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シャングリラ学園つれづれ語り

☆逃げられない法要


もうじき来るのが春のお彼岸、またソルジャーのせいで法要。
別荘ライフにねじ込まれるより、生徒会長宅の方がマシで…。

Aブルー「じゃあ、お中日は此処で法要! いつも通りに!」
一同  「「「はーい…」」」

どうしてこういうことになるんだ、と思っても無駄。

Aブルー「キースは立派なお袈裟で頼むよ、お中日だし!」
キース 「分かっている…。おふくろを拝むことにする」

銀青様のお手伝いということで…、とキース君の溜息。

キース 「まったく、俺はいつになったら自坊でだ…」
Aブルー「なんだい、ジボウとかいうのは?」
キース 「自分の寺という意味だが? 俺の場合は元老寺だ」

その元老寺でお彼岸の法要が出来るのやら、という嘆き。

キース 「毎回、毎回、此処に出張ばっかりで…」
Aブルー「いいじゃないか、スキルアップ出来るし!」

アドス和尚の下でやってるより伸びるだろう、と涼しい顔。

Aブルー「此処だとキースがトップだしねえ、法要の!」
ブルー 「まあ、それについては間違ってないね…」

舞台度胸くらいは身につくだろう、と生徒会長も。

ブルー 「みんなを巻き込んでしまう以上は、頑張りたまえ」
キース 「……スキルアップをか?」
ブルー 「パワーアップは放置でいいから、スキルだけはね」
Aブルー「えーっ!?」

パワーアップもしてくれないと、とソルジャー、必死。

Aブルー「でないとスッポンタケが困るよ、漲らなくて!」
キース 「それは、あんたの自分勝手な解釈でだな…!」
Aブルー「ダメダメ、スキルアップも頑張る! 精一杯に!」

今度の法要も張り切っていこう! と突き上げる拳。

Aブルー「みんなもサボらずに参加してよね、朝一番から!」
シロエ 「分かりましたよ、そっちこそ遅刻は無しですよ?」
Aブルー「うん、寝過ごさないようにセックス控えめ!」
ブルー 「いいから、今日はそこまでで!」

黙って食べろ、と生徒会長がピシャリ。
後は宴会に集中あるのみ…。


2019/03/16 (Sat)

 

☆法話にはプロが


三月と言えば春のお彼岸、アッという間に春分の日なお中日。
ソルジャーに招集されてしまった面々、生徒会長宅に集合で。

シロエ 「おはようございます。いいお天気ですね…」
サム  「空しいくらいに晴れ渡ってるよな、行楽日和でよ」
マツカ 「桜前線も順調ですよね、今年は早くて」
ジョミー「あーあ、別荘でお花見の筈だったのに…!」

誰かさんのせいで見事にコケた、とジョミー君が仰ぐ天井。

ジョミー「お花見どころか、うんと抹香臭い日だってば!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走は用意してあるの!」

法事の後は宴会だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「沢山食べてね、春の味覚が一杯だから!」
シロエ 「ありがとうございます。それだけが楽しみですよ」
スウェナ「そうよね、法要は楽しめないし…」
サム  「キースの野郎に法話をさせても、ダメだよなあ…」

妙な所で真面目だからよ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「笑いの取れる法話なんかは、まず無理だしよ…」
ブルー 「それは相当なスキルが要ると思うよ」

仏の道を踏み外さずに笑いを取るのは…、と銀青様。

ブルー 「専門の勉強をしてるわけでもないからねえ…」
スウェナ「あらっ、そういう勉強もあるの?」
ブルー 「うん。ズバリ、布教師と言うんだけどさ…」

それになるための勉強があって…、という説明。

ブルー 「師僧とは別に、先生を決めて教わるわけだよ」
サム  「へえ…。その道の専門家かよ?」
ブルー 「そうなるね。極めたプロだと、ひっぱりだこで…」

全国を飛び回って法話だよね、と指差す窓の外。

ブルー 「この瞬間にも、あちこちの春のお彼岸で…」
シロエ 「笑いの取れる法話をやっているわけですね?」
ブルー 「TPOに合わせて色々、神妙なのも、お笑いも!」
サム  「そのスキル、キースの野郎にはよ…」
シロエ 「無いんですよね…」

