☆暴発した挙句に
節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、毎年恒例ですけれど。
それに割り込むのがソルジャー夫妻で、行きの車中で猥談を。
Aブルー「君がヘタレなのは知っていたけど、酷すぎだよ!」
A船長 「で、ですが…。ぶるぅの覗きよりも恐ろしいです」
ブリッジクルーの視線となると…、とキャプテン、ブルブル。
A船長 「皆の視線が集中すると思うと、失神しそうで…」
Aブルー「大丈夫、ぶるぅと違って害は無いから!」
みんな心得ている筈だしね、とソルジャー、自信の笑み。
Aブルー「ぶるぅだったら隠し撮りとか、色々するけど…」
A船長 「そ、そういった問題では…!」
Aブルー「そうかなぁ? ブリッジクルーは見てるだけだよ」
実害は何も無いじゃないか、と言い切るソルジャー。
Aブルー「キャプテンの邪魔をするほど、無粋でもないし」
A船長 「ほ、本当に士気が下がりそうですが…!」
Aブルー「君のかい?」
A船長 「私もですが、ブリッジクルーもです!」
仕事場でエロを見るというのは…、とキャプテン、必死。
A船長 「何処でも禁止だと思うのですが! 現実として!」
Aブルー「そんな規約があったっけ?」
A船長 「無くても、普通は常識でしょう!」
エロに気を取られていては仕事が…、とキャプテンの反撃。
A船長 「作業効率は低下しますし、注意力の方も散漫に…」
Aブルー「そういうことなら、修行になると思うけどねえ?」
A船長 「はあ?」
Aブルー「精神修養というヤツだってば!」
どんな事態にも動じない精神は大切だよね、と立てる親指。
Aブルー「ミュウは精神の生き物なんだし、特に!」
A船長 「いえ、それは…!」
断じて違うと思いますが、とキャプテン、ワタワタ。
A船長 「エロで精神力は養えないかと!」
Aブルー「そうかなぁ、ぼくは漲るけどねえ…?」
一同 (((他人、他人…)))
Aブルー「ねえ、ちょっと!」
みんなの意見はどうなのかな、と振られた話題。
ピンチ…?
2019/02/16 (Sat)
☆容赦なく名指し
節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、今年も乗り込んだバス。
ところが車内でキャプテンの膝に座ったソルジャー、猥談を。
Aブルー「ねえねえ、君たちはどう思う? エロについて!」
一同 (((他人のふり、他人のふり…)))
Aブルー「聞こえないのかな、ねえってば!」
そこと、そこと、そこの人たち…、と特定された座席。
Aブルー「エロと精神力は、結び付いてると思わないかい?」
一同 (((スルーだ、スルー…!)))
Aブルー「あのねえ! そこの、黒髪が一房はねてる少年!」
シロエ君の髪型の特徴をズバリ、ついでに座席もキッチリと。
Aブルー「君でいいから、とにかく答える! 今の質問に!」
一同 (((うわー…)))
エライことに…、とシロエ君も、他の面子もガクブル。
Aブルー「もっと特定されたいわけ? そこの金髪とか!」
一同 (((ひぃぃっ!!!)))
金髪はスウェナちゃんもですけど、対象者はジョミー君。
Aブルー「黙っていないで、何か答えてくれないかなぁ?」
一同 (((ヤバすぎる…!)))
今は対象外の人まで、いずれ挙げられることは確実。
サム (おい、どうすんだよ…!)
シロエ (そう言われてもですね…!)
思念波もパニックで使えない面々、目だけで会話を。
スウェナ(返事したら終わりなのよね、コレって…?)
ジョミー(そう思うけど、特定されちゃってるし…!)
他のお客さんの視線が痛い、とジョミー君が抱える頭。
Aブルー「もしもーし! 聞こえてないのかなーっ!?」
一同 (((ど、どーすんだ、コレ…)))
もはや他人のふりは不可能、そんな雰囲気のバスの中。
Aブルー「エロは大いに役に立つよね、精神力が高まって!」
A船長 「わ、私の場合は逆なのですが…!」
Aブルー「こう言ってるけど、どっちが正しいと思う?」
一同 (((聞かないで欲しい…!)))
