☆支えるならグッと
124年ぶりに1日早い節分、二月二日は七福神巡りへと。
路線バスでお出掛けですけれど、ソルジャー夫妻が問題で。
Aブルー「腕を掴むより、腰だよ、腰!」
A船長 「ああ、あなたは細くてらっしゃいますしね」
Aブルー「君の腕だと、しっかり支えられるだろう?」
A船長 「なるほど、次に揺れたら腰を、と」
グッと抱えればいいわけですね、と頷くキャプテン。
A船長 「任せて下さい、力には自信がありますから」
Aブルー「うん、どうせだから、同じ支えるなら…」
こう、背後から腕を回して…、とソルジャー、更なる注文。
Aブルー「そうすれば、君のアソコが自然に、ね…」
A船長 「あなたに密着することになりますね…」
Aブルー「そう! 次のチャンスは、こう、グッとね!」
うんと硬いのを押し付けてよ、と嫌すぎる台詞。
Aブルー「いつもの座り方もいいんだけどさ…」
A船長 「バスが揺れる度に、密着ですか…」
Aブルー「ちょっとドキドキするだろう?」
A船長 「ええ、いけないことをしている感じで…」
非常にエッチな気がしますよね、とキャプテンの相槌。
A船長 「確かそういうのを、こっちの世界では…」
Aブルー「痴漢と呼ぶよね、満員電車に多いらしいよ」
だけど空いてるバスでもオッケー、と弾ける笑顔。
Aブルー「今年のバスはさ、思いっ切り痴漢テイストで!」
A船長 「承知いたしました! おっと、危ない!」
バスがカーブを曲がった拍子に、ちょっとした揺れが。
Aブルー「ナイス、ハーレイ! その調子でね!」
A船長 「はい、揺れた時にはグッといきますよ!」
Aブルー「ぼくは通報なんかしないし、存分にね!」
アレを押し付けてくれたまえ、と大喜びな人。
Aブルー「早く揺れないかな、バス」
A船長 「楽しみですねえ、こう、スリリングで…」
シロエ 「キース先輩、どうするんです!」
キース 「知るか!」
他人のふりしかないだろうが、と言ってますけど。
通りますか…?
2021/02/16 (Tue)
☆ついでに頼みたい
今年は1日早くて二月二日な節分、七福神巡りにお出掛け。
ソルジャー夫妻対策に、と路線バスの座席を封じたのに…。
Aブルー「あっ、次の角を曲がるみたいだよ?」
A船長 「揺れそうですね、おっと、やっぱり…!」
危ないですよ、とキャプテンが抱えるソルジャーの腰。
Aブルー「そう、そこ、そこ! もっとグッとね!」
A船長 「ええ、グッと!」
グイグイと腰を押し付けるわけで、怪しくなる台詞。
Aブルー「イイよ、ソレ! 次は、もっとね!」
A船長 「もっと強くですね!」
Aブルー「うん、本当は、もっと奥まで、って…」
言いたい所なんだけど…、とソルジャーが赤らめる頬。
Aブルー「流石に路線バスの中だと、ヤるわけにはさ…」
A船長 「マズイでしょうしね、それに私も…」
いくら空いていても人目があると…、とキャプテンも。
A船長 「流石に萎えると思うんですよ、これが限度です」
Aブルー「君は大概、ヘタレだからねえ…」
ぶるぅの覗きもダメだしさ、とソルジャー、溜息。
Aブルー「そうだ、この際、固さ直しとセットでさ…」
A船長 「はい?」
Aブルー「ヘタレ直しを頼んでみるのはどうだろう?」
ついでだからさ、とソルジャーがポンと叩く手。
Aブルー「なにしろ、面子がこれだけいるし…」
A船長 「ですが、少々、恥ずかしい気が…」
Aブルー「そんなことないって、ねえ、みんな!」
そうだよね、とソルジャーの視線が容赦なく御一同様に。
Aブルー「どうかな、後部座席の五人とか!」
一同 (((げっ…!!!)))
