☆日が悪い理由は
三連休で成人の日も、生徒会長宅でダラダラ過ごす御一同様。
けれどシロエ君が言うには日が悪いそうで、その理由が謎。
キース 「どうして特に問題になるんだ、俺が?」
シロエ 「言いましたけど、腐れ縁になっているからですよ」
もうずっと長い付き合いですよね、とシロエ君、深い溜息。
シロエ 「お蔭で、ぼくたちは毎年、毎年、ババばかりで…」
サム 「あー、あの野郎な! 正月早々、シロエがよ…」
ジョミー「酔っ払って暴露しかけてたよねえ、元老寺で!」
誰かさんの存在と迷惑な理由、とジョミー君。
ジョミー「喋ってしまえば良かったのにさ、寝てないで!」
マツカ 「そうですね…。その方が良かったかもですね」
シロエ 「ぼくも切実に、そう思ってます」
どうして大人しく寝たんでしょうか、と後悔しきり。
シロエ 「微かに覚えてるんですよ。あと少しだったと!」
スウェナ「ホントにそうよね、根性で粘ってくれてたら…」
サム 「キースは罰礼で済んでねえよな、間違いなく」
キース 「おい、冗談はやめてくれ!」
この俺を殺すつもりなのか、とキース君、ガクブル。
キース 「あの野郎のことが親父にバレたら、俺の命は…!」
ブルー 「まず無いだろうね、アドス和尚の性分からして」
サム 「ブチ殺されるか、よくて勘当だよなあ…」
で、あの馬鹿が何なんだよ、とサム君が向いたシロエ君の方。
サム 「成人の日でも、向こうは休みじゃねえんだし…」
シロエ 「忘れたんですか、成人検査とかいうヤツを!」
一同 「「「あー…」」」
そういうイベントがあるらしいよね、と頷く面々。
ジョミー「なんだったっけ、記憶を消される日だったっけ?」
シロエ 「そうです、ただし順調に運んだ場合ですけど」
マツカ 「引っ掛かったら、異分子に認定されるんですよね」
シロエ 「その異分子が誰かさんですよ」
一同 「「「うーん…」」」
確かに今日は日が悪いかも、と誰もが納得。
名前が悪すぎ…。
2019/01/16 (Wed)
☆説明に来ました
成人の日を生徒会長宅で過ごす面々、気付いたのが日の悪さ。
こっちの世界は祝日ですけど、違う世界もあるわけでして…。
サム 「でもよ、成人検査の日は、決まってねえだろ?」
スウェナ「そうねえ、確か14歳の誕生日だって…」
ジョミー「全員が今日ってわけがないよね、誕生日…」
いくら人工子宮から生まれる世界でも…、とジョミー君。
ジョミー「誕生日はずらしておいた方がさ、何かと便利で」
ブルー 「どうなんだろうね、究極の管理社会だし…」
??? 「それでは、質問にお答えして!!」
説明するね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「あけましておめでとう! 今年もよろしく!」
一同 「「「ひぃぃっ!!!」」」
出た、と仰け反る御一同様。
シロエ 「ぼ、ぼくは呼んではいませんから!」
サム 「質問したのはジョミーで、俺じゃねえから!」
ジョミー「ちょ、ちょっと…! どうして、ぼくに!」
腐れ縁なのはキースじゃないか、とジョミー君、ワタワタ。
ジョミー「日が悪いのもキースのせいで、何もかも全部…!」
キース 「俺に押し付けやがるか、貴様!」
いい度胸だな、と掴み掛からんばかりの副住職。
キース 「貴様もシロエも、なんで俺ばかり!」
シロエ 「先輩が諸悪の根源だからです! いつだって!」
キース 「今回は違う、断じて違う!」
俺が質問したわけじゃない、とギャーギャーと。
キース 「ジョミーだ、ジョミーが言わなかったら…!」
Aブルー「それについては、時間の問題だと思うけれどね?」
ぼくが出て来るタイミングはさ…、とソルジャー、飄々。
Aブルー「ぶるぅ、今年も色々よろしく! おやつに食事!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日も沢山食べて行ってね!」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、食べながら説明を…」
シロエ 「い、要りませんから!」
Aブルー「そう言わずにさ!」
SD体制を知ってくれたまえ、と笑顔。
来ちゃいましたね…?