法話なんか聞いたこともないです、とシロエ君。
確かに、そうかも…。


2019/03/17 (Sun)

 

☆法話を聞きたい


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った面々。
お花見日和だけに文句は山ほど、抹香臭いのは勘弁ですけど。

シロエ 「せめてキース先輩が、スキルをですね…」
サム  「磨いて法話をやってくれれば、マシかもなあ…」

ちょっとは気分が明るくなるかも…、とサム君も。

サム  「漫才とまではいかなくてもよ、お笑いの要素を…」
スウェナ「ちょっと挟んでくれるだけでも、変わるわよねえ」
ジョミー「そうだよ、勉強しに行ってくれればいいのに」

法話のプロになってくれればいいんだけどな、とジョミー君。

ジョミー「そしたら法要も、それほど抹香臭くはさあ…」
サム  「ならねえだろうな、気の利いた法話が入ってりゃ」
??? 「ぼくも賛成! ソレに一票!」

法話がいいな、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「早めに支度した甲斐があったよ、法話だって?」
サム  「なんで、あんたが出て来るんだよ!」
シロエ 「法話なんかは、聞く耳を持っていないでしょう!」

いいですか、とシロエ君がスウッと吸い込む息。

シロエ 「法話というのは、仏様の教えを説くんですよ!?」
サム  「うんうん、ソレを抜きには語れねえよな」
ブルー 「キースが法話をやった所で、君にはさ…」

馬の耳に念仏そのものじゃないか、と生徒会長の指摘。

ブルー 「お念仏の一つも唱えやしないし、学ぶ気ゼロで」
Aブルー「仏様のことなら、分かっていると思うけど…」

阿弥陀様だよね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「エロい人だっていうことくらいは、充分に!」
一同  「「「へ?」」」

いつからそういうことになったのだ、と誰もがキョトン。

ブルー 「なんだい、それは? 阿弥陀様に対して失礼な!」
Aブルー「何を言うかな、お姿からしてエロいじゃないか!」
ブルー 「どの辺がさ!」
Aブルー「前にも言ったよ、背中だってば!」

立派なのを背負ってらっしゃるよね、と言ってますけど。
何を…?


2019/03/18 (Mon) 

 

☆形が違うそうです


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、ソルジャー登場。
キース君の法話を希望で、仏様のことなら分かっているとか。

ブルー 「背中というのはアレのことかな、光背かな?」
Aブルー「そういう名前がついてるのかい?」
ブルー 「お背中に背負ってらっしゃるモノなら…」

そう呼ぶものだ、と生徒会長。

ブルー 「宗派によっては、形が違ってくるんだけどね」
Aブルー「えっ、そうなのかい? 何処でも同じじゃ…?」
ブルー 「そうでもないねえ、君は知らないだろうけど」

そもそも仏像に興味が無いし…、とフウと溜息。

ブルー 「同じ南無阿弥陀仏のトコでも、全く違うよ」
Aブルー「どんな具合に?」
ブルー 「璃母恩院だと船の形だけど、代わりに光で」
Aブルー「光って…?」

いったい、どんな形なんだい、とソルジャーの問い。

Aブルー「全く想像できないんだけど…。光の形?」
ブルー 「こう、光線を四方に放つ感じだよね」

百聞は一見に如かずだから、とサイオンで宙にイメージを。

Aブルー「本当だ…。背負っていないね」
ブルー 「君が言ってる船形のはね」
Aブルー「なるほどね…。使用前と使用後になるってことか」
一同  「「「へ?」」」

まるで脈絡の無い発言に、生徒会長ばかりか誰もがポカーン。

ブルー 「えっと…。何処からそういう話に?」
Aブルー「光背からだよ、阿弥陀様が背負っているヤツ!」

見せて貰ったイメージからだ、と赤い瞳がキラリーン! と。

Aブルー「ぼくが知ってる阿弥陀様だと、使用前でさ…」
ブルー 「使用後というのは?」
Aブルー「たった今、君が見せてくれた方!」

そっちが使用後、と溢れる自信。

Aブルー「凄いね、まさか四方に飛び散るレベルだなんて!」
ブルー 「阿弥陀様の救いの光だからね、そうでなくっちゃ」
Aブルー「やっぱりエロいよ、阿弥陀様は!」
ブルー 「ちょっと待った!」

なんでそういうことになるのさ、と吊り上げる眉。
謎ですよね…?


