忍者ブログ
シャングリラ学園つれづれ語り

☆ゲストも来ました


松茸山へお出掛けな休日、集合しているシャン学メンバー。
ソルジャーたちは多分ギリギリ、いつものお約束ですけど。

キース 「アレさえ無ければいいんだ、これで安心だな」
シロエ 「でもですね…。キノコは成長が早いですから」
サム  「おいおい、フラグを立てるんじゃねえよ」

縁起でもねえ、とサム君、シロエ君をギロリと。

シロエ 「すみません! そんなつもりじゃあ…」
ジョミー「当たり前だよ、故意なら許されないって!」
スウェナ「そうね、有罪まっしぐらよねえ…」
??? 「なになに、誰が有罪だって?」

何の話、とソルジャーたち(会話表記はAつき)が登場。

Aブルー「おはよう、今日は天気も最高だよね!」
A船長 「皆さん、おはようございます」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぶるぅ、久しぶりーっ!」
ぶるぅ 「わぁーい、みんなが来てくれたよーっ!」

楽しい松茸山になりそう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「マイクロバスでお出掛けだよね!」
マツカ 「ええ、そのバスです。お揃いですから…」

バスへどうぞ、と御曹司が指差すマイクロバス。

Aブルー「いいねえ、マイクロバスでも豪華!」
マツカ 「乗り心地も、車内の設備も大切ですしね」
Aブルー「流石、マツカは気が利くよ!」

じゃあ、有難く、とソルジャー、いそいそとバスへ。

Aブルー「ほら、ハーレイも! 一番前の席がいいよね」
A船長 「地球の景色を楽しめますしね」
Aぶるぅ「ぶるぅ、ぼくたちも前の方にしようよ!」
ぶるぅ 「うんっ!」

わぁーい! と、お子様たちも大はしゃぎで車内へ。

ブルー 「よし、ぼくたちもバスに乗ろうか」
シロエ 「そうですね!」

全員、乗車で、松茸山へと走り始めたマイクロバス。

Aブルー「楽しみだよねえ、松茸山! ところでさ…」
マツカ 「はい、何でしょう?」
Aブルー「さっきの、有罪ってヤツなんだけど」

何のことかな、とソルジャーからの質問が。
忘れていなかったと…?


2020/10/16 (Fri) 

 

☆フラグをお願い


マイクロバスで松茸山へ出発、その車内での話ですけれど。
ソルジャーが持ち出した有罪という件、ヤバイかもな流れ。

Aブルー「そもそも、誰が有罪なんだい?」
マツカ 「いえ、該当者はいませんけれど」

ただの話題というヤツですよ、とマツカ君、穏やかな笑み。

マツカ 「故意か過失か、そういう話をしていただけです」
Aブルー「ふうん…? 何か事件があったのかな?」
キース 「違うな、単に話題になっていただけだ」

そして中身はフラグについてだ、と副住職。

キース 「いわゆるフラグを立てた場合は、どうなるかと」
Aブルー「それは有罪になるのかな?」
キース 「さっきマツカが言った通りに、故意か過失か…」
ブルー 「其処で変わって来るんだよねえ、判決が」

故意だと有罪、過失の場合は原則、無罪、と生徒会長も。

ブルー 「それだけの話で、フラグも全く立っていないね」
Aブルー「そうなんだ…。どうせなら立てて欲しかったな」
一同  「「「へ?」」」

なんのこっちゃ、と一同、キョトン。

サム  「立てるって…。フラグをかよ?」
Aブルー「そう! スッポンタケに出会えるように!」
一同  「「「げっ!」」」

何処かで聞いたようなフラグで、誰もがガクブル。

Aブルー「どうしたんだい?」
キース 「普通、出会いたくないだろう!」
Aブルー「ぼくは大いに出会いたいけど!」
A船長 「私もですね」

養子縁組をしていますから、とキャプテンの笑顔。

A船長 「元気な姿を見せてくれると、嬉しいのですが」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ハーレイ、漲るもんね!」
Aブルー「会えれば、今夜はビンビンのガンガン!」

なのにフラグが立っていないなんて、とソルジャー、溜息。

Aブルー「今からでもいいから、フラグをお願い!」
キース 「立てたヤツは有罪になるんだが!」
Aブルー「大丈夫、ぼくが許すから! 逆転無罪で!」

それなら立ててくれるだろう、と言ってますけど。
誰が立てると…?


