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シャングリラ学園つれづれ語り

☆話題にしたくない


さて、2月。ちょうど2日は土曜日とあって、早速、お休み。
生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、お昼ご飯ですけれど。

シロエ 「どうするんですか、明日の予定は?」
サム  「おい、このタイミングで聞くのかよ?」

せっかくの飯が不味くなるぜ、とサム君、顔を顰めまして。

サム  「明日には美味い恵方巻だぜ、それでいいだろ?」
シロエ 「その恵方巻が問題なんですけどね…」
マツカ 「正確に言うなら、恵方巻を呼ぶイベントですね…」

残念なことに節分ですよ、と御曹司がついた深い溜息。

マツカ 「今の今まで話題にならなかった所が、厄介です」
シロエ 「誰だって、したくないですよ! そんな話は!」
サム  「なら、持ち出すなよ、言い出しっぺじゃねえかよ」
シロエ 「問題を先送りにしたくないんです、ぼくは!」

機械弄りが趣味だと、どうしても…、とシロエ君。

シロエ 「後でいいだろう、と放っておいたら、大惨事で…」
サム  「機械はそうかもしれねえけどよ…。節分はよ…」
ブルー 「来る時は来ると思うけどねえ、ぼくだって」

問題になる件はともかく、避けられないよ、と生徒会長も。

ブルー 「壁のカレンダーを見てみたまえ。今日は何日?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 2月の2日だよね!」
ジョミー「でもって、土曜日で、学校が休み…」
シロエ 「ジョミー先輩まで避けるんですか!」

明日という日を、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「節分が来ないということは無いです、絶対に!」
ブルー 「無いだろうねえ、もう全国区のイベントだしね」
マツカ 「そういう問題なんですか?」

もっと色々な伝統とかが…、と御曹司の問い。

マツカ 「あると思うんですけど、節分には」
ブルー 「その通り! だから全国区で、避けようがない」
シロエ 「有難味の無い言いようですけど?」
ブルー 「有難がれるわけがないだろう!」

最近の流れからしたら…、と生徒会長が竦める肩。
節分ですしね?


2019/02/01 (Fri)

 

☆忘れた方がいい


明日は節分だという2日の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
避けたいものが節分の話題、生徒会長でさえも気持ちは同じ。

ブルー 「毎年、毎年、誰かさんがやって来るんだから…!」
サム  「あればっかりは、キースのせいにも出来ねえし…」
シロエ 「そうですよねえ…。少しは責任ありそうですけど」

崇める対象を増やしましたから…、とシロエ君。

シロエ 「でも、本来は七福神様にお参りするイベントで…」
キース 「元老寺では、お祭りしていないからな!」

七福神は…、と副住職の渋面。

キース 「だから節分に関しては、俺は責任を負わんのだ!」
シロエ 「そういうことにしておきましょうか…」

それよりも明日が問題ですよ、と眺める壁のカレンダー。

シロエ 「絶対に来ますよ、あの人たちは…」
ジョミー「雪乞いっていう手は、どうなのかな?」
マツカ 「前にも検討されてますけど、ダメだったような…」
スウェナ「あんまり期待は出来ないわよ、特に今年は」

全国的に暖冬だもの、とスウェナちゃん。

スウェナ「大雪になるとは思えないわね、雪乞いしても」
サム  「だよなあ、ブルーなら出来そうだけどよ…」
ブルー 「やってもいいけど、それで来ないと思うかい?」

あの迷惑な連中が…、と生徒会長、いえ、銀青様の仰せ。

ブルー 「雪かきしてでも来ると思うよ、根性で!」
一同  「「「うわー…」」」

確かにやりそうな話ではある、と誰もがガクブル。

シロエ 「そうなると、やっぱり避けられませんよ…」
サム  「だからって話題にしなくてもよ…!」

明日には災難てんこ盛りなんだからよ、とサム君の悲鳴。

サム  「今は楽しもうぜ、ぶるぅの飯を…!」
ジョミー「そうだよね、今が大切だよねえ、明日よりも…」
スウェナ「恵方巻より、目の前の御馳走なのよ!」
シロエ 「分かりました、忘れましょう」
一同  「「「おーっ!!!」」」

