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シャングリラ学園つれづれ語り

☆お茶会の思い出


さて、11月。そろそろ寒くなってくる季節ですけれど。
休日に生徒会長宅に集うシャン学メンバー、お茶でのんびり。

シロエ 「飲み物も、ホットばかりになりましたねえ…」
サム  「流石にこの時期、アイスってヤツはいねえだろ」
ジョミー「どうかな、誰かさんだと、そうかも…」

アイス手作り派じゃなかったっけ、とジョミー君。

スウェナ「あら、そうだった?」
ジョミー「そんな話を聞いた気が…。手作りした、って」
ブルー 「ああ、アレだね。好きなだけ食べてみたくって…」
シロエ 「こっそり作ったんでしたっけ?」

でもってキャプテンに食べさせたとか…、とシロエ君も。

ジョミー「そう、それそれ! 甘い物が苦手な人にさ…」
シロエ 「手作りアイスを振る舞ったんですよね」
サム  「つくづく迷惑な野郎だぜ」
ジョミー「でもさ、先月は平和だったよ?」

楽しくお茶会だったもんね、とジョミー君の笑顔。

ジョミー「誰かさんも自分でお茶を淹れてさ、御機嫌で」
スウェナ「フルーツティーね、あれは素敵だったわ」
シロエ 「本当にいい香りでしたね、最後まで」

紅茶を足しても、香りが薄れなくて…、とシロエ君。

シロエ 「マツカ先輩のアイデア、凄かったですよ」
マツカ 「いえ、ぼくは…。やり方を知っていただけです」
サム  「咄嗟に出て来るトコがすげえよ、あの流れでよ」

立派なお茶会になったじゃねえか、とサム君も感動の面持ち。

サム  「あの野郎と、マトモなお茶会なんてよ…」
シロエ 「出来るとは誰も思いませんよね」
キース 「俺は裏方で苦労したんだが…!」

何から何まで運ばされて…、とキース君、ブツブツ。

キース 「スコーンは熱い間にだとか、次はケーキだとか…」
シロエ 「弟子なら仕方ないでしょう? マツカ先輩の」
キース 「それはそうだが、それにしてもだ…!」
ブルー 「マツカのスキルは学べたのかな?」

ここで文句を言うってことは、と生徒会長の問い。
学べたんですか?


2019/11/01 (Fri) 

 

☆何か得たものは


生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、話題は先月のお茶会。
ソルジャーもいたのに平穏無事で、見事だったマツカ君の腕。

ブルー 「あの件について文句を言うなら、まず、そこだよ」
サム  「うんうん、ちゃんと学べたのかよ?」

一日弟子入りした師匠のスキルを…、とサム君も。

ジョミー「だよね、スキルはアップしたわけ?」
シロエ 「気になりますねえ、キース先輩の成長ぶりが」

どうなんでしょう、とシロエ君も興味津々な様子。

シロエ 「マツカ先輩は、誰かさんを制御してましたけど…」
スウェナ「あれって、キースに出来るのかしらね?」
ブルー 「そこなんだよねえ、文句を言える立場かどうか」

何か得たものはあったのかな、と生徒会長の鋭い視線。

ブルー 「誰かさんが次にやって来た時、マツカみたいに…」
サム  「振る舞えるかどうかが問題だぜ」

無理そうな気しかしねえけどよ…、とサム君、諦めモード。

サム  「なんたって、諸悪の根源だしなあ、キースはよ…」
キース 「なんだと!?」
サム  「そのまんまじゃねえかよ、ずっと前から」

妙な戒名をつけた時から…、とサム君の指摘。

サム  「俺たちは法要に追われまくって、普段もよ…」
ジョミー「地雷を踏むのは、キースばかりだよ」
シロエ 「そうです、そうです! 年がら年中」
キース 「俺はそこまで酷くはないが!」

年中ではない、とキース君、必死の言い訳。

キース 「お盆とお彼岸がアウトなことは認めるが…」
サム  「そのお盆をよ、マツカは切り抜けたんだぜ?」
スウェナ「お彼岸もだわよ」

それに比べてキースはどうなの、とスウェナちゃん。

スウェナ「いつも誰かさんの言いなりでしょ?」
シロエ 「マツカ先輩の方が上ですよね」
マツカ 「いえ、そんな…。ぼくは若輩者ですし…」
ブルー 「どうだい、マツカの謙虚な姿勢! これさえも…」
サム  「学んでねえなあ…」

まるで全く、とサム君、キッパリ。
そうみたいですね?


