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シャングリラ学園つれづれ語り

☆まず捜してから


今年の節分は別のお寺へ、と決めた所へソルジャーのお願い。
七福神巡りにして欲しいそうで、友達枠での紹介を希望で…。

キース 「俺たちとの友情があると言うなら、捜すことだ」
シロエ 「片付けが下手でも、捜すくらいは出来るでしょう」
Aブルー「で、でも…! ぶるぅの卵も紛れてたくらいで…」

クリスマスからニューイヤーの後まで、と言い訳。

Aブルー「お掃除部隊が突入する前に、散らかった中から…」
キース 「それは重々承知しているが、まず捜してくれ」

行方不明の友情とやらを…、と腕組みをする副住職。

キース 「あるんだったら、何処かに紛れているだろう」
サム  「だよなあ、ゴミ箱の中なんじゃねえの?」
ジョミー「あってもアッサリ捨ててそうだしね、この人はさ」
スウェナ「捨てる以前に、元から無いでしょ」

見付かるわけがないじゃないの、とスウェナちゃんの高笑い。

スウェナ「無駄な足掻きよ、節分は露店で決まりだわよ」
シロエ 「そうですね! えっと、其処へ行くには…」
マツカ 「路線バスも電車もありますよ」
ジョミー「一番空いてるヤツがいいよね」

節分は何処も混むからさ、とジョミー君。

ジョミー「露店が出るなら、人出も多くなるんだろうし…」
ブルー 「七福神巡りと変わらないけど、露店は混むね」
サム  「楽しみだぜ! 何を食おうかな」
Aブルー「其処じゃなくって、七福神だよ!」

ぼくを助けると思ってさ、とソルジャー、アタフタ。

Aブルー「お願いだってば、この通りだよ!」
キース 「だが、友達でもないのに紹介は出来ん」
シロエ 「神様に嘘はいけませんよね」

友情は見付かったんですか、と冷たい視線が。

シロエ 「見付かってから言って下さい、そういうのは」
キース 「まったくだ。俺たちは今年は別行動だ」
Aブルー「そ、そんな…! あっ、ちょっと待って!」
キース 「友情とやらが見付かったのか?」

嘘八百は許されないぞ、とキース君の睨み。
当然ですよね?


2020/02/16 (Sun)

 

☆友情とコンビ


今年の節分は七福神巡りではなく、露店が並ぶ別のお寺へと。
そう決めたのに、ソルジャーが七福神に紹介を希望で…。

Aブルー「友情があればいいんだよねえ、君たちとの?」
キース 「そういうことだが?」
Aブルー「質問なんだけど、コンビってどうかな?」
一同  「「「コンビ?」」」

なんのこっちゃ、と誰もが見合わせる顔。

シロエ 「何ですか、そのコンビって?」
Aブルー「コンビだってば、こっちには色々あるだろう?」

漫才なんかが有名なのかな、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「二人組でさ、芸をするとか、こう、色々と…」
サム  「あー…。漫才のボケとツッコミとかな?」
Aブルー「そう、ソレ! あれって友情だと思う?」
シロエ 「それはまあ…。友情が無いと出来ませんよね」

ああいうのは阿吽の呼吸ですから、とシロエ君。

シロエ 「仲が悪いと、まるで話になりませんってば」
ブルー 「そうだね、口数が少ない仲でも、友情はあるね」

出番が済んだら、別れて家へ直行でもさ、と生徒会長も。

ブルー 「次に会ったら、息がピッタリ! これぞ友情!」
Aブルー「やったあ! それなら、ちゃんと友情はあるよ」
一同  「「「へ?」」」

何処に、と一同、部屋をキョロキョロ。

シロエ 「何処にあるって言うんです?」
ジョミー「落ちてないよね、その辺にはさ」
Aブルー「ううん、しっかりコンビだってば!」

しかも君たち公認だよね、とソルジャー、親指をグッと。

サム  「コンビなんかに覚えはねえぜ」
スウェナ「公認だってしてないわよね」
キース 「嘘はダメだと言っただろうが!」

よくも口から出まかせを、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「何がコンビで公認なんだ、嘘八百を並べやがって」
シロエ 「苦しい言い訳の方が、まだマシですよね」
Aブルー「嘘じゃないってば、疫病仏を忘れたのかい?」
一同  「「「疫病仏…」」」

そういうのがあった、と一同、顔面蒼白。
コンビかも…。


2020/02/17 (Mon)