2019/01/17 (Thu)
☆SD体制と誕生日
成人の日を生徒会長宅で過ごす面々、其処へイヤンなお客様。
ソルジャーが来てしまったわけで、SD体制を説明するとか。
Aブルー「まずはジョミーの質問から! 誕生日について!」
ジョミー「呼んでないから! ぼくは、ちっとも!」
Aブルー「まあ、そう言わずに、せっかくだから、聞く!」
ぼくの話をしっかりと、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「誕生日が全員同じだとマズイ、ってことだよね?」
ジョミー「そ、そうじゃないかと思っただけでさ…!」
Aブルー「正解はどうでもいい、というのは頂けないねえ…」
もっと向上心を持ちたまえ、とソルジャー、聞く耳を持たず。
Aブルー「いいかい、SD体制の要は生命管理の社会でさ…」
ジョミー「人工子宮から生まれるんだよね、知ってるよ!」
Aブルー「出産の過程は一律でもいける。人工子宮次第でね」
量産すればいいだけのことで…、と指を一本立てまして。
Aブルー「生まれた後の養育の方も、足並み揃えるのは可能」
シロエ 「は、はあ…。そうなんですか?」
Aブルー「養父母の数に合わせて子供を作れば、なんとでも」
そして一斉に入園、入学、そういう社会、と。
Aブルー「そこまでは充分、いけるんだけどねえ…」
サム 「何か問題でもあるのかよ?」
Aブルー「その通り! さっきから話題の成人の日が!」
これが大いに問題アリで…、とグッと拳を。
Aブルー「誕生日が同じってことは、成人検査の日も同じ!」
ブルー 「まあ、そうだろうねえ…。それで?」
Aブルー「システムがパンクするんだよ! 数が多すぎて!」
テラズ・ナンバーのキャパをオーバー、とお手上げのポーズ。
Aブルー「ミュウの子供が1人出ただけでも大変なのに…」
シロエ 「一斉検査だと、それじゃ済みそうにないですね?」
ジョミー「もしかして、オーバーヒートだとか…?」
Aブルー「下手をすればシステム崩壊だよ!」
そんなリスクは冒せないね、と大真面目な顔。
確かに、そうかも…。
2019/01/18 (Fri)
☆SD体制と親子
成人の日は生徒会長宅なシャン学メンバー、嫌すぎる来客が。
呼びもしないのに来たソルジャーが、SD体制を語りまして。
Aブルー「SD体制のシステムが崩れたら、大変だからね…」
シロエ 「生まれてくる子の誕生日は、バラバラなんですね」
Aブルー「まずはシステムありきだからねえ、どうしても…」
システムが必須の社会なわけで…、と深い溜息。
Aブルー「いっそ崩壊してくれた方が、いいんだけどさ」
ブルー 「君の目標は、それだったよね?」
Aブルー「それもあるけど、一番はミュウを認めて貰うこと」
ミュウの存在が許されるんなら、システムは二の次、と。
Aブルー「ついでに地球へ行かせてくれれば、文句なし!」
シロエ 「SD体制のままでも……ですか?」
Aブルー「特に問題ないだろう?」
どうせ、ぼくには親もいないし…、とニコニコニコ。
Aブルー「育ての親でも実の親でも、関係ないから!」
キース 「あんたは、そうかもしれんがな…。他の人間は…」
スウェナ「実の親の方がいいと思うわよ、絶対に!」
Aブルー「どうなんだかねえ、その辺は…」
こっちの世界も色々あるだろ、とソルジャーの問い。
Aブルー「何処の子供も幸せなのかい、実の親がいれば?」
キース 「そ、それは…。場合によるかと…」
シロエ 「虐待なんかもありますからねえ、言われてみれば」
Aブルー「ほら、そういうのが問題なんだよ!」
ぼくの世界だと有り得ないね、と威張り返る人。
Aブルー「ミュウだと判断された子供は、アウトだけどさ…」
サム 「それ以外の子は、もれなく幸せな人生なのかよ?」
Aブルー「成人検査で養父母と離れていくまではね」
可愛がって貰えるものなんだよ、とソルジャー、力説。
Aブルー「だから実子がいいとは限らないんだけど!」
シロエ 「でもですね…。成人検査が問題なんでしょう?」
Aブルー「親の記憶は消されるからねえ…」
その辺はちょっと問題かもね、と。
ちょっとなんですか…?
