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シャングリラ学園つれづれ語り

☆見た目を重視


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困るという副住職。
濡れ鼠防止に欲しいのが車、けれど資金が無いのだそうで…。

シロエ 「高校生ではダメって言っても、先輩はですね…」
マツカ 「見た目だけですし、問題無いと思うんですけど」

住職の資格はあるんですから、と御曹司。

マツカ 「バイトの口なら紹介しますよ、お望みだったら」
サム  「おいおい、葬祭センターまでやってるのかよ?」

なんかイメージ違うんだけど、とサム君、ポカーン。

サム  「財閥なんだし、あっても不思議じゃねえけどさ…」
マツカ 「いえ、流石にそっちは無いですね。ウチの家には」
ジョミー「だったら、コネがあるってわけ?」
マツカ 「ええ。大きな会社は、社葬なんかがありますし…」

そっち系の会社とのお付き合いもあります、という答え。

マツカ 「菩提寺とか、ホテルでお別れ会とかにしても…」
ブルー 「準備が要るから、間に入って貰うんだよ」

その道のプロというヤツに、と銀青様の説明が。

ブルー 「でないと余計な手間がかかって、大変だしね」
スウェナ「そうなのね! それならキースのバイトだって…」
シロエ 「コネでなんとか出来そうですね!」

押し込んであげて下さいよ、とシロエ君。

シロエ 「車を買う資金が貯められるように、いいトコを」
マツカ 「もちろんです。家から近い所がいいですか?」

その方が何かと便利ですしね、との質問ですけど。

キース 「さっきも言ったが、俺は高校生だしな…」
サム  「ウチの学校、バイトは禁止じゃねえと思うぜ」
キース 「俺の外見が問題なんだ!」

葬祭センターは見た目を重視だ、と副住職。

キース 「なんと言っても、一期一会のようなものだし…」
シロエ 「お葬式なら、どれでもそうでしょう?」
キース 「初めて頼む坊主なんだぞ、高校生でいいのか?」
一同  「「「そ、それは…」」」

なんだかマズイような気がする、と誰もが絶句。
若すぎるお坊さん…。


2019/06/16 (Sun)

 

☆厳しいバイト


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困っている副住職。
濡れないように欲しいのが車、なのに資金が全く無くて…。

シロエ 「元老寺の檀家さんだったら、いいかもですけど…」
サム  「まるで知らねえ家の場合は、アレかもなあ…」

葬儀代をケチったみたいじゃねえか、とサム君の声。

サム  「若い坊主が来るってことはよ、バイト料もよ…」
ジョミー「それなりに安いと思われるよね、絶対に」
ブルー 「詳しい人なら、法衣の色で分かるんだけどね…」

キースが、そこそこの坊主なことは…、と銀青様。

ブルー 「だけど素人さんの場合は、顔だけ見るしね…」
シロエ 「ケチったんだな、と判断されるんですね」
キース 「分かったか? だから採用は見た目を重視だ」

たとえ僧階は低かろうとも、偉そうな坊主、という話。

キース 「老僧なんかは高めになるんだ、重鎮っぽいから」
一同  「「「うーん…」」」

バイトな時点で重鎮も何も…、と思っても、厳しいのが現実。

マツカ 「するとキースを紹介したって、ダメですか…」
キース 「マツカのコネだし、雇っては貰えそうなんだが…」

役僧どまりで、補佐役だよな、と副住職の深い溜息。

キース 「疲れるだけで、大した金にはならんだろう」
ジョミー「それじゃ車は買えないよね…」
??? 「なになに、車が欲しいって?」

ぼくにお任せ、とソルジャー登場(会話表記はAブルー)。

Aブルー「車くらいなら買ってあげるよ、ぼくが!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間から!」

暇だから覗いてたんだよね、と悪びれない人。

Aブルー「葬祭センターでバイトするより、ぼくのお金で!」
シロエ 「自分で稼いだお金じゃないですよね、ソレ?」
Aブルー「当然じゃないか、ノルディに貰ったお小遣い!」
キース 「エロドクターか…」
Aブルー「そうだけど?」