 

☆セットなら友情


今年の節分は七福神巡りの代わりに、露店が並ぶ別のお寺へ。
けれどソルジャーが七福神を希望、お友達枠がどうこうと。

Aブルー「疫病仏って、ぼくとキースがセットだよねえ?」
シロエ 「そ、それはまあ…。そうなんですけど…」
Aブルー「なんだったっけ、仏様の名前がついてた筈だよ」
一同  「「「うっ…」」」

確かに名前をつけたんだった、と青ざめている御一同様。

Aブルー「ぼくの方がキースよりも、偉い仏様でさ」
サム  「そ、そうだったかもしれねえなあ…」
Aブルー「えっと…。どういうセットだったかなあ?」

仏様には詳しくなくて、とソルジャーの視線が生徒会長に。

Aブルー「もう一度、教えてくれないかな、アレ」
ブルー 「なんで、ぼくに振るわけ!?」
Aブルー「仏様のことなら、君が一番詳しいからだよ!」

とても偉いお坊さんなんだろう、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「ぼくとキースと、どういうセットだったっけ?」
ブルー 「……疫病如来と、疫病菩薩……」
Aブルー「そう、それ! 同じ名前がついてて、セット!」

これはまさしくコンビだよね、と勝ち誇った顔。

Aブルー「コンビだったら友情もある、って言ってたし!」
シロエ 「言いましたけれど、疫病仏はですね…!」
サム  「迷惑なだけで、俺たちは歓迎してねえぜ」
Aブルー「だけど、立派に公認だし!」

ぼくとキースの疫病コンビ、と威張り返る人。

Aブルー「そういうわけでさ、友情は存在するんだよ!」
ジョミー「無茶だよ、そんなの!」
Aブルー「でも、友情が無いとコンビは無理、って!」

ぼくとキースの間には友情があるよ、とソルジャーの主張。

Aブルー「だからね、お友達枠での紹介、よろしく!」
シロエ 「それならキース先輩だけで…」
Aブルー「ダメダメ、君たちも公認だからね、疫病仏は!」
一同  「「「そ、そんな…」」」
Aブルー「お友達枠!」

七福神様に紹介お願い、と入った注文。
ピンチなのでは…?


2020/02/18 (Tue)

 

☆みんなで友達枠


今年の節分は七福神巡りではなく、露店が並ぶ別のお寺へと。
そう決めたのに来たのがソルジャー、七福神巡り希望でして。

Aブルー「友情の根拠は捜し出したよ、友達枠でよろしく!」
シロエ 「ですから、キース先輩だけで…」
Aブルー「君たちも公認してるからには、友達だってば!」

みんな友達、とソルジャーが振りまく笑顔。

Aブルー「そういうわけだし、七福神巡りでお願いするね!」
キース 「ちょっと待て、俺たちは別の寺にだな…!」
Aブルー「そっちはキャンセル! 明日は七福神巡り!」

他所へ行っても、サイオンで連行するからね、と強烈な脅し。

Aブルー「瞬間移動で、みんな纏めて七福神だよ!」
一同  「「「うわー…」」」
Aブルー「それが嫌なら、七福神! バス停で会おうね!」

それじゃ、明日! とパッと姿を消しまして…。

サム  「逃げやがった…」
シロエ 「ということは、逃げられませんね、ぼくたちも…」
ジョミー「だよねえ、別のお寺に行っても、強制連行で…」
スウェナ「全部キースが悪いのよ!」

何が疫病仏でコンビよ、とスウェナちゃんの怒り。

スウェナ「友達枠にされたじゃないの、私たちまで!」
キース 「す、すまん…!」
シロエ 「根拠を出せ、と言ったの、キース先輩ですよね」

ソレを言わなければ良かったんじゃあ…、とシロエ君の指摘。

シロエ 「友達じゃない、で押し通せば良かったんですよ!」
サム  「確かになあ…。あの勢いなら行けたよな」
マツカ 「かなりショックだったみたいですしね」

友達じゃないと言われた時は…、と御曹司も。

マツカ 「ドサクサ紛れに、断れたかもです」
ブルー 「その可能性は大きいねえ…」

明らかにペースが乱れていたし、と生徒会長。

ブルー 「あそこで強引に追い返してれば、明日はさ…」
スウェナ「別行動が出来たのよ!」
サム  「やっぱり、マジで疫病仏かよ…」

またまたキースのせいじゃねえかよ、という声が。
正論ですね?


