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シャングリラ学園つれづれ語り

☆法要が大切です


春休みはキース君だけ残して旅行と、決まった所へ闖入者が。
法要を希望なソルジャーだけに、またまた怪しい雲行きで…。

Aブルー「ただの節目の行事だったら、サボれる筈だよ!」
キース 「いや、そこの所は、けじめでだな…!」
Aブルー「だったら、なんで毎回、言い訳が要るのさ?」

ブルーの手伝いって言ってるよねえ、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「しかも法要の手伝いなんだろ、ブルー主催の」
キース 「そ、それは…。親父が何かとうるさいから…」
Aブルー「うるさいだけなら、手伝いでなくてもいいってば」

坊主の方のブルーって所がポイントだろう、と鋭い指摘が。

Aブルー「つまり大事な行事ってことで、そこが大切!」
キース 「なんだって?」
Aブルー「スッポンタケにも、大事な節目の行事なんだよ!」

やらないなんてとんでもないよ、と赤い瞳が据わってまして。

Aブルー「ブルーがつけた戒名の方だと、法要は無しだね?」
ブルー 「やりたい場合は、キースに頼んでくれないかな」
Aブルー「それも何かと面倒だしねえ、一つ選ぶんなら…」

法要がセットの戒名がいい、と大きく頷くソルジャー。

Aブルー「というわけでさ、キース、これからもよろしく!」
キース 「俺なのか!?」
Aブルー「ブルーの戒名も捨て難いけど、フォローがさ…」

心許ないものだから…、と視線が副住職に。

Aブルー「とりあえず春のお彼岸、お願い!」
キース 「そ、そんな…! 旅行の話はどうなるんだ!」
Aブルー「もちろん、全員、居残りだってば!」
一同  「「「ええっ!?」」」

なんでそうなる、とシャン学メンバー、揃って愕然。

シロエ 「あのですね! キース先輩だけ残るんですけど!」
Aブルー「それは困るよ、いつも通りにやらなきゃダメだし」
シロエ 「法要が出来れば、何の問題も無いでしょう!」
Aブルー「やる気を無くされたら困るからねえ!」

スッポンタケのやる気が大事、と嫌すぎる台詞。
旅行の話は…?


2020/03/16 (Mon) 

 

☆逃げるだけ無駄


春休みはキース君だけ残して旅行の筈が、ご破算っぽい展開。
お彼岸の法要をやりたいソルジャー、全員参加を主張でして。

Aブルー「大事な節目の行事なんだし、燃料をね!」
シロエ 「法要はガソリンじゃないんですけど!」
Aブルー「でもねえ、お香もガンガン焚くしさ…」

パワーを注入するイベントだろう、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「法要の度に、うんとパワーをチャージなんだよ!」
キース 「いや、お彼岸は、そういう趣旨ではなくてだな…」
Aブルー「だけど、実際、よく効くからね!」

法要をすると、ぼくのハーレイが漲るんだよ、と笑顔全開。

Aブルー「あれが御利益でなければ、何だと?」
キース 「単なる思い込みだと思うが!」
Aブルー「それならそれで、効果はあるってことだよね!」

是非とも盛大にやらなくっちゃ、と話を全く聞かない人。

Aブルー「みんなも出席してくれないとね、旅行に行かずに」
サム  「俺たちの立場がねえじゃねえかよ!」
Aブルー「文句は、其処のキースにお願い!」

存分にどうぞ、と副住職を指差しまして…。

Aブルー「それじゃ、お彼岸のお中日にねーっ!」
サム  「おい、待ちやがれ!」
シロエ 「もう逃げましたよ、別の世界へ…」

でもって監視をしてるんですよ、とシロエ君の深い溜息。

シロエ 「地球の裏側に旅行に行っても、無駄でしょうね…」
ジョミー「絶対、連れ戻されるよね…」
スウェナ「法要に合わせて、確実に強制連行だわよ」
マツカ 「時差があるだけに、夜中に起こされそうですね…」

キツイですよ、と御曹司も。

マツカ 「それで良ければ、旅の手配をしますけど…」
サム  「行っても、結局、巻き込まれるのな…」

何処へ逃げても同じなんだぜ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「疫病仏からは逃げられねえよ」
シロエ 「そうみたいですね…」
キース 「申し訳ない…!」

今回の旅は諦めてくれ、と土下座で詫びる副住職。
まさに疫病仏…。


2020/03/17 (Tue)

