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シャングリラ学園つれづれ語り

☆昔から本堂です


宴会だった元老寺での元日、シロエ君だけが外された展開。
本堂の柱に縛り付けられ、暖房も切られていたわけでして。

Aブルー「ほら、お正月にさ、シロエがさ…」
ブルー 「アレを覗き見してたわけ?」
Aブルー「ニューイヤーのパーティーが、一段落でさ…」

ちょっと青の間に帰った時に、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「何か面白いことは無いかな、って覗いたら…」
キース 「シロエが本堂に縛られていた、と」
Aブルー「そうなんだよ! なんか、しょげちゃってて…」

涙をポロポロ零しちゃって、とクスクス笑い。

Aブルー「ヘマをやらかした末なんだってね、気の毒に」
キース 「あいつのせいで、俺はヤバかったんだぞ!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「自由時間が、大幅に削減されそうだったんだ!」

登校出来る日を減らされて…、と副住職の苦々しい顔。

キース 「なんとか切り抜けられたんだが…」
サム  「シロエの野郎、こう、なんつーかよ…」
ジョミー「一言多いっていう感じでさ…」
ブルー 「自業自得で、ああなったんだよ」

仕方ないよね、と生徒会長も。

ブルー 「その上、狸寝入りで逃げを打つから…」
キース 「俺が処分を任されたんだ」
Aブルー「へええ…。一種の監獄みたいなものかな?」
キース 「俺もガキの頃に、親父にやられたからな!」

反省してろ、とブチ込まれたんだ、と副住職。

キース 「あまつさえ、シロエ以上にハードだったぞ」
ジョミー「まさか、暖房を切るだけじゃなくて…」
サム  「上着無しとか、そんなのかよ?」

アドス和尚ならやりそうだよな、とサム君が竦める肩。

サム  「下着だけで縛っても、おかしくねえしよ…」
ジョミー「それは死ねるよね、あの寒さだと…」
キース 「いや、俺の場合はお念仏だ」
一同  「「「お念仏?」」」
キース 「ひたすら唱えさせられたんだ、あの状態で!」

辛いなんていうモンじゃなかった、と副住職。
それはハードかも…。


2021/01/16 (Sat)

 

☆見たなら救助を


ソルジャーがやって来たわけですけど、シロエ君が話題に。
お正月に縛られた本堂の柱、キース君もやられた刑罰で…。

ジョミー「縛られたままで、お念仏を唱えるわけ?」
キース 「ああ。もちろん水も飲めはしないぞ」

冬でも夏でも、一滴もな…、と副住職の怖すぎる証言。

キース 「疲れて声が嗄れて来てもだ、親父がだ…」
サム  「何処かでチェックしてるのかよ?」
キース 「当然だろうが、あの親父だぞ」

容赦ないのは知ってるだろう、と顰める顔。

キース 「もう無理だ、と止めた途端に、こう、ガラッと」
サム  「本堂の戸が開くってわけな?」
キース 「そういうことだ。サボるんじゃない、と!」

血を吐きそうになるまでだ、と副住職、肩をブルッと。

キース 「その点、シロエは狸寝入りで沈黙だしな…」
スウェナ「ずいぶんマシな扱いだったのね?」
キース 「泣く元気まであったようだしな」
Aブルー「うーん…。でもさ、ホントにしょげてたよ?」

見ていて可哀想なくらいに、と覗き見していたソルジャー。

Aブルー「君たちが楽しくやっていた分、気の毒でねえ…」
キース 「だったら、あんたが助けてやればいいだろう!」
シロエ 「そうですよ! わざわざ来なくてもですね…」

サイオンで縄を解けたんじゃあ…、とシロエ君の疑問。

シロエ 「たったそれだけで、ぼくは自由になれました!」
Aブルー「君は助けて欲しかったのかい?」
シロエ 「スルーするなんて、あんまりでしょう!」
Aブルー「うーん…。選択を誤ったかな…」

ぼくとしたことが、とソルジャーが顎に当てる手。

シロエ 「ええ、明らかに間違えましたね!」
Aブルー「なるほどねえ…」

やっぱり助けるべきだったんだ、とソルジャー、溜息。

Aブルー「あそこでシロエを助けていたら、今頃は…」
シロエ 「えっと…? 話が見えないんですけど」
Aブルー「恩返しだってば!」

助けた場合の王道だろう、と言ってますけど。
恩返し…?