2020/02/19 (Wed)

 

☆やっぱり疫病仏


節分は七福神巡りをやめて、露店が並ぶ別のお寺に行く計画。
けれどソルジャーが乱入しまして、七福神巡りに決定で…。

サム  「キース、お前、何処まで迷惑かけやがるんだよ」
キース 「そ、そんなつもりでやったわけでは…!」
シロエ 「意識してやったことだったら、許しませんってば」

殺されても文句は言えませんね、とシロエ君の睨み。

シロエ 「でも無意識に呼ぶんですよね、災いってヤツを」
スウェナ「まさしく疫病仏だわよねえ、本当に…」
マツカ 「今回ばかりは、同情の余地も無いですね」

ぼくでも庇うのは無理ですよ、と御曹司もお手上げ。

マツカ 「次からは気を付けて下さい、これに懲りたら」
キース 「ど、努力する…」
ジョミー「今年も幸先、悪いよね…」
サム  「おうよ、節分からこの有様ではよ…」

キースには要注意だぜ、とサム君、フウと溜息。

サム  「けどよ、とにかく今は目の前の災いをよ…」
シロエ 「何とかするのが大切ですよね、出来れば回避で」
マツカ 「七福神巡りは、行くしかないんですけどね…」

現地での災いを避けられれば、と御曹司。

マツカ 「リスクは出来るだけ、減らしたいですね」
ジョミー「じゃあさ、キースは抜きっていうのは?」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「疫病仏は抜きで行くんだよ!」

キースは自宅謹慎ってことで、とジョミー君の案。

ジョミー「キースがいなけりゃ、かなりリスクが減るよね」
シロエ 「凄い名案に聞こえますけど、友達枠ですよ?」

キース先輩がいないと、ぼくたちがお友達に、という声が。

シロエ 「その状態に耐えられますか?」
ジョミー「それは勘弁!」

やっぱりみんなで行くしかないか、と一同、溜息。

サム  「仕方ねえなあ、明日は朝イチでバス停かよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も七福神だね!」
シロエ 「不本意ですけど…」
ブルー 「行くしかないねえ…」

幸運を祈ろう、と生徒会長、合掌を。
どうなりますやら…。


2020/02/20 (Thu)

 

☆乗る前にお話が


やって来ました、節分の朝。バス停に集うシャン学メンバー。
七福神巡りに行くしかなくて、ソルジャー夫妻も来るわけで。

シロエ 「あーあ…。行きのバスから地獄かもですね…」
ジョミー「全部キースが悪いんだってば、疫病仏でさ」
キース 「す、すまん…」
ぶるぅ 「あっ、来た、来た! かみお~ん♪」

ソルジャーとキャプテン(会話表記はAブルーとA船長)が。

Aブルー「おはよう! 今日は、お友達枠でよろしくね!」
A船長 「お世話になります。今年もよろしくお願いします」
一同  「「「はあ…」」」

仕方ない、と頷くしかない御一同様。

Aブルー「えーっと…。あそこへ行くバスは…」
マツカ 「あと5分ほどで来ますけど…。その前に、お話が」
一同  (((???)))

そんな話があったっけ、と誰もがキョトンとしてますけれど。

Aブルー「話って? あっ、料亭でも予約してくれた?」
マツカ 「いえ、注意事項を申し上げようと思いまして」
Aブルー「注意事項? それって、何さ?」
マツカ 「今、問題になっている観光公害ですよ」

インバウンドをご存じででしょうか、と御曹司の問い。

Aブルー「なんだい、それは?」
A船長 「私も初めて耳にしますが…」
Aブルー「外国からの観光客です、マナーがですね…」

悪い方が多いものですから…、とマツカ君、憂いの表情。

マツカ 「同一視されると困るんですよ、バスの中では」
Aブルー「どういう意味さ?」
マツカ 「知り合いと分かると、注意するよう促されるか…」

最悪、一緒に降りろと言われそうです、と零す溜息。

マツカ 「そうならないよう、普通に乗車して下さい」
Aブルー「普通って?」

いつも普通に乗っているけど、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「ねえ、ハーレイ?」
A船長 「そうですが…」
マツカ 「いえ、座り方が問題なんです」
一同  (((あー!!!)))

アレか、と一発で分かった面々。
マツカ君の意図は…?