 

☆なんとか逃げたい


結局パアになってしまった、春休みに行く筈だった旅行の話。
代わりに春のお彼岸なわけで、本日、いよいよお中日でして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
一同  「「「おはようございます…」」」

来たくはなかった、と誰もがションボリな生徒会長宅。

シロエ 「今頃は旅行の筈だったんですよね、この春は…」
サム  「それは言わねえ約束だぜ…」
ジョミー「でもさあ、キースだけ放って行けばさ…」
スウェナ「やるだけ無駄って結論だったわよ、ソレ」

地球の裏側からでも連れ戻されるのよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「そうなるよりは、って諦めたんじゃない!」
シロエ 「本当に疫病仏なんですよねえ、キース先輩…」

アレに戒名をつけた時点で詰んでました、とシロエ君の溜息。

シロエ 「最低最悪な戒名をつけても、ダメみたいですし」
ブルー 「茸畜生でもいいらしいしねえ、ブルーときたら」
一同  「「「うーん…」」」

生徒会長が捻った最悪な戒名も、大喜びしたのが誰かさん。

ブルー 「普通は嫌がる筈なんだけどね、アレは」
シロエ 「そうですよね…。でも、喜んでましたから…」
サム  「戒名をつけた時点で、詰んでたわけな…」

クジラのパクリでなくってもよ、とサム君が仰ぐ天井。

サム  「キースの野郎、どこまで疫病仏なんだよ…」
スウェナ「ダテに坊主じゃないわね、まったく」

迷惑極まりない存在だわ、とスウェナちゃんが顰める眉。

スウェナ「マツカとは月とスッポンだわよ!」
サム  「うんうん、マツカはマジですげえよな」
ジョミー「節分も切り抜けちゃったしねえ…」

その場の機転と閃きだけで、と尊敬の視線がマツカ君に。

ジョミー「あのさあ、今日も、なんとか出来ない?」
マツカ 「なんとかって…。どういう具合にですか?」
ジョミー「ズバリ、法要、ドタキャンだとか!」
マツカ 「それは流石に無理ですよ…」

参列者がゼロでもやらないと、と言ってますけど。
本当に…?


2020/03/18 (Wed)

 

☆参列者はゼロでも


逃げられなかった春のお彼岸、生徒会長宅に集った御一同様。
嫌でも法要なんですけれど、ドタキャンは無理かという声が。

ジョミー「えっ、ドタキャンは出来ないわけ?」
シロエ 「参列者がゼロでもやる、って本当ですか?」

マツカ先輩、詳しいんですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「実は、お寺の事情ってヤツに通じてますか?」
マツカ 「そういうわけではないんですけど…」

社会通念というヤツでしょうか、と御曹司。

マツカ 「お坊さんにお願いした以上は、断われませんね」
スウェナ「でも、来る人がいないのよ?」
マツカ 「法要を頼んだ本人がいなくても、やるものですよ」

場所は変わるかもしれませんけど…、とマツカ君の説明。

マツカ 「参列者ゼロで、お坊さんだけでも、法要はします」
サム  「場所が変わるってえと、会場かよ?」
マツカ 「そうなりますね、自宅で、というのがお寺にとか」

お坊さんだけで法要を営むんですよ、と穏やかな笑み。

マツカ 「法要は大切なものですからね、そうなりますよ」
シロエ 「えーっと…? つまり費用を払うんですよね?」
ブルー 「シロエ、そこは、お布施と言ってくれたまえ」
シロエ 「すみません! そう、その、お布施はする、と…」

お坊さんだけでやった場合も、とシロエ君の念押し。

マツカ 「ええ。お坊さんは何も言いませんけど…」
ブルー 「普通にやったのと同じだけだね、お布施の額は」
一同  「「「うわー…」」」

それこそ坊主丸儲けでは、と一同、ドン引き。

シロエ 「やったかどうかは、分かりませんよね?」
マツカ 「そうなりますねえ…」

けれど、そういう下種な考え方は…、と眉を寄せるマツカ君。

マツカ 「やって頂いた、と感謝の気持ちが大切ですよ」
シロエ 「なるほど…。それって、使えませんか?」
マツカ 「えっ?」
シロエ 「参列者ゼロっていうヤツですよ!」

お布施をすればいいんでしょう、と手をポンと。
何をすると…?