2020/10/17 (Sat) 

 

☆お礼をするなら


松茸山へ向かうマイクロバスの中で、話がイヤンな方向へ。
フラグを立てて欲しいソルジャー、立てても無罪だとか。

Aブルー「罪にならないんだし、誰か立ててよ!」
A船長 「私からも、是非、お願いします」

息子と対面したいですし、とキャプテンまでが。

A船長 「せっかく休暇が取れたんですから」
Aブルー「ほら、ハーレイも、こう言ってるし!」

誰かフラグを、と見回す車内。

Aブルー「誰でもいいから、スッポンタケとの対面用に!」
キース 「断固、断る!」
サム  「立てたいヤツなんか、誰もいねえよ」
Aブルー「有罪の件なら、ちゃんと無罪にするからさ!」

此処で一発、とソルジャー、グッと拳を。

Aブルー「それでスッポンタケに会えたら、お礼もね!」
A船長 「いい案ですね、一種の懸賞ですか」
Aブルー「そう! 出会えた場合は、うんと手厚く!」

フラグを立ててくれた人に…、と取り出す財布。

Aブルー「こんな感じで、お礼はどうかな?」
シロエ 「ハッキリ言って、安すぎますね」

それじゃお布施にも届きませんよ、とシロエ君。

シロエ 「束が入っていませんからね」
ジョミー「だよねえ、財布の厚みも込みでアレだし…」
スウェナ「せいぜい20枚くらいじゃないの?」

束の五分の一だわね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「私たち、甘く見られてるわよ、本当に」
サム  「アレじゃ魂は売れねえよなあ…」
キース 「まったくだ。俺たちを舐めていやがるな」

誠意の欠片も見られないぞ、と副住職。

キース 「いいか、フラグを立てたヤツは、だ…」
シロエ 「思いっ切り、裏切り者ですよ?」

いくら無罪にして貰っても、とシロエ君の指摘。

シロエ 「仲間内では恨まれますから、格安では…」
ジョミー「誰も裏切らないと思うよ、割に合わないから」
サム  「やっぱ、束だよな?」
キース 「最低でも、束は欲しいところだ」

それ以下で裏切る馬鹿はいない、と頷く人たち。
格安ではねえ…。


2020/10/18 (Sun)

 

☆キャッシュと厚み


松茸山へ向かう車中ですけど、ソルジャーが持ち出した話。
スッポンタケに出会えるフラグを立てたら、お礼だそうで。

Aブルー「誰もフラグを立てたくない、って?」
キース 「その金額で、誰が立てると言うんだ!」

俺たちだって、馬鹿じゃないんだ、と副住職の渋面。

キース 「せめて束なら、誰か裏切るかもしれないが…」
ジョミー「20枚だよ、そりゃ大金には違いないけど…」
サム  「裏切り者って言われるんだぜ、後々まで」

その運命とは釣り合わねえよ、とサム君も。

サム  「だからフラグは諦めろよな、誰も立てねえしよ」
スウェナ「そうよ、あんなキノコは無くていいのよ」
Aブルー「うーん…。君たち、何も分かってないねえ…」

いや、マツカは分かっているかもね、と赤い瞳がキラリ。

Aブルー「どうかな、マツカ? この財布は?」
キース 「おいおい、カード払いというのは無しだぞ」
ジョミー「こういう場合は、キャッシュだよねえ?」
サム  「そうだぜ、重みが違うしよ」

ブラックカードが入っていたって意味ねえよ、とサム君。

サム  「やっぱ、キャッシュでなくっちゃよ…」
Aブルー「こう言ってるけど、マツカの意見は?」
マツカ 「そうですね…。中身を拝見していませんから…」

ある意味、ブラックカード以上かも、と御曹司が傾げる首。

ジョミー「ちょ、ちょっと…! なんでそうなるわけ!?」
キース 「俺にも分からん、何なんだ、マツカ?」

あの中に何があると言うんだ、と車内はたちまち大騒ぎに。

キース 「どう見ても、中身は20枚だが…!」
マツカ 「その20枚が問題なんです、この場合」

お札だけとは限りませんから、と御曹司、思慮深げな顔。

マツカ 「もしも小切手が入っていたら、と…」
一同  「「「小切手?」」」
マツカ 「ええ。好きな金額を書ける仕様だったなら…」
一同  「「「あーっ!!!」」」

上限が無いことになるんだ、と誰もが仰天。
半端ないかも…。


2020/10/19 (Mon) 