2019/03/19 (Tue)

 

☆ネタならあります


春のお彼岸はスッポンタケの法要、早々にソルジャーご到着。
キース君が来ない内から法話を希望で、今の話題は阿弥陀様。

ブルー 「さっきから何を言ってるんだい、君は!」
Aブルー「阿弥陀様について語ってるんだよ、エロい件で!」

もう思いっ切りエロいじゃないか、とグッと拳を。

Aブルー「背中のアレが使用前と使用後、もうそれだけで!」
ブルー 「何の話か、意味不明だけど!」

ホントにサッパリ…、と言っている所へチャイムの音が。

ぶるぅ 「あっ、キースかな? はぁーい!」
Aブルー「来てくれたかな?」

法話をしてくれると嬉しいんだけど、とソルジャー、期待。

Aブルー「せっかくだから、今、盛り上がっている話でさ!」
ブルー 「ぼくにも意味が掴めないのに、無理だろう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ。…なんだ、もう来てやがるのか」

あんたにしては、えらく早いな、とソルジャーをチラリ。

キース 「いつもだったら、遅刻スレスレのくせに」
Aブルー「ぼくだって、たまには早起きするよ!」

でもって早く来た甲斐があった、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「君に法話をして欲しくってさ…。お彼岸なんだし」
キース 「法話だと!?」
Aブルー「そう! 法話があったら少しはマシだ、と…」

ジョミーたちが言っていたよ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「だから法話で好印象! いいのをお願い!」
キース 「生憎と俺は、法話の勉強は基本だけでだ…」
Aブルー「プロの人には負けるって?」
キース 「当然だろうが! ついでにネタも仕込んでいない」

準備が全く出来ていない、と副住職。

キース 「ネタも無いのにアドリブで法話は、キツすぎる!」
Aブルー「大丈夫だってば、ネタならあるから!」
キース 「…そのネタは、誰が出したんだ?」
Aブルー「ぼくだよ、阿弥陀様についてね!」

きっと君にも語れる筈だ、と言ってますけど。
エロい件では…?


2019/03/20 (Wed)

 

☆違いを語って


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーが法話を希望。
キース君に頼み込んだのに、持ちネタが無いと断られて…。

Aブルー「阿弥陀様のことなら、君だってきっと詳しい筈!」
キース 「まるで話が見えないんだが…。どんなネタだ?」

真っ当なネタなら考えてもいい、と副住職。

キース 「ただし、俺でも語れる範囲でないと困るが」
Aブルー「どんな具合に?」
キース 「嘘八百は語れないしな、俺の知識が及ぶ範囲だ」
Aブルー「それなら大丈夫そうだけど…。仏像だから!」

阿弥陀様の像の形なんだよ、とソルジャー、乗り出す膝。

Aブルー「同じ南無阿弥陀仏のトコでも、違うんだって?」
キース 「何がだ?」
Aブルー「背中にしょってるヤツの形だよ! 光背だっけ?」
キース 「ああ、光背か…。確かに違うな」

あんた、意外に詳しいじゃないか、と副住職が顎に当てる手。

キース 「仏像なんかに、興味は無いと思っていたが…」
Aブルー「実はね、さっきブルーに教わったトコで…」
キース 「その違いについて法話をしろと?」
Aブルー「そうなんだよ!」

そうしてくれると嬉しいな、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「なんと言っても、使用前と使用後なんだしねえ!」
キース 「……はあ?」

どういう意味だ、とキース君の反応も生徒会長と同じ。

キース 「いったい何が、使用前と使用後になると言うんだ」
Aブルー「背中のヤツだよ、そのものズバリで!」

なんて大胆な表現だろう、とソルジャー、ウットリ。

Aブルー「背中に背負っているかと思うと、大爆発で…」
キース 「大爆発?」

あんたは何を教えたんだ、と副住職の視線が生徒会長に。

キース 「ますます意味が不明なんだが、どう話したんだ?」
ブルー 「阿弥陀様の救いの光が、広がってゆく形だと…」
キース 「何も間違ってはいないようだな」
Aブルー「ほらね、凄すぎる形なんだよ!」

仏像を見る目が変わりそうだ、と頷く人。
何か勘違いが進行中…?


