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シャングリラ学園つれづれ語り

☆お正月なイベント


小正月の日は学校はサボリ、生徒会長宅なシャン学メンバー。
パーティーをするつもりですけど、ソルジャーが来まして…。

Aブルー「お正月といえばコレだよね、って行事でさ…」
シロエ 「おせちでしたら、美味しく頂きましたけど…」
マツカ 「大雪のお蔭で、仕出しも御馳走になりましたよ」

けれど、得をしたのはぼくたちで…、と御曹司が傾げる首。

マツカ 「そちらには何も無かった筈だと思いますが?」
Aブルー「ううん、たっぷり貰ったよ! 御利益を!」
一同  「「「へ?」」」

特別な祈祷も無かった筈だが、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「除夜の鐘の後は、修正会でしたけど…」
マツカ 「あれは新年の無事とかを祈るヤツですよね?」
キース 「マツカが言うので合っている。それにだな…」

俺は罰礼しかしてはいないぞ、と副住職。

キース 「初詣の手伝いと、朝晩のお勤めはやっていたが」
ジョミー「でもさあ、風邪は治ったよね」
サム  「やっぱ、仕出しが効いたのかよ?」
キース 「いや、あの後は、お屠蘇を散々に…」

おふくろに飲まされたものだから…、とフウと溜息。

キース 「風邪薬と生薬のコンボで全快したらしい」
ブルー 「良かったじゃないか、長引かないで」
キース 「誰のせいで引いたと思ってやがる!」

冷暗所で保管しやがって、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「俺の人生で、最低最悪のクリスマスだった!」
Aブルー「そう言わないでさ、君には感謝してるから」

除夜の鐘にもね、とソルジャー、ニコニコ。

一同  「「「除夜の鐘?」」」
Aブルー「そう、除夜の鐘!」

元老寺でも撞いていたよね、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「年に一度の御利益イベント! お正月限定!」
シロエ 「あのですね…。除夜の鐘で年を送りますけど…」
サム  「正月イベントでいいのかよ、アレ?」
一同  「「「うーん…」」」

どうなんだろう、と考え込んでいる面々。
お正月イベですか…?


2020/01/16 (Thu) 

 

☆お正月と除夜の鐘


小正月は学校を自主的にサボリ、生徒会長宅に来ている面々。
そこへソルジャー登場でして、御利益イベントがどうこうと。

Aブルー「お正月しかやらないんだから、お正月イベだよ!」
シロエ 「でもですね…。撞くのは前の年の大晦日です」
Aブルー「年が明けても撞いてるじゃないか、行列で!」

君たちだって行列してたよ、とソルジャーの指摘。

Aブルー「だからお正月のイベントだってば、除夜の鐘は!」
ジョミー「そうなのかなあ?」
サム  「ブルーに聞くのが早いと思うぜ、そういうのはよ」

詳しそうだし…、とサム君の意見。

サム  「おまけにキース以上のプロだぜ、寺に関しては」
シロエ 「そうでした! どうなんですか、会長?」
ブルー 「お正月のイベントだろうね、厳密に言えば」
ジョミー「やっぱり、年越しで撞いてるから?」

二年参りみたいなものかな、とジョミー君の質問ですけれど。

ブルー 「違うね、本来、除夜の鐘は年を跨がないよ」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「璃母恩院だと、10時40分から撞き始めてさ…」

午前0時までには終わるもの、と生徒会長、いえ、銀青様。

シロエ 「お坊さんだけで撞くのは知ってましたけど…」
スウェナ「大晦日の間に終わっちゃうのね?」
ブルー 「古い年の煩悩を、きちんと流してしまわないとね」

持ち越しちゃったらダメじゃないか、という説明。

ブルー 「お正月を迎えるためだし、お正月イベントだけど」
ジョミー「じゃあ、年越しで撞いても無駄?」
ブルー 「その辺は、気の持ちようで…」

心を正して撞くんだったら、いいと思うよ、とニッコリと。

ブルー 「煩悩を流して、清めることに意味があるからね」
Aブルー「そう、それ、それ! 今年もドッサリ拾ったし!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「煩悩だってば、除夜の鐘で流れて来たヤツを!」
一同  「「「わ、忘れてた…」」」

この人はそういう人だった、と誰もが溜息。
拾うんでしたね…?