自分たちだけで解決してくれ、と焦る御一同様。
どうなるのやら…。
2019/02/17 (Sun)
☆車内でやるなら
節分は七福神巡りでお寺にお出掛け、毎年恒例なんですけど。
行きのバスの中でソルジャーに話を振られて、ピンチな面々。
Aブルー「絶対、ぼくが正しいよねえ? エロは最強!」
一同 (((こ、答えたら終わり…)))
会話に巻き込まれてしまう、と誰もが懸命に守る沈黙。
Aブルー「現に法要を頼むようになってからはさ…」
A船長 「確かに私も、漲るようにはなりましたが…」
Aブルー「ほらね、お蔭でシャングリラも安泰なんだよ!」
君がビンビンのガンガンだったら…、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「ぼくのパワーもアップするしね、サイオンの!」
A船長 「で、ですが、ブリッジでエロい行為は…」
Aブルー「よろしくないって?」
A船長 「私の胃に穴が開きそうですから…!」
もう本当にヘタレですので、とキャプテン、オロオロ。
A船長 「この座り方は、バスの中だけにして頂きたく…!」
Aブルー「仕方ないなぁ…。だったら、お触りタイムも?」
A船長 「もちろんです!」
Aブルー「じゃあ、此処で!」
ブリッジがダメなら此処で触って、という注文。
Aブルー「まずは王道の股間から! こう、いやらしく!」
一同 (((ひぃぃっ!)))
なんてこった、と愕然とする御一同様。
Aブルー「ほら、ハーレイ! 遠慮しないで、触ってくる!」
A船長 「ひ、人目というものがあるのですが…!」
Aブルー「赤の他人だから、大丈夫!」
シャングリラとは違うからね、とソルジャー、ケロリ。
Aブルー「セックスしてても問題ないって!」
A船長 「そ、そんな無茶を言われましてもですね…!」
キース 「おい、やめないか!」
通報するぞ、とスマホを手にして立ち上がったのがキース君。
キース 「痴漢行為は、逮捕と相場が決まっている!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「いわゆる世間の常識だ! 本当にやる気なら…」
警察に通報させて貰うが、と突き付けるスマホ。
その勢いで頑張って…!
2019/02/18 (Mon)
☆警察よりも怖い
節分は七福神巡りにお寺へ、シャン学メンバーの恒例の行事。
けれど今年も来たのがソルジャー、バスの中で猥談三昧で…。
キース 「俺は本気で言っている! 通報するぞ!」
Aブルー「通報されてもかまわないけどね、ぼくたちは」
記憶操作で無かったことに…、とソルジャー、平然。
Aブルー「たとえパトカーが走って来たって、それだけでさ」
キース 「しかし、騒ぎにはなるだろうが!」
ついでにバスも止まるんだぞ、とキース君。
キース 「俺が警察を呼んだからには、路肩に停車で」
Aブルー「そうなるのかい?」
キース 「走り続けるわけがなかろう!」
パトカーを待たんとダメだからな、と吊り上げる眉。
キース 「俺たちも付き合いで大恥なんだが、止むを得ん!」
Aブルー「うーん…。まあ別に、バスが止まっても…」
警察が来るまでは楽しめるよね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「というわけでさ、さあ、ハーレイ!」
A船長 「私ですか!?」
Aブルー「まずは触って、それから脱がせて!」
バスの中で熱くヤろうじゃないか、と言ってますけど。
A船長 「あ、あのう…。キースに質問が…」
キース 「俺に?」
A船長 「は、はい。本当に通報なさるんでしょうか?」
それから証拠も残りますか、とキャプテン、不安MAX。
A船長 「まさか、スマホで録画とか…」
キース 「その発想は無かったな。そうか、録画か!」
それなら今から撮っておくか、と操作するスマホ。
キース 「録画の準備は出来たんだが…」
Aブルー「ふうん…。ハーレイ、後で鑑賞しようね!」
A船長 「む、無理です、ブルー…!」
ぶるぅの視線より、警察よりも録画が無理、と憐れな声が。
A船長 「この状況では、漲るどころか萎えるだけです!」
Aブルー「そこまでヘタレだったのかい!?」
A船長 「も、申し訳ございません…! どうかお許しを!」
ここまでにして頂きたく…、とキャプテン、必死。
収まりそうかも…?