Aブルー「もしもーし!」
聞こえてるかな、とソルジャーが張り上げる声。
Aブルー「ヘタレ直しも、一緒に頼んで欲しいんだけど!」
一同 (((た、他人のふり、他人のふり…)))
Aブルー「無視しないでよ! おっと…!」
A船長 「ほら、揺れますから」
Aブルー「いいねえ、グッと!」
もっとグイグイ、と痴漢もどきを続ける人たち。
どうなる…?
2021/02/17 (Wed)
☆ブチ切れた運転手
今年は二月二日な節分、七福神巡りにお出掛けですけれど。
行きの路線バスでのソルジャー夫妻、痴漢もどきな言動を。
Aブルー「うん、そこ、そこ! もっと固いのを!」
A船長 「次に揺れたら、グッといきますね!」
一同 (((他人だ、他人だ…)))
絶対、他人だ、と思いたいのに、またしても飛んで来る声。
Aブルー「そこの人たち、聞こえないのかなーっ!?」
一同 (((知らんぷり、知らんぷり…)))
必死でガン無視、そして路線バスが、また曲がる角。
Aブルー「わわっ、ハーレイ!」
A船長 「気を付けて下さい、揺れますからね」
Aブルー「でも、揺れるとさ…」
君のがグイッと来るものだから、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「また揺れないかな、もっと大きく!」
運転手 「空いている席にお座り下さい!」
Aブルー「ええっ?」
運転手 「運転の邪魔は困るんですよ、お客さん!」
他の皆さんにも御迷惑です、と、ついにブチ切れた運転手。
運転手 「何処でもいいです、空いている席に!」
Aブルー「ちょっと、酷いよ!」
運転手 「一番後ろにお座りの皆さんにお願いしまーす!」
一同 (((げっ!)))
ご協力を、と運転手がマイクで呼び掛け。
運転手 「お知り合いの方を、座席へ誘導して下さい!」
一同 「「「は、はいっ!」」」
思わず反射的に返事で、掘ってしまった墓穴というヤツ。
運転手 「では、よろしく!」
一同 (((うわー…)))
やるしかないのか、と泣きそうな気持ちの後部座席の男子。
キース 「くっそぉ…。おい、そこの二人!」
Aブルー「席に座れって言うのかい?」
キース 「バスのルールだ!」
座りやがれ、とキース君が指差す空いているシート。
キース 「何処でもいいから、サッサとしろ!」
Aブルー「ヘタレ直しも頼んでくれるんならね!」
A船長 「なるほど、交換条件ですね!」
素晴らしい案です、とキャプテンも賛同。
えらいことに…。
2021/02/18 (Thu)
☆運転手がゴリ押し
今年は二月二日が節分、七福神巡りのお寺まで路線バスで。
その車内でソルジャー夫妻が痴漢もどきで、キレた運転手。
運転手 「お客さん、早く座って下さい!」
Aブルー「待ってよ、交渉中だから!」
運転手 「困るんですよ! お連れ様、そこのお客様を!」
一同 「「「は、はい…」」」
後部座席の男子一同、板挟みになって顔面蒼白。
Aブルー「ねえねえ、ヘタレ直しもさ…」
A船長 「頼んで下さると仰るのならば…。おっと!」
揺れましたね、とキャプテン、ソルジャーの腰をグッと。
A船長 「やはり私どもは、立っている方が…」
Aブルー「いいよね、絶対!」
運転手 「空いているんですから、お座り願えませんか!」
Aブルー「だから、交渉中なんだってば!」
ヘタレ直しも頼んでくれるなら座るんだよ、とソルジャー。
Aブルー「固さ直しとセットで頼みたいからさ…」
運転手 「こう仰ってます、お連れ様!」
ヘタレ直しとやらをお願いします、と運転手がマイクで。
運転手 「他の皆様の御迷惑ですから、どうぞよろしく!」