2019/11/02 (Sat)

 

☆向いていない人


ソルジャーも来ていた先月のお茶会、平穏に終えたマツカ君。
キース君が弟子入り中でしたけど、成果の方が問題でして…。

ブルー 「本当に学んでいそうにないねえ、サムが言う通り」
シロエ 「今後も期待は出来ませんよね、キース先輩には」

誰かさんの言いなりを継続ですよ、とシロエ君の厳しい台詞。

シロエ 「マツカ先輩ならメギド級でも、キース先輩だと…」
ジョミー「その辺のミサイルくらいかな?」
サム  「ゴキブリホイホイ程度でねえの?」

アレもゴキブリには脅威だしよ、とサム君もキッツイ言葉を。

サム  「それによ、ネズミも獲れるらしいしよ…」
シロエ 「あー、小さいのは貼り付くらしいですね?」
スウェナ「充分、最終兵器だわねえ…」

ただし、ゴキブリに限るけれど、とスウェナちゃん。

スウェナ「だけど、キースは、そんな感じね」
キース 「俺がゴキブリホイホイだと?」
ブルー 「なるほど、確かに…。誰かさんを引き寄せるしね」

その辺はゴキブリホイホイだよね、と生徒会長も。

ブルー 「面白いくらいに寄って来るしさ、誰かさんが」
ジョミー「でもさ、全然、獲れないんだけど!」
サム  「ゴキブリホイホイとしても、欠陥品かよ…」

話にならねえ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「メギドなんかは夢だぜ、夢!」
シロエ 「マツカ先輩に期待するしかないですよね…」
マツカ 「あのぅ…。あのキャラ、キツイんですけれど…」

素のぼくと違いすぎますから…、とマツカ君。

マツカ 「相当に無理があるんですよ、アレ」
ジョミー「もしかして、ストレス、かかるとか?」
マツカ 「そうですね…」

一日師匠はこたえました、とマツカ君、深い溜息。

マツカ 「きつく振る舞いすぎたかも、と反省ばかりで」
サム  「強く生きろよ、そう言わずによ!」
マツカ 「向いてないのは確かなんです」
一同  「「「えーーーっ!?」」」

それは困る、と悲鳴の御一同様。
期待の最終兵器ですしね…。


2019/11/03 (Sun) 

 

☆胃をやられる人


対ソルジャーの最終兵器だと期待が高い、マツカ君ですけど。
なんと本人には向いてないそうで、ストレスがかかるとか。

サム  「マジかよ、あのキャラ、向いてねえのかよ?」
マツカ 「ええ…。最初は遊びのつもりでしたし…」

自分でも楽しかったんですけどね、と御曹司の告白。

マツカ 「キースの一日師匠をやったら、よく分かりました」
シロエ 「向いていないってことがですか?」
マツカ 「ぼくの性格には合わないんですよ」

あの日の夜は寝付けなくて…、と零れる溜息。

マツカ 「たった一日だけでアレだと、本格的なのは…」
スウェナ「無理だってわけね、キースの弟子入り」
マツカ 「もちろん、耐えられますけれど…」

そういうスキルもあるんですけど…、と浮かない顔の御曹司。

マツカ 「多分、胃薬のお世話になると思います」
サム  「そこまでなのかよ?」
マツカ 「人の上に立つための勉強はしていますけど…」

ああいうやり方は好きじゃないです、と俯き加減。

マツカ 「どちらかと言えば、褒めて伸ばす方がいいですね」
ジョミー「それって、キースには向かないと思う!」
サム  「うんうん、甘やかしちまうだけだぜ」

ビシバシ叱ってなんぼだよな、とサム君、腕組み。

サム  「キースはともかく、あの馬鹿野郎が問題でよ…」
シロエ 「マツカ先輩が使えないとなると、大変ですよ」
ジョミー「絶対、調子に乗り始めるよね…」

お盆とお彼岸でコケた分まで、とジョミー君。

ジョミー「あのまま行ったら、天敵になれそうだったのに…」
サム  「けどよ、マツカが胃をやられたらよ…」
スウェナ「本末転倒ってヤツだわねえ…」

鬼の居ぬ間に、誰かさんが暴れるわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「それは困るし、どうすればいいのよ?」
ブルー 「ゴキブリホイホイを改良するとか…」
一同  「「「はあ?」」」
ブルー 「キースだってば」

