☆ハマる人もいます
対ソルジャーの最終兵器かも、と噂されているのがマツカ君。
穏やかなキャラでも、ソルジャーをお土産で撃退しまして…。
ジョミー「現地では美味しいんだよね、その、いやげもの?」
キース 「ああ。お前たちも、聞けばピンと来るかと」
シロエ 「匂いが悲惨と言われてもですね…」
爆発缶詰くらいしか…、とシロエ君も思い付かない模様。
シロエ 「この国だったら、クサヤとかもありますけど…」
ジョミー「ケチっていないで、早く教えてよ」
キース 「なら、言うが…。ドリアン羊羹だ」
一同 「「「ドリアン羊羹!?」」」
なんだソレは、と誰もがポカーン。
シロエ 「あのですね…。ドリアンって、果物ですよね?」
キース 「その通りだが?」
マツカ 「臭いと言うのも分かりますけど、羊羹ですか?」
それは知りません、と御曹司も知らないドリアン羊羹。
マツカ 「少なくとも、父のお土産にはありませんでした」
スウェナ「あら、そうなの?」
マツカ 「ドリアンというだけで、嫌われますしね…」
お土産に買って来たことはないです、と御曹司の苦笑。
マツカ 「ですから、全く…。それに羊羹というのは…」
シロエ 「この国のお菓子じゃないんですか?」
ブルー 「そうだね、言葉は中華料理の国のだけれど…」
ぶるぅ 「あっちじゃ、全然、違うお料理だよ!」
お菓子じゃないもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「だけど、ドリアン羊羹だったの?」
キース 「この国からの観光客を狙った商品だろう」
ジョミー「でもさあ…。いやげものなんだよね?」
それじゃ売れないと思うけど、とジョミー君、冷静な分析。
ジョミー「臭いお土産、わざわざ買うかな、ウケ狙いでも」
キース 「現地では最高の美味なんだぞ。ハマるヤツもいる」
一同 「「「え?」」」
キース 「最長老の偉い坊さんが、ハマったんだ!」
一同 「「「うわー…」」」
それで土産に配られたのか、と一同、愕然。
まさに、いやげもの…。
2019/09/16 (Mon)
☆いやげものな存在
対ソルジャーの最終兵器かもと噂の、鮮やかな腕のマツカ君。
お土産を用意して撃退した所から、いやげものが話題で…。
シロエ 「最長老がハマったんなら、買うしかないですね…」
キース 「ああ。坊主の世界は、目上に絶対服従だからな」
スウェナ「それじゃ、買うように命令されたのかしら?」
ドリアン羊羹をお土産に…、とスウェナちゃんの素朴な疑問。
スウェナ「他のお坊さんたちにも、買って帰れ、って…」
キース 「それは無い。徳の高い坊主は、強制はしない」
ジョミー「だったら、どうして配られたのさ?」
いやげものになるって分かってるのに、とジョミー君。
ジョミー「ハマった人以外は、ダメだったんだよね、ソレ…」
シロエ 「とても臭いと聞きますからねえ、ドリアンは…」
スウェナ「貰って喜ぶ人の方が少数派だと思うわよ?」
たまにはハマる人がいたって…、と口々に言ってますけれど。
キース 「いわゆる、ヨイショというヤツだ。ゴマすりだな」
一同 「「「へ?」」」
キース 「確かに美味しいお菓子ですよね、と態度で示す!」
自分が食うのは勘弁願いたくても、土産なら…、と副住職。
キース 「配りたいほど美味しいですね、と買い込むんだ!」
一同 「「「あー…」」」
それなら分かる、と納得な理由。
ジョミー「それでキースも、いやげもの、貰っちゃったんだ」
キース 「仕方ないから、食うには食ったが…」
二度と御免だ、とブルブルブル。
キース 「だから、マツカには期待している」
マツカ 「いやげものを…ですか?」
キース 「それではなくて、あの馬鹿野郎だ」
法要をすれば、お布施は入るが、迷惑度も高い、と深い溜息。
キース 「いやげもののような存在なんだ、ヤツは!」
ジョミー「お布施が多いのは有難いけど、嬉しくないって?」
キース 「そうなるな。アレに対抗できるのは…」
マツカ 「ぼくなんですか?」
たまたま上手くいっただけでは、と困り顔ですけど。
さて…?
