」
サム  「へええ…。でもよ、スッポンタケなんかはよ…」
スウェナ「そんな人たちは、採らないわよね?」
マツカ 「用が無いと思いますけどねえ…」

普通の食用キノコはともかく…、と御曹司、苦笑。

マツカ 「ですから採れる筈ですよ。きちんと探せば」
Aブルー「もちろん探すよ! 気合を入れて!」
ブルー 「好きにしたまえ」

勝手に探すのは君の自由だ、と生徒会長。

ブルー 「ぼくたちも好きに探すから!」
Aブルー「待ってよ、譲ってくれないのかい?」
シロエ 「時と場合によりますよね?」
キース 「1本だけしか無かった時には、譲れんな」

せっかく来たのに無駄足になる、と副住職、キッパリ。

キース 「いいか、俺たちの目標もスッポンタケなんだ!」
Aブルー「らしいね、心を入れ替えたのかい?」
キース 「そんな所だ。あんたも頑張れ」
Aブルー「当然だよ!」

ぼくの分も譲らないからね、と言い返す人。
そうでしょうねえ…。


2018/11/23 (Fri)

 

☆ヌシを確保しろ


一度つけると消えてくれない、スッポンタケの戒名というブツ。
宗教を変えると消えるという話で、それに賭けるべく松茸山へ。

Aブルー「ぼくは1本も譲らないけど、そっちの分はさ…」
キース 「場合によっては譲ってもいい。採れすぎたらな」
Aブルー「ありがとう! 大漁を祈っているからね!」

それじゃ、とソルジャー、お弁当を持って山の中へと。

Aブルー「みんなも、スッポンタケ狩り、頑張って!」
一同  「「「おーっ!!!」」」

当たり前だ、と拳を握り締める御一同様。

サム  「あいつより立派なのを、見付けてえよなあ…」
シロエ 「その方が御利益ありそうですしね、色々と…」
スウェナ「そうよね、サイズも見た目も勝たないとダメよ」
ジョミー「ヌシみたいなのをゲットしないとね!」

あっちにヌシを持って行かれたら負けだと思う、という声が。

ジョミー「そうじゃないかと思うんだけど…。どう考えても」
キース 「依り代というのは、より強力なモノを選ぶんだし…」
マツカ 「ジョミーの説が正しそうですね」

ヌシを確保した方の勝ちでしょう、と御曹司も。

マツカ 「余計な人が来ていなかったら、つまらないのでも…」
ジョミー「大丈夫だったと思うんだけどね…」
シロエ 「まったくです。ショボいのが1本でいけたのに…」

争奪戦になるだなんて、とシロエ君、ゲンナリ。

シロエ 「スッポンタケのボス争いですよ、これって」
サム  「しかも俺たちは、その手駒だぜ?」
ブルー 「スッポンタケが直接、戦うわけじゃないからね…」
マツカ 「なんだか下僕になった気分ですね」
一同  「「「下僕…」」」

あんまりすぎる、と誰もが泣きそう。

ジョミー「これって、スッポンタケの代理戦争なわけ?」
シロエ 「ヌシの座を争うんなら、そうなるでしょうね…」
サム  「うへえ…。あんなのの代わりに戦うのかよ?」
キース 「だが、仕方ない」

ヌシを掴まないと負けだからな、と副住職。
代理戦争ですか…。


2018/11/24 (Sat)

 