2020/02/21 (Fri) 

 

☆事情が違うんです


今年も節分は七福神巡りで、ソルジャー夫妻も一緒にバス停。
其処でマツカ君がバスに乗る前の注意、問題はインバウンド。

Aブルー「座り方って…。もしかして、いつものアレ?」
A船長 「私がブルーを膝に乗せていることでしょうか?」
一同  (((ソレ、ソレ!)))

最後尾の座席で密着座り、と声には出さない御一同様。

マツカ 「ええ、それです。やめて頂いた方がいいかと…」
Aブルー「えーっ!?」

あの座り方で御利益を頂いたこともあるのに、という反論。

Aブルー「知らない人から、御利益アイテムを貰ったり…」
A船長 「いいことが沢山あったのですが?」
マツカ 「あの頃とは事情が違うんですよ」

インバウンドで迷惑している人が増えて…、と御曹司。

マツカ 「皆さん、心が狭くなりつつありますからね」
シロエ 「言えていますね、苦情も増えてるんですよ」

多く集まる観光地などの周辺で…、とシロエ君も。

シロエ 「ぼくたちだって、トラブルは避けたいです」
Aブルー「トラブルって…。一緒に降りろ、ってこと?」
マツカ 「そうです、それに、そちらもお困りかと」

降ろされたら、次のバスを待つしか…、と正論が。

マツカ 「この寒空に、何も無い場所で下車だとですね…」
サム  「マジでキツイよな、待ち時間がよ」
ジョミー「コンビニも無いトコ、あるもんね…」

だから巻き添えは勘弁してよ、と沸き起こる声。

ジョミー「頼むから今年は、普通に座って!」
ブルー 「確かに、マツカの言う通りだねえ…」
Aブルー「本当なのかい、あの座り方はダメだ、って?」
ブルー 「マナーの悪いインバウンドっぽいのは、確かだよ」

君子危うきに近寄らず、と言うだろう、と生徒会長。

ブルー 「降ろされる前に、あの座り方はやめておくんだね」
Aブルー「そ、そんな…」
マツカ 「御利益どころか、ズッコケますよ?」
キース 「確かにな」

行きのバスからケチがつくな、と副住職も。
縁起が悪いですね?


2020/02/22 (Sat) 

 

☆ケチがつくとダメ


今年も節分は七福神巡り、ソルジャー夫妻とバス停ですけど。
マツカ君が密着座りを注意で、降ろされそうだという指摘。

Aブルー「降ろされちゃったら、御利益もパア?」
マツカ 「それは謎ですけど、ケチがつくのは確かですね」
キース 「神仏には、本来、潔斎して参拝するものだしな…」

昔は、途中でケチがついたら出直したほどだ、と副住職。

キース 「日を改めてお参りしたんだ、昔の人は」
ブルー 「そうなんだよねえ、だから君もさ…」

マツカの言うことを聞いた方がいいよ、と生徒会長も。

ブルー 「なにしろ節分は年に一度で、出直そうにも…」
シロエ 「日が無いですしね、来年まで」
Aブルー「うっ…」

それは困る、とソルジャー、悪い顔色。

Aブルー「ハーレイ、あの座り方は、やめようか?」
A船長 「ええ、その方がいいでしょうね」

残念ですが…、とキャプテンも。

A船長 「もしも降ろされたら、出直せませんし…」
Aブルー「ケチがついたら大変だしねえ、お参りに…」

仕方ないから普通に座ろう、と意見が纏まったバカップル。

Aブルー「きっと並んで座るだけでも、御利益があるよ」
A船長 「無くても、ケチがつくよりはマシですからね」
一同  (((助かった…)))

マツカに感謝、と一同、心で合掌。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ バスが来たよーっ!」
シロエ 「じゃあ、乗りましょうか」
マツカ 「くれぐれも、普通にお願いしますよ」
Aブルー「分かってるってば!」

せめて場所だけは恒例の…、と最後尾の席へ。

Aブルー「此処が空いてて良かったね!」
A船長 「気分だけは、ということですね」

仲良く並んで座りましょう、とバカップル、着席。

ぶるぅ 「ぼくは一番前の席ーっ!」
キース 「俺たちも適当に座るとするか」
ジョミー「他人のふりをしなくて済むのが嬉しいよね」
サム  「うんうん、毎年、散々だったけどよ」

今年は安心、と誰もが笑顔の路線バス。
いいことですね!