メギドは無理でもパワーアップ、と言ってますけど。
えっと…?


2019/11/04 (Mon)

 

☆誘引剤はバッチリ


対ソルジャーの最終兵器だと皆が期待した、マツカ君ですが。
当の本人には向いていないキャラで、胃をやられるそうで…。

シロエ 「キース先輩をパワーアップで、改良ですか?」
ブルー 「元がゴキブリホイホイだしねえ、それなりに…」

効果を発揮するかもだしさ、と生徒会長の視線が副住職に。

ブルー 「誘引剤だけは、バッチリ装備してるから」
シロエ 「でも、それだけじゃないですか!」
サム  「肝心の粘着シートが全くねえじゃねえかよ」
ジョミー「そうだよ、引き寄せるってだけなんだから!」

欠陥品のゴキブリホイホイだ、と誰もがブーイング。

ジョミー「誰かさんを呼ぶだけだったら、誰でも出来るよ!」
スウェナ「そうよ、キースでなくても来るわよ!」
ブルー 「本当に、そう思うかい?」

誰がやっても呼べるのかな、と生徒会長からの質問。

シロエ 「そりゃあ、もう…。出来ますよねえ?」
ブルー 「じゃあ、今すぐに呼んでみたまえ」
シロエ 「えっ?」
ブルー 「いいから、呼んで!」

迷惑は顧みなくていいから、とシロエ君にビシィ! と指を。

シロエ 「え、えっと…?」
ブルー 「サッサと呼び出す!」
シロエ 「あのぅ…。どうすればいいんでしょう?」
ブルー 「ほらね、それだよ、ぼくが言うのは」

呼べないだろう、と鋭い指摘が。

ブルー 「その点、キースはブレが無いよね」
サム  「そういえば、苦もなく呼びやがるよな…」
ブルー 「あれも一種の才能なんだと見るべきだろうね」

そこを活かして、パワーアップすれば…、と顎に手を。

ブルー 「誘引剤は凄いんだから…」
シロエ 「後は、粘着シートですか…」

誰かさんが来たら貼り付くように…、とシロエ君。

ブルー 「その通り! 猫も貼り付いたら懲りるからねえ」
スウェナ「あー! 昔の漫画にあったわね、それ!」
ブルー 「毛を刈る以外に、剥がす方法が無いのがね」

その方向でどうだろうか、と言ってますけど。
猫ですか…?


2019/11/05 (Tue) 

 

☆貼り付けてしまえ


対ソルジャーの最終兵器と期待されていた、マツカ君ですが。
本人には向いていないのだそうで、矛先はキース君の方へと。

シロエ 「なるほど…。命はあっても、懲りる感じですか」
ブルー 「うん、ゴキブリホイホイで猫は死なないからね」

しぶとい誰かさんみたいにさ、と生徒会長。

ブルー 「だから最終兵器とまでは、言えないんだけど…」
ジョミー「でもさ、ゴキブリホイホイに貼り付いた猫って…」

確か小麦粉で取れるんだよね、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「前にネットで見たんだよ。毛は刈らない、って」
ブルー 「そういうツイートは回っていたねえ、確かにさ」

