☆リスクを覚悟で
クリスマスに来るのが決まってしまった、ソルジャーたち。
生牡蠣を注文してお帰りになり、ガチャという話ですけど。
シロエ 「会長も、ぶるぅも、どれか分からないんですし」
キース 「まったくだ。それでこそ、ガチャだ」
ジョミー「あたったら爆死だし、ガチャの逆だけどね」
ガチャは当たってなんぼだしさ、とジョミー君の苦笑。
ジョミー「当たらなかった時が爆死で、課金がパアだし」
サム 「だよなあ…。けどよ、今度のクリスマスはよ…」
スウェナ「あの人があたれば、バッチリ爆死よ!」
そのためだったらリスクも覚悟の上よ、とスウェナちゃん。
スウェナ「私があたって入院したって、誰も恨まないわ」
キース 「俺もだ、親父は怒りそうだがな」
シロエ 「暮れは人手が要りますからねえ、分かります」
ジョミー「でも、大掃除からは逃れられるよ」
そういう意味では楽な年末、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「別の意味で身体にキツイけどさあ、掃除より…」
キース 「ベッドでスマホの方が楽だな」
シロエ 「でも、せっかくのガチャですしねえ…」
サム 「あいつにあたって欲しいよな、うん」
当たりますように…、とサム君、合掌。
サム 「キース、お前も祈っとけよ」
キース 「御本尊様に叱られそうだが…」
ブルー 「それ以前に、相手はブルーなんだよ?」
よく考えてみるように、と生徒会長。
ブルー 「SD体制で苦労どころか、何処の出身だっけ?」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「逃げ出す前だよ、改造前のシャングリラで」
一同 「「「あっ…」」」
そういえば…、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「研究所で人体実験でしたっけ…」
キース 「牡蠣にあたるどころの騒ぎじゃないな…」
ブルー 「文字通り、死ぬ目に遭っている筈だけどね?」
ジョミー「じゃあ、牡蠣なんかは…」
ブルー 「あたるくらいのが、美味しいのかも…」
フグだって通はそうだから、と言ってますけど。
マジですか…?
2020/12/16 (Wed)
☆有り得ない爆死
今年もクリスマスはソルジャーたちと一緒、決定ですけど。
ソルジャーが注文して帰った生牡蠣、それに期待なのに…。
ジョミー「あたるくらいが美味しいって…。フグが?」
ブルー 「うん。通は、しびれるのが好みらしいよ」
シロエ 「しびれって…。死んでしまうじゃないですか!」
ブルー 「だから、軽めに! 死なない程度に」
唇とかがビリビリとね…、と生徒会長、怖い台詞を。
ブルー 「フグでそれだから、ブルーの場合も…」
キース 「生牡蠣は、あたるくらいが美味いのか!?」
ブルー 「どうだろう? 吐き気や下痢だし…」
シロエ 「違うと思いたいですが!」
喜ばせたくはないんですよ、とシロエ君の悲鳴。
シロエ 「そんな、あたって美味しいだなんて!」
サム 「でも、あいつなら、ありそうだぜ…」
スウェナ「それより、耐性があるんじゃないかしら?」
大抵の毒は効かなかったような…、とスウェナちゃん。
スウェナ「人体実験で試されすぎて、薬物だって…」
キース 「そうだった…。そうなると、牡蠣も…」
ブルー 「平気かもねえ、毒としては基本の内だしさ」
一同 「「「うわー…」」」
もしかして墓穴を掘っただろうか、と誰もがガクブル。
シロエ 「ガチャで爆死は、絶対しないわけですね?」
ブルー 「そう思った方がいいだろうねえ…」
キース 「あっちのぶるぅも、あたらんだろうな…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅの胃袋、凄いからね!」
食あたりなんかしないもん! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「でもでも、牡蠣は直接買いに行くから…」
ブルー 「あたる確率は低いと思うよ?」
その辺で売ってるヤツよりはね、と生徒会長の慰め。
ブルー 「とはいえ、ゼロとは言えないのがねえ…」
キース 「キャプテンも恐らく、平気だろうな…」
ブルー 「あの人は普通なんじゃないかな?」
シロエ 「本当ですか? じゃあ…」