2020/01/17 (Fri) 

 

☆小豆粥をどうぞ


小正月の日は学校はサボリ、生徒会長宅なシャン学メンバー。
パーティーのつもりがソルジャー登場、除夜の鐘の話でして。

Aブルー「除夜の鐘で流れた煩悩は、回収しなくっちゃね!」
ブルー 「そういうものではない筈だけどね?」
Aブルー「でもさ、毎年、あれの効果は絶大だから!」

こっちの世界で姫はじめだよ、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「ハーレイと素敵なホテルに泊まって、じっくり!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言わずにさ! ぶるぅが覗きに来ないから…」

ハーレイもヘタレずに済むんだよね、と止まらない喋り。

Aブルー「あんなプレイも、こんなプレイも、やり放題で!」
ブルー 「退場!」
ぶるぅ 「待ってよ、小豆粥を食べて貰わなくっちゃ!」

せっかく作った縁起物だし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ねっ、ねっ、食べて帰るでしょ?」
Aブルー「ぶるぅは実にいい子だねえ! こっちのは!」

おまけに悪戯も覗きもしないし、とソルジャー、大感激。

Aブルー「喜んで御馳走になるよ、小豆粥!」
ブルー 「食べたら、サッサと帰りたまえ!」
Aブルー「えーっ!?」

小豆粥の後はパーティーだろう、と開き直った人。

Aブルー「ぶるぅの料理が楽しみなのに!」
ぶるぅ 「ありがとーっ! ゆっくりしていってね!」
一同  (((げっ!)))

帰らないのか、と誰もが愕然、けれど手遅れ。

ぶるぅ 「はい、小豆粥! 美味しいよ!」
シロエ 「あ、ありがとうございます…」
サム  「あいつにまで御馳走しなくってもよ…」

いいじゃねえかよ、とサム君、不満そうな顔。

サム  「縁起物とか分かっていねえぜ、絶対に!」
シロエ 「まさしく猫に小判ですよね、もったいないですよ」
Aブルー「何を言うかな、ぼくだって理解しているよ!」
シロエ 「何をです?」
Aブルー「縁起物だよ、御利益アイテムだしね!」

是非、頂いて帰らなくっちゃ、とお箸を手に。
分かってますか?


2020/01/18 (Sat)

 

☆甘みが欲しい人


小正月の日は学校を休んで、生徒会長宅な御一同様ですけど。
何故かソルジャーが乱入しまして、小豆粥まで食べるとか。

シロエ 「それじゃ聞きますけど、小豆粥のですね…」
Aブルー「味の方なら、いいと思うよ!」

もっと甘いといいんだけどな、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ふっくらしていて美味しいんだけど、甘みがさ…」
ぶるぅ 「んとんと…。小豆粥は、小豆のお粥だから…」
ブルー 「おぜんざいとは違うってね」

だから砂糖は入らないよ、と生徒会長。

ブルー 「隠し味には、少し入れてるだろうけど」
ぶるぅ 「そうなの! ちょっとだけ入れてあるけれど…」

甘くなったら失敗なの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「どうしても甘い方がいいなら、お砂糖、足してね」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、お言葉に甘えて…」

砂糖が欲しいな、という注文。

ぶるぅ 「はぁーい! 普通のお砂糖でいい?」
Aブルー「ああ、色々とあるんだっけ…。どうしようかな」

ぼくには種類が分からないから、とソルジャー、顎に手を。

Aブルー「ぶるぅのオススメは、何になるわけ?」
ぶるぅ 「くどい甘さが欲しいんだったら、黒砂糖だよ」
Aブルー「へええ…。美味しいのかい?」
ぶるぅ 「今の季節は身体にいいから、飴がよく売れるの!」

身体が温まるお砂糖だしね、と笑顔のお子様。

Aブルー「なるほど…。御利益ありそうだね、それ」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「身体が温まるってトコだよ!」

それってセックスと同じじゃないか、と爆弾発言。

Aブルー「姫はじめの日も、ハーレイといい汗かいたしね!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「シロエの話も済んでないしさ、これからだよ!」

まだ帰らない、と涼しい顔。

ぶるぅ 「そだよ、小豆粥も美味しくね! はい、黒砂糖!」
Aブルー「ドッサリ入れていいのかな?」
ぶるぅ 「ダメーっ!」

少しずつ足して味を見てね、と刺された釘。
当然ですね?