2019/03/21 (Thu)

 

☆コレで法話を


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、法話希望の声が。
ソルジャーがキース君に注文、阿弥陀様の光背で頼むとか。

Aブルー「使用前と使用後があるとなるとね、是非詳しく!」
キース 「確かに宗派の歴史的には、船形が先だが…」
Aブルー「そうなんだ! だったら大いに意味があるよね!」

ちゃんと分かって作ってるんだ、とソルジャー、感激。

Aブルー「その辺も含めて、法話をお願い! エロいのを!」
キース 「……今、なんと言った?」
Aブルー「エロいのを、って…。阿弥陀様はエロい人だしね」

背中に背負っているのがアレなんだから、とニコニコニコ。

Aブルー「あれほどのビッグサイズは、なかなか無いよ!」
キース 「なんだって?」
Aブルー「普通だったら収まらないけど、流石、仏様!」

お相手にも不自由しないんだろうね、と弾ける笑顔。

Aブルー「いったい誰がお相手なのか、それも法話で!」
キース 「まるでサッパリ話が見えんが、何が言いたい?」
Aブルー「阿弥陀様の逸物についての話と、お相手が誰か!」

そういう法話をして欲しくって…、と強烈な台詞が。

キース 「何を考えているんだ、あんた!」
Aブルー「え、だって…。背負っているのはアレだろう?」

スッポンタケが体現しているヤツね、と立てる親指。

Aブルー「大きすぎるから背中に回して、あんな具合に!」
キース 「なんで、そうなる!」
Aブルー「この話、前にもしたと思うよ、間違いなく!」

どう締め括ったかは忘れたけれど、と悪びれない人。

Aブルー「それが使用前の光背ってヤツで、使用後はさ…」
キース 「……まさか、爆発と言っていたのは……」

聞きたくもない気がするんだが、とキース君、顔面蒼白。

Aブルー「ズバリ、逸物から迸るヤツ! 四方八方に!」
キース 「仏罰を下されたいのか、あんた!」
Aブルー「えっ、本当のことだろう? 使用前と使用後!」

だから法話の方をよろしく、とニッコリと。
大丈夫ですか…?


2019/03/22 (Fri)

 

☆笑える法話で


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーが法話を希望。
阿弥陀様の光背について語れとのことで、只今、勘違い中で。

Aブルー「他のみんなも、法話を聞きたいらしいしねえ…」
キース 「とても、そうとは思えんのだが!」
Aブルー「本当だってば、ぼくが来た時にそんな話を…」

していたんだよ、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「法話があったら楽しくなるとか、マシだとか!」
キース 「……お前たち、本当に言ったのか!?」

この馬鹿野郎に付け入る隙を与えたのか、と副住職の問い。

シロエ 「ち、違います! 確かに法話は魅力ですけど…」
スウェナ「もっとマトモなヤツだったわよ!」
Aブルー「嘘を言わない! 真面目なヤツは遠慮するって!」

言っていたよね、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「クスッと笑える法話がいいとか、色々と…」
キース 「おい、貴様ら…!」
サム  「お、落ち着けよ、キース! 法話ってのはよ…」

プロがやったらすげえんだろう、とサム君、必死。

サム  「仏教の教えを織り込みつつも、笑えるのとか…」
シロエ 「そうです、そうです! そういうのを希望で!」
Aブルー「ほらね、エロくてもいいんだよ!」

クスッと笑えるのはエロい話の定番だろう、と独自の解釈。

Aブルー「なんだったっけ、落語だったっけ? エロネタの」
ブルー 「それは次元が違うから! 法話とは!」

落語と法話は別物だから、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「一緒にしないで欲しいんだけど! そんな所で!」
Aブルー「えーっ? 笑えればいいと思うんだけどな…」

落語だろうが法話だろうが…、と止まる気配も無い勢い。

Aブルー「だからね、今日はキースに、是非とも法話を!」
キース 「断固、断る! 第一、ネタを指定してどうする!」
Aブルー「やっぱり修行が足りないのかなぁ…」
キース 「あんた、この俺を愚弄する気か!?」

修行不足だと言いたいのか、と副住職。
どうなるんでしょう?