明日には明日の風が吹く、と突き上げる拳。
問題、先送り…。


2019/02/02 (Sat) 

 

☆現地集合なら


本日、節分。今年は日曜日で、学校は最初からお休みな曜日。
シャン学メンバー、生徒会長のマンション前に朝から集合で。

シロエ 「とうとう来ちゃいましたよ、この日が…」
サム  「なんで俺たち、律義に此処に揃ってるんだよ?」

弱冠一名、足りねえけどな、とサム君が眺めるバス停の方。

サム  「キース、お勤めでヘマやったんだぜ、きっと」
マツカ 「そうなんでしょうね、いつもは早めに来ますから」
シロエ 「身体を張って遅刻ってことは、無いでしょうしね」

遅刻したって、来るものはやって来ますから、とシロエ君。

シロエ 「でも、サム先輩の言うことも一理ありますよ」
ジョミー「えーっと…? 揃ってると何か問題あるわけ?」
サム  「雁首揃えて、処刑されるのをを待たなくてもよ…」

現地集合で良かったんじゃねえの、という発言。

サム  「毎年行ってるお寺なんだし、誰も迷わねえよ」
スウェナ「そう言われれば、そうだわねえ…」
ジョミー「此処に来るより、直行の方が早いってことも…」
サム  「家の場所によっては、有り得るんだぜ?」

路線バスにはコースが色々、とサム君の指摘。

サム  「運行の時間も、乗り継ぎなんかもあるしよ…」
シロエ 「現地集合なら、例の人とは出会いませんね?」

此処にいるから来ちゃうんですよね、とシロエ君が仰ぐ空。

シロエ 「大雪が降っても来そうな誰かさんが、強引に…」
サム  「だろ? 現地集合だと、あいつらもよ…」
ジョミー「二人でお参りに行く筈だよねえ…?」

バカップルで、とジョミー君。

ジョミー「誰にも邪魔をされないでさ…」
シロエ 「邪魔なんか、誰もしてませんけどね…」

被害に遭うのは、ぼくたちの方で…、とシロエ君の溜息。

シロエ 「でも、あの二人だけで行ってくれれば…」
サム  「うんとマシだと思うぜ、俺は」
ジョミー「だけど今更、手遅れだよね…?」

いくらキースが遅刻してもさ、と冷静な意見。
まあ、そうでしょうね?


2019/02/03 (Sun)

 

☆いわゆる習性で


節分の日の朝、生徒会長のマンション前に集った御一同様。
七福神巡りに行くんですけど、現地集合で良かったという声。

シロエ 「やっぱり手遅れなんでしょうか? 今となっては」
ジョミー「キースが来てないだけだしさ…。いずれ来るしさ」

アドス和尚に叱られている最中でもさ、とジョミー君。

ジョミー「朝から罰礼食らっていたって、終わればさ…」
サム  「キースのことだし、急いで家を出るよな、きっと」
マツカ 「法衣を脱いだら、もうまっしぐらでしょうね」

忘れ物の一つや二つがあったって…、と御曹司も。

マツカ 「今どき、スマホを忘れなければ、安泰ですから」
スウェナ「そうねえ、何はともあれ、スマホだわよね」

連絡は取れるし、お財布にもなるし…、とスウェナちゃん。

スウェナ「スマホさえあれば、後は服さえ着替えれば…」
マツカ 「家を飛び出して来られるんですよ、今の世の中」

来るのは時間の問題でしょう、と御曹司が見る腕時計。

マツカ 「それに一応、集合時間はまだ先ですしね」
サム  「そこなんだよなあ…。みんな早めに来るけどよ…」

待ち遠しいってわけじゃないよな、とサム君、ブツブツ。

サム  「此処で待ってりゃ、キースだけじゃなくてよ…」
シロエ 「誰かさんたちまで来ちゃいますしね…」

どうして集まっちゃったんでしょう、とシロエ君の嘆き。

シロエ 「現地集合にしてれば、きっと安泰でしたよね…」
サム  「あのバカップルと遭遇したって、スルーでよ…」

お参り出来た筈なんだよな、とサム君も悔いが尽きない模様。

サム  「なんだって現地集合したんだよ、俺たちは…?」
ジョミー「それって、習性だと思う…」

節分はいつもコレだから…、とジョミー君。

ジョミー「いつも通りに、つい…」
シロエ 「集合場所と時間を、決めてしまったわけですか…」
ジョミー「うん、多分…」
一同  「「「うーん…」」」

唸るしかない御一同様。
やっちまった感、半端ないかも…?


