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シャングリラ学園つれづれ語り

☆間違っている暦


さて、九月。残暑だけあって、シャン学メンバーもゲンナリ。
休日は生徒会長宅に集ってのんびり、そういう毎度のお約束。

シロエ 「ホントにいつまでも暑いですよね、九月なのに」
サム  「九月は夏に入ると思うぜ、今の世の中」
ジョミー「だよねえ、暦が間違ってると思うんだよ」

八月の頭が立秋だなんて…、とジョミー君。

ジョミー「今年は8月8日だっけか、思いっ切りの夏!」
ブルー 「暑さ寒さも彼岸まで、と言った時代もあるけどね」
キース 「今や死語だぞ、秋のお彼岸は立派に夏だ!」

もう墓回向が暑いのなんの、と副住職のぼやき。

キース 「お盆もキツイが、秋のお彼岸もキツイんだ」
サム  「そういや、今年の棚経、涼しく回れたよなあ」
ジョミー「誰かさんがサービスしてくれたしね、サイオンを」
キース 「ああ。お蔭で最後までバテずに済んだな」

あの馬鹿もやれば出来るじゃないか、と副住職。

キース 「それにサムまで冷やして貰えたらしいしな」
サム  「おう! でもよ、ブルーだと思ってたぜ」

あいつのサービスだなんて誰が思うか、ともっともな台詞。

サム  「思念波で区別がつくほど、俺は慣れてねえし」
シロエ 「報われなかったですよね、誰かさん」
サム  「海の別荘で御礼は言ったぜ、後で聞いたから」

別荘に来られて良かったよな、と笑うサム君。

サム  「俺を冷却してなかったら、コケてたんだろ?」
シロエ 「そうですよ? マツカ先輩の逆鱗に触れて」
スウェナ「あれは最強のキャラだったわねえ…」

泣く子も黙るというヤツだわよ、とスウェナちゃんも絶賛。

スウェナ「是非とも貫いて欲しいわよねえ、あのキャラを」
マツカ 「いえ、それは…。きっと効果が激減しますよ」
ジョミー「そうなっちゃうわけ?」
マツカ 「慣れてしまうと、怖がらないと思います」
ブルー 「だろうね、イノシシと同じだよ」
一同  「「「へ?」」」

なんでイノシシ、と一同、キョトン。
謎ですよね?


2019/09/01 (Sun) 

 

☆イノシシと田畑


残暑な九月に棚経を回想中の、シャン学メンバーですけれど。
ソルジャーがやった冷却サービス、それが話題になっていて。

ジョミー「あのさあ…。イノシシって、何処から出た話?」
サム  「確かにイノシシみたいなヤツではあるけどよ…」
シロエ 「思い込んだら猪突猛進、何もかも破壊しますしね」

でも、マツカ先輩のキャラとどういう関係が…、とシロエ君。

シロエ 「怖いキャラの方に慣れたら、どうなるんです?」
ブルー 「マツカも言ったよ、怖がらなくなる、と」
サム  「それは聞いたけどよ、イノシシが謎だぜ」

どの辺がどうイノシシなんだよ、とサム君の疑問。

サム  「俺にはサッパリ分からねえけど…」
シロエ 「ぼくもです。キース先輩はどうですか?」
キース 「俺もだ。イノシシには、泣かされているんだが…」

墓石を倒して行きやがるしな、と副住職の渋面。

キース 「あいつらと来たら夜の間に、墓地で暴れて…」
シロエ 「破壊活動をするんでしたね、フェンスも破って」
キース 「ああ。怖がるようなチキンではないぞ」
ブルー 「それはどうかな、墓地というのが問題なんだよ」

ぼくが言うのは畑の方で…、と生徒会長。

一同  「「「畑?」」」
ブルー 「もちろん田んぼも含まれるけどね」

いわゆる獣害ってヤツのことさ、と解説が。

ブルー 「農作物を食べられないように、工夫を色々」
シロエ 「そういえば、電柵は常識みたいですね」
ブルー 「その他に、音を発生させる機械があってさ…」

元祖はパーン! と鳴るヤツだよね、という説明。

ブルー 「それが進化して、今じゃ音声が何パターンも」
ぶるぅ 「パトカーの音もあるんだよ!」

田んぼとか畑に置いてあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

シロエ 「はあ…。大音量で鳴るわけですか?」
ブルー 「おまけにライトが回転するよ」
ジョミー「墓地に置くには、アレだよね…」

ちょっとマズイか、と言ってますけど。
ソルジャーとの関係は?