2021/01/17 (Sun)

 

☆助けたら恩返し


元日から元老寺の本堂の柱に縛られ、悲惨だったシロエ君。
ソルジャーが覗き見していたらしくて、救助も出来た筈で。

Aブルー「こっちの世界には色々あるよね、恩返しの話が」
シロエ 「鶴とか、浦島太郎の亀でしょうか?」
Aブルー「そう! だから、助けたら恩返しだろう?」

もちろん君もね、とソルジャーが見詰めるシロエ君の顔。

Aブルー「失敗だったよ、あそこで君を助けておけば…」
キース 「恩返しがあった、と言いたいのか?」
Aブルー「うん。シロエもそうだと言っているしね」

ぼくが選択を間違えたと…、とソルジャー、溜息。

Aブルー「恩返しを逃してしまうなんてさ、情けなくて…」
シロエ 「あのぅ…。どういうのを期待してたんですか?」

ぼくの恩返し、とシロエ君の問い。

シロエ 「お小遣いが少ないですから、御馳走とかは…」
Aブルー「そういうのじゃなくて、もっと、こう…」

ぼくが喜ぶものでお願い、とソルジャーの返し。

Aブルー「だけど、シロエにはスキルが無いし…」
シロエ 「何ですか、その失礼な言い方は!」

これでも飛び級なんですよ、とシロエ君の膨れっ面。

シロエ 「本当だったら、もう1学年、下だったんです!」
ジョミー「ずいぶん昔の話だよ、それ」
サム  「ハッキリ言って、時効でねえの?」
シロエ 「先輩たちも失礼ですねえ、本当に!」

今でも頭脳は冴えてるんです、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「スキルが無いなんて、有り得ませんから!」
Aブルー「でもねえ…。君は薬学部じゃないし…」
シロエ 「はあ?」
Aブルー「薬だってば、手っ取り早い恩返しはね!」

お小遣いが無いなら作ればいいし、とアバウトな台詞が。

Aブルー「ぼくの世界には無い素材を使って、凄いのを!」
シロエ 「薬ですか?」
Aブルー「ぼくのハーレイがビンビンになるヤツだよ!」
シロエ 「ちょ、そんなスキルは…!」

持っていませんから、とシロエ君、ワタワタ。
畑違いですね…。


2021/01/18 (Mon)

 

☆知識が無くても


元日にシロエ君が縛られた元老寺の本堂の柱、暖房もオフ。
それを覗き見していたソルジャー、救助は可能でしたけど。

シロエ 「ぼくの趣味は機械弄りですから、薬なんかは…」
Aブルー「知ってるよ。薬学部でも、医学部でもないし…」

恩返しは期待出来ないよね、とソルジャー、溜息。

Aブルー「それで放置にしといたのにさ、本人はさ…」
キース 「助けて貰いたかったようだな、あんたに」
シロエ 「恩返しが必須なら、放置でいいです!」

スキルも無いのに要求されても…、と焦るシロエ君。

シロエ 「ですから、あれで良かったんですよ!」
ジョミー「そうだよねえ…。知識が無いのに、薬ってさ…」
サム  「マジでヤベえよな、バレたら警察っぽいぜ」
ブルー 「そうなるね。もっとも、世の中…」

裏の稼業も多いんだけど、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「野菜を売ってる人なんかは、ソレの典型だよね」
一同  「「「野菜?」」」」
ブルー 「うん。ツイッターで賑やかにやってるよ」
シロエ 「野菜だったら、郊外で売っていますけど?」

農家の無人販売所で…、とシロエ君、怪訝そうな顔。

シロエ 「宣伝しなくても、よく売れてますよ」
ブルー 「ツイッターの野菜は別物だってば、手押しだし」
一同  「「「手押し?」」」
ブルー 「手押しの野菜、でツイッター検索してみたまえ」

大量に引っ掛かって来るから、と言われて、一同、検索。

シロエ 「えっと…? いろんな所で売られてますね」
サム  「よく飛べます、とか書いてあるよな」
キース 「どう見ても、ヤバい薬のようだが?」
ブルー 「その通り!」

ドラッグを売るための宣伝だしね、と生徒会長、しれっと。

一同  「「「ドラッグ?」」」
ブルー 「いわゆる麻薬ってヤツになるかな、どの野菜も」
Aブルー「なるほど、ヤバい薬も堂々と売れる、と…」
シロエ 「あのですね…!」