代わりにあたって頂きましょう、とニヤリ。
それもいいかも…。
2020/12/17 (Thu)
☆爆死はヤバい人
クリスマスはソルジャーたちとパーティー、お約束の展開。
ソルジャーが注文して帰った生牡蠣、爆死に期待の筈が…。
シロエ 「誰かさんの代わりに、キャプテンが爆死ですよ」
ジョミー「あの人にだって、やっぱり恨みはあるもんね…」
キース 「なんだかんだで、セットものだからな」
普段は姿を見せないんだが…、とキース君も苦い顔付き。
キース 「あの馬鹿が色々やらかす裏には、あの人がだ…」
シロエ 「いるのは間違いないですからねえ…」
サム 「例のキノコも、そのせいだしよ」
スウェナ「そうね、キャプテンがあたればいいのよ」
当分、静かになると思うわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「懲りてくれれば、足も遠のくかもしれないし…」
シロエ 「いいですね、それ!」
キース 「学習能力があれば、だがな」
ブルー 「それはいいけど、時期が問題なんだよねえ…」
分かってるかな、と生徒会長の問い。
ブルー 「あたるのは、キャプテンなんだけど?」
シロエ 「シャングリラなら、休暇モードでしょう?」
サム 「うんうん、SD体制の世界でもよ…」
キース 「クリスマス辺りから、平和な筈だが?」
ニューイヤーもパーティーなんだしな、とキース君。
キース 「俺より、よっぽど暇だと思うぞ」
ブルー 「そこなんだよ。暇だってことは、ブルーとは?」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「ブルーと過ごせる時間はどうかな、って」
夫婦水入らずの時期の筈だよ、と生徒会長の指摘。
ブルー 「そんな時期にさ、牡蠣にあたって寝込んだら…」
一同 「「「うわー…」」」
とんでもないことになりそうな気が、と誰もが顔面蒼白。
シロエ 「か、会長…。ヤバくないですか、それ?」
ブルー 「思いっ切りヤバいと思うけれどね?」
ジョミー「誰が言い出したんだっけ、牡蠣…」
キース 「俺の記憶が確かなら、シロエだ」
サム 「シロエだよなあ?」
シロエだ、シロエだ、とシロエ君に視線が集中。
戦犯ですか…?
2020/12/18 (Fri)
☆避けたい生牡蠣
クリスマスはソルジャーたちとパーティー、問題は生牡蠣。
ソルジャーが注文したんですけど、あたった時が大変で…。
ジョミー「どうするのさ、キャプテンがあたったら…」
サム 「シロエが言わなきゃ、生牡蠣なんてよ…」
スウェナ「メニューに入らないわよねえ?」
シロエ 「そ、そうでしょうか…? でも、旬ですし…」
パーティーには似合いの食材ですよ、とシロエ君、必死。
シロエ 「ですから、ぼくが言わなくても…」
ぶるぅ 「んとね、生でなければ、出したかもだけど…」
キース 「生牡蠣ってヤツは出さないんだな?」
ぶるぅ 「そだよ、キースが忙しくなる時期だから…」
あたるリスクは避けたいもんね、と流石な気配り。
ぶるぅ 「あたっちゃったら、除夜の鐘の準備とかが…」
サム 「うんうん、マジで滞るもんな」
キース 「聞いたか、シロエ? お前が戦犯ということだ」
シロエ 「せ、戦犯ですか…?」
まだ、キャプテンはあたってません、とシロエ君、真っ青。
シロエ 「なのに、戦犯は酷いです!」
キース 「だが、責任の所在はだな…」
ジョミー「ハッキリさせておきたいよねえ?」
誰かさんが怒鳴り込んで来た時に備えて、とジョミー君。
ジョミー「シロエを突き出せば、丸く収まるってことで」
キース 「どうされるのかは知らんがな」
サム 「拉致なんでねえの? 看護要員で」
スウェナ「ありそうだわねえ…」
あの人がやる筈がないし、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「洗面器を抱えて走るわけよね」
キース 「掃除と洗濯もやらされそうだな」
ブルー 「だろうね、頑張って働いてくれたまえ」
それが嫌なら頭を使え、と生徒会長の突き放し。
ブルー 「生牡蠣を却下して、別メニューとかね」
ぶるぅ 「そだね、前の日までなら、替えられるから」
シロエ 「ぼくがメニューを考えるんですか?」
ブルー 「無理なら、生牡蠣で決定だよ」