2019/03/23 (Sat)

 

☆お題がソレなら


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、欲しいのが法話。
シャン学メンバーの希望だったのが、厄介な方へ転がって…。

キース 「俺の修行がどうだと言うんだ、この件について!」
Aブルー「お題というのは、有名なパターンだと思うけど…」

こっちの世界の文化だよね、とソルジャー、指をチッチッと。

Aブルー「ネタが切れたら頼る人とか、そうでなくても…」
キース 「あんたが言うのは、歌会とかの話なのか!?」

確かにお題が決まっていることも…、と副住職。

キース 「それに合わせて歌を詠むとかは、定番ではあるが」
Aブルー「歌でなくても、エロい話でもあると思うよ!」

お題に合わせて描いた絵とかもある筈だよね、と笑顔全開。

Aブルー「ツイッターとかを覗けば、もうドッサリと!」
キース 「それと法話が、どう繋がるんだ!」
Aブルー「法話のプロなら、お題でいけると思わないかい?」

だって、その道の達人だしね、とソルジャー、決め付け。

Aブルー「今日のはコレでお願いします、と言われたら!」
キース 「た、確かにそうかもしれないが…」
Aブルー「ほら、認めた! 出来ない君は修行が足りない!」

法話の勉強はしてないんだろう、とズケズケと。

Aブルー「そのせいで語れないんだよ! 光背について!」
キース 「それとコレとは話が違う!」
Aブルー「どの辺がさ?」
キース 「そもそも阿弥陀様はだな…! いや、待てよ…」

ソレで法話をすればいいのか、と副住職の姿勢が一変。

キース 「阿弥陀様の光背について、俺に語れと?」
Aブルー「あっ、喋る気になってくれたのかい?」
キース 「そのネタで語っていいのならな」

引き受けてもいい、と引き締める表情。

キース 「坊主としては、経験が少し足りないんだが…」
Aブルー「嬉しいねえ! それで頼むよ!」
キース 「承知した。法話だな?」
一同  「「「ちょ、ちょっと…!」」」

なんてことを、と慌てる御一同様。
気は確かですか…?


2019/03/24 (Sun) 

 

☆終わったら法話


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーの希望は法話。
エロい話を注文ですけど、キース君が引き受けたから大変で。

シロエ 「先輩、気は確かなんですか? それで法話って!」
サム  「落ち着けよ、喧嘩を買ってる場合じゃねえぜ!」

スキル不足を認めて素直に黙った方が…、と僧籍な人。

サム  「法話なんかはしねえ坊主もいるって聞くしよ…」
スウェナ「あら、そうなの?」
ブルー 「いるねえ、そういうタイプの人も」

物足りないと取るか、時短と取るかは別だけど、と銀青様も。

ブルー 「勿体付けて法話をするより、早く終われ、とね」
Aブルー「それじゃ、キースはそのクチだったと?」
キース 「そういうわけでもないんだが…」

とにかく法要を始めるとするか、と別室へ着替えに。

シロエ 「ど、どうしましょう…。キース先輩、本気ですよ」
ジョミー「アレで法話って、正気なのかな…?」
マツカ 「とてもそうとは思えませんよね…」

キレたんでしょうか、と御曹司もオロオロ。

マツカ 「あまりにも酷い話でしたし…」
Aブルー「何を言うかな、ぼくは正当な主張をしただけ!」
ブルー 「どうなんだか…。君は暴走するタイプだから」
Aブルー「失礼な! あっ、来たかな?」

部屋の扉がキイッと開いて、法衣のキース君が登場。

キース 「待たせたな。始めるから、皆、座ってくれ」
ジョミー「待ってよ、ホントに法話つきで…?」
キース 「当然だ。俺も男だ、二言は無い!」
一同  「「「うわー…」」」

なんてこった、と一同、ガクブル。

キース 「用意はいいか? では、始めるぞ」
一同  (((人生、終わった…)))

シャン学メンバー、やむなく並んで正座で合掌。

キース 「願我身浄~、如香炉~…」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! 終わったら法話!」
一同  「「「シーッ!!!」」」
Aブルー「わ、分かったってば…!」

法話のためなら静かにするよ、と黙りましたが。
後が怖いですね?