だけど猫には嬉しくないよ、と生徒会長、ニヤニヤニヤ。

ブルー 「猫はお風呂が嫌いなのにさ、貼り付いた後は…」
スウェナ「毛刈りでも、小麦粉でも、お風呂だわねえ…」
ブルー 「洗わないままでは、いられないしね」

どんなにお風呂が嫌いでも…、とニンマリと。

ブルー 「そんなわけだし、キースも、誰かさんにさ…」
シロエ 「その程度にかましてやれ、っていうことですね?」
ブルー 「マツカには及ばなくてもね!」

誰かさんを是非、粘着シートに…、と立てる親指。

ブルー 「今の状態だと、誘引剤しか効いてないから…」
サム  「餌だけ奪って逃げる状態な、罠だったらよ」
ブルー 「そう! そこをベッタリ貼り付ける!」

ゴキブリホイホイの本領発揮、と赤い瞳がキラリーン! と。

ブルー 「マツカに学んだスキルを活かして、精一杯!」
キース 「ちょっと待て!」

弟子入り体験しかしていないんだが…、と副住職。

キース 「たった一日では、学ぶも何も…!」
ブルー 「君はそこまで無能なのかい?」

一を聞いても十を学べないとか、と生徒会長、冷たい瞳。

ブルー 「そうだと言うなら、仕方ないけど」
シロエ 「見損ないましたよ、キース先輩」
キース 「うっ…」

うんと言ったら無能認定か、と呻いてますけど。
そうですよね?


2019/11/06 (Wed)

 

☆学ばなかった人


対ソルジャーの最終兵器っぽいマツカ君、常時は無理そうで。
キース君に賭けるしかないのが現状、学んで欲しいスキル。

ブルー 「さて、どうなのかな、キース? 答えは?」
キース 「俺が無能だとは、認めたくないが…」
シロエ 「何も学んでいなかったんですね?」

この間のマツカ先輩からは…、とシロエ君、冷たい声音。

シロエ 「正直、ぼくはガッカリしてます。こんな人を…」
サム  「先輩と仰いで来たことをかよ?」
シロエ 「いえ、ライバルだと思っていたことです」

永遠のライバル認定だなんてバカでした、と軽蔑の眼差し。

シロエ 「もっと利口かと思ってましたよ、ずっと長いこと」
サム  「うんうん、見る目が無かったってことな」
シロエ 「ぼくの目は節穴だったようです、残念ですけど」

ぼくのプライドまで地に落ちましたよ、と深い溜息。

シロエ 「まさか先輩に、学ぶ能力が無かったなんて…」
ジョミー「ソレをライバルと認めた時点で、アウトだよねえ」
シロエ 「そうなんですよ。もう、ドン底な気分です」

赤点って、こんな感じでしょうか、と天井を仰いで嘆き節が。

シロエ 「でなきゃ試験で最下位だとか、追試になるとか」
サム  「やっと分かったかよ、いわゆる庶民の感覚っての」
シロエ 「ええ。なんとも辛いものですね」

自分を否定されるというのは…、と切々と。

シロエ 「世を捨てて隠遁したい気分です、ハッキリ言って」
スウェナ「あら、それじゃキースと変わらないわよ?」

出家してるものね、とスウェナちゃん。

スウェナ「まさか、キースが出家したのって、ソレかしら?」
サム  「あー! ブルーに触発されたんじゃなくて…」

自分の限界に気が付いたのな、とサム君、手をポンと。

サム  「法律家になるなんて、夢物語に過ぎねえ、と…」
ジョミー「きっとそうだよ、能力不足!」
キース 「おい、お前たち…!」

勝手に話を進めやがって、と怒鳴ってますけど。
そうなのでは…?


2019/11/07 (Thu) 

 

☆無能らしいです


対ソルジャーの最終兵器と期待されていた、マツカ君ですが。
常時継続はキツイんだそうで、キース君に賭けるしかなくて。

キース 「俺が無能だとか、能力不足とか、勝手に言うな!」
スウェナ「だけどそうでしょ、お坊さんになった理由は?」
ジョミー「建前じゃなくて、本音の方ね!」

法律家になるのは諦めた方、と狭まってゆく包囲網。

ジョミー「きっと渡りに船だったんだよ、ブルーの登場!」
ブルー 「そうだったのかもしれないねえ…」
ぶるぅ 「んとんと、あの時、御馳走になっちゃったけど…」

アドス和尚とイライザさんに、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「キースが決心してくれたから、って、仕出し!」
サム  「あー…。なんかスウェナも言ってたよなあ?」
スウェナ「ええ、電話してるのを聞いたのよ」