2019/02/19 (Tue)
☆防いだ迷惑行為
節分はお寺で七福神巡り、シャン学メンバーの恒例イベント。
けれどソルジャー夫妻が毎年乱入、行きのバスから既に迷惑。
Aブルー「キースの録画は気にしない! バスでもヤる!」
A船長 「本当に無理です、恵方巻の方は頑張りますから!」
Aブルー「恵方巻…。例年以上に、ビンビンのガンガン?」
ぼくが食べ切れないくらいに…、とソルジャーの問い。
Aブルー「舐めても、しゃぶっても、まだ漲るって?」
A船長 「出来る限り、努力いたしますので…!」
此処では勘弁して頂きたく…、とキャプテン、泣きそう。
A船長 「バスの中で萎えることを思えば、恵方巻くらい…」
Aブルー「分かった。それじゃ、恵方巻、ヌカロク級で!」
それで頼むよ、と立てる親指。
Aブルー「もちろん恵方巻の後にも、ヌカロクでね!」
A船長 「は、はいっ!」
頑張ります、とキャプテンの誓い。
A船長 「ですから、今は膝にお座りになるだけで…」
Aブルー「うん、分かった。着くまで密着座りで行こうね」
商談成立、とソルジャー、キース君の方を向きまして…。
Aブルー「というわけだし、もう警察は要らないよね?」
キース 「録画もしないが、大人しくしろよ?」
いいな、とクルリと踵を返す副住職。
Aブルー「猥談くらいはいいんだよね?」
キース 「やかましい、もう今更だ!」
バス中の視線が刺さりまくりだ、と振り向きもせずに席へ。
キース 「畜生、とんだ災難だった…」
ジョミー「だけど凄いよ、まさか止めるなんて」
サム 「だよなあ、いつもなら死亡コースだぜ、アレ…」
周りの空気が氷点下でよ…、とサム君、ブルブル。
サム 「お前も、やれば出来るじゃねえかよ、災難防止」
キース 「先月の分を、取り返せたと思っていいか?」
スウェナ「もちろんよ! これからも頑張って欲しいわよね」
シロエ 「期待してますよ、キース先輩の機転と働きに!」
たまにはいいトコ見せて下さい、とシロエ君も。
見事でしたよね?
2019/02/20 (Wed)
☆止まらない迷惑
節分は七福神巡りにお寺へ、シャン学メンバーの恒例の行事。
ソルジャー夫妻が乱入して来て、行きのバスから地獄な例年。
マツカ 「まさかキースが止めるだなんて…。驚きでした」
シロエ 「本当ですよね、常に迷惑をかける方かと」
諸悪の根源仕様ですから、とシロエ君。
シロエ 「災難を呼ぶことはあっても、防ぐのは無理だと…」
サム 「思ってたよなあ、今の今まで…」
珍しいこともあるもんだ、とサム君も。
サム 「大雪にならなきゃいいけどよ…。帰りに困るし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 帰りはバスには乗らないよ?」
ブルー 「そうだね、ショートカットだっけね」
ぶるぅ 「あっ、いけな~い!」
帰り道は秘密だったっけ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ブルー 「そうだよ、ぼくたちの内緒の帰り方!」
一同 (((瞬間移動は秘密…)))
知られたらヤバイ方法だった、と誰もが理解。
サム 「そうそう、ショートカットだっけな!」
Aブルー「ねえねえ、カットで思い出したんだけど!」
恵方巻の話をしてなかったね、とソルジャーの声が。
Aブルー「ぼくとハーレイの恵方巻の話! ノーカットの!」
A船長 「あ、あのぅ…。その言い方は録画っぽいので…」
Aブルー「さっきのキースを思い出すから、やめろって?」
A船長 「は、はい…」
恵方巻タイムに差し支えたら大変ですので、とキャプテン。
Aブルー「ヘタレだねえ、君も…。仕方ないけど」
A船長 「申し訳ございません…」
Aブルー「まあいいや。恵方巻は、ハーレイのを丸かじり!」
ビンビンのガンガンになったのをね、と弾ける笑顔。
Aブルー「キースのお蔭で、今年はうんと楽しめそうだよ!」
一同 (((うわー…)))
Aブルー「お寺に着くまで、楽しみ方を熱く語るからーっ!」
A船長 「そうですね、今年は頑張りますので!」
一同 (((やっぱり、地獄だ…)))
キースが止めても地獄だった、と涙の御一同様。
お疲れ様です…。
2019/02/21 (Thu)
☆喋りだけで地獄