☆ヌシさえ掴めば


一度つけたら消えないブツが、スッポンタケについている戒名。
宗教を変えたら消えるとあって、それに望みを託したのに…。

キース 「とにかく、ヌシを見付けるんだ。この山のをな」
シロエ 「大きくて立派なヤツですね…」
ジョミー「誰かさんが見付けてしまうより前にね!」

頑張って探さないと無駄足だよ、とジョミー君。

ジョミー「スッポンタケ狩りに招待したっていう結末で…」
一同  「「「うわー…」」」

それだけは勘弁願いたい、と誰もがガクブル。

サム  「ところでよ…。要はこういうことだよな?」
一同  「「「ん?」」」
サム  「まあ、見てくれって」

取り出したスマホに、サム君、何やら入力中で…。

サム  「ほれ!」
ジョミー「あー…。確かに!」
シロエ 「不幸中の幸いというヤツですよね…」

書かれた文字は、「俺たちの目的は、バレてねえ」。

キース 「よし、根性でヌシを探してチャレンジだ!」
スウェナ「ヌシさえ掴めば、こっちのものだわね…」

誰かさんが気付いていないのならば、と頷く御一同様。

シロエ 「頑張りましょう、ヌシをゲットです!」
一同  「「「おーっ!!!」」」

思念波さえも使わない伝達、ソルジャー、気付かず。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 大きいのを探そうね!」
Aブルー「見付けたら、ぼくに譲ってくれるーっ!?」

山の中から声がしますが、一同、揃って鼻でフフンと。

キース 「生憎と、譲るつもりはないな」
Aブルー「えーっ!?」

ヒドイ、と悲鳴が聞こえてますけど、我関せず。

シロエ 「その辺は、運次第ですから!」
ブルー 「来られただけでも、良しとしたまえ」

リアルラックを信じるんだね、と生徒会長。

ブルー 「勝利の女神が誰に微笑むか、勝負だよ!」
シロエ 「思いっ切り不毛ですけどね…。代理戦争」
キース 「それでもヌシを掴むしかないぞ」
ジョミー「掴まないとね!」

掴めなかったら負けだから、とジョミー君。
頑張るしか…。


2018/11/25 (Sun)  

 

☆ヌシを掴みたい


スッポンタケの戒名を消そうと、洗礼に賭けている御一同様。
ヌシを掴まないと効果が無さそうで、とにかく根性で探すのみ。

ジョミー「スッポンタケが沢山ある場所って、何処なわけ?」
サム  「俺が知るかよ、他のみんなも同じじゃねえか?」
スウェナ「そうねえ…。今まで避けて通って来たから」
シロエ 「すると、誰かさんが有利なわけですか…」

スッポンタケが最優先な人ですからね、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「生えていそうな場所へ、一直線かもしれません」
キース 「だが、現時点で歓声は全く聞こえてこないぞ」
マツカ 「この山に関しては、あの人は素人ですからね…」

前回は松茸しか無い山でした、と御曹司。

マツカ 「何処に生えているかは、あの人にも謎な筈ですよ」
ジョミー「じゃあ、条件は同じなんだね?」
マツカ 「そうじゃないかと思います。本当に運次第かと…」
キース 「根性でヌシを探すしかないな…」

あの馬鹿に先を越される前に…、と副住職の決意。

キース 「御本尊様の御加護があればいいんだが…」
シロエ 「あのぅ…。阿弥陀様って、キノコに効きますか?」
キース 「頼まないよりはマシだろう。俺は縋るぞ」

念仏三昧でヌシを探す、と繰る左手首の数珠レット。

キース 「では始めるか…。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀…」
ジョミー「なんか、目的とズレてない?」
一同  (((シーッ!!!)))

声には出さずに、皆が取り出すスマホに輝く文字。

シロエ (洗礼のことは秘密ですってば!)
サム  (目的なんて言ったらバレるぜ、思いっ切り!)
ジョミー(ごめん…)

お念仏は正しかったね、とジョミー君、訂正。

ジョミー「それじゃ、みんなでスッポンタケを探そう!」
シロエ 「誰かさんよりも前に、全力でヌシをゲットですよ!」
Aブルー「君たちなんかには、負けないよーっ!」
キース 「俺たちだって、負けてられるか!」

いざ、尋常に勝負! と分け入る山の中。
勝負の行方は…?


2018/11/26 (Mon) 

 

☆ヌシを探さねば


一度つけたら消えてくれない、スッポンタケの戒名ですけれど。
洗礼で消える可能性に賭ける御一同様、懸命にヌシを探し中。

ジョミー「うーん…。なかなか見付からないよ…」
キース 「俺もだ。お念仏は唱えているんだが…」
シロエ 「どういう所に生えるんでしょうね、スッポンタケ…」
サム  「日当たりがいい方がいいのか、それも謎だしよ…」