2019/03/25 (Mon)

 

☆法話へ秒読み


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、今日は法話付き。
ソルジャーご注文のお題で、キース君が語るらしくって…。

キース 「光明遍照、十方世界、念仏衆生、摂取不捨…」
一同  (((ほ、本気でやってる…)))

これは間違いなく本物のお経、と生きた心地もしない面々。

シロエ 『や、ヤバイですよ、キース先輩、本気ですってば』
サム  『マジでお経を読んでるぜ、コレ…』
ジョミー『それじゃ、お経が終わったら…』
一同  『『『ほ、法話…』』』

あんなロクでもないネタで、と誰もが泣きそう。

スウェナ『これは人生、終わったわねえ…』
マツカ 『キースの心境も同じでしょうか?』
Aブルー『ちょっと、君たち! 真面目にやる!』

思念波のお喋りは慎みたまえ、とソルジャーの思念。

Aブルー『せっかくの御利益が無くなるじゃないか!』
一同  『『『は、はいっ!』』』

静かにします、と沈黙してみたものの…。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…。さあ、御一緒に」
一同  「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」

お念仏を10回唱える箇所が何度か済んだら、フィナーレで。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((こ、これでおしまい…)))

延々とお念仏が続いて、鐘をチーンと鳴らせば終了。

キース 「南無阿弥陀仏、と…。よくお勤めでございました」
Aブルー「法話かい!?」
キース 「流れ的には、そうなるな」
一同  「「「うわー…」」」

マジか、と一同、正座したままドン引き。

シロエ 「や、やるんですか…?」
キース 「そういう約束だったからな」

ジャラッと数珠を繰る副住職。

キース 「さて、阿弥陀様のお姿について語らせて貰おう」
Aブルー「ありがとう! 期待してるからね、思いっ切り!」
キース 「そもそも、お背中の光背には…」
一同  (((ほ、本気だ…)))

光背ネタで語るつもりだ、と誰もがブルブル。
最悪なコース…。


2019/03/26 (Tue)

 

☆法話を始めます


春のお彼岸はスッポンタケの法要、お経の方は無事に終了。
お次はソルジャーご希望の法話、阿弥陀様の光背を語る時間。

キース 「前から話題になっていたから、承知かと思うが…」
一同  (((あああ…)))

本当に光背の話なんだ、と誰もが人生終わった気分。

シロエ 『始まっちゃいましたよ…』
サム  『キース、マジだぜ、どうなるんだよ…!』
キース 「法話の間は、私語は慎んで頂きたいものだな」

たとえ思念波であってもだ…、とアイスブルーの瞳がギロリ。

シロエ 「は、はいっ!」
サム  「すまねえ、真面目にやらせて貰うぜ」
キース 「それで良し。いいな、法話は静かに聞くものだ」

では…、とスウッと吸い込む息。

キース 「同じ阿弥陀様でも、宗派によって光背が違う」
Aブルー「待ってました!」
キース 「あんたにも、静かにして欲しいんだが…」
Aブルー「あっ、ごめん! ついつい、嬉しくってさ…!」

ウッカリ合いの手、入れちゃうかもね、と悪びれない人。

Aブルー「そこはホラ、御愛嬌っていうことで…!」
キース 「あんたに言うだけ無駄だったか…」

それなら、せいぜい静かにしてくれ、と大きな溜息。

Aブルー「うん、分かった! だから続きを!」
キース 「調子が狂うな…。そもそも法話は慣れてないのに」

大学で講義を受けはしたが…、とブツブツブツ。

キース 「だが、これも修行というものだろう」
ブルー 「場数を踏むのも大切だからね、頑張って」

お題がちょっとアレだけれどね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「でもまあ、プロの布教師になれば、アドリブも…」
キース 「出来てこそだと聞くからな…」

妙な合いの手にも耐えるとするか、と副住職の決意の表情。

キース 「阿弥陀様の光背の形は、俺たちの宗派だと…」
Aブルー「背中に背負う形なんだよね!」
キース 「ああ、お背中に背負っておられる」

深く頷いていますけれども、問題はソレ。
どんな法話を…?