2020/01/19 (Sun)

 

☆基本はドッサリ


小正月は小豆粥を食べてからパーティー、そういう御一同様。
けれどソルジャーが乱入しまして、居座るつもり満々で…。

Aブルー「ダメって…。黒砂糖は身体にいいんだろう?」
ぶるぅ 「でもでも、お味がダメになっちゃうーっ!」

くどい味のお砂糖なんだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「足りないと思ったら、少しずつ足すの!」
Aブルー「えーっ!? 砂糖の基本はドッサリだけど!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「アイスを作るなら、計量カップで何杯も!」

そのくらい入れて作ると美味しい、と恐ろしすぎる台詞が。

シロエ 「あ、あのぅ…。どのくらいの量を作るんです?」
Aブルー「もちろん、バケツサイズでドカンと!」
ジョミー「まさか、一人で食べるわけ?」
Aブルー「そうだよ、ぼくのおやつなんだし!」

それにハーレイは甘い物は苦手だしね、と威張り返る人。

Aブルー「それで一日分くらいかな、うん」
一同  「「「い、一日…」」」

超甘党だ、と誰もが呆然。

シロエ 「普通に身体に悪いですから!」
Aブルー「大丈夫! ぼくは至って健康だから!」

ついでに食事は面倒で…、と小豆粥の器に黒砂糖をパラリ。

Aブルー「ぶるぅみたいな料理上手もいないしね」
ぶるぅ 「ちょっと甘くなった?」
Aブルー「うん! もう少しってところかな」
ぶるぅ 「じゃあ、ちょっとだけね」

さっきと同じくらいだよ、と料理上手からのアドバイス。

Aブルー「えーっと…。あっ、これはいいね!」
ぶるぅ 「良かったぁ! 入れすぎちゃわないで」
Aブルー「うんと美味しくなったよ、甘くて!」

これで御利益もパワーアップ、とソルジャー、満面の笑顔。

Aブルー「縁起物だし、おまけに身体も温まるしさ!」
シロエ 「ですから、縁起物の意味が分かってますか?」
Aブルー「だから御利益アイテムだろう?」
シロエ 「そうですけど…」

本当に分かっているんですか、という質問が。
どうですかねえ?


2020/01/20 (Mon)

 

☆邪気払いと厄除け


小正月は小豆粥の後でパーティー、シャン学メンバーの計画。
ところがソルジャーが乱入しまして、ドッカリ居座るつもり。

Aブルー「ぶるぅ、小豆粥もなかなかいけるね」
ぶるぅ 「ホントは甘くないんだけど…。でも、いいかな?」

美味しく食べて貰うのが一番だしね、と流石なお子様。

ぶるぅ 「邪気払いと厄除けになるんだも~ん!」
Aブルー「有難いねえ、縁起物!」
シロエ 「さっきもサラッと無視しましたけど、縁起物…」

きちんと理解してるんですか、とシロエ君、苦い顔付き。

シロエ 「分かってるとは思えないんですけれど?」
Aブルー「失礼な! 邪気払いと厄除けなら、最高だよ!」
シロエ 「そちらの世界のためでしょうか?」
Aブルー「そうなるねえ!」

邪気を払って厄除けだしね、とソルジャー、御機嫌。

Aブルー「これで覗きを回避できるし、ハーレイのヘタレも」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「邪気を払えば、ぶるぅの覗きが無くなるよ!」

そして厄除けでヘタレ防止の効果もバッチリ、と立てる親指。

Aブルー「もうガンガンとヤリまくれるから、有難いよね!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「何を言うのさ、ぼくは質問に答えただけ!」

退場するならシロエの方だ、と胸を張る人。

Aブルー「というわけで、シロエはサッサと帰る!」
シロエ 「変な言いがかりはやめて下さい!」

やっぱり分かっていないんですよ、とシロエ君の怒り。

シロエ 「邪気払いと厄除け、シャングリラ用が普通です!」
Aブルー「どうしてだい?」
シロエ 「腐ってもソルジャーじゃないですか!」
Aブルー「そうだけど…」

それがどうかしたかな、と首を傾げているソルジャー。

Aブルー「せっかくの御利益を、なんでシャングリラ用に?」
シロエ 「人類軍に追われているんでしょう!」
サム  「うんうん、邪気払いと厄除け、必須だよなあ」
Aブルー「えーっ!?」

別に要らないと思うけど、と言ってますけど。
本当に…?