一同 「「「ええっ!?」」」
運転手 「安全運転に、ご協力頂きます!」
お座りを、と上がるマイクの音量。
運転手 「空いている席に、お座り下さい!」
Aブルー「どうする、ハーレイ?」
A船長 「運転手さんも、頼んで下さいましたしねえ…」
Aブルー「だよね、乗客のみんなが証人ってことで!」
ヘタレ直しは頼んで貰えるよ、とソルジャー、空いた席へ。
Aブルー「ほら、ハーレイも隣にね!」
A船長 「ええ。仲良く並んで座りましょう」
Aブルー「ちょっと物足りないけどね…」
ヘタレ直しを頼めるからいいや、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「みんな、元気よく叫んでくれるよ、七福神様に」
A船長 「そうですね。私は少々、恥ずかしいですが…」
Aブルー「君のことだからねえ…」
一同 (((終わった…)))
なんてこった、と一同、ガクブルですけど。
叫ぶしか…。
2021/02/19 (Fri)
☆御利益のあるバス
今年は二月二日な節分、七福神巡りにお出掛けですけれど。
ソルジャー夫妻が路線バスで痴漢もどきで、キレた運転手。
Aブルー「今年もバスで、いい御利益を貰えたねえ!」
A船長 「そうですね。運転手さんのお蔭ですよ」
Aブルー「君のヘタレが直ってくれれば、最高だよね!」
固さ直しもお願いするんだし、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「ビンビンのガンガンで、萎えることもなくて…」
A船長 「ぶるぅの覗きも、心配しなくていいですね」
Aブルー「大いに期待しているからね、ヘタレ直しに!」
君たち、よろしく、と最後尾の座席を振り返る人。
Aブルー「いいかい、声を揃えて、元気に!」
一同 「「「はーい…」」」
此処で逆らったら、運転手さんに迷惑が、と誰もが溜息。
シロエ 「とんでもないことになりましたね…」
キース 「まったくだ。例年以上に災難かもな…」
ジョミー「キースが席を封じたからだよ、これってさ…」
サム 「うんうん、あいつらが座ってればよ…」
こんなことにはならなかったぜ、とサム君も。
サム 「つくづく疫病仏ってヤツだぜ、キースはよ…」
シロエ 「本当に…。もう諦めてますけれど…」
ジョミー「そうだね、下手に突っついたらさ…」
マツカ 「更に災いを呼びそうですしね」
キースですから、と御曹司までが。
マツカ 「仕方ありません、今年はヘタレ直しで…」
シロエ 「固さ直しとセットですよね…」
キース先輩を豆腐にする筈だったのに、とシロエ君の嘆き。
シロエ 「もっとも、其処から地獄でしたけどね」
マツカ 「固さ直しは、それが切っ掛けでしたよね…」
キース 「確かにそうだが、お前たちがだな…!」
余計なことを考えたせいだ、とキース君の反論が。
キース 「自業自得だとは思わないのか?」
シロエ 「思いませんね」
サム 「疫病仏だと自覚しろよな」
Aブルー「うん、最高だよ!」
ホントに御利益抜群でさ、とソルジャー、絶賛。
迷惑すぎ…。
2021/02/20 (Sat)
☆援護射撃に感謝
今年の節分は二月二日で、七福神巡りにお出掛けですけど。
ソルジャー夫妻が路線バスで痴漢もどきで、えらい迷惑が。
Aブルー「キースのお蔭で、いいお参りが出来そうだし…」
A船長 「本当に有難いことですよ」
素晴らしいです、とキャプテンも大喜びな疫病仏の御利益。
A船長 「私たちも、しっかりお参りしましょう」
Aブルー「もちろんだよ!」
一同 (((ううう…))))
