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シャングリラ学園つれづれ語り

☆ゼロが増えても


朝からキース君を見舞った災難、防ぐためにはバイトが必要。
ぶるぅに頼む方向なのに、横から出て来たのがソルジャーで。

キース 「あんた、この倍でも払う気なのか?」
Aブルー「もちろんだってば、ぶるぅを雇えるんだろう?」

1分あたり、このお値段で…、とソルジャーが見詰める電卓。

Aブルー「安いものじゃないか、この倍でもね!」
シロエ 「だったら、3倍はどうなんです?」

せっかくですから交渉しましょう、と交渉人なシロエ君。

Aブルー「3倍だって?」
シロエ 「ええ。3倍になっても出せるんですか?」
Aブルー「それはもう! 4倍だって、支払っちゃうよ!」

ドーンと纏めて、とソルジャーがグッと立てる親指。

Aブルー「5倍だろうと、6倍だろうと、いくらでも!」
シロエ 「すると、ゼロがもう1個増えてもですね…」

いいんでしょうか、とシロエ君、電卓をチョチョイと。

シロエ 「こういう感じになるわけですけど?」
Aブルー「大丈夫! 支払いは任せてくれたまえ!」
シロエ 「…まだ上げないとダメみたいですね…」
Aブルー「えっと…?」

何処まで上げるつもりなんだい、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「さっきから、せっせと値上げをしてるけど…?」
シロエ 「交渉人として、会長の方針を貫いています」
Aブルー「会長って、ブルーのことだよね?」
シロエ 「はい。キース先輩と交渉を始める前にですね…」

限界まで毟ると言ってましたし…、とシロエ君、キリッと。

シロエ 「ですから、相手は変わりましたけど…」
Aブルー「限界まで値段を吊り上げる、って?」
シロエ 「そうですけれど?」

ぼくの役目はソレですからね、とシロエ君、ニッコリ。

シロエ 「それで、どのくらいまで出せるんでしょう?」
Aブルー「ぼくが払える限界のこと?」
シロエ 「そうなりますねえ…」
Aブルー「まだまだいけると思うけどね?」

その倍額でも余裕だってば、と言ってますけど。
本当ですか…?


2020/05/16 (Sat) 

 

☆凄すぎるカード


朝からキース君を見舞った災難、再発防止に頼みたいバイト。
ぶるぅに掃除を依頼ですけど、ソルジャーが出て参りまして。

Aブルー「つまりブルーの方針的には、限界までだよね?」
シロエ 「ええ、そのように伺ってますが」
Aブルー「うーん…。どの辺が限界になるのかなぁ?」

実は、ぼくにも分かってなくて…、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「なにしろ、そういったことには興味が無いし…」
シロエ 「待って下さい、もしかしてカード払いでしょうか」
Aブルー「えっ、カードって?」
シロエ 「現金じゃなくて、クレジットカードなんですか?」

ぶるぅのバイト料の支払いは、とシロエ君の質問。

シロエ 「それなら、話は分かるんですけど」
Aブルー「生憎と、カードは持ってないねえ、ぼくのはね」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ノルディに貰ったヤツはあるけど」

家族会員扱いなのかな、とソルジャーが宙に取り出すカード。

Aブルー「ほらね、こういうヤツなんだけどさ」
一同  「「「げっ!!!」」」

まさか、と誰もが目を剥く、ゴールドならぬブラックカード。

シロエ 「…とんでもないのを持ってませんか?」
Aブルー「みんな、いったいどうしたんだい?」
サム  「それって、ブラックカードじゃねえかよ…」
ジョミー「なんか本物、初めて見たかも…」

ホントにあるんだ、と一同、目を白黒。

キース 「俺もこの目で見たことは無いな…」
シロエ 「ある所には、あるんですねえ…」
スウェナ「だけど変よね、よく考えたら、マツカがいるわよ」
一同  「「「あっ!」」」

御曹司だっけ、と視線がマツカ君へと集中。

シロエ 「マツカ先輩、ブラックカードを持っていますか?」
マツカ 「一応は…。でも、財布には入れていませんよ」
サム  「なんでなんだよ、持ってるんなら入れとけよ」
マツカ 「普通のカードで間に合いますしね、大抵は」

ぼくは普通でいいんです、と流石な謙虚さ。
立派ですよね…。


2020/05/17 (Sun) 

 