2019/09/02 (Mon)

 

☆効かなくなります


棚経の時にソルジャーを脅したのが、マツカ君の怖いキャラ。
今後も頼りになりそうですけど、そこで話はイノシシの方へ。

ジョミー「大音量で鳴るのはいいけど、ライトはダメかな…」
キース 「当然だろうが、墓地を何だと思ってるんだ!」

仏様が大勢おいでなんだぞ、と副住職が吊り上げる眉。

ジョミー「回転して光るライトなんぞを、置けると思うか?」
シロエ 「イルミネーションみたいですよね、ソレ…」
ブルー 「もっと酷いと思うけど? 色も派手だから」

なにしろ獣害対策だしね、と生徒会長。

ブルー 「ピンクとか青とか、それがグルングルンと」
ぶるぅ 「音も何種類もあって、楽しいの!」
マツカ 「墓地に置いたら、ちょっと顰蹙を買いそうですね」
キース 「いくらイノシシ対策と分かっていても、だ…」

そんなヤツがあったらお叱りを受ける、とブツブツブツ。

キース 「仕組みがセンサーだけに、人間の場合も…」
ブルー 「近付けば反応するってね!」
一同  「「「あー…」」」

墓参りの人に向かって回転するライトに音声、と一同、納得。

シロエ 「墓地には無理だと分かりますけど、例の人は?」
サム  「うんうん、なんでイノシシと同列なんだよ?」

迷惑度はイノシシ並みだけどよ、とサム君の問い。

サム  「ライトを置いたら解決なんだろ、イノシシはよ」
シロエ 「マツカ先輩の怖いキャラと同じで、効きますよね」
ブルー 「さっきも言ったよ、慣れたらダメだ、と」

回転するライトが、まさにソレだ、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「設置してから、暫くの間は効くんだけどね…」
シロエ 「もしかして、慣れて効かなくなるんですか?」

そのライト、とシロエ君。

シロエ 「光と音声のパターンに慣れたら、ダメだとか?」
ブルー 「そうなんだよねえ、実害が無いと分かったら」
シロエ 「誰かさんも、それと同じだと?」
ブルー 「そう!」

慣れたら効かない、と重々しい台詞。
イノシシ並み…。


2019/09/03 (Tue)

 

☆最終兵器にすべき


棚経の時にソルジャーを抑え込んだ、マツカ君の怖いキャラ。
今後も大いに頼りたいのに、慣れてしまったらダメだとか。

ブルー 「今はブルーも委縮してるけど、慣れたらダメだね」
サム  「イノシシ除けのライトと同じなのかよ?」
ブルー 「そうなるという気がしないかい?」

だって相手はアレなんだから…、と生徒会長が仰ぐ天井。

ブルー 「イノシシより早く慣れると思うよ、環境に」
一同  「「「うわー…」」」

間違いないかも、と誰もがガクブル。

シロエ 「人体実験を生き延びて来た人でしたっけ…」
スウェナ「イノシシよりも神経、太いわよ!」
サム  「順応するのも早そうだよなあ、どんな環境でも…」
ジョミー「ライトも倒して、田んぼに走り込みそうだよね」

畑の方かもしれないけどさ、とジョミー君。

ジョミー「イノシシだったら、田んぼよりかは畑かな?」
ブルー 「甘いね、田んぼもターゲットだよ」
一同  「「「へ?」」」

米も食べるのか、と一同、ポカーン。

シロエ 「あのぅ…。イノシシって、お米、食べますか?」
ブルー 「食べるね、口で穂をしごいてね!」
サム  「あの野郎並みに迷惑なのな…」

見境なく食べて荒らすのかよ、とサム君、疲れた表情。

サム  「でもって、あの野郎も慣れたら終わり、と…」
ブルー 「うん。だからマツカの怖いキャラはさ…」

最終兵器にしておくべきだ、と生徒会長の提案。

ブルー 「抑止力として使うべきだね、あのキャラは」
キース 「なるほど…。いざとなったら発動するぞ、と…」
ブルー 「脅しをかけるのがいいんじゃないか、と」

普段は温和なマツカでいこう、というのが生徒会長の方針。

ブルー 「温和な分だけ、キレた時の怖さが引き立つからね」
シロエ 「あのキャラ、マツカ先輩の地じゃないですしね」
ブルー 「そういうこと!」
キース 「問題なく隠しておけるわけか…」