2019/09/17 (Tue)
☆自由に動ける人
対ソルジャーの最終兵器になれそうな感じの人が、マツカ君。
穏やかなキャラでも追い払っただけに、期待が高まるわけで。
キース 「たまたまにしても、二回も続いているからな」
ジョミー「お盆の棚経の時が一回目で、今日もだしね…」
シロエ 「今後もいけそうな感じですよね、本当に」
かなりの確率で抑え込めそうですよ、とシロエ君も。
シロエ 「少なくとも、過去に抑え込めた人はですね…」
サム 「ぶっちゃけ、一人もいねえんでねえの?」
スウェナ「そうよね、いつもやられてばかりよ!」
勝った覚えは一度も無いわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ブルーも、せいぜい引き分け程度の筈よ」
ブルー 「そうなんだよね…。マツカのようには、ちょっと」
マツカ 「いえ、そんな…! ブルーの方が凄いですよ」
ぼくは高僧じゃないですし、と慌てるマツカ君ですけれど…。
ブルー 「そこだよ、マツカが強いのは」
マツカ 「えっ?」
ブルー 「ぼくみたいな縛りが無い分、自由に動けるからね」
緋の衣だの、ソルジャーだのと縛りが多い、とブツブツブツ。
ブルー 「高僧としての立場じゃ、脅しは出来ないし…」
サム 「あー…。怖いキャラなんて無理だよなあ」
ジョミー「ソルジャーの方だと、SD体制攻撃だよねえ…」
ブルー 「そう。同じソルジャーなら分かるだろう、と!」
これじゃ動きが取れやしない、と生徒会長の嘆き節。
ブルー 「その点、マツカは大抵のことは大丈夫!」
マツカ 「確かに、それは言えていますね…」
キース 「そういうことなら、よろしく頼む!」
お彼岸も是非、とキース君、土下座せんばかり。
キース 「なんとか無事に乗り切りたいんだ、お彼岸も!」
シロエ 「ぼくからも、よろしくお願いします!」
ジョミー「みんなの声だよ、マツカ、お願い!」
マツカ 「…どうなるか、分かりませんけどね…」
一同 「「「やったー!」」」
これでお彼岸も安心だ、と上がる歓声。
どうなるでしょう?
2019/09/18 (Wed)
☆半端ないお布施
そうこうする内に来たのがお彼岸、アッと言う間にお中日。
朝から生徒会長宅に集った面々、けれどソルジャーは未到着。
ジョミー「あーあ、やっぱり来てないし! いつもだけどさ」
シロエ 「言うだけ無駄だと思いますよ。あの人だけに」
サム 「うんうん、早く来たって得することがねえからな」
ゆっくり後から御到着だぜ、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「でもって当然のように、偉そうな顔をするのな」
マツカ 「その辺は仕方ないのでは…。お施主様ですし」
スウェナ「まあ、スポンサーには違いないわね、法要の」
ジョミー「しかも金額、半端ないしね…」
お布施の袋が凄く分厚い、とジョミー君。
ジョミー「あれって、ホントに凄すぎだよねえ…」
シロエ 「それを受け取るキース先輩も、凄いですけど」
涼しい顔をしていますよ、とシロエ君の指摘。
シロエ 「貰って当然、という態度ですよね、アレは」
ブルー 「それだけのことをしているからね」
サム 「マジかよ、お経を読んでるだけだぜ?」
ブルー 「そのお経は、誰のためかってことだよ」
そこの所を考えたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。
サム 「迷惑な仏様じゃねえかよ、たかがキノコな」
シロエ 「ですよね、それに高級なキノコでもないです」
ジョミー「松茸だったら、まだ有難味もあるけどね…」
ブルー 「キノコはそうでも、問題なのは名前だよ」
仏様のね、とフウと溜息。
ブルー 「キースがつけたヤツだってば」
サム 「あー…。院殿号を持ってやがるんだった!」
シロエ 「戒名ですよね、アレが何か?」
法要の金額を吊り上げるんでしょうか、という質問。
シロエ 「並みの戒名よりも、高めになるとか…?」
ブルー 「そう! 院殿号の仏様だと、格が高いから…」
サム 「下手な扱いは出来ねえってことだよ」
ジョミー「同じお経でも、高くつくんだ?」
ブルー 「それで正解」
あれが正規の料金なんだよ、と説明が。