闇雲に探すしかねえんだよな、とサム君の溜息。

サム  「1本でもあれば御の字だけどよ、ヌシとなるとよ…」
Aブルー「もしもーし! 1本、見付けたんだけど!」
一同  「「「ええっ!?」」」

先を越されたか、と一同、愕然。

シロエ 「あ、あのぅ…。とても立派なヤツですか、ソレ?」
Aブルー「普通かなぁ…。ヌシではないと思うんだよね」

ヌシと言ったらデカイんだろう、とソルジャーの声。

Aブルー「だから、まだまだ探しまくるよ! ヌシのために!」
キース 「くっそぉ…。もしかして、ツキはヤツにあるのか?」
ブルー 「どうだろう? こればっかりは、ぼくにも謎で…」

だけど諦めたら、そこで終わりだ、と生徒会長。

ブルー 「ゲームオーバーになってしまって、どうにもね…」
シロエ 「そうですね…。人生、努力が大切ですよね」
ジョミー「だよね、未来がかかっているし…」
Aブルー「うん、ぼくとハーレイの大事な夫婦和合がね!」

君たちも協力してくれるんだろう、と激しい勘違い。

Aブルー「ついでにヌシを譲ってくれると、もっと嬉しい!」
キース 「誰が譲るか!」
Aブルー「ケチだよねえ…。でも、企画だけで有難いから…」

文句は言わない、と喜んでいるのがソルジャーという人。

Aブルー「こうして山でスッポンタケ狩り! もう最高だよ!」
キース 「それは良かったな、もっとも、ヌシは譲らんが…」
Aブルー「かまわないよ、自分で頑張るからね!」
キース 「ヌシは俺たちが貰うんだ!」

でないと山に来た意味が無い、と決意の表情。
根性あるのみ…。


2018/11/27 (Tue)

 

☆見放されたかも


一度つけたら消えないブツが、スッポンタケの戒名なんですが。
洗礼で消したいシャン学メンバー、山の中で探す特大のヤツ。

キース 「御本尊様、お願いします。南無阿弥陀仏…」
ジョミー「あっ、アレかも! あそこにあるヤツ!」
シロエ 「わぁ、ありましたよ、ジョミー先輩!」

確かにスッポンタケですよ、とシロエ君が駆け寄るキノコ。

シロエ 「でも…。大きさの方はどうなんでしょう?」
スウェナ「ヌシにしては、ショボくないかしら?」
Aブルー「今、見に行くよーっ!」

ちょっと待ってね、とソルジャーが山の中からガサガサと。

Aブルー「やっと見付けたんだね、おめでとう!」
サム  「んで、コレの方がデカイのかよ?」
Aブルー「残念でした! ぼくはこれだけ採ってるからね!」

ジャジャーン! とソルジャーが袋に手を突っ込んで…。

Aブルー「一番ショボいので、このサイズ! どうかな?」
一同  「「「うっ…」」」

負けた、と漂う落胆の空気。

シロエ 「それで、何本ほど採ってるんです?」
Aブルー「数えてないけど、10本以上は採ったよね!」
一同  「「「じゅ、10本…」」」

ツキは明らかにそっちにあるな、と誰もが呆然。

キース 「俺たちは、今のが初なんだが…」
Aブルー「そうなのかい? だったら、ヌシもいただきだね!」
シロエ 「ヌシだけは絶対、譲りませんから!」
Aブルー「でもさぁ、ツキは無さそうだよね?」

この分なら、ヌシはぼくのもの、とソルジャー、再び山の中へ。

キース 「畜生、なんでこうなるんだ!」
シロエ 「スッポンタケに見放されたかもしれません」
一同  「「「へ?」」」

なんで、と目を剥く御一同様。

サム  「見放されるって…。なんでだよ?」
シロエ 「多分、嬉しくないんでしょう。このままでいくと…」
ジョミー「そうか、オシャカになっちゃうんだっけ…」
シロエ 「でしょう…?」

それは非常にマズイですよね、という意見。
戒名がパア…。


2018/11/28 (Wed)

 

☆シンデレラな説


一度つけたら消えてくれない、スッポンタケの戒名というブツ。
洗礼で消したい御一同様、懸命に頑張っているんですけど…。

キース 「俺たちは、見放されたのか…?」
シロエ 「多分…。キース先輩の場合は、特に」
スウェナ「スッポンタケだって、パアにされたくないわよね…」
マツカ 「ただのキノコに逆戻りですしね…」

魔法が解けたシンデレラみたいに…、と御曹司も。

マツカ 「カボチャの馬車も、ドレスも全部消えちゃいますし」
一同  「「「うーん…」」」

それはスッポンタケも嫌かも、と納得させられるシンデレラ説。

ジョミー「魔法が解けたら、おしまいだしね…」
サム  「マジで立場がねえからなあ…」
Aブルー「誰の立場が無いんだって?」
一同  「「「うわぁっ!?」」」

いつの間にやら、背後に来ていたソルジャー。

Aブルー「シンデレラがどうとか、聞こえたんだけど?」
シロエ 「き、気のせいですっ!」
キース 「いや、単なる学園祭の劇の話で…」
Aブルー「とっくに終わってなかったっけ?」

シャングリラ学園のヤツだったら…、と鋭い指摘。

Aブルー「ついでにキノコがどうのこうのと…」
シロエ 「それは今夜の話です! 晩御飯のことで!」
Aブルー「だけど、スッポンタケを採りに来たんだろう?」

君たち、アレが好きだったっけ、と傾げる首。

Aブルー「美味しくないとか言ってたような…」
キース 「大物だったら美味いかも、という話でな…」
ジョミー「そうそう、それでヌシを探しているんだよ!」
Aブルー「ふうん…? なんだか怪しいんだけど…」

黙っていたってバレるからね、と赤い瞳が一同をギロリ。

Aブルー「誰の心を読もうかなぁ? ガードが甘いのは…」
一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」
Aブルー「語るに落ちるって、このことだよ。隠してるね?」
キース 「いや、何も…!」
Aブルー「バレバレだけど?」

みんな揃ってパニックだしね、と立てる親指。
バレましたか…?


2018/11/29 (Thu)

 

☆ハッピーな結末


一度つけたら消せないものが、スッポンタケの戒名ですけれど。
洗礼をすればいけるのかも、と考えたのがシャン学メンバー。

Aブルー「喧嘩になったら申し訳ないし、名は伏せるけど…」
一同  「「「名前…?」」」
Aブルー「うん。一番に心が筒抜けになった誰かのことだね」

今は全員、もうすっかりと丸見えだけど、とニヤリニヤニヤ。

Aブルー「スッポンタケを見付けて、洗礼する気だったって?」
キース 「いや、それは…!」
Aブルー「夜中に教会に忍び込んでさ、聖水の中にドプンと」
一同  「「「うっ…」」」

ものの見事に見抜かれたのが、心に秘めた秘密というヤツ。

Aブルー「いけないねえ…。有難い戒名を消そうだなんて」
シロエ 「ぼくたちには迷惑なだけなんですが!」
Aブルー「でも、スッポンタケは喜んでいるんだよ。今の扱い」

だから姿を現さないよね、とソルジャーが指差す自分の袋。

Aブルー「有難がるぼくは沢山採れても、君たちはダメで…」
ジョミー「ヌシさえ採れれば、ぼくたちの勝利なんだから!」
Aブルー「その戦法で勝てるとでも?」

バレたからには、もう無駄だよね、と余裕の微笑み。

Aブルー「教会なんかには行かせないからね、絶対に!」
一同  「「「そ、そんな…」」」
Aブルー「洗礼したって、やり返すから!」

もう一度、戒名をつけて貰う、とドスの利いた声。

Aブルー「分かったんなら、サッサと探す! 立派なヌシを!」
キース 「もう探す意味が無いんだが…!」
Aブルー「ぼくのためだよ、凄いのを見付けてくれたまえ!」

性根を入れ替えれば見付かるかもね、とニコニコニコ。

Aブルー「さあ、張り切って探そうか! スッポンタケ狩り!」
キース 「畜生、なんだってこうなるんだ…!」
Aブルー「スッポンタケが偉大だからだよ、戒名のお蔭で!」
シロエ 「シンデレラですか…」
サム  「ハッピーエンドかよ…」

あんまりすぎる、と嘆く御一同様。
今月、これにて中継終了~。


2018/11/30 (Fri)








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