節分はお寺へ七福神巡りにお出掛け、毎年恒例なんですけど。
ソルジャー夫妻が乱入しまして、今年も行きのバスから地獄。
Aブルー「それでね、ノーカットって言った理由だけど!」
A船長 「お願いですから、その言い方は…」
Aブルー「説明しなくちゃ分からないだろ、ノーカット!」
撮影とは全く無関係だし、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「恵方巻は切ったらダメだからねえ、お約束で!」
一同 (((そういうことか…)))
Aブルー「カットしないで丸かじり! ハーレイのもね!」
カットしたら大惨事だけどさ、と悪びれもせず。
Aブルー「ビンビンのガンガンなのを、舐めてしゃぶって!」
A船長 「その辺までにして頂けませんか…?」
Aブルー「恵方巻タイムに思い出したら、萎えるって?」
A船長 「は、はい…。もう本当にヘタレですので…」
本当に申し訳ございません、と船長、平謝りで。
A船長 「その代わり、夜は頑張りますから!」
Aブルー「恵方巻タイムだけでも六発とかの勢いで?」
A船長 「発射したら即、復活を心がけます!」
Aブルー「嬉しいねえ…。臨戦態勢が続くんだね!」
恵方巻タイムの後もよろしく、とソルジャー、御機嫌。
Aブルー「というわけだし、今日のお参りも張り切って!」
A船長 「夫婦和合を祈願いたしましょう!」
一同 (((うわー…))))
またアレなのか、と皆がガクブルしている内に…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 次のバス停だよ!」
Aブルー「もう着くのかい、今年は早かったねえ!」
A船長 「渋滞もありませんでしたしね」
いいお参りが出来そうです、とキャプテンも笑顔。
A船長 「着いたら、まずは絵馬からですね」
Aブルー「夫婦和合と書かなくっちゃね、忘れずに!」
A船長 「ええ、本当に」
一同 (((書かなくていい、書かなくていい…)))
ぶるぅ 「次で降りまぁーす!」
「そるじゃぁ・ぶるぅ」が降車ボタンを。
バス地獄の方は終了ですね…。
2019/02/22 (Fri)
☆まずは福笹から
節分は七福神巡りでお寺へ、シャン学メンバーの恒例の行事。
今年もソルジャー夫妻が乱入、行きのバスから地獄でして…。
運転手 「ご乗車ありがとうございました!」
一同 (((や、やっと着いた…)))
バスは無事にお寺の前のバス停に停車。
ぶるぅ 「運転手さん、ありがとうーっ!」
一同 (((御迷惑をおかけしました…)))
心で詫びるシャン学メンバー、声に出す勇気はナッシング。
シロエ 「今年も酷い目に遭いましたね…」
キース 「一度は俺が止めたんだぞ!」
サム 「分かってるけどよ、焼け石に水ってヤツだよな」
あの連中には歯が立たねえよ、とサム君、お手上げのポーズ。
Aブルー「えっ、何だって? 呼んだかい?」
シロエ 「い、いいえ、全然! お気になさらず!」
スルーでよろしくお願いします、とシロエ君。
シロエ 「それじゃ、お参りに行きましょうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 福笹お願いしまぁーす!」
巫女さんが授与する所へ跳ねてゆく「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
巫女さん「はい、どうぞ。いいお参りをして下さいね」
ぶるぅ 「うん、ありがとーっ!」
福笹には干支の絵を描いた絵馬が。今年はイノシシ。
Aブルー「ぼくにも1本! あれっ、イノシシ?」
巫女さん「今年の干支はイノシシですから」
Aブルー「そうなんだ…。ほら、ハーレイも買って!」
A船長 「はいっ!」
福笹を手にしたソルジャー、絵馬をしげしげ眺めまして。
Aブルー「まずは夫婦和合と書いて、と…。ハーレイもね」
A船長 「もちろんです!」
筆ペンで絵馬に「夫婦和合」と書いて、笑顔のソルジャー。
Aブルー「イノシシだってさ、なんか御利益ありそうだよね」
A船長 「そうなのですか?」
Aブルー「猪突猛進って言うしさ、その勢いで奥の奥まで!」
A船長 「ガンガンと突き進むわけですね!」
一同 (((ひぃぃっ!!!)))
なんでそうなる、と一同、ガクブル。
いきなり地獄の一丁目かも…。
2019/02/23 (Sat)
☆祈願をよろしく
節分はお寺で七福神巡り、なんとか着いたシャン学メンバー。
ところが福笹の絵馬が問題、今年の干支はイノシシだけに…。
Aブルー「今年のお参りは効くと思うよ、特にハーレイに!」
A船長 「勢いがつくと嬉しいのですが…」
Aブルー「軽くヌカロク、そんな感じで来て欲しいよね!」
奥の奥までズンズンズンと…、とソルジャー、歓喜の表情。
Aブルー「それじゃ行こうか、七福神様にお参りに!」
A船長 「ええ、張り切って参りましょう! 皆さんも…」
どうぞ御一緒に、と笑顔で見回すキャプテン。
A船長 「今年も、私たちの分の祈願をお願いしたく…」
シロエ 「あ、あのですね、そういうのはキース先輩が…!」
キース 「俺が何だと?」
シロエ 「纏めて引き受けて下さるかと…!」
なんと言ってもお坊さんです、とシロエ君、既に逃げの態勢。
シロエ 「ですから、キース先輩によろしく!」
A船長 「そうなのですか?」
キース 「ち、違う! 今の俺は、ただの高校生だ!」
副住職モードは入っていない、とキース君、必死。
キース 「この通り、輪袈裟も着けていないし…!」
シロエ 「でもですね…。僧籍なことは確かでしょう?」
キース 「それを言うなら、サムとジョミーもだ!」
その二人にも頼んでくれ、と指差す先は僧籍な面子。
A船長 「分かりました。では、サムとジョミーにも、是非」
ジョミー「そ、それって足りていないから! もう一人!」
A船長 「はて、どなたが…?」
ジョミー「ブルーだってば、伝説の高僧、銀青様だよ!」
そこを抜かしちゃダメじゃない、とジョミー君、ワタワタ。
ジョミー「お寺関係なら、最強なんだし! ブルーも追加!」
A船長 「ああ、なるほど…。それは確かにそうですねえ…」
Aブルー「ぼくも忘れてたよ、キースよりも先にそっちかな」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
一同 (((や、ヤバイ…)))
こんな所でバトルなのか、と一同、ガクブル。
可能性は大…。
2019/02/24 (Sun)
☆最強なのは誰だ
節分はお寺で七福神巡りですけど、お参りの前に嫌な展開に。
ソルジャー夫妻に協力を頼まれた祈願、たらい回したら…。
Aブルー「是非とも君にお願いしたいね、今年のお参り!」
A船長 「私からもよろしくお願いします」
イノシシにあやかれますように、とキャプテン、深々と一礼。
ブルー 「なんでぼくが!」
Aブルー「お寺関係だと最強だって、ジョミーも言ったよ」
それとも最強じゃないとでも…、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「本当はキースの方が凄くて、半端ないとか?」
ブルー 「どうして、そういうことになるのさ!」
Aブルー「君は緋の衣を誇ってるけど、それってさあ…」
キースが着られないのは年のせいじゃあ、という指摘。
Aブルー「なんだったっけか、若すぎるとダメだとか…」
キース 「そういう要素も無いことはないな」
四十歳までは紫もダメだ、とキース君。
キース 「緋色の前の段階なんだが、着せて貰えない」
Aブルー「ほら、やっぱり! 本当はキースも緋の衣をさ…」
A船長 「着られるだけのパワーがあるのでしょうか?」
Aブルー「ブルーが祈願を断るんなら、そうかもねえ…」
自信が無いなら受けられないよね、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「最強だなんて言っているけど、口だけなんだよ」
ブルー 「あのねえ!」
Aブルー「じゃあ、祈願!」
代表格ならしっかりやって、と注文が。
Aブルー「パワーアップのお経を読むとか、色々と!」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「本当に自信が無いみたいだねえ、どう見ても」
それがバレるのが嫌なんだよね、と頷くソルジャー。
Aブルー「いいよ、キースに頼むから! パワーがあるしね」
A船長 「そう致しましょう、効く人にお願いしたいです」
ブルー 「ぼくは効かないって!?」
Aブルー「違うと言うなら、真面目にやって欲しいんだけど」
ブルー 「うっ…」
グッと詰まった生徒会長、いえ、伝説の高僧、銀青様。
さて、どうなる…?
2019/02/25 (Mon)
☆祈願をするなら
節分はお寺で七福神巡り、ソルジャーがつけたイヤンな注文。
生徒会長が最強のお坊さんなら、祈願をしろというわけで…。
Aブルー「君がキースより強いんだったら、楽勝だよね?」
ブルー 「そ、それは…。法力は、キースより遥かに上で…」
Aブルー「だったら祈願をしてくれないと! 七福神様に!」
今年は強い人に頼みたいね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「せっかく干支がイノシシなんだし、今年くらいは」
ブルー 「…今年だけだろうね?」
Aブルー「やってくれるって?」
ブルー 「ぼくの宗派の方針に沿った祈願でいいんなら」
それでいいならやってもいい、と生徒会長、いえ、銀青様。
Aブルー「やったね、ハーレイ! ブルーがやるって!」
A船長 「ありがとうございます、どうぞよろしく」
夫婦和合でお願いします、と船長も笑顔。
ブルー 「分かったってば!」
シロエ 「会長、本気でやるんですか?」
ブルー 「こうまで言われちゃ、引き下がれないよ!」
ぼくのメンツに関わるからね、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「それじゃ行こうか、お参りに」
一同 「「「はーい…」」」
人生終わった、と誰もがガックリ落とす肩。
ジョミー「なんか、いつもより酷くない…?」
サム 「仕方ねえよ、ブルーがああ言うんだしよ…」
シロエ 「思いっ切り、生き恥ですけどね…」
スウェナ「キースの方がマシだったわねえ…」
きっと、と流れる嘆き節。
Aブルー「はい、到着! 最初のお寺ーっ!」
ブルー 「塔頭と言ってくれたまえ。みんな並んで!」
他の人の邪魔にならないように、と二列に並ばせまして。
ブルー 「さあ、始めるよ。南無阿弥陀仏!」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「ちょ、ここは阿弥陀様じゃないけど!?」
A船長 「仏様の名前が間違ってますが!」
ブルー 「南無阿弥陀仏…」
我関せず、と続くお念仏。
仏様の名前が違うんですけど…?