午前0時ギリギリまで待とう、という提案。
どうなるやら…。
2020/12/19 (Sat)
☆止めて駄目なら
やって来ました、クリスマスイブ。生徒会長宅に集う面々。
ソルジャーたちの登場待ちで、注目を浴びているシロエ君。
サム 「おい、どうすんだよ、生牡蠣の件」
ぶるぅ 「シロエ、なんにも言って来なかったし…」
ブルー 「仕入れるしかないよね、ぶるぅとしてもさ」
ぶるぅ 「そうなの! 大丈夫だとは思うけど…」
あたるリスクはゼロじゃないもん、と心配そうなお子様。
ぶるぅ 「シロエ、ホントにこれで良かったの?」
シロエ 「ぼくも色々、考えました!」
キース 「でもって、腹を括ったんだな?」
シロエ 「はい! キャプテンを止めるのが一番ですが…」
駄目だった時は、生贄ですよ、とシロエ君が立てる親指。
キース 「いい覚悟だ。頑張って看病して来い」
シロエ 「いえ、行くのは、ぼくじゃありませんから」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「喜んで志願しそうな人材を思い付きました!」
任せておけば安心です、とシロエ君、ニッコリ。
ジョミー「そんな人って、誰かいたっけ?」
キース 「いや、知らないが…」
シロエ 「皆さんも、聞けば納得ですよ。あ、そろそろ…」
??? 「こんにちはーっ!」
来たよ、とソルジャー御一行様(会話表記はAつき)登場。
Aブルー「さあ、賑やかにパーティーしよう!」
A船長 「皆さん、よろしくお願いします」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ いっぱい食べるんだもんね!」
ぶるぅ 「いらっしゃい! 御馳走の用意、するからね!」
たちまちズラリと並んだ御馳走、生牡蠣もドッサリ。
Aブルー「ありがとう、生牡蠣も用意してくれたんだ?」
A船長 「地球ならではの海の幸ですね」
美味しそうです、とキャプテン、生唾ですけど。
シロエ 「あの…。召し上がらない方がいいと思います」
A船長 「は? 私が、ですか?」
シロエ 「ええ。生牡蠣は、たまに、あたりますから…」
Aブルー「そうだったねえ!」
新鮮でもあたるらしいよね、と知っていた人。
承知の上…?
2020/12/20 (Sun)
☆食べまくる人たち
ソルジャーたちを迎えてパーティーな、クリスマスイブ。
生牡蠣もドッサリありますけれど、リスクを承知だった人。
Aブルー「ぼくはあたっても平気なんだけど、普通はね…」
A船長 「大変だそうですね、あたったことはないですが」
シロエ 「ご存じなら、召し上がらないで下さい!」
Aブルー「何を言うのさ、ケチケチしない!」
こんなチャンスはそうそう無いよ、とソルジャー、即答。
Aブルー「年に一度の、ハーレイが寝込んでも大丈夫な…」
A船長 「クリスマスとニューイヤーの時期ですからね」
生牡蠣、食べ放題ですよ、とキャプテン、早速、口に。
A船長 「美味しいです! この生牡蠣は最高ですね」
Aブルー「どれどれ? ホントだ、これはいいねえ!」
ぶるぅ 「朝一番に仕入れて来たの! 天然ものだよ!」
A船長 「地球の海から直送ですか、もうこれだけで…」
来た甲斐があったというものです、と御機嫌なキャプテン。
A船長 「これは幾つでも食べられますよ」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
サム 「すげえ食いっぷり…」
キース 「殻を撒き散らしながら、ペロリだな…」
大食漢の胃袋に消えても、どんどん追加される生牡蠣。
A船長 「他の御馳走も素晴らしいですが…」
Aブルー「生牡蠣の食べ放題っていうのがいいねえ!」
キース 「やはり止められなかったか…」
Aブルー「何か問題があるのかい?」
あたる件なら承知してるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「あたっちゃっても、御愛嬌ってね!」
シロエ 「で、ですが…」
Aブルー「なにさ、ハッキリ言いたまえ」
シロエ 「そ、そのぅ…。お困りになるのでは…」
せっかくの長期休暇がパアで、とシロエ君、俯き加減。
シロエ 「キャプテンが寝込んでしまわれると…」
Aブルー「シャングリラなら、大丈夫!」
シロエ 「いえ、そうじゃなくてですね…」