☆危険なカード払い


キース君を見舞った朝の災難、防ぐにはバイトを依頼が一番。
ぶるぅに頼むわけなんですけど、横からソルジャー乱入で…。

シロエ 「マツカ先輩も持ってたんですね、ブラックカード」
マツカ 「持ち歩きませんから、無いのと同じですよ」
ジョミー「いいよね、そういう所がマツカなんだよ」
サム  「うんうん、誰かと違ってよ」

見せびらかす上に、自分の名義じゃねえんだぜ、とサム君。

サム  「要は、ぶるぅのバイト料を支払うのはよ…」
スウェナ「エロドクターなわけね、しかもカードで」
キース 「そうなるようだが、いくらブラックカードでも…」

ノルディの資産に限りがあるぞ、と副住職の冷静な指摘。

キース 「今の調子で吊り上げていくと、その内にだな…」
シロエ 「限界を突破しそうですよね、思いっ切り…」

しかも、この人、把握してないみたいですし、とシロエ君も。

Aブルー「把握って…。何の話さ?」
シロエ 「エロドクターの財産ですよ、限界点です」

どのくらい出せるのか分かってますか、と交渉人の視点から。

シロエ 「勝手に決めて、払えなかったらどうするんです!」
ジョミー「なんか聞くよね、そういう話」
キース 「カード払いの盲点らしいな、よくありがちな」

現金が出て行くわけじゃないから、と副住職も頷く問題点。

キース 「すっからかんになっても、まだ使えるのがな…」
シロエ 「とても怖いと聞きますからね…」

ちょっと頭を冷やしましょうか、とシロエ君の提案。

シロエ 「いいですか、ブラックカードにも限界はあります」
Aブルー「そうみたいだけど、それがどうかした?」

限界まで支払わせる方針だよね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「だったら、何も問題は無いと思うんだけど…?」
シロエ 「いいえ、問題、大ありですから!」
ブルー 「いくらぼくでも、ノルディを破産させるのは…」
Aブルー「ふうん…?」

それなりに愛はあるんだね、と笑顔のソルジャー。
愛ですって?


2020/05/18 (Mon)

 

☆破産は困るんです


朝からキース君を見舞った災難、再発防止にバイトを頼む件。
ぶるぅに依頼するんですけど、横からソルジャーが乱入で…。

Aブルー「君がノルディを庇うなんてね、愛だよねえ…」
ブルー 「何処から、そういう話になるのさ!」
Aブルー「えっ? ノルディを破産させたくないんだろう?」

ノルディが聞いたら感涙モノだよ、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「あんなに君に惚れているのに、冷たいからねえ…」
ブルー 「ぼくは今だって氷点下だよ!」

あんなのに愛があるわけがない、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「寝言もいい加減にしないと、放り出すから!」
Aブルー「それは困るよ、ぶるぅにバイトを頼みたいのに!」

だけど、愛だと思うけどな、とソルジャー、まだブツブツと。

Aブルー「破産はダメだ、と直ぐに言い出す辺りがね」
ブルー 「それは、ソルジャーとしての立場からだよ!」

ノルディは貴重な医者なんだから、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「仲間を診られる病院だって、潰せないしね!」
Aブルー「なんだ、理由は、たったそれだけ?」
ブルー 「他には無いね、ただの一つも!」

分かったんなら、バイト料の話を…、とサッサと切り替え。

ブルー 「君の財源はノルディなんだし、そこの所をね…」
シロエ 「見極めないといけませんねえ、毟るにしても」
ジョミー「破産されたら、シャレにならないもんね…」
Aブルー「すると、値切ればいいのかな?」

今の値段から下げていけば、とソルジャーの問い。

Aブルー「まずは半額でどうだろう?」
シロエ 「そうですねえ…。かなり上げましたし…」

半額でも、かなりの値段ですよね、とシロエ君、電卓を。

シロエ 「この値段ですけど、どうでしょう、会長?」
ブルー 「依頼の回数とかによるかな、拘束時間と」
Aブルー「フルタイムとまでは言わないけどね?」
一同  「「「フルタイム?」」」

どんな掃除を頼むつもりだ、と誰もが仰天。
大掃除ですか?


2020/05/19 (Tue) 

 

☆掃除する場所は


キース君が朝から見舞われた災難、防ぐのに頼みたいバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、ソルジャーが横から乱入で…。

シロエ 「フルタイムとまでは言わない、ですって?」
サム  「すげえ時間を頼む気かよ?」
Aブルー「それはまあ…。時間単位になるかな、うん」
ブルー 「まさか、青の間、大掃除とか?」

それなら分かる、と生徒会長。

ブルー 「ぼくの場合は、別に散らかってはいないけど…」
ぶるぅ 「貯水槽までお掃除だったら、時間かかるもんね」
サム  「貯水槽って…。アレの掃除も出来るのかよ?」
ぶるぅ 「そだよ、理屈は分かってるも~ん!」

普通は係のお仕事だけど、と家事万能のお子様、得意満面。

ぶるぅ 「水まで抜くなら、やっぱり半日仕事かも…」
ブルー 「サイオンで放り出すってわけにもねえ…。水を」
ぶるぅ 「出来ないことはないんだけど…」

やめといた方が良さそうだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「下手に捨てたら、んとんと、人類軍だっけ?」
シロエ 「見付かりそうではありますねえ…」

いきなり大量の水を投棄したら、とシロエ君も。

シロエ 「そうなってくると、時間単位でも分かります」
ぶるぅ 「わぁーい、お掃除、やり甲斐、ありそう!」
キース 「青の間か…。しかしだな…」

あんた、掃除は嫌いだろうが、とキース君のツッコミが。

キース 「それともアレか、身内に頼むなら安心なのか?」
ジョミー「あー! 発見されたら困るモノとか!」
サム  「でもよ、こいつが気にするのかよ?」

心臓に毛が生えてやがるぜ、とサム君の意見。

サム  「何が見付かろうが、気にしねえって気が…」
Aブルー「もちろんだよ!」

お掃除部隊にお任せだしね、と威張るソルジャー。

Aブルー「大人のオモチャも、放置だから!」
一同  「「「うわー…」」」
ブルー 「そんな君が、何を頼む気なのさ!」

ただの掃除とも思えないけど、と生徒会長の疑問。
何を頼むと?


2020/05/20 (Wed)

 

☆掃除したいブツ


朝からキース君を見舞った災難、再発防止に頼みたい助っ人。
ぶるぅにバイトをという話なのに、ソルジャーが来まして…。

ブルー 「君がぶるぅに頼みたいのは、どんな掃除だと?」
Aブルー「誰も掃除だとは言っていないよ?」
一同  「「「へ?」」」

掃除の話だっただろう、と誰もがポカーン。

ブルー 「掃除じゃない、って?」
Aブルー「違うけど?」
シロエ 「あのですね…。頼むのは、掃除の助っ人ですよ?」

そもそもはキース先輩が…、と交渉人なシロエ君の解説。

シロエ 「朝のお勤めで、香炉をひっくり返してですね…」
キース 「いや、お勤めの最中じゃなくて、その前だ」
サム  「うんうん、でもって親父さんを怒らせちまって…」

朝から大変だったんだよな、とサム君が補足。

サム  「キースが気を付けても、猫が本堂に入るとよ…」
ジョミー「やりそうだから、その時の掃除の助っ人だよね」

ぶるぅのバイトは、とジョミー君も。

ジョミー「だから最初から掃除の話で、ぶるぅは有能だし…」
スウェナ「時給じゃなくて分給なのよね、バイト料が」
Aブルー「それは分かっているってば!」

だからこそ頼みたいんだよ、とソルジャー、真剣。

Aブルー「あえて掃除と言うんだったら、ぶるぅかな…」
シロエ 「ぶるぅで当たり前でしょう!」

掃除をするのは、ぶるぅですよ、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「まあ、バイト料が高いですから、話は伺いますが」
Aブルー「分からないかな、ぶるぅを掃除して欲しいんだよ」
一同  「「「はあ?」」」

なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「ぶるぅを掃除、って言いましたか?」
サム  「そう聞こえたぜ?」

風呂に入るって意味なのかよ、とサム君が傾げる首。

サム  「でもよ、ぶるぅは綺麗好きだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お風呂、大好き!」
シロエ 「そうですよね…」

どうして、ぶるぅを掃除なんだ、と深まる疑問。
謎ですよね…。


2020/05/21 (Thu) 

 

☆困っているブツ


朝から災難だったキース君、再発を防ぐのに頼みたいバイト。
ぶるぅが適任なんですけれど、横からソルジャーが乱入で…。

キース 「おい。これ以上、どう掃除するんだ、ぶるぅを」
スウェナ「そうよ、お風呂好きで、お掃除大好きなのよ?」
シロエ 「掃除する所が無さそうですけど、どう考えても…」

でもまあ、バイト料の話ですから…、と交渉人なシロエ君。

シロエ 「これだけ払って頼むからには、切実なんですね?」
Aブルー「当然じゃないか! とても困っているんだから!」
一同  「「「へ?」」」

何故に、と皆の視線が「そるじゃぁ・ぶるぅ」に集中。

サム  「困るって…。ぶるぅでかよ?」
キース 「恩恵しか無いような気がするが…」
ジョミー「だよねえ、今だって、料理に、おやつに…」
マツカ 「飲み物も我儘放題ですよね、いつ、お邪魔しても」

コーヒーに紅茶に、他にも色々、と御曹司も。

キース 「まったくだ。スタバも真っ青な充実ぶりだぞ」
シロエ 「そうです、そうです! 好みにピッタリですしね」
マツカ 「砂糖もミルクも、量を覚えてますからね…」
サム  「言うまでもねえよな、こっちの注文」

ホットかアイスか、そんな程度でいいんだぜ、と称賛の声。

サム  「お役立ちなのに、なんで、ぶるぅで困るんだよ?」
スウェナ「真面目に理解に苦しむわよねえ、意味不明だわ」
ブルー 「ぼくにも話が見えないよ、ソレ」

バイト料は魅力的なんだけど、と生徒会長の顔も疑問満載。

ブルー 「ぶるぅの何処に困っているのさ、君は?」
Aブルー「ありとあらゆる所だってば!」
ブルー 「なのに、ぶるぅに頼むのかい?」

それこそ本末転倒じゃないか、と生徒会長、鋭い指摘。

ブルー 「掃除をするのは、ぶるぅなんだよ、分かってる?」
Aブルー「分かってるってば、それで、ぶるぅの掃除をね!」
ブルー 「だから、ぶるぅの掃除なんだろう?」

君の話は支離滅裂だよ、とお手上げのポーズ。
破綻してますよね?


2020/05/22 (Fri)

 

☆交渉するべき相手


キース君を朝から見舞った災難、再発防止に頼みたいバイト。
ぶるぅに掃除を依頼ですけど、ソルジャーも希望してまして。

ブルー 「ぶるぅで困っているというのに、ぶるぅにねえ…」
シロエ 「バイトを頼んで掃除だなんて、理解できませんよ」
キース 「まったくだ。第一、ぶるぅが迷惑だとは…」

誰も思っていないんだがな、と副住職も傾げる首。

キース 「有能だからこそ、バイトを頼む気だったんだが…」
シロエ 「ですよね、ちょーっと高すぎたみたいですけど」
キース 「俺は給料を貰ってないんだ、小遣いだけだ!」

なのに限界まで毟られても…、と副住職の嘆き節。

キース 「とはいえ、理論が破綻しているヤツよりはだな…」
ブルー 「たとえ赤貧でも、君の方が有望株だよねえ…」

ぶるぅをバイトに出すんだったら、と生徒会長。

ブルー 「困っているなんて言われて、嬉しい筈も無いしさ」
ぶるぅ 「んとんと…。悪い所があるなら、直すけど…」
サム  「んなわけねえだろ、あんな野郎は放っておけよ」
スウェナ「そうよ、ぶるぅは凄いんだから!」

直す所なんか何も無いわよ、とスウェナちゃん、絶賛。

スウェナ「お掃除大好きで、料理上手で、家事万能だし!」
マツカ 「特に料理は、プロ級ですしね」
シロエ 「困るポイント、本当に無いんですけどねえ…」

あの人は放置しときましょうか、とシロエ君、再び電卓を。

シロエ 「で、キース先輩、何処まで出せます?」
キース 「そうだな…。あの馬鹿野郎の数字は消して、と…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、まだ交渉が終わってないし!」
シロエ 「あなたは黙っていて下さい!」

意味不明なことを言われても…、とピシャリ。

シロエ 「真面目に頼みたい人と交渉するべきです!」
Aブルー「ぼくも真面目で切実だってば、困ってるんだし!」
シロエ 「ぶるぅで、ですよね?」
Aブルー「そうなんだよねえ!」

毎日、悩まされていてさ、と言われましても。
有能なのに…?


2020/05/23 (Sat)

 

☆バイト料の限界


朝からキース君を見舞った災難、再発防止にはバイトが有望。
ぶるぅに頼む話ですけど、ソルジャーが横から割り込んで…。

Aブルー「ぼくとしてはね、切実に頼みたいんだよ!」
シロエ 「ぶるぅに悩まされているのに、ぶるぅにですか?」
Aブルー「だって、ぶるぅしか頼れないしね!」
シロエ 「キース先輩、馬鹿は放っておきましょう」

話を聞くだけ無駄ですからね、とシロエ君、交渉人モード。

シロエ 「先輩が出せる限界の額は、どのくらいですか?」
キース 「分給だしな…。正直、これが限度だろうか」
シロエ 「あのですね…。苦学生の食費じゃないんですから」

もう少し、出して貰えませんか、と電卓をチョイと。

シロエ 「これくらいなら出せるでしょう?」
キース 「月に一回だけならいけるが、何度も頼むと…」
サム  「破産するのかよ、この値段でよ」
キース 「なんとでも、好きに言ってくれ!」

俺は赤貧なんだからな、と副住職の深い溜息。

キース 「親父がケチだし、小遣いが元から少ないんだ!」
シロエ 「そうなると、やはり、ここまでですか?」

下げてみました、とシロエ君が差し出す電卓。

キース 「この金額でも、厳しいが…。しかし…」
シロエ 「有能な助っ人が来るんですよ?」
キース 「後々のためにも、決心しておくべきだろうか…」
ブルー 「どれどれ? うん、破格の安値だよ、これは!」

赤字覚悟の大サービスかも、と生徒会長が煽るバイト料金。

ブルー 「ここで出さなきゃ、男がすたるね」
Aブルー「待ってってば! ぼくなら、ここまで!」

出すから、ぶるぅにバイトをお願い、とソルジャー、乱入。

Aブルー「カードと言わずに、キャッシュでいくから!」
サム  「すげえな、ゼロが一気に増えたぜ」
スウェナ「現金払いなら、エロドクターも破産しないわね」
シロエ 「ですが、理論が破綻していて…」
一同  「「「あー…」」」

問題はそこだ、と天井を仰ぐ御一同様。
さて、どうなる…?


2020/05/24 (Sun)

 

☆バイト料に加えて


キース君が朝から見舞われた災難、避けるには有効なバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、ソルジャーが横から乱入で…。

キース 「やはりだな…。真っ当なバイトがいいと思うが」
シロエ 「ですよね、破綻しているんでは…」
Aブルー「何を言うかな、これだけ出すって言ってるのに!」

どうして金額で決めないのさ、とソルジャー、不満そうな顔。

Aブルー「限界までって話にしたって、キャッシュだし!」
シロエ 「それはそうですけど、でもですね…」
サム  「ぶるぅで困っているってぇのに、ぶるぅだろ?」

バイトを頼むという先がよ、とサム君の指摘。

サム  「妙な話に迂闊に乗ったら、えらいことだしよ…」
ブルー 「そうなんだよねえ、ぶるぅの安全第一なんだよ」

ここは金額なんかよりも…、と生徒会長も不安な様子。

ブルー 「やっぱりキースでいくべきだよね、バイトの話は」
キース 「少しは安くしてくれるのか?」
ブルー 「破綻している先にバイトに出すよりは…、かな?」

気持ちだけね、と交渉が始まりそうですけれど。

Aブルー「待ってよ、おやつもつけるから! 食事だって!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「本当だってば、ぶるぅに頼めるんならね!」

おやつくらいはお安い御用、とソルジャー、必死の割り込み。

Aブルー「だから、交渉するなら、ぼくとお願い!」
ブルー 「おやつに食事って…。その勢いだと…」

昼寝もセットで来そうだけれど、と生徒会長も驚く条件。

Aブルー「昼寝はどうかな、だけど、おやつは確約するよ!」
ブルー 「おやつは確約、それで食事も…?」
Aブルー「そうなんだよ!」

前向きに検討して貰えないかな、とソルジャー、電卓を。

Aブルー「キースの場合はこの値段だけど、ぼくはコレでね」
シロエ 「凄い値段ですね、さっきからですけど」
ブルー 「それはまあ…。スポンサーがアレだしねえ…」

出せるだろうけど、と生徒会長が眺める電卓。
破格ですね?