キノコなのに…。
2019/09/19 (Thu)
☆お布施を貯める人
お彼岸のお中日はスッポンタケの法要、生徒会長の家が会場。
ソルジャーはまだ来てませんけど、今の話題はお布施の話。
ジョミー「正規の料金ってことは、お布施は、やっぱり…」
シロエ 「キース先輩の懐に入るってことですよね?」
スウェナ「しかも丸儲けよ、アドス和尚は知らないんだもの」
申告する義務が全く無いわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「まるっとキースのものだわよ、アレは」
サム 「もしかして、すげえ金持ちじゃねえのか?」
シロエ 「マツカ先輩には負けるでしょうけど、確かに…」
ジョミー「お布施、何回も貰っているもんね…」
お盆はともかく、お彼岸の分、とジョミー君が始めた計算。
ジョミー「春と秋とで年に2回で、それを何年も…」
シロエ 「コッソリ貯めていたわけですね、誰にも言わずに」
スウェナ「迷惑料を払って貰うべきだわよ!」
私たちはタダで動員なのよ、とスウェナちゃん、怒り心頭。
スウェナ「儲けてるんなら、きちんと還元しなさいよ!」
サム 「そうだよなあ…。一人占めっていうのは最低だぜ」
シロエ 「懐事情が厳しい話しか、していませんよね…」
所得隠しというヤツですよ、とシロエ君も拳をグッと。
シロエ 「この際、きちんと調べましょう!」
ジョミー「だよねえ、税務署にチクるとか…」
マツカ 「それはオススメしませんね」
そんなことをしたら丸損ですよ、と御曹司の意見。
マツカ 「税金でドカンと持って行かれて、減りますから」
サム 「あー…。マツカが言うと、重みがあるよな」
マツカ 「一応、その辺は勉強しました」
経営の基本ですからね、と穏やかな笑み。
マツカ 「でも、ウチの会社は真面目に納税していますよ」
ジョミー「そうだろうけど、キースは逆をやってるんだね?」
マツカ 「申告しているとは思えませんしね、あのお布施…」
サム 「脱税かよ?」
マツカ 「そうなりますね」
その線から攻めてはどうでしょうか、という提案。
脱税疑惑…。
2019/09/20 (Fri)
☆お布施と脱税疑惑
お中日はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った御一同様。
ソルジャーもキース君も未到着ですけど、話題はお布施で…。
シロエ 「キース先輩が脱税ですか…。犯罪ですよね?」
マツカ 「ええ、場合によっては逮捕なんかもありますし」
サム 「じゃあ、そっち系で脅すのかよ?」
スウェナ「マツカの出番ね、って言いたい所だけれど…」
最終兵器は大切に取っておかなくちゃ、とスウェナちゃん。
スウェナ「今日のメインは法要だものね、誰かさんが来て」
ジョミー「マツカはそっちに使わなくちゃね…」
シロエ 「だったら、誰がキース先輩を締め上げるんです?」
一同 「「「うーん…」」」
誰か適役がいただろうか、と誰もが腕組み。
サム 「シロエは付き合い長えけどもよ、勝てねえよな?」
シロエ 「悔しいですけど、柔道でさえ勝てませんからね…」
ジョミー「スウェナはどうかな、元ジャーナリスト志望!」
スウェナ「調査するのと、締め上げるのとは別だわよ」
世論を味方につけない限りはマスコミは無力、と正論が。
スウェナ「流行りの炎上騒ぎにしたって、人数が要るでしょ」
一同 「「「あー…」」」
無理か、と互いに見交わす視線。
サム 「畜生、マツカが使えたらなあ…」
ジョミー「誰かさんは諦めて、使っちゃおうか?」
シロエ 「そうですね…。上手くいったら大金が…」
スウェナ「法要の度に手に入るのよねえ、還元って形で」
それで豪華に旅行もいいわね、という提案。
スウェナ「どうせ法要は、今までもババを引いてたんだし…」
シロエ 「マツカ先輩に頼みましょうか?」
脱税疑惑を深く追及する方向で…、とシロエ君も。
シロエ 「全員一致なら、誰も文句は言いませんしね」
ブルー 「…盛り上がっている所を、アレなんだけどさ」
シロエ 「何ですか?」
ブルー 「キースは脱税してはいないよ」
一同 「「「ええっ!?」
まさか、と一同、ビックリ仰天。
脱税していないなら、お布施の行方は?