2020/03/19 (Thu)

 

☆欠席理由が問題


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですが。
やはり逃げたい御一同様、なんとかしたいのが本音でして…。

シロエ 「お布施さえすれば、法要はするわけですよね?」
マツカ 「そうですけれど?」
シロエ 「参列者ゼロでもいいんですよね、その場合?」
マツカ 「仕方ないことですしね、そうなったのは…」

それでも法要はするものですし…、と御曹司。

マツカ 「お坊さんだけでして頂くのが、正しいあり方です」
シロエ 「それです、それです! ぼくたちもですね…」

欠席してはどうでしょうか、とシロエ君が立てる人差し指。

シロエ 「そしたら、キース先輩だけで法要が出来ますよ!」
サム  「あー…。でもよ、お布施を出すのはよ…」

俺たちじゃねえしな、とサム君、難しい顔。

サム  「それに施主だって、俺たちじゃねえぜ」
シロエ 「でも、誰もいないんじゃ仕方ないでしょう?」
マツカ 「そうですけど…。欠席理由はどうするんです?」

逃げただけだと、強引に連れ戻されますよ、と冷静な指摘。

マツカ 「地球の裏側まで逃げていたって、無駄ですしね」
スウェナ「そうなのよねえ…。旅行もそれで諦めたのよ?」
ジョミー「欠席する理由ってヤツが無いよね…」

誰かさんが納得するようなのが、とジョミー君も。

ジョミー「仕方ないな、と思って貰えるようなヤツ…」
シロエ 「そうでした…。名案だと思ったんですが…」
マツカ 「待って下さいよ、病欠というのはアリですね」
一同  「「「病欠?」」」

みんな健康そのものだけど、と誰もがキョトン。

ジョミー「病気って…。誰がさ?」
マツカ 「ぼくたちですよ」
一同  「「「へ?」」」

誰が病気だ、と顔を見合わせる御一同様。

サム  「ジョミー、お前って、風邪気味かよ?」
ジョミー「ううん、マツカは?」
マツカ 「普通ですけど?」
サム  「んじゃ、どうやって病欠なんだよ!」

風邪でもねえのに、とサム君の疑問。
誰が病気だと?


2020/03/20 (Fri) 

 

☆流行っている病気


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集合ですが。
土壇場になってもやりたい逃亡、マツカ君が妙な台詞を口に。

サム  「やっぱ仮病はマズイと思うぜ、それも当日によ…」
ジョミー「後で思いっ切り祟りそうだよ、誰かさんがさ…」
マツカ 「でもですね…。あちらの世界の命運というのが…」

かかっているんじゃないでしょうか、と御曹司が曇らせる顔。

シロエ 「マツカ先輩、いきなり話が飛んでませんか?」
ジョミー「だよねえ、今は法要が問題なんだよ、ぼくたちは」
マツカ 「確かに、ぼくたちに限って言えばそうですけど…」

インフルエンザが流行ってますよね、と唐突な台詞が。

一同  「「「へ?」」」
マツカ 「最近は、年中、何処かで流行ってますけれど…」

隠れ患者が問題になっているわけですよ、と御曹司。

マツカ 「いわゆる健康保菌者ですね、無症状な人です」
シロエ 「あー…。いるらしいですね、熱も出ないとか」
スウェナ「予防接種とは関係なしに、いるらしいわねえ…」

本人は自覚ゼロらしいわね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「だから知らずに周りにうつす、ってヤツでしょ?」
マツカ 「ええ。それが心配になって来たんですよ」

学校にもインフルの人はいましたから、と言われてみれば…。

ジョミー「いたよね、なんか春休みの直前まで…」
シロエ 「休んだままで終業式のも、いましたね…」
マツカ 「そうでしょう? ぼくたちのクラスにだって…」

何度か患者が出ていましたよ、とマツカ君、周りをグルリと。

マツカ 「皆さん、予防接種を受けてましたっけ?」
一同  「「「うっ…」」」

誰一人として受けていないのが、インフルエンザの予防接種。

ジョミー「だ、だってさ、特別生は出席、関係無いし…」
サム  「わざわざ受けに行かなくてもよ…」
マツカ 「ぼくもですけど、それで罹っていない自信は…?」

あるんですか、と改めて聞かれて、誰もが絶句。
実はインフルエンザかも…?


