☆拒否するなら命令
週末はマツカ君の別荘でお花見、マイクロバスでお出掛け。
紅枝垂が見頃らしいですけど、行きの車内でイヤンな話に。
A船長 「ブルーの腕は確かですけどね、座薬の件なら」
Aブルー「そう言ったのに、キースは嫌がったんだよ!」
A船長 「私には理解しかねますねえ、本当に…」
いったい何処に問題が、と根本的に分かっていない人。
A船長 「それにブルーが少々、腕が悪くてもですね…」
Aブルー「座薬を使うべきだったよねえ?」
A船長 「そうですとも。もしシャングリラの中ならば…」
キャプテン権限で命令ですよ、とキャプテン、キッパリ。
A船長 「今すぐ座薬を入れるように、と言いますね!」
Aブルー「その場でも、だよね?」
A船長 「拒否するようなら、そうなるでしょうね」
ブリッジでも座薬は入れられますから、と怖すぎる台詞。
A船長 「即、押さえ付けて、下着を下ろさせますとも!」
Aブルー「でもって、お尻に座薬を突っ込む、と…」
A船長 「そうです、そして仕事に戻らせます!」
なにしろ、すぐに効きますからね、とキャプテンの真骨頂。
A船長 「ブリッジクルーは、そうあるべきです!」
Aブルー「素晴らしいよ! あの時、君がいてくれたら…」
キースも断われなかったよね、とソルジャー、残念そう。
Aブルー「大事な仕事の前だったんだし、事情は同じで…」
A船長 「そうでしたか…。流石に命令は無理ですが…」
キースの上司ではないですからね、とキャプテンの言。
A船長 「とはいえ、入れるまで睨むくらいは…」
Aブルー「出来るだろうし、キースのパンツだってさ…」
君なら下ろせたんじゃないかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「ぼくと違って、嫌がる理由も無いだろうしね」
A船長 「嫌がる理由が分かりませんが、多分、そうかと」
キース 「ブルーの連れな時点で、断固、断る!」
A船長 「なら、下ろします!」
あなたを押さえ付けてパンツを、と凄い台詞が。
どうなる…?
2021/04/16 (Fri)
☆命令は無理でも
マツカ君の別荘でお花見な週末、豪華マイクロバスで出発。
紅枝垂が見頃という話ですが、バスの中は不穏な雰囲気で。
A船長 「命令は無理でも、実力行使は出来ますからね!」
キース 「何故、俺が、そんな目に遭わんといかんのだ!」
A船長 「長引くよりもマシだと思いますが?」
普通の桜が見られた筈ですよ、とキャプテン、腕組み。
A船長 「痛みは直ぐに消えるんですし、治りも早くて…」
Aブルー「そうだよねえ? 絶対、後を引かないのにさ」
A船長 「私がいれば、そうしてましたね、間違いなく」
次から私をお呼び下さい、と大真面目なキャプテン。
A船長 「実力行使か、言って聞かせるか、どちらかです」
Aブルー「素晴らしいよ! そして座薬を入れさせる、と」
A船長 「もちろんです! 私が入れてもいいのですし」
分かりましたね、とキャプテン、キース君をギロリと。
A船長 「早く治すのが一番なんです、尻餅事故は!」
キース 「迷惑極まりないんだが!」
A船長 「そうでしょうか、皆さんはどう思われます?」
早く治っていれば、普通にお花見でしたよ、と質問が。
A船長 「キースは、座薬を入れるべきだったかと…」
シロエ 「そうですね…。そうかもしれません」
キース 「貴様、裏切る気か!」
シロエ 「薬だけなら、ぼくでも入れられたんですし…」
実力行使な人が来ていたら、名乗り出たかもです、と。
シロエ 「ぼくだったら、まだマシでしょう?」
キース 「それはそうだが…!」
A船長 「ほら、お友達も、こう仰ってますよ」
キース 「あんたと、其処の馬鹿でなければ…!」
俺だって薬を使ったんだ、とキース君。
キース 「あんた達に尻を任せることは、出来んしな!」
A船長 「おや、どうしてです?」
キース 「怖すぎるからだ!」
A船長 「心外ですねえ、ほぐすとかなら…」
Aブルー「ハーレイは上手いよ?」
任せて安心なんだけれどね、とソルジャーの笑顔。
嫌すぎでは…。
2021/04/17 (Sat)
☆逃げた素人たち
週末はマツカ君の別荘でお花見、マイクロバスでお出掛け。
紅枝垂が見頃だそうで楽しみ、けれど車内が不穏すぎで…。
Aブルー「ハーレイはさ、ぼくのお尻を何百年もさ…」
A船長 「傷付けないよう、ほぐし続けているのですが?」
ですから腕にも指にも自信が、とキャプテンの太鼓判。
A船長 「お友達より、よほど腕がいいと思いますがね」
Aブルー「そうだよ、シロエなんか素人じゃないか!」
しかも「ド」がつく、とソルジャーも。
Aブルー「誰かのお尻を、ほぐしたことは無いだろう?」
シロエ 「ぼくまで巻き込まないで下さい!」
Aブルー「経験の有無を聞いてるんだよ!」
シロエ 「冗談じゃないです、ぼくは座薬なんか…!」
まるっきり縁が無いですからね、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「キース先輩、後はよろしくお願いします!」
一同 「「「お願いしまーす!」」」
もう丸投げだ、と声を揃える御一同様。
キース 「お、おい、お前たち、見捨てる気か!?」
一同 (((他人だ、他人…)))
関わったら負けだ、と誰もが視線を窓の外へ。
シロエ 「見て下さい、若葉が綺麗ですよ」
サム 「桜が早かった分、芽吹きも早いよな、うん」
スウェナ「お茶の葉っぱも出たらしいわよね」
そういう宣言があったわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「だけど、芽吹きが早すぎるから…」
マツカ 「寒さの戻りが心配ですよね、お茶の場合は」
スウェナ「そうなのよ! 農家の人も大変よねえ…」
キース 「俺の方が、遥かに大変なんだが!」
この馬鹿どもを何とかしてくれ、とキース君の悲鳴。
キース 「真面目に、付き合い切れんのだ!」
A船長 「そう仰らずに、次からですね…」
座薬の係はお任せ下さい、とキャプテン、目がマジ。
A船長 「お呼びがあれば、即、駆け付けますから」
キース 「そう何回も事故らないからな!」
Aブルー「でもさ…」
腰にくるヤツが無かったっけ、という質問。
えっと…?
