☆続きは別荘の方で
今日はマツカ君の別荘でお花見ですけど、最悪なのがゲスト。
キース君の法話で乗り切るつもりが、ダークホースまでが。
Aぶるぅ「でもでも…。ブルーも期待してるよ、法話!」
キース 「だから、そいつも勘違いでだな…!」
俺は阿弥陀様の教えを説くだけなんだ、と副住職の叫び。
キース 「その阿弥陀様は偉いお方で、お浄土にいらして…」
Aぶるぅ「エロい人なんでしょ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、もう最高にエロくって!」
その続きは別荘の方でお願い、とソルジャー、極上の笑み。
Aブルー「綺麗な桜と美味しい御馳走、花を添える法話!」
マツカ 「そ、そうですね…! どうぞ皆さん、車の方へ」
マイクロバスをご用意してます、と御曹司。
マツカ 「別荘までの道中も、山桜が見事らしいですから」
ジョミー「桜もいいけど、花板さんの御馳走もいいね!」
マツカ 「趣向を凝らしてくれるそうです、お楽しみに」
一同 「「「イイネ!!!」」」
とにかく行こう、とマイクロバスにゾロゾロと。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅと一番前の席~っ!」
Aぶるぅ「眺めがいいのが嬉しいもんね!」
桜だ、桜だ、と悪戯小僧の気も逸れた模様。
キース 「……俺は一番後ろにするかな」
ジョミー「ヒッキーするわけ?」
キース 「心静かに、なんとか法話を練り直したい」
ブルー 「およそ無駄だと思うけどねえ…」
小さな子供の発想は斜め上だから、と生徒会長、いえ銀青様。
ブルー 「幼稚園でも難しいらしいよ、子供向けの法話は」
キース 「そうとは聞くが…」
諦めるには、まだ早いんだ、と繰る左手首の数珠レット。
キース 「なんとか乗り切る手段を見付けて、阿弥陀様に…」
シロエ 「言い訳が出来る方向に持って行きたいんですね」
キース 「ああ。でないと、罰礼が更に追加になりそうで…」
ブルー 「どう転がっても追加じゃないかなぁ…?」
ぶるぅだしね、と生徒会長、バッサリと。
正論でしょうねえ…。
2019/04/16 (Tue)
☆準備しても無駄
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、マイクロバスにご乗車。
一番前に座ったお子様二人の片方が問題、最悪すぎるゲスト。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
Aぶるぅ「しゅっぱぁ~つ!」
別荘に着いたらお花見と御馳走と法話、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「うんと楽しみ! キースの法話も、御馳走も!」
ぶるぅ 「御馳走、きっと凄いと思うの! ぼくも楽しみ!」
花板さんが作ってくれるんだもん、と良い子の方も上機嫌。
ぶるぅ 「でもでも…。キース、どうしたの?」
キース 「どうもしないが…」
一番後ろが好きなだけだが、と副住職が繰る数珠レット。
ぶるぅ 「そうなの? なんか顔色、悪くない?」
キース 「それは光の加減だろう」
気にしないでくれ、と言ってますけど。
Aブルー「おやおや、キースはヒッキーなのかい?」
A船長 「道中も山桜が見事だそうですが…」
ご覧にならないともったいないですよ、とキャプテン。
A船長 「そうして数珠を繰っていたのでは、窓の外など…」
キース 「いや、繰りながらでも眺められる」
ブルー 「悟りの境地を目指すらしいよ、到着までに」
それと罰礼に向けて心の準備、と生徒会長、ニンマリと。
ブルー 「どんなに頑張って法話を練っても、コケそうだし」
キース 「縁起でもないことを言わないでくれ!」
ジョミー「でもさあ、準備するだけ無駄じゃないかな?」
サム 「うんうん、相手は絶対、斜め上だしよ」
おまけに子供は飛び出すんだよな、とサム君も。
サム 「だから多いんだろ、小さな子供の交通事故がよ」
キース 「俺に事故れと?」
こんなに注意しているのに、と副住職。
キース 「今も法話を練り直し中で…」
シロエ 「事故ると思いますけどねえ…」
サム 「せっかくだから、事故るかどうか賭けねえか?」
シロエ 「いいですね!、それ!」
キース 「おい、お前たち…!」
他人事だと思いやがって、と車内をギロリ。
効きますか…?