2019/02/04 (Mon)

 

☆先に来て欲しい


節分は七福神巡りにお出掛け、シャン学メンバーの年中行事。
今年も集合したんですけど、現地で集まれば良かったのかも。

シロエ 「習性になるくらいに、お約束なんですね?」
ジョミー「そうだと思うよ、酷い目に遭い続けたからさ…」
サム  「今から解散したって、無駄っていうモンだしよ…」

此処で待つしかねえんだよな、とサム君、諦めの境地。

サム  「キースが先か、あいつらが先かは謎だけれどよ」
ジョミー「ソレだよ、ソレ! キースの方が先だったらさ…」
シロエ 「どうするんです?」
ジョミー「見切り発車だよ、馬鹿正直に待っていないで!」

サッサとバス停に行けばいいと思う、とジョミー君。

ジョミー「運が良ければ、1台早いバスに乗れるかも…!」
スウェナ「そうね、その手があったわね!」
シロエ 「キース先輩次第というわけですね?」
ジョミー「あんまり期待は出来ないけどね…」

なんと言ってもキースだからさ、とジョミー君がついた溜息。

ジョミー「いつも諸悪の根源仕様で、きっと今日だって…」
サム  「あの馬鹿野郎が、先に来るって言いたいのかよ?」
ジョミー「そんなトコかな、ハッキリ言えば」
シロエ 「シーッ!!」

言霊と言うじゃないですか、とシロエ君が唇に人差し指を。

シロエ 「遅い理由は知りませんけど、余計なことは…」
マツカ 「言わないのが吉というものでしょうね、この場合」

キースは来ると信じましょう、と御曹司が眺めるバス停の方。

マツカ 「朝から罰礼を食らっていたって、根性でですね…」
シロエ 「駆け付けてくれると信じたいです!」

誰かさんたちが来るよりも先に…、とシロエ君も。

シロエ 「集合時間はまだ先ですから、きっと何とか…!」
マツカ 「間に合わせてくれるといいんですけどね…」
サム  「それと、あの馬鹿野郎たちが遅く来ることな!」
ジョミー「朝寝坊だとか、そういうのだよね…」

頼むから先にキース君の方で、と願う御一同様。
切実ですよね?


2019/02/05 (Tue)

 

☆間に合って欲しい


節分は七福神巡りにお出掛けするのが、毎年恒例の御一同様。
今年も生徒会長宅のマンション前に集合、けれどそれが問題。

シロエ 「キース先輩、お願いですから早く来て下さい…!」
サム  「あの馬鹿たちより先に来ねえと、計画がパアで…」
ジョミー「マジで困るし、遅刻コースは勘弁してよ…!」

何をやらかしたか知らないけどさ、と誰もがお祈りモード。

スウェナ「罰礼だったら数によるのよね、かかる時間は?」
ブルー 「それよりも先に、罰礼の原因が問題だからね」
 一同  「「「へ?」」」
ブルー 「お経を間違えたとかなら、いいんだけどさ…」

さほど時間はかからないから…、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「だけど後始末が大変なことをやってたら…」
サム  「必然的に時間を食うわけかよ!?」
ブルー 「そういうことだね、ぼくは事情は知らないけれど」

誰かさんと違って覗き見の趣味は無いものだから…、と。

ブルー 「香炉を倒して灰をぶちまけたとか、そんなのは…」
シロエ 「思いっ切りヤバイじゃないですか!」
ブルー 「うん。雑巾がけのバケツの水でも大変だよね」
一同  「「「うわー…」」」

香炉とバケツはマジで勘弁、と顔面蒼白のシャン学メンバー。

サム  「お経の間違いだけで頼むぜ、キース…!」
マツカ 「今、どの辺か知りませんけど、迎えの車を…」

出しましょうか、と御曹司の問い。

マツカ 「場合によっては、路線バスより早いですしね」
ジョミー「だよね、バス停には停まらないんだし…」
シロエ 「それでお願い出来ますか!?」
マツカ 「ええ。まずはキースに連絡して…」

現在位置を確かめましょう、と取り出すスマホ。

サム  「それより思念波の方が早くねえか?」
シロエ 「そうです、そうです! 非常事態ですから!」
マツカ 「分かりました、思念で呼び掛けてみます」
一同  (((即レスで…!)))

そして急いで車の手配、と祈ってますけど。
間に合いますか?


2019/02/06 (Wed)

 

☆まだ来ない内に


節分は七福神巡りにお出掛けですけど、キース君が到着せず。
早く来ないと誰かさんたちが先に来るわけで、避けたい悲劇。

シロエ 「マツカ先輩、どうですか…!?」
マツカ 「えーっと…。なかなか集中できなくて…」

思念波は使い慣れないもので、と御曹司。

マツカ 「キース、キース、と…。何処なんでしょう?」
ブルー 「届かないようなら、ぼくが代わろうか?」
マツカ 「そうですね、お願いできますか?」
??? 「面白そうなことをやっているねえ…」

ぼくがやろうか、とソルジャー(会話表記はAブルー)の声。

一同  「「「げええっ!!!」」」
Aブルー「何なんだい、その挨拶は?」

いらっしゃいとか、せめて「おはよう」だとか…、と苦情。

Aブルー「流石のぼくも、そんな挨拶は初めて聞くよ」
??? 「私もです。げええっ、と聞こえたのですが…」

聞き間違えでは、とキャプテン(会話表記はA船長)までが。

A船長 「こちらの世界には、我々の知らない挨拶とかが…」
Aブルー「あるかもだけどさ、今のは違うよ!」

みんなの顔に書いてあるし、とソルジャーが顰める顔。

Aブルー「とても迷惑しています、ってね!」
A船長 「はあ、確かに…。悪いことでもしたでしょうか?」
シロエ 「い、いえ…。ちょっとビックリしただけです!」

本当に、ただそれだけなんです、とシロエ君、必死の言い訳。

シロエ 「迷惑だなんて言っていませんから…!」
Aブルー「ふうん…? キースを呼ぼうとしてたんだよね?」
マツカ 「そうですけど…。別に急ぎませんから」

遅いのが気になっただけなんです、とマツカ君も。

マツカ 「今、どの辺にいるのかな、と思っただけですし」
Aブルー「だけど、思念波が上手く使えなかったって?」
マツカ 「ええ。慣れていないものですから…」
Aブルー「だったら、任せてくれたまえ!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

それは違う、と誰もがワタワタ。
いわゆる本末転倒ですよね?


2019/02/07 (Thu)

 

☆遅れて来ました


節分は七福神巡りにお出掛け、けれど遅れているキース君。
ソルジャー夫妻を放置で出発したかったのに、逆になった今。

Aブルー「ぼくがキースに連絡するのは、ダメなのかい?」
シロエ 「いいえ、そうとは言ってませんけど…!」
Aブルー「だったら、代わりに…。って、あれ?」

あのバスがキースのバスじゃないかな、と指差すバス。

Aブルー「確か、ああいう番号だったと思うんだけど」
シロエ 「そうですね…。キース先輩は、あの系統です」
Aブルー「じゃあ、降りて来るか、待ってからでいいよね」

無駄なサイオンは使いたくないし、とソルジャー、サラッと。

Aブルー「なにしろ、これからお参りだしねえ、七福神様に」
一同  「「「………」」」

なんだってキースより先に来るんだ、と皆が沈黙する所へ…。

Aブルー「あっ、キースだよ! ほら、降りて来た!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな集まってるよーっ!」
キース 「すまん、遅くなった…!」