イライザさんがね、とスウェナちゃんの証言。

スウェナ「あそこの仕出しは、凄いらしいわよねえ…」
シロエ 「お値段、半端ないそうですしね」
マツカ 「その代わり、とても美味しいですよ」

ぼくの家でも頼みますしね、と御曹司の穏やかな笑み。

マツカ 「腕もいいですし、食材もいいのを揃えてるんです」
ぶるぅ 「そうなの、ぼくとブルーも、たまに頼むけど…」

御馳走になっても良かったのかな、と悩むお子様。

ぶるぅ 「キースがお坊さんになったの、ブルーは無関係…」
ブルー 「それは気にしなくてもいいと思うよ、ぶるぅ」

ぼくたちはダシにされたんだから、と生徒会長、ニッコリと。

ブルー 「キースに上手く使われただけだし、問題なし!」
ぶるぅ 「そっかあ! 良かったぁー!」
キース 「そうじゃなくてだな!」

少しは俺の話を聞かんか、とキース君、ブチ切れ。

キース 「そんな話までデッチ上げるな、一方的に!」
ブルー 「それじゃ聞くけど、有能なのかい?」
シロエ 「マツカ先輩に学ぶ件ですね」
キース 「そ、それは…」

得手不得手というものがあってだな、とワタワタ。
それで…?


2019/11/08 (Fri)

 

☆磨いておくべき


対ソルジャーの最終兵器と期待が高かった、マツカ君ですが。
メギドなキャラはキツイのだそうで、キース君に賭けるのみ。

ブルー 「得手不得手って…。マツカのスキルはさ…」
シロエ 「こう、社会生活に繋がりませんか?」

お坊さんの世界も同じなのでは…、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「確かにキツいキャラなんですけど、あれだって…」
ブルー 「お坊さんの中には少なくないねえ、あんなのも」

ぼくが温厚な方なだけで…、と生徒会長、いえ、銀青様も。

ブルー 「高僧と言っても色々なタイプがいるからさ…」
ジョミー「キースはタイプじゃないにしてもさ…」
サム  「スキルとしては磨いておけよな、損はねえから」
キース 「そう言われても…!」

俺の場合は使う場が無い、とキース君、必死の言い訳。

キース 「永遠の副住職で決定なんだし、あのキャラは…」
シロエ 「身につけるだけ、ムダだと言いたいんですか?」
キース 「そんな所だ、活かす場面が無いからな」

どうにもならん、と言ってますけど。

シロエ 「それ、本当にそうでしょうか?」
キース 「はあ?」
シロエ 「使う場所です、あのキツいキャラを」

本当に全く無いんですか、とシロエ君、副住職をジロリと。

シロエ 「マツカ先輩は、誰に使ってましたっけねえ?」
サム  「あー! あの馬鹿野郎に使うのな!」
シロエ 「そうなんです。誰かさん限定でいいんですよ」

キース先輩が引き寄せてしまうアレですね、と立てる親指。

シロエ 「ゴキブリホイホイのパワーアップに、是非!」
ブルー 「うん、あのキャラなら間違いないね」
キース 「し、しかし…!」

どうやってアレを学べばいいのか…、とキース君、オロオロ。

キース 「一日弟子入りでは難しかったし、マツカもだな…」
マツカ 「師匠は当分、勘弁させて頂きたいです」
キース 「ほら見ろ、マツカもこう言っている!」

だから無理だ、と懸命に否定している副住職。
でも、通りますか…?