2019/04/17 (Wed)
☆賭ける方がマシ
マイクロバスでマツカ君の別荘へお出掛け、お花見が楽しみ。
ところが厄介なゲストがいまして、キース君には頭痛の種で。
キース 「俺が事故れば楽しいと言うのか、お前たちは!」
ジョミー「どうせ法話を聞かされるんだし、楽しい方がさ…」
サム 「俺たちも救われるっていうモンだぜ」
トンデモなことになるんならよ、とサム君の意見。
サム 「巻き添え食らって泣くだけよりはよ…」
シロエ 「賭けにした方がマシですよね、ずっと」
スウェナ「そうよ、ところでどっちに賭けるの?」
私は事故る方なんだけど、とスウェナちゃん。
スウェナ「サムもそうでしょ、ジョミーはどうなの?」
ジョミー「もちろん事故る方だってば!」
シロエ 「ぼくもです。マツカ先輩はどっちですか?」
マツカ 「賭けるなら、事故る方ですね…」
当然ですよ、と御曹司も。
マツカ 「でも、事故らない方に賭ける人がいますか?」
ブルー 「どうだろう? ぼくも事故る方で」
ぶるぅ 「んとんと…。何か知らないけど、ぼくもソレ!」
キース 「事故らないヤツがいないじゃないか!」
俺が自分に期待しているだけで…、と副住職のツッコミ。
キース 「それだと賭けにもなっていないが」
サム 「そうでもねえぜ? キースの一人勝ちとかよ」
Aブルー「あー、大穴とか言うヤツだね!」
それなら、ぼくとハーレイも…、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「事故る方に賭けておいてもいいよ」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
事故る方に全財産を、と悪戯小僧な方の「ぶるぅ」が。
Aぶるぅ「お小遣いも、寝床の土鍋も全部!」
Aブルー「それはいいねえ、だったら、ぼくも!」
ノルディに貰ったお小遣いを全部、と凄い台詞が。
Aブルー「だからキースも賭けたまえ! 全財産を!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「御本尊様から本堂までね!」
キース 「それは親父のだ!」
勝手に賭けたら殺されるぞ、と震え上がる人。
賭けはどうなる…?
2019/04/18 (Thu)
☆賭けられる財産
マツカ君の別荘へ向かうマイクロバスで、始まった賭けの話。
お花見でキース君が披露する法話が、事故るかどうかですが。
Aブルー「えーっ、御本尊様も本堂も賭けられないわけ?」
キース 「当たり前だ! 仮に親父のじゃなくてもだな…!」
賭けるなんかはとんでもない、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「そんな罰当たりなことをするのは、坊主じゃない」
Aブルー「うーん…。だったらキースの財産って、何さ?」
キース 「せいぜい小遣いくらいだろうか…」
なにしろ給料も出ない身だから、と副住職。
キース 「大穴も何も、賭けられる物が無いわけで…」
Aブルー「ぼくたちが勝っても、そのお小遣いを分配かぁ…」
シロエ 「なんだかつまらないですね、ソレ…」
サム 「頭数で割ったら、雀の涙になりそうだぜ」
賭けの醍醐味ってヤツがねえよ、とサム君、ブツブツ。
サム 「全財産を賭けるヤツまでいるのによ…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ スペアの土鍋も、全部賭けるよ!」
A船長 「私も秘蔵のラム酒などを…。合成ものですが」
Aブルー「いいねえ、いいねえ! でも肝心のキースがね…」
ろくに財産を持っていないし、とソルジャー、溜息。
Aブルー「こういう場合は、賭けが成立しないよねえ…」
ジョミー「えーっと、肉体労働とかは?」
Aブルー「なんだい、それは?」
ジョミー「負けたら奴隷になるってヤツだよ」
みんなの言うことを全部聞くとか…、とジョミー君。
ジョミー「日頃、迷惑かけられてるしさ…。たまにはさ…」
サム 「いいじゃねえかよ、そのアイデア!」
キースが負けたら奴隷でいこうぜ、とサム君が立てる親指。
サム 「みんなもソレで文句ねえだろ、奴隷コースでよ」
Aブルー「法話の追加も頼み放題になるわけだよね?」
スウェナ「要は私たちの言うなりなのね、奴隷なんだから」
キース 「俺に奴隷になれと言うのか…!?」
法話で事故ったら奴隷なのか、と真っ青ですけど。
賭けますか?