2019/01/19 (Sat)
☆記憶を消しても
生徒会長宅で過ごすシャン学メンバーですけど、来たお客様。
成人の日とSD体制を語りたいソルジャー、話が極端すぎで。
シロエ 「親の記憶を消されるだなんて、大変ですよ!」
Aブルー「そうなのかなあ…? ぼくはそれほどでも…」
無い記憶にはこだわらないから、とソルジャー、スッパリ。
Aブルー「最初から親はいなかった、と思えばオッケー!」
ジョミー「ホントにそれで困らないわけ? 悲しいだとか…」
Aブルー「いないんだからさ、別にどうでもいいけどねえ…」
引き離された時の記憶も無いし、と全く気にしていない人。
Aブルー「その辺のことを覚えていたなら、違うだろうけど」
シロエ 「普通の場合はどうなんですか、その辺は?」
Aブルー「親がいた記憶は残るらしいよ、成人検査の後も」
顔はぼやけるらしいけどねえ、という返事。
Aブルー「でもまあ、ハッキリしないだけでさ、面影は…」
サム 「覚えているっていうのかよ?」
Aブルー「でないとシステムに差し障るんだよ、教育課程で」
一同 「「「へ?」」」
教育とどう絡むのだ、と誰もがキョトン。
スウェナ「えっと…。教育するために記憶を消すのよね?」
Aブルー「そうだけど?」
スウェナ「だったら、どうして親の面影が必要なのよ?」
恋しくなったら困るじゃない、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「ホームシックで済めばいいけど、ノイローゼとか」
Aブルー「そこが大事なポイントなんだよ、機械にとっては」
マツカ 「都合が悪くはないんですか?」
Aブルー「むしろ、その逆! つけ入るチャンス!」
親の代わりになればいいんだよ、と立てる親指。
Aブルー「育ての親に化けて見せれば、すぐに懐くから!」
ジョミー「化けるって…。それって、コンピューターが?」
Aブルー「ピンポーン♪ 教育ステーションのが!」
シロエ 「そ、それは…」
ジョミー「懐いちゃうかもね…」
育ての親がいないのならば、と見合わせる顔。
刷り込みですか…?
2019/01/20 (Sun)
☆SD体制の場合は
成人の日に押し掛けて来たソルジャー、SD体制を説明中で。
記憶を消すのが売りのシステム、親の面影は残すらしくて…。
シロエ 「動物とかだと、刷り込みというのがありますよね」
ブルー 「あるねえ、鴨なんかのが有名だよね」
シロエ 「孵化して最初に見たモノを、親に認定でしたっけ」
ブルー 「うん。同じ鴨だろうが、人間だろうが」
本当の親だと思うらしいねえ、と生徒会長。
ブルー 「ステーションとやらのコンピューターも、それ?」
Aブルー「厳密に言うと、刷り込みそのものとは違うけど…」
シロエ 「育ての親の記憶があるからですね?」
Aブルー「そう! だけど、面影はぼやけてるから…」
親に似てれば親に思えるよね、とソルジャー、苦い顔つき。
Aブルー「その感情を利用するのが機械なんだよ」
シロエ 「懐かせて、言うことを聞かせるんですね?」
Aブルー「それはもちろん! 適度な励まし、それに慰め!」
どんどん心に入り込むのだ、と吐き捨てるように。
Aブルー「そうなっちゃうと、もはや機械の言いなりだよね」
ジョミー「育ての親と仲が悪かった子は?」
スウェナ「それだと全く懐かないわよね、逆効果で…」
キース 「むしろ反抗する方だろうな」
俺が親父に逆らいまくって過ごしたように…、と副住職。
キース 「絶対に坊主になってたまるか、と思っていたし…」
サム 「らしいよなあ…。機械相手でも、それはあるよな」
Aブルー「ところが、有り得ないんだな。SD体制では」
親は愛されるものなんだよ、とソルジャー、断言。
Aブルー「でないと親子関係は終わり!」
一同 「「「えっ?」」」
いったいどうなってしまうのだ、と誰もがガクブル。
シロエ 「まさか、子供は処分ですか…?」
Aブルー「第一段階として、記憶処理でさ…」
ジョミー「それでダメなら…?」
Aブルー「即、抹殺!」
一同 「「「ひぃぃっ!!」」」
殺されるのか、と一同、ドン引き。
親子関係は命がけだと…?