2019/11/09 (Sat)

 

☆日常でこそ修行を


対ソルジャーの最終兵器だと、誰もが期待していたマツカ君。
ところが本人にとってはストレス、そうそう使えないらしく。

キース 「マツカが嫌だと言っているんだ、俺の師匠は!」
マツカ 「すみませんけど、当分の間、お休みを…」

頂きたいと思うんですよ、と申し訳なさそうな御曹司。

マツカ 「皆さんの期待は分かるんですけど、でもですね…」
サム  「胃がキリキリと痛みそうなのな?」
マツカ 「はい。ずっとキースの師匠となると…」

無理すぎるんです、と俯き加減。

マツカ 「あのキャラが地だったら、いいんですけどね」
サム  「もったいねえなあ、マジですげえのに」
シロエ 「とはいえ、無理は言えませんよね、ぼくたちも」

マツカ先輩の胃に穴が開いたら大変ですから、とシロエ君。

シロエ 「それこそ誰かさんの思う壺ですよ、絶対に!」
スウェナ「鬼の居ぬ間に洗濯、ってことになりそうだわねえ」
ブルー 「調子に乗るのは間違いないね」

だからキースが頑張りたまえ、と生徒会長、腕組みを。

ブルー 「マツカに学んだことを活かして、自分を磨く!」
キース 「いったい、何処で磨けと言うんだ!」

修行する場所が無いだろうが、と副住職の反撃。

キース 「なにしろ親父はあの通りだし、どうにもならん!」
ブルー 「その気になったら、何処でも出来るよ」
キース 「はあ?」
ブルー 「それが修行というものだろう?」

日常においてこそ、心構えが問われるもの、と銀青様モード。

ブルー 「日々の暮らしこそ修行の場所だ、と習った筈だよ」
キース 「そ、それはそうだが…」
ブルー 「だったら、修行の精神で!」

マツカを見習って生きてみようか、と赤い瞳に鋭い光が。

ブルー 「あの温厚さが、キツいキャラを支えているんだよ」
シロエ 「言えますね、それは」
ブルー 「キースも、まずはそこからだね」
キース 「なんだって!?」

今度は何をしろと言うんだ、と慌てる副住職。
温厚なキャラ…?


2019/11/10 (Sun) 

 

☆温厚なのを目指せ


対ソルジャーの最終兵器になり得るのが、マツカ君のスキル。
けれど本人にはストレスだそうで、キース君が習得すべき今。

キース 「俺にマツカを見習えというのか、あの温厚さを?」
ブルー 「そうだけど…。マツカの場合は地なんだけどさ」
シロエ 「キース先輩だと、努力が必要そうですね」

とても温厚とは言えませんから、とシロエ君の指摘。

シロエ 「キレやすいわけじゃないんですけど、色々な面で」
キース 「俺は難アリだと言いたいのか!?」
サム  「ソレだってばよ、脊髄反射ってえの?」

なんか即座に反応するよな、とサム君が捕える言葉尻。

サム  「マズイ立場に立った時とか、一発じゃねえか」
ジョミー「アドス和尚の血なんじゃないかな」
キース 「なんだって!?」
ジョミー「だって、瞬間湯沸かし器だ、って…」

そう聞いてるよ、とジョミー君。

ジョミー「キースも、その血を引いてるんだよ、確実にさ」
シロエ 「そうかもですねえ、血は争えませんね」
キース 「おい、貴様ら!」
ブルー 「やっぱり、そこから変えていかないとね」

言ってる端から、マツカとは逆になってるから、と生徒会長。

ブルー 「マツカだったら、今頃、反省モードだよ」
キース 「う、うう…」
ブルー 「温厚なキャラを目指していこうか、キースもね」

そうすれば怖いキャラも生きるよ、とニッコリと。

ブルー 「誰かさんだって、きっとドン引きするから」
キース 「怖いキャラでか?」
ブルー 「そうなる前の、温厚な方!」

激しく不気味だろうからね、と生徒会長、ニンマリ。

ブルー 「どんなに無茶なことを言おうが、笑顔なんだよ?」
シロエ 「あー…。それは本当に怖そうです」

裏があるんだと思いますよね、と大きく頷くシロエ君。

シロエ 「誰かさんも、動きづらいと言うか…」
ブルー 「抑止力になると思うんだよね」
キース 「そういうことか…」

別の意味での最終兵器か、とキース君、納得。
核兵器ですね?


