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シャングリラ学園つれづれ語り

☆年の瀬とゲスト


さて、師走。年の瀬な休日、生徒会長宅に集っている面々。
クリスマスには早いとあって、いつもの調子ですけれど…。

シロエ 「なんだかんだで、クリスマスですよね、じきに」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくと、ぶるぅの誕生日!」
ジョミー「そうなんだよねえ、ぶるぅに罪は無いけどさ…」
サム  「なんか余計なヤツが湧くよな…」

引っ込んでてくれればいいのによ、とサム君、ブツブツ。

サム  「あっちでもパーティー、ある筈なのによ…」
スウェナ「お正月は来ないから、仕方ないわよ」
シロエ 「確かに、そっちは平和ですよね」
キース 「ああ。除夜の鐘も初詣も、邪魔されないしな」

そこはいいんだが、クリスマスが…、とキース君も溜息。

キース 「俺もせっかく、祝えるようになったのに…」
ジョミー「キースの家って、クリスマスが無いんだよね?」
キース 「今どき、何処の寺でも常識なのにな…」

庫裏にツリーがあるというのは、と副住職の嘆き節。

キース 「だが、俺の家には、未だに無いんだ!」
ブルー 「それは仕方ないと思うけれどね?」
キース 「何故、そうなる?」
ブルー 「ズバリ、小さな子供じゃないから!」

とっくに大学も卒業済みだし、と生徒会長。

ブルー 「アドス和尚も、孫でも出来ない限りはねえ…」
シロエ 「方針を変える気は無いでしょうねえ…」
キース 「そんな日は、永遠に来ないんだが!」
ブルー 「なら、諦めるしかないだろう?」

切っ掛けが無ければ寺は変えられないよ、と銀青様の仰せ。

ブルー 「代替わりだとか、跡継ぎ誕生とかね」
サム  「だよなあ、おまけにアドス和尚だしよ…」
スウェナ「頑固さが半端ないものねえ…」

家でクリスマスは諦めなさいよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「どうせ毎年、此処でパーティーでしょ?」
キース 「だが、そのパーティーに余計なヤツらが…」
シロエ 「来るんですよね…」

今年も来ますよ、とシロエ、お手上げのポーズ。
年中行事…。


2020/12/01 (Tue)

 

☆仲間になったら


師走と言えばクリスマスですけど、余計な面子が来る行事。
ソルジャーたちが乱入でして、どうしようもない有様で…。

キース 「ヤツらを断ることが出来ればいいんだが…」
サム  「それは無理だぜ、必殺技を持ってやがるしよ」
シロエ 「SD体制を持ち出されたら、勝てませんよね」
ジョミー「その件だけは、嘘じゃないしね…」

ホントに怖い世界らしいし、とジョミー君、肩をブルッと。

ジョミー「サイオンを持っているのがバレたら、処分でさ」
キース 「あの馬鹿は、のうのうと生きてやがるんだがな」
スウェナ「だけど、真面目に救出しているのよねえ…」
シロエ 「信じられない話ですけど、そうなんですよね」

自分の仲間には親切なんですよ、とシロエ君の大きな溜息。

シロエ 「命懸けで助けて、船で面倒見るんですから」
ジョミー「じゃあ、ぼくたちも仲間に認定されたらさ…」
一同  「「「え?」」」
ジョミー「親切にして貰えないかな、今と違って!」

命懸けで助けなくていいから、親切に、とジョミー君。

ジョミー「せめて迷惑をかけずにいるとか、少しだけでも」
シロエ 「いいかもですけど、どうやるんです、ソレ?」
サム  「なんか条件が難しそうだぜ、それってよ…」
キース 「条件もだが、認定された所でだな…」

何のメリットがあると言うんだ、とキース君の苦い顔付き。

キース 「全く無いような気がするんだが?」
ジョミー「そうかな、仲間には親切なんだよ?」
キース 「救出する時だけじゃないのか、それは」

アフターサービスは皆無という気が…、と副住職。

一同  「「「アフターサービス?」」」
キース 「ああ。救助して船に乗せた後だな」

恐らく放置プレイなのでは…、とキース君が顎に当てる手。

シロエ 「放置ですって?」
キース 「考えてもみろ、青の間も掃除しないヤツだぞ」
ジョミー「そういえば…」
キース 「どう思う?」

親切にしてくれるだろうか、という疑問。
無理なのかも…?