2019/09/21 (Sat)
☆納めていない税金
お中日はスッポンタケの法要ですけど、問題は法要のお布施。
半端ない額を受け取るキース君、脱税疑惑が浮上中ですが…。
シロエ 「脱税してはいない、って…。本当ですか!?」
サム 「じゃあ、税金を納めていやがるのかよ?」
マツカ 「アドス和尚にバレそうですけどね、それ…」
キースが納税していることが、と御曹司の指摘。
マツカ 「確かキースは、お給料を貰っていない筈です」
サム 「うんうん、だから年中、火の車だって話だぜ」
マツカ 「そうでしょう? なのに納税しているとなると…」
シロエ 「税務署の査察が入るんでしょうか?」
ぼくは詳しくないんですけど、とシロエ君の問い。
シロエ 「いったい何処から貰っているのか、そんな感じで」
マツカ 「むしろ、元老寺の資産隠しの方だと思いますね」
会社で言えば、別会社にプールするような、と御曹司。
マツカ 「どうやって税金を納めているのか、気になります」
ブルー 「そもそも、納めていないんだけどね?」
ジョミー「それを脱税って言うんじゃないの?」
納めてないなら脱税じゃないか、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「それとも、他にやり方があるとか?」
マツカ 「いわゆるタックスヘイブンでしょうか?」
スウェナ「海外に飛ばすっていうヤツね?」
サム 「汚ねえじゃねえかよ!」
そりゃ、合法かもしれねえけどよ、とサム君の怒り。
サム 「俺たちにババを引かせといてよ、高収入ってえの」
ブルー 「それ以前だってば、キースの収入はゼロ!」
一同 「「「はあ?」」」
あんなにお布施を貰っておいて、と誰もがポカーン。
シロエ 「ゼロって何です、どうしたらゼロになるんです!」
ブルー 「法衣のクリーニング代とか、いろんな経費で」
サム 「あれだけの額が吹っ飛ぶのかよ?」
マツカ 「袈裟のクリーニングは高いそうですけど…」
スウェナ「でもねえ…」
差し引きゼロは有り得ないでしょ、と冷静な意見。
そうですよねえ?