2019/04/19 (Fri)
☆ショボい全財産
マツカ君の別荘へお花見に向かう車中で、花が咲く賭けの話。
全財産を賭ける人まで出まして、後はキース君次第ですけど。
キース 「俺のリスクが高すぎるだろう! 事故った時の!」
シロエ 「そうでしょうか?」
キース 「事故った上に、みんなの奴隷にされるんだが!」
事故らない方に賭けるのは俺だけなんだし、とブツブツブツ。
キース 「こんな分の悪い賭けが出来るか、どう考えても!」
ブルー 「賭けの醍醐味は、そういうトコだと思うけど…」
Aブルー「ぼくも同感! ドーンと行こうよ、景気よく!」
キース 「その手に乗る馬鹿が何処にいるか!」
俺は知らん、と副住職、スルーの方向へ。
キース 「賭けたきゃ、そっちで勝手にやってろ!」
Aブルー「えーっ? 誰か事故らない方に賭ける人は?」
シロエ 「分かりました、ぼくの全財産を」
サム 「おっ、スゲエな!」
大穴狙いで賭けるのかよ、とサム君、興味津々。
シロエ 「ええ。全財産と言っても知れてますしね」
ジョミー「キースみたいにお小遣いとか?」
シロエ 「工具箱です!」
命の次に大事なんですよ、と弾ける笑顔。
シロエ 「負けた時は、皆さんで仲良く分けて下さい」
ジョミー「ちょ、工具箱って…。スパナとか?」
シロエ 「他にも色々入っていますよ」
サム 「換金価値がねえじゃねえかよ!」
話にならねえ、とサム君が仰ぐマイクロバスの天井。
サム 「こりゃ駄目だぜ。賭けるだけ無駄、無駄」
Aぶるぅ「そだね、法話が楽しく聞けたら…」
Aブルー「良しとしようか、あっ、山桜!」
綺麗だよね、とソルジャーが指差す窓の外。
スウェナ「満開ね! やっぱり山奥は違うわねえ…」
マツカ 「じきに別荘に着きますよ。この山を越えたら」
Aブルー「楽しみだねえ、花板さんの料理にキースの法話!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ うんとエロいの!」
キース 「期待しなくていい!」
桜と料理に期待しやがれ、と副住職の渋面。
お花見で法話って…。
2019/04/20 (Sat)
☆勉強したいお子様
いよいよマツカ君の別荘でお花見、山を越えれば到着だとか。
キース君の法話で賭ける話は消滅しまして、山桜を愛でる旅。
Aブルー「うん、山桜も味わいがあるね、なかなかに!」
A船長 「ソメイヨシノも素晴らしいですが、いい桜ですよ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 別荘も桜が一杯だよね!」
マツカ 「ええ。枝垂桜もソメイヨシノもありますよ」
お楽しみに、と御曹司の笑み。
マツカ 「桜を見ながら、お食事を召し上がって頂けます」
シロエ 「お座敷ですか、庭ですか?」
マツカ 「庭に桟敷席を御用意してあります」
一同 「「「やったー!!!」」」
本格的にお花見の御馳走、と大喜びの御一同様。
ジョミー「花板さんの料理なんだよね、一流どころの!?」
マツカ 「はい、皆さんも名前はご存知かと…」
この店ですよ、と挙げられた名前は超のつく高級料亭。
サム 「うっわー、あそこの花板さんかよ!」
ブルー 「期待大だね、食材も、それに料理の趣向も」
ぶるぅ 「わぁーい、お料理の参考になりそう!」
美味しく食べてお勉強だぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「再現して、みんなに食べて貰わなくちゃ!」
スウェナ「素敵ね、流石ぶるぅだわ!」
シロエ 「同じぶるぅでも、えらい違いですね…」
見た目はそっくりなんですけどね、とシロエ君の溜息。
Aぶるぅ「そんなことないもん、仲良しだも~ん!」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくたち、大親友なの!」
だから法話も一緒に聞くの、と良い子の無邪気な発言。
ぶるぅ 「キースの法話も御馳走も楽しみ!」
Aぶるぅ「仲良く聞こうね!」
そっちも一緒にお勉強だぁ! と悪戯小僧の大食漢。
Aぶるぅ「んとんと…。別荘、あそこかなぁ?」
マツカ 「そうです、お疲れ様でした。桜も満開ですね」
Aブルー「キース、法話に期待してるよ!」