でもお金には違いないよね、とソルジャーの笑顔。
それは確かに…。


2019/06/17 (Mon) 

 

☆有難さが問題


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困るという副住職。
濡れ鼠防止に切実に欲しいアイテムが車、なのに無いお金。

Aブルー「誰のお金だって、いいと思うけどね? この場合」
シロエ 「でもですね…。エロドクターのお金というのは…」
サム  「なんか罰当たりな感じだよなあ、聞いていてもよ」

浄財という気がしねえんだよな、と僧籍な人も。

サム  「ヒルマン先生とかだったらよ、有難そうだけどよ」
ジョミー「そうだよねえ…。ゼル先生でも、いい感じかも!」
シロエ 「教頭先生だとアウトなんですね、分かります」

有難さランキングというヤツが…、と大きく頷くシロエ君。

シロエ 「ブラウ先生なんかも、いいかもですよ」
マツカ 「気っぷの良さはピカイチですしね、姉御肌で」
スウェナ「エラ先生でも真面目で、素敵だわよ」
Aブルー「あのさあ…。その先生たちは払ってくれるわけ?」

キースのための車の資金、とソルジャーの問い。

Aブルー「それなら有難いだろうけど、どうなのかな?」
シロエ 「えーっと…。前借りとかは出来るんでしょうか?」
スウェナ「利息が凄いかもしれないわねえ…。人によっては」
ジョミー「ゼル先生とかは、そうかもしれないよね…」

トイチの利子とか言うんだっけ、とジョミー君。

ジョミー「闇金以上にキッツイかもねえ、もしかしたら…」
シロエ 「教頭先生は甘そうですけど、有難さの方が…」
マツカ 「ランキング外って感じですしね、残念ながら」

エロドクターほどじゃないですけれど、と御曹司の溜息。

マツカ 「狙い目はブラウ先生かも…」
キース 「だが、先生に借りるというのも…」

何か間違っているような…、と副住職が振っている首。

キース 「バイトしな、と言われそうでな、アッサリと」
シロエ 「それは間違いないですね…。先生ですから」
Aブルー「だから、ぼくが出すって!」
キース 「しかしだな…」

金の出処が有難くない、と話はループ。
さて、どうなる…?


2019/06/18 (Tue)

 

☆クリーンな病院


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困っている副住職。
法衣が濡れないように欲しいのが車、けれど資金が無い現実。

Aブルー「有難くないって、どういう意味でさ?」
キース 「エロドクターの金だという所だが?」

よりにもよって、あんなヤツの…、と副住職が顰める顔。

キース 「エロドクターという渾名な時点で、察してくれ」
Aブルー「うーん…。だけど、真っ当な稼ぎだよ?」

盗んだお金とかではないし…、とソルジャーの反論。

Aブルー「大病院の院長だしねえ、人助けして稼いだお金!」
サム  「そういや、そういうコトになるかもなあ…」
スウェナ「あれでも腕は凄いと聞くわね、外科だったかしら」
ブルー 「専門は外科だけど、オールマイティーだよ」

ダテに長生きしていないから…、と生徒会長。

ブルー 「腕もいいし、それを慕って人材の方も集まるし…」
シロエ 「経営手腕も凄いんですね、儲かってるってことは」
マツカ 「そうなるでしょうね、経営者としても一流かと…」

医者の腕だけでは、あそこまではなかなか…、と御曹司も。

マツカ 「ついでに言うなら、荒稼ぎではないようですよ」
一同  「「「へ?」」」
マツカ 「患者さんから毟ってはいないらしいです」

チップも受け取らないそうなんですよ、とマツカ君の情報。

マツカ 「相手が大金持ちの場合は、寄付という形で…」
シロエ 「お礼を貰ってるんですか?」
マツカ 「どうしても、と言われた時だけですね」

他の医師にも徹底しているみたいですよ、という話。

マツカ 「ですから、クリーンな病院で…」
キース 「あの野郎がか?」
マツカ 「意外ですけどね」

この情報は本物ですよ、と御曹司が押す太鼓判。

マツカ 「真っ当な稼ぎには違いないです、正真正銘」
Aブルー「ほらね、マツカのお墨付き!」
キース 「そうなのか…」
Aブルー「納得したなら、ぼくのお金で!」

車を買ってくれたまえ、とソルジャーの笑顔。
買いますか?