Aブルー「誰が困るんだい?」
もっとハッキリ、と言ってますけど。
生牡蠣、食べまくり…。
2020/12/21 (Mon)
☆寝込むと困る理由
クリスマスイブは、ソルジャーたちを迎えてパーティー。
ソルジャーがリクエストした生牡蠣、大好評ですけれど…。
Aブルー「ぼくのハーレイが寝込むと、誰が困るって?」
シロエ 「ズバリ言うなら、あなたですけど」
Aブルー「ぼくだって!?」
なんで、とソルジャー、不思議そうな顔。
Aブルー「ハーレイが牡蠣にあたっても、船の仲間には…」
A船長 「私がきちんと言い訳しますし、ブルーには…」
何の迷惑もかかりませんよ、とキャプテンも。
A船長 「それより、せっかくの牡蠣を楽しみませんと」
Aブルー「そうだよねえ!」
シロエ 「で、でも…。夜にお困りになりませんか?」
Aブルー「夜? そりゃまあ、夜中に何回もさ…」
トイレは大変だろうけど、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「だけど、ハーレイは頑丈だしね!」
A船長 「悪いのは耳だけですからね」
シロエ 「いえ、そのぅ…。夜のお楽しみの件なんです…」
ぼくは詳しくないんですけど、と声が小さくなるシロエ君。
シロエ 「いつも法要をなさってらっしゃる、アレですよ」
Aブルー「あっ…!」
A船長 「ど、どうしましょう、ブルー…」
もう手遅れだと思いますが、とキャプテン、顔面蒼白。
A船長 「すみません、寝込んでしまった場合は…」
Aブルー「分かってるってば、お預けだ、ってね」
仕方ないけど、とソルジャー、超特大の溜息を。
Aブルー「注文したのは、ぼくなんだしさ…」
シロエ 「じゃあ、いいんですか?」
Aブルー「ちっとも良くない!」
生牡蠣を勧めたのは誰だったっけ、と赤い瞳に物騒な光。
Aブルー「美味しいからねえ、夜の生活に関してはさ…」
A船長 「許して頂けるのですね?」
Aブルー「もちろん、君は許すってば。でもねえ…」
A船長 「言い出した人を処分なさるのでしょうか?」
Aブルー「当然だよね!」
一同 (((や、やっぱり…)))
死亡フラグだ、と皆の視線がシロエ君に。
逃げられますか…?
2020/12/22 (Tue)
☆拉致監禁より看病
ソルジャーたちを迎えてのクリスマス、生牡蠣が大好評。
けれど生牡蠣はあたるわけでして、それが問題になった今。
Aブルー「言い出しっぺは、処分するしかないだろう?」
A船長 「ですが、世界が違いますから…」
Aブルー「問題無いよ、今は冬休みの最中だからね」
拉致監禁しても問題無し! とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「そして、生牡蠣の言い出しっぺは…」
キース 「断っておくが、俺ではないぞ」
ジョミー「ぼくも違うよ!」
サム 「俺も誓って潔白だぜ」
違うと主張しまくる面々、視線は揃ってシロエ君の上に。
Aブルー「シロエだったと思ってたけど、シロエかな?」
シロエ 「はい、そうです!」
逃げも隠れもしませんから、と天晴な名乗り。
シロエ 「拉致監禁はかまいませんけど、それよりも…」
Aブルー「拷問の方がお好みなのかな?」
A船長 「人体実験かもしれませんよ」
好奇心旺盛な方ですからね、とキャプテン、怖すぎる台詞。
A船長 「機械弄りに役立てたいとか、有り得ますから」
Aブルー「なるほどねえ…。じゃあ、腕によりをかけて!」
シロエ 「いえ、看病をさせて頂きたいと…」
お世話が大変でしょうから、とシロエ君の提案。
シロエ 「全快なさるまで、つきっきりで頑張りますよ」
Aブルー「聞いたかい? なんとも頼もしいねえ!」
A船長 「ええ、安心して食べられますね」
生牡蠣を、とキャプテン、再び頬張る生牡蠣。
A船長 「万一の時は、よろしくお願いします」
シロエ 「任せて下さい、体格はいいし、頑丈ですし」
Aブルー「君がかい?」
シロエ 「そう見えますか?」
こんなに細い腕なんですが、とシロエ君が差し出す腕。
シロエ 「体格だって、腕に見合っています」
Aブルー「えっと…? サムに代理を頼むだとか…?」
シロエ 「違いますってば、ズバリ、教頭先生です!」
一同 「「「ええっ!?」」」
そう来たか、と誰もがビックリ仰天。
教頭先生ですって…?