キース 「言わないでくれ、俺の気分はドン底なんだ…!」
桜が咲いても春は遠いぞ、と副住職。
そうでしょうけどね…。
2019/04/21 (Sun)
☆花板さんの腕前
マツカ君の別荘に無事に到着、広い庭には満開の桜が山ほど。
枝垂桜など種類も色々、眺めが最高の場所に立派な桟敷席が。
執事 「いらっしゃいませ、今日はごゆっくりどうぞ」
一同 「「「お世話になりまーす!!!」」」
桜だ、桜だ、と桟敷席の方へドヤドヤと。
シロエ 「凄いですねえ、此処の別荘の桜は半端ないですよ」
サム 「まさに穴場って感じだよなあ、貸し切りでよ」
執事 「すぐにお料理を運ばせますので、お寛ぎ下さい」
一同 「「「やったー!!!」」」
一流料亭のお花見懐石、と桟敷に座る御一同様。
スウェナ「いいわねえ、満開の桜を見ながら御馳走よ?」
ジョミー「しかも花板さんだもんねえ、美味しくってさ…」
ブルー 「見た目の方も見事な筈だよ、どの料理もね」
ぶるぅ 「あっ、来た、来たぁ! すっごい前菜!」
お皿も盛り付けも、お料理も凝ってる、と歓声が。
ぶるぅ 「やっぱり、お料理はこうでなくっちゃ!」
Aぶるぅ「えとえと、お皿も大事なの?」
ぶるぅ 「そだよ、このお皿、マツカの家のお皿だよね?」
マツカ 「ええ。桜に合うのを選んで貰いました」
これに映える料理を作るのも花板さんの役目です、と笑顔。
マツカ 「お皿に合わせて、色々と工夫を凝らすんですよ」
Aぶるぅ「ふうん…。大人の時間みたいだね」
一同 「「「はあ?」」」
何の話だ、と一同、キョトン。
Aぶるぅ「覗きをしてたら分かるんだけど、工夫が大切!」
Aブルー「そうだね、マンネリは萎えるからねえ…」
ブルー 「余計な話はしなくていいから! 食事中だから!」
せっかくの料理が台無しになる、と生徒会長、苦い顔付き。
ブルー 「花板さんの料理を堪能したまえ、桜の下で!」
Aぶるぅ「えーっ!? ぼくのお喋り、ダメだった?」
シロエ 「当然でしょう! TPOというものがですね…!」
Aぶるぅ「だったら、法話の方でお願い!」
そっちは約束してたもんね、と視線が副住職に。
法話ですか…?
2019/04/22 (Mon)
☆違いが分かる人
マツカ君の別荘でお花見、桟敷で花板さんが作る料理に舌鼓。
ところが悪戯小僧が最悪な発言、大人の時間にも工夫だとか。
Aぶるぅ「ぼくのお喋りがダメなんだったら、法話だよう!」
キース 「いや、しかし…! 法話というのは…」
本来、法要の席で行うもので…、と副住職。
キース 「読経の後で、皆さんに聞いて貰うものだが…」
Aぶるぅ「でもでも、約束したんだもん!」
聞かせてくれてもいいじゃない、と悪戯小僧が膨らませる頬。
Aぶるぅ「ダメなら、ぼくが喋るもん! あっ、お料理!」
シロエ 「うわあ、凄いです! お刺身なのに…」
スウェナ「凝っているわねえ、盛り付けからして華やかよ」
ぶるぅ 「んとんと、包丁捌きも凄いと思う!」
お刺身の切り方で分かるんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「とても上手な板前さんでないと、こんなのは…」
サム 「へえ…。料理上手だと分かるのな?」
ジョミー「ぼくたちには猫に小判かなぁ…」
シロエ 「そうみたいですね、ぼくも料理はサッパリですし」
夜食はカップ麺ですからね、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「せっかくの技が、ぼくには見えていないようです」
Aブルー「なるほどねえ…。それももったいない話だね」
Aぶるぅ「そだね、不感症と変わらないよね」
頑張って奉仕したって、ダメなんだもん、と爆弾発言。
Aぶるぅ「ブルーがソレなら、ハーレイだって萎えるでしょ」
A船長 「想像もしたくないですが…。不感症ですか…」
私の一人相撲ですか、とキャプテン、ブルブル。
A船長 「それは嬉しくないですねえ…」
Aぶるぅ「もしかして、勃たない?」
A船長 「どうでしょう…」
ブルーに殺されかねませんし、と怯えるキャプテン。
A船長 「なにしろセックスに貪欲ですから」
Aブルー「それだと不感症じゃないと思うね」
Aぶるぅ「そっか、腕前が分かるんだもんね!」
花板さんの腕が分かるのと同じ、と言ってますけど。
ズレてますね?