 

☆裏切りの価値は


松茸山へ向かう車中で、フラグを立てろと言うソルジャー。
スッポンタケに出会えるのを立てた人には、お礼だそうで。

キース 「小切手と来たか…」
ジョミー「エロドクターのヤツだよねえ?」
サム  「それ以外にねえだろ、あいつの金づる」
シロエ 「そうなってくると、上限は本気で無いですね…」

なんと言ってもエロドクターです、とシロエ君も唖然。

シロエ 「裏切る価値があるような気がして来ましたよ」
スウェナ「待ちなさいよ、あんた、裏切る気なの!?」
キース 「魂を売るつもりなのか?」
シロエ 「考えようによっては、アリじゃないかと…」

思うんですよね、とシロエ君が立てる人差し指。

シロエ 「いいですか? 金額の方は上限無しです」
キース 「それはそうだが、裏切り者には追手がかかるぞ」
ジョミー「高飛びするなら別だけれどさ…」
サム  「学校も辞めて逃げねえ限りは、ブチ殺されるぜ」

なんたって、この面子だしよ、とサム君、指をボキボキと。

サム  「覚悟しとけよな、裏切るんなら」
キース 「ついでに、坊主ネットワークを舐めるなよ?」

国内なら、何処でも坊主がいるぞ、と副住職も。

キース 「指名手配は簡単なんだ、こいつを探せ、と」
ジョミー「あー! もしかして、宗派を超えるわけ?」
キース 「当然だろうが、今の世の中、SNSだ」

若手は細かいことを言わない、と副住職の冷たい笑み。

キース 「拡散希望で一発だろうな、指名手配は」
サム  「だってよ、それでも裏切るのかよ?」
シロエ 「単独でやるとは言ってませんしね」
一同  「「「はあ?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。

キース 「おい。どうやって複数で裏切るつもりだ?」
シロエ 「簡単ですって、声を掛ければいいだけです」
ジョミー「それで、どうなるって?」
シロエ 「もちろん、お礼を山分けですよ」
一同  「「「あーっ!」」」

その手があったか、とアッと驚く御一同様。
複数で裏切り…。


2020/10/20 (Tue)

 

☆皆で立てれば


松茸山へ向かう車中ですけど、フラグを立てた人にはお礼。
スッポンタケに出会えるフラグで、ソルジャーからで…。

キース 「なるほどな…。皆で裏切ったら問題ない、と」
シロエ 「そうなんですよ、全員、共犯ということで」
一同  「「「イイネ!」」」

上限無しの小切手ゲット、と盛り上がる車内。

サム  「俺は乗ったぜ、此処で乗らなきゃ損だしよ」
ジョミー「ぼくも、ぼくも!」
スウェナ「入らない手は無いわよね、ソレ」
キース 「当然、俺も混ざれるんだろうな?」

スッポンタケは俺の一番弟子だぞ、と副住職も大乗り気。

キース 「弟子のことなら、俺に任せろ!」
シロエ 「じゃあ、キース先輩が筆頭でいいですか?」
キース 「そうだな、出会えるフラグだからな」

出頭しろと言えばいいのか、とキース君、ニヤリ。

キース 「出て来なければ破門だ、とでも」
シロエ 「いいですね、その線で行きましょう!」
Aブルー「フラグを立てる気になってくれたのかい?」
キース 「やってもいいぞ、小切手を貰えるならな」

金額に上限は無いだろうな、と確認の方も抜かりなく。

Aブルー「大丈夫! ノルディがくれたヤツだしね!」
シロエ 「キース先輩、いけますよ!」
キース 「よし! では、早速…」

不肖の弟子に声を掛けないと、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「我願身浄…」
マツカ 「あのぅ…。お話の途中ですけど…」
キース 「なんだ、読経の邪魔をする気か?」

そういえば、お前は混ざってないな、と副住職の鋭い瞳。

キース 「金に不自由は無いんだろうが、此処はだな…」
シロエ 「放っておいて頂けますか、マツカ先輩」
マツカ 「そうじゃなくって、到着なんです」

松茸山に、と外を指差す御曹司。

マツカ 「今、駐車場に入りましたから」
Aブルー「それじゃ、フラグは?」
マツカ 「残念ですが…」
一同  「「「えーっ!?」」」

そんな、と悲鳴が上がってますけど。
時、既に遅し、と…。


2020/10/21 (Wed) 

 