とんでもないことを言わされる、と一同、心の中で号泣。
キース 「す、すまん…。本当に、俺が悪かった」
シロエ 「いいんです、もう怒る気力も失せましたよ…」
サム 「何もするなよ、と言いてえけどよ…」
こればっかりは運ってヤツだ、と嘆く間もバスは走って…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 次のバス停だよ!」
Aブルー「オッケー!」
ソルジャーが降車ボタンを押して、次のバス停で停車。
運転手 「ご乗車ありがとうございました!」
Aブルー「こっちこそ、援護射撃に感謝だよ!」
A船長 「どうも、お世話になりました」
一同 「「「御迷惑をおかけしました…」」」
すみませんでした、と詫びる面々と、お礼を言う人と。
Aブルー「うん、実に気の利く運転手さんだったね!」
A船長 「神対応と言うのでしたか、こっちでは」
Aブルー「そう、それ、それ!」
ぶるぅ 「運転手さん、バイバーイ!」
元気一杯に手を振るお子様、運転手も笑顔で手を振って…。
ぶるぅ 「ねえねえ、優しい運転手さんだったね!」
ブルー 「そうだね、ぼくとぶるぅにはね」
スウェナ「私もバレていなかったわよ」
Aブルー「なにさ、他人のふりしちゃってさ…」
まあいいけどね、とソルジャー、お寺の方へ、いそいそ。
Aブルー「まず、福笹を買わなくっちゃね!」
ブルー 「そこは頂くと言いたまえ!」
Aブルー「細かいことは気にしない! ゲットが大切!」
A船長 「そうですとも!」
それとお参りすることです、とキャプテンも。
まあ、確かに…。
2021/02/21 (Sun)
☆お参りする前に
二月二日な今年の節分、七福神巡りのお寺に到着ですけど。
ソルジャー夫妻に祈願を頼まれ、えらいことになりそうで。
Aブルー「えっと、福笹1つ、お願い!」
A船長 「私にも1つ、お願いします」
巫女さん「はい。どうぞ、良いお参りをなさって下さいね」
Aブルー「ありがとう!」
福笹ゲットだ、とソルジャーがサッと取り出す筆ペン。
Aブルー「絵馬に願い事を書かないとね!」
ブルー 「それも毎年、言ってるけどさ…。その絵馬は…」
キース 「今年の干支が描いてあるだけで、飾りだぞ」
Aブルー「そう言われてもねえ…。毎年、書くし…」
やっぱり今年も書かないと、とデカデカと夫婦和合の文字。
Aブルー「固さ直しとヘタレ直しは、言えばいいよね」
A船長 「ええ、スペースに限りがありますから」
今年の干支は牛なのですね、とキャプテンが眺める絵馬。
A船長 「去年はネズミだったのですが…」
Aブルー「ネズミだったねえ…」
そう考えると幸先がいいよ、と絵馬を指差すソルジャー。
Aブルー「ネズミよりかは、牛の方がさ…」
A船長 「どうかしましたか?」
Aブルー「うんと大きいし、アレだって、きっと!」
遥かに大きくてビンビンだよね、とイヤンな台詞が。
Aブルー「ネズミのアレだと、あんまりさ…」
A船長 「期待出来ないかもですね…」
Aブルー「だろう? それに牛って、ドッシリとさ…」
構えていそうで、ヘタレないかも、と続ける人。
Aブルー「ここは是非とも、あやからないとね!」
A船長 「そうですね。今年はいい年になりそうです」
では、私も…、とキャプテンも絵馬に「夫婦和合」と。
A船長 「では、お参りに出発いたしましょうか」
Aブルー「おっと、その前に、発声練習しておかないとね」
一同 「「「発生練習?」」」
Aブルー「そうだよ、元気に声を揃えて、お願い事をね!」
一同 「「「ええっ!?」」」
なんで練習、と誰もが絶句な状態ですけど。
どうなるんでしょう…?