2019/01/21 (Mon)
☆逆らう子は抹殺
成人の日に生徒会長宅に来たソルジャー、SD体制を説明中。
実の親子関係が無い世界ですけど、親に逆らった子供は抹殺。
シロエ 「そ、そんな…! 親に逆らったら殺すんですか?」
Aブルー「システムに合わないわけだからねえ…」
生きていたって未来は無いし、と身も蓋も無い言いようで…。
Aブルー「殺された方がマシってものだよ、実験体よりは」
一同 「「「実験体?」」」
Aブルー「そう! ぼくもやられた人体実験三昧のこと!」
人を人とも思ってないヤツ、とソルジャー、苦々しげに。
Aブルー「不思議なことに、抹殺対象は、もれなくミュウで」
ジョミー「えっと…。いわゆる普通の子供はいないわけ?」
Aブルー「人類の子供はいないようだね、まるで全く!」
きっと脳味噌の問題なんだよ、と立てる右手の人差し指。
Aブルー「ミュウの特徴は、サイオンを持っていることで…」
スウェナ「そうらしいわね、私たちも一応、ミュウらしいし」
キース 「こっちの世界じゃ、何も問題無いんだが…」
Aブルー「ぼくの世界じゃ、問題大あり!」
ミュウは殺すか実験体にされるかの二択、とキッパリと。
Aブルー「そのサイオンのせいなのかどうか、洗脳がさ…」
シロエ 「上手くいかないわけですか?」
Aブルー「らしいんだよねえ、反抗する子はそのままで…」
親に逆らい続けた挙句に、ついに処分、と深い溜息。
Aブルー「何度も記憶を処理する間に、正体がバレて」
一同 「「「うーん…」」」
成人検査まで持たないのか、と誰もがガクブル。
キース 「俺のようなガキは、抹殺されるんだな?」
Aブルー「お父さんに逆らいまくってたらね!」
だけど反抗期は過ぎたじゃないか、とニコニコ。
Aブルー「今じゃ立派な副住職で!」
キース 「それはまあ…。親父には頭が上がらんが…」
シロエ 「アドス和尚は怖いですしね」
Aブルー「危なかったね、お正月!」
もう少しでバレるトコだったよね、という台詞。
見ていたと…?
2019/01/22 (Tue)
☆バレた時の扱い
成人の日に来たソルジャーですけど、SD体制を語りまして。
親に逆らう子は抹殺という怖い話から、矛先が向いた副住職。
Aブルー「お呼びがかかるかと思ったよ! このぼくに!」
キース 「あんた、覗き見してたのか!?」
こっちの世界を元日から、とキース君、仰天。
キース 「ニューイヤーのパーティーは、どうなったんだ!」
Aブルー「やっていたけど、その合間に、ちょっと好奇心で」
他の世界のニューイヤーも気になるものだから、と笑顔。
Aブルー「お屠蘇にお雑煮、おせちというのも見たいしね」
シロエ 「それで、キース先輩のピンチを見てたんですか?」
Aブルー「うん。ホントに危ういトコだったよねえ…」
ぼくのことを深く突っ込まれたら…、とニヤニヤニヤ。
Aブルー「何から何までバレちゃうんだろ、アドス和尚に」
シロエ 「あの流れだったら、そうなったでしょうね」
サム 「キースが戒名をつけた話も、バレバレだよな」
よりにもよって院殿号だぜ、と僧籍な人。
サム 「しかもスッポンタケにつけたんだしよ…」
Aブルー「バレた場合は、どうなったのかな?」
サム 「SD体制の世界だったら、処分でねえの?」
流石に、こっちじゃ殺さねえけど…、とサム君、サラリと。
サム 「破門で勘当、そんな所じゃねえのかなあ…」
ブルー 「そうだろうねえ、破門は確実」
シロエ 「勘当の方は、どうでしょう?」
キース 「あの親父なら、ガチでやらかす!」
俺は寒空に放り出されるんだ、とキース君、ブルブル。
キース 「身の回りの品も持たせて貰えずに、身一つで!」
一同 「「「うわー…」」」
そこまでやるか、と誰もがドン引き。
シロエ 「それは虐待とか言いませんか…?」
キース 「坊主の世界に、世間の常識が通用するとでも?」
Aブルー「えーっと…。ミュウと同じで人権は無し?」
キース 「激しく制限されている!」
人権はあって無いようなもの、と言ってますけど。
そうなんですか…?