2019/03/27 (Wed) 

 

☆船だそうです


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、終わったら法話。
ソルジャーご希望の光背ネタで、キース君が初の法話でして。

キース 「光背については、色々な説があるんだが…」
Aブルー「それはそうだよね、とても立派な逸物なんだし!」

使い方だって山ほどありそう、とソルジャー、相槌。

Aブルー「御自慢のテクを披露する場所も、きっと沢山!」
キース 「…静かに聞けと言った筈だが?」
Aブルー「ご、ごめん…」

気を付けるよ、と言っているものの、どうなんだか。

キース 「あまり期待はしないがな…。話の腰は折るなよ」
Aブルー「分かってるってば、ぼくも詳しく聞きたいし!」

エロい話を…、と赤い瞳がキラキラキラ。

Aブルー「それで君たちの宗派の形は、どうなのかな?」
キース 「船形と言って、見た目が船に似ている」
一同  「「「あー…」」」

確かにね、と其処は誰もが素直に納得。

シロエ 「船みたいにも見えますねえ…」
マツカ 「言われてみれば、船ですよね」
キース 「そう見えるから、俺たちの宗派の解釈としては…」

文字通りの船に見立てることが多いな、と副住職。

キース 「阿弥陀様は船に乗っておいでで、その船でだ…」
Aブルー「えーっと…? 逸物に乗っているって?」

背負うんじゃなくて…、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「まあ、どっちにしたって、あの大きさだと…」
キース 「うむ。船は大きいほど有難いんだ」
Aブルー「そうだろうねえ!」

ビッグサイズほど嬉しいものだよ、と歓喜のソルジャー。

Aブルー「ぼくのハーレイのも立派だけどさ!」
キース 「阿弥陀様の場合は、船で衆生をお救いになる」

お浄土に乗せて行って下さるのだ、と数珠をジャラッと。

キース 「お念仏を唱えさえすれば、船で駆け付けて…」
Aブルー「極楽へ運んでくれるわけだね!」
キース 「もちろんだ」
Aブルー「素晴らしいよ!」

あんな立派な逸物だしね、と大喜びな人。
ズレてませんか…?


2019/03/28 (Thu)

 

☆ズレてますけど


春のお彼岸はスッポンタケの法要、終わった後は法話の時間。
キース君にとっては初の法話で、お題はソルジャー提供で…。

キース 「分かったか? 実に有難い話だろうが」
Aブルー「最高だよ! あんな立派な逸物で極楽行きなんて」

ぼくも体験したいくらい、とソルジャー、弾ける笑顔。

Aブルー「あっ、でもダメかな、ぼくはハーレイ一筋だしね」
キース 「阿弥陀様なら、衆生をもれなくお救いになるぞ」
Aブルー「ぼくでも、お相手して下さると?」
キース 「南無阿弥陀仏と唱えればな」

それが阿弥陀様のお約束だ、と副住職。

キース 「唱えた者は皆、お浄土に迎え入れると仰ったのだ」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! それなら是非!」

ハーレイの目の届かない所で、ぼくにも一発、と輝く瞳。

Aブルー「ぼくも頑張って受け入れるからさ! 巨根でも!」
キース 「その心がけで、お念仏を唱えて欲しいものだな」

あんたは毎回スルーだからな、とキース君、ピシャリと一言。

キース 「法要の時に俺が言ったら、お念仏をだ…」
Aブルー「抹香臭いのは苦手なんだよ、逸物だけで充分!」

唱えなくてもヤる方法は…、と首を捻っておりますが。

キース 「船形の方は理解しただろう。では、次のだ」
Aブルー「使用後かい?」
キース 「正確に言うと、俺たちの宗派の流れを継いでだ…」

新しい宗派が生まれたのだ、と合掌を。

キース 「悪人でさえも、お浄土へ行けるというのが売りで」
Aブルー「へええ…。なんだか凄そうだねえ?」
キース 「それだけに、阿弥陀様の救いの光が広がるわけだ」

光はあまねく照らすものだし…、と光背の形の解説が。

キース 「船で救いに駆け付けるよりも、パワーアップで…」
Aブルー「逸物が爆発するってわけだね、思いっ切り!」
キース 「この世の隅々まで行き渡るように、お光が差す」
Aブルー「奥の奥まで届くって…!?」

阿弥陀様はなんて凄いんだろう、とソルジャー、感激。
えっと…?