2021/02/22 (Mon)
☆揃わないと困る
今年は二月二日な節分、七福神巡りのお寺に来ましたけど。
福笹をゲットしたソルジャー、発声練習をしろという注文。
Aブルー「お参りの前に、きちんと練習しておかないと!」
シロエ 「大丈夫です、練習しなくても!」
Aブルー「ダメダメ、お願い事が二つもあるから…」
揃っていないと困るじゃないか、とソルジャー、真剣。
Aブルー「固さ直しとヘタレ直しだよ、揃わないとさ…」
A船長 「上手くハモらないかもですね」
Aブルー「それだけで済んだら、マシな方だよ!」
耳の悪い神様もいるんだろう、とソルジャーの指摘。
Aブルー「お願い事を間違えられたら、大変じゃないか!」
A船長 「それは確かに…」
Aブルー「だからね、此処で練習だってば!」
キース 「ちょっと待て! そこは間違えられても…」
問題無い気がするんだが、と副住職。
キース 「いいか、固さとヘタレなんだぞ?」
Aブルー「大事なことだよ!」
キース 「重なった場合、下手さ直しにならないか?」
シロエ 「あー! そうなりますねえ、聞き間違えると!」
上手になるなら、いい気がします、とシロエ君も。
シロエ 「下手になるなら、大いに問題ありますけどね」
Aブルー「いいねえ、上手くなるわけだね!」
A船長 「つまり、私は下手なんですか…?」
Aブルー「そうじゃないけど、今が下手なら…」
超絶テクの持ち主にね…、とソルジャー、ウットリ。
Aブルー「こっちのノルディみたいな、テクニシャンに!」
A船長 「ま、まさか、こちらのノルディとも…?」
Aブルー「ヤッてないけど、自慢話は山ほど聞いたし…」
憧れるよね、と夢見心地なソルジャー。
Aブルー「よし、願い事は、固さ直しとヘタレ直しと…」
A船長 「あわよくば、テクの向上ですね!」
Aブルー「そういうこと! それじゃ、出発!」
シロエ 「キース先輩、お見事です!」
キース 「たまにはな」
役に立たんと消されそうだ、と副住職が竦める肩。
自覚はある、と…。
2021/02/23 (Tue)
☆ヘタレそうな人
今年は二月二日な節分ですけど、七福神巡りは恒例の行事。
福笹を持ってお参りに出発、足取りも軽いのがソルジャー。
Aブルー「固さ直しとヘタレ直しと、下手さ直しってね!」
A船長 「パワーアップ出来そうですねえ、今年は」
Aブルー「ホントにね! もうビンビンのガンガンでさ…」
それに加えて超絶テクだよ、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「神様が聞いて下さるように、お賽銭もね!」
A船長 「ええ、はずまないといけませんね」
お札を奮発するべきでしょう、とキャプテンも賛成。
A船長 「とはいえ、あなたと私が使うお金は…」
Aブルー「ノルディのだけど、気にしない!」
ノルディの生き甲斐なんだから、とウインクする人。
Aブルー「ぼくに貢ぐのが、男の甲斐性らしいしねえ…」
A船長 「あのぅ…。こちらのノルディとは、本当に…?」
何もなさっていないのですか、とキャプテンの眉間に皺が。
A船長 「それにしては、気前が良すぎるような…」
Aブルー「大丈夫! たまにエッチな写真とかをさ…」
プレゼントしてるだけだから、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ぶるぅに撮らせて、うんとエロいのを!」
A船長 「…それだけですか?」
Aブルー「そうだけど? 不安だったら、君だってさ…」
しっかり祈って超絶テクを、とソルジャーが指差すお寺。
Aブルー「いいかい、君も大きな声で!」
A船長 「下手さ直しと叫ぶのですか!?」
それは恥ずかしすぎる気が…、とキャプテン、ワタワタ。
A船長 「下手だと告白するのは、ちょっと…!}
Aブルー「そんな所でヘタレないでよ!」
A船長 「でもですね…!」
私には無理です、と尻込みするキャプテン。
A船長 「大きな声どころか、言うのも無理かと…」
Aブルー「仕方ないねえ、じゃあ、キース!」
キース 「なんだ?」
Aブルー「君が代わりに叫びたまえ!」
キース 「俺が!?」
なんでそうなる、とキース君、ドン引き。
叫べと…?