2019/09/22 (Sun)
☆パフォーマンスです
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、けれどお布施が話題な今。
キース君が貰う高額なお布施、それの行方が問題でして…。
スウェナ「経費と言っても、クリーニング代とかだけだわよ」
シロエ 「会場は会長の家ですし…。お供えも、ぶるぅが…」
サム 「それの費用を払うにしてもよ、格安な筈だぜ」
まさか毟りはしねえだろ、とサム君も。
サム 「相場の十倍ふっかけるだとか、そういうのはよ…」
ジョミー「ふっかけたってさ、あれだけの金額なんだしさ…」
スウェナ「全部パアになるわけがないわね、どう考えても」
収入がゼロになる程じゃないわ、とスウェナちゃん、追及。
スウェナ「納得できるように説明が欲しいわ、その事情の」
シロエ 「そうです、そうです! 素人にもですね…」
ジョミー「分かるように教えて欲しいよ、どうなってるのか」
ブルー 「まあ、簡単なことなんだけど…」
キースの名誉のために話しておこうかな、と生徒会長。
ブルー 「早い話がパフォーマンスなんだよ、あのお布施は」
一同 「「「パフォーマンス!?」」」
なんじゃそりゃ、と一同、瞳をパチクリ。
シロエ 「あ、あのう…。パフォーマンスと聞こえましたが」
ブルー 「そう言ったけど?」
シロエ 「どういう意味です、パフォーマンスって?」
ブルー 「だから、そのまま」
スッポンタケは偉いからね、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「キノコじゃなくって、仏様の方だけどさ」
サム 「院殿号なのは分かるけどよ…」
ブルー 「格が高すぎるから、お布施も当然…」
スウェナ「高くなるんでしょ、それは聞いたわよ」
でも、パフォーマンスが分からないわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「どうしてパフォーマンスになるのよ、お布施が」
ブルー 「出す方も、それを受け取る方も、といった所かな」
シロエ 「まさか、お布施の受け渡しが…?」
ブルー 「ピンポーン!」
大正解、と言ってますけど。
お布施の受け渡しがパフォーマンス…?
2019/09/23 (Mon)
☆仕組みが謎です
秋のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、お布施が問題に。
キース君が受け取る凄い金額、それの行方が気になる面々。
シロエ 「どうして受け渡しが、パフォーマンスなんかに…」
ブルー 「スッポンタケの格が高いからだよ、院殿号で」
サム 「高いお布施になるってえのは、分かるけれどよ…」
パフォーマンスってのは何なんだよ、とサム君も怪訝そう。
サム 「まさか、受け取って終わりじゃねえだろ?」
スウェナ「それだと、キースが丸儲けってことになるわね」
ジョミー「儲けはゼロだって言ってたものね…」
どういう仕組みになっているのさ、とジョミー君。
ジョミー「ひょっとして、ブルーがピンハネだとか?」
シロエ 「法外な場所代を取っているとか、そんなのですか」
ブルー 「失礼な…。ぼくはキースの体面ってヤツを…」
守ってあげてるだけなんだよね、と生徒会長が尖らせる唇。
ブルー 「高額なお布施は、貰わなきゃ格好がつかないし…」
シロエ 「ええ、懐に入れてますよね、毎回、毎回」
ブルー 「それをさ、持って帰ったら、どうなると思う?」
元老寺にね、と生徒会長の問い。
ジョミー「えーっと…? とりあえず、部屋で数えて…」
シロエ 「その後は隠し金庫でしょうか? 床下とかの」
サム 「押し入れじゃ、即バレしそうだもんなあ…」
ブルー 「そう、その即バレってヤツが問題!」
いつも、どうやって来ているのかな、と質問が。
ブルー 「法衣で来ているわけじゃないよね、キースは」
シロエ 「専用の鞄を持っていますね、法衣とかが入る…」
ブルー 「それを提げて家に帰ったら、何が起こると思う?」
玄関先で…、と更に重ねて質問。
スウェナ「イライザさんのお出迎えかしら? 荷物を取りに」
サム 「あー! 襦袢とかは家で洗えるもんなあ…」
ブルー 「そうなんだよねえ、そして他の荷物も…」
ジョミー「開けるとか?」
お世話をしに…、とジョミー君。
すると鞄の中身は、即バレ?