一緒にしないで貰えませんか、とシロエ君の怒り。
麻薬ですしね…。


2021/01/19 (Tue)

 

☆犯罪は断りたい


元日から元老寺の本堂の柱に縛られ、悲惨だったシロエ君。
それを覗き見したのがソルジャー、けれどスルーな結末で。

シロエ 「ぼくはドラッグは作りませんし、大麻だって…」
ブルー 「まあ、栽培はしないだろうねえ…」
シロエ 「当然です! ですから、何と言われても…」

ご期待には応えられませんから、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「恩返しも絶対、無理ですからね!」
Aブルー「だけど、助けて欲しかったんだろう?」
シロエ 「犯罪に手を染めようとは思いませんよ!」

そのくらいなら放置でいいです、という潔さ。

シロエ 「次があっても、放っておいて頂けますか?」
Aブルー「うーん…。でも、恩返しは急がないから…」

ずっと先でもいいんだよね、とソルジャーが顎に当てる手。

Aブルー「いわゆる出世払いってヤツで、何年先でも」
シロエ 「どうせ、犯罪スレスレでしょう!」

そっちのコースもお断りです、とシロエ君の即答。

シロエ 「捕まったら、シャレになりませんしね!」
サム  「だよなあ、いくらマツカが凄くてもよ…」
スウェナ「犯罪の揉み消しは、しそうにないわね」
マツカ 「そうですね…。出来ないことはないですけど…」

最後の手段というヤツですから、と御曹司。

マツカ 「もっと深刻なケースに備えてですね…」
ブルー 「取っておくよね、普通はね」
シロエ 「ほら、マツカ先輩も、こう言ってますから!」

お縄になるのは御免ですよ、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「出世払いも、謹んでお断りさせて頂きます!」
Aブルー「そうなのかい? ヤバくなくても?」
シロエ 「えっと…? 犯罪じゃないんですか?」

グレーゾーンでもないんでしょうか、とシロエ君の問い。

シロエ 「そういうことなら、考えないでもないですけど」
Aブルー「犯罪どころか、うんと真っ当な代物だよ!」
シロエ 「…本当に真っ当なんですか?」

なんだか信じられませんけど、とシロエ君。
そうでしょうねえ…。


2021/01/20 (Wed)

 

☆怪しくない資格


元日に元老寺でヘマをやらかし、本堂に縛られたシロエ君。
暖房もオフで悲惨だったのを、覗き見したのがソルジャー。

シロエ 「あなたの真っ当は、アテにならない気がします」
Aブルー「失礼だねえ! 真面目に提案しているのにさ…」

次があったら出世払いでいいと、とソルジャー、真剣。

Aブルー「要は返してくれればいいしね、何年先でも」
シロエ 「恩返しは先延ばしでいいと言うんですか?」
Aブルー「そうなんだよねえ、出世払いだからさ」

この先もドジを踏んでいいよ、と太っ腹な台詞。

Aブルー「ちゃんと助けに来てあげるから、検討お願い!」
シロエ 「お願いって辺りが、怪しいように思いますけど」
Aブルー「全然、怪しくないってば!」

これが怪しいなら、お縄な人が既にいるよ、とキッパリと。

Aブルー「とっくの昔に捕まってる人が、若干名だね」
一同  「「「ええっ!?」」」

若干ということは数名なのか、と顔を見合わせる御一同様。

サム  「聞いたかよ、一人じゃねえみてえだぜ?」
ジョミー「若干ってことは、二人はいるよね…?」
スウェナ「そんなヤバイ橋、誰が渡っているっていうのよ」
Aブルー「だからさ、ヤバくないんだよ!」

ホントに少しも怪しくないし…、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「どちらかと言えば、尊敬される道じゃないかと」
一同  「「「はあ?」」」
Aブルー「一般人の目から見たなら、そうじゃないかな」

専門職というヤツだしね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「なんと言っても、資格が必要らしいから…」
シロエ 「資格ですって?」
Aブルー「そう聞いているよ、ぼくも詳しくないけど」

それを目指してる人もいるねえ、と見回す部屋。

Aブルー「だからさ、シロエも出来る筈だよ、そのコース」
シロエ 「教員免許って、持っている人、いましたっけ?」
サム  「いねえだろ?」
シロエ 「うーん…」

何の資格のことでしょうか、と悩む人。
謎ですよねえ…?