2020/12/02 (Wed)

 

☆仲間でもドツボ


クリスマスにやって来る迷惑な面子が、ソルジャーたち。
ソルジャーの仲間に認定されれば、マシな説が出ましたが。

シロエ 「うーん…。放置なのかもしれませんねえ…」
サム  「お掃除部隊が突入するのが、青の間だっけな」
キース 「しかも見かねて突入なんだぞ、お掃除部隊は」
ジョミー「ゴミ屋敷だってことだよね…」

ちょっと汚れたどころじゃなくて、とジョミー君。

ジョミー「あっちのぶるぅも、ゴミの中から発見だっけ…」
キース 「卵の状態だったらしいが、サンタに貰って…」
スウェナ「ニューイヤーのパーティーの後まで、放置よね」
キース 「一週間どころの騒ぎじゃないぞ、放置期間が」

そんな輩に期待出来るか、とキース君の指摘。

キース 「仲間には親切どころか、迷惑をかける方だろう」
シロエ 「言われてみれば、そうかもですね…」
サム  「時間外労働もさせていねえか、自分の都合で」
一同  「「「あー…」」」

やってるんだった、と誰もがピンとくる時間外労働。

サム  「例のキノコの料理に保存に、他にもあるよな」
キース 「記憶を処理して、無かったことにしやがるんだ」
ジョミー「じゃあさ、ぼくたちも仲間に認定されたら…」
キース 「放置プレイで済んだらいいが、悪くするとだ…」

そのコースだぞ、とキース君が竦める肩。

キース 「時間外労働は、御免蒙りたいんだが!」
ジョミー「やっぱりアレかな、法要とかかな?」
キース 「いや、法要は知識が無いから、無理だろう」

どういう時にやればいいのか分からないしな、と副住職。

キース 「だが、それ以外なら、何をやらされても…」
シロエ 「不思議じゃない気がして来ましたね…」

仲間になったら負けっぽいです、とシロエ君、ブルブル。

シロエ 「今まで以上に、ドツボになるかもしれません」
ジョミー「いい考えだと思ったんだけどなあ…」
キース 「読みが甘かったな」

あの馬鹿なんだぞ、とキース君が顰める顔。
それは確かに…。


2020/12/03 (Thu)

 

☆下僕にされる船


クリスマスに毎年やって来るのが、迷惑なソルジャーたち。
仲間だと認定して貰えれば、マシになるかと思ったのに…。

キース 「あの馬鹿野郎は、可愛いのは自分だけだしな」
シロエ 「そうですね…。キャプテンも下僕扱いですしね」
ジョミー「全然、大事にしていないよねえ…」
キース 「分かったか? つまり、そういうことだ」

仲間になっても損しかしないぞ、とキース君の渋面。

キース 「むしろフリーな今の方がだ、遥かにマシかと」
サム  「迷惑だけどよ、その時だけって言うもんなあ…」
シロエ 「仲間になったら、年中無休になるんですよね」

あっちのシャングリラの皆さんみたいに…、とシロエ君。

シロエ 「時間外労働にも、駆り出されるわけですし」
スウェナ「それは勘弁願いたいわねえ…」
キース 「あいつに命を救われたが最後、そうなるようだ」

船で便利に使われるんだ、とキース君、深い溜息。

キース 「殆ど奴隷船のノリだな、あっちの船は」
ジョミー「そうかもね…。命があるのは有難くても…」
シロエ 「一生、下僕な人生ですしね」
キース 「それが嫌なら、船を降りろと言い出しそうだぞ」

あの馬鹿だけに…、とキース君が震わせる肩。

キース 「だから、あいつの仲間なんぞには…」
シロエ 「なったら負けってわけですね」
キース 「ああ、全力で逃げるしかない」
??? 「なに、なに? 何から逃げるんだって?」

楽しそうだね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

キース 「いや、何でもない!」
Aブルー「ふうん…? 全力で逃げるって言ってたけど?」
キース 「それより、あんた、何しに来たんだ!」

また会議でも抜けて来たのか、とキース君が逸らせる話。

Aブルー「ううん、美味しいおやつが欲しくなってね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 好きなだけどうぞ!」
キース 「馬鹿は放っとけ!」
Aブルー「いきなり、馬鹿って…」

どうも雰囲気が怪しいね、と赤い瞳がキラリ。
ヤバイかも…?


2020/12/04 (Fri)

 

☆サンタを断る人


クリスマスは必ず押し掛けて来る、別の世界のゲストたち。
ソルジャーの仲間になっても、更に迷惑が増えそうな感じ。

Aブルー「出て来た途端に、馬鹿と言われてもねえ…」
キース 「馬鹿と言って何が悪いんだ?」
Aブルー「ご挨拶だねえ、ただ馬鹿だけならいいけれど…」

放っとけ、というのが気になるよ、とソルジャーの言い分。

Aブルー「思うに、全力で逃げるしかないっていうのは…」
キース 「親父からだが?」
シロエ 「そうなんですよ、アドス和尚は頑固ですから」
Aブルー「えっと…?」

まるで話が見えないんだけど、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「どうして、アドス和尚から逃げるんだい?」
キース 「親父はクリスマスに否定的だしな」
シロエ 「キース先輩が子供の頃から、ずっとなんです」
サム  「クリスマスツリーも無かったらしいぜ」

もちろん、サンタも来やしねえしよ、とサム君も。

サム  「断ってたんだよなあ、サンタが来るのを?」
キース 「ああ。山門の所に結界でな」
Aブルー「結界って…。アドス和尚に、そんなスキルが?」

陰陽師も兼ねていたのかい、とソルジャーの目がまん丸に。

Aブルー「式神なんかも使えるだとか?」
キース 「いや、結界が違うんだ。親父のはツールで…」

一種の柵を置くだけなんだ、と副住職。

キース 「しかし、その柵があるとだな…」
ブルー 「邪悪なものは入れないから、サンタもね」
Aブルー「サンタって、魔物だったのかい?」
キース 「親父にとっては、似たようなものというわけだ」

断固、断る、という姿勢が結界、と副住職の説明が。

キース 「今年も、そういう親父からだな…」
シロエ 「全力で逃げるって話なんです」

クリスマスを楽しみたいですしね、とシロエ君。

シロエ 「ですから、どうぞ、お気になさらず」
キース 「来合わせた時が悪かっただけだ」
Aブルー「でもねえ…」

馬鹿呼ばわりで、放っとけだし、とブツブツと。
マズイかも…。


2020/12/05 (Sat)

 

☆全力で逃げたい


毎年、クリスマスにやって来る、迷惑なソルジャーたち。
仲間になっても改善は無理で、下僕な末路になりそうで…。

Aブルー「本当にアドス和尚なのかな、逃げる相手は?」
キース 「それ以外の誰から逃げると言うんだ?」
Aブルー「例えば、ぼくとか!」
一同  「「「げっ!」」」

ヤバイ、と誰もがワタワタなわけで、思いっ切り馬脚。

Aブルー「なるほどねえ…。今ので正解だったんだ?」
シロエ 「違いますから!」
キース 「今の反応は、条件反射というヤツだ!」

いつも酷い目に遭っているしな、と副住職、必死の言い訳。

キース 「だから、つい…。シロエたちにしても同じだな」
シロエ 「日頃の行いを考えてみて下さいよ」
ジョミー「誰だって、ゲッとなると思うよ、さっきの展開」
Aブルー「うーん…。そこまで言われるわけ?」

だったら、来た時の反応も…、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「条件反射で、馬鹿は放っとけ、だったとか?」
キース 「それに近いな、親父の件で気が立っていたし…」
シロエ 「口が滑ったという感じですよ」

誰だって全力で逃げたいですしね、とシロエ君も口裏を。

シロエ 「アドス和尚からと同じで、逃げたくもなります」
Aブルー「大概な言われようだね、それって」
ブルー 「まあ、気にしないでくれたまえ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつも沢山あるから!」

好きなだけ食べてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。

ぶるぅ 「おやつを食べに来たんでしょ?」
Aブルー「そう! ぼくの船だと厳しくてねえ…」
キース 「適当に誤魔化しているだろうが!」

ついでに厨房から盗みもするし、とキース君。

キース 「そんな調子だから、あんたの仲間たちはだな…」
シロエ 「苦労が絶えないわけですよ」
ジョミー「仲間になんかなりたくないよね…」
サム  「全力で逃げるしかねえよな、マジで」
Aブルー「えっ?」

ちょっと、とソルジャー、赤い瞳をパチクリと。
聞かれましたね…?