2019/01/23 (Wed)
☆お坊さんと人権
成人の日に出て来たソルジャー、SD体制を語ったのですが。
親に逆らう子は処分らしくて、坊主の世界もそれに近いとか。
Aブルー「人権を激しく制限だなんて、本当なのかい?」
キース 「流石に人体実験は無いが、それ以外ではな…」
実にとんでもない世界なんだぞ、と副住職。
キース 「給料は無しで働くなんぞは、基本の中の基本だな」
シロエ 「キース先輩の場合は、高校生だからでしょう?」
サム 「それはあるよな、けっこう気楽に暮らしてるしよ」
キース 「俺と違って、立派な大人の話なんだが!」
修行僧は給料が出ないんだからな、と大真面目な顔。
キース 「衣食住があるだけマシだと思え、という世界で!」
ブルー 「うん。確かに出ないね、給料なんかは」
キース 「そうだろう? しかし、働きは普通以上だ!」
掃除洗濯、炊事などなど…、と挙げてゆくメニュー。
キース 「そこに修行が加わるんだから、やってられんぞ!」
Aブルー「なるほどねえ…。でも、修行なら仕方ないだろう」
いずれ坊主になれるんだから、とソルジャーの指摘。
Aブルー「アドス和尚を見ているだけでも、楽しそうだし…」
キース 「そうは言っても、親父にだって地獄はあるぞ」
シロエ 「あれっ、お坊さんはもれなく極楽でしょう?」
キース 「お浄土じゃなくて、この世の地獄だ!」
たとえばお盆の卒塔婆書きだ、と一例が。
キース 「普通の人なら、間違いなく労基法違反だぞ!」
一同 「「「あー…」」」
確かに半端ない拘束っぷり、と誰もが納得。
ジョミー「残業とかの世界じゃないよね、アレは…」
キース 「まさに生き地獄だ!」
しかも真夏の暑い時期に…、とブツブツブツ。
キース 「人権がどうのと言い始めたら、務まらないぞ!」
サム 「墓回向だって、そうだよなあ…」
シロエ 「炎天下ですよね…」
キース 「しかも法衣で、忙しい時は休憩無しだ!」
お参りの都合に合わせるからな、という叫び。
厳しいですね?
2019/01/24 (Thu)
☆ハードになる時期
成人の日に来たのがソルジャー、SD体制の酷い現実を披露。
親に逆らう子は処分ですが、お坊さんの世界も大概、悲惨。
キース 「ついでに言ったら、墓回向はまだマシなんだ!」
ジョミー「自分の都合で出来ないトコが、キツそうだけど?」
棚経だったら、一応、時間が決まってるよね、とジョミー君。
ジョミー「アレも炎天下で地獄だけどさ…。定刻だから…」
サム 「体力の配分、出来ねえこともねえからなあ…」
どの辺が山かは分かっているし…、とサム君も。
サム 「墓回向の方だと、マジで昼飯抜きとかよ…」
キース 「それはもちろんだが、上には上がある世界なんだ」
シロエ 「えっと…? 墓回向とか卒塔婆書きよりも?」
キツイ何かがあるんでしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「お彼岸は、そこまで酷くはないと思うんですけど」
キース 「坊主泣かせのハードなヤツは、季節を問わん!」
一同 「「「へ?」」」
キース 「あえて言うなら、季節の変わり目辺りだな」
その辺に多いと言われているな、と副住職。
スウェナ「どうして季節の変わり目なのよ?」
シロエ 「お寺の行事は、季節は関係無さそうですよ?」
マツカ 「四季の移り変わりは、愛でませんしね…」
せいぜい花祭りくらいなのでは、と御曹司も怪訝そうな顔。
マツカ 「なのに、季節が関係しているんですか?」
キース 「気温の変化が激しいからな…」
けっこう身体にこたえる時期だ、とフウと溜息。
キース 「ご老人にはハードすぎてな」
シロエ 「あー…。体調を崩しがちですよね」
キース 「崩した結果が問題なんだ!」
回復なさればいいんだがな、と憂鬱そうな顔。
キース 「そのまま旅に出られた場合が、坊主泣かせで…」
ジョミー「お葬式だよね、そうなると…?」
キース 「ソレが立て込むんだ、もう思いっ切り!」
シロエ 「連日ですか?」
キース 「それ以上だ!」
ダブルどころかトリプルとかな、という答え。
まさか一日に…?