2021/01/21 (Thu)

 

☆謎だらけな資格


元日から元老寺の本堂に縛られ、悲惨な目を見たシロエ君。
それを覗き見していたソルジャー、助けなかった話から…。

シロエ 「真っ当な資格を取得して、出世払いですか…」
Aブルー「お得なコースだと思うけれどね?」

取得までの間も、もれなく救助、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「今回みたいな目に遭った時は、駆け付けるから」
シロエ 「あなたが、そこまでするんですよね?」
Aブルー「もちろんだよ! 君の将来のためだしね!」
シロエ 「ぼくだけじゃなくて、あなたもでしょう?」

何か得なことがあるんですよね、とシロエ君、慎重な姿勢。

シロエ 「迂闊に首を縦に振ったら、ドツボな気がします」
Aブルー「大丈夫! それでドツボな人もいるけど…」

そうじゃない人もいるからね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「君の心掛け次第じゃないかな、どう転ぶかは」
シロエ 「ますます謎なんですけれど!」

何の資格の話なのか、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「分からない間は、何ともお返事出来ませんね」
Aブルー「そんなに警戒しなくても…。いい資格だよ?」

頑張れば、未来は安泰だしね、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「高級車で送迎して貰えてさ、御馳走だって…」
シロエ 「…マツカ先輩みたいな話ですね?」
Aブルー「そうかもねえ! ある意味、特権階級だしさ」
シロエ 「でも、この中に複数でしょう?」

マツカ先輩は一人だけですよ、とシロエ君の指摘。

シロエ 「他に該当者は、いませんけれど?」
Aブルー「一人、忘れているってば!」
シロエ 「誰なんです?」
Aブルー「ブルーだよ!」

いい御身分で暮らしてるだろう、とソルジャーが指差す人。

Aブルー「ついこの間も、黒塗りのタクシーに乗ってたし」
シロエ 「まあ…。腐ってもソルジャーですからね」
Aブルー「御馳走だって、ドッサリと!」
シロエ 「それはまあ…」

立場が立場ですから、と大きく頷くシロエ君。
トップですしね…。


2021/01/22 (Fri)

 

☆真似られない資格


元日早々ヘマをやらかし、悲惨な目に遭ったのがシロエ君。
それを覗き見していたソルジャー、スルーしたわけですが。

シロエ 「会長の資格は、ぼくには真似が出来ませんよ」
Aブルー「そう思うのかい?」
シロエ 「サイオンからして、勝負になりませんからね」

何と言ってもタイプ・ブルーですし、とシロエ君。

シロエ 「ぶるぅもタイプ・ブルーですけど、その他は…」
サム  「誰もいねえよな、そんなのはよ」
Aブルー「まあねえ、今の時点だったら、そうだよね」
シロエ 「その話、無理がないですか?」

サイオン・タイプは変わらないでしょう、と投げる質問。

シロエ 「生まれつきのものだと聞いてますけど?」
Aブルー「ああ、その点は間違いないねえ!」

ぼくの世界でも同じだから、と頷くソルジャー。

Aブルー「そのせいで、ぼくはアルタミラでさ…」
シロエ 「酷い目に遭ったそうじゃないですか」

だから、会長の資格にしても…、とシロエ君の真剣な顔。

シロエ 「ぼくがどんなに努力したって、貰えませんね」
Aブルー「それは、ソルジャーの件だろう?」
シロエ 「ソルジャーの話じゃないですか!」

いい御身分な暮らしについて、とシロエ君、キレそう。

シロエ 「マツカ先輩みたいに、高級車に御馳走で!」
Aブルー「誰がそうだと言ったんだい?」
シロエ 「はあ?」
Aブルー「ソルジャーだから、と言い出したのはさ…」

君じゃないか、とソルジャーの反論。

Aブルー「ぼくは一度も、言っていないね!」
シロエ 「でもですね…! いい御身分は会長で…」
Aブルー「うん、其処は間違ってはいないけど…」

肝心の肩書がズレてるんだよ、とソルジャー、ピシャリと。

Aブルー「ソルジャーの他にも、ある筈だよねえ?」
シロエ 「生徒会長の待遇は、普通だと思いますけれど?」
Aブルー「それじゃなくって、もっと他に!」
シロエ 「えーっと…?」

ありましたっけ、とシロエ君が傾げる首。
他に何が…?