遅刻したわけじゃないんだがな、とキース君が見る腕時計。

キース 「約束の時間までには、間に合ったぞ…!」
サム  「でもよ、いつもより遅いじゃねえかよ」
シロエ 「そうですよ。普段は一番に来てるじゃないですか」

どうして今日という日に限って…、とシロエ君、深い溜息。

シロエ 「先輩が早く着いていたなら、流れがですね…」
サム  「大きく変わる筈だったんだぜ、もう遅いけどよ」

いったいなんで遅れたんだよ、とサム君、ブツブツ。

サム  「お前らしくもねえじゃねえかよ、遅いだなんて」
キース 「いや、それが…。朝のお勤めの時に…」
シロエ 「やらかしたんですか?」

香炉を倒すとか、バケツをひっくり返すとか…、とシロエ君。

シロエ 「それの後始末と、罰礼で遅くなったんですね?」
キース 「違う、今回は俺がやったんじゃない…!」
一同  「「「へ?」」」

だったら誰がやるというんだ、と一同、キョトン。
アドス和尚ですか…?


2019/02/08 (Fri)

 

☆やらかした人は


節分は七福神巡りが恒例ですけど、遅くなったのがキース君。
ソルジャー夫妻が先に到着、置き去りにする計画はパア。

サム  「俺じゃねえ、って…。他に誰がミスするんだよ?」
シロエ 「アドス和尚がやらかしたヤツの、後始末ですか?」

そういうことなら、分からないでもないですが…、と。

シロエ 「責任転嫁はありそうですしね、アドス和尚なら」
ジョミー「お盆の卒塔婆のノルマなんかも、丸投げだしね」

自分がサボッて書けなかった分を、とジョミー君も。

ジョミー「もしかして今日も、そういうパターン?」
スウェナ「香炉の灰か、バケツの水か、どっちだったのよ?」
キース 「どっちでもないが…」
一同  「「「え?」」」

他にどういうミスがあるのか、と首を傾げる御一同様。

サム  「お前、罰礼、食らってねえよな、自分じゃねえし」
キース 「当然だろうが!」

罰礼を食らうわけがなかろう、と副住職、即答。

キース 「やらかしたのは、俺と違って、おふくろだしな」
一同  「「「ええっ!?」」」

おふくろと言えば、イライザさんで、意外すぎる名前。

シロエ 「あ、あのう…。お母さん、お勤めに出てますか?」
マツカ 「お邪魔した時は見かけませんよね、いつも」
サム  「裏方に徹している筈だぜ」

住職の奥さんっていうヤツは…、と僧籍な人。

サム  「ミスするも何も、やりようがねえと思うけどよ」
シロエ 「ですよね、それも先輩が遅れるようなミスなんか」

ちょっと考えられませんよ、とシロエ君も言ってますけど。

キース 「それがあるんだ、レアケースだが」
シロエ 「何だったんです?」

レアなイベントが起きたんですか、という質問。

シロエ 「ぼくには想像もつきませんけど…」
キース 「いいや、原因は何処の家にもあるヤツだしな」
ジョミー「えーっと…?」
キース 「炊飯器だ!」
一同  「「「炊飯器?」」」

何故、炊飯器で遅くなるのだ、と誰もがビックリ。
謎ですよね…?


2019/02/09 (Sat) 

 

☆テロだそうです


節分は七福神巡りにお出掛け、けれど到着が遅れたキース君。
ソルジャー夫妻が先に来てしまい、泣くに泣けない御一同様。

シロエ 「何をどうやったら、炊飯器で遅くなるんです?」
スウェナ「キースが着いたら、直ぐに出掛ける筈だったのよ」

ここで律義に待っていないで…、とスウェナちゃん。

スウェナ「いつも通りなら、今頃はバスの中だったわよ!」
Aブルー「ちょっと待ってよ、それじゃ、ぼくたちは?」
シロエ 「別行動でいいじゃないですか!」

行き先は分かっているんですから、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「ぼくたちだって、現地集合したかったですよ!」
Aブルー「なんだか引っ掛かる言い方だけど…」
シロエ 「気のせいです! それよりも炊飯器が問題です!」