2020/12/06 (Sun)

 

☆ボケとツッコミ


クリスマスに必ずやって来るのが、迷惑なソルジャーたち。
仲間に認定して貰っても、待っているのは下僕な末路で…。

Aブルー「全力で逃げるしかない、って言ったよね?」
サム  「あっ…! い、いや、今のは言葉のあやでよ…」
Aブルー「じゃあ、その前のジョミーのヤツは?」

仲間になりたくないってヤツ、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「キースは「あんたの仲間」って言ったし…」
キース 「そ、そうだったか…?」
Aブルー「そこでシロエが、苦労が絶えない、って…」
シロエ 「言いましたっけ?」

最近、物忘れが酷くなって…、とシロエ君が指差す頭。

シロエ 「三歩も歩くと忘れるんですよ、鶏並みです」
キース 「実は俺もだ、お互い、年だな」
ジョミー「外見の年は止まっていてもさ、脳味噌はさ…」

やっぱり年を取るのかもね、とジョミー君も相槌。

ジョミー「物忘れ外来、行ってみた方がいいのかな?」
シロエ 「そうですね…。早めに受診するべきかも…」
キース 「ノルディに相談してみるとするか」
Aブルー「あのねえ! 同じボケるなら…」

もっと気の利いたボケで頼むよ、とソルジャー、ギロリと。

Aブルー「いわゆるボケとツッコミの方で!」
シロエ 「ぼくのキャラとは違いますから!」
Aブルー「オッケー、速攻、突っ込んだよね」

頭の回転は速いじゃないか、と意地の悪い笑み。

Aブルー「君は少しもボケてはいないし、他の連中も…」
キース 「ご、誤解だ!」
Aブルー「ボケてるにしては、速いね、反応」

さあ、キリキリと吐いて貰おうか、と赤い瞳に物騒な光。

Aブルー「ぼくの仲間にはなりたくない、って、何さ?」
ジョミー「そ、そのままの意味で…」

SD体制は嫌だもんね、とジョミー君。

ジョミー「やっぱり気楽に生きたいし…」
Aブルー「それじゃ、苦労が絶えないっていうのは?」
シロエ 「当然、SD体制の世界ですよ」

全力で御免蒙りたいです、とシロエ君も。
まあ、そうかも…。


2020/12/07 (Mon)

 

☆逃げたい理由は


クリスマスになるとやって来るのが、ソルジャー御一行様。
仲間になれば迷惑もマシかも、と考えたのに逆な感じで…。

Aブルー「なるほどねえ…。全力で逃げたいらしいのは…」
キース 「あんたの住んでる世界なんだが?」
Aブルー「どうだろう? そうは聞こえなかった気が…」

ぼくから逃げたい感じがしたけど、とソルジャー、鋭い瞳。

Aブルー「仲間になりたくない、だしねえ…」
シロエ 「ですから、SD体制の世界のお仲間には…」
サム  「なりたくねえって思うよなあ?」
ジョミー「誰だって嫌だよ、あんな世界は!」

せっかく平和な世界にいるのに、と誰もが口々に。

ジョミー「仲間になったら、成人検査なんかもあるしさ…」
スウェナ「記憶を消されちゃうんでしょ? 最悪だわよ」
キース 「あんたは気楽に生きているがな、それはだな…」
Aブルー「そう、そこ! そこなんだよねえ、問題は!」

ぼくの世界は特別でね、とソルジャーが立てる人差し指。

Aブルー「ぼくのシャングリラに乗りさえすればさ…」
シロエ 「別世界なんですよね、知ってます」
キース 「成人検査から逃れて、生きて行けるらしいな」
Aブルー「その通り! だから、君たちの場合もさ…」

自動的に、そっちの括りに入るよ、とソルジャーの正論。

Aブルー「まあ、こっちよりは、少し不便だけどさ…」
キース 「何が言いたい?」
Aブルー「全力で逃げたいほどなのかな、って所だね」

船の仲間たちも満足してるし…、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「なのに、どうして逃げたいのかな?」
シロエ 「その満足が怖いんですよ!」
一同  (((馬鹿…!)))