2021/01/23 (Sat)

 

☆資格を目指すなら


元日から元老寺の本堂の柱に縛られた、シロエ君ですけど。
それを覗き見していたソルジャー、次は救助するかが問題。

シロエ 「ソルジャー以外で、いい待遇な肩書ですか…」
Aブルー「考えなくても、すぐ分かるだろう?」

大晦日だってそうだったから、とソルジャーからヒントが。

Aブルー「君たちは路線バスだったけれど、ブルーはさ…」
サム  「あー、黒塗りのタクシーな!」
Aブルー「そう! 除夜の鐘の時は、特別なテントも…」

あったんだよねえ、とソルジャー、ズラズラと羅列。

Aブルー「お正月の豪華おせちにしたって、本来はさ…」
キース 「銀青様をもてなすというのが、メインだな」
Aブルー「ほらね、キースもこう言ってるし!」

此処まで来たら分かるだろう、とソルジャー、満面の笑み。

Aブルー「同じ肩書の面子が複数、ドツボにハマるのは…」
シロエ 「ま、まさか、ドツボって、キース先輩ですか?」
Aブルー「そうなるねえ!」

キースの他に誰がいるのさ、とソルジャー、容赦ない台詞。

Aブルー「つまりさ、君もキースたちと同じ資格をね!」
シロエ 「お、お坊さんになれと!?」
Aブルー「何度も言ったよ、うんと真っ当な資格だと!」

少しもヤバくないヤツだしね、と膝を乗り出す人。

Aブルー「今から取得を目指してくれれば、出世払いで…」
サム  「シロエのピンチは、駆け付けるわけな?」
Aブルー「流石、お坊さんの卵は理解が早いね!」

君のお仲間が増えるかもね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「どうかな、ブルー? 弟子をもう一人!」
ブルー 「そう来るわけ?」

まあ、いいけどね、と頷く生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「二人も三人も、そう変わらない気もするし…」
キース 「俺の手伝いが増えるわけだな、その場合」
ジョミー「お盆の棚経、途中で交代して貰えるかも…」
シロエ 「やるとは言っていませんが!」

ぼくの意見は、とシロエ君、ワタワタ。
お坊さんですか…。


2021/01/24 (Sun)

 

☆二番手がいれば


元日から元老寺でヘマをやらかした、シロエ君ですけれど。
今後の救助を申し出たソルジャー、出世払いでいいそうで。

シロエ 「お坊さんなんて、冗談じゃありませんから!」
Aブルー「だったら、ヘマをしない自信はあるのかい?」

一年の計は元旦にあり、って言うしね、とソルジャー。

Aブルー「今年は凄い当たり年かもしれないし…」
スウェナ「それは言えるわね、災難続きになるかもよ?」
シロエ 「でも、一年の辛抱です!」

将来を棒に振るよりマシです、とシロエ君の反論。

シロエ 「キース先輩の二の舞なんかは、御免ですから!」
サム  「あー…。例の厄介な戒名ってヤツな」

あれ以来、疫病仏ってヤツだしよ、とサム君も。

サム  「増殖されたら困るってトコはあるよな、うん」
Aブルー「その点だったら、安心ってね!」

シロエはあくまで、二番手だから、とソルジャーの笑み。

Aブルー「ピンチヒッターみたいなものかな」
一同  「「「ピンチヒッター?」」」
Aブルー「そう! キースが使えない時にさ…」

シロエを使えばいいんだよね、と立てる親指。

Aブルー「今までは上手く回って来たけど、この先はさ…」
キース 「確かに、俺が多忙になるかもしれないな」

璃母恩院でお役でもつけば…、と大きく頷く副住職。

キース 「お盆はともかく、お彼岸となれば抜けられん」
Aブルー「聞いたかい? そういうこともあるからさ…」

シロエがいれば、ぼくも安心、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「出世払いだし、急かしはしないよ」
キース 「やります、と言えばいいわけだな?」
Aブルー「うん、とりあえずは口約束で」

その先は、ゆっくり詰めていこうか、とニコニコニコ。

Aブルー「まずはブルーに、名前を考えて貰ってさ…」
キース 「そうだな、法名は必須だからな」
ブルー 「いい漢字を探さないと…」
シロエ 「要りませんから!」

お坊さんの名前なんか、と焦りまくる人。
さて、どうなる…?


2021/01/25 (Mon)

 

☆口約束でオッケー


元日から元老寺で酷い目に遭ったシロエ君に、救助の話が。
ソルジャーが助けてくれるんですけど、出世払いだそうで。

シロエ 「お坊さんには、絶対、なりませんからね!」
Aブルー「そう言わないでさ、ゆっくりと、こう…」

メリットについて考えてみてよ、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「いいかい、お盆の棚経ってヤツはさ…」
サム  「俺とジョミーで、今の所は間に合ってるしよ…」
キース 「なにしろ、主役を張るのは親父と俺だけだしな」

お供は一人ずついればいいんだ、と副住職。

キース 「シロエも参加するとなったら、最初の年こそ…」
ジョミー「キッチリ、しごかれそうだけれどさ…」
サム  「作法さえバッチリ覚えてしまえば、次回はよ…」

午前中だけとか、そんなんだよな、とサム君も。

サム  「三人で分担制になるから、楽が出来るぜ」
ジョミー「今のぼくたちより、ずっとマシだよ」
Aブルー「やっぱりねえ…。ぼくが思った通りだよ!」

だから、それほど悲観しなくても…、とソルジャーの笑み。

Aブルー「お彼岸だって、キースが出られる間はさ…」
キース 「当然、俺が導師をすることになるな」

あの厄介な仏様は俺の弟子だし、と副住職の渋面。

キース 「こればっかりは、俺にもどうにも出来んのだ!」
Aブルー「ほらね、シロエは、あくまで二番手!」

そうそう出番は回って来ないよ、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「だから安心して、資格を取ってくれればね!」
シロエ 「嫌ですから!」
Aブルー「誰もすぐとは言っていないし、約束だけでも…」

してくれたなら、面倒見るよ、と言うソルジャー。

Aブルー「シロエがピンチに陥った時は、即、救助ってね」
キース 「聞いたか、シロエ? いい話だと俺は思うが」
サム  「うんうん、大船に乗った気分になれるぜ」
Aブルー「口約束でいいんだよ?」
シロエ 「でもですね…!」

口は禍の元なんですよ、とシロエ君、ガクブル。
その通りですね?


2021/01/26 (Tue)

 

☆フリーでいけます


元日からヘマをやって、元老寺の本堂に縛られたシロエ君。
そういう時の救助を申し出たソルジャー、条件があって…。

シロエ 「口約束でも、約束には違いないですよね?」
Aブルー「まあ、そうだよね」
シロエ 「反故にした場合は、どうなるんですか!」

反故にする気しか無いんですけど、とシロエ君の悪い顔色。

シロエ 「でないと、お坊さんにされちゃいますし…」
Aブルー「出世払いだから、延々、逃げてもいいんだよ?」

要は高飛びしなければ…、とソルジャー、太っ腹な返答。

Aブルー「いつかやります、で逃げ続けるのもアリだよね」
サム  「聞いたかよ、シロエ? 逃げていいってよ」
Aブルー「ダメダメ、逃げてしまうのはダメ!」

お坊さんには、いつか必ず…、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「十年先でも、百年先でも、なってくれれば!」
ジョミー「えーっと…。その時まではフリーなんだよね?」
Aブルー「そうだね、普通に高校生を続けていいよね」

決意を固める時までは…、と頷くソルジャー。

Aブルー「君やサムと違って、棚経の手伝いも要らないよ」
スウェナ「いい話じゃないの、受けなさいよ、シロエ!」
サム  「何もしなくていいんだぜ?」

将来、やります、と約束するだけで、とサム君もプッシュ。

サム  「そうすりゃ、次からヘマをしてもよ…」
キース 「もれなく助けて貰えるようだぞ」
Aブルー「そこは、ドーンと任せちゃってよ!」

気付いた時には、即、救助だよ、と太鼓判が。

Aブルー「だからね、やると約束をね!」
シロエ 「いい話かもしれませんね…」
Aブルー「ね、そうだろう? とてもお得だよ!」

そして、ぼくにもお得な話、とソルジャー、ウキウキ。

Aブルー「キースが忙しくなった時にも、安心だしね!」
シロエ 「本当に口約束でいいんですね?」
Aブルー「そうだよ、名前を貰ってね!」
シロエ 「…名前?」

何です、それは、とシロエ君の目が真ん丸に。
名前って…?


2021/01/27 (Wed)

 

☆名前さえあったら


元日からヘマをやらかし、元老寺で縛られていたシロエ君。
ソルジャーはスルーしたんですけど、救助してもいいとか。

シロエ 「名前を貰うって、何なんですか?」
Aブルー「えーっと…。アレって、何だったっけ?」

さっき話題になっていたヤツ、と周囲を見回すソルジャー。

Aブルー「ぼくは、そういうのに疎くてねえ…!」
シロエ 「自分でも分かっていないんですね、その条件?」

そんなのを出されても困るんですが、とシロエ君の返し。

シロエ 「まずは、きちんと詰めて下さい、その辺を」
Aブルー「分かったよ…。ブルーたちに質問なんだけど…」
ブルー 「何なんだい?」
Aブルー「意地悪だねえ、今の流れで分からないかい?」

察して欲しいな、とソルジャー、不満そうな顔。

Aブルー「アレだよ、ほらほら、キースたちのアレ!」
ブルー 「言葉は、もっと正確にね!」
Aブルー「だからさ、アレのことなんだってば!」
キース 「禅問答なら、それもアリかもしれないが…」

あれはそういうヤツだから、と副住職。

キース 「しかしだ、普通の会話だったら…」
ブルー 「アレで済ませるのは、どうかと思うね」

それで、アレとは何のことかな、と生徒会長の質問、再び。

ブルー 「君が知りたいアレというのは…?」
Aブルー「うーん…。なんかアレだよ、漢字のヤツで…」
ブルー 「うん、それで?」
Aブルー「名前だってば、キースたちのね!」

なんて呼ぶのか、ぼくは知らない、と困り顔のソルジャー。

Aブルー「お坊さんモードで使うヤツだよ!」
ブルー 「ああ、法名だね」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! それをシロエにも…」

つけてあげてよ、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「それさえあったら、口約束で放置になっても…」
ブルー 「将来は必ず、お坊さんに、って?」
Aブルー「そういうことだね!」
シロエ 「ちょっと待って下さい!」

それはフラグと言いませんか、とシロエ君、ワタワタ。
確かに…。


2021/01/28 (Thu)

 

☆お好みでどうぞ


元日から元老寺でヘマをやらかし、縛られていたシロエ君。
そんな場合は救助する、とソルジャーの申し出ですけれど。

シロエ 「ああいう名前を、会長がつけるわけですね?」
Aブルー「そうだよ、キースでもいいんだけどさ…」

どっちがいいかな、とソルジャーの問い。

Aブルー「キースよりかは、ブルーの方が有難味がさ…」
サム  「うんうん、なんたって銀青様だしよ」
ジョミー「それより、キースに頼んだらさあ…」

シロエの立場が無いんじゃあ、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「ブルーに頼めば、ぼくたちの弟分だけど…」
サム  「あー! キースがつけると、アレの弟分かよ…」

一番弟子がいたんだっけな、とサム君も。

サム  「例の厄介なキノコがよ…」
Aブルー「ぼくは、そっちでもいいんだけどね」

弟分が法要をするのも、また良し、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「それでシロエは、どっちが好み?」
シロエ 「どっちも嫌です!」

ついた時点で、坊主決定じゃないですか、とシロエ君。

シロエ 「アレがついたら、実質、お坊さんでしょう?」
ブルー 「まあねえ…。修行をしていなくても…」
キース 「僧籍ということにはなるな」

その点では、俺の方がお得だ、とキース君が立てる親指。

キース 「なにしろ、俺は副住職の身分だし…」
シロエ 「それが何だと言うんです!」
キース 「親父に内緒で、本山に届けは出せないからな」

たとえ法名をつけたとしても…、と副住職の解説が。

キース 「例のキノコと同じ扱いで、内輪ネタになる」
シロエ 「すると、キース先輩に頼んだ場合は…」

僧籍は免れるんでしょうか、とシロエ君、縋るような目。

シロエ 「本山に届けを出さないんなら、安心ですよね」
キース 「あくまで今の時点の話で、将来的には…」
ブルー 「璃母恩院でお役がついたら、出せるんだよね」
シロエ 「困りますから!」

ただの保留じゃないですか、とシロエ君。
まあ、そうかも…。


2021/01/29 (Fri)