2020/03/21 (Sat) 

 

☆無さそうな病気


春のお彼岸はスッポンタケの法要、会場は生徒会長宅ですが。
集まった面々の中で浮かない顔なのが、マツカ君という今。

マツカ 「どうでしょう? 皆さん、罹っていませんか?」
シロエ 「え、えーっと…。ぼくの場合は、言い切れません」
ジョミー「ぼくも自信って言われたら…。全く無いかも…」
サム  「予防接種を受けてねえしなあ、なんともなあ…」

それに受けてても外すんだろ、と首を傾げるサム君。

サム  「なんかウイルスの型が違うとか、そういうのでよ」
スウェナ「そうらしいわねえ、予防接種のと違っていたら…」
シロエ 「罹るんですよね、思いっ切り…」
マツカ 「その辺なんですよ、ぼくが心配なのは」

予防接種でも百パーセントが無いんですよ、と御曹司。

マツカ 「しかもインフルエンザは、この世界ではですね…」
ブルー 「無駄に歴史が長いヤツだね、流行り始めてから」
シロエ 「なのに、克服できていないんですね…」
マツカ 「ええ。まして、誰かさんの世界となると…」

インフルのウイルスは無い気がします、と心配そう。

マツカ 「あったとしたって、研究施設ではないでしょうか」
ブルー 「有り得るねえ…。こっちの世界の天然痘だね」
シロエ 「根絶してから長いんですよね、アレ」
ブルー 「うん。だからワクチンの接種も無いよ」

ずっと昔は必須の予防接種だったのに…、と長生きな人。

ブルー 「それが今では、受けようとしてもワクチンがね…」
シロエ 「無いんですか?」
ブルー 「一応、保存はしてるんだけどさ…」
マツカ 「頼んでも受けられないんですよ」

扱っている医療施設が無いですからね、と御曹司の説明。

マツカ 「あっちの世界のインフルエンザも、同じでは、と」
シロエ 「なるほど…。そうなると確かに危険ですね」
サム  「シャングリラには、ワクチン、ねえよな…」
マツカ 「しかも急には作れませんよ」

それに効果はすぐに出ません、という指摘。
ワクチンですしね…?


2020/03/22 (Sun)

 

☆生物兵器な病気


春のお彼岸はスッポンタケの法要、今回も生徒会長宅で厳修。
仕方なく集合した面々ですけど、マツカ君が心配する病気。

マツカ 「インフルエンザそのものには、薬がありますが…」
ブルー 「ワクチンの方は、薬と違って効果はすぐには…」

出ないものだし…、と生徒会長も顔を曇らせてまして。

ブルー 「作ったところで、予防接種も大変だしねえ…」
マツカ 「そこなんです。モノが根絶したウイルスの場合…」

シャングリラ中がパニックに陥りませんか、と御曹司。

マツカ 「誰かさんが持ち込んだなんて、言えませんしね…」
一同  「「「あー…」」」

ソルジャーが別の世界に行っていることは、船では秘密。

マツカ 「そうなってくると、生物兵器説が出そうですよ」
一同  「「「うわー…」」」

ミュウを殲滅するためだったら、やりそうなのがSD体制。

シロエ 「マザー・システムの仕業になるんですね?」
マツカ 「ええ。船の誰かが発症したら、そうなりますね」
サム  「その展開はマズイんでねえの?」
マツカ 「恐らくは…。それにインフルエンザの薬も…」

根絶した世界には無いでしょうね、と御曹司、深い溜息。

マツカ 「こっちの世界なら、普通にあるんですけれど…」
サム  「エロドクターも持ってる筈だけどもよ…」
シロエ 「出処が不明の薬となったら、使えませんよね」
スウェナ「そうよね、いくら特効薬だと説明したって…」

まずは臨床試験からよね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「調べている間に蔓延しそうよ、船中に」
マツカ 「そうでしょう? それだけに心配なんですよ」
ジョミー「うつしちゃったら大惨事だよね…」

法要をやってもいいのかな、とジョミー君が震わせる肩。

ジョミー「誰かさんだって、健康保菌者になるかもだしさ」
シロエ 「しかも濃厚接触で、キャプテンにですね…」
マツカ 「感染しそうで、怖いんですよ」

最悪のシナリオは幾つもあります、と悪い顔色。
それは確かに…。


2020/03/23 (Mon)

 

☆避けたい大惨事


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅が会場ですが。
集合している御一同様、インフルエンザの健康保菌者かも。