2019/01/25 (Fri)
☆トリプルで来る時
成人検査の日に来たソルジャーが語った、SD体制の残酷さ。
親に逆らう子は処分で抹殺、それに負けないお坊さんの世界。
シロエ 「トリプルって、まさか…。お葬式がですか?」
キース 「それ以外に何があると言うんだ、今の流れで?」
スウェナ「一日に集中するって言うの?」
ダブルにトリプル…、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「他所のお寺のお手伝いとかも、入ってるのよね?」
キース 「いや、違う! その寺でだけだ!」
他所も入るなら、もっと増える、と副住職。
キース 「朝一番に枕経に行って、最悪、そこで携帯が…」
ジョミー「鳴るってわけ?」
キース 「檀家さんの家に入る前には、電源を切るしな…」
失礼します、と出て電源をオンにした途端…、と竦める肩。
キース 「嫌な予感がして画面を見ると、着信履歴が」
シロエ 「自分のお寺からなんですね?」
キース 「それなら覚悟というものもあるが、知らん番号だ」
間違い電話かと放っておくと、また着信が、とブルブルブル。
キース 「それで出てみると、檀家さんからの電話でな…」
サム 「枕経をお願いします、ってヤツなのかよ?」
キース 「そうだ、寺へ休憩に帰る暇もなく次へだな…」
枕経を上げに行かんと駄目だ、という話。
キース 「なんとか枕経が終わって、先の仏様のとだな…」
シロエ 「何かしなくちゃいけないんですか?」
キース 「通夜や葬儀の時間の調整だ!」
既に一件入っているし、檀家さんの希望もあるし…、と。
キース 「やっと終わって玄関を出ると、また着信で」
マツカ 「その電話も枕経の依頼なんですね?」
さっきトリプルと言ってましたし…、と御曹司。
キース 「嫌すぎる話だが、実際、そういうこともある」
スウェナ「それじゃ、またまた時間の調整なのね?」
キース 「断るわけにはいかないからな…。こればっかりは」
一同 「「「うーん…」」」
本当に一日に三件なのか、と誰もが呆然。
ハードそうですね…?
2019/01/26 (Sat)
☆ハードだとヤバイ
ソルジャーが語った成人検査の惨い話から、お坊さんの話へ。
SD体制では親に逆らう子供は処分、それは酷いですけど…。
シロエ 「お葬式がトリプルだと、SD体制以上ですか?」
マツカ 「殺されるわけじゃありませんから、マシですよ」
サム 「だよなあ、ハードなのは間違いねえけどよ…」
問答無用で射殺ってことはねえんだしよ、とサム君。
サム 「やっぱ、SD体制の方が酷いんでねえの?」
Aブルー「ぼくもそうだと思うけど…」
人体実験だって無いしね、とソルジャーも。
Aブルー「お葬式が一日に何件来ようが、お坊さんはさ…」
スウェナ「自分が仏様になるってわけじゃないわよね…」
ジョミー「お棺に入りはしないよね…」
素人さんならヤバイかもだけど、とジョミー君の声。
ジョミー「お葬式を幾つもハシゴしたら、呼ばれそうだけど」
サム 「あー…。あの世に引きずり込まれるパターンな」
それはありそうな話だよな、と頷く霊感体質な人。
サム 「でもよ、坊主はプロなんだしよ…。その心配は…」
スウェナ「無い筈だわよね、ちゃんと修行をしてれば」
キース 「それは甘いな、坊主も生身の人間なんだ!」
一同 「「「はあ?」」」
しかし修行を積んだプロでは…、と誰もがキョトン。
ジョミー「あのさあ…。プロが呼ばれてどうするのさ?」
Aブルー「キースでさえも、法力は半端ないからねえ…」
スッポンタケに限定だけど…、とソルジャーも。
Aブルー「その辺の仏様なんかには負けないだろう?」
キース 「もちろん、仏様には負けんが…」
負けるのは自分の肉体というヤツに対してなんだ、と副住職。
シロエ 「負けるって…。どうして自分の身体になんです?」
キース 「よく問題になってるだろうが、過労死が!」
ジョミー「ひょっとして、過労死しちゃうってわけ…?」
キース 「トリプルとかが、連続で襲って来た時にはな!」
坊主の肉体にも限界はある、と握り締める拳。
それはそうかも…。
2019/01/27 (Sun)
☆凡人だと困る