なんで言うかな、と頭を抱える御一同様。

Aブルー「怖いって…。満足なのに、どの辺がさ?」
シロエ 「え、えっと…。すみません、今の台詞は無しで」
Aブルー「もしかして、失言だったとか?」
シロエ 「そ、それほどでも…」

勘違いというヤツなんです、と言ってますけど。
大丈夫…?


2020/12/08 (Tue)

 

☆墓穴と開き直り


クリスマスは必ずやって来るのが、迷惑なソルジャーたち。
仲間になったらマシなのかも、と検討しても逆っぽくて…。

Aブルー「勘違いねえ…。どうも変だよ、今日の君たちは」
シロエ 「気のせいですって!」
Aブルー「ボケただとか、勘違いしたとかさ…」
シロエ 「ほら、師走ですから、こう、色々と…」

慌ただしくて、気もせきますし、とシロエ君の言い訳。

シロエ 「師匠も走ると言われているのが、師走ですしね」
Aブルー「ふうん…? でもねえ、ぼくの世界だと…」
キース 「ニューイヤーの方がメインだったな」
Aブルー「うん、クリスマスも盛り上がるけどね!」

ところで、今年のクリスマスは…、と乗り出すソルジャー。

Aブルー「やっぱり、例年通りなのかな、こっちは?」
ブルー 「そのつもりだけど?」
Aブルー「じゃあさ、今年もよろしくね!」

ハーレイと、ぶるぅも連れて来るから、と嫌すぎる台詞が。

一同  「「「うっ…」」」
Aブルー「なにさ、いつものことじゃないか」
ジョミー「そ、そうだけどさ…」
Aブルー「どうも引っ掛かるよね、さっきから、ずっと」

全力で逃げたい発言がさ…、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「素直に吐いたら楽になれるよ、何もかも、全部」
シロエ 「そういうわけにもいきませんから!」
一同  (((また言うし…)))

どうして墓穴を掘りまくるんだ、と頭痛を覚える御一同様。

Aブルー「つまり、何かを隠している、と」
シロエ 「い、いいえ…」
Aブルー「どんどん声が小さくなるよね」

もう正直に言いたまえ、と赤い瞳がキラリーン! と。

Aブルー「全力で逃げたいのは、ぼくからだろう?」
シロエ 「はい、と言ったら?」

どうなるんです、と開き直ったシロエ君。

シロエ 「逃がしてくれるんですか、ぼくたち全員?」
キース 「お、おい、シロエ…!」
シロエ 「逃げられたら、儲けものですからね」

この際、交渉すべきです、という意見。
一理あるかも…。


2020/12/09 (Wed)

 

☆逃げて行く先は


クリスマスに来る迷惑なゲストが、ソルジャーの御一行様。
全力で逃げたいのが全員の本音、交渉すべきだとシロエ君。

シロエ 「駄目で元々ですし、当たって砕けろの精神です」
キース 「確かに、そうかもしれないが…」
シロエ 「で、どうなんです? あなたの方は」

ぼくたちを逃がす気、あるんですか、とソルジャーに質問。

シロエ 「毎回、毎回、ドツボな目に遭わせてくれますが」
Aブルー「うーん…。君たちを逃がせと言われてもさ…」
シロエ 「それは出来ない相談だと?」
Aブルー「だって、クリスマスはパーティーだしね!」

面子は多いほどいいじゃないか、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「御馳走だって、大勢いるから豪華になるし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も沢山作るからね!」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるし!」

七面鳥もケーキも、取り分けてこそ、と言い募る人。

Aブルー「君たちがいないと、面子が半分になっちゃうよ」
ぶるぅ 「そんなパーティー、つまんないよう!」
Aブルー「第一、君たちは、何処でパーティーなんだい?」
シロエ 「ファミレスとか、色々ありますから!」

その気になれば、なんとでも、とシロエ君の反論。

シロエ 「レストランの予約は、もう無理でしょうが…」
キース 「おい、そういうのなら、プロが一人いるぞ」
シロエ 「あー! そうでした、マツカ先輩!」
マツカ 「予約ですか…。もちろん、出来ますけど…」

それより、ぼくの家なんかどうでしょう、と御曹司。

マツカ 「会場も御馳走も、提供させて頂きますが」
一同  「「「やったー!」」」

豪邸でクリスマスパーティーだ、と一同、突き上げる拳。

サム  「最高だぜ、それ! 今年はマツカの家なのな!」
スウェナ「素敵だわねえ、確か暖炉もあったわよね?」
マツカ 「ええ。ツリーの飾りも本場ものですよ」
ジョミー「なんか凄そう!」

絵に描いたようなクリスマス、と騒いでますけど。
さて…?


2020/12/10 (Thu)

 

☆分散開催は嫌だ


クリスマスは必ずやって来るのが、迷惑なソルジャーたち。
逃げられるのなら逃げたい面々、今年はマツカ君の家な案。

Aブルー「ふうん…。マツカの家でクリスマスなんだ?」
シロエ 「いいでしょう? 待てば海路の日和あり、です」

そういうわけで、今年は分散開催で…、とシロエ君。

シロエ 「マツカ先輩の家と、会長の家に分かれましょう」
Aブルー「つまらないじゃないか! 面子が減って!」
ぶるぅ 「ぼくも、ガッカリ…。そんなの、やだよう…」

みんなが来てくれないなんて、と涙目なお子様も。

ぶるぅ 「ねえねえ、ブルー、みんなを止めてよう!」
ブルー 「そう言われても、みんな困っているんだし…」
ぶるぅ 「クリスマスは、ぶるぅも悪戯しないよ?」

サンタさんに見捨てられちゃうから、と、必死な引き止め。

ぶるぅ 「だから絶対、大丈夫だもん!」
キース 「いや、問題なのは、ぶるぅじゃなくてだな…」
シロエ 「此処に来ている、その人ですけど」
ぶるぅ 「でもでも、やだーっ! 行っちゃうなんて!」

みんなでパーティーしたいんだもん、と泣きじゃくり。

ぶるぅ 「酷いよ、どうしてマツカの家なのーっ!」
ブルー 「仕方ないよ、ぶるぅはいい子だろう?」
ぶるぅ 「でもでも、でもーっ!」

嫌なんだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がこねる駄々。

ぶるぅ 「ぼくのサンタさん、来なくていいから!」
ブルー 「そこまでなのかい?」
ぶるぅ 「みんなとクリスマスの方が、いいもーんっ!」
ブルー 「そうなんだってさ、みんなの意見は?」

心が痛まないのかな、と生徒会長、みんなをジロリと。

ブルー 「これでも、マツカの家で分散開催したいと?」
シロエ 「そ、それは…。確かに心が痛みますけど…」
キース 「しかし、此処でやったらドツボでだな…」
Aブルー「君たち、ぶるぅに迷惑をかけていないかい?」
一同  「「「うっ…」」」

そうなるのか、と良心にグッサリ刺さった言葉。
正論かも…。


2020/12/11 (Fri)

 

☆良心にグサグサ


クリスマスに来る迷惑なゲストが、ソルジャーたちですが。
マツカ君の家に逃げようとした面々に、思わぬハードル。

Aブルー「ぶるぅには、いつもお世話になってるのにさ…」
ぶるぅ 「やだやだ、みんな、行かないでようーっ!」

クリスマスは来てよ、と、おんおん泣きじゃくるお子様。

ぶるぅ 「ホントのホントに、サンタさん要らないから!」
ブルー 「ぶるぅ、我儘を言っちゃダメだよ」
ぶるぅ 「分かってるけど…。ぼく、いい子だけど…!」
ブルー 「それなら、みんなを許してあげないとね」