マツカ 「生物兵器だ、とパニックになったら終わりですよ」
ブルー 「ミュウだからねえ、パニックだって伝染するよ」

思念波で、アッと言う間にね、と生徒会長も心配な様子。

ブルー 「そこへキャプテンが発症したら、打つ手は無いね」
ジョミー「誰かさんでは無理なのかな?」
ブルー 「考えてもみたまえ、あのブルーだよ?」

力技でゴリ押しなタイプだしね、と生徒会長、ブツブツと。

ブルー 「ワクチンを作れと命令した上で、薬を持ち込む!」
シロエ 「こっちの世界のヤツですか?」
ブルー 「そう! 研究施設から盗んだとでも言い訳してね」

だけど、あっちの船にもドクターはいるし…、と生徒会長。

ブルー 「生物兵器説が流れている中で、薬が来たって…」
シロエ 「本物かどうかが怪しいですよね、研究施設のでは」
ブルー 「薬どころか、毒ってこともあるからねえ…」

臨床試験の前段階がありそうだよね、と顎に当てる手。

ブルー 「まずは動物実験からだ、って慎重にね」
スウェナ「そうしている間に、船に蔓延するわけね?」
マツカ 「ええ。最悪のシナリオの一つですよね」

誰かさんは想像もしていませんよ、と御曹司。

マツカ 「ですから、今回の法要はですね…」
サム  「やったらヤバイかもしれねえなあ…」
マツカ 「うつしてからでは遅いですしね、インフルエンザ」
一同  「「「うーん…」」」

誰かさんだけでは済まない話だ、と誰もがガクブル。

シロエ 「大惨事だけは避けたいですね…」
マツカ 「そうでしょう?」

なんとか回避する方法は…、と御曹司、必死に考え中らしく。

マツカ 「やはり、ぼくたちが消えるしか無いかもですね」
一同  「「「消える!?」」」
マツカ 「姿が無ければ、うつしませんよ」

接触しないわけですからね、と言ってますけど。
消えるって…?


2020/03/24 (Tue)

 

☆怖すぎるウイルス


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集合ですが。
インフルエンザをうつす危険がある、というマツカ君の指摘。

シロエ 「姿が無ければ…って、もう来ちゃってますよ?」
サム  「そうだぜ、消えるには遅いんでねえの?」
マツカ 「いえ、誰かさんが本当に船を心配するのなら…」

ぼくたちを排除する筈ですよ、と御曹司。

マツカ 「少なくとも、この部屋からは放り出してですね…」
ジョミー「消毒するとか、そんなのかな?」
マツカ 「ええ。参列者無しの法要ですよ、別室に隔離で」

無観客試合のようなものでしょうか、と見回す部屋。

マツカ 「キース先輩は仕方ないですけどね、導師ですから」
ブルー 「そっちもマスクをさせるべきだよ」
マツカ 「やっぱり、ブルーもそう思いますか?」
ブルー 「当たり前だよ、キースは地味にリスクが高いよ」

月参りでウロウロしているからね、と生徒会長の冷静な分析。

ブルー 「行った先に感染者がいないと、言い切れるかい?」
マツカ 「そうでした! するとキースはマスクですね」
ブルー 「どうせ内輪の法要なんだし、そうすべきだね」

あのブルーの思慮が深かったなら、と生徒会長。

ブルー 「インフルエンザに罹ってからでは、遅いんだよ」
??? 『もしもーし!』

そっちは危ないって本当かな、と飛んで来た思念波。

ブルー 「ああ、今の話を聞いてたわけ?」
??? 『そうなんだよ!』

それで連絡、とソルジャー(会話表記はAブルー)の思念。

Aブルー『インフルエンザって、そんなに怖いのかな?』
ブルー 「怖いね、今も伝説の感染症だよ」

こっちの地球をパニックに陥れたほど、と生徒会長の解説。

ブルー 「全世界規模で広まって、人がバタバタ死んでさ」
Aブルー『ちょ、ちょっと…! それがうつる、と?』
ブルー 「そうなるかも、とマツカが心配していてね」
Aブルー『困るよ!』

そんなウイルス、困るんだけど、という悲鳴。
当然ですね?