2020/01/21 (Tue) 

 

☆御利益は自分用


小正月は小豆粥の後にパーティー、そういう計画ですけれど。
そこへ乱入して来たソルジャー、居座るつもり満々でして…。

シロエ 「邪気払いと厄除け、絶対、要ると思いますけど!」
サム  「そうだぜ、いくら相手が機械と人間でもよ…」
ジョミー「どうせだったら、お願いした方が良さそうだよね」

やらないよりかはいいと思う、とジョミー君も。

ジョミー「イワシの頭も信心から、って言うんだしさ…」
スウェナ「そうよ、要らないだなんて有り得ないわ!」
Aブルー「いいんだってば、ぼくがいればね!」
一同  「「「へ?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。

シロエ 「あなたがいると、どうなるんです?」
Aブルー「シールドも張れれば、攻撃だって出来るしね!」

人類軍なんかは敵じゃないよ、とソルジャー、溢れる自信。

Aブルー「だから御利益は、ぼくが貰っておくのが一番!」
シロエ 「そうなる理屈が分かりませんが?」
Aブルー「簡単だってば、ぼくのサイオンを高めるんだよ!」

ハーレイとガンガン、ヤリまくって、と強烈な台詞。

Aブルー「そうするためには、邪気払いに厄除け!」
シロエ 「……覗き防止ですか?」
Aブルー「それと、ハーレイのヘタレ直しにもね!」

縁起物は有難いねえ、とソルジャー、小豆粥を完食。

Aブルー「これで良し、っと! 充実のセックスライフ!」
ブルー 「いいから、サッサと帰りたまえ!」
Aブルー「ダメダメ、これからパーティーだろう?」

美味しい料理を逃す手は無いね、とパチンとウインク。

Aブルー「ぶるぅ、ぼくの分の料理もあるよね?
ぶるぅ 「いっぱいあるから、いっぱい食べてね!」

用意しなくっちゃあ! と張り切るお子様。

ぶるぅ 「えとえと、みんなも食べ終わったよね、小豆粥!」
一同  「「「はーい!!!」」」
ぶるぅ 「じゃあ、パーティー! 器、下げるねーっ!」

空の器を手際よく下げて、元気に跳ねて行きましたけど。
居座っている人は…?


2020/01/22 (Wed) 

 

☆本場ものをどうぞ


小正月は小豆粥の後にパーティー、何故かソルジャーまでが。
縁起物の御利益は自分専用、なんとも酷い指導者ですけど…。

Aブルー「いいねえ、縁起物の後はパーティー!」
ブルー 「君を招待した覚えは無いけど?」
Aブルー「ぶるぅは歓迎してくれたけどね?」

おもてなしの担当はぶるぅじゃないか、とソルジャー、反論。

Aブルー「君は何一つしてないわけだし、言いがかりだよ」
ブルー 「ぶるぅはいい子で、おもてなしが好きなだけ!」
Aブルー「小さな子供の楽しみを奪っちゃいけないねえ…」

君の勝手な都合でさ、と実にふてぶてしい発言。

Aブルー「ぶるぅが喜んでくれるからには、ぼくも参加で!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お料理、第一弾ーっ!」

オードブル盛り合わせ食べ放題なの! と、大皿が幾つも。

ジョミー「わあっ、ゴージャス!」
スウェナ「凄いわ、キャビアもフォアグラもあるわよ」
マツカ 「こっちはトリュフを使っていますね」
ぶるぅ 「そうなの、トリュフは本場ものだよ!」

瞬間移動でお出掛けして買い出し、と胸を張るお子様。

ぶるぅ 「やっぱり香りが違うから!」
シロエ 「へええ…。そういうものなんですか?」
ぶるぅ 「そだよ、生えてる場所によるよね」

松茸だって同じでしょ、と解説が。

ぶるぅ 「どんどん食べてね、メインはこれから!」
サム  「すげえな、今から飛ばすと食い切れねえかも…」
ブルー 「時間制限は設けてないから、大丈夫!」

それに調理も、ぶるぅが様子を見ながらだし、と生徒会長。

ブルー 「温かい料理は、出来立てを食べて欲しいしね」
一同  「「「やったーっ!」」」
Aブルー「素晴らしいよ!」

来て良かったよ、とソルジャー、満面の笑顔。

Aブルー「うん、美味しい! 流石は地球の食材だよ!」
ぶるぅ 「持って帰るんなら、詰めてあげるよ!」
Aブルー「どうかな、味が分かるようには…」

思えないよね、と首を捻ってますけど。
誰のことでしょう?