最終兵器を、と大きく頷く副住職。
隠しておくのがいいですかね?


2019/09/04 (Wed)

 

☆年季が入ったキャラ


ソルジャーさえも抑え込めるという、マツカ君の怖いキャラ。
慣れてしまえば効かないかも、と最終兵器にしておく案が。

キース 「つまりマツカは、今まで通りのマツカなんだな?」
ブルー 「誰かさんが少々やらかしていても、笑顔でね」
サム  「マツカは元がそういうキャラだし、問題ねえよな」
スウェナ「誰かさんも、すぐに忘れそうよね」

棚経の時に怖かったのを…、とスウェナちゃんもニンマリ。

スウェナ「でもって、すっかり忘れ果てた頃に発動なのね!」
ブルー 「うん。タイミングは、マツカに任せるよ」
マツカ 「ぼくですか?」
ブルー 「この間は、実に見事だったからねえ…」

実は才能あるだろう、と生徒会長の問い。

ブルー 「会社経営を学ぶついでに、習ってないかい?」
マツカ 「それはまあ…。飴と鞭とかの基本は、少々」
一同  「「「うわー…」」」

習っていたのか、と一同、ガクブル。

シロエ 「じゃあ、あのキャラ、年季が入ってるんですか?」
マツカ 「…どうでしょう? 使ったのはアレが初めてで…」
サム  「その前にも脅していたじゃねえかよ、俺たちを!」
マツカ 「あれは、ちょっとしたジョークですよ」
一同  「「「ジョーク…」」」

怖すぎなんだが、と誰もがドン引き。

キース 「お前、本当は親父よりも怖いキャラだとか…?」
マツカ 「とんでもない。ぼくは、いきなりキレませんから」

あのキャラを出すのは、計算ずくです、と御曹司。

マツカ 「交渉事は、笑顔で進めるのが鉄則ですよ」
キース 「怖いキャラというカードを切るのは、最後だと?」
マツカ 「そうなりますねえ、使わずに済むのが一番です」

誰かさんにも、それでいきましょう、と穏やかな笑み。

マツカ 「普段のぼくは、前と変わらないままで」
シロエ 「その分、頼りにしてますから! ヤバイ時には!」
マツカ 「お役に立てればいいんですけど…」

斜め上に来る人ですからね、と深い溜息。
それは確かに…。


2019/09/05 (Thu) 

 

☆次回が分かる人


ソルジャーさえもドン引きするのが、マツカ君の怖いキャラ。
最終兵器に取っておこう、という方向で話が纏まりましたが。

サム  「あー…。確かに斜め上なんだよなあ、あいつ…」
ジョミー「予測不可能って感じだよねえ、いつだって」
キース 「いや、俺は次回を予測できるぞ」
一同  「「「ええっ!?」」」

まさか、と一同、ビックリ仰天。

シロエ 「キース先輩、そんな才能があったんですか!?」
スウェナ「それって、マツカより凄いんじゃないの?」
ジョミー「フィシスさん並みだよ、予知能力って…」
サム  「お前も、実は凄かったのな…」

マツカも半端ねえんだけどよ、とサム君も感心しきり。

サム  「でもよ、その割にババを引きまくってねえか?」
シロエ 「そういえば…。予知できるんなら、避けますよね」
マツカ 「どうでしょう? 大きな災厄は避けられないかも」

昔の陰陽師とかもそうでしたしね、とマツカ君。

マツカ 「予知は出来ても、祈祷ではどうにもならないとか」
シロエ 「そうでした! キース先輩も、その口ですか?」
キース 「俺には、予知能力など無いが」
ジョミー「予測できるって言わなかった?」

そう言ったくせに、とジョミー君のツッコミ。

ジョミー「予知じゃないなら、なんで次回が分かるのさ!」
キース 「正確に言うなら、今回に限って、という所か」
サム  「……タレコミかよ?」

エロドクターから何か聞いたのかよ、とサム君の問い。

サム  「何か不穏な動きがあるとか、そういうのをよ」
キース 「ノルディの野郎と付き合いは無い!」
ジョミー「じゃあ、どうやって?」

予測の方法を知りたいんだけど、とジョミー君も食い下がり。

ジョミー「ただでも斜め上に来るのに、なんで次回が?」
キース 「今回に限ると言っただろうが」
ジョミー「だから、その意味!」
キース 「知りたいのなら、カレンダーを見ろ」

見て分からんか、と言ってますけど。
カレンダーですか…?


2019/09/06 (Fri) 

 

☆恐ろしすぎる日


対ソルジャーの最終兵器に良さげな、マツカ君の怖いキャラ。
けれども敵は斜め上すぎて、いつ出て来るかも謎な状態で…。

ジョミー「カレンダーって、そんなので次が分かるわけ?」
サム  「マジかよ、仏滅とか三隣亡とかかよ?」

日が悪い日に出るってえのか、とサム君が捻る首。

シロエ 「どうなんでしょう? そうだとすると13日の…」
スウェナ「金曜日とかも危なそうね、って、ちょっと…!」
マツカ 「9月13日は、金曜日ですね…」

まさか、その日に来るんでしょうか、と青ざめるマツカ君。

サム  「おいおいおい…。しかも仏滅だぜ、13日…」
一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」

それは怖い、と誰もがガクブル。

ジョミー「わ、分かった…。今月に限って、っていう理由…」
シロエ 「13日の金曜日なんですね、仏滅の…」
スウェナ「聞いただけでも怖すぎるわよ、そんな日なんて!」

もう確実に出そうだわね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「流石はキースね、お坊さんに暦は大事だもの」
シロエ 「友引にお葬式はNGとか、あるんでしたっけ…」
キース 「確かにそうだが、俺が言うのは其処ではないぞ」

13日だとは言っていない、と副住職。

キース 「第一、坊主の立場では13日の金曜日なぞは…」
サム  「関係ねえよな、よく考えたら…」
キース 「キリストが処刑された日などは、無関係だぞ」

単に仏滅と言うだけだ、とキッパリと。

キース 「今の今まで、13日は気にしていなかった」
一同  「「「えーっ!?」」」

それ以上に悪い日があるのか、と一同、仰天。

ジョミー「じゃ、じゃあさ、キースが言う日って、いつ?」
キース 「ヒントを言うなら連休だ」

もう分かるだろう、と指差す壁のカレンダー。

キース 「実に簡単な理由なんだが?」
シロエ 「連休は2回ありますよ?」
ジョミー「どっちだろ?」
マツカ 「さあ…?」

いつなんだろう、とカレンダーを睨んでますけど。
さて…?


2019/09/07 (Sat)

 

☆Xデーは何処だ


対ソルジャーの最終兵器に使いたい、マツカ君の怖いキャラ。
けれど来る日が謎なのが敵で、キース君は今月は予想可能で。

シロエ 「ヒントは連休で、簡単な理由なんですよね?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、16日の方でしょうか」

敬老の日ですからね、とシロエ君の発言。

シロエ 「なんと言っても高齢者ですし…。あの外見で!」
ブルー 「さりげなく、ぼくに喧嘩を売ってないかな?」
シロエ 「えっ…。ええっ!?」
ブルー 「ぼくはブルーより、更に百歳ほど上なんだけど?」

高齢者の内に入るんだよね、と生徒会長の瞳に物騒な光が。

ブルー 「つまり、ぼくにも敬老の日のお祝いを?」
シロエ 「いえ、そんな…! とんでもないです!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お赤飯、炊いてお祝いする?」

ぼくも、ブルーと同い年なの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「あっちのブルーが来るんだったら、パーティー!」
ブルー 「それはいいけど、年寄り扱いはスッキリしないね」
シロエ 「す、すみません…! 失言でした!」
キース 「まったくだ。それに敬老の日は関係無いぞ」