2019/04/23 (Tue)
☆御馳走どころか
マツカ君の別荘でお花見の御馳走、花板さんの素晴らしい腕。
なのに悪戯小僧にかかれば、とんでもないことになるらしく。
Aぶるぅ「ブルーがセックス大好きだったら、不感症には…」
Aブルー「なるわけがないね、感じないならつまらないし」
ぼくは無駄な時間は嫌いなんだよ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「いくらハーレイが惚れてくれても、不感症だと…」
A船長 「やっぱりスルーなさるのですか?」
Aブルー「当然だよ! なんだって、君の一人相撲に…」
付き合わないといけないのさ、と威張り返る人。
Aブルー「サッサと先に寝させて貰うね、おやつを食べて」
A船長 「そ、そんな…! それでは私の欲求の方は…!」
Aブルー「自分で慰めてくれたまえ! 君の息子を!」
エロい動画でも見て処理するんだね、と突き放し。
Aブルー「キャプテン権限でなんとでもなるよね、映像は」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくも協力するよ!」
エロいのを買って来てあげる、と悪戯小僧の満面の笑顔。
Aぶるぅ「人類の世界に行けばあるしね、大人のお店に!」
シロエ 「あ、あるんですか、そういう店が…?」
Aブルー「あるねえ、SD体制の世界といえども!」
大人がいるならセックスがある、と立てる親指。
Aブルー「出産は規制されていたって、セックスは健在!」
Aぶるぅ「アダルトグッズのお店もあるよね!」
Aブルー「こっちほど充実してないけどねえ、品揃えは」
その辺はイマイチなんだけどね、とソルジャー、溜息。
Aブルー「だけどハーレイの一人エッチには…」
Aぶるぅ「充分だと思う!」
でもでも、ブルーは感じるしね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「ちゃんと違いが分かっているから、夜は凄いの!」
ブルー 「どうでもいいから、その話、やめてくれたまえ!」
Aぶるぅ「やめるんだったら、代わりにキースの法話!」
キース 「この状況から切り替えろと…?」
激しく暴走中なんだが…、と副住職、真っ青。
出来ますかねえ?
2019/04/24 (Wed)
☆生で聞きたい
マツカ君の別荘で桜を見ながら、桟敷で花板さんの御馳走を。
とても素敵な時間ですけど、ゲストのお喋りが最悪なことに。
Aぶるぅ「ぼくが喋るとダメって言うなら、法話だよう!」
Aブルー「そうだね、ぼくも改めて聞きたいし」
A船長 「私もです。有難い法話を、是非とも生で…」
伺いたいと思うのですが、とキャプテンも笑顔。
A船長 「なんとも素晴らしいお話だそうで…。阿弥陀様の」
Aぶるぅ「生はいいよね、エロい動画より生だも~ん!」
大人の時間は覗きが一番、と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「だから法話も生でお願い! あっ、御馳走だぁ!」
シロエ 「うわぁ、季節感が溢れる趣向ですねえ…!」
スウェナ「いいわね、流石は花板さんだわ」
同じ煮物でも、こうなるのねえ…、とスウェナちゃん、感動。
スウェナ「せっかくお料理が凄いんだから、楽しみたいわね」
シロエ 「そうです、そうです! キース先輩の出番ですよ」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「今の話よりは、法話の方がマシに決まってます!」
少なくとも、宴会仕様になります、とシロエ君。
シロエ 「法事の後の食事の席に、お坊さんがですね…」
サム 「出席することもあるって聞くよな、確かによ」
ブルー 「あるねえ、大抵はお膳料だけで終わるんだけど…」
キース 「そうでない寺も無いとは言わん」
ゼロではないな、と副住職の渋面。
キース 「しかし、宴会の席で法話は…」
シロエ 「やらないのかもしれませんけど、質問タイムは?」
キース 「質問タイム?」
シロエ 「お坊さんがいるんだったら、質問とかもですね…」
まるでゼロではないでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「そうした場合は、自然と法話に流れますよ」
サム 「あー、そうだよなあ…。上手くやれよな、キース」
Aブルー「切り替えるんだね、法話タイムに!」
キース 「おい、お前たち…!」
どう切り替えろと、と慌ててますけど。
流れに任せていけますかねえ?