ソルジャーが語った成人検査の話ですけど、お坊さんも大概。
キース君が言うには過労死な世界、過酷な条件が続いたら…。
Aブルー「えーっと…。限界はあるって、修行してても?」
キース 「それとこれとは別物だからな!」
修行の間に走り込みをしたわけでもないし…、と副住職。
キース 「普通の人間と変わらないんだ、肉体的には!」
シロエ 「そうでしたっけ? 確か超人もいるような…」
ジョミー「超人って…。そんなの聞いたっけ?」
シロエ 「キース先輩や会長とは、違う宗派ですけど…」
飲まず食わずの修行をするのがある筈ですよ、という話。
シロエ 「断食した上、不眠不休で護摩を焚くとか…」
サム 「あー、恵須出井寺のヤツな、生き葬式!」
スウェナ「そういえば…。確か死臭が漂うのよね?」
シロエ 「そうです、そうです! それに比べれば…」
お葬式のトリプルくらいは、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「こなせる筈だと思いますけど、違いますか?」
キース 「あんな超人と一緒にするな! 凡人を!」
Aブルー「……凡人なのかい?」
それはとっても困るんだけど…、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「スッポンタケの今後のためにも、是非、超人で!」
キース 「俺に修行をしろと言うのか、恵須出井寺で!?」
御免蒙る、とキース君、ブルブル。
キース 「俺は命が惜しいんだ! 凡人でいいから!」
Aブルー「スッポンタケに関してだけでいいんだよ」
超人なのは…、とソルジャーの笑み。
Aブルー「だから今年も、どうぞよろしく!」
キース 「なんでそうなる!」
親父にバレそうだったんだぞ、と怯えてますけど。
Aブルー「そこの所は大丈夫! いざとなったら記憶処理!」
シロエ 「アドス和尚の記憶を…ですか?」
Aブルー「必要だったら、こっちの人間、全部纏めて!」
キース 「そこまでなのか!?」
Aブルー「当然だよ!」
スッポンタケのためならば…、と燃えている人。
迷惑ですね…?
2019/01/28 (Mon)
☆超人でいて欲しい
とてもハードなのがお坊さんの世界で、過労死しそうなほど。
けれど超人もいるわけでして、ソルジャーの希望は超人で…。
Aブルー「キースが超人でいてくれるんなら、お安い御用!」
キース 「まだ超人ではないと思うが!」
Aブルー「ぼくにとっては、充分、超人の域だけどねえ?」
スッポンタケの御利益は半端ないから、とニコニコニコ。
Aブルー「現に今年の姫初めだって、もう凄くって…!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わずにさ…。ぼくのハーレイがビンビンで」
その後だって漲りまくり、と紅潮する頬。
Aブルー「拾い集めた煩悩の上に、スッポンタケのパワーが」
シロエ 「加わったんだと言いたいんですか?」
Aブルー「その通り! まさにキースの法力のお蔭!」
いつも法要をしてくれるから…、と瞳がキラキラ。
Aブルー「そんなキースを守るためなら、記憶処理くらい!」
サム 「キースが破門されねえようにかよ?」
Aブルー「もちろんだよ! お坊さんでないと困るから!」
そして超人でいて欲しいんだよ、とグッと拳を。
Aブルー「新年早々、罰礼は気の毒だったけれどさ…」
キース 「最悪な年明けだったんだが! 俺にとっては!」
Aブルー「だけど、みんなには福が来たよね?」
サムとジョミーも初詣の手伝い免除だったし、と指摘。
Aブルー「全体としては、素晴らしかったと思うんだよ!」
スウェナ「それはそうかもしれないわねえ…」
Aブルー「絶対、幸先いいってば!」
ぼくも今日まで来なかったほどにセックス三昧、と笑顔。
Aブルー「スッポンタケのパワーは、高まる一方なんだよ!」
シロエ 「困るんですけど!」
高まられたら…、とシロエ君、顔面蒼白。
シロエ 「今でも迷惑すぎるんですが!」
Aブルー「その辺の文句は、キースに言ってくれたまえ!」
キース 「俺になるのか!?」
Aブルー「師僧なんだよね?」
弟子の面倒は見るものだろう、とピシャリ。
正しいですねえ…?