炊飯器が何をしたんですか、と見詰める先に副住職。

シロエ 「まさかテロではないでしょう? 爆発したとか」
サム  「あー…。なんか爆弾に転用できるんだっけか」
シロエ 「ええ。ぼくは作りませんけどね」

でもって、元老寺の炊飯器は何を…、とシロエ君の問い。

シロエ 「まさかのテロだったんですか?」
キース 「それに近いな」
一同  「「「ええっ!?」」」

爆発したのか、と一同、ガクブル。

ジョミー「そ、それって、犯人はイライザさんだよね…?」
キース 「そうなるな」
マツカ 「シロエ並みのスキルがあったんですか?」

炊飯器爆弾を作るだなんて…、と顔面蒼白の御曹司。

マツカ 「優しそうな人に見えたんですけど…」
サム  「見た目とスキルは関係ねえぜ」
スウェナ「まさかの理系女子だったのね…」

そして鬱憤が溜まってたのね、とスウェナちゃん、ブルブル。

スウェナ「アドス和尚は婿養子だって聞くし、その辺とかで」
ジョミー「そっか、それなら爆弾を作るってことも…」
シロエ 「有り得ますねえ、日頃の恨みで」
サム  「朝からドカンと一発かよ…」

それじゃ遅れても仕方ねえな、とサム君も。
テロでしたか…。


2019/02/10 (Sun)

 

☆不幸な事故でした


節分は七福神巡りにお出掛けですけど、遅れたのがキース君。
なんでも原因は炊飯器だとか、イライザさんがテロという話。

シロエ 「炊飯器爆弾、何処で爆発したんです?」
キース 「誰も爆弾だとは言っていないぞ、現場は台所だが」
ジョミー「そりゃ、炊飯器は台所だろうけど…って、あれ?」
スウェナ「爆発したわけじゃなかったの?」

イライザさんがテロって言ったじゃない、とスウェナちゃん。

スウェナ「爆弾じゃないなら、何だったのよ?」
キース 「炊飯器の機能と、おふくろのミスが重なったんだ」
一同  「「「へ?」」」
キース 「いわゆる、タイマーのセットってヤツだ!」

セットしたつもりが出来ていなくて…、と副住職、ブツブツ。

キース 「御本尊様のお膳を供えようとしたら、飯がだな…」
シロエ 「炊けていなかったというわけですか?」
キース 「そうなんだ。それでは、お勤めも始められない」

朝夕のお勤めは、まずはお膳を供えてからだ、という説明。

キース 「それで思いっ切り出遅れたんだ! 今日は!」
一同  「「「あー…」」」

どおりで到着が遅かったわけだ、と一同、納得。

ジョミー「ご飯を炊くトコから始まったんだね…」
キース 「まあ、最短で済ませたんだがな、おふくろは」
一同  「「「最短?」」」
キース 「炊飯器じゃなくて鍋で炊くんだ、その方が早い」

時間短縮は鍋に限るんだぞ、と披露された豆知識。

キース 「素人さんには、あまりお勧め出来ないが…」
シロエ 「失敗するから、という意味ですか?」
キース 「ああ。芯が残るとか、焦げるとかだな」

俺も自信は無いに等しい、とフウと溜息。

キース 「知識としては分かってはいても、実践は別で…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 土鍋でご飯は美味しいんだよ!」
ジョミー「ぶるぅの腕なら、楽勝だろうけど…」
シロエ 「一般人だと、炊飯器一択あるのみですよ」

その炊飯器が原因でしたか…、とシロエ君。
不幸な事故ですね?