☆出遅れた責任


松茸山へ向かう車中で、スッポンタケに出会えるフラグを。
立てた場合はソルジャーからお礼、やる気になったのに…。

キース 「くっそぉ、一足、出遅れたか…!」
ジョミー「上限無しの小切手、貰える筈だったのに…!」
シロエ 「本当ですよ、せっかくの案がパアですってば!」

あんまりすぎる、と嘆き節ですけれども、ソルジャーも。

Aブルー「あのねえ、君たちには儲け話なんだろうけど…」
A船長 「私たちには切実ですよね、出会えるかどうかは」
Aブルー「そう、それ! 泣きたいのは、ぼくたちだよ」

君たちに何が分かるというのさ、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「縁起でもないことをしてくれちゃって…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「フラグだってば、へし折ったようなものだよね」

立てる気満々でコケたんだから、と赤い瞳に物騒な光。

Aブルー「もしも出会えなかった時はさ、君たちにもさ…」
キース 「ま、まさか、責任転嫁する気か!?」
Aブルー「転嫁じゃなくって、そのまんまだろう!」

縁起をかつぐのも大事だよね、と指をビシィ! と。

Aブルー「それを逆さにしたんだからさ、責任重大!」
キース 「言いがかりだ!」
Aブルー「そうは言えないと思うけど?」

残念がったのも君たちだから、と畳み掛ける人。

Aブルー「無関係だとは言えないからね、絶対に!」
A船長 「ええ、因果関係は認められるでしょうね」

スッポンタケに出会えなかった時は…、とキャプテンも。

A船長 「もしもフラグが立っていたなら、という観点で」
シロエ 「キャプテンなのに縁起を担ぐんですか!?」
キース 「そんな姿勢でキャプテンなんぞは…」

務まらんだろう、と副住職のツッコミ。

キース 「もっと冷静客観的であるべきだ!」
A船長 「いいえ、私は冷静ですよ」
キース 「どの辺がだ!」
A船長 「今はブルーの連れの立場が大切ですので」

ブルーの肩を持ちませんと、とキッパリと。
ある意味、冷静…。


2020/10/22 (Thu)

 

☆フラグを折ったら


松茸山に到着ですけど、立て損なってしまったのがフラグ。
スッポンタケに出会えるヤツで、ソルジャー、怒り心頭で。

Aブルー「ほらね、ハーレイもこう言ってるから!」
キース 「俺たちに責任があると言うのか?」
A船長 「そうなりますねえ、必然的に」

責任を取って頂かなければ…、とキャプテンも大真面目。

A船長 「それに縁起は大切ですよ、船乗りにとっては」
Aブルー「そうなんだよねえ、SD体制の時代でもね!」

なにしろ宇宙に出るわけだから…、とソルジャーの解説。

Aブルー「一つ間違えたら、普通の人間は、命が無いしさ」
キース 「だが、あんたたちは、違うだろうが!」
A船長 「人類軍というのがありますからね」
Aブルー「人類には頼もしい存在だけど、ミュウにはさ…」

命取りでしかないからね、と言われてみれば、その通り。

Aブルー「そんなわけでさ、縁起は担いでなんぼなんだよ」
A船長 「ですから、フラグが折れるというのは…」

とてもよろしくないですね、とキャプテンの眉間に皺が。

A船長 「出会えない気がして来ましたよ、義理の息子に」
Aブルー「ホントにねえ…。ぼくも心配で、心配で…」

会えなかったらどうしよう、とソルジャー、溜息。

Aブルー「スッポンタケがいないだなんて、最悪だってば」
キース 「此処は松茸山なんだが!」
Aブルー「キノコにとっては、最高の環境だろう?」
一同  「「「うっ…」」」

其処については確かなだけに、反論出来ない御一同様。

Aブルー「いいね、いなかった時は君たちのせい!」
一同  「「「そ、そんな…」」」

無茶な、と誰もがガクブルですけど。

Aブルー「それが嫌なら、草の根分けても探し出すんだね」
シロエ 「見付からなかった時は、どうなるんですか?」
Aブルー「そうだね、ぶるぅの刑というのも…」
A船長 「良さそうですねえ…」
一同  「「「ぶるぅの刑?」」」

なんだそれは、と皆が見合わせる顔。
ぶるぅの刑って…?