もう片方の連休の方がXデーだ、と副住職の苦い顔。

シロエ 「えっと…? 23日の方なんですか?」
キース 「すぐに分かると思ったが…。お前たちときたら…」

どうして学習しないのだ、とブツブツブツ。

キース 「いいか、23日は秋分の日だぞ!」
シロエ 「秋分の日が、どうかしましたか?」
サム  「あーっ! お中日じゃねえかよ、秋のお彼岸の!」

思いっ切り、お彼岸ド真ん中だぜ、と僧籍な人。

サム  「やべえ、俺まで忘れるなんて…。確かにヤバイぜ」
キース 「そうだろう? あの馬鹿野郎が来ないわけがない」
シロエ 「法要をしに来るわけですね、例の迷惑な仏様の…」
ジョミー「も、もしかしなくても、スッポンタケ…」
キース 「正解だ」

もう絶対にやって来るぞ、と深い溜息。
来るでしょうねえ…。


2019/09/08 (Sun)

 

☆Xデーより前に


対ソルジャーの最終兵器に、と期待されるマツカ君ですけど。
敵の行動は常に斜め上、今月のみ予想可能だという現実が。

サム  「お彼岸かよ…。来ねえわけがねえよな、あいつ…」
キース 「その前に法要を頼みに来るのも、ガチだがな」

そっちは読めんが、と副住職。

キース 「ただし、今までのパターンからして…」
スウェナ「この話を聞いてて、出て来そうよね?」
キース 「ああ。だからマツカは、平常通りでいて欲しい」
マツカ 「もちろん、ぼくは平常運転ですよ」

ダイヤに乱れはありませんね、と御曹司の笑み。

マツカ 「いい天気ですし、人身事故もありませんから」
シロエ 「事故は、これから起こりそうですけどね…」
??? 「こんにちはーっ! 何処に行くって!?」

ぼくも行きたい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「電車でお出掛けするんだよね?」
マツカ 「いえ、そうじゃなくて…。電車は例え話ですよ」
Aブルー「えーっ!? 旅行なのかと思ったのに…」
マツカ 「すみません。また別荘に御招待しますから」

お詫びに、何処かでお食事でも…、とニッコリと。

マツカ 「キャプテンとお二人で如何ですか?」
Aブルー「えっ、マツカが御馳走してくれるのかい?」
マツカ 「ええ。ご希望でしたら、すぐに手配しますよ」
Aブルー「ありがとう! だったら、うんと美味しいの!」

でもって、高級な所がいいな、とソルジャー、ワクワク。

Aブルー「予約が無いと入れない、っていうお店でお願い!」
マツカ 「分かりました。お料理は、何がお好みですか?」
Aブルー「えーっと…。今の気分だと、フレンチかな?」
マツカ 「了解です」

手配しますね、とマツカ君、執事さんに電話。

マツカ 「そうです、今から二名で…。お願いします」
Aブルー「もう取れたのかい?」
マツカ 「はい。いつでもどうぞ」
Aブルー「やったね!」

サッサと用事を済ませて行こう、と言ってますけど。
用事って…?


2019/09/09 (Mon)

 

☆お中日は空けて


対ソルジャーの最終兵器にと、期待されているのがマツカ君。
其処へ早速、出て来たソルジャー、用事がどうこうという話。

マツカ 「用事というのは、お急ぎですか?」
Aブルー「日にちに余裕はあるんだけどさ、頼まないとね」

忘れちゃったら大変だから、と部屋をグルリと見渡しまして。

Aブルー「みんな、9月の23日は空けておいてよね」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「あのねえ…。へっ、じゃないってば、本当に!」

特にキースは、と赤い瞳が副住職をギロリ。

Aブルー「秋のお彼岸の法要、よろしく! スッポンタケの」
キース 「し、しかし、23日は、お中日でだな…!」
Aブルー「元老寺の方が忙しいって?」
キース 「そうだ、法要をするからな! 檀家さんを呼んで」