2020/01/23 (Thu) 

 

☆味が分からない人


小正月は小豆粥とパーティーですけど、来たのがソルジャー。
もうドッカリと居座りまして、美味しく食べている御馳走。

シロエ 「味が分からないって…。キャプテンがですか?」
マツカ 「そんなことはないと思いますけどね?」

それなりに舌は肥えてらっしゃいますよ、と御曹司。

マツカ 「少なくとも、うちでお出しする料理に関しては」
サム  「マツカの家のは最上級じゃねえかよ、何処のもよ」
ジョミー「そうだよ、別荘で出してくれるのも、お店でも…」

最高のお店を手配してくれるよ、とサム君とジョミー君が。

ジョミー「それで美味しいって分からないなら、終わりだよ」
スウェナ「そうよね、味覚音痴の極みだわねえ…」
マツカ 「いえ、そんなことは……ないと思いますが……」
一同  「「「ある!」」」

ついでにぶるぅの料理の方も、と一斉に上がった反論の声。

ジョミー「ぶるぅの料理も、誰が食べても美味しいもんね」
サム  「うんうん、高級食材とかでなくても、美味いしよ」
ぶるぅ 「ありがとーっ! B級グルメも研究してるの!」

マツカの家では出ない料理、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「でもでも、キャプテン、味は分かってるよ?」
シロエ 「ぶるぅが言うなら、そうなりますね」
サム  「だったら持ち帰るべきだと思うぜ、この料理」

グダグダ言っていないでよ、とサム君の意見。

サム  「どうせ今日だって会議なんだろ、差し入れによ」
Aブルー「うーん…。でもねえ、本当に味がさ…」
シロエ 「分からないことはない、と、ぶるぅもですね…」

言ってますが、とシロエ君。

シロエ 「早く帰れとは言いませんから、お土産にですね…」
ブルー 「持って帰ればいいと思うよ、ドッサリあるから」
ぶるぅ 「そだよ、メインもデザートも、ちゃんと詰めるよ」
Aブルー「それがねえ…。値打ちが分かっていないから…」
ブルー 「誰がだい?」

どうも話が噛み合わないけど、と生徒会長の疑問。
変ですよね?


2020/01/24 (Fri)

 

☆持ち帰れない理由


小豆粥の後はパーティー、そういう流れで御馳走ですけれど。
居座ったソルジャー、料理を持ち帰るつもりは無さそうで…。

ブルー 「君のハーレイが味音痴じゃないのは、ぼくも賛成」
シロエ 「ですよね、ぶるぅのお墨付きですし…」
ブルー 「値打ちが分からない件も、ぼくは納得できないね」

君と食べ歩きをしてるじゃないか、と生徒会長の鋭い指摘。

ブルー 「こっちの世界で、あちこち出掛けているだろう?」
Aブルー「それはもう! 地球の料理は美味しいからねえ!」
ブルー 「だったら、今日の料理も持ち帰るべき!」

ぶるぅの料理の腕は一流、と指差す大皿に盛られた料理。

ブルー 「なのに話が噛み合わないのは、おかしすぎだよ」
ジョミー「だよねえ、キャプテンと喧嘩中だとか?」
Aブルー「とんでもない! 姫はじめも頑張ってくれたしね」
ブルー 「それはいいから、料理の値打ち!」

分かってないのは誰なんだい、と生徒会長、核心へと。

ブルー 「もしかして、君のハーレイのことじゃないとか?」
Aブルー「メチャクチャ迷惑なヤツのことだよ!」
一同  「「「へ?」」」

誰なんだろう、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「えっと…。確か、食事制限がありましたよね?」
サム  「あー! 菓子ばっかり食うな、ってヤツな!」
シロエ 「それです、それです! ドクターでしょうか?」

持ち帰ったら没収だとか、とシロエ君の閃き。

シロエ 「どうせ中身はお菓子だろう、と問答無用で」
スウェナ「ありそうねえ…。でも…」
マツカ 「開けたら分かると思いますけど?」

バランスよく料理が詰まっているのが…、と御曹司。

マツカ 「お菓子は没収されるとしても、料理はですね…」
ブルー 「ちゃんと返してくれると思うよ、身体にいいから」
ジョミー「船の料理を一食抜いても、栄養あるよね」
ぶるぅ 「もっちろーん!」
Aブルー「ダメ!」

お菓子以外も返ってこない、と即答ですけど。
誰が取り上げると?