2020/05/25 (Mon)

 

☆バイトの中身は


朝からキース君を見舞った災難、回避するにはバイトが一番。
ぶるぅに依頼する件ですけど、ソルジャーが横から乱入で…。

Aブルー「このバイト料で、おやつもセットな好条件だよ!」
ブルー 「うーん…。そうなると、仕事の中身によるかな」
Aブルー「さっきから言っているだろう! 掃除だってば!」

あえて言うなら、ぶるぅを掃除、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「あの迷惑な悪戯小僧を、綺麗サッパリ!」
キース 「お、おい…。それは消すとか言わないか?」
シロエ 「ですよね、船から放り出すとか…」

物騒な感じしかしないんですが、とシロエ君もガクブル。

シロエ 「そりゃ、犯罪にはならないのかもしれませんけど」
スウェナ「あっちの世界じゃ、人権が無いらしいものね…」

サイオンを持ってる人間には、とスウェナちゃん。

スウェナ「だけど、シャングリラには、それなりに何か…」
サム  「あるんじゃねえのか、法律っぽいの」
Aブルー「一応、ぼくが法律かなぁ…。ソルジャーだしね」
一同  「「「うわー…」」」

それは怖すぎ、と一同、ドン引き。

ジョミー「だから、ぶるぅを消してもいい、って?」
Aブルー「なんでそういう話になるかな、掃除ってだけで」
キース 「あんたの言い方が悪いんだ!」

消すとしか聞こえないだろうが、と副住職の渋面。

キース 「海に沈めるとか、山に埋めるといった具合に」
Aブルー「ああ、なるほど…。言われてみれば、そうかもね」

こっちの世界は風流だよね、とソルジャー、ウットリ。

Aブルー「地球の海とか山に処分って、ロマンじゃないか!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「母なる地球に還れるんだよ、最高だよ!」

なんて素晴らしい世界だろうか、と酔っている人。

Aブルー「ぼくの世界なら、きっと希望者多数だよ!」
キース 「だが、あの悪戯小僧がだな…」
シロエ 「希望するとは思えませんが」

詳しい説明をお願いします、と交渉人の意見。
そうですよね?


2020/05/26 (Tue)

 

☆物騒すぎるバイト


キース君を朝から見舞った災難、再発防止にはバイトが最適。
ぶるぅに頼むわけですけれど、ソルジャーが出て参りまして。

シロエ 「ぶるぅを掃除するというのは、何なんです?」
サム  「あいつが山に埋められたいとは思えねえぜ」
キース 「まったくだ。海に沈むのも御免だろうな」
Aブルー「どっちも好きだと思うけどねえ、海も山もさ!」

海は泳げるし、山もいいよね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「マツカの海の別荘なんか、張り切ってるしね!」
シロエ 「そういうレジャーじゃなくてですね…」
キース 「処分される方を言っているんだが?」

消される方な、と副住職のツッコミ。

キース 「処分されたら、悪戯どころか飯も食えんぞ」
ジョミー「だよねえ、それに、ぶるぅに処分をさせるって…」

酷すぎるよ、とジョミー君。

ジョミー「共食いなんかより、ずっと残酷な話だから!」
スウェナ「第一、ぶるぅが断るわよ、それ」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくが、ぶるぅを、山に埋めるの?」

絶対、嫌だぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の悲鳴。

ぶるぅ 「やだやだ、ぶるぅが死んじゃうようーっ!」
ブルー 「ぼくも反対。いくら食事とおやつがセットでも…」

殺しなんかは請け負わないよ、と生徒会長、苦々しい顔。

ブルー 「そんな物騒なバイトは、お断りだから!」
Aブルー「ぼくは掃除を頼んだだけだよ?」
ブルー 「言い方が違うだけだろう!」

綺麗サッパリ掃除も、処分も…、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「自分の手を汚したくない、って所は同じ!」
Aブルー「そりゃ、ぼくは掃除が嫌いだけど…」

処分だなんて言っていないよ、とソルジャー、不満そうな顔。

ブルー 「そうとしか聞こえないんだけれど?」
Aブルー「違うよ、ぶるぅを撤去してくれればいいんだよ!」
ブルー 「撤去も処分も、同じじゃないか!」
Aブルー「違うってば!」

全然、意味が違うんだよ、と言ってますけど。
同じですよねえ…?