2019/06/19 (Wed)

 

☆二台持ちでどうぞ


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困るという副住職。
濡れ鼠防止に欲しいのが車、けれど資金が無い、悲しい現実。

Aブルー「遠慮しないで買ってよね! いい車を!」
サム  「軽自動車で充分なんだぜ、月参り用は」
Aブルー「そうなのかい? 高級車は歓迎されないと?」

お金はいくらでもあるんだけれど…、と気前のいい話。

Aブルー「だからキースの好みに合わせて、ドッカンと!」
ブルー 「あのねえ…。そういう場合は、二台持ちだよ」
一同  「「「はあ?」」」

二台持ちとは何のことだ、と誰もがキョトン。

シロエ 「会長、それって、どういう意味ですか?」
ブルー 「高級車を持つなら、他に月参り用のを一台!」
スウェナ「どうして、そういうことになるのよ?」
ブルー 「坊主丸儲けと言われないように、予防線だね」

それと月参りは機動力が最優先、と銀青様の解説。

ブルー 「駐車場はあっても道が狭いとか、色々あるから」
シロエ 「なるほど、それなら分かります」
Aブルー「ふうん…。だったら、二台、買ってあげるよ」

月参り用のと、高級車とを…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「まずはカタログを貰うトコかな、あちこちで!」
サム  「おい、キース…。運が向いて来たじゃねえかよ」

車が二台も貰えそうだぜ、とサム君がグッと立てる親指。

サム  「アレだよな、維持費とかも払ってやるんだろ?」
Aブルー「もちろんだよ! ドンと任せてくれたまえ!」

ガソリン代は基本の「キ」だね、と胸を叩く人。

Aブルー「だからキースは選ぶだけ! 欲しい車を!」
一同  「「「イイネ!!!」」」

実に素晴らしい話なのでは、と一同、感激。

シロエ 「良かったですねえ、キース先輩! 車ですよ!」
ジョミー「しかも二台って、ゴージャスだよねえ!」
スウェナ「タダで貰えるトコがいいわよ」
キース 「しかし、タダほど…」

高いモノは無いと言うからな、と副住職の渋面。
裏があると…?


2019/06/20 (Thu)

 

☆通貨が違います


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困っている副住職。
濡れないように車が欲しくて、なのに資金が無いんですけど。

キース 「俺が思うに、この話には絶対、裏があるな」
シロエ 「まさか…。お小遣いには困っていない人ですよ?」

おまけに使う場所が少ない人です、とシロエ君。

シロエ 「あっちの世界では、通貨が違うでしょうからね」
Aブルー「そうなんだよねえ、残念なことに全く別物!」

古銭としての価値さえ無くってさ、とソルジャー、不満げ。

Aブルー「古銭で通るなら、売ったら儲かりそうだけど…」
ブルー 「君の世界の古銭とは違うわけなんだね?」
Aブルー「期待しながら調べてみたけど、違ったねえ…」

同じ地球なのに、この差はいったい…、と嘆くソルジャー。

Aブルー「きっと、こっちの地球は滅びはしないんだよ」
シロエ 「別の歴史を辿るんですね、そっちとは」
Aブルー「うん、多分…。通貨が違うくらいだからさ」

他の部分は似ているのにね、という話。

Aブルー「大陸の形とか、その辺は瓜二つなんだけどねえ…」
シロエ 「それじゃ昔は、お寺なんかもあったんでしょうか」
Aブルー「さあ、そこまでは…。興味ないから」

それでキースの車の方は…、と副住職の方に視線が。

Aブルー「もう今日にだって、買ってくれてもいいんだよ?」
サム  「ほらよ、こう言ってくれてるしよ…」
スウェナ「買いに行きましょうよ、この際、みんなで!」

素敵な車を選びましょ、とスウェナちゃんの提案。

スウェナ「軽自動車じゃなくて、高級車の方ね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 楽しそう!」