2019/09/24 (Tue)
☆ゼロになる儲け
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、話題になっているお布施。
キース君が受け取る凄い金額、けれど儲けはゼロだそうで…。
シロエ 「玄関先で手荷物チェックだったら、バレますね…」
ブルー 「そう! おまけにイライザさんもプロだから…」
包んであってもピンとくるよね、と生徒会長。
ブルー 「これはお布施だ、っていうのと、金額の方も」
ジョミー「えーっ!? あの金額を見抜けるわけ!?」
シロエ 「銀行員なら分かりますけど、素人さんですよ?」
ブルー 「よく考えたまえ、アドス和尚の奥さんだよ?」
お寺の会計係は誰かな、と赤い瞳がキラリーン! と。
スウェナ「えーっと…。イライザさんになるのかしら?」
サム 「でもよ、キースも会計、やっていねえか?」
ブルー 「高校生に現金を扱わせると思うかい?」
ジョミー「じゃ、じゃあ…。数えているのはイライザさん?」
もしかしなくても…、とジョミー君。
ジョミー「それで見ただけで分かるって? お布施の中身が」
ブルー 「そういうことだね、お寺なんだよ?」
キャッシュレスとは無縁の世界、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「大金がかかるお葬式でも、基本は現金!」
一同 「「「うわー…」」」
それなら、あの金額でも分かる、と一同、ガクブル。
シロエ 「つまり、見られたら終わりなんですね?」
ブルー 「うん。どうして持っているのか、その場で追及」
サム 「院殿号がバレるじゃねえかよ!」
ブルー 「だからパフォーマンスになるわけ」
帰る時に、ぼくに渡すんだよね、と生徒会長。
ブルー 「でもって、ぼくが預かっておいて…」
ぶるぅ 「何日か経ったら、ブルーに返すの!」
かかった経費は貰うんだけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「クリーニング代とか、そういうの!」
シロエ 「それじゃ、キース先輩もタダ働きですか!?」
ブルー 「自業自得というヤツだよね」
院殿号を出したんだから、と冷たい言葉。
タダ働き…。
2019/09/25 (Wed)
☆弟子に尽くすべき
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、お布施が凄いんですけど。
なんとキース君もタダ働きで、パフォーマンスに過ぎない件。
サム 「あー…。その場のノリだけで、院殿号な…」
ブルー 「クジラの戒名をパクっただけのね」
パクリだからいいと思ったんだろうけど、と生徒会長、溜息。
ブルー 「あれがキースの一番弟子になるとはねえ…」
シロエ 「タダ働きなら、キース先輩が下僕に思えますけど」
スウェナ「そうよね、ひたすら尽くすだけだし…」
ブルー 「師僧は本来、そういうものだよ。弟子に対しては」
私利私欲を捨てて、立派な弟子を育てるべし、と銀青様。
ブルー 「だから下僕でも、タダ働きでも、仕方ないよね」
ジョミー「そうなっちゃうんだ…」
??? 「お蔭で、ぼくは大いに助かってるけどね!」
お金が減らない、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「最低限の経費で、立派な法要! もう最高だよ!」
シロエ 「あのですね…。申し訳ないとか、そういうのは?」
Aブルー「キースが気前よく付けてくれたんだし…」
どうして申し訳なくなるのさ、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「というわけで、今日も素晴らしい法要を!」
サム 「マジで良心、痛まねえのな?」
Aブルー「キースには感謝しているけどね!」
そろそろ来るかな、と言った所へチャイムの音が。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たよーっ!」
キース 「遅くなってすまん。バスが遅れてな…」
Aブルー「いいって、いいって! それより、法要!」
キース 「分かっている。すぐに着替えるから…」
待っていてくれ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の案内で別室へ。
シロエ 「なんだか気の毒に見えてきましたよ、先輩が…」
サム 「自業自得が一生モノかよ、キツイよなあ…」
マツカ 「もう取り返しがつきませんしね、本当に…」
Aブルー「なになに、何が一生モノ?」
ぼくにも教えて、と赤い瞳がキラキラ。
分かってないんですね?