2021/02/24 (Wed)
☆言い出した責任
今年は二月二日な節分、いよいよ七福神にお参りですけど。
ソルジャー夫妻と一緒に祈願で、それだけで迷惑なのに…。
キース 「どう転がったら、俺が叫ぶことになるんだ!」
Aブルー「ぼくのハーレイには無理だからだよ!」
ヘタレ直しを頼むくらいにヘタレだから、とソルジャー。
Aブルー「とても言えないって、今、言ってたし!」
キース 「其処で、どうして俺に振るんだ!」
Aブルー「下手さ直しって言い出したのは、君だろう?」
固さ直しとヘタレ直しのコラボでさ、とソルジャーの指摘。
Aブルー「代理を頼むなら、言い出しっぺが一番ってね!」
シロエ 「そうですね…。キース先輩なら、適役でしょう」
毎回、ババな人ですから、とシロエ君も賛同。
シロエ 「日頃の行いがアレですからねえ、そのくらい…」
サム 「だよなあ、償いの気持ちでよ…」
ジョミー「引き受けるのが筋だよね、ソレ」
ぼくたちが巻き込まれる前に、とジョミー君たちも。
ジョミー「というわけで、キースはソレで」
スウェナ「そうね、一人くらい違うことを叫んでいても…」
マツカ 「お寺の人は、気にしないでしょうね」
賑やかだな、と思う程度で、と御曹司の視線がキース君に。
マツカ 「キース、よろしくお願いします」
一同 「「「任せた!」」」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「いいから、元気に叫びたまえ!」
分かったね、とソルジャー、先に立って一つ目のお寺へ。
Aブルー「さて、と…。お賽銭をたっぷり!」
A船長 「景気よく、ですね!」
一同 (((凄い…)))
ソレなんだ、と誰もが目を剥く高額紙幣。
Aブルー「じゃあ、声を揃えてお参りをね!」
一同 「「「固さ直しとヘタレ直しで…」」」
お願いしまぁーす! とヤケクソで叫んだ御一同様。
Aブルー「よし、と言いたい所だけれど…」
一同 「「「え?」」」
Aブルー「下手さ直しがさ…」
どうも聞こえなかったんだよね、と苦情が。
やり直しとか…?
2021/02/25 (Thu)
☆無言で祈った人
二月二日な今年の節分、七福神巡りの最初のお寺にお参り。
嫌すぎる願い事を叫ばされたのに、ソルジャーの物言いが。
Aブルー「キース、真面目に叫んだのかい、下手さ直しと」
キース 「それはまあ…」
Aブルー「歯切れが悪いね、もしかして小声だったとか?」
キース 「俺は、きちんと合掌したぞ!」
そして拝んだ、と言ってますけど、ソルジャー、疑いの瞳。
Aブルー「拝んだ、って、願い事は声に出しただろうね?」
キース 「ちゃんと祈れば問題無いんだ!」
Aブルー「つまり、叫んでないってことだね?」
キース 「祈ることに意義があると思うが!」
俺は本職なんだから、と副住職の必死の反論。
キース 「素人が百回叫ぶよりかは、俺が無言で…」
Aブルー「そうかもだけど、生憎と、ぼくも素人でさ…」
聞こえないと不安になるんだよね、とソルジャーの反撃。
Aブルー「だから、声にしてくれないと…」
A船長 「私もです。聞こえてこそ、励みになりますので」
Aブルー「だよねえ、言葉は大切だよね!」
ハーレイのためにも叫んで欲しい、と言い出した人。
Aブルー「こう、燃料になりそうだしさ、これからのね!」
A船長 「ですから、叫んで頂けると…」
有難いのですが、とキャプテンも。
A船長 「よろしくお願いいたします」
Aブルー「ほら、ハーレイも、こう言ってるし!」
声に出してよ、とソルジャー、副住職の背中をバン! と。
Aブルー「はい、もう一度、大きな声で!」
キース 「俺一人でか!?」
Aブルー「他のみんなは叫んだからねえ…」
キース 「だ、誰か…!」
俺を助けると思って一緒に、と縋るような目の副住職。
キース 「頼む、本当に誰か一人でいいんだ!」
シロエ 「また巻き込みに来たんですか?」
ジョミー「あるあるだけどさ、もう、ぼくたちは…」
サム 「叫んじまった後だしよ…」
キース 「そこを、なんとか…!」
ピンチなんだ、とオロオロですけど。
自業自得ですしね…?