高級車のお店は素敵だもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「サービス、とっても充実してるし!」
ジョミー「なんで、ぶるぅが知ってるわけ? そんなお店を」
ブルー 「それはもちろん、ぼくと一緒に行ってるからだよ」
一同  「「「ええっ!?」」」

どうして高級車の店に、と一同、仰天。
生徒会長が…?


2019/06/21 (Fri) 

 

☆高級車に乗る人


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困るらしい副住職。
車があればいいんですけど、資金が無いのが悲しいわけで…。

ジョミー「高級車の店って…。ブルー、車を持ってたっけ?」
シロエ 「知りませんよね、会長の車なんて…」
ブルー 「うーん…。持ってると言えば、持ってるかな?」
一同  「「「えええっ!?」」」

実は運転できたのか、と誰もがビックリ。

シロエ 「いつの間に免許を取ったんです!?」
ブルー 「取ってないけど?」
サム  「それじゃ無免許運転なのかよ!?」
Aブルー「問題ないと思うけどねえ、バレなかったら」

事故らなければいいんだしね、とソルジャーの割り込み。

Aブルー「現にぼくだって運転してるよ、ノルディの車を!」
シロエ 「マジですか!?」
Aブルー「たまに、峠を攻めたりするねえ!」

きっとブルーも同好の士だよ、と笑顔全開。

Aブルー「で、君のオススメは、何処の峠なのかな?」
ブルー 「ぼくは峠は攻めないから!」
Aブルー「えーっと…? それじゃ難しい一般道とか?」

狭くてカーブが山ほどあって…、とソルジャー、興味津々。

Aブルー「君には負けていられないから、ぼくも挑戦!」
ブルー 「そういう所も走らないってば、運転しないし!」
一同  「「「へ?」」」

運転しないとは、これ如何に…、と一同、キョトン。

シロエ 「車は持っているんですよね? 高級車を…?」
ブルー 「持っていないということもないねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーはソルジャーだしね!」

だから乗るのも高級車なの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「シャングリラ号よりは、車の方が安いもーん!」
サム  「そ、そうなのかよ? 運転手付きとか…?」
ブルー 「専属というわけでもないけど、運転手はいるね」
スウェナ「それで、高級車のお店に行くのね?」
ぶるぅ 「アフターサービス、一杯だしね!」

キースも車を買いに行こうよ、と言ってますけど。
高級車を…?


2019/06/22 (Sat) 

 

☆車を買うのなら


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困っている副住職。
濡れ鼠防止に車が欲しいのに、資金が無いという悲しい現実。

ぶるぅ 「んとんと…。ブルーの車と同じでもいいし…」
Aブルー「もちろん、ぼくは何処のでもいいよ!」

お金は出すから大丈夫、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「まずは高級車で、それから普段使いの方かな?」
ブルー 「買うなら、それがオススメのコースだね」
シロエ 「どうしてですか?」
ブルー 「店の扱いが違うからだよ!」