困った挙句の話だから、と生徒会長、こんこんと。

ブルー 「泣くのはやめて、ちゃんと笑顔で」
ぶるぅ 「う、うん…。仕方ないよね…」

行ってらっしゃい、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の涙の笑顔。

ぶるぅ 「マツカの家の、お土産話を聞かせてね!」
一同  (((うっ…)))
ぶるぅ 「御馳走とか、本場ものの素敵なツリーとか!」
一同  (((ううっ…)))

グサグサと心に刺さりまくりで、誰もが俯き加減ですけど。

ぶるぅ 「そうだ、ぼくからも差し入れするね!」
一同  「「「差し入れ?」」」
ぶるぅ 「御馳走もケーキも、沢山作った方がいいから!」

仕込みとかがね、と涙の跡を光らせながらニコニコと。

ぶるぅ 「マツカの家で、みんなで食べてよ!」
一同  (((ううう…)))
Aブルー「なんて健気な話だろうねえ、それに比べて…」

君たちときたら…、とソルジャー、軽蔑の眼差し。

Aブルー「こんな子供を泣かせて、放って、逃亡ってさ…」
ぶるぅ 「いいの、みんなは困ってるから!」
一同  (((あああ…)))

もう無理だ、と一同、顔を見合わせまして。

シロエ 「分かりましたよ、此処でパーティーしましょう」
ぶるぅ 「えっ、ホント?」
キース 「本当だ、男に二言は無い」
スウェナ「女にも無いわね」
ぶるぅ 「やったーっ!」

今年もみんなでパーティー、と飛び跳ねるお子様。
逃亡はパア…。


2020/12/12 (Sat)

 

☆楽しみは御馳走


クリスマスに必ずやって来るのが、迷惑なソルジャーたち。
マツカ君の家に逃亡した場合、ぶるぅに迷惑なわけでして。

ぶるぅ 「良かったぁ、御馳走、うんと張り切るからね!」
ジョミー「もう、それだけが楽しみだよね…」
Aブルー「ぼくの場合も、事情は似たようなものだけど?」

本物の地球の御馳走だしね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「なのに、どうして避けられるのか、謎だってば」
ぶるぅ 「クリスマスは、ぶるぅも悪戯しないのにね…」
キース 「いいんだ、どうせ、あんたは分かっていない」
Aブルー「君に言われる筋合いはないね!」

クリスマスが無い家で育ったくせに、とソルジャーの反撃。

Aブルー「その点、ぼくは心得てるしね、クリスマスを!」
キース 「どうなんだか…」
ブルー 「お祭りだとしか思ってない気がするけどね?」
Aブルー「キースと大して変わらないじゃないか!」

キースの方が酷いかもね、とフフンと鼻を鳴らす人。

Aブルー「アドス和尚から見たら、クリスマスはさ…」
シロエ 「要らないイベントらしいですしねえ…」
Aブルー「そうだろう? でも、ぼくの場合は違うから!」

船を挙げてのビッグイベント、とソルジャー、得意満面。

Aブルー「というわけでね、今年も、いいクリスマスに!」
ぶるぅ 「みんなで楽しくパーティーしようね!」
一同  「「「はーい…」」」

やるしかないし、と誰もが諦めの境地。

Aブルー「楽しみだねえ、地球の御馳走!」
キース 「いっそ食あたりしやがれ、あんたは!」
シロエ 「そうですねえ…。牡蠣なら、ぶるぅに責任は…」
Aブルー「牡蠣?」

美味しいよねえ、とソルジャーの弾ける笑顔。

Aブルー「おまけに地球の海の幸だし、あれは最高!」
シロエ 「聞きましたか? どうやら賛成ですよ」
キース 「ああ。これはいけるかもしれないな」
シロエ 「ガチャになるわけですけどね…」

ガチャに爆死はつきものですし、とシロエ君。
えっと…?