2020/05/27 (Wed) 

 

☆楽なお仕事です


朝からキース君を見舞った災難、再発防止に頼みたいバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、ソルジャーが横から乱入で…。

Aブルー「ぼくはホントに、ぶるぅを撤去して欲しいだけ!」
ブルー 「それを処分と言うんだから!」
Aブルー「違うよ、他所に連れてってくれればいいんだよ!」
シロエ 「…でもって、山に埋めるんでしょう?」

でなければ海に沈めるんですよね、と交渉人なシロエ君。

シロエ 「とにかく、会長が断ったからにはですね…」
キース 「俺とバイト料の交渉なんだな?」
シロエ 「そうなりますね、苦学生の食費並みですけど」
キース 「悪かったな! だが、払えないものは仕方ない」

このくらいで頼む、とキース君が電卓に打ち込む数字。

ジョミー「うわー、誰かさんに比べて安すぎ…」
サム  「でもよ、あっちは殺しの値段だぜ?」
シロエ 「そこなんですよね、会長、これでどうでしょう?」
ブルー 「安すぎるけどさ、やっぱり安心なバイトがいいよ」

この値でいこう、と生徒会長、ゴーサイン。

ブルー 「ぶるぅ、キースに呼ばれた時には、掃除をね」
ぶるぅ 「オッケー! 灰でも何でも、任せといてね!」
キース 「ありがたい。次から、よろしく頼む」
Aブルー「待ってってば!」

ぼくの方は、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「あれだけ出すって言ってるのにさ!」
キース 「ぶるぅも、ブルーも断わったろうが!」
Aブルー「おやつつきだし、遊ぶだけの楽な仕事だよ?」
一同  「「「へ?」」」

遊ぶだけとは、と一同、ポカーン。

シロエ 「あのですね…。殺しは遊びじゃないんですから」
サム  「うんうん、ぶるぅの趣味じゃねえよな」

あんたの場合は知らねえけどよ、とサム君、キッツイ台詞を。

サム  「普通、殺しは娯楽じゃねえから」
Aブルー「だから違うよ、ぶるぅと遊んでくれれば、それで」
シロエ 「物騒ですねえ…」

苛めを可愛がるとか言いますよね、とシロエ君。
殺しにも隠語…?


2020/05/28 (Thu) 

 

☆撤去と処分とは


キース君が朝から見舞われた災難、防ぐのに頼みたいバイト。
ぶるぅに依頼するんですけど、横からソルジャー乱入でして。

シロエ 「力士の世界では、可愛がるのは苛めだそうです」
ジョミー「らしいね、下っ端をボコボコにする、って…」
サム  「あんたの世界じゃ、殺しが遊びの意味なのな?」

あんただけかも知れねえけどよ、とサム君が睨むソルジャー。

サム  「上手いこと言って、ぶるぅによ…」
スウェナ「ぶるぅを消させるつもりなのよね」

こんな人は放っておきましょうよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「バイトの話はキースで決まりよ、安すぎても」
キース 「安くて悪いが、仕事は掃除だけだしな…」
マツカ 「追加があったとしても、猫のお相手ですよね」

本堂から出て行って貰うのに、とマツカ君の微笑み。

マツカ 「殺しよりも、ぶるぅに向いていますよ」
ぶるぅ 「うんっ! 猫ちゃん、大好き!」

一緒に仲良く遊ぶんだもん、と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「ねえねえ、遊んでいいでしょ、キース?」
キース 「住み着かない程度にして欲しいんだが…」
ぶるぅ 「分かってるってば、境内猫は無理なんでしょ?」

お金が無いから、と無邪気な言葉がグッサリと。

キース 「うっ…。恥ずかしながら…」
Aブルー「そんなトコより、ぼくの方に来てよ!」

本当に遊ぶだけだからさ、とソルジャー、またも割り込み。

Aブルー「要は、ぶるぅを青の間から他所へ…」
一同  「「「へ?」」」

撤去というのはソレなのか、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのぅ…。青の間から撤去するんですか?」
Aブルー「そうだけど?」

土鍋ごとでも何でもいいから、とソルジャー、真剣。

Aブルー「覗き行為をしようとするのを、処分して欲しくて」
シロエ 「もしかして、その覗きというのは…?」
Aブルー「もちろん、大人の時間だよ!」
一同  「「「うわー…」」」

なんということを頼むんだ、と一同、仰天。
覗き対策…。


2020/05/29 (Fri)

 