2019/11/11 (Mon)

 

☆温厚なキャラで


対ソルジャーの最終兵器で、メギド級だと言われたマツカ君。
けれど続かない怖すぎるキャラ、キース君の努力あるのみ。

キース 「あの馬鹿野郎を、動きづらくしてやるんだな?」
ブルー 「うん。何を言っても笑顔だったら、怖いからねえ」
シロエ 「マツカ先輩なら普通ですけど、キース先輩では…」

誰かさんじゃなくても怖がりますよ、とシロエ君。

シロエ 「ぼくだって、背筋が寒くなりそうですしね」
キース 「お前なあ…。俺を何だと思ってるんだ!」
シロエ 「ほら、それがキース先輩のデフォなんですから…」

早速、直していきませんか、とシロエ君の提案。

シロエ 「善は急げと言うでしょう? 今から、早速!」
ブルー 「いいねえ、修行は日頃から積んでゆくものだから」
キース 「し、しかし…」
ブルー 「マツカに一日弟子入りするより、マシだろう?」

下僕モードは不要だしね、と生徒会長、ニコニコと。

ブルー 「温厚に振る舞えばいいだけなんだし、簡単だよ」
サム  「うんうん、道場とかでも同じだろうしよ」

古参を相手にキレられねえし、とサム君も。

サム  「此処は道場だと思えば、全く問題ねえじゃねえか」
ブルー 「サムの言う通りだね、頑張りたまえ」

温厚なキャラを身につけたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「それが無理なら、諸悪の根源を続けるんだね」
シロエ 「とても迷惑なんですけどね、アレ」
キース 「うう…」

やってみるか、とキース君、スウッと大きく深呼吸。

キース 「温厚なキャラだな、努力してみよう」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」

無能じゃないなら出来る筈です、とシロエ君のエール。

シロエ 「ぼくをガッカリさせないで下さい、お願いします」
キース 「お前が勝手に、俺を無能にしたんじゃないか!」
ブルー 「ほら、やらかした! そこは温厚に!」
キース 「す、すまん…!」

俺が悪かった、とキース君、頭をペコペコ。
こんな調子で大丈夫?


2019/11/12 (Tue)

 

☆修行は此処から


対ソルジャーの最終兵器っぽいマツカ君、常時は無理だとか。
仕方ないのでキース君を育成しよう、という計画が発動で…。

ブルー 「いいかい、温厚なキャラは、まず、怒らない!」
キース 「…そのようだな」
ブルー 「それから控えめ、これも大切!」

マツカは決して威張らないよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「その精神も大切なんだよ、極めるにはね」
キース 「極めるのか?」
ブルー 「最終的には極めて欲しいね、出来るものなら」

あんまり期待はしてないけどさ、とフウと溜息。

ブルー 「形だけでもマスターしたなら、少しはマシかと」
シロエ 「誰かさんも調子が狂いますよね、そうなれば」
スウェナ「きっとそうだわ、頑張りなさいよ!」

平和のために、とスウェナちゃんも。

スウェナ「大迷惑はもう勘弁して欲しいわね」
キース 「努力する…」

やってみよう、と決意の副住職。

キース 「とはいえ、何から変えればいいのか…」
ブルー 「気付いたトコから直せばいいよ」
キース 「学校でもか?」
ブルー 「あそこは特区ってことでいいかな」

先生方の調子が狂うし、と生徒会長、苦笑い。

ブルー 「素直で温厚なキースは怖いよ、先生だって」
シロエ 「グレイブ先生でもビビリそうですね…」
サム  「どっちかってえと、ドン引きだぜ」

だから学校ではやめておけよな、とサム君も同意。

サム  「修行は此処でやるってことでよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 精進料理も用意する?」

キースの分だけ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

キース 「いや、それは…!」
ブルー 「お気遣いなく、と言うんだよ」

脊髄反射で返事はダメだ、と生徒会長、ビシバシと指導。

キース 「わ、分かった…。気持ちだけ頂いておく」
ぶるぅ 「じゃあ、欲しくなったら注文してね!」
キース 「有難い。その時は、美味い料理を頼む」
ぶるぅ 「オッケー!」

此処で修行だね、と飛び跳ねるお子様。
どうなりますやら…。


2019/11/13 (Wed)

 