2020/10/23 (Fri)

 

☆サプライズな刑


松茸山に到着したものの、立て損なったフラグが大問題。
スッポンタケに出会えなかったら、責任がどうのという話。

キース 「…おい。ぶるぅの刑というのは、何なんだ?」
Aブルー「そのまんまだけど?」
A船長 「私たちのシャングリラならではの、刑ですね」

なかなか楽しいものですよ、とキャプテン、穏やかな笑み。

A船長 「食らってのお楽しみですからねえ、この刑は」
Aブルー「そう! もう、とびきりのサプライスで!」

処刑を命じた、ぼくにも読めない、とソルジャーも笑顔。

Aブルー「だから、ぶるぅの刑でどうかな?」
キース 「それが分からんと言ってるんだが!」
A船長 「私たちにも分からない、とブルーがですね…」
Aブルー「たった今、説明したばかりだけれど?」

刑を食らってみれば分かるよ、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「どんな刑かは、ぶるぅにお任せ!」
一同  「「「えっ?」」」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 悪戯、大好きだもんね!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

ソレか、と誰もが震え上がった、ぶるぅの刑の正体。

シロエ 「し、死ねる気しか、しないんですけど…!」
キース 「俺もだ、どんな目に遭わされるんだ?」
Aブルー「さあねえ、ぶるぅの気分次第だし…」
A船長 「どうなるかは、本当に分かりませんね」

嫌なら、刑の回避をどうぞ、とキャプテンが指差す松茸山。

A船長 「スッポンタケに出会えた場合は、刑は無しです」
Aブルー「そうだよ、頑張って探すのが一番!」
一同  「「「うわー…」」」

取りに来たのは松茸なのに、と顔色の悪い御一同様。

キース 「どうして、こういうことになるんだ…」
シロエ 「それよりもですね…」

マツカ先輩の気配りが問題ですよ、とシロエ君が潜める声。

シロエ 「此処は松茸山ですから…」
Aブルー「えっ、なに、なに?」
シロエ 「いいえ、何でもありません!」

とにかく急いで入山です、と揃って松茸山へ。
さて、どうなる…?


2020/10/24 (Sat) 

 

☆無さそうなアレ


松茸山に着いた面々ですけど、立て損ねたフラグが大問題。
スッポンタケに出会えなかった時は、ぶるぅの刑だそうで。

Aブルー「うん、松茸山はいいねえ、自然もたっぷり!」
A船長 「地球ならではの光景ですよね、楽しみましょう」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 松茸とスッポンタケだね!」
一同  (((………)))

問題はスッポンタケなんだ、とガクブルなのが他の面子で。

シロエ 「さあ、頑張って探しましょうか、松茸を!」
Aブルー「スッポンタケもよろしくね!」
Aぶるぅ「無かった時は、ぼくの出番だも~ん!」
一同  「「「頑張りまーっす!」」」

誠心誠意、と山に分け入るシャン学メンバー。

キース 「シロエ、さっきの話なんだが、マツカのだな…」
シロエ 「気配りっていうヤツですか?」
ジョミー「そう、ソレ、ソレ! 何処が問題?」

あっ、松茸! と、ジョミー君が一本目を発見。

ジョミー「流石、手入れが行き届いてる山は違うね!」
シロエ 「其処なんですよ、問題は」
サム  「どういう意味だよ、分かるように言えよな」
シロエ 「マツカ先輩、松茸山の人にですね…」

アレの排除を頼んだんですよね、とシロエ君の問い。

シロエ 「松茸以外は、出ないように、って…」
マツカ 「は、はい…。実は、昨夜も改めてお願いを…」

念には念を入れたんですけど…、と御曹司、優れない顔色。

マツカ 「どうやら裏面に出たみたいですね、この場合…」
一同  「「「うっ…」」」

そういえば、そういう話もあった、と誰もが顔面蒼白。

スウェナ「つまり、松茸しか無いってわけね?」
マツカ 「プロがパトロール済みですからね…」

朝一番で、と御曹司が肩を落として見回す山。

マツカ 「見落としなんかは、無いと思っていいでしょう」
サム  「やべえじゃねえかよ、そんな山だと」
キース 「どう考えても、確実に…」
ジョミー「ぶるぅの刑だよ…」

ぼくたち全員、とジョミー君、お手上げのポーズ。
処刑…。


2020/10/25 (Sun) 

 