2019/04/25 (Thu)
☆法話に持ち込め
マツカ君の別荘で満開の桜を愛でつつ、美味しい料理に舌鼓。
けれどもゲストの喋りが最悪、花板さんの腕までエロい話に。
シロエ 「切り替えは、キース先輩の腕の見せ所ですよ!」
サム 「そうだぜ、せっかくの料理が台無しじゃねえかよ」
スウェナ「花板さんにも失礼だわよね、今の調子じゃ…」
頑張って法話に持ち込みなさいよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お料理から何とかならないの? 煮物椀よ?」
ジョミー「あー、そういえば、お椀の船って無かったっけ?」
マツカ 「一寸法師の話ですよね、それが何か?」
ジョミー「阿弥陀様だってば、船がどうとか…」
確かキースの法話にあった、とジョミー君。
ジョミー「あんまりハッキリ覚えてないけど、なんだっけ…」
サム 「お前、それでも坊主なのかよ、光背だぜ、ソレ」
シロエ 「ありましたね、船の形の話が!」
これはチャンスです、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「キース先輩、此処から法話の方向に!」
キース 「精進料理にはなっていないが、椀ではあるな…」
よし、と副住職が繰る左手首の数珠レット。
キース 「お椀の船の話が出たが、聞いたことはあるか?」
Aブルー「えーと? それはどういう話なんだい?」
キース 「親指姫のように小さな男の子の、出世物語だ」
お椀の船で旅に出るのだ、とキース君。
キース 「川を遡って都に行ってな、お姫様に仕えて…」
Aブルー「へええ…。お椀って、こういうヤツで?」
キース 「うむ。お箸を櫂にして漕いでゆくんだ」
お椀といえども使いようだな、と指差す見事な煮物椀。
キース 「その子供は自力で出世を遂げたが、阿弥陀様は…」
Aブルー「自力じゃ出世をしていないのかい?」
キース 「逆だ、全ての衆生を救う誓いをお立てになった」
Aブルー「そうなんだ? それもエロさの表れなのかな?」
キース 「偉いお方だからこそ、出来ることだな」
そして船まで持っておられる、と合掌を。
この展開は、法話…。
2019/04/26 (Fri)
☆極楽に行くには
マツカ君の別荘でお花見と御馳走、花板さんが奮う見事な腕。
ところがゲストの喋りが酷すぎ、キース君が法話に方向転換。
キース 「俺たちの宗派だと、阿弥陀様のお背中にはだな…」
Aブルー「逸物だよねえ、超特大のヤツ!」
背中に背負っているんだもんね、と頷くソルジャー。
Aブルー「船になるくらいにデカいヤツでさ、ズンズンと…」
キース 「お念仏を唱えた人間は全て、お浄土に迎えて…」
Aブルー「まさに天国行きなんだよねえ、みんな漏れなく!」
キース 「間違えるな、其処は天国じゃなくて極楽だ」
西方極楽浄土と呼ぶのだ、と副住職、合掌。
キース 「阿弥陀様がお立てになった誓いで、出来たんだ」
Aブルー「そうなんだ? でもって、誰でも行けるんだね?」
キース 「お念仏を一度でも唱えていればな」
必ず救うと仰っておられる、と副住職。
キース 「だから、あんたも真面目にお念仏をだ…」
Aブルー「ああ、そこのトコは大丈夫! 代理がいるから!」
A船長 「私が唱えさせて頂いております、ブルーの分も」
Aぶるぅ「えとえと…。ぼくの分は?」
代わりに唱えてくれているの、と悪戯小僧の割り込みが。
Aぶるぅ「なんだったっけ、お念仏? ぼくの分まで?」
A船長 「いや…。何故、お前の分まで必要なんだ」
極楽の蓮を予約しているのは私とブルーだ、という返事。
A船長 「同じ蓮の上でお願いします、と頼んでいるのだが」
Aぶるぅ「えーっ、酷いよ、ぼくはどうなるの!?」
それだと覗きに行けないじゃない、と悲鳴を上げる悪戯小僧。
Aぶるぅ「ねえ、ぼくの分も! ぼくにもお念仏!」
A船長 「わ、私は覗かれていると、意気消沈で…!」
萎えるからやめて欲しいのだが、とキャプテン、ガクブル。
A船長 「お念仏の代理など、勘弁してくれ…!」
Aぶるぅ「そんなぁ、ぼくの生き甲斐がぁーっ!」
キース 「自分で唱えろ!」
たった一回でも有効なんだ、と言ってますけど。
唱えますかねえ…?
2019/04/27 (Sat)
☆置き去りなお子様
マツカ君の別荘で桟敷でお花見、花板さんの素晴らしい料理。
なのにゲストの喋りが酷くて、キース君が法話ですけれど…。
Aぶるぅ「やだやだ、お念仏なんて嫌だもんーっ!」
キース 「唱えないと、お浄土に行けないのだが…」
Aぶるぅ「それもヤだけど、お念仏も嫌ぁーっ!」
ハーレイがやればいいじゃない、と悪戯小僧がギャーギャー。
Aぶるぅ「ブルーの分だけやるってズルイよ、ぼくの分も!」
A船長 「どうして私が、覗きを呼ばんといかんのだ!」
断固断る、とキャプテン、眉間に皺を。
A船長 「ぶるぅは放って、法話の続きをお願いします」
キース 「そうだな、焚合わせも来たし…。タケノコだな」
シロエ 「これも美味しそうですね、鯛の子もありますよ」
ジョミー「ホント、色々と凝ってるよねえ…」
盛り付けが凄く上品だしさ、とジョミー君。
ぶるぅ 「うんっ! ちゃんと器に合わせてるよね」
ブルー 「見事な腕だよ、流石は花板さんだけあるねえ…」
Aブルー「せっかくの料理だし、法話もよろしく!」
阿弥陀様のエロい話の続きを…、とソルジャーの輝く瞳。
Aブルー「漏れなく極楽に行けるんだよねえ、お念仏で!」
キース 「もちろんだ。そのために船で衆生を救いに…」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくも、お船に乗りたいようーっ!」
置き去りだなんて酷すぎるよう、と大食漢の悪戯小僧。
Aぶるぅ「ぼくの覗きも役立つ筈だよ、いつかはきっと!」
A船長 「いや、絶対に無いと思うが」
Aぶるぅ「でもでも、ブルーは見られていても平気だし!」
Aブルー「興奮するってわけじゃないからねえ…」
覗きが役立つとは思えないけれど、とソルジャーも。
Aブルー「ハーレイが萎えてしまうと困るし、諦めてよ」
シロエ 「まさか置き去りにするんですか? こんな子供を」
Aブルー「仕方ないだろ、ぼくたちの極楽ライフのためには」
スウェナ「酷すぎるわよ!」
何か方法は無いのかしら、とスウェナちゃん。
可哀想ですしね…?
2019/04/28 (Sun)
☆助けてあげるべき
マツカ君の別荘で桜を愛でつつ、花板さんが作る料理に舌鼓。
けれど何故だか法話なわけで、只今、悪戯小僧が大ピンチ。
Aぶるぅ「酷いよ、酷いよ、ぼくを置いてくなんてーっ!」
Aブルー「でもねえ…。お前の覗きは、よろしくないから」
A船長 「極楽の蓮は、ブルーと私のために予約中なのだ」
断じて、お前のためではない、とキャプテンの渋面。
A船長 「嫌なら自力で何とかするのだ、お念仏を唱えて」
Aぶるぅ「やだやだ、置き去りも嫌だけど、お念仏も嫌ぁ!」
あんなの絶対、唱えないから、と涙目になっている悪戯小僧。
Aぶるぅ「どうすればいいの、ぼく、置いてかれるよーっ!」
キース 「自業自得だと思うがな」
スウェナ「だけど、ぶるぅはお子様よ?」
実年齢は何歳だろうと子供じゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「可哀想よ、助けてあげなさいよ!」
シロエ 「そうです、阿弥陀様の船に乗せてあげて下さい」
キース 「しかしだな…」
ブルー 「みんなもこう言ってるんだし、助けなくちゃね」
それが坊主の役目だろう、と銀青様のお言葉が。
ブルー 「君が代理で唱えてあげれば、解決なんだし」
シロエ 「あっ、そうですね! キース先輩なら!」
サム 「プロの坊主だし、キャプテンよりも優秀だぜ」
唱えてやれよな、とサム君も。
サム 「ケチっていねえで、ほれ、十回ほど」
キース 「お十念か…。確かに坊主の基本ではある」
ブルー 「何をするにも南無阿弥陀仏は、坊主の心得だしね」
いただきます、の代わりにだって南無阿弥陀仏、と銀青様。
ブルー 「可哀想なぶるぅのために、お念仏!」
キース 「承知した。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
左手首の数珠レットを繰り、お念仏を朗々と。
キース 「よし、十回だ! これで、ぶるぅもお浄土だな」
Aぶるぅ「ありがとう、キース! 覗き、頑張る!」
キース 「いや、そこは…」
頑張らなくてもいいと思うが、とタラリ冷汗。
お浄土で、覗き…。
2019/04/29 (Mon)
☆阿弥陀様と仲良く
マツカ君の別荘の桟敷でお花見、花板さんが作る料理も絶品。
何故だか法話になりましたけれど、悪戯小僧もお浄土が確定。
Aぶるぅ「せっかく行けるんだもの、覗かなくっちゃ!」
A船長 「わ、私は遠慮したいのだが…!」
Aブルー「うーん…。ぶるぅ、覗きはコッソリお願い」
ハーレイが萎えると困るからね、とソルジャー、真剣。
Aブルー「蓮の花びらに隠れてやるとか、そんな感じで」
Aぶるぅ「隠れられそうなら頑張るけれど…。どうかなぁ?」
蓮の仕組みが分からないよ、と視線が副住職に。
Aぶるぅ「んとんと、蓮の花に隠れられる所はあるの?」
キース 「な、無いと思うが…。阿弥陀様が御覧になる以上」
Aぶるぅ「それって、なあに?」
キース 「阿弥陀様は、お浄土の全てに目を配られて…」
有難いお話も聞かせて下さるのだ、という解説。
キース 「だから隠れるような場所は無くて、丸見えかと」
Aぶるぅ「そうなの? じゃあ、ぼくが覗きをしなくても…」
阿弥陀様が覗いているんだよね、と弾ける笑顔。
Aぶるぅ「ハーレイ、聞いた? 覗きは、阿弥陀様だって!」
A船長 「そ、そんな…。エロい人だとはいえ、覗きとは…」
Aブルー「いいじゃないか、そのために遠い蓮だろ?」
阿弥陀様から遠い蓮なら少しはマシだ、とソルジャー、激励。
Aブルー「それに阿弥陀様もエロい人だから、大丈夫!」
Aぶるぅ「ぼく、阿弥陀様と仲良くなるーっ!」
一緒に覗きをするんだも~ん! と跳ねるお子様。
Aぶるぅ「キース、お念仏ありがとう! 頑張るからね!」
キース 「そ、そうか…。良かったな」
お浄土でも楽しく暮らしてくれ、と繰る数珠レット。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
シロエ 「あっ、次の料理が来ましたよ! 美味しそうです」
ジョミー「法話で宴会も悪くないよね、今日は最高!」
マツカ 「どんどん召し上がって下さいね」
絶好のお花見日和ですから、と御曹司。
今月、これにて中継終了~。
2019/04/30 (Tue)