軽自動車を買いに行った時に…、と生徒会長。

ブルー 「高級車を買って、次は軽自動車を買うと言うと…」
サム  「呆れられるんでねえの?」
ブルー 「分かってないねえ、二台持ちは基本なんだよ?」

そういうお客様は多いんだよ、と指を一本立てまして。

ブルー 「目立たない車を買いに行く、と言うんだからさ…」
シロエ 「どうなるんです?」
ブルー 「車を出してくれるわけだよ、次の店まで!」

それもアフターサービスの内、と優雅な微笑み。

ブルー 「車で来たお客様じゃないから、送迎ってね!」
サム  「まさか、この人数でもオッケーなのかよ?」
ブルー 「当然だってば、そしてお店の車だから…」

当然、高級車になるね、という説明。

ブルー 「そういう車で、運転手つきで乗り付けたら?」
スウェナ「思い切り、サービス良さそうね…」
ブルー 「下にも置かないおもてなしだね!」

たとえ買うのは軽自動車でも…、とニッコリと。

ブルー 「上客なのは間違いないから、それは丁重に…」
シロエ 「扱ってくれるというわけですか!」

だったら、そのコースで行きましょう、とシロエ君。

シロエ 「キース先輩、まずは高級車です! 凄い車を!」
マツカ 「オススメの車種を知りたいのなら、調べますけど」
Aブルー「なるほど、マツカなら適任だよねえ!」
ぶるぅ 「行こうよ、キース!」

どんな車が買いたいの、という声ですけど。
キース君の好みは?


2019/06/23 (Sun)

 

☆条件付きでお願い


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困るという副住職。
車があればいいんですけど、無いのが資金で、そこへ助け舟。

ぶるぅ 「ねえねえ、キースはどんな車が欲しいの?」
キース 「どうせ買うなら、カッコいいのが好みだが…」
マツカ 「スポーツタイプになるんでしょうか?」
キース 「どちらかと言えば、そっちだが…。おい!」

この話、本当に裏は無いのか、と視線をソルジャーに。

キース 「どうも話がうますぎるんだが、気になるな」
Aブルー「えっ、裏なんかは無いけれど? 純粋な好意!」

いつもお世話になっているから、とパチンとウインク。

Aブルー「このくらいはさせて貰わないとね、たまにはさ!」
キース 「しかしだな…。タダほど高いものは無い、と…」
シロエ 「それは言いますけど、今回は大丈夫そうですよ?」
キース 「だが、不安なんだ、タダだなんて!」

それも高級車と二台持ちだぞ、と副住職、落ち着かない模様。

キース 「絶対に後で何かある、としか思えないんだが!」
Aブルー「なんだかねえ…。タダじゃダメだと?」
キース 「俺には恐ろしいだけだな、それは」

うまい話にも裏があるものだ…、と疑いを拭えない人。

キース 「あんた、本当は何がしたいんだ?」
Aブルー「くどいね、君も…。タダだと言っているのにさ!」
シロエ 「押し問答より、この際、何か条件をですね…」
サム  「つけるのがいいかもしれねえなあ…」

乗る前にお念仏を必ず百回唱えるだとか…、と出された案。

キース 「お念仏か…。まあ、そのくらいなら…」
Aブルー「ぼくのために百回というのは、悪くないねえ!」

極楽の蓮を予約しているんだからさ、と頷くソルジャー。

Aブルー「それでいこうかな、車を買ってあげる条件!」
シロエ 「ええ、ネーミングライツよりはマシですしね!」
キース 「お、おい…!」
Aブルー「ネーミングライツ?」

なんだい、それは、とソルジャー、キョトン。
もしや、失言?


2019/06/24 (Mon)

 

☆嫌がられる方向で


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困っていた副住職。
欲しかった車が買えそうですけど、スポンサーが問題でして。

Aブルー「それは初耳なんだけど…。どういうモノだい?」
シロエ 「い、いいえ! 今のは忘れて下さい!」

条件はお念仏でお願いします、とシロエ君、ワタワタ。

シロエ 「そっちなら極楽に直結ですしね、素敵ですよ!」
Aブルー「はぐらかされると気になるよねえ…」

ちょっとスマホで調べようかな、とイヤンな台詞が。

キース 「スマホって、あんた、持っていたのか!?」
Aブルー「ノルディに預けっぱなしだけどね!」

ぼくの世界じゃ使えないから、と宙に取り出しまして。

Aブルー「うーん…。ブルー、充電器、貸して」
ブルー 「充電できていなかった、と?」
Aブルー「そう! こればっかりは、ぼくにもどうにも」
ブルー 「いいけど、ぼくので良ければ貸すよ?」