☆見付からないアレ


松茸山に来た御一同様、松茸はあっても無いキノコが問題。
スッポンタケが見付からないと、ぶるぅの刑な身の上で…。

シロエ 「どうするんですか、このままだと処刑ですよ?」
キース 「だが、俺たちには、どうすることも…」
サム  「出来ねえよなあ、相手はアレなんだしよ」

召喚できるブツでもねえぜ、とサム君の嘆き節。

サム  「松茸だったら、いくらでも…。おっと、発見!」
ジョミー「ぼくも! 嬉しいけれどさ、例のアレがさ…」
マツカ 「すみません、なんとお詫びすればいいか…」
Aブルー『もしもーし! そっちはどう?』

スッポンタケに出会えたかな、とソルジャーの思念。

キース 「急かすな、鋭意、捜索中だ!」
Aブルー『了解! こっちは生憎、出会えてなくてね』
A船長 『皆さんに期待しておりますから』

頑張って下さい、とキャプテンからもダメ押しが。

サム  「やべえよ、マジでアレは生えてねえんだ…」
キース 「そのようだな、あいつらでもダメとなると…」
スウェナ「ぶるぅの刑なんか、勘弁だわよ!」
シロエ 「ぼくもですけど、探すだけ無駄で…。あれ?」

あっちの山は何でしょう、とシロエ君が指差す隣の山。

シロエ 「松茸山では無さそうですよね、雰囲気が」
キース 「そうだな、手入れをしていないようだ」
マツカ 「所有者が放置しているんでしょう、面倒で」

松茸山で採算を取るのは大変ですし、と御曹司。

マツカ 「シーズン以外も、何かと手入れが必要ですから」
シロエ 「あの山だったら、ありそうな気がしませんか?」
キース 「確かにな…。キノコ天国になっていそうだ」

あっちに越境すればいけるか、との案ですけれど。

マツカ 「あるかもですけど、許可を得ていませんしね…」
シロエ 「放置な山じゃないですか!」
マツカ 「今のシーズン、無許可で入ると泥棒認定です」
キース 「松茸のか?」
マツカ 「はい」

非常に危険な時期なんですよ、という指摘。
泥棒認定…。


2020/10/26 (Mon)

 

☆泥棒認定なリスク


松茸山に来た面々ですけど、必要なキノコはスッポンタケ。
見付からなければ、ぶるぅの刑。どんな刑かも謎だけに…。

キース 「如何にも採れそうな山なんだがな…」
マツカ 「ですから、余計に危ないんですよ、気まぐれが」
一同  「「「気まぐれ?」」」
マツカ 「放置している山の持ち主です、気が向いたら…」

松茸を探しにやって来ますよ、と御曹司。

マツカ 「運が良ければ、少しは見付かりますからね」
シロエ 「其処に出くわしたら、泥棒認定なんですね?」
マツカ 「ええ。この時期、無許可入山は禁止ですから」

国有林ならセーフですけど、という話。

キース 「国有林か! この近辺にあるといいんだが…」
マツカ 「生憎、何処も観光松茸山か、個人の山ですね」
シロエ 「入山許可は取れないんですか?」
マツカ 「観光松茸山なら、当日でもOKですけど…」

個人の山は難しいです、と御曹司も困り顔。

マツカ 「所有者が分かっても、留守だとアウトですし…」
一同  「「「あー…」」」

ケータイの番号までは分からないか、と誰もが溜息。

ジョミー「じゃあさ、泥棒認定覚悟でさ…」
サム  「越境するしかねえよな、コレ」
スウェナ「そうね、道に迷ったとでも言えばいいかも!」
キース 「松茸は置いて行くしかないな」

ブツを持っている時点でお縄だ、と副住職。

キース 「仕方ない。山歩きの途中で迷ったことに…」
シロエ 「でもですね…。スッポンタケを見付けたら…」
サム  「採るしかねえしよ、キノコ狩り認定だぜ」
ジョミー「だけど、ぶるぅの刑よりはさ…」

泥棒認定の方がマシかも、とジョミー君の意見。

ジョミー「問題は逃げ足の速さだけだし、イチかバチかで」
キース 「万一の時は、あの馬鹿に救助を要請するか…」
シロエ 「瞬間移動で逃がして貰うんですね?」
キース 「ああ。どう思う?」
一同  「「「イイネ!」」」

それで行こう、と決意を固めた御一同様。
越境の方がマシ、と…。


2020/10/27 (Tue)

 