2020/01/25 (Sat) 

 

☆取り上げられる人


小豆粥の後は楽しくパーティー、御馳走ドッサリですけれど。
持ち帰りはしないというのがソルジャー、その理由が謎で…。

ブルー 「お菓子以外も返って来ないって…。それは変だよ」
シロエ 「ですよね、普段の食生活よりマシなんですよ?」
サム  「菓子しか持って帰ってねえなら、分かるけどよ…」

真っ当な飯を取り上げてどうするんだよ、とサム君の疑問。

サム  「ますます酷くなるじゃねえかよ、偏食がよ」
ジョミー「今以上に、お菓子に突っ走るよね?」
スウェナ「パンが無ければお菓子を食べれば、の世界よねえ」

没収された分だけ、お菓子だわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「だから絶対、やらないわよね、ドクターは」
ブルー 「ぼくもそう思う。安心して持って帰ればいいよ」
ぶるぅ 「んとんと…。メインのお料理、持って来ていい?」
一同  「「「はーい!!!」」」

元気に返事な御一同様。

ジョミー「何が来るかな、ステーキかな?」
サム  「その辺はガチだぜ、ぶるぅだしよ」
ぶるぅ 「お待たせーっ! お肉もチキンもあるからねー!」

ロブスターも、それにお魚だって、と大皿がズラリと。

シロエ 「わあ、魚、パイ包みじゃないですか!」
ぶるぅ 「そだよ、骨を取ってお料理してあるの!」
Aブルー「いいねえ、流石はぶるぅだよ!」
ジョミー「……これでもテイクアウトしないわけ?」

凝りまくりだよ、とジョミー君。

ジョミー「レストランで食べたら、凄く高いと思うけど…」
マツカ 「そうですね…。ソースも贅沢に出来ていますし…」
ぶるぅ 「ありがとーっ! うんと凝ってみたの!」

美味しく食べてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。

ぶるぅ 「でもでも…。ホントに、お持ち帰りはしないの?」
Aブルー「取り上げられると言ったよ、とても迷惑なヤツに」
ブルー 「ドクター、値打ちを知らないのかい?」
ぶるぅ 「そうかも…」

知らない料理はそうなるよね、という声が。
本当ですか?


2020/01/26 (Sun)

 

☆通じない値打ち


メインの料理は凄い御馳走、そういうパーティーですけれど。
持ち帰りはしないと言い張るソルジャー、それも妙な話で…。

シロエ 「えっと…? 料理の値打ちって、何の話ですか?」
サム  「普通は見れば分かると思うぜ、そういうのはよ」
ブルー 「それがそうでもないんだな。ね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「うん…。ブルーの世界は、別の世界だから…」

その可能性もあると思うの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「この世界でも、昔は色々あったらしいし…」
ジョミー「色々って…。それ、どんな話?」
ブルー 「王室レベルの付き合いでさえも、起きてたんだよ」
ぶるぅ 「せっかく届けたお料理、変になっちゃうのがね」

凝ったお料理をプレゼントしたのに、台無しなの! と。

ぶるぅ 「何日も煮込んで、それから冷やして固めたのに…」
ブルー 「鍋でグツグツ温めちゃってさ、美味しくないとか」
一同  「「「うわー…」」」

そういうことか、と一同、納得。

シロエ 「SD体制の世界で、おまけに船の中ですしね…」
サム  「カルチャーショックかもしれねえな、コレ…」

特に魚のパイ包みはよ、とサム君、遠い目。

サム  「パイで包んであるから菓子だ、って理屈かよ?」
ブルー 「有り得ることだよ、他のにしてもね」
シロエ 「肉は肉だと思いますけどね?」
スウェナ「料理自体を知らなかったら、同じじゃないの!」

変な料理は身体に悪いと思うわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「没収するのが一番だわよ、健康のためには」
マツカ 「ソルジャーですしね、何かあったら大変ですし…」
シロエ 「食中毒とかは、あってはならないことですね」
ブルー 「だろう? だからさ…」

ドクターが没収するかもしれないね、と生徒会長も。

ブルー 「ぶるぅ、何かに書いてあげてよ、料理の説明」
ぶるぅ 「分かったぁ! それなら安心だしね!」
Aブルー「ダメ!」

通じるような相手じゃないよ、と苦い顔付き。
石頭だと…?