2019/02/11 (Mon)

 

☆到着が遅いと


節分は七福神巡りにお出掛け、ところが遅れたのがキース君。
ソルジャー夫妻を置き去りに出来ず、くじかれた出鼻。

シロエ 「そういうことなら仕方ないですね、遅れても…」
マツカ 「ええ…。今日に限って、という気はしますけど」
サム  「まったくだぜ。なんでこうなっちまうんだよ」
キース 「俺は、遅刻はしていないんだが?」

集合時間には間に合った筈だ、と指差す自分の腕時計。

キース 「なのにどうして遅いと言われるのか、謎なんだが」
スウェナ「もっと早くに出掛けるつもりだったのよ!」
ジョミー「そうだよ、いつものキースだったらさあ…」

とっくに来てるし、今頃はバスの中だった、とジョミー君。

ジョミー「そしたら今年は、とってもいい節分に…」
シロエ 「なっていましたよね、七福神様にお参りして」
Aブルー「それはどういう意味なんだい?」

ぼくもなんだか引っ掛かるような…、とソルジャーの問い。

Aブルー「ぼくがキースより早く来たのが、問題だって?」
A船長 「私にもそう聞こえるのですが…」

あなたも同じご意見ですか、とキャプテンまでが。

A船長 「私たちの到着時間が早すぎましたか?」
キース 「でもって、俺は遅すぎたのか?」

サッパリわけが分らんのだが…、と副住職。

キース 「こいつらが早くて俺が遅いと、どうなると…?」
シロエ 「ジョミー先輩が、さっき言いました!」
サム  「分からねえかな、1本早いバスに乗れねえんだよ」
キース 「それがどうしたと?」

大した違いは無いと思うが、と副住職が傾げる首。

キース 「着くのが多少早いか遅いか、その程度だと…」
シロエ 「到着時間は、確かにそうなんですけどね…」

問題は現地なんですよ、とシロエ君。

シロエ 「ぼくたちだけでお参りできるか、その逆かです」
Aブルー「待ってよ、ぼくたちは仲間外れかい?」
シロエ 「そうですけど?」

お二人で行けばいいでしょう、とスッパリと。
やり損ねましたけどね…。


2019/02/12 (Tue)

 

☆無理だった別行動


節分は七福神巡りにお出掛け、別行動をしたかった御一同様。
もちろんソルジャー夫妻とですけど、キース君の遅れで失敗。

シロエ 「ハッキリ言わせて頂きますけど、迷惑なんです!」
Aブルー「迷惑って…。何が迷惑なんだい?」
シロエ 「あなたたちと行くのがですよ!」

この際、ハッキリしておきましょう、とシロエ君、強気。

シロエ 「それが分かったら、大人しくするか、別行動です」
Aブルー「大人しく、って…。何のことだろう?」

君は分かるかい、とソルジャーの視線がキャプテンに。

A船長 「いえ、私にもサッパリでして…。それより時間が」
Aブルー「ああ、そうそう! ほら、君たちの集合時間!」

この時間だよね、とソルジャーが指差す皆の腕時計。

Aブルー「急いでバス停に行かなくちゃ!」
A船長 「そうですね、今年も張り切って参りましょう」
一同  (((違う、違う、違う…)))

そうじゃないんだ、と叫びたくても、もう無駄な感じ。

シロエ 「通じないのは、よく分かりました…」
Aブルー「えっ、なんて?」
シロエ 「なんでもないです、忘れて下さい」

フーッと深い溜息をついて、肩までガックリ。

シロエ 「じゃあ、行きましょうか…」
Aブルー「うん、張り切って行こう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も沢山、福を貰おうね!」

七福神様にお参りして、と跳ねる「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「みんなで元気にバス停、バス停~♪」
シロエ 「むしろギロチンな気分ですけど…」
サム  「言わねえでくれよ、気が滅入るからよ…」

バスが地獄の一丁目だしよ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「何も起こらねえことを祈るぜ、マジで」
スウェナ「イベントは何も起こらなくても、災難だわよ…」
ジョミー「生き恥を晒す感じだしねえ、視線が痛くて」
Aブルー「何か言ったかい?」
一同  「「「いえ、何も!!」」」

本当に何も言っていません、と声を揃える面々。
もう諦めるしか…。


2019/02/13 (Wed)

 

☆みんなで出発


節分は七福神巡りにお出掛け、ソルジャー夫妻が余計な存在。
放置で先に出発する計画は、キース君の遅れで企画倒れに。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなでお出掛け、お出掛け~!」
Aブルー「いつものバスだよね、じきに来そうだね」
シロエ 「そうですね…」