だから来られん、と蹴ってますけど。

Aブルー「ふうん…? アドス和尚にバレてもいいんだ?」
キース 「な、何がだ…?」
Aブルー「スッポンタケにくれた、戒名の話」

とても上等な戒名らしいよね、とソルジャー、ニヤニヤ。

Aブルー「君がつけたと、アドス和尚が知ったらさ…」
キース 「そ、それだけは、やめてくれ!」
Aブルー「じゃあ、法要!」

言い訳は、いつものヤツでいいだろ、と学習済みな人。

Aブルー「ブルーと一緒に法要をする、っていうヤツで」
キース 「う、うう…」
ブルー 「仕方ないよね、ぼくの名前は貸してあげるから」

その代わり、導師は務めたまえ、と銀青様も。

ブルー 「これで用事は済んだわけかな?」
Aブルー「もちろんだよ! 後は、ぼくのハーレイと食事!」
マツカ 「お店は、こちらになりますから」

どうぞ、と思念で伝達した模様。

Aブルー「ありがとう! それじゃ、御馳走になるね!」
マツカ 「ご遠慮なく。お土産も手配しておきました」
Aブルー「感謝! お土産を貰って、直帰するよ!」
マツカ 「どういたしまして」

ごゆっくり、と言い終えない内に、消えたソルジャー。
直帰ですって?


2019/09/10 (Tue)

 

☆お土産の中身は


マツカ君を対ソルジャーの最終兵器に、と交わされていた話。
其処へ来たのが当のソルジャー、けれど早々に姿が消えて…。

シロエ 「帰っちゃいましたよ、お菓子も食べずに…」
ジョミー「しかも、直帰って言わなかった?」
スウェナ「言っていたわよ、聞き間違えじゃなかったら」

つまり戻って来ないわけよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「食事が済んだら、あっちの世界に帰るんでしょ?」
サム  「信じられねえけど、そういうコースみてえだなあ」
シロエ 「マツカ先輩、何か仕掛けをしたんですか?」

あの人が直帰するように…、とシロエ君の問い。

シロエ 「お土産だとか言ってましたけど、それだとか…?」
マツカ 「ええ、甘いものが好きだと聞いてますから…」
ジョミー「ケーキをドッサリ用意したとか?」
マツカ 「はい、繊細な細工のケーキをよろしく、と」

箱が揺れたら、台無しになる類ですね、とマツカ君の笑み。

マツカ 「それを詰め合わせて頂くように、お願いしました」
シロエ 「でもって、その件を、あの人に伝えたんですか?」
マツカ 「頭の中に描いただけですよ。ケーキの姿を」

ついでにケーキの繊細さも…、と流石な御曹司。

マツカ 「ホールじゃなくて、1人前で完成形のです」
スウェナ「それを10個とか、そんな具合なの?」
マツカ 「一番大きな箱で、とお願いしましたから…」

10個くらいは入るでしょうね、とニッコリと。

マツカ 「綺麗なままで食べたかったら、直帰でしょう?」
ジョミー「ソレって、言葉に出してないよね?」
マツカ 「ええ。思念で直接、執事の方に」

慣れてますからね、という執事さんも、実はサイオン持ち。

サム  「すげえ…。それじゃ、あの馬鹿、来ねえんだ?」
マツカ 「お食事の後は、急いでお帰りになりますよ」
キース 「実に鮮やかに追い払ったな、あの馬鹿を…」
ジョミー「マジで最終兵器だよ!」

マツカ万歳、という声に、誰もが歓声。
凄すぎですよね…?


2019/09/11 (Wed)

 

☆マツカ君のスキル


対ソルジャーの最終兵器に良さげな、マツカ君の怖いキャラ。
その相談をしていた所へ、ソルジャーが来たんですけれど…。

ジョミー「ホントにマツカが効くなんて…。凄すぎるってば」
シロエ 「感動ですよね、あの人を直帰させるだなんて」
サム  「でもよ、今のは怖いキャラとは違ってねえか?」

何も脅していなかったぜ、とサム君、冷静な分析を。

サム  「食事と土産を用意なんだぜ、どっちかってえと…」
スウェナ「甘いキャラだわね、いつものマツカな」
シロエ 「確かに、マツカ先輩のデフォでしたっけ…」

怖い所はまるで全く…、とシロエ君も。

シロエ 「それじゃ、さっきのは何だったんです?」
ジョミー「ひょっとしてさあ、怖いキャラじゃなくても…」
サム  「最終兵器になり得るってか!?」
キース 「そうかもしれん。現にあの馬鹿は、帰ったからな」

マツカは貴重なスキル持ちかも…、と副住職。

キース 「怖いキャラは最終兵器だとしても、他にもだ…」
シロエ 「ICBM並みの威力を備えているんですか?」
ぶるぅ 「んとんと、ICBMって、なぁに?」
シロエ 「大陸間弾道ミサイルですよ」

核弾頭とかを搭載できるヤツですね、とシロエ君の解説。

シロエ 「核弾頭でなくても、着弾したら大変でしょう?」
ぶるぅ 「えーっと…? ミサイルだったら壊せるよ?」
一同  「「「へ?」」」
ぶるぅ 「サイオンで起爆装置を壊すの!」

そしたら爆発しないもんね、と笑顔のお子様。

ぶるぅ 「あっちのブルーも、出来る筈だよ」
一同  「「「うわー…」」」

最終兵器も効きそうにない、と誰もがガクブル。

ジョミー「ちょ、ちょっと…! それじゃ、マツカはさ…」
キース 「ICBMも、現時点での最終兵器も超えるのか?」
シロエ 「そうなりますねえ、すると…」
サム  「あっちの世界の最終兵器並みかよ?」
一同  「「「メギド…」」」

まさかの惑星破壊兵器、と顔を見合わせる御一同様。
メギド…。


2019/09/12 (Thu) 

 

☆メギドに似ている人


マツカ君を対ソルジャーの最終兵器に、という案でしたけど。
怖いキャラでなくても、追い払ってしまった当のソルジャー。

シロエ 「マツカ先輩、実はメギドだというんですか?」
サム  「惑星破壊兵器だなんてよ、半端ねえよな…」
ブルー 「メギドかぁ…。確かに、似ているかもね」
一同  「「「えっ?」」」

いったい何処が、と一同、キョトン。

シロエ 「あのですね…。似てるって、惑星破壊兵器に?」
キース 「とてつもない威力だと、あの馬鹿が言ったが…」
ジョミー「星を丸ごと壊せるんだよね、メギドって…」

其処から脱出した生き残りが例の人だっけ、とジョミー君。

ジョミー「つまりさ、誰かさんでも対抗できない破壊力で…」
ブルー 「そうなるねえ…。逃げるしかなかったんだから」
シロエ 「そんな代物と、マツカ先輩が似てるんですか?」
サム  「どの辺がだよ、違いすぎるじゃねえかよ」

いくら、あの野郎に勝てるにしても…、とサム君が捻る首。

サム  「マツカは其処まで凶悪じゃねえぜ、怖い方でも」
スウェナ「だわねえ、それにさっきのキャラは普通だし…」
ブルー 「其処なんだってば、ぼくが言うのは」

メギドは元々、兵器じゃないよ、と生徒会長。

シロエ 「そうだったんですか!?」
ブルー 「うん。前にブルーに聞いたんだけどね…」

惑星改造用に開発されたらしいよ、という説明が。

ブルー 「いろんな惑星を開拓しないと駄目だから…」
キース 「それを兵器に転用したのか?」
ブルー 「国家騎士団とかいう組織がね」

改造用だから、破壊も出来る、とキッパリと。

ブルー 「だからマツカだと言うんだよ」
シロエ 「使いようだというわけですか?」

平和利用にも、最終兵器にも…、とシロエ君。

シロエ 「どっちに転んでも、元は同じという理屈ですね」
ブルー 「そういうこと!」
サム  「マジで凄すぎだぜ、メギドかよ…」

地獄の劫火、というサム君の声に、頷く面々。
最強…?