2020/01/27 (Mon)

 

☆説明を書いても


凝った御馳走が並んだパーティー、持ち帰る価値が充分な品。
けれどソルジャー、その気は全く無さそうなのが変な話で…。

ブルー 「料理の説明を書いて貰っても、ダメなのかい?」
ぶるぅ 「んとんと…。ちゃんと写真もつけてあげるよ?」

それでダメなら材料の写真も、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「スパイスとかも、原料の写真と説明があれば…」
マツカ 「大丈夫だと思いますよ?」
シロエ 「そうですね! 食べられるんだと分かったら…」
ブルー 「ぶるぅ、ついでにスパイスの方はさ…」

薬になるものは、そっちの効果も書けば、と提案が。

ブルー 「漢方薬として使うスパイスも多いしね」
ぶるぅ 「分かったぁ! それならドクターも安心でしょ?」

身体に悪いわけがないもん、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「うんと頑張って書かなくちゃ!」
Aブルー「それは労力の無駄だから、いいよ」
ブルー 「あのねえ! 君の普段の食事よりはさ…」
ジョミー「遥かに栄養があると思うよ、どう考えても」

お菓子とアイス三昧よりは、とジョミー君も。

ジョミー「いくらドクターが石頭でもさ、分かると思うな」
サム  「だよなあ、漢方薬の知識はゼロだとしてもよ…」

薬効は読めば分かるもんな、とサム君が眺める料理。

サム  「俺が見たって、どれが薬か謎だけれどよ」
ぶるぅ 「えっとね、分かりやすいのだとサフランかな」

色付けに使っているんだけれど、と指差す鮮やかなソース。

ぶるぅ 「漢方薬のお店で買うと、安いんだよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」
ぶるぅ 「食材じゃなくって、お薬だから!」

お得に買うなら漢方薬局! とエヘンと胸を張りまして…。

ぶるぅ 「ドクター用に、漢方薬の説明とかも要る?」
ブルー 「そうだね、それはぼくが書こうか」
シロエ 「会長が書くなら完璧ですね!」
Aブルー「通じる相手じゃないってば!」

どうしようもないヤツだから、と嘆いてますけど。
ドクターが…?


2020/01/28 (Tue)

 

☆やりたい放題な人


御馳走がドッサリ並んだパーティー、お持ち帰りもオッケー。
なのに断わりまくるソルジャー、問題のある人がいるようで。

ブルー 「どうしようもないって…。ドクターがかい?」
Aブルー「そっちの方が、まだマシだよね」
一同  「「「へ?」」」

ドクターの話じゃなかったのか、と誰もがポカーン。

ブルー 「ちょっと待ってよ、ドクターじゃないって?」
Aブルー「誰もそうとは言ってないけど?」

もっと迷惑で困ったヤツが…、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「皿ごとペロリと食べそうなヤツで…」
シロエ 「お皿ごと…ですか?」
Aブルー「食い意地が張っているからねえ!」

アッと言う間に食べ尽くすよね、とお手上げのポーズ。

Aブルー「持ち帰っても、ぼくのハーレイに渡す前にさ…」
ブルー 「それは、もしかして、ぶるぅ…なのかな?」

悪戯小僧のことだろうか、と生徒会長。

ブルー 「ぶるぅそっくりで、大食いで…」
Aブルー「そう、それなんだよ! アレが問題!」

持ち帰ったら食べ尽くされる、と仰ぐ天井。

Aブルー「だからね、食べて帰るのが一番だってば!」
ブルー 「君のハーレイの分は?」
Aブルー「慣れているから、無問題!」

ぼくだけグルメ三昧なのは、とパチンとウインク。

Aブルー「こっちのノルディと食事もするしね」
シロエ 「…そうでしたね…」

悪いとも思っていないですよね、とシロエ君、溜息。

シロエ 「その性格、直らないんですか?」
Aブルー「コレだからこそ、強いってね!」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「ぼくのパワーの源なんだよ、やりたい放題が!」

美味しい食事もセックスも…、と突き上げる拳。

Aブルー「直したりすれば、たちまち船がピンチだよ!」
ブルー 「それは屁理屈だと思うけれどね?」
シロエ 「船の皆さんも、困ってますよ」
サム  「長がコレだぜ?」
Aブルー「問題無し!」

あっちも慣れているんだからさ、という台詞。
そうなんですか?