2020/03/25 (Wed) 

 

☆無観客でやりたい


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集った面々。
けれどマツカ君は心配そうで、インフルエンザがどうこうと。

Aブルー『本当に、うつる危険があるって言うのかい?』
ブルー 「真面目に話を聞いてたんなら、分かるだろう?」

君のシャングリラが存亡の危機、と生徒会長、キッパリと。

ブルー 「ぼくたちと一緒に法要をしたら、危ないね」
Aブルー『そ、そんな…! でも、法要は…』
ブルー 「やめるわけにはいかないと?」
Aブルー『ぼくのパワーの源だしねえ、セックスは!』

とんでもない思念が飛んで来ましたが、焦っている様子。

Aブルー『ぼくのサイオンが衰えた場合も、船は危ないし…』
ブルー 「法要はしたい、と?」
Aブルー『スッポンタケの御利益は半端ないからね!』

ぼくのハーレイが漲りまくりで、と思念がほんのりピンク色。

Aブルー『だから絶対、やりたいんだけど…』
ブルー 「インフルエンザには罹りたくない、って?」
Aブルー『そうなんだよ! 悪いけど、ちょっとキースに…』

連絡を取ってくれないかな、とソルジャーの注文。

Aブルー『法要に出るのは、ぼく一人でもオッケーか、って』
ブルー 「了解。でもって、キースはマスク装備だね?」
Aブルー『話が早くて助かるよ! それでね…』

君たちは別室に移ってくれないだろうか、と思念波が。

Aブルー『無観客に備えて、部屋を消毒したいから!』
ブルー 「君のサイオンで出来るのかい?」
Aブルー『やろうと思えば、出来ないこともないけれど…』

部屋の備品を傷めそうだし、普通に消毒、という返事。

Aブルー『ぼくのシャングリラから、道具を送って!』
ブルー 「はいはい、分かった」

じゃあ、ぼくたちは移動しようか、と生徒会長。

ブルー 「あ、キースから返事が来たよ。オッケーだ、って」
Aブルー『助かったぁ! みんな移動して!』
一同  (((……)))

マジか、と顔を見合わせる御一同様。
参列者ゼロで法要…。


2020/03/26 (Thu)

 

☆まずは消毒から


春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅で厳修ですが。
インフルエンザを恐れるソルジャー、参列者無しで開催希望。

Aブルー『ほら、聞こえてるんなら、サッサと移動!』
ブルー 「ぼくと、ぶるぅも?」
Aブルー『君たちも、学校に行っていたからね!』
ぶるぅ 「オッケー! みんな、あっちのお部屋にね!」

此処はキッチリ戸が閉まるしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「消毒って、お薬、撒くのかなあ?」
Aブルー『それは覗いてくれてていいから! サイオンで!』
ぶるぅ 「分かったぁ! じゃあ、法要は頑張ってねーっ!」

みんはなこっち、と撤収しまして、別の部屋へと。

ぶるぅ 「お茶とお菓子も持って来なくちゃ、っと…!」
シロエ 「まさかの無観客らしいですよ…」
サム  「そりゃまあ、船がヤバイとなればよ…」
ジョミー「腐ってもソルジャー、ってことみたいだね…」

やってることは法要だけどさ、とジョミー君。

ジョミー「もう来て消毒してるのかな?」
ぶるぅ 「えっとね、さっき来たみたいだよ」
ブルー 「今は煙がモクモク出てるね」
一同  「「「煙?」」」

どうして煙、と誰もがビックリ、其処へサイオン中継画面が。

ブルー 「こんな感じで消毒中だよ、煙でね」
サム  「うわー、バルサンかよ…」
スウェナ「私たちって、ゴキブリ並みなの?」
Aブルー『そうじゃなくって、似てるだけだよ!』

このタイプが効率いいんだよね、とソルジャーの思念。

Aブルー『すぐに広がって、隅から隅まで!』
サム  「へー…。世界は違ってもバルサンなのな」
Aブルー『ゴキブリ用じゃないってば!』

対ウイルスの強力なヤツ、とソルジャー、煙をモクモクと。

Aブルー『あとはキースがマスクをしてくれれば…』
ぶるぅ 「チャイムが鳴ったから、お迎えしてくる!」
Aブルー『お迎えもマスクで!』
ぶるぅ 「はぁーい!」

うつしちゃダメだし、とマスク着用で跳ねてゆくお子様。
厳戒態勢ですね?