2019/01/29 (Tue)
☆お世話になったら
今年もキース君の法力に期待なソルジャー、とても御機嫌で。
スッポンタケのパワーは高まる一方、新年早々、大満足な今。
Aブルー「スッポンタケはキースの一番弟子だし、面倒をね」
キース 「見ろというのか、あんな厄介なのを!」
Aブルー「厄介どころか優秀だけどねえ、スッポンタケは」
ぼくのハーレイの漲り具合が半端ないし、とイヤンな言い種。
Aブルー「これもキースが戒名をくれたお蔭でさ…」
キース 「俺は後悔しているんだが!」
Aブルー「縁を切ろうと努力しているみたいだけどねえ…」
君は坊主が似合っているよ、とソルジャー、ビシィ! と。
Aブルー「スッポンタケの師僧な立場がピッタリだってば」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「ミュウの未来のためにも、それが一番!」
ハーレイが漲れば、ぼくのパワーも上がるから、とニッコリ。
Aブルー「ぼくのシャングリラを、無事に地球まで!」
キース 「その責任を俺に背負えと…!?」
Aブルー「背負えとまでは言っていないよ、協力で充分」
スッポンタケのパワーを高めてサポートを…、と立てる親指。
Aブルー「なんなら、地球に着いた時にはお礼に、銅像!」
一同 「「「銅像?」」」
Aブルー「そう! これがお世話になった人だ、と!」
シロエ 「まさか公園とかに、ですか…?」
シャングリラの構造は同じですよね、とシロエ君の問い。
シロエ 「ブリッジが見えるあそこに、キース先輩の像を?」
Aブルー「キースが希望するんだったら、ドッカンと!」
法衣を纏った姿がいいよね、とソルジャー、やる気満々で。
Aブルー「輪袈裟じゃなくって、ちゃんとした袈裟で!」
キース 「やめてくれ!」
勘弁してくれ、と慌てる副住職。
キース 「晒し者にしないで欲しいんだが! そんな所で!」
Aブルー「そうなのかい? 名誉溢れる扱いだよ?」
キース 「俺にとっては、その逆だ!」
生き恥としか言えんだろうが、と焦りまくり。
そうですよね?
2019/01/30 (Wed)
☆英雄になれるコース
キース君の法力に期待するソルジャー、銅像を建てるつもり。
無事に地球まで辿り着いた時には、シャングリラの公園に。
キース 「頼むから、それだけはやめてくれ!」
Aブルー「いい計画だと思うんだけどねえ、君の銅像」
世界を救った有名人になれるんだけど、という発言。
Aブルー「地球に着けるのは、SD体制を倒した時でさ…」
サム 「ミュウの人権が認められるのな?」
Aブルー「それだけじゃないよ、機械の支配が終わるから!」
世界が丸ごと変わるんだよね、とニコニコニッコリ。
Aブルー「その立役者がキースってことで、もう大英雄!」
キース 「俺の知らない所でか!?」
Aブルー「異世界の勇者は王道だろう? この世界でも」
本とかゲームの世界とかで…、と満面の笑み。
Aブルー「法衣だって、エキゾチックな衣装ってことで!」
シロエ 「じゃあ、ポジションは僧侶そのものですか?」
Aブルー「RPGだと、あるらしいよね、そういう職業!」
だからそのままでいいんじゃないかな、と軽くウインク。
Aブルー「銅像のためにも、是非、頑張ってくれたまえ!」
キース 「要らんと言っているだろう!」
Aブルー「遠慮しないで、英雄になればいいと思うよ」
隣にはスッポンタケの像も建てよう、と両手をポン! と。
Aブルー「この神様を呼んで下さったんだ、と!」
一同 「「「うわー…」」」
それはとっても惨いのでは…、と誰もがガクブル。
キース 「建てるなら、そっちだけにしてくれ!」
Aブルー「そう言わずにさ!」
世界を救った英雄と神様で並んで欲しい、と注文が。
Aブルー「だからね、今年もスッポンタケをよろしく!」
キース 「全力で断りたいんだが! 銅像が建つコースは!」
Aブルー「期待してるよ、君とスッポンタケのパワーに!」
キース 「人生、終わった……」
Aブルー「まだまだ、今年もこれからだよ!」
張り切って行こう! と突き上げる拳。
今月、これにて中継終了~。
2019/01/31 (Thu)