☆犯罪者の世界へ


松茸は沢山あるというのに、スッポンタケなど無い松茸山。
けれど見付からなければ悲劇で、ぶるぅの刑になるわけで。

キース 「よし、採った松茸は此処に置いて行くんだ」
ジョミー「これだけあったら、目印が無くても分かるよね」
サム  「畜生、松茸はドッサリなのによ…」

なんだって松茸泥棒みたいな真似を…、と誰もが溜息。

シロエ 「仕方ないですよ、ぶるぅの刑は嫌ですからね」
マツカ 「すみません、ぼくが余計なことをしなければ…」
スウェナ「いいのよ、松茸山としては正しい姿勢だわ」

松茸だけにしておくのは…、と真っ当な意見。

スウェナ「キノコ天国な、放置の山が異端でしょ?」
マツカ 「昨今、少なくないそうですけど…」
キース 「お蔭で、なんとかなるかもしれん。行くぞ!」

此処から先は犯罪者の世界だ、とキース君が跨いだロープ。

キース 「たかがロープが一本なんだが、境界なのか…」
マツカ 「松茸シーズンだけ、張るらしいですよ」
シロエ 「越境したら松茸泥棒だぞ、という脅しですね…」
ジョミー「これだけ放置な山なのにね…」

持ち主に出会いませんように…、と祈る気持ちの御一同様。

キース 「急いでアレを探して帰るぞ、とにかく」
シロエ 「散りますか?」
キース 「馬鹿か、団体でいてこそ山歩きだ」

道に迷ったと言い訳できる、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「俺たちは、ハイキングに来た高校生でだ…」
サム  「山の掟も知らねえってわけな?」
キース 「ああ。だから知らずにロープを越えた、と」
ジョミー「そうだね、それなら叱られるだけで…」

泥棒認定は免れるかも、とジョミー君。

ジョミー「でも、屈んでたらアウトだろうね…」
シロエ 「アレを採るのに屈んだんだ、は通りませんよね」
サム  「おっ、あの辺りがいいんでねえの?」
キース 「キノコが群生しているな」
シロエ 「ありますように…!」

例のヤツが、と一同、キノコの群れに突撃。
ありますかねえ?


2020/10/28 (Wed) 

 

☆ヤバイ橋を渡って


松茸はあってもスッポンタケが無い、悲惨な場所が松茸山。
ぶるぅの刑は嫌な面々、泥棒認定を覚悟で隣の山へ越境で。

サム  「おーっ! いけるんでねえの、この辺で探せば」
シロエ 「頑張りましょう、山の持ち主が来ない間に」
Aブルー『もしもーし! スッポンタケは見付かった?』
キース 「やかましい! 今、ヤバイ橋を渡っている!」

いざという時は救助を頼む、と副住職。

Aブルー『えっ、ヤバイ橋って?』
キース 「あんたは黙って、逃走するのを助けてくれ!」
シロエ 「あっ、あそこ! アレじゃないですか?」
Aブルー『見付かったのかい?』

嬉しいな、と弾むソルジャーの思念。

Aブルー『こっちは全然、見付からなくてね…』
キース 「いいから、少し黙ってろ! どうだ、シロエ?」
シロエ 「間違いないです、あのキノコです!」
一同  「「「やったー!」」」

ぶるぅの刑は免れたんだ、と一同、歓喜の声ですけれど。

??? 「こらぁーっ、其処で何をしている!」
一同  「「「げっ!」」」

棒を振り上げて走って来るのが、知らないオジサン。

オジサン「お前ら、松茸泥棒か!」
シロエ 「ち、ちが…! 道に迷って…!」
オジサン「だったら、なんでしゃがんでるんだ!」
キース 「シロエ、急いで回収しろ!」

そのブツを、とキース君の必死の叫び。

オジサン「ガキども、採ったキノコを見せろ!」
キース 「急ぐんだ、シロエ!」
シロエ 「採りました!」
オジサン「まだ採ってるのか、クソガキどもが!」

その松茸を今すぐ返せ、と山のプロだけに速い足。

キース 「ずらかるぞ!」
一同  「「「オッケー!」」」

逃げろ、と一目散ですけれども、縮まるオジサンとの距離。

オジサン「許さんぞ、クソガキーっ!」
キース 「あの馬鹿野郎はどうしたんだ!」
Aブルー『ついさっき、君が、黙ってろ、って…』
キース 「非常事態だ!」

臨機応変に考えやがれ、と副住職の絶叫。
運命や如何に…?


2020/10/29 (Thu) 

 

☆初対面ならオッケー


松茸はあれどもスッポンタケが皆無、松茸山はそんな場所。
やむなく隣の山に越境、見付けたものの、追われている今。

オジサン「止まらんか、ガキどもーっ!」
Aブルー『え? えっと…?』
キース 「早く助けろ、あんたの大事なキノコがだな…!」

没収されるぞ、とキース君の血を吐く叫び。

キース 「捕まったら、何もかもパアなんだ…!」
Aブルー『分かった、なんだか知らないけどーっ!』

パアッと青い光が走って、気付けば全員、元の松茸山に。

一同  「「「た、助かった…!」」」
Aブルー「君たち、何をやってたわけ?」
シロエ 「コレです、なんとか採って来ました…!」
A船長 「おお! 良かったですね、ブルー!」

義理の息子に出会えましたよ、とキャプテン、感激。

A船長 「それにしても、何があったんです?」
キース 「ぶるぅの刑は勘弁だからな、隣の山まで…」
シロエ 「探しに出掛けて、山の持ち主に見付かりました」
Aブルー「へええ…。隣の山にはあるんだ?」

ちょっといいかも、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「ハーレイ、ぼくたちも行って来ようか?」
A船長 「いいですねえ!」
キース 「正気か、松茸泥棒認定だぞ!」
Aブルー「分かるよ、さっきのオジサンだろう?」

だからね、とソルジャー、マツカ君に視線を。

Aブルー「マツカ、あのオジサンの許可が欲しいんだけど」
マツカ 「ああ…。あなたたちだと、初対面ですから…」

確かにいけます、と大きく頷くマツカ君。

マツカ 「金一封に、お菓子でも添えるといいですね」
Aブルー「ありがとう! それじゃ早速…」

用意して、ハーレイと行ってくる! と揃って消滅でして。

サム  「行っちまったぜ、あいつらと悪戯小僧のぶるぅ」
キース 「有難いんだが、釈然とせんな…」
シロエ 「追われ損でしたね、コレ、どうします?」
ジョミー「処刑したいけど…」

バレたら殺されそうだ、と誰もが思うスッポンタケ。
どうすれば…?


2020/10/30 (Fri) 

 

☆デコって進物用


スッポンタケを探して隣の山に越境、泥棒認定された面々。
ソルジャーの瞬間移動で逃走、残ったものはスッポンタケ。

サム  「あいつらも、採りに行っちまったけどよ…」
シロエ 「第一号のコレ、覚えていたら大変ですよね…」

処刑して消えた後だったら…、と1本だけを眺めて溜息。

ジョミー「でもさあ、松茸と一緒に持ちたい人ってさ…」
スウェナ「私たちの中にはいないわよね」
キース 「いっそ、ブルーに押し付けるか?」
ブルー 「冗談じゃないよ!」

さっきから黙って見ていれば…、と生徒会長、登場。

キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瞬間移動だも~ん!」

ぼくも来たよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もパッと出現。

キース 「見ていたんなら、どうして助けなかった!?」
ブルー 「最初から、あっちを頼りにしてたしねえ…」

お邪魔かと思って…、と生徒会長、涼しい顔。

ブルー 「だから、そのキノコも要らないってば」
シロエ 「でも、邪魔なんです!」
ブルー 「だったら、デコッて、ブルー用にね」
一同  「「「へ?」」」

どういう意味だ、と驚く間に、瞬間移動で出て来た竹籠。

ブルー 「松茸の贈答用の籠だよ、コレに入れてさ…」
ぶるぅ 「ヒノキの葉っぱでデコればいいの!」

立派に進物用になるから、と言われて納得。

キース 「よし! シロエ、お前がデコっておけ!」
シロエ 「ぼくですか!?」
キース 「採集したのは、お前だからな」
シロエ 「分かりましたよ、貧乏クジなんですね…」

デコりますってば、とシロエ君が完成させた進物用。

シロエ 「こんな感じでどうでしょう?」
Aブルー『イイネ!』

ぼくたちが採って帰った分もよろしく、と飛んで来た思念。

シロエ 「ぼくがやるんですか!?」
Aブルー『沢山あるから、みんな素敵にデコッてよね!』
一同  「「「えーっ!!!」」」

そんな、と誰もが悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2020/10/31 (Sat) 





拍手[0回]

PR
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
28 29 30 31
最新CM
[06/12 みゆ]
[06/12 Qちゃん]
[06/09 みゆ]
[06/09 Qちゃん]
[05/15 みゆ]
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
カウンター
アクセス解析