2020/02/23 (Sun) 

 

☆福笹は頂くもの


今年も節分は七福神巡りでして、路線バスで出発ですけれど。
マツカ君の機転で普通に座ったソルジャー夫妻、車内は安心。

Aブルー「バスで御利益は貰えないけど、後に期待だよね」
A船長 「ええ。七福神巡りは、御利益絶大ですからね」

今年もしっかりお参りしましょう、と頷き合っている人たち。

シロエ 「ぼくたちの方も、いいお参りにしたいですねえ」
ジョミー「露店を諦めたんだしね」
サム  「仕方ねえよな、貰える福は貰おうぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 次のバス停だよ!」

早かったね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の歓声が。

スウェナ「ホントね、いつもは長いのにねえ…」
ブルー 「バスは普通に走ってるんだと思うけれどね」

気持ちの問題、と生徒会長。

ブルー 「ビクビクしてると、時間も長く感じるものだよ」
シロエ 「そうかもです。あっ、着きましたよ!」

降りましょう、と一同、ゾロゾロと下車。

ジョミー「わあっ、今年も人が多いね!」
ブルー 「それはまあ…。大抵の人は、同じ所にお参りだし」
一同  「「「うっ…」」」

浮気しようとしたんだった、と御一同様、ちょっぴり反省。

ぶるぅ 「んとんと、福笹、一つちょうだい!」
巫女さん「はい、どうぞ。いいお参りをして下さいね」
ぶるぅ 「ありがとーっ! みんなも早く、早く!」

お参りしようよ! と飛び跳ねるお子様。

シロエ 「福笹、一つお願いします」
サム  「俺も一つな!」
Aブルー「ハーレイ、ぼくたちも買わないと!」
ブルー 「頂く、と言ってくれたまえ!」

罰当たりな、と生徒会長が顰める顔。

ブルー 「御利益は買うものじゃないから!」
Aブルー「細かいことは気にしない!」

ほら、ハーレイも、と促す人。

Aブルー「福笹、一つ!」
A船長 「私にも、一つ」
巫女さん「いいお参りをなさって下さいね」
Aブルー「ありがとう! さあ、ゲットしたし!」

お次はコレの出番だよね、と取り出す筆ペン。
なんでしたっけ…?


2020/02/24 (Mon)

 

☆お参りは例年通り


七福神巡りのお寺に到着、まずは福笹を頂くところから。
ソルジャー夫妻もゲットですけど、登場したのが筆ペンで…。

Aブルー「願い事はキッチリ書かないとね!」
A船長 「そうですとも! 今年もしっかり書きましょう!」

そのために絵馬があるのですから、と船長が指差す福笹。

ブルー 「あのねえ、それは単なる干支のヤツでさ…」
キース 「今年の笹だ、と分かるようになっているだけだが」
Aブルー「だけど絵馬には、願い事を書くものだろう?」

君たちだって、初詣で書いているじゃないか、という指摘。

Aブルー「さてと…。夫婦和合でお願いします、っと!」
A船長 「では、私も…。ご覧下さい、立派に書けました!」

練習した甲斐がありましたよ、と笑顔のキャプテン。

A船長 「やはり羽根ペンとは勝手が違いますからね」
Aブルー「うん、いい感じ! 七福神様にアピールしないと」

でないと聞いて貰えないしね、とソルジャー、やる気満々。

Aブルー「こうやって絵馬に書いておいたら、安心だよ!」
キース 「それは分かったから、お参りの方は静かに頼むぞ」
Aブルー「えっ、なんで?」
キース 「他の皆さんの御迷惑になる」

バスの時にマツカが言ったろうが、と副住職。

キース 「最近はマナーを守らないヤツが多いからな」
Aブルー「でもさあ…。路線バスなら仕方ないけど…」
A船長 「此処には、そのぅ、なんでしたっけ?」
Aブルー「インバウンドだよ、いそうにないけど?」

どう見ても、この国の人ばかりじゃないか、と見回す周囲。

Aブルー「マナーも何も、関係無いと思うけど?」
A船長 「私たちは毎年、来ていますしね」

七福神様も覚えておいでなのでは…、とキャプテンの意見。

A船長 「ですから、お参りは例年通りでよろしいかと」
Aブルー「耳が遠い神様もおいでだしね」
A船長 「大声でお願いしませんと…」
一同  「「「うっ…」」」

マズイ、と青ざめる御一同様。
大声で願い事…。


2020/02/25 (Tue)