2020/12/23 (Wed)
☆派遣向きな人材
クリスマスはソルジャーたちとパーティー、生牡蠣が好評。
けれどリスクが高いわけでして、あたった場合が問題で…。
キース 「おい、教頭先生を派遣する気か!?」
シロエ 「そうですけど?」
喜んで行って下さるでしょう、とシロエ君、ニコニコ。
シロエ 「看病の間は、ずっと青の間で暮らせますしね」
ジョミー「あー…。顔だけはブルーにそっくりだもんね」
サム 「二十四時間一緒なだけで、嬉しいってか?」
たとえキャプテンの看病でもよ、とサム君たちも納得。
サム 「教頭先生、ブルーにぞっこんだしなあ…」
ブルー 「実に迷惑な話だけどね!」
Aブルー「じゃあ、借りてっていいのかな?」
シロエ 「どうぞどうぞ、ご遠慮なく」
ぼくの代わりに、こき使って下さい、と悪魔の微笑み。
シロエ 「本当に頑丈ですからね」
Aブルー「うん、知ってる。オモチャにもいいねえ…」
A船長 「あの方は鼻血体質でらっしゃいますが?」
Aブルー「だからこそだよ、看病の合間に色々とね!」
ぼくの着替えも披露しなくちゃ、と楽しそうな人。
Aブルー「もちろん、お風呂も一緒に入って…」
A船長 「そ、それは私が困るのですが!」
Aブルー「浮気じゃないよ、背中を流して貰うだけ!」
A船長 「なら、いいですが…」
浮気をされては浮かばれません、とキャプテン、悪い顔色。
A船長 「私がお相手出来ないのは仕方ないですが…」
Aブルー「分かってるってば、君は苦しんでるんだし…」
その側で浮気なんかはしないよ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「だから安心して、生牡蠣を存分にね!」
A船長 「はい、ありがとうございます!」
頂きます、とキャプテンが美味しそうに頬張る生牡蠣。
A船長 「万が一があっても、これで心配要りませんしね」
Aブルー「シロエのアイデアに感謝だよ、うん」
シロエ 「いいチョイスでしょう?」
Aブルー「最高だよ!」
いっそあたって欲しいくらい、と弾ける笑顔。
爆死希望…?
2020/12/24 (Thu)
☆あたらない牡蠣
ソルジャーたちとクリスマスパーティー、大好評な生牡蠣。
あたった場合が大変ですけど、シロエ君が素晴らしい案を。
Aブルー「ハーレイがあたった時には、ハーレイが二人!」
A船長 「そうなりますねえ、寝込んだ私と、こちらの…」
Aブルー「ヘタレなハーレイが揃うわけだよ!」
なんとも素敵な光景だよね、とソルジャー、ウットリ。
Aブルー「君の看病に励むハーレイも、なかなかに…」
シロエ 「いいものでしょう?」
Aブルー「うん、君が来るより、よっぽどいいよ!」
是非とも見てみたいんだけど…、とウキウキと。
Aブルー「でもねえ、あたってくれるかどうかは…」
ブルー 「ハッキリ言うけど、確率は低いよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 凄く綺麗な海の牡蠣だし!」
夏の生牡蠣で有名なトコだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「岩牡蠣って言うの、夏でもあたらないの!」
ブルー 「そうなんだよねえ、岩牡蠣は養殖なんだけど」
Aブルー「ちょっと待ってよ、牡蠣って、夏はさ…」
生で食べないモノなんじゃあ…、とソルジャーの問い。
Aブルー「何処かで聞いたよ、夏はダメだと!」
ブルー 「そうだよ、世間一般にはさ…」
ぶるぅ 「Rのつく月しか、食べちゃダメなの!」
Aブルー「やっぱりねえ…。それなのに、夏も生だって?」
つまり、生でもあたらないんだね、とソルジャー、念押し。
Aブルー「普通はあたる夏でも、あたらないんなら…」
ブルー 「旬の季節だと、尚更だよね」
Aブルー「…あたらないわけ?」
ぶるぅ 「えっとね、運かな?」
運の問題かな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が傾げる首。
ぶるぅ 「確率はゼロじゃないと思うの、牡蠣だから」
ブルー 「貝の性質上、ゼロではないね。それに生だし…」
Aブルー「ぼくとしては、あたって欲しいんだけど!」
A船長 「なんですって!?」
Aブルー「君が二人に増えるんだからね!」
夢のようじゃないか、と赤い瞳がキラキラと。
爆死しろと…?