☆演技でいいから


対ソルジャーな最終兵器と噂のマツカ君、素晴らしいスキル。
それをキース君も身につけるべき、と修行を積むことに。

ブルー 「いいかい、此処にいる間は修行の時間だからね」
キース 「心得た。温厚なキャラを演じるんだな」
ブルー 「うん、演じるしかないだろうねえ…」

地じゃないからね、と生徒会長、お手上げのポーズ。

ブルー 「よっぽどでないと、性格なんて変わらないしさ」
シロエ 「変わることって、あるんですか?」
ブルー 「死ぬほどの目に遭ったら、場合によっては」

変わるらしいよ、と生徒会長。

ブルー 「大病をするとか、瀕死の事故から生還するとか」
サム  「へええ…。だったらキースも、事故ればよ…」
ジョミー「マツカみたいになるってことかな?」
ブルー 「それはどうだか…。それより努力の方が早いね」

事故った場合は、リハビリとかね、とマジレスが。

ブルー 「その分、時間のロスになるから…。大病でもさ」
シロエ 「あー…。ついでに、誰かさんのリスクも…」
ブルー 「多分、増大すると思うよ、復帰するまで」

キースの代わりにアレを崇めろとか、色々と…、と溜息。

ブルー 「そうなった時は、ぼくがババでさ…」
サム  「俺たちの迷惑は変わらねえのな?」
ブルー 「なにしろ、相手がアレだからねえ…」

キースが努力した方がマシ、とブツブツブツ。

ブルー 「というわけでね、演技でいいから頑張りたまえ」
キース 「出来るだけのことはしてみよう」
ブルー 「もっと謙虚に!」

温厚なキャラでね、と飛ぶ注意。

キース 「すまん、出来るだけ、誠心誠意…」
ブルー 「その調子!」

此処へ来た日は温厚なキャラ、と生徒会長の指導。

ブルー 「ぼくが言わなくても、心得ておく!」
キース 「俺の地になればいいんだが…。難しそうだ」
ブルー 「慣れれば、いけるよ」
キース 「そうなることを祈るしかないな」

此処で修行だ、と決意を固める副住職。
さて、どうなる…?


2019/11/14 (Thu)

 

☆何処も混みます


対ソルジャーな最終兵器っぽい、マツカ君の凄すぎるスキル。
キース君も身につけるべく、生徒会長宅で修行と決まって…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
シロエ 「おはようございます、今日もお邪魔しまーす!」
ブルー 「ゆっくりしてよね、何処も観光客で一杯だから」

紅葉シーズンは仕方ないけど、と生徒会長が出迎える週末。

ブルー 「休日でなくても混むからねえ…。名所ってヤツは」
スウェナ「此処へ来るバスも一杯だったわ、早い時間なのに」
ブルー 「みんな早めに行きたいんだよ、空いてる内にね」

特に写真撮影が目当ての人は…、と生徒会長。

ブルー 「観光客が写っていたんじゃ、絵にならないから」
サム  「観光案内の写真は、ヤラセだよなあ…」

人っ子一人いやしねえから、とサム君が広げる両手。

サム  「お寺にしても、神社にしてもよ、あんなのはよ…」
ブルー 「拝観時間よりも前しか撮れないね、うん」
ジョミー「だけど撮れると思って行くのが、観光客かな?」
ブルー 「それと、開門前から待つアマチュアだね」

暗い内から三脚持参で立ってるし、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「でもって、門が開いたらダッシュでさ…」
キース 「目当ての場所に一直線なんだ」

正直、やめて欲しいんだがな、と副住職。

キース 「ウチの寺では、紅葉の客はいないんだが…」
サム  「璃母恩院かよ?」
キース 「ああ。その内に誰かが事故りそうでな」

そうなった時が厄介だろうが、と顰める顔。

キース 「寺は全く悪くないのに、文句を言われる」
シロエ 「今日びはうるさいですからねえ…」

殺伐とした世の中ですよ、とシロエ君、同意ですけれど。

シロエ 「ところで先輩、そういうキャラでいいんですか?」
サム  「あー…。マツカだったら、そうは言わねえよな」
ブルー 「言わないねえ…」
キース 「そんな所までか!?」

温厚なキャラで行けというのか、と副住職。
修行ですしねえ…?


2019/11/15 (Fri)




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