2021/02/26 (Fri)
☆一人で叫んだら
二月二日が今年の節分、七福神巡りがスタートですけれど。
最初のお寺で願い事を叫ばなかった、キース君が問題な今。
Aブルー「早く叫んでよ、次のお寺に行くんだから!」
キース 「仲間を募っているんだが!」
でないと、とても…、と副住職の必死の逃げ。
キース 「俺一人では、晒し者だし…!」
A船長 「そうでしょうか? お一人で叫ぶ方がですね…」
Aブルー「何かいいことがあるのかい?」
A船長 「ええ。目立ちますしね、神様の耳にも…」
よく届きそうな気がします、とキャプテンの意見。
A船長 「こう、一斉に叫ばれるよりは、聞きやすいかと」
Aブルー「なるほどねえ…。聞き間違えを期待するより…」
A船長 「単体がいいかと思うのですよ、下手さ直しは」
元々、固さ直しとヘタレ直しのオマケですし、と正論が。
A船長 「聞き間違えて下さったらいいな、というヤツで」
Aブルー「そうだっけ…。それじゃ、この際…」
A船長 「しっかり頼んで頂くのがいいと思うのですが」
Aブルー「うん、その方が良さそうだねえ!」
ほら、早く、とソルジャー、キース君の肩をバンバンと。
Aブルー「下手さ直しをお願いします、と大きな声でね!」
A船長 「お賽銭も追加しましょうか?」
Aブルー「いいねえ、念を押すってわけだね!」
それじゃ、と再びお賽銭箱に放り込まれた高額紙幣。
Aブルー「用意出来たよ、早くってば!」
キース 「う、うう…」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
キース 「有難い、手伝ってくれるのか!」
いい奴だな、と副住職、感激ですけど。
シロエ 「いいえ、今のはエールですから」
キース 「エール?」
シロエ 「はい、先輩を応援です!」
みんなも応援してますから、とシロエ君、クルリと背中を。
シロエ 「ぼくたちは、次のお寺で待ちましょう」
サム 「おう、頑張れよな!」
一同 「「「ファイト!」」」
頑張れ、とエールを送って、全員、逃走。
見捨てましたね…。
2021/02/27 (Sat)
☆お坊さんの流儀
二月二日な今年の節分、七福神巡りの最初のお寺で問題が。
キース君だけが願い事を叫ばず、やり直しを命じられて…。
キース 「おい、見捨てるのか、お前たち!」
Aブルー「凄い逃げ足だね、もういないけど?」
次のお寺でお賽銭を入れてるよ、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「ぼくたちも、早く行かないと!」
A船長 「このまま逃げて帰られたら、困りますからね」
Aブルー「そうだね、釘は刺しておこうか」
逃げないように、とソルジャーが飛ばす思念波。
Aブルー『そこの君たち! 追い付くまで、待機で!』
一同 (((え?)))
Aブルー『固さ直しとヘタレ直しを頼まないとね!』
でないと命は保証しないよ、と怖すぎる台詞が。
Aブルー『キースに叫ばせたら、直ぐに行くから!』
一同 (((ううう…)))
逃げられないのか、と泣きの涙な思念が漂ってますけれど。
Aブルー「さあ、頑張っていこうか、キース」
キース 「くっそぉ…。願う~とこ~ろ~の願望はぁ~…」
Aブルー「は?」
キース 「下手さぁ~あああ~、なお~しぃ~いいい~」
朗々と唱えたキース君、ハハーッとお辞儀で、そして合掌。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「え、えっと…?」
キース 「ちゃんと叫んだぞ、坊主の流儀で」
文句は言わせん、と踵を返して、歩き始める副住職。
キース 「さあ、次だ、次!」
Aブルー「わ、分かったよ! おっと、お札を…」
お坊さん「よくお参りでございました」
どうぞ、と福笹に結ばれたお札。
Aブルー「待ってよ、キース!」
キース 「どうせ、足止めするんだろうが!」
他のヤツらも止めてるんだし、とキース君、スタスタ。
キース 「俺はアレで行くぞ、この先もな」
Aブルー「いいけど、声が大きすぎてさ…」
A船長 「他の皆さんのが…」
キース 「知らん!」
声が大きいのは坊主の職業病だ、とキッパリと。
今月、これにて中継終了~。
2021/02/28 (Sun)