2019/03/29 (Fri)

 

☆お念仏が大事


春のお彼岸はスッポンタケの法要、今回は副住職の法話つき。
ソルジャーの希望で初の試み、キース君にも初の体験でして。

Aブルー「奥の奥までズンズンズンかぁ…。最高だってば!」
キース 「阿弥陀様の有難いお約束だ。必ず救う、と」
Aブルー「極楽に連れてってくれるんだよね?」
キース 「南無阿弥陀仏とお唱えすればな」

どんな悪人でも救って下さる、という宗派のが光の光背、と。

キース 「俺たちの宗派は、悪人とまでは言わないんだが…」
Aブルー「あれっ、それだと、奥の奥まで来てくれないと?」
キース 「いや、根本的な所は同じだ。明言しないだけで」

南無阿弥陀仏の心が大事だ、と合掌を。

キース 「生涯にたった一度であろうと、唱えれば…」
Aブルー「船になるくらいの巨大なアレで、ズンズンズン?」
キース 「もれなく救って下さるからな」

だから、あんたもお念仏を…、と副住職。

キース 「今日の法要でもスルーしていたが、次からは…」
Aブルー「あっ、その点なら大丈夫! 代理がいるから!」
キース 「代理だと?」
Aブルー「極楽の蓮の予約のために、ハーレイがね!」

唱えてくれている筈だから、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「代理はダメってことは無いだろ?」
キース 「そ、それはまあ…。代参もあるし…」
Aブルー「じゃあ、オッケー! 逸物ゲット!」

いつかはアレで極楽気分、と御機嫌な人。

Aブルー「法話はこれでおしまいかい?」
キース 「ああ。お念仏の心を忘れるなよ」
Aブルー「ありがとう! 素晴らしかったよ、本当に!」

こんな法話なら、またお願いしたいな、と輝く笑顔。

Aブルー「じゃあ、宴会に移ろうか! 終わったから!」
キース 「好きにしてくれ。俺は着替えに行ってくる」
シロエ 「終わりましたよ、平穏無事に…」
ジョミー「キース、才能あったんだ…」
一同  「「「うーん…」」」

あれを才能と言うんだろうか、と悩める御一同様。
どうですかねえ…?


2019/03/30 (Sat)

 

☆最後まで勘違い


春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、締め括りは法話。
キース君の初の挑戦、阿弥陀様の光背について語りまして…。

ぶるぅ 「えとえと…。宴会のお料理、もう出していい?」
Aブルー「うん、お願い! じきにキースも来るだろうしね」

本当にいい法話だったよ、とソルジャー、満面の笑顔。

Aブルー「船になるくらいの巨大なアレで、奥の奥まで…!」
シロエ 「そうらしいですねえ、救いの光が」
Aブルー「ズンズン来るって言われちゃうとさ、楽しみで…」

阿弥陀様はなんて凄いんだろう、とウットリと。

Aブルー「逸物を背負っているってだけじゃなくてさ…」
キース 「戻ったぞ。おっ、美味そうな料理だな」
ぶるぅ 「春らしいメニューで作ってみたの!」

懐石料理はこうでなくっちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「法事はやっぱり懐石だもんね、旬の素材で」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! 今日は最高の法要だよ!」

スッポンタケも大喜びで…、とソルジャー、嬉しそうな顔。

Aブルー「有難い法話と美味しい料理で、スタミナを!」
ブルー 「はいはい、君がね」
Aブルー「違うよ、スッポンタケも充実! そして漲る!」

でもってパワーがズンズンズンと…、と突き上げる拳。

Aブルー「ぼくのハーレイも漲りまくりで、もう何発も…!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「えーっ、キースの法話はセーフだったのに?」

あっちの方がきわどかったよ、と膨らませる頬。

Aブルー「ずっと逸物の話だったし、迸るトコまで…!」
キース 「あんたは何を聞いていたんだ!」

最初から分かってはいたが…、と頭を抱える副住職。

キース 「俺が語ったのは、阿弥陀様の救いとお念仏で…」
Aブルー「分かってるってば、唱えるだけでズンズンズン!」
キース 「そうではなくて、お念仏の心をだな…!」
一同  (((無理、無茶、無駄…)))

言うだけ無駄だ、と誰もが溜息ですけれど…。
今月、これにて中継終了~。


2019/03/31 (Sun)







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