2019/02/26 (Tue)
☆お念仏でオッケー
節分はお寺で七福神巡りですけど、ソルジャーからの注文が。
生徒会長に祈願をさせたいとのことで、伝説の高僧を名指し。
ブルー 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「違うよ、そうじゃないってば! 仏様が違うし!」
ブルー 「南無阿弥陀仏…っ、と。これで完璧!」
生徒会長、お堂に深々とお辞儀、それに塔頭のお坊さんにも。
ブルー 「悪いね、ぼくは璃母恩院の坊主なものだから…」
お坊さん「いえいえ、名のある御方とお見受けしました」
噂に聞いたことがあります、と福笹にお札を結びながら…。
お坊さん「璃母恩院にはアルビノの高僧がいらっしゃる、と」
ブルー 「あれっ、知ってた?」
お坊さん「しかも若くて、見た目は高校生だそうですねえ!」
もしや、あなたがその御方では…、と輝く瞳。
ブルー 「ま、まあ…。それほどでも…」
お坊さん「やはり! 是非とも一筆お願いします!」
禅語でなくても結構ですので…、と差し出す短冊と筆ペン。
ブルー 「え、えっと…。こんな感じでいいのかな?」
お坊さん「な、なんと有難い…! 家宝にさせて頂きます!」
良いお参りをなさって下さい、と他の面々の福笹にもお札を。
お坊さん「私の方でも、心願成就の祈祷をしておきますので」
ブルー 「すまないねえ…。つまらない願い事なんだけど」
お坊さん「どうぞ御利益がありますように…!」
ハハーッ! と合掌で見送るお坊さん。
ブルー 「どうかな、何か問題でも?」
Aブルー「い、いいんだけど、なんでお念仏?」
ブルー 「そういう決まりになっているから!」
何処の宗派でも南無阿弥陀仏、と生徒会長、胸を張りまして。
ブルー 「さあ、次、行こうか!」
Aブルー「効きそうなんだけど、気分が出ないよ…!」
A船長 「夫婦和合とも言って下さいませんし…!」
ブルー 「効けばオッケー!」
Aブルー「そ、そんなぁ…!」
雰囲気というのも大事にしたい、と叫んでますけど。
今月、これにて中継終了~。
2019/02/27 (Wed)
☆呼ばないで下さい
さて、三月。卒業式も済んで、暇なのがシャン学メンバー。
生徒会長宅に集まってダラダラ、いつもの週末の過ごし方で。
シロエ 「暇ですねえ…。ただでも三月は消化試合ですし」
ジョミー「ぼくたちの場合は、なんだけれどね」
サム 「どうせ来年も一年生だし、やることねえよな」
補習も全く関係ねえよ、とサム君、欠伸。
サム 「進学もねえし、マジで退屈なんだよなあ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お客様、来た方がいい?」
一同 「「「お客様!?」」」
それはもしかして誰かさんでは…、と誰もがドン引き。
シロエ 「ぶるぅ、お客様というのは誰なんですか!?」
ぶるぅ 「んとんと…。しょっちゅう、遊びに来る人!」
見た目はブルーにそっくりだよね、と満面の笑顔。
ぶるぅ 「呼んだら、いつでも来ると思うけど…」
シロエ 「呼ばなくていいですっ!」
ぶるぅ 「でもでも、お料理沢山あるし…。それにおやつも」
暇なんだったら呼んであげても…、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「そうだ、ぶるぅも呼ぼうかなぁ?」
一同 「「「やめてーっ!!!」」」
お願いだから誰も呼ばないで、と一同、ワタワタ。
ジョミー「来たら地獄だから、それだけはやめて!」
ぶるぅ 「ぶるぅはダメなの…? 悪戯っ子だから…?」
シロエ 「それもありますけど、オマケの方が問題です!」
もれなくブルーのそっくりさんが…、とシロエ君、ブルブル。
シロエ 「先月も酷い目に遭わされましたし、結構です!」
ぶるぅ 「そうだっけ? 今年の節分、普通だったよ?」
目立ってたのはブルーじゃない、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「お参りした塔頭、全部で短冊、頼まれてたよ?」
サム 「そういや、もれなく揮毫だっけな…」
スウェナ「なんか有難がられてたわよね、何処に行っても」
ジョミー「半端なかったよね…」
ブルー 「実力と言ってくれたまえ!」
キースとは違うのだよ、キースとは、と生徒会長。
自信満々ですね?
2019/02/28 (Thu)