2020/12/25 (Fri)
☆あたって欲しい人
クリスマスパーティーの御馳走に生牡蠣、大好評ですけど。
あたった場合が悲惨なブツで、キャプテンが心配なのに…。
Aブルー「ハーレイ、もっと食べたまえ! 生牡蠣を!」
A船長 「美味しいから…ではなさそうですね?」
Aブルー「君があたれば、素敵な年末になりそうだしね!」
青の間に君が二人なんだよ、とソルジャー、ウットリ。
Aブルー「見ているだけで、きっと心が潤うってば!」
A船長 「私が苦しんでいても…ですか?」
Aブルー「君の苦痛は、美味しい生牡蠣でチャラ!」
美味しく食べた結果だしね、とニコニコニコ。
Aブルー「どんどん食べて、確率アップ!」
A船長 「はあ…。まあ、美味しいのは確かですしね」
この際、大いに味わいます、とキャプテンが頬張る生牡蠣。
A船長 「おっと、そちらのターキーも頂けますか?」
ぶるぅ 「キャビアもあるし、他のも好きなだけどうぞ!」
A船長 「ありがとうございます!」
Aブルー「ほら、他のみんなも食べて、食べて!」
クリスマスだしね、とソルジャーが突き上げる拳。
Aブルー「今夜は寝落ちするまで騒いで、明日はさ…」
Aぶるぅ「サンタさんだーっ!」
ぶるぅ 「楽しみーっ!」
Aブルー「ぼくも楽しみだよ、牡蠣の結果が!」
いつ頃、結果が出るんだろう、と首を傾げる人。
Aブルー「明日の朝には出てるかな?」
ブルー 「そうだね、多分…」
Aブルー「あたりますように!」
ハーレイがあたってくれますように、とソルジャー、合掌。
Aブルー「キースも祈ってくれるよね?」
キース 「はあ?」
Aブルー「確率アップの祈願だってば!」
キース 「そう来たか…」
まあいいが、と副住職が唱えるお念仏。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「いいねえ、あたりそうな感じで!」
シロエ 「クリスマスにお念仏ですか…」
Aブルー「細かいことは気にしない!」
要はあたればいいんだからさ、と弾ける笑顔。
どうなるんでしょう…?
2020/12/26 (Sat)
☆お念仏もいけます
あたると怖い生牡蠣ですけど、あたるのを期待している人。
ソルジャーがキャプテンに勧めまくって、それは賑やかで。
Aブルー「キース、もっと心をこめて、お念仏をね!」
ジョミー「鐘と木魚もいいんじゃないかな、お念仏だし」
スウェナ「でも、クリスマスよ?」
キース 「いや、いける。ちゃんと前例があるからな」
任せておけ、と副住職の太鼓判。
キース 「ぶるぅ、鐘と木魚を頼む」
ぶるぅ 「オッケー!」
たちまち用意で、副住職が鐘と木魚で朗々と。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏♪」
ぶるぅ 「わぁっ、ジングルベルだあ!」
Aブルー「へええ…。南無阿弥陀仏で歌えるんだね」
キース 「布教師をやっている大先輩に教わったんだ」
クリスマスでもお念仏だ、とジングルベルのメロディーで。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏~♪」
Aブルー「いいねえ、ハーレイがあたりますように!」
みんなも歌って、とソルジャーの音頭。
Aブルー「ほら、生牡蠣にあたるようにね、お念仏!」
一同 「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏~♪」」」
ジングルベルだけに抵抗ゼロで、歌って騒いで、お念仏。
一同 「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏~♪」」」
ぶるぅ 「あのね…。サンタさん来るから、寝てもいい?」
ブルー 「うん、ぶるぅも一緒に寝ておいで」
ぶるぅズ「「はーい!」」
おやすみなさぁーい! とお子様が去っても、パーティー。
Aブルー「どんどん食べて、寝落ちするまで!」
キース 「当然だ! 食べて飲まずにやってられるか!」
ジョミー「ジングルベルで南無阿弥陀仏だもんね…」
凄いクリスマス、と笑い合う間に、一人、二人と寝落ちで。
ぶるぅ 「おはよーっ! サンタさん、来てくれたよー!」
Aぶるぅ「見て見て、アヒルちゃんのお風呂グッズ!」
Aブルー「あれっ、寝ちゃってた…。ハーレイは?」
シロエ 「寝てますよ」
凄いイビキで、とシロエ君が指差すキャプテン。
体調は…?