☆成立した商談


朝からキース君を見舞った災難、再発防止にはバイトが一番。
ぶるぅに依頼なんですけれど、ソルジャーも希望してまして。

Aブルー「頼むよ、本当に切実なんだよ! ぶるぅの覗き!」
ブルー 「あのねえ…。そういうのは自分で解決したまえ」
Aブルー「それが出来たら苦労しないよ!」

頼むから、このお値段で…、と電卓に打ち込む数字。

Aブルー「足りなきゃ、倍でも出すからさ!」
ぶるぅ 「んとんと…。ぶるぅをどうすればいいの?」
Aブルー「青の間から移動させてくれればいいんだよ!」

行き先は何処でもかまわないから、とソルジャー、必死。

Aブルー「でもって、遊び相手をお願い! おやつつきで!」
シロエ 「覗きに誘われる気がするんですが…?」
ぶるぅ 「えっと、えっとね、誘われてるよ!」
一同  「「「へ?」」」

いつの間に、と一同、ビックリ仰天。

Aブルー「誘われたって…。ぶるぅにかい?」
ぶるぅ 「そうなの、だけど、他所のシャングリラだし…」

ちょっと困っていたんだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「勝手に行ったら悪いかも、って…」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」
ぶるぅ 「うんっ! でもでも、バイトに行っていいなら…」

もう今晩でも、お邪魔しちゃう! と弾ける笑顔。

ぶるぅ 「きっと、ぶるぅも大喜びだよ!」
Aブルー「感謝! それじゃ、分給、これだけだから…」
シロエ 「滞在時間で計算ということでいいですね?」
Aブルー「もちろんだよ!」

商談成立、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「早速、今夜からお願い出来るかな?」
ぶるぅ 「分かった、ぶるぅに伝えといてね!」

ぼくが行くって、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も嬉しそう。

Aブルー「オッケー! 仲良く遊んでくれるね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 覗きっていうのも楽しみ!」
Aブルー「えっ?」
ぶるぅ 「誘われてるの!」

どんな遊びかな、と言ってますけど。
撤去するバイトは…?


2020/05/30 (Sat)

 

☆譲りたいバイト


キース君が朝から見舞われた災難、防ぐのに頼みたいバイト。
けれどソルジャーが横から乱入、めでたく商談成立でして…。

Aブルー「ちょ、ちょっと…! バイトを頼んだんだけど!」
ぶるぅ 「分かってるも~ん、ちゃんとお仕事するよ!」

ぶるぅと遊べばいいんでしょ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

Aブルー「ぼくが頼んだのは、ぶるぅの撤去で!」
ぶるぅ 「青の間から連れ出せばいいんだよね?」

土鍋ごとでも…、とニコニコニッコリ。

ぶるぅ 「ちゃんと仲良く遊ぶから! おやつも食べて!」
シロエ 「確かに、そういうバイトですよね」
Aブルー「覗きと言わなかったかい?」
ぶるぅ 「うんっ! 前から誘われてるし!」

ホントに楽しみ、と無邪気な笑顔。

ぶるぅ 「ぶるぅに、きちんと伝えといてね!」
Aブルー「いや、いいから! バイトなら間に合ってるし!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「それに、お金の無駄遣いだしね、よく考えたら」

だから話は無かったことに、とソルジャー、視線を副住職に。

Aブルー「ぼくは抜けるから、君が格安で依頼したまえ!」
キース 「俺に遠慮は要らないんだが?」
Aブルー「是非とも、譲りたいんだよ!」

たまには善行を積みたいしね、と言い出した人。

Aブルー「御本尊様に失礼が無いよう、ぶるぅを譲るよ」
シロエ 「商談は成立したんですけど…」
Aブルー「違約金なら、払うから!」

バイトに来られちゃ大惨事だし…、とソルジャー、真っ青。

Aブルー「盗撮用のカメラを仕掛けられそうで!」
ぶるぅ 「ねえねえ、何のお話なの?」
Aブルー「覗きだってば!」

誘ってたんなら、諦めるわけが…、とガクガクブルブル。

Aブルー「だからね、バイトはキースの方で!」
ぶるぅ 「えーっ!?」
シロエ 「違約金より、契約を大事にして欲しいですね」
Aブルー「言い値で出すから、ここは許して!」

ぼくの人生最大のピンチ、と叫んでますけど。
今月、これにて中継終了~。


2020/05/31 (Sun) 






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