2021/04/18 (Sun)
☆腰にくるヤツ
マツカ君の別荘でお花見な週末、豪華マイクロバスで出発。
紅枝垂が見頃という話ですが、車内が不穏すぎる雰囲気。
Aブルー「確か、辛くて腰にくるとか…」
A船長 「それは尻餅以外に、ですか?」
Aブルー「うん。割と、よく聞く話だったような…」
何かといえばキースがブツブツ、とソルジャーの言。
Aブルー「とてもキツくて辛いらしいよ、本当に」
A船長 「なるほど、腰を痛めると辛いですしねえ…」
腰は男の命ですから、頷くキャプテン。
A船長 「そういう時こそ、あの座薬ですよ!」
Aブルー「君だって、そう思うだろう?」
A船長 「思いますねえ、ブリッジクルーに腰痛は…」
大敵というヤツでして、とキャプテン、真剣。
A船長 「あそこの仕事は、立つか座るか、そういう職で」
Aブルー「そう、そう! そのポジションで長時間だし…」
腰痛だと、とても務まらないよ、とソルジャーも。
Aブルー「というわけでね、あの座薬は腰にも効くんだよ」
A船長 「痛めた時には、お呼び頂ければ…」
いつでも、お入れ致しますから、と胸を叩くキャプテン。
A船長 「遠慮なさらず、お気軽にどうぞ」
キース 「だから、尻餅は、そうそう無いと!」
Aブルー「違うよ、腰にくるヤツだってば!」
何だったかな、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「アドス和尚にやられているよね、いつだって!」
キース 「うっ…」
グッと詰まったキース君。
Aブルー「ほらね、やっぱり! 何て言うんだっけ?」
キース 「そ、それは…」
A船長 「何か恥ずかしいヤツなのですか?」
お尻をパンパン叩かれるとか、とキャプテンの問い。
A船長 「アドス和尚は、非常に怖いと聞いていますが…」
キース 「違う、そうじゃない!」
A船長 「では、何なのです?」
キース 「い、いや…」
A船長 「なるほど、言うのも恥ずかしい、と…」
キース 「ある意味ではな!」
特に同業者の前では言えん、と叫んでますけど。
何だと…?
2021/04/19 (Mon)
☆腰にくるなら
週末はマツカ君の別荘でお花見、マイクロバスでお出掛け。
見頃だという紅枝垂が楽しみ、けれど車内は不穏な雰囲気。
A船長 「同業者の前では、と仰いましたか?」
Aブルー「そう聞こえたねえ、言うのも恥になるのかな?」
キース 「食らったという時点でな!」
普通、そうそう食らわんものだ、とキース君。
キース 「駆け出しの修行僧ならともかく、副住職は!」
A船長 「いったい、どんな代物なのです?」
Aブルー「腰にくるのは確からしいよ、とてもキツくて」
A船長 「全く想像がつきませんが…」
お坊さんとセットものなのですね、とキャプテンが捻る首。
A船長 「その方面の知識は、ありませんので…」
Aブルー「ぼくもなんだよ、アレって、何さ?」
キース 「罰礼だ!」
失敗した時に食らう刑だ、とキース君の渋面。
キース 「修行中だと、百回単位で日に何回も…!」
A船長 「はあ…。それが腰にくると?」
ブルー 「スクワットに匹敵すると言われてるねえ…」
プロの坊主でも恐れるヤツで、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「法要によっては、それを三千回とかさ…」
一同 「「「三千回!?」」」
ブルー 「そう! 仏様への、最大限の敬意だからね」
罰とは違って、敬意を表して三千回、と怖すぎる台詞が。
ブルー 「いずれはキースも、お呼びがかかりそうだけど」
キース 「そうだな、年に一回だけというのが救いだな…」
A船長 「間違いなく、腰にくるからですね?」
ブルー 「自分のペースで出来ないからね」
大勢で一斉にやるものだしさ、と銀青様。
ブルー 「罰礼だったら、そこは何とかなるけれど…」
Aブルー「でも、ソレ、腰にくるんだし…」
座薬係はいた方がいいよ、とソルジャー、真剣。
Aブルー「ぼくのハーレイだったら、任せて安心!」
キース 「要らんと言っているだろう!」
Aブルー「転ばぬ先の杖ってヤツだよ!」
いるだけで心強いからね、と言ってますけど。
座薬係ですよ…?
2021/04/20 (Tue)
☆頼むならセットで
マツカ君の別荘でお花見な週末、マイクロバスで目的地へ。
紅枝垂が見頃らしいですけど、車内が非常に不穏な雰囲気。
Aブルー「座薬係は絶対、いた方がいいって!」
A船長 「腰痛の辛さは、懲りてらっしゃる筈でしょう?」
キース 「誰も懲りたとは言っていないが!」
シロエ 「そうですけれど、かなり迷惑ではありましたよ」
現にお花見もズレ込みましたし…、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩さえ治っていれば、普通の桜で…」
サム 「花見が出来た筈なんだよなあ、もