☆キレたら怖いかも
棚経の日がやって来たのに、文句だらけのシャン学メンバー。
キース君を別の世界へ送ってしまえ、という案が出たのに…。
シロエ 「呪詛のスキルって…。ジョミー先輩が、ですか?」
ブルー 「全く無いとは言い切れないよ?」
才能に目覚めたら、可能性の方は無限大、と生徒会長。
ブルー 「宗派の勉強だけじゃなくって、他にもね」
マツカ 「ブルーみたいに、別の宗派での修行でしょうか?」
ブルー 「そう! 君たちに復讐を誓っていたらね」
呪詛の勉強をしに行くかもね、と生徒会長、大真面目な顔。
ブルー 「それでもキースを消したいかい?」
一同 「「「うっ…」」」
それはリスクが高すぎるのでは…、と誰もがブルブル。
シロエ 「ジョミー先輩がキレたら、怖いでしょうか…?」
マツカ 「どうなんでしょうね、ぼくは知りませんけど…」
スウェナ「マツカがキレても、怖いキャラになるのよ?」
この前、学習済みじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「だからジョミーも、ブチ切れた時は…」
シロエ 「半端ないかもしれませんね…」
マツカ 「呪詛は勘弁願いたいですよ」
ブルー 「そう思うんなら、キースの件は諦めたまえ」
迷惑でも呪詛の心配は無い、と生徒会長、いえ銀青様の仰せ。
ブルー 「妙な仏様に追われるだけだし、耐えるんだね」
シロエ 「呪詛されるよりは、まだマシでしょうか…」
マツカ 「誰かさんもセットですけど、呪詛は無いですよね」
スウェナ「呪詛は怖いわよ、マツカの怖いキャラよりも!」
呪われるわけでしょ、とスウェナちゃん、顔面蒼白。
スウェナ「藁人形に五寸釘を打って…」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
怖すぎる、と響き渡る悲鳴。
シロエ 「諦めましょう、キース先輩の件は!」
ブルー 「それがオススメ。藁人形では済まないからね」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「本気の呪詛は、そんなのじゃないよ」
藁人形は素人向けだからね、と生徒会長。
本気の呪詛は…?
2019/08/16 (Fri)
☆本気の呪詛は嫌だ
棚経の日を迎えているのに、文句ばかりのシャン学メンバー。
キース君さえ消えてくれれば、という案も出ましたが…。
スウェナ「藁人形って、素人向けなの?」
ブルー 「そうだけど? その気があれば、誰でも出来るし」
藁人形と釘さえあれば…、と生徒会長、いえ、銀青様。
シロエ 「それじゃ、本気の呪詛というのはどうなんです?」
ブルー 「祈祷をしないと駄目だからねえ…」
マツカ 「素人さんがお経を読んでも、駄目なんですか?」
ブルー 「まるで効き目が違ってくるから…」
それに素人だと危険も満載、という返事。
シロエ 「あのぅ…。危険って、どういう意味ですか?」
ブルー 「呪詛返しというのを知ってるかい?」
スウェナ「かけられた呪詛を跳ね返す、ってヤツかしら?」
ブルー 「うん。それと似たようなことになる場合がね」
素人さんが下手に祈祷をしたならば…、とフウと溜息。
ブルー 「なにしろ、祈祷の言葉自体に効果があるから…」
シロエ 「かける代わりに、自分にかかると言うんですか?」
ブルー 「平たく言えばそういうことだね、セルフ呪詛返し」
まるで返していないけどさ、と銀青様の解説が。
ブルー 「もっとも相手の視点からすれば、呪詛は返って…」
スウェナ「呪詛しようとした人がアウトになるわけね?」
ブルー 「そうなんだよ。だから素人さんには危険だと…」
藁人形程度にしておかないと…、と赤い瞳が大真面目。
ブルー 「その分、プロの呪詛は怖いよ」
シロエ 「ジョミー先輩が、そういうスキルを?」
ブルー 「才能があれば、身につけるかもね」
そして君たちを恨んで復讐、と恐ろしすぎる台詞をサラッと。
ブルー 「それでもいいなら、キースを消してしまうんだね」
シロエ 「いえ、いいです! リスクの方が高いですから!」
スウェナ「後悔先に立たずだものねえ…」
マツカ 「例の仏様は、諦めるしかないですよね」
大人しく棚経を勤めましょう、と御曹司。
その方が吉…。
2019/08/17 (Sat)
☆上等すぎるお膳
棚経の日を迎えたシャン学メンバー、キース君を消す計画を。
けれどリスクの方が高くて、諦めて棚経をすることになり…。
シロエ 「大人しく棚経はいいんですけど、誰かさんが…」
スウェナ「来ていないわねえ、朝早くから集合させておいて」
マツカ 「毎年のことだと思いますけどね、それ…」
先に来ていた試しが無いです、と御曹司。
シロエ 「そういえば…。いつも後から来るんでしたっけ」
ぶるぅ 「そだよ、お膳が出来てからだよね」
出来上がったのー! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の元気な声。
ぶるぅ 「見て見て、今年も美味しい精進料理!」
シロエ 「毎年、思うんですけれど…。あの仏様には…」
スウェナ「もったいないわよね、ぶるぅのお膳」
どう見ても上等すぎじゃないの、とスウェナちゃんも同意見。
スウェナ「もっとランクを落としていいのよ、あんなのには」
シロエ 「市販のヤツで充分ですよ、スーパーとかの」
今の時期は売ってるじゃないですか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「家で作るのが面倒な人の、お助け用に」
ブルー 「詳しいねえ…。シロエも興味が出て来たのかな?」
シロエ 「違います! 誰かさんのせいで、目がお盆仕様に」
新聞のチラシで見付けました、とブツブツブツ。
シロエ 「ああ、こんなのも売っているんだな、と…」
マツカ 「仕出し屋さんに頼むコースもありますけどね」
スウェナ「それって、逆に上等すぎよ!」
スーパーのお膳でいいと思うわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「あの迷惑な仏様には、それでいいわよ!」
ブルー 「まだまだ甘いね、君たちも」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「今の世の中、もっと進んでいるってね!」
フリーズドライを知らないのかい、と生徒会長、ニッコリと。
一同 「「「フリーズドライ?」」」
ブルー 「そうだよ、お湯で戻すだけ、その名もご先祖様!」
一同 「「「ご先祖様!?」
それが商品名なのか、と一同、仰天。
ご先祖様って…。
2019/08/18 (Sun)
☆ご先祖さまを希望
棚経に招集されたシャン学メンバー、お膳の料理に文句を。
スッポンタケにはもったいない、と市販品をプッシュですが。
シロエ 「あのぅ…。ご先祖様って、商品名がソレですか?」
ブルー 「正確に言うと、「様」が平仮名なんだけれどね」
「ご先祖さま」という名前なんだよ、と生徒会長。
ブルー 「文字通り、お盆に向けて開発された商品で…」
マツカ 「フリーズドライなんですね?」
ブルー 「うん。お湯で戻せば、精進料理のお膳が一式」
きちんと揃う仕様なんだよ、と立てる親指。
ブルー 「仏具屋さんまで行かなくっても、通販もあるし」
シロエ 「お取り寄せが出来るんですか…」
ブルー 「違うよ、大手のネットショップで扱ってるね」
お買い物のついでにカートにね、と凄すぎる話。
ブルー 「気になるんなら、調べてみたまえ」
シロエ 「えーっと…? ご先祖さま、でいいんでしょうか」
ブルー 「お盆、お膳とキーワードを入れれば完璧かな」
シロエ 「なるほど…。うわ、本当に売ってるんですね!」
しかも安いじゃないですか、とシロエ君が指差すスマホ。
シロエ 「見て下さいよ、ワンコインちょっとで…」
スウェナ「一式、揃ってしまうのね…」
マツカ 「来年から、それでどうでしょう?」
ぶるぅにお願いしなくても…、と御曹司も乗り気。
マツカ 「フリーズドライなら、ぼくたちで準備できますし」
スウェナ「そうねえ、盛り付けるだけでいいんだものね」
シロエ 「採用しますか、「ご先祖さま」を!」
どうせ気が付きゃしませんってば、とシロエ君。
シロエ 「要は形が整っていればいいんですから」
マツカ 「そうでしょう?」
どうせ朝から集合ですから、と御曹司も推す「ご先祖さま」。
マツカ 「盛り付けてしまえば、立派なお膳に見えますよ」
ぶるぅ 「そだね、ちょっと柚子とか、散らしておけば…」
スウェナ「見かけで勝負よ!」
ぶるぅの腕なら高級料亭並みよ、と太鼓判。
盛り付けもプロ級…。
2019/08/19 (Mon)
☆ご先祖さまで充分
お盆の棚経に招集されたシャン学メンバー、来年のお膳の案。
フリーズドライの市販品を買って、盛り付けるだけなコース。
スウェナ「ぶるぅも手間が省けていいでしょ、その方が」
ぶるぅ 「ぼくは、どっちでもいいんだけれど…」
シロエ 「フリーズドライでいきましょう! 来年からは!」
盛り付けに工夫をお願いしますね、とシロエ君。
シロエ 「さっきも言ってた柚子だとか…」
ぶるぅ 「そういう工夫も楽しそう! 何処まで出来るか!」
市販品に手を加えるのも…、と料理人魂に点火した模様。
ぶるぅ 「分かった、来年は「ご先祖さま」で頑張るね!」
スウェナ「これで決まりね、フリーズドライ!」
??? 「ちょっと待ったぁーっ!!!」
その案、待った、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「何なのさ、その酷い話は! フリーズドライって」
ブルー 「そのまんまだけど? お湯で戻すだけ」
立派な精進料理が完成、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「忙しいお盆のお助けアイテム、何か文句でも?」
Aブルー「心がこもっていないじゃないか!」
ブルー 「あのねえ…。買おうって時点で、心は充分」
こもっているよ、と生徒会長、銀青様モードに。
ブルー 「いいかい、世間でお盆と言ったら、イメージは…」
シロエ 「お盆休みというヤツですよね、帰省ラッシュで」
マツカ 「旅行もレジャーも、大人気ですよ」
スウェナ「思いっ切り遊べるシーズンよ!」
棚経はちょっとアレだけど…、というのがお盆のイメージ。
ブルー 「君たちは、棚経が入っているだけ、少数派かな」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「昨今、スルーな家も多いし」
お仏壇が無い家も多いね、とキッパリと。
ブルー 「そんな中でも棚経をやって、お膳まで用意!」
シロエ 「市販品でも、買おうっていうだけマシなんですね」
ブルー 「そういうことだね!」
心をこめて仏様をおもてなし、という説明。
確かに、そうかも…。
2019/08/20 (Tue)
☆心はこもってます
お盆の棚経の日ですけれども、スッポンタケのお膳が問題に。
来年からはフリーズドライでいいとか、話はそういう方向へ。
Aブルー「それじゃ、フリーズドライでいい、って?」
ブルー 「言い方が悪いね、ご先祖さまセットと呼びたまえ」
その名前で売っているんだからさ、と生徒会長、いえ銀青様。
ブルー 「ぶるぅがきちんと手を加えるから、立派になるよ」
シロエ 「元から立派なんですよね?」
ブルー 「盛り付けの腕は、多少、問われるかもねえ…」
それからセンス、と生徒会長の返事。
ブルー 「お湯を注ぐのは、お膳の上ではないからさ…」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「器のサイズをよく見たまえ。小さいだろう?」
スウェナ「そうねえ、仏様用の器だから…」
ミニサイズだわね、とスウェナちゃん。
ブルー 「そんな器に、熱湯をドボドボ注げるかい?」
シロエ 「溢れちゃいますね…」
ブルー 「だからさ、先に別の器で戻さないと…」
フリーズドライなんだから、と、もっともな話。
ブルー 「料理の形に戻ったところで、器に移す、と」
シロエ 「あー…。下手な人だと、崩れちゃいますね?」
マツカ 「腕が問われるのは、そこですか…」
スウェナ「確かにセンスも必要だわねえ、見栄えも大事よ」
案外、難しいアイテムなのね、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「そうなってくると、心は充分、こもっているわ」
ブルー 「ほらね、スウェナもそう思うだろう?」
シロエ 「ぼくもです!」
マツカ 「ぼくも大いに賛成ですよ」
フリーズドライでも、仏様への思いは充分、と一致した意見。
シロエ 「これで文句は無いですよね? 来年のお膳!」
Aブルー「そ、そんな…!」
酷すぎるよ、とソルジャー、オタオタ。
Aブルー「もっと心がこもったお膳を…!」
ブルー 「ぶるぅが盛り付けに工夫するから、問題無し!」
一同 「「「イイネ!」」」
来年はソレだ、と突き上げる拳。
ご先祖さまセット…。
2019/08/21 (Wed)
☆お供えしたい心
スッポンタケの棚経の日を迎えましたが、お膳の料理が問題。
来年からはフリーズドライで充分、その方向で一致した意見。
Aブルー「イイネって…。ぼくは、いいとは思わないけど!」
シロエ 「心だったら、充分、こもっていますけれどね?」
マツカ 「ブルー…、いえ、銀青様的にもオッケーですよね」
もう一度、確認なんですけれど…、と御曹司の問い。
マツカ 「ぶるぅがきちんと盛り付けをすれば、問題ないと」
ブルー 「その言い方は、ちょっと…。大切なのは心だよ」
盛り付けの腕は問われないね、と重々しく頷く銀青様。
ブルー 「ご先祖様にお膳をお供えしたい、という心だね」
シロエ 「だったら、お湯で戻しただけでもいいんですか?」
ブルー 「もう、それだけで、ひと手間だろう?」
お湯を沸かして、戻して、器に盛り付けて…、と数える手順。
ブルー 「供える心が大事なんだよ、スーパーで買おうと」
シロエ 「スーパーで買うのもアリですか!」
ブルー 「何もお供えしないよりかは、遥かにマシだよ」
ただでもお盆は忙しいよね、と銀青様が指差す窓の外。
ブルー 「お仏壇があるような家は、帰省のお客様で一杯!」
一同 「「「あー…」」」
それはそうかも、と一同、納得。
スウェナ「つまり民宿状態なわけね、子供や孫が溢れ返って」
ブルー 「逆に帰省も無いような家だと、ご高齢でさ…」
シロエ 「自分のお世話で手一杯かもしれませんね…」
マツカ 「この暑さですし、お坊さんをお迎えするだけで…」
体力を使い果たしそうです、と御曹司も。
マツカ 「その上、お膳を用意するとなると、重労働ですよ」
シロエ 「民宿状態になってる家でも、大変ですよね」
モノが精進料理ですから…、とシロエ君。
シロエ 「ご家族向けとは、別に作らないと…」
ブルー 「分かったかい? だからお膳が何であろうと…」
スウェナ「オッケーなのね!」
ご先祖さまセットで充分だわよ、という声が。
その通りですね?
2019/08/22 (Thu)
☆手作りしたい人
スッポンタケの棚経の日ですけれども、お供えのお膳が問題。
来年からはフリーズドライで、という方向で出された結論。
シロエ 「それじゃ、来年は、ぶるぅの負担も減りますね」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくはフリーズドライより…」
スウェナ「スーパーで買う方が楽かしら?」
それでもいいって話だわよ、とスウェナちゃんの笑顔。
スウェナ「お供えする心が大切だ、ってブルーも言ったわ」
シロエ 「ぶるぅの腕なら、スーパーの品でも化けますよ!」
マツカ 「そうですよね、ご先祖様セットよりもいいかも…」
フリーズドライじゃない分だけ…、と御曹司も。
マツカ 「纏めて調理されたものでも、手作りですから」
スウェナ「そういえば…。それでスーパー推しなのかしら?」
ぶるぅ 「えとえと、ぼくは、どっちでもなくて…」
言ってもいい? と遠慮がちな視線が。
シロエ 「いいですよ? いっそお膳は放棄したい、でも」
Aブルー「ちょ、それは…!」
シロエ 「外野は黙っていて下さい! それで、ぶるぅは?」
ぶるぅ 「あのね…。ぼくね、お料理、大好きだから…」
来年もお膳を作りたいの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「でもでも…。やっぱり、作っちゃダメ?」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅ! 来年もよろしく!」
シロエ 「待って下さい、ご先祖さまセットということで…」
マツカ 「話が纏まったんですけれど?」
いけませんか、と御曹司、珍しく強気。
マツカ 「ブルーもいいと言ってますしね」
Aブルー「えーっと…? キャラが変わっていないかい?」
暑気あたりでもしただろうか、とソルジャー、ポカーン。
マツカ 「ぼくは至って正気ですよ。それでお膳の件ですが」
Aブルー「ぶるぅは来年も作ってくれる、って…」
マツカ 「いつも好意に甘えてばかりで、それきりですよね」
シロエ 「もっと言って下さい、マツカ先輩!」
怖いキャラの方でお願いします、とプッシュする人。
どうなるんでしょう…?
2019/08/23 (Fri)
☆怖いキャラの真価
スッポンタケの棚経を控えて、来年のお膳でもめる御一同様。
フリーズドライで決まりかけたのに、手作りに戻りそうな今。
マツカ 「いいですか? お子様に甘えっ放しというのは…」
シロエ 「感心できない話ですよね、本当に」
スウェナ「そうよね、いっそ自分で作りなさいよ!」
そしたら心のこもったお膳、とスウェナちゃんも。
スウェナ「マツカだって、そう思うでしょ?」
マツカ 「まったくです。ソルジャーの名が泣きますよ」
Aブルー「え、えっと…。なんでマツカが?」
シロエとかなら分かるけれど、とソルジャー、オロオロ。
シロエ 「ですから、怖いキャラの方です!」
スウェナ「大財閥の一人息子の、スキルの内よ!」
普段は見せない顔だわね、とスウェナちゃんが解説を。
スウェナ「こっちのキャラだと、キースも及び腰なのよ」
Aブルー「そこまでなのかい?」
シロエ 「闇金とも、渡り合えるようなキャラですからね」
Aブルー「そ、そんな…!」
怖いキャラなんかで来ないで欲しい、と慌てるソルジャー。
Aブルー「マツカ、頼むよ、手作りお膳を認めてよ!」
マツカ 「日頃の行いが行いですから、自業自得ですね」
Aブルー「そ、そこをなんとか…!」
マツカ 「そう思うんなら、改めて下さい」
今日の棚経の分だけでも…、と御曹司の注文。
マツカ 「怪しい発言は一切控えて、お念仏三昧で」
Aブルー「お、お念仏…?」
マツカ 「嫌なら、口パクは認めて差し上げますよ」
でも、真面目にお勤めして下さいね、と厳しい表情。
マツカ 「逆らった時は、問答無用で、来年からは…」
シロエ 「お膳はフリーズドライですね!」
ぶるぅには申し訳ないですけど、とシロエ君。
シロエ 「というわけで、真面目にやって頂けますか?」
Aブルー「マツカの怖さは、どのくらい…?」
マツカ 「そうですね…。今後、御招待は無しで」
Aブルー「ええっ!?」
海の別荘とかだよね、とソルジャー、パニック。
怖いですね?
2019/08/24 (Sat)
☆甘くないキャラ
スッポンタケの棚経を前に、来年のお膳でもめてましたけど。
フリーズドライから手作りな方へ、戻りそうな所で急展開が。
Aブルー「ご、御招待は無しって、それ、本気で言ってる?」
マツカ 「ええ。ぼくは至って真剣ですよ」
他の皆さんの手前もありますからね、と御曹司の鋭い眼光。
マツカ 「ぼくまで甘い顔をしてたら、皆さんがお困りです」
スウェナ「いいわ、いいわ! その調子よ、マツカ!」
シロエ 「マツカ先輩、ファイトです!」
その迷惑な人にガツンと一発、とシロエ君たちのエール。
シロエ 「お念仏以外は禁止ってことで、お願いします!」
マツカ 「ほら、皆さんも、こう仰ってますし…」
出来ますよね? とソルジャーを見詰めて、ニッコリと。
Aブルー「逆らったら、ホントに御招待は無しなのかい?」
マツカ 「そうなりますね、別荘以外の件も含めて」
ぼくの家がスポンサーの場合は全部、とキッパリ断言。
マツカ 「でも、ドクター・ノルディがおいでですから…」
シロエ 「金銭面では困りませんよね、まるで全く」
マツカ 「出入り禁止になるだけですから、いいでしょう?」
SD体制は言い訳になりませんからね、と釘までグッサリ。
マツカ 「それで良ければ、今年の棚経もお好きにどうぞ」
シロエ 「スイカに卒塔婆もオッケーですね?」
スウェナ「懐かしいわね、やって貰ってかまわないわよ?」
海の別荘とかでは会わずに済むし、とスウェナちゃん。
スウェナ「やりたいようにやればいいのよ、いつもみたいに」
Aブルー「ほ、本当にお念仏だけ…?」
マツカ 「棚経の間は、そうして下さい」
口パクのお念仏でもいいですから、と御曹司の怖いキャラ。
マツカ 「ぼくだって、別にかまいませんよ? 何をしても」
Aブルー「で、でも…。それで本当に何かやったら…」
マツカ 「御招待は無しになりますね」
Aブルー「や、やっぱり…?」
年に一度の棚経なのに、とソルジャー、真っ青。
お念仏オンリー…?
2019/08/25 (Sun)
☆怖いキャラで押せ
スッポンタケの棚経を控えて、来年のお膳でもめていた面々。
なんとか手作りになりそうですけど、今度は別の方向で波乱。
Aブルー「これからも招待して欲しかったら、お念仏…?」
マツカ 「ええ。妙な振る舞いも無しでお願いしますよ」
御招待無しでいいんだったら別ですけれど、と御曹司。
マツカ 「ぼくは一向にかまいませんしね、そちらでも」
スウェナ「そうねえ、二度と招待されないんなら…」
シロエ 「何をやらかしても、広い心で許しますって!」
スイカに卒塔婆は如何でしょうか、とシロエ君、ニヤニヤ。
シロエ 「グッサリと刺して、オブジェにするんでしょう?」
Aブルー「やりたいけど…。夫婦和合っぽいんだけど…!」
それをやったら後が無いよね、とソルジャー、ガクブル。
Aブルー「今後、招待は一切無くって、お盆のお膳も…」
マツカ 「もちろん、フリーズドライですとも」
ぶるぅには少し気の毒ですけど、と御曹司、揺るぎない姿勢。
マツカ 「どうぞ、棚経は御自由に! 年に一度ですから」
シロエ 「そうです、今年も派手に迷惑行為を!」
Aブルー「う、うう…」
ヤバイ、とソルジャー、冷汗ですけど、チャイムの音が。
ぶるぅ 「あっ、キースとジョミーが来たみたい!」
Aブルー「もう!?」
シロエ 「無駄に時間が経ちましたしね」
マツカ 「いいですか? 真面目にやるなら、お念仏です」
それ以外は認めませんからね、と御曹司の睨み。
Aブルー「そう言われたって、心の準備が…!」
キース 「邪魔するぞ。今年の迎えは、どうなったんだ?」
瞬間移動でショートカットが無かったんだが、と副住職。
キース 「お蔭で、俺もジョミーも汗だくで…」
Aブルー「ご、ごめん…! ちょっと取り込んでて…」
忘れちゃってた、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「でも、棚経はやってくれるよね?」
キース 「それは当然、やらせて貰うが…」
今年は妙に普通だな、と見回す部屋。
その通りですね?
2019/08/26 (Mon)
☆口パクしか駄目
お膳やマツカ君の怖いキャラなどで、時間が経った棚経の日。
キース君たちが来てしまいまして、棚経が始まりそうな今。
Aブルー「え、えっと…。今年は何もやる暇が…」
キース 「ほほう…。珍しく、遅刻して来たわけか」
お蔭で、俺たちの迎えも無しか、と副住職の問い。
キース 「この暑いのに、自転車で走って来たんだぞ!」
Aブルー「そ、その件は謝るから! 棚経をお願い!」
スッポンタケのためによろしく、と殊勝なソルジャー。
キース 「……おい。俺の勘だが、何かあったのか?」
シロエ 「ええ。マツカ先輩が脅しをかけました!」
キース 「もしかして、あの怖いキャラでか?」
シロエ 「そうなんですよ、お蔭で大勝利です!」
今年はお念仏三昧だそうで…、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「口パクは認めるらしいですけど、その他は…」
マツカ 「余計なことをやった場合は、後が無いんですよ」
今後の御招待から外しますから、と御曹司の温和すぎる笑み。
マツカ 「それで良ければ、お好きにどうぞ、と言いました」
Aブルー「や、やらないから! 口パクだけで頑張るから!」
だから許して、とソルジャー、半ばパニック状態。
キース 「有難い。今年の棚経は、大いに助かるな」
ジョミー「なんか凄いね、マツカのキャラ…」
キース 「正直、俺も、敵に回したいとは思わんぞ」
とんでもないスキルを持ってやがった、と副住職が竦める肩。
キース 「まあいい、とにかく棚経だ。ジョミー、蝋燭!」
ジョミー「オッケー、それにお線香、と…」
流石に覚えた、と僧衣のジョミー君、テキパキと準備。
シロエ 「ジョミー先輩も、板について来ましたねえ…」
ジョミー「言わないでよ、なんか滅入ってくるから」
Aブルー「滅入ってるのは、ぼくなんだけど…」
マツカ 「何をなさるのも自由ですけど?」
Aブルー「それをやったら、終わりじゃないか!」
お念仏しか出来ない身だよ、とソルジャーの嘆き。
口パクですね?
2019/08/27 (Tue)
☆マツカ君の効き目
キース君たちが到着しまして、いよいよスッポンタケの棚経。
ソルジャーに出来るのはお念仏だけ、口パクだけは許可で…。
キース 「平和そうだが、もう棚経を始めていいか?」
Aブルー「うん…。よろしく頼むよ…」
シロエ 「いつもの元気が無いですねえ?」
スウェナ「もっと弾けてくれていいのよ、私たちなら」
気にしないもの、と煽るスウェナちゃん。
スウェナ「お念仏の口パクだけでは、物足りないでしょ?」
マツカ 「ご自由になさっていいんですよ?」
ご遠慮なく、と御曹司もプッシュしてますけれど。
Aブルー「いいってば! 今後のことを考えたら!」
シロエ 「つまりませんねえ、こうなってくると」
キース 「正直、俺も、肩透かしを食らった気分だが…」
たまにはこういう年もアリだ、と鐘をチーン、と。
キース 「南無、十方常住仏… 南無、十方常住法…」
一同 (((サッパリ謎だ…)))
キース 「おん さらば たたぎゃた ばろきてぃ…」
一同 (((呪文みたいだ…)))
こんな調子で進む棚経、副住職の読経と木魚。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「…………」
一同 (((口パク、やってる…)))
でないとマツカが怖いもんね、と誰もがビックリ。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「…………」
一同 (((やれば出来るじゃん…)))
口パクでもさ、と見守る間に、南無阿弥陀仏と叩き鐘の乱打。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「…………」
一同 (((やってる、やってる…)))
キース 「南無阿弥陀仏……」
ハハーッ! とキース君とジョミー君が平伏しまして。
キース 「はい、皆様、よくお勤めでございました」
Aブルー「終わったのかい?」
キース 「平穏無事にな。で、俺たちは次を急ぐんだが…」
Aブルー「瞬間移動で送るから!」
迎えを忘れて申し訳ない、と殊勝すぎる人。
マツカ君効果…。
2019/08/28 (Wed)
☆涼しさをサービス
怖いキャラなマツカ君のお蔭で、無事に終わった今年の棚経。
お念仏を口パクしていたソルジャー、低姿勢をキープで…。
Aブルー「次の棚経スポットは、何処になるんだい?」
キース 「例年通りだ、俺の心を読んで貰えると有難い」
送って欲しい場所を思い浮かべるから、と副住職。
Aブルー「えーっと…。この家の角でいいのかな?」
キース 「ああ。其処が人通りも無くて、いい感じに死角だ」
Aブルー「それじゃ、其処まで…。周りはチェックするから」
キース 「では、俺たちが自転車に乗ったら、よろしく頼む」
行くぞ、とジョミー君を促し、副住職は玄関の方へ。
ブルー 「二人とも、棚経、この先も頑張ってくれたまえ」
キース 「熱中症で倒れないことを祈っていてくれ」
ジョミー「ホント、今年も暑すぎなんだよ…」
ぶるぅ 「お疲れ様ぁーっ! 頑張ってねーっ!」
お帰り前に冷却サービス、と冷たいサイオンを投げた模様。
キース 「すまん、生き返った。これで頑張れる」
ジョミー「いいよねえ、このスッキリ感が」
ブルー 「其処の誰かに頼めばどうだい?」
残りの棚経の冷却係、と生徒会長、いえ、銀青様の仰せ。
キース 「……其処の野郎か?」
Aブルー「もしかして、ぼくのことなのかい?」
ブルー 「他に誰がいると?」
迎えが遅れた分をサービスしてあげたまえ、と銀青様。
ブルー 「二人が元老寺に帰り着くまで、サイオンで冷却!」
Aブルー「ちょ、なんで、ぼくが…!」
マツカ 「いいことですよね、お盆にお坊さんをおもてなし」
お盆の心は、そうだったような、と御曹司の視線が銀青様に。
ブルー 「間違ってないねえ、地獄で苦しむ母親のために…」
マツカ 「お坊さんをもてなして、供養を頼むんですよね」
ブルー 「その通りだよ」
マツカは正しい、と銀青様の太鼓判。
マツカ 「ブルーも、こう言っていますから」
Aブルー「うっ…」
断わったら後が無いんだろうか、と縋るような目。
さて…?