2019/09/26 (Thu)
☆引き摺る一生モノ
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、タダ働きらしいキース君。
自業自得な話とはいえ、一生モノだと思うと気の毒でして…。
Aブルー「何が一生モノなのさ? 気の毒って、何が?」
シロエ 「今の話で分からないんですか? 本当に?」
Aブルー「分からないから聞いてるんだよ、何の話さ?」
どうしてキースが気の毒なのさ、とソルジャー、怪訝そう。
Aブルー「立派な法要の導師なんだよ、スッポンタケの!」
シロエ 「その件を言っているんです。一生ついて回る、と」
Aブルー「名誉なことだと思うけどねえ?」
院殿号の仏様の法要は、坊主の憧れなんだろう、という返事。
Aブルー「何処のお寺にお願いしたって、喜ばれる、って!」
サム 「それはそうだけどよ、キースはタダ働きでよ…」
ジョミー「アドス和尚にバレたらヤバイし、一生、タダだよ」
Aブルー「いいんじゃないかな、それが本来の姿勢だろう?」
お坊さんは清貧じゃなかったっけ、とソルジャー、涼しい顔。
Aブルー「出家するって、元々、そういう意味だよね?」
シロエ 「…何処で覚えて来たんです、ソレ」
Aブルー「ぼくの記憶力を馬鹿にしないで欲しいね」
いい情報は忘れないんだよ、とニッコリと。
Aブルー「キースは正しい道を歩んでいるわけでさ…」
シロエ 「マツカ先輩、出番です!」
マツカ 「え、ええっ?」
仏教の方は流石にちょっと…、とマツカ君、ワタワタ。
マツカ 「そ、そんな勉強はしていませんし…!」
キース 「…待たせたな。なんだ、どうしたんだ?」
Aブルー「君の素晴らしい精神について、話してたんだよ」
スッポンタケに尽くす姿勢が最高だよね、と弾ける笑顔。
Aブルー「まさに滅私で、タダ働きで法要をしてくれて」
キース 「誰のせいだと思っているんだ、そうなったのは!」
Aブルー「院殿号を出したのは、君だけれどね?」
キース 「それは確かに、そうなんだが…!」
まさかここまで引き摺るとは、と呻く副住職。
一生モノ…。
2019/09/27 (Fri)
☆プロに徹する人
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、タダ働きなのがキース君。
恐らく一生そうなるわけで、気の毒すぎる流れですけれど…。
Aブルー「君は本当に素晴らしいよ! お坊さんとして!」
キース 「この件については、とても後悔しているんだが!」
院殿号を出したことを…、と拳を握り締める副住職。
キース 「引き摺りまくって、御縁が切れる気配も無くて…」
Aブルー「でもさ、君も功徳を積めるわけだよね」
法要の度に…、と門前の小僧なソルジャーの台詞。
Aブルー「今日も法要をよろしく頼むよ、全力で!」
キース 「う、うう…」
Aブルー「はい、みんなも席について合掌!」
一同 (((仕方ない、仕方ない…)))
逆らっても無駄だ、と一同、大人しく正座。
キース 「では、始めるぞ」
Aブルー「今回も期待しているからね!」
スッポンタケのパワーアップに、と赤い瞳がキラキラ。
キース 「願我~、身浄~、如~香~炉~…」
Aブルー「いいねえ、いいねえ!」
一同 「「「シーッ!」」」
せめて黙れ、と静かな怒りの御一同様。
キース 「無明~甚深、微妙法~…」
一同 (((サッパリ謎だ…)))
謎のお経が続いていきまして、キース君の声が朗々と。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((コレがエンドレスになったら、終わり…)))
キース 「光明遍照、十方世界…」
一同 (((まだあったのか…)))
終わらないじゃないか、と嘆く間に、またお念仏。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((今度こそ…!)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏~…」
チーン、と鐘が鳴らされ、副住職、深々とお辞儀。
キース 「南無阿弥陀仏、と…。皆さん、よくお勤めでした」
Aブルー「ありがとう! 今日のお経も最高だったよ!」
キース 「一切、手抜きはしていないからな」
やるからにはプロに徹するまでだ、と副住職。
素晴らしいですね?