調べ物をする程度なら、とポケットに手を。

Aブルー「ありがとう! それじゃ、早速!」
シロエ 「ま、待って下さい!」
Aブルー「どうしてだい?」
シロエ 「キース先輩に殺されちゃいます!」

ぼくが、と語るに落ちる発言。

Aブルー「ふうん…? シロエが困るんだ?」
キース 「俺も大いに困ると思うが!」
サム  「馬鹿かよ、お前…」

墓穴を掘ってどうするんだよ、とサム君、溜息。

サム  「ネーミングライツに決まりじゃねえかよ、コレ」
ジョミー「だよねえ、キースが嫌がる方に行くよね」
Aブルー「調べなくても、君たちに聞くのが早そうだねえ!」

これはいいや、とエロドクター宅にスマホを瞬間移動。

Aブルー「ネーミングライツというのは、どんなモノかな?」
スウェナ「命名権よ、好きな名前を付けられるのよ」
マツカ 「企業の名前が多いですねえ、ナントカドームとか」
Aブルー「なるほど、それじゃ、キースの車に…」
シロエ 「わーっ!」

人生終わった、とシロエ君、ガクブル。
終わりそうですね…?


2019/06/25 (Tue)

 

☆名前が付きそうです


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困っている副住職。
欲しかった車が貰えそうですけど、話はイヤンな方向へと。

Aブルー「キースの車に、好きな名前を付ける権利かあ…」
シロエ 「お、お念仏でいいじゃないですか!」

キース先輩も乗り気ですし、とシロエ君、必死。

シロエ 「極楽のいい蓮が手に入りますよ、間違いなく!」
Aブルー「それもいいけど、御利益パワーも欲しいからねえ」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「極楽に行くまでの間だよ! 生きてる間!」

そこも御利益が欲しいんだよね、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「ネーミング…なんだっけ、それがいいかな、と」
キース 「あ、あんた、どうつけるつもりなんだ!」
Aブルー「それはもちろん! スッポンタケ1号と2号!」
一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」

それはヒドイ、と一同、ドン引き。

キース 「す、スッポンタケ……」
Aブルー「素敵だろう? 乗る度に意識して貰えるしね!」

そして月参りの御利益も分けて貰えそう、とニコニコニコ。

Aブルー「軽自動車の方が2号になるかな、つけるなら!」
キース 「最初の方の条件にしてくれ、お念仏に!」
Aブルー「嫌がる方をプッシュしたいのは、王道だよね!」

ダテに「ぶるぅ」と暮らしてないよ、とニッコリと。

Aブルー「ぼくのぶるぅなら、嫌がる方を選んでなんぼ!」
キース 「あんたは、ぶるぅと違うだろうが!」
Aブルー「長年一緒に暮らしているとね、似てくるんだよ」

思考も好みも、瓜二つにね…、と笑顔全開。

Aブルー「そういうわけだし、ネーミングの方で!」
キース 「そ、そんな…!」

なんてことだ、とキース君、シロエ君をギロリと。

キース 「どうしてくれる、お前のせいだぞ!」
シロエ 「そ、それはそうかもしれませんけど…!」
キース 「何か言い分があるなら聞くが?」
シロエ 「ありません…」

あったら、ぼくも助かりますが、とブルブル。
殺されるかも?


2019/06/26 (Wed) 

 

☆条件は名前で


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで困るらしい副住職。
濡れ鼠防止に欲しかった車、買って貰えそうな展開なのに…。

キース 「よりにもよって、その名前とは…。しかも両方…」
Aブルー「いい名前だと思うけれどね? 乗る度に供養で!」

日々の積み重ねが大切なんだろう、とソルジャーの笑み。

Aブルー「お念仏だって、毎日唱えてこそなんだよねえ?」
キース 「それを言うのか、唱えもしないあんたが!?」
Aブルー「門前の小僧っていうヤツだってば、覚えたんだよ」

君がしつこく言うものだから…、と涼しい顔。

Aブルー「そんなわけだし、車の名前はスッポンタケで!」
キース 「べ、別の名前はダメなのか? シャングリラとか」
Aブルー「その名前は船に使ってるだろう、こっちでも」