2020/12/13 (Sun)

 

☆生牡蠣がいいな


今年もソルジャーたちとクリスマスで、逃げられない面々。
楽しみは御馳走だけなんですけど、牡蠣に注目する人たち。

Aブルー「牡蠣でガチャって、何の話だい?」
シロエ 「当たり外れの問題ですよ、牡蠣ですから」
キース 「特に生だと、かなり差が出るわけなんだが…」
Aブルー「分かるよ、美味しいのと、そうでないのと!」

天然ものだと、特に差がね、とソルジャーも頷く牡蠣。

Aブルー「生育環境によるんだろうね、同じ海でも」
キース 「潮の流れや、食べたもので変わってくるからな」
Aブルー「美味しいんだよねえ、生の牡蠣はね!」

こう、濃厚で、たまらないよね、とヨダレが零れそうな顔。

Aブルー「いいねえ、ぶるぅ、是非、生牡蠣をね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 最高のを用意するからねーっ!」

何処のがいいかな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もウキウキ。

ぶるぅ 「市場で買うより、直接、行った方がいいかな?」
Aブルー「それ、最高! 地球の海から直送だよね?」
ぶるぅ 「そだよ、獲れたてで、うんと新鮮!」
Aブルー「嬉しいねえ! 氷をたっぷり乗せたお皿に…」

生牡蠣が山盛り、とソルジャーの赤い瞳がキラキラ。

Aブルー「ぼくのぶるぅが、ペロリとやったら困るから…」
ぶるぅ 「大丈夫! その分、多めに買って来るから!」
Aブルー「ありがとう! もう本当に楽しみだよ!」

他にも御馳走がうんと沢山、と話に花が咲きまして…。

Aブルー「そろそろ帰る時間かな? 今日も御馳走様!」
ぶるぅ 「どういたしまして! はい、お土産!」
Aブルー「ぶるぅは、いつも気が利くねえ…。じゃあ!」

またクリスマスに! と、お菓子を抱えて帰って行った人。

キース 「よし、クリスマスに生牡蠣は決定したぞ」
シロエ 「いいですねえ…。ガチャですけどね」
ジョミー「ロシアンルーレットとも言うかもね…」
キース 「とはいえ、一矢報いるには…」

アレしかなかろう、とキース君、ニヤリと。
ガチャって…?


2020/12/14 (Mon)

 

☆ガチャな生牡蠣


今年もクリスマスはソルジャーたちと、ということに決定。
メニューの一つを生牡蠣に決めて、ソルジャー、お帰りに。

キース 「なにしろ、牡蠣は、あたるからな」
シロエ 「あたるとキツイらしいですしね、調理済みでも」
ブルー 「うん、その辺は容赦ないねえ、牡蠣ってヤツは」

まあ、フグほどじゃないけれど、と生徒会長も頷く牡蠣。

ブルー 「わざわざ牡蠣と言ったからには、君たちも…」
シロエ 「もちろん、覚悟はしてますよ」
ジョミー「ガチャで、ロシアンルーレットだよね…」

誰に当たるか分からないから…、とジョミー君。

ジョミー「ガチャと違って、確率、分からないけどさ」
サム  「でもよ、ガチャの方もよ、怪しいって聞くよな」
シロエ 「らしいですねえ、その通りには出ないとか…」

だから爆死も増えるわけで、とシロエ君、指をチッチッと。

シロエ 「確率アップと聞いて課金で、爆死とかですね」
キース 「生牡蠣の方は、確率アップは出来ないが…」
スウェナ「あたった場合は、爆死以上の悲劇だわよ」
マツカ 「最悪、入院らしいですしね」

そして点滴するそうですよ、とマツカ君が竦める肩。

マツカ 「ですから、ぼくの家でも、生牡蠣は…」
キース 「避けているのか?」
マツカ 「ええ。お客様のご注文がない限りは…」

出しませんね、と御曹司。

マツカ 「どれがあたるか、本当に分からないですし…」
キース 「あの馬鹿が引くのを、皆で祈ろう」
シロエ 「日頃の恨みを、キッチリ返したいですしね」
サム  「あいつが逃れて、他の誰かが引いてもよ…」

そこの所は恨みっこ無しな、と頷き合ってますけれど。

ブルー 「あのねえ…。相手は、ブルーなんだよ?」
キース 「サイオンで当たりが分かるのか?」
ブルー 「それは、ぼくでも分からないけど?」
ぶるぅ 「ぼくも…。あたったら、ごめんね」
シロエ 「問題無いじゃないですか!」

分からないならガチャですよ、とシロエ君。
その通りですね?


2020/12/15 (Tue)








 

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