2020/03/27 (Fri) 

 

☆無観客でやります


春のお彼岸はスッポンタケの法要、参列者無しでやることに。
インフルエンザを恐れるソルジャー、部屋も消毒してまして。

ぶるぅ 「いらっしゃい、キース! マスク、してるね!」
キース 「それはまあ…。お施主様のご意向ではな…」

仕方あるまい、と法衣に着替えに出掛けた様子。

サム  「法要もマスクでするのかよ…」
ブルー 「でないと、うつすかもだしねえ…」
Aブルー『シャングリラを消毒だけでは、済まないからね!』

そんなウイルスを持ち帰ったら、とソルジャーの思念。

Aブルー『船はパニック、二度とこっちには来られないよ!』
シロエ 「あー…。人類軍に殲滅されたら、そうなりますね」
Aブルー『そうならなくても、来られないってば!』

ぼくのハーレイが激怒するから、と思念に混じっている恐怖。

Aブルー『誰のせいか、っていうことだしねえ、責任問題!』
ジョミー「つまり、ソルジャー失格ってこと?」
Aブルー『もうボコボコに叱られまくって、監禁だよ!』
シロエ 「それでも脱走できるでしょう?」

抜け出すくらいは朝飯前で、とシロエ君。

シロエ 「今まで通りに、来そうな気しかしませんけどね?」
Aブルー『ぼくは来られても、ハーレイは来てくれないよ!』

怒らせちゃったら、絶対そうなる、と思念がガクブル。

Aブルー『こっちで旅行が出来なくなって、お泊まりも!』
サム  「お一人様になるってわけな?」
Aブルー『そうなんだよ!』

だから困る、と縮み上がっている様子。

ぶるぅ 「お待たせーっ、キースの用意が出来たよ!」
キース 「ふむ。本当に、あんた一人だけだな」

まあ、いいが、という声が聞こえて、サイオン中継の画面が。

キース 「マスクで法要をしたことは無いし、発声がだな…」
Aブルー「一切、文句は言わないからさ! それでお願い!」
キース 「承知した。では、始めるぞ」
一同  (((無観客…)))

でもって飲食しながら見物、と眺める御一同様。
楽ですね!


2020/03/28 (Sat)

 

☆持ち帰り仕様で


いよいよスッポンタケの法要、参列者はソルジャーただ一人。
キース君はマスク着用、他の面子は別室でサイオン中継見物。

キース 「願我~身浄~、如~香炉~…」
シロエ 「始まりましたね、本気でマスクで、無観客で」
ブルー 「そこはさ、参列者ゼロと言ってあげてよ」

観客だったら此処に大勢、と生徒会長の苦笑。

シロエ 「そうでした! 今回、ホントに観客ですしね」
ジョミー「お茶もお菓子もついてるしね!」
ぶるぅ 「好きなだけ食べてね、沢山あるから!」
マツカ 「ありがとうございます。そっちのケーキを…」

一切れ、お願い出来ますか、と御曹司の控えめな注文。

ぶるぅ 「オッケー! ケーキもパイも食べ放題だよ!」
サム  「俺、コーヒーのおかわりな!」
スウェナ「私は紅茶で!」
ぶるぅ 「おせんべいも、緑茶もあるからねーっ!」

法要はまだまだ続くから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「でもでも…。後のお食事、どうなるのかな?」
サム  「あー…。法要の後は宴会だよなあ…」
マツカ 「会食の席は危険ですよ」
シロエ 「誰もマスクをしていませんしね…」

法要よりも危ないですよ、とシロエ君も心配そう。

シロエ 「誰かさんの分は、持ち帰り仕様にした方が…」
ブルー 「そうだね、折詰なら安心だしね」
ぶるぅ 「分かったぁ! マスクをして詰めるね!」
マツカ 「ええ、その方がいいでしょうね」

せっかくですから、キャプテンの分も…、と御曹司。

マツカ 「いつも留守番ばかりですしね、法要の時は」
ブルー 「うん、それはブルーも喜ぶだろうね」
ぶるぅ 「だったら、ぶるぅの分もお土産!」
一同  「「「げっ!」」」

悪戯小僧にも折詰なのか、と誰もがゲンナリですけれど。

ぶるぅ 「だって、ぶるぅは親友だもーん!」
ブルー 「こんな時くらいは、大目に見てあげてよ」
シロエ 「見物で済んでいるんですしね…」

分かりましたよ、というシロエ君の声に頷く一同。
折詰ですね?