スッポンタケでいいと思う、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「条件を付けろと言ったのは君だよ、最初にね!」
キース 「確かに言ったが、お念仏で話がついただろうが!」
Aブルー「スポンサーはぼくだよ、忘れちゃ困るね」

条件を付ける権利も当然、ぼくに…、とニッコリと。

Aブルー「シロエ、いいアイデアをありがとう!」
シロエ 「い、いえ、ぼ、ぼくはこの件、無関係です!」
キース 「お前が知恵をつけたんだろうが!」

この馬鹿野郎に余計な知恵を、とキース君、ブチ切れ。

キース 「スッポンタケ号に乗れと言うのか、この俺に!?」
シロエ 「そ、そういうつもりはありませんけど…!」
キース 「だが、結果的にそうなるぞ!」

こいつに車を買って貰ったら、名前が付いて…、と怒り心頭。

キース 「やっと車が手に入りそうだったのに…!」
シロエ 「す、すみません…!」

この通りです、とシロエ君、土下座。

シロエ 「謝りますから、諦めて下さい、キース先輩!」
キース 「俺に乗らせるつもりなんだな!」
シロエ 「そ、そうじゃなくって…!」

乗れとは言っていませんから、と顔面蒼白。
どうなるんでしょう?


2019/06/27 (Thu) 

 

☆ツケるそうです


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りで困っている副住職。
濡れ鼠防止に車が欲しくて、けれど資金が無かったわけで…。

シロエ 「この通り、謝りますってば! 車の件は!」
キース 「詫びるから乗れと言うんだろうが、酷い車に!」

なんという名前を付けてくれたんだ、と副住職、怒りMAX。

キース 「もう少しマシな名前だったら、まだ俺だって…!」
Aブルー「えーっと? マシっていうのは、どんな感じで?」
キース 「乗ってて惨めにならないヤツだ!」

背中にズシンと来ない感じに…、とブツブツブツ。

キース 「お念仏号とか、そういうのならば、耐えられる!」
Aブルー「でもねえ…。嫌がる条件でなんぼだしねえ…」

ぼくの「ぶるぅ」を見習うならば、とソルジャー、顎に手を。

Aブルー「覗きが生き甲斐なくらいで、ぼくのハーレイに…」
サム  「嫌がられてるよなあ、その趣味はよ…」
Aブルー「そうなんだよ! ぼくは、ぶるぅを見習いたい!」

スッポンタケ号で決まりだよね、と親指をグッと。

Aブルー「それじゃ車を買いに行こうか、何処に行きたい?」
キース 「……いや、もういい……」
Aブルー「遠慮しないで、高級車の店!」
キース 「どう転がっても、嫌な名前が付くからな…」

この件に関しては、無かったことに…、とフウと溜息。

キース 「いい夢を見たと思っておこう。そして忘れる!」
Aブルー「そう言わずにさ!」
キース 「いいんだ、シロエにツケておくから」
一同  「「「へ?」」」

どうして、そこでシロエ君に…、と誰もがキョトン。

ジョミー「シロエにツケるって、どういう意味さ?」
キース 「文字通りだが?」

シロエが金欠になったら発動するのだ、とニンマリと。

キース 「誰かが金を貸すとなったら、例のヤツをだな…」
スウェナ「ネーミングライツを使うのね?」
キース 「ああ、俺の分を無料で譲ってやるぞ」

シロエが嫌がる名前で頼む、とパチンとウインク。
復讐ですね…?