2020/12/27 (Sun)
☆爆死したガチャ
ジングルベルのメロディーでお念仏、凄かったクリスマス。
一夜が明けてクリスマス当日、サンタは無事に来ましたが。
Aブルー「気持ち良さそうだけど、あたったのかな?」
ブルー 「あたっていたら、爆睡なんかは出来ないかと…」
Aブルー「お酒が睡眠薬ってことは?」
ブルー 「うーん…。まるで無いとは言えないかもね」
それなら吐き気は感じないかも、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、お腹を壊す方はさ…」
キース 「腹が鳴るとか、それっぽいのがあると思うぞ」
Aブルー「ええっ? それじゃあ…」
A船長 「うーん…。あっ、皆さん、おはようございます」
いい朝ですね、とキャプテン、爽やかにお目覚め。
A船長 「あの…。何か?」
Aブルー「ハーレイ、身体は?」
A船長 「ああ、牡蠣ですか…。申し訳ないですが…」
この通り、ピンピンしておりますし、と詫びるキャプテン。
A船長 「看病の必要は無さそうですね」
Aブルー「酷いよ、ハーレイが二人になる筈だったのに!」
キース 「気の毒だったな、見事に爆死だ」
シロエ 「ガチャに爆死はつきものですしね」
仕方ないですよ、とシロエ君、クスクスと。
シロエ 「皆さん、元気で、いい新年を迎えて下さい」
A船長 「ありがとうございます。皆さんの方も」
Aブルー「和やかに挨拶なんかいいから!」
もっと生牡蠣、とソルジャー、泣きそうな顔。
Aブルー「ぶるぅ、仕入れて来てくれる?」
ぶるぅ 「いいけど、今日は帰るんでしょ?」
シロエ 「お帰りになった後までは、ですね…」
ブルー 「面倒見られないからね!」
自己責任でやってくれたまえ、と生徒会長の突き放し。
ブルー 「君が看病して、年末年始を潰すんだね」
Aブルー「ちょ、そんなのは困るって!」
ブルー 「じゃあ、諦めるしかないってば」
Aブルー「せっかくのチャンスだったのにーっ!」
シロエ 「それを爆死と言うんですよ」
ガチャはそういうものですから、と宣告が。
爆死エンド…。
2020/12/28 (Mon)
☆大晦日は元老寺
生牡蠣でガチャだったクリスマスも終わり、今日は大晦日。
今年も元老寺で除夜の鐘でして、路線バスで到着した面々。
シロエ 「寒いですねえ、バスの中は暖かかったのに…」
サム 「しょうがねえだろ、予報は雪だぜ」
マツカ 「車を出せば良かったですね」
スウェナ「それよ、どうして思い付かなかったのかしら…」
VIP待遇な人もいるのに、とスウェナちゃんの溜息。
シロエ 「会長ですよね、あっ、あのタクシー!」
サム 「黒塗りだしよ、間違いねえな」
寒風の中、山門を目指して歩く途中に、追い越すタクシー。
ぶるぅ 「かみお~ん♪」
ブルー 「こんにちはーっ!」
ちゃんと来たね、と窓から手を振る、いわゆるVIP。
シロエ 「悔しいです…」
サム 「あっちは銀青様だもんなあ…」
山門前に横付けなタクシー、降り立った生徒会長の笑顔。
ブルー 「ほら、早く! 中に入れば暖かいからね」
シロエ 「言われなくても、分かってます!」
キース 「山門の前で怒鳴るな、シロエ」
みっともないから、早く庫裏へ、と法衣の副住職が登場。
ジョミー「庫裏は暖房、効いてるよね?」
キース 「もちろんだ。銀青様に失礼があってはいかん」
どうぞお入りを、と庫裏に案内されまして。
キース 「俺は準備で忙しいから、何も出来んが…」
ブルー 「いいって、ぶるぅがいるからね」
ぶるぅ 「コーヒーも紅茶も、ココアも淹れるよ!」
お菓子もあるし、と早速、テキパキ働くお子様。
ぶるぅ 「はい、熱いから気を付けてね!」
ジョミー「ありがとう!」
シロエ 「もう大晦日なんですねえ…」
誰かさんのガチャが爆死で良かったですよ、とシロエ君。
シロエ 「もし、キャプテンが牡蠣にあたっていたら…」
サム 「教頭先生、年末年始は拉致されてたよな」
ブルー 「でもって、ブルーが毎日、自慢しに来てたよ」
一同 「「「うわー…」」」
嫌すぎるコースだ、と誰もがガクブル。
そんな年末年始は勘弁…。