 

☆アピールをお願い


いよいよ七福神巡りですけど、ソルジャー夫妻の祈願が問題。
大声でお願いしたいのだそうで、しかも恒例の夫婦和合で…。

Aブルー「いつも大声で頼んでいるから、今年もね!」
キース 「待ってくれ! 耳が遠いのは、お一人だけだ!」

恵比寿様だ、と副住職、必死の形相。

キース 「他の神様は、ごくごく普通でいらっしゃる!」
Aブルー「そうだろうけど、どうかしたのかい?」
キース 「御迷惑だろうが、その方々に!」

マナー違反で、しかもうるさい、と副住職。

キース 「本来、お参りは静かに合掌するものだ!」
Aブルー「でもさあ…。鈴とか、手をパンパンとか…」
A船長 「音で注意を引いていますよ、明らかに」

ですから、大声もよろしいのでは、とキャプテンまでが。

A船長 「なにしろ願いが届きませんと、どうにもこうにも」
Aブルー「そこなんだよねえ、スルーされたら困るから…」

キッチリお願いしたいんだよ、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「そうだ、君たちにも頼もうかな」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「せっかく友達枠なんだしさあ、友情アピール!」
一同  「「「友情アピール?」」」

なんのこっちゃ、と一同、キョトン。

シロエ 「あのぅ…。アピールって、何をするんです?」
Aブルー「もちろん、七福神様にアピールだよ!」

友達なんだし、応援してよ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「ぼくとハーレイが、願い事を叫ぶ時にさ!」
一同  「「「げっ!!!」」」

嫌な予感しかしないじゃないか、と誰もがガクブル。

シロエ 「そ、その状況でアピールですか…?」
Aブルー「そうだよ、熱い友情でね!」

パンパン柏手で合掌よろしく、とソルジャー、力説。

Aブルー「ちゃんと手を合わせて、お願いしてよ!」
キース 「なんでそういうことになるんだ!」
Aブルー「友達だからだよ!」
一同  「「「と、友達…」」」

えらいことになった、と顔面蒼白の御一同様。
一緒に頼めと…?


2020/02/26 (Wed)

 

☆アピールをよろしく


七福神様に祈願したいソルジャー、友情アピールを頼むとか。
一緒に柏手を打って合掌、夫婦和合の願い事を応援だそうで。

シロエ 「で、ですから、友達はキース先輩だけで…!」
Aブルー「その理屈、破綻してたよねえ?」
一同  「「「うっ…」」」

そのせいで七福神巡りだった、と詰まるしかない御一同様。

Aブルー「そうと決まれば、早速、行こうか!」
A船長 「心強いですね、皆さんが応援して下さるとは」

実に有難いお話ですよ、とキャプテンも歓喜の表情。

A船長 「せっかくですから、唱和もして頂けると…」
一同  「「「唱和?」」」
A船長 「ええ。お願い事を、こう、声を揃えて御一緒に」
Aブルー「いいねえ、それでお願いするよ!」

ぼくたちの後に、大きな声で、と恐ろしすぎる注文が。

シロエ 「そ、それは…。流石に、ちょっと御迷惑では…」
キース 「さっきも言ったが、お参りは静かにするものだ」
Aブルー「友情アピールは別物だよ!」

お参りと違って応援だしね、とソルジャーの屁理屈。

Aブルー「応援は賑やかなものなんだしさ、一つよろしく!」
A船長 「私からも、よろしくお願いします」
マツカ 「待って下さい、お国柄というものがですね…」

この世界には存在するんですよ、と割って入った御曹司。

Aブルー「お国柄?」
マツカ 「はい。それぞれの国とか場所の特徴ですね」

行動などにも出るものなんです、とマツカ君の説明。

マツカ 「でもって、この国の場合は、控えめでしょうか」
Aブルー「えっと…?」
マツカ 「控えめが美徳とされていますね、一般的に」

押しが強いのは好まれません、とマツカ君、キッパリ。

マツカ 「ですから、あまり強気に押していくとですね…」
Aブルー「何かマズイわけ、友情アピール?」
マツカ 「俗っぽい言い方をすれば、ウザがられるかもです」
Aブルー「それは困るよ!」

ウザがられたら大変じゃないか、とソルジャー、ワタワタ。
大変ですよね?