2019/06/28 (Fri)

 

☆戦犯にされる人


雨がシトシトな梅雨のシーズン、車が欲しかったのが副住職。
けれど逃してしまったわけで、その責任はシロエ君の上に。

シロエ 「ぼ、ぼくが嫌がる名前って…。何に付くんです?」
キース 「さあな? 工具かもしれんし、完成品かも…」
サム  「あー、借金で買ったパーツで作ったヤツな!」

そいつに嫌がる名前なのな、とサム君、ニンマリ。

サム  「シロエ、楽しみが出来たじゃねえかよ」
シロエ 「た、楽しみって…。ぼくはお金は借りません!」
ジョミー「どうかな、ソレ…。絶対って言える?」
スウェナ「高いパーツは沢山あるわよ、それに、この先…」

技術の進歩で増える一方じゃないかしら、とスウェナちゃん。

スウェナ「最先端のメカを自作となったら、高そうよ」
シロエ 「マツカ先輩に借りますから! そういう時は!」
キース 「おい、マツカ。貸す時は俺に言うんだぞ?」

ネーミングライツを譲るからな、と副住職の瞳がキラリ。

キース 「俺に黙って貸してやるほど、甘くないだろう?」
マツカ 「そうですね…。今回の件がありますから…」

キースが気の毒すぎますし、と御曹司も心から同情を。

マツカ 「ですから、シロエには悪いんですけど…」
シロエ 「マツカ先輩に借りても、変な名前が…?」
マツカ 「ええ、申し訳ありません」

そちらの方に頼むというのは…、と視線がソルジャーへと。

マツカ 「シロエの場合は、名前は特に付きませんよね?」
Aブルー「付けても意味が無いからねえ…」

お坊さんじゃないし、とソルジャー、溜息。

Aブルー「あーあ、ぼくの夢のスッポンタケ号が…」
キース 「俺だって夢が砕けたんだ!」

雨の中を月参りが続くんだ、とキース君、ブツブツブツ。

キース 「シロエが余計なことを言わなかったら…」
ジョミー「車、買えてたよね…」
キース 「そうなんだ、しかも二台持ちでな!」
サム  「戦犯かよ…」

A級だよな、とサム君のキッツイ指摘。
シロエ君の運命は…?


2019/06/29 (Sat)

 

☆仇を討つのなら


梅雨のシーズンは雨がシトシト、車さえあれば助かる月参り。
副住職の夢のアイテム、けれどもシロエ君の失言でパアに。

キース 「この馬鹿野郎をどうしてくれよう、よくも車を…」
ジョミー「A級戦犯になるってことはさ、死刑だよねえ?」
キース 「ああ、本当に殺してやりたいくらいだが!」

坊主は殺生禁止なんだ、と言いつつ指をボキボキボキ。

キース 「いっそタコ殴りにするというのも、一興だな」
シロエ 「そ、そんな…! 謝りますから、それだけは…!」
サム  「シロエの腕なら、逃げ切れるんでねえの?」

ダテに柔道、やってねえだろ、とサム君、しれっと。

サム  「キースが本気で殴って来たって、自慢の腕でよ…」
シロエ 「無理ですよ! キース先輩の方が腕が上です!」
キース 「分かっているなら、それでいい。…覚悟しろよ」

車の仇を討ってやるから、と必殺の構え。

キース 「二台分だし、命は無いと思っておけ!」
シロエ 「ひぃぃっ!」
Aブルー「キース、スッポンタケ号の仇をよろしく!」
キース 「……なんだって?」

どうしてそういうことになるんだ、とソルジャーをギロリ。

キース 「俺が討ちたいのは、俺の車の仇なんだが!」
Aブルー「だから、スッポンタケ号だろう?」

1号と2号、とソルジャー、真剣。

Aブルー「誕生する前に消えちゃったしねえ、可哀想に…」
キース 「シロエを殴ると、そうなるのか?」
Aブルー「当然だよ! ぼくも残念なんだから!」

シロエに存分にかまして欲しい、と言ってますけど。

キース 「くっそぉ…。目の前に仇がいるのに…」
サム  「討たねえのかよ?」
キース 「俺の拳が穢れるからな!」

怪しげなモノの仇は討てん、と引っ込める拳。

キース 「仕方ない、未来にツケておこう」
シロエ 「ど、どうなるんですか…?」
キース 「俺が忘れることを祈っておくんだな!」

この一件を、と捨て台詞が。
どうなりますやら、今月、これにて中継終了~。


2019/06/30 (Sun)






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