2020/03/29 (Sun)

 

☆最後まで無観客


スッポンタケの法要ですけど、参列者は一人だけで進行中。
ソルジャー以外は別室でサイオン中継で見物、そういう状態。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
シロエ 「えーっと、そろそろ終わりでしたっけ?」
ブルー 「そうなるね、最後はお念仏三昧だから」
キース 「……南無阿弥陀仏……」

副住職、鐘をチーンと鳴らして、深々と平伏。

キース 「南無阿弥陀仏、と…。よくお参りでございました」
Aブルー「ありがとう! スッポンタケも大喜びだよ!」
キース 「だろうな、あんたにしては立派に徳を積んだし」

一人きりでも法要をという心は素晴らしい、と副住職、絶賛。

キース 「事情が事情だけに、中止でも良かったんだがな」
Aブルー「えっ、そんなことは出来ないよ! 道があるなら!」

この危機を教えてくれたマツカにも感謝、と大真面目な人。

Aブルー「というわけでね、今日は本当にありがとう!」
キース 「ん? 宴会には出ないのか?」
Aブルー「危ないじゃないか!」

一緒に食事はリスク高すぎ、とソルジャー、ブルブル。

Aブルー「お布施はするけど、宴会はパスで失礼するよ」
キース 「そうなのか…。花見の頃には落ち着くといいな」
Aブルー「ホントにね…。あれっ、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「んとんと…。宴会のお料理、詰めて来たから!」

キャプテンと、ぶるぅの分もあるの、とドカンと折詰。

ぶるぅ 「持って帰って、みんなで食べてね!」
Aブルー「いいのかい? 今日の法要は最高だよ!」
キース 「だったら、今の感謝の心を忘れずにな」
Aブルー「そうするよ! それじゃ、みんなによろしく!」

またね、と折詰と一緒にパッと姿が消え失せまして。

シロエ 「帰っちゃいましたよ、アッサリと…」
ブルー 「でもまあ、確かに危ないからねえ…」
サム  「けどよ、俺たちは宴会だよな」
一同  「「「やったー!」」」

法要の後は宴会の時間、しかもゲスト無し。
最高ですよね!


2020/03/30 (Mon) 

 

☆見物だけでした


まさかの無観客で終わった、スッポンタケのお彼岸の法要。
ソルジャーもサッサと帰ってしまって、後は宴会タイムだけ。

シロエ 「逃げ足の速さは普段からですけど、最速でしたね」
マツカ 「シャングリラの命運がかかってますしね…」
キース 「まさかマスクで法要をするとは思わなかったぞ」

人生初の体験だった、と副住職が外しているマスク。

キース 「お前たちなら、うつした所で問題無いしな」
サム  「やっぱ、檀家さんにヤバい人がいるのかよ?」
キース 「考えてもみろ、お邪魔する先は高齢者メインだぞ」

月参りは平日なんだからな、と副住職。

キース 「働き盛りも学生も、ほぼ出払っている」
シロエ 「あー…。お留守番といえば、そうなりますね」
キース 「咳をしてらっしゃる方も、珍しくないしな」

まあ、お年寄りは咳き込みやすいんだが…、と苦笑い。

キース 「とはいえ、インフルエンザと区別はつかんし…」
ブルー 「まあねえ、ご高齢だと月参りにも熱心だから」

多少、具合が悪くてもキャンセルしないよね、と生徒会長も。

ブルー 「リスクがある以上、マスクはしておくべきだよ」
キース 「だが、キツかった…。特に念仏三昧が…」

なんて息継ぎしにくいんだ、と副住職の嘆き節。

キース 「酸欠になるかと思ったぞ、終わりの方は」
シロエ 「倒れなくて良かったじゃないですか」
ぶるぅ 「そだよ、法要、お疲れ様ぁーっ!」

早く着替えて宴会だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「宴会で、しっかりリフレッシュしてね!」
ブルー 「酸素も充分、補給したまえ」
キース 「感謝する!」

では、とキース君も最速で着替えて戻りまして…。

ブルー 「では、改めて…。みんな、法要お疲れ様!」
一同  「「「お疲れ様でしたぁーっ!」」」
サム  「俺たちは、見物しかしてねえけどな」
シロエ 「それは言わない約束ですよ」

さあ宴会だ、と盛り上がってますけど。
今月、これにて中継終了~。


2020/03/31 (Tue)




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