バス停に表示された現在位置を見ながら、誰もが戦々恐々。

ジョミー「うんと混んでるといいんだけどさ…」
サム  「おいおい、座れねえじゃねえかよ」
ジョミー「その方がマシだと思わない? 座られるよりは」

特に誰とは言わないけどさ、とジョミー君。

ジョミー「満席だったら立つしかないしね、この若さだと」
スウェナ「それは言えるわね、席は譲っても、譲られないし」
マツカ 「確かに、その手がありますね…。バスの中だけは」
ジョミー「でもさあ…。あのバス、いつも空いてるから…」

期待するだけ無駄だろうか、と言っている間に変わった表示。

Aブルー「あっ、もう来るって! あのバスかな?」
ぶるぅ 「そだよ、今年も空いてるといいね!」
一同  (((そうじゃなくて!)))

是非とも混んでいて欲しい、と願いも空しく到着したバス。

ぶるぅ 「やったぁー! 空いてるよ!」
Aブルー「良かったねえ、ハーレイ! 後ろもガラ空き!」
一同  (((うわー…)))

もうこの先は他人のふりだ、と決意の御一同様。

Aブルー「ほら、ハーレイ! 座って、座って!」
A船長 「ええ。はい、どうぞ膝の上にお座り下さい」
Aブルー「もちろんだよ!」

今年も密着座りで行こう! と最後尾に腰を下ろした二人。

シロエ 「じゃあ、前の方に行きましょうか」
ぶるぅ 「ぼくはブルーと並んで、窓際!」

お外が見える方がいいもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

運転手 「発車いたしまぁーす」
ぶるぅ 「しゅっぱぁーつ!」
Aブルー「張り切って行こう!」
一同  (((他人だ、他人…)))

後ろの二人は赤の他人だ、と一同、決意の表情。
通りますかねえ…?


2019/02/14 (Thu)

 

☆いきなり暴発


節分はお寺で七福神巡り、シャン学メンバーの恒例ですけど。
今年も来たのがソルジャー夫妻で、振り払えずに出発で。

Aブルー「いいねえ、密着座りというのは」
A船長 「座り心地は如何ですか?」
Aブルー「もう最高! 今年も福を沢山貰って来なくちゃね」

七福神様にお願いしよう、とソルジャーがはしゃぐバスの中。

Aブルー「シャングリラのブリッジじゃ、これは無理だし…」
A船長 「そうですねえ…。クルーの士気に関わりますから」
Aブルー「ぼくたちの仲はバレバレなんだし、いいのにねえ」

何を今更、とソルジャー、頬を膨らませまして。

Aブルー「七福神様にお願いしようかな、そっちの許可を」
A船長 「はあ?」
Aブルー「うるさい長老たちが黙りますように、って!」

そしてブリッジでも密着座り、と弾ける笑顔。

Aブルー「キャプテンの席は眺めもいいしね、座りたいなぁ」
A船長 「わ、私の膝の上にですか!?」
Aブルー「当然じゃないか、密着座りをするんだから!」

君が不在じゃ話にならない、と腕組みをして、ふんぞり返り。

Aブルー「船が揺れても落っこちないよう、腕も回して!」
A船長 「そ、そこまでですか…!?」
Aブルー「痴漢行為もくっついていると、もっといいねえ…」

座ってる間は、お触りタイム、とニヤニヤニヤ。

Aブルー「キャプテンの士気が上がっていいだろ、その方が」
A船長 「み、皆の士気が下がると思うのですが…!」

それに私も挫けそうです、とキャプテン、冷汗ダラダラ。

A船長 「ま、前から申し上げておりますように…」
Aブルー「見られていると意気消沈、って?」

セックスだけじゃなかったのかい、とソルジャーの問い。

Aブルー「お触りタイムもダメだって?」
A船長 「は、はい…。考えただけで気絶しそうです」
Aブルー「そこまでヘタレだったのかい!?」
一同  (((他人だ、他人…!)))

こっちが死にそう、とシャン学メンバー。
無事に着けますかねえ?


2019/02/15 (Fri)






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