2020/01/29 (Wed)

 

☆パワハラなのでは


ドッサリ並んだ御馳走ですけど、持ち帰らないと言い張る人。
自分さえ良ければいいのがソルジャー、そんな姿勢でして…。

シロエ 「慣れているって、船の皆さんが…ですか?」
Aブルー「そうだけど?」

ぼくは元からこうだからね、と胸を張る人。

Aブルー「それが嫌なら、船を降りるしかないね!」
シロエ 「降りるって…。SD体制の世界ですよね?」
サム  「船から出たら死ぬじゃねえかよ!」
Aブルー「もちろんだよ! でも降りるのは自由だし…」

こういう長に耐えられないなら、ご自由に、とニコニコ。

Aブルー「誰も止めないけど、前例は無いねえ…」
シロエ 「普通は、絶対、降りませんから!」
ブルー 「耐えられなくて、心を病んだら別だろうけどね…」

そうでなければ降りないよ、と生徒会長も。

ブルー 「君の船の仲間は、慣れたわけじゃなくて…」
シロエ 「諦めて耐えているんですってば、その環境に!」

気の毒だと思わないんですか、とシロエ君のツッコミ。

シロエ 「殆ど脅しじゃないですか、ソレ!」
スウェナ「そうよね、耐えないと命が無いんだものね」
マツカ 「パワハラになるんじゃないでしょうか?」
Aブルー「なんだい、それは?」

セクハラだったら知ってるけどさ、とソルジャー、キョトン。

マツカ 「職場で不当な圧力をかける、という感じですね」
サム  「うんうん、まさにパワハラかもなあ…」
ジョミー「ソルジャーだもんね…」

良くないと思う、と誰もが口々に。

シロエ 「その厄介な性格は直すべきですね」
Aブルー「直さなくても大丈夫!」
ブルー 「君の勝手な言い分だろう!」

この際、きちんと直すべきだ、と生徒会長。

ブルー 「新年なんだし、これを機会に、キッチリと!」
Aブルー「でもねえ…。みんな慣れてるしさ…」
一同  「そう見えるだけです!」
Aブルー「逆襲するけど?」
一同  「「「へ?」」」

なんて聞こえた、と顔を見合わせる御一同様。
逆襲とは…?


2020/01/30 (Thu) 

 

☆逆襲される人


御馳走を持ち帰らないというソルジャー、パワハラな人かも。
船の仲間は耐えているだけ、でないと命が無さそうですけど。

シロエ 「えっと…。今、逆襲って言いましたか?」
Aブルー「言ったよ、船の仲間は逞しいからね」
ジョミー「パワハラ反対でストライキとか?」
Aブルー「そっちの方がまだマシだよね、突入よりはさ」
一同  「「「突入?」」」

何処に、と誰もが傾げる首。

Aブルー「青の間だってば、お掃除部隊が来るんだよ!」
一同  「「「あー…」」」

そういえば聞いたことがあるな、と納得のイベント。

サム  「掃除しねえから来るんだろ、ソレ」
Aブルー「でもねえ…。来た後は、埃も落ちてないから…」
ブルー 「掃除は、そういうものだろう!」
Aブルー「色々、捨てられちゃうんだよ! ゴミ扱いして!」

エロいグッズの価値を全く知らないからね、と仏頂面。

Aブルー「こっちの世界でしか、手に入らないのに!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「漢方薬だって、捨てられちゃうことが多くって!」
ブルー 「もういいから! それに自業自得だし!」

嫌なら自分で掃除したまえ、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「整理整頓されていたなら、誰も来ないよ!」
Aブルー「ぼくは掃除は嫌いだってば!」
スウェナ「確かキャプテンに丸投げなのよね?」
Aブルー「そう! なのにハーレイが忙しいから…」

お掃除部隊に逆襲される、と嘆き節。

Aブルー「あの連中の方が強いよ、ぼくよりもね!」
ぶるぅ 「だったら、御馳走、持って帰れば?」

差し入れ用に、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ご苦労様です、って渡せば、手加減するかも…」
Aブルー「なるほどねえ! …ダメだ、ぶるぅが…」
サム  「横からバクバク食っちまうのな…」
Aブルー「そうなるから、やっぱり、ぼくだけ食べるよ!」
一同  (((ダメだ…)))

嫌すぎる長がいる船だ、と一同、溜息MAX。
今月、これにて中継終了~。


2020/01/31 (Fri)





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