2019/09/28 (Sat)
☆法話もやります
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、ようやく長い読経が終了。
タダ働きなキース君ですけど、手抜きはしないそうでして…。
キース 「というわけで、今日は法話もしておくか」
Aブルー「えっ、法話って…。それはどういう?」
キース 「同じタダ働きをするなら、MAXでやろうかと」
皆も仕組みが分かったようだし…、と合掌を。
キース 「法話をするのも、俺の勉強になるからな」
シロエ 「あ、あのですね…! 余計なものは無しで…!」
ジョミー「そうだよ、早く終わって食事がいいな」
法要の後は美味しい御馳走、とジョミー君も。
ジョミー「ぶるぅが、凄いのを用意してるに決まってるし!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日ももちろん、バッチリ和風!」
期待してね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も言ってますけど。
キース 「此処から移動しなくて済むしな、時間に余裕が…」
シロエ 「あっても、法話は要りませんってば!」
キース 「いや、俺は其処の馬鹿にも聞かせておきたい」
ぶっつけ本番で、ネタも考えて来なかったが、と副住職。
キース 「そういう場合も、語れてこそのプロだからな」
シロエ 「そ、そんな…。マツカ先輩、助けて下さい!」
マツカ 「ぼくですか!?」
Aブルー「ぼくからも頼むよ、最強なんだろ?」
メギド並みの威力なんだってね、とソルジャーまでが。
Aブルー「平和利用も出来ると聞いたし、キースを止めてよ」
マツカ 「法話を止めろと言われてもですね…」
それは相当、罰当たりでは…、と腰が引けている御曹司。
マツカ 「法話を聞いたら、ぼくたちも功徳を積めますし…」
キース 「よし。マツカも分かっているようだな」
ならば止めるな、と副住職が数珠をジャラッと。
キース 「そもそも、お彼岸というものはだな…」
Aブルー「法要に最適の時期なんだよねえ、知ってるよ!」
キース 「いや、違う。ご先祖様に思いを馳せて…」
営むものが法要なんだ、と法話がスタート。
止められませんね?
2019/09/29 (Sun)
☆ご先祖様がいない人
スッポンタケの法要の後に、やって来たのがキース君の法話。
タダ働きを極めるそうで、MAXにするには欠かせないブツ。
キース 「たとえSD体制といえども、ご先祖様は…」
Aブルー「ぼくの記憶は消されているから、意味無いよ!」
成人検査よりも前は白紙、とソルジャーの苦情。
Aブルー「ご先祖様どころか、養父母も覚えていないしね!」
キース 「だからこそ、余計に思いを馳せておくべきだ」
あんたが生まれて此処にいることに…、と副住職が繰る数珠。
キース 「SD体制とやらが始まる前には、ご先祖様が…」
Aブルー「存在したって言いたいのかい?」
キース 「でないと、あんたは生まれていないぞ」
無から人間は生まれないしな、という指摘。
キース 「ご先祖様に深く感謝して、お念仏の一つでも…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、それじゃフィシスは?」
キース 「はあ?」
Aブルー「フィシスだってば、ぼくの世界にいる方の!」
もしかして話していなかったかな、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「こっちの世界のフィシスと違う、って」
キース 「違って当然だと思うがな?」
ブルーも、あんたとは別物だ、と副住職の切り返し。
キース 「いいから、黙って法話を聞け!」
Aブルー「ぼくの世界のフィシスは、ご先祖様がいないよ」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「機械が無から作ったんだよ、DNAとかも」
ご先祖様がいるわけがない、と威張り返る人。
Aブルー「きっとフィシスの他にも、もっと…!」
シロエ 「ご先祖様のいない人がいると言うんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
キースの法話は滑っているね、とソルジャー、ニヤリ。
Aブルー「どうかな、これでも法話を続けたいと?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「キース先輩、負けないで下さい!」
キース 「聞く気になってくれたのは、俺も嬉しいが…」
このネタでは無理だ、と副住職が掲げた白旗。
今月、これにて中継終了~。
2019/09/30 (Mon)