2019/09/13 (Fri)

 

☆お客様への対応


怖いキャラでなくても、ソルジャーにお帰り願ったマツカ君。
実に鮮やかな撃退ぶりで、メギドという最終兵器並みかもで。

シロエ 「マツカ先輩、もしかしなくても最強でしょうか?」
サム  「そうなんじゃねえの、メギドなんだぜ?」

マジで地獄の劫火なんだろ、とサム君、肩をブルッと。

サム  「あの野郎も、そう言っていたしよ…」
スウェナ「しかもメギドを超えているのよ、マツカの場合」

平和利用の面まであるわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「さっきの穏やかすぎる対応、あれで誰かさんを…」
ジョミー「追い払ったもんねえ、綺麗サッパリ」

いくら食事で釣ったにしても…、とジョミー君も感心しきり。

ジョミー「食事だけなら、誰だって思い付きそうだけど…」
シロエ 「お土産に繊細なケーキというのが、流石ですよね」
マツカ 「いえ、ぼくは…。喜んで頂けそうなお土産を…」
サム  「付けただけだ、と言いてえんだろうけどよ…」

ただの土産じゃなかったもんな、とサム君の笑顔。

サム  「アレが普通のケーキだったら、また来やがるぜ」
ブルー 「だろうね、直帰しないでさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ここにも、おやつ、あるしね!」
スウェナ「その辺を、ちゃんと考えたんでしょ?」

直帰したくなる方向で、とスウェナちゃんの問い。

スウェナ「どうすれば戻って来なくなるのか、一瞬で」
マツカ 「お客様に早めに帰って頂く方法ですよ」

長居する傾向がある方々ですね、と御曹司。

マツカ 「気分良くお帰り頂くためには、気を遣いますし…」
サム  「それを応用したってえのかよ?」
マツカ 「ええ、基本のを」

お土産を用意しましたから、というコースです、と説明が。

マツカ 「お土産を貰って怒る人なんか、いませんからね」
ジョミー「あー! いやげものだと、困るんだけどね…」
マツカ 「困るだけでしょう?」
ジョミー「怒れないよね…」

いやげものでも、くれたんだし…、とジョミー君。
確かに…。


2019/09/14 (Sat)

 

☆いやげものな名物


対ソルジャーの最終兵器なのかも、と噂されているマツカ君。
怖いキャラでも穏やかな方でも、鮮やかすぎる撃退ぶりで…。

ジョミー「いやげもの、狙ってくる人もいるもんね…」
サム  「あるよな、そういうウケ狙いの土産ってヤツがよ」
キース 「まったくだ。しかし、貰っても、確かに怒れん」

困るだけだ、と副住職も頷く、いやげものなお土産なるもの。

サム  「キースも経験あるのかよ?」
キース 「あるな、坊主仲間から貰ったヤツで」
一同  「「「坊主仲間!?」」」

いったい何を貰ったんだ、と誰もが興味津々。

シロエ 「お坊さんだと、普通のお土産をくれそうですけど」
スウェナ「そうよね、地元の名物だとか…」
キース 「名物には違いなかったぞ」
一同  「「「え?」」」

名物なのに、いやげものって…、と一同、キョトン。

シロエ 「あのですね…。いやげものっていうのはですね…」
キース 「貰ったら、嫌な土産物だろう?」
サム  「意味は間違えてねえみたいだな」
ジョミー「でもさあ、名物のくせに、いやげものって…」

そんなの、あるかな、とジョミー君の疑問。

ジョミー「名物って名乗るからには、いいものの筈だよ?」
シロエ 「でも、名物に美味いもの無し、とも言いますよ?」
マツカ 「キースが貰ったのは、そのクチですか?」
キース 「ああ。現地では最高の美味らしいんだが…」

アレは食い物とも思えなかった、と副住職。

キース 「なにしろ匂いが悲惨すぎて…」
ぶるぅ 「えとえと、爆発する缶詰?」
シロエ 「アレは機内持ち込み、禁止じゃなかったですか?」

世界一臭い缶詰でしょう、とシロエ君が披露する知識。

シロエ 「シュールストレミングっていう、確かニシンの」
キース 「いや、それじゃなくて…。仏教国だし」
サム  「仏教国だから、坊主仲間かよ?」
キース 「そうなるな」
ジョミー「で、何だったわけ?」

いやげものって…、とジョミー君が傾げる首。
臭いお土産…?


2019/09/15 (Sun)






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