2020/02/27 (Thu)

 

☆スルーは困るんです


七福神様に声を揃えて祈願を頼む、と言い出したソルジャー。
夫婦和合と叫べだなんて、あんまりすぎる注文ですけど…。

Aブルー「あのさ…。本当にウザがられる恐れがあるわけ?」
マツカ 「やってみないと分かりませんけど、可能性は…」

大きいですね、とマツカ君、心配そうな顔。

マツカ 「ウザがられたら、多分、お願いはスルーですよ」
Aブルー「スルーって…」
マツカ 「聞いて貰えないということですね」

それでも良ければ、唱和をさせて頂きますが、と御曹司。

マツカ 「皆さんも、もちろん唱和しますよね?」
キース 「あ、ああ…! 当然だとも!」
ジョミー「うんと大きい声で叫ぶよ、応援だから!」
サム  「友情はアピールしねえとな!」

そうと決まれば早く行こうぜ、とサム君が突き上げる拳。

サム  「みんな、大声MAXでな!」
一同  「「「おーっ!!!」」」

頑張るぞ、と俄然、張り切る御一同様。

シロエ 「どうしたんです、最初のお寺は其処ですよ?」
スウェナ「ほら、行きましょうよ、応援するから!」
Aブルー「い、いや、ちょっと…」

応援はしてくれなくていいかも、とソルジャー、真っ青。

Aブルー「スルーされたら困るんだよ!」
A船長 「御利益を頂けませんからね…」

お参りは、私どもだけで…、とキャプテンも腰が引け気味。

A船長 「ですから皆様は、ご自分のお願い事だけを…」
Aブルー「それがいいよね、友達枠で並ぶだけでさ」

一緒にお参りだけでお願い、と一変した態度。

Aブルー「ぼくたちは勝手に叫ぶから!」
A船長 「どうぞよろしくお願いします」

他人のふりでも結構ですから、と低姿勢なキャプテン。

A船長 「友達だというのは、神様には分かるでしょうし」
Aブルー「う、うん…。態度は控えめでいいよ」
マツカ 「そうですか。では、参りましょう」
一同  (((やったー!!!)))

叫ばなくていい、と一同、心で歓声。
危機を回避ですか…?


2020/02/28 (Fri) 

 

☆柏手くらいなら


七福神様に声を揃えて祈願、と言ったソルジャーですけれど。
神様にウザがられる恐れと聞いて、自分たちだけで叫ぶ方向。

マツカ 「えっと…。此処のお寺から回るんでしたね」
ブルー 「うん、順番になるからね」
ジョミー「じゃあ、お賽銭、っと…!」

福が来ますように、とお賽銭を入れるシャン学メンバー。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで柏手だよね!」
サム  「おう、いくぜ!」
Aブルー「あっ、そこはぼくたちも一緒にお願い!」

友達枠で紹介よろしく、とソルジャー夫妻も柏手を。

Aブルー「さてと、元気にやろうか、ハーレイ!」
A船長 「そうですね!」

スウッと息を吸い込んでますけど、踵を返す御一同様。

シロエ 「すみません、お札をお願いします」
お坊さん「はいはい、どうぞ御利益がありますように」
ぶるぅ 「ぼくにも、おねがぁーい!」
お坊さん「はい、御利益を頂いて下さいね」

福笹に次々に結ばれるお札、BGMの如く流れる叫び声。

Aブルー「夫婦和合でお願いしまぁーす!」
A船長 「なにとぞ、よろしくお願いします!」
一同  (((他人だ、他人だ)))

次に行こう、と一同、ガン無視、門の外へと。

シロエ 「マツカ先輩、やりましたね!」
サム  「追い付いて来やがっても、心配ねえよな」
ブルー 「柏手くらいは、偶然、かぶることもあるしね」

赤の他人でも…、と生徒会長も笑顔。

ブルー 「一緒にパンパンやられたところで、問題ないよ」
キース 「ウザがられるとは、素晴らしい手を考えたな」
シロエ 「流石はマツカ先輩ですよ、キース先輩と違って」

これからも大いに頼りにしてます、とシロエ君、絶賛。

シロエ 「まさに地獄に仏ですしね、どうぞよろしく!」
スウェナ「ホントよ、キースより遥かにいいわ!」
マツカ 「いえ、そんな…。ちょっと閃いただけですから」
一同  「「「よろしくーっ!」」」

お願いします、と誰もが感謝感激。
今月、これにて中継終了~。


2020/02/29 (Sat)





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