2020/12/29 (Tue)
☆ヘマが多かった人
今年も大晦日は元老寺で除夜の鐘、庫裏に集っている面々。
夜になるまで待機ですけど、キース君だけは多忙な時間。
ジョミー「教頭先生の拉致だけで、終わらなかったんだ?」
ブルー 「だって、相手はブルーだよ?」
シロエ 「そこまでは考えていませんでした…」
生牡蠣ガチャが爆死で、本当に良かったです、とシロエ君。
シロエ 「危うく、ぼくも年越しで吊るし上げですよ」
サム 「当然だぜ。来年はヘマをするんじゃねえぞ」
スウェナ「今年は何度か、やらかしたわよね」
シロエ 「言わないで下さい…」
戦犯はキース先輩の専売特許だったのに、と反省モード。
シロエ 「キース先輩の祟りでしょうか?」
マツカ 「まだ生きてると思いますけど…」
ジョミー「生霊かな?」
サム 「そこまで執念深くはねえだろ」
単にシロエが間抜けなだけだぜ、とサム君、キッパリ。
サム 「除夜の鐘で、きちんと祓っとけよな」
シロエ 「そうします!」
来年こそは心機一転、と誓うシロエ君、やがて日も暮れ…。
キース 「晩飯が済んだら、準備を頼むぞ」
ブルー 「分かってるってば、ちゃんと着替えるよ」
ぶるぅ 「ぼくも、お供の小僧さんだもーん!」
除夜の鐘だあ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の弾ける笑顔。
ぶるぅ 「ブルーは偉いから、暖かいテントがあるもんね」
ジョミー「どうせ、ぼくたちはテント無しだよ…」
寒い所で行列なんだ、と愚痴る間に、生徒会長たちは出発。
シロエ 「会長、ホントにVIPですよね…」
ジョミー「緋色の衣はダテじゃないよね」
サム 「俺たちも、早く出世をしてえよな」
ジョミー「お断りだし!」
縁起でもない、と拒否る僧籍な人。
ジョミー「でも、除夜の鐘は撞いちゃうけどね」
シロエ 「ぼくも撞きますけど、お坊さんとは無関係です」
スウェナ「あらまあ、今年も凄い行列だわよ」
マツカ 「出遅れたみたいですね…」
おまけに雪まで、と御曹司が吐く白い息。
降り始めましたね…。
2020/12/30 (Wed)
☆除夜の鐘でお祓い
今年もいよいよ締め括りでして、除夜の鐘の列に並ぶ面々。
雪まで降って来たんですけど、行列している人がズラリと。
シロエ 「この様子だと、撞ける頃には年が明けてますね」
ジョミー「1時とかにならなきゃいいけどね…」
キース 「なんだ、こんなに後ろの方か。ご苦労だな」
サッサと並ばないからだ、とキース君が横目で見て通過。
ジョミー「なにさ、アレ!」
スウェナ「シーッ! おぜんざいにありつけなくなるわよ」
シロエ 「そうですよ。イライザさんに告げ口されたら…」
サム 「この寒いのに、お接待無しはキツすぎるぜ」
逆らうんじゃない、と皆が諭す中、銀青様がテントの外へ。
マツカ 「時間ですね」
シロエ 「雪だと、雰囲気ありますねえ…」
スウェナ「テレビ局の取材が無いのが残念だわね」
有名どころのお寺に行ってるから、とスウェナちゃん。
スウェナ「でも、元老寺だって人気なのよね」
サム 「ブルーが来るのもデカイよな」
シロエ 「超絶美形の高僧ですしね。あっ、撞きますよ」
ゴーン…、と緋色の衣の生徒会長が最初の鐘を。
ジョミー「うん、アレだけは憧れるかな…」
スウェナ「目立つからでしょ?」
ジョミー「そう! でも、お坊さんにはなりたくないし…」
サム 「来年こそは、って、ならねえのかよ?」
修行に行くなら付き合うぜ、とサム君が立てる親指。
サム 「今からでも、充分、間に合うからよ」
ジョミー「行かないってば!」
シロエ 「失言するヤツ、ジョミー先輩にお譲りしますよ」
ジョミー「それも要らない!」
除夜の鐘で祓っておかなくちゃ、とジョミー君。
ジョミー「来年はいい年にしたいんだから!」
サム 「俺もだぜ。お互い、いい年にしような」
シロエ 「来年は失言しませんように…」
スウェナ「巻き添えを食らいませんように…」
マツカ 「除夜の鐘で、しっかり祓っておきましょう」
そうすれば、来年は、いい年に、と誓う御一同様。
皆様も、どうぞ良いお年を~。
2020/12/31 (Thu)