2019/08/29 (Thu)
☆サイオンで冷却
マツカ君の怖いキャラのお蔭で、棚経は無事に終了ですけど。
残りを頑張るキース君たちのために、ソルジャーに注文が。
マツカ 「ごく簡単なことでしょう? 冷却サービスは」
ブルー 「難しい注文なんかじゃないねえ、まるで全く」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくでも出来ちゃうんだけど…」
難しいのかなぁ? と首を傾げる「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「もっと大雑把にしか、サイオン使えないの?」
Aブルー「そ、それは無いけど…。それじゃ困るし!」
マツカ 「だったら、問題ありませんよね?」
サービスしてあげて貰えませんか、と御曹司の微笑み。
マツカ 「嫌なら、別にいいんですけどね」
Aブルー「も、もしかして、ぼくが断ったら…」
マツカ 「少なくとも、海の別荘への御招待はありませんね」
今年の夏は、とキッパリと。
キース 「おい、俺たちは急ぐんだが…」
マツカ 「ああ、引き止めてすみませんでした」
キース 「マツカはいいんだ、其処の野郎だ」
Aブルー「ご、ごめん…! 自転車に乗ってくれていいから」
それとサービス、とソルジャーの青いサイオンがキラリ。
Aブルー「どうかな、温度はこのくらいでいい?」
キース 「ほほう…。これが帰るまで続くのか?」
Aブルー「そ、そうしないと、後が無さそうだから…!」
マツカ 「ぼくは少しも気にしませんけど?」
お好きにどうぞ、と広い心の方が怖い現実。
Aブルー「お、大いに気にしてくれたまえ!」
キース 「助かるな。この涼しさなら、帰るまで持つぞ」
ジョミー「熱中症の心配も無いよね、今年は最高!」
さあ次だ、と棚経に向かう副住職とジョミー君。
ぶるぅ 「頑張ってねーっ!」
Aブルー「えっと、瞬間移動、っと…!」
よし、とソルジャー、ホッと一息。
Aブルー「後は、終わるまで冷却サービス…」
マツカ 「サムの方にも、サービスお願いします」
Aブルー「ええっ!?」
サムって何、とソルジャー、愕然。
別口で棚経中ですね…?
2019/08/30 (Fri)
☆怖いキャラの注文
棚経を無事に終えたキース君たち、次へ出発しましたけれど。
サイオンの冷却サービスつきで、マツカ君の注文。そして…。
マツカ 「サムって何、と言われましても、サムですけど?」
シロエ 「ジョミー先輩と、スウェナ先輩の幼馴染ですよ」
スウェナ「まさか忘れたわけじゃないでしょ、年のせいで」
ねえ? と顔を見合わせる御一同様。
Aブルー「サムは知ってるけど、サムにも、って何を?」
マツカ 「サービスお願いします、と言いました」
この流れだけで分かりませんか、と御曹司の瞳に冷たい光が。
マツカ 「説明させて頂くんなら、冷却サービスなんですが」
Aブルー「や、やっぱりソレ? でも、なんで…!」
マツカ 「自転車でスクーターを追ってるんですよ、サムは」
アドス和尚はスクーターですしね、とマツカ君。
マツカ 「キースたち以上に苦労してます、どうぞよろしく」
Aブルー「よろしく、って…?」
マツカ 「嫌なら、別にかまいませんけど」
Aブルー「や、やるってば! でも、サムは…」
何処にいるのさ、とソルジャー、パニック。
Aブルー「ちょっと見当つかないんだけど、何処なのか!」
ブルー 「思念波を飛ばせば一発じゃないか」
Aブルー「あ、ああ…! サム、サムってばーっ!」
応答お願い、と必死に飛ばした思念に反応が。
サム 『なんだよ、俺は忙しいんだよ!』
Aブルー『い、今から冷却サービスするから!』
サム 『おーっ! 涼しくなったぜ、ありがてえ!』
さあ、走るぜ! と気合いが入った模様。
サム 『んじゃ、棚経があるから、これでな!』
Aブルー『ど、どういたしまして…!』
ぼくだと分かってくれただろうか、とソルジャー、不安そう。
シロエ 「あの調子だと、ブルーの方だと思ってますよ」
Aブルー「それじゃ報われないんだけど…!」
マツカ 「やめますか?」
Aブルー「やめないってばーっ!」
怖いキャラは嫌だ、と震えてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2019/08/31 (Sat)