 

☆根性で耐えます


元日から災難だったシロエ君ですけど、次は救助という話。
ソルジャーが助けてくれる展開、ただし条件がありまして。

シロエ 「キース先輩がつけても、いずれ僧籍でしょう!」
キース 「だが、今すぐではないんだぞ」
ブルー 「璃母恩院で、そういうお役が貰えるまでには…」

最低でも十年かかると思う、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「だから、僧籍になる日を先延ばしするなら…」
キース 「俺が名前をつけてやってもいいんだが?」

当分は遊びたいんだろう、と副住職も。

キース 「それで、どういう漢字がいいんだ」
ブルー 「今なら好きに選べるよ?」

普通は、そんなチャンスは無いよ、と銀青様のプッシュ。

ブルー 「お前にはコレ、と一方的に決められて終わり!」
Aブルー「ふうん…。選択の余地は無いんだ?」
キース 「師僧には絶対服従だしな」
シロエ 「それも困るんですけれど!」

キース先輩に頭が上がらないなんて、とシロエ君、青い顔。

シロエ 「会長だったら、まだ諦めもつきますけどね…」
ブルー 「それなら、ぼくがつけようか?」
シロエ 「即、お坊さんじゃないですか!」

身分だけは、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「もういいんです、救助なんかは要りません!」
Aブルー「えっ、また酷い目に遭ってもかい?」
シロエ 「殺されることは無いですからね!」

命さえあれば、どうとでも、と開き直る人。

シロエ 「本堂に縛られた件にしたって、氷点下なら…」
キース 「暖房は切っていないだろうな、凍死は困る」
シロエ 「ほらね、救いはあるわけですよ!」

誰かさんに頼まなくっても…、とシロエ君に漲る自信。

シロエ 「ですから、後は根性だけで耐え抜きます!」
Aブルー「そう言わないでさ、逃げ道を確保しちゃってよ」
シロエ 「あなたに都合がいいだけですよね、ソレ!」
Aブルー「そうなんだけどさ、シロエにも…」

メリットはあると思うんだよね、と言ってますけど。
本当に…?


2021/01/30 (Sat)

 

☆ババでいいです


元日から元老寺でヘマをやらかして、悲惨だったシロエ君。
スルーしたソルジャー、次から救助するそうですけど…。

シロエ 「ぼくにメリットって、デメリットだけですよ!」
Aブルー「でもねえ、命さえあればと言っても…」

惨めな目に遭うのは辛いと思うよ、とソルジャー、真剣。

Aブルー「そういう時でも、心で救助を呼びさえすれば…」
キース 「あんたが助けに来るんだな?」
Aブルー「それはもう! スッポンタケのためならね!」

正直、シロエはどうでもいいけど、と飛び出した本音。

Aブルー「将来的に、サポートする人が増えるわけだし…」
キース 「俺も助かるし、外野にはメリット満載だな」

是非とも話を受けてくれ、と副住職も大いに乗り気。

キース 「人間の弟子が出来る所も嬉しいし…」
ブルー 「キースが弟子にするんだね?」
キース 「ああ、そのつもりだ」

だから希望の漢字を言え、とズズイと。

キース 「本来だったら、シロエに適当な漢字を当てて…」
ブルー 「そこから音読の方向だけどさ、選べるんだよ?」

チャンスじゃないか、と生徒会長も。

ブルー 「悩んでいないで、キースに弟子入りすべきだよ」
シロエ 「お坊さんに比べれば、何でもマシです!」

どんな運命でも受けて立ちます、とシロエ君の決意。

シロエ 「ですから、話は無かったことにして下さい!」
Aブルー「そう言わないでさ、前向きに…」
シロエ 「ぼくは、前のめり前転くらいの勢いです!」

お坊さんよりは、ババでいいです、とキッパリと。

シロエ 「お坊さんでも、ババを引くんですしね!」
一同  「「「あー…」」」

確かにそうだ、と副住職に視線が集中。

サム  「絶対安全ってことはねえよな、うん」
ジョミー「キースの人生、終わってるしね…」
シロエ 「どうせ末路はソレですから!」
Aブルー「酷いよ、考え直してよ!」
シロエ 「お断りです!」

帰って下さい、と蹴ってますけど。
今月、これにて中継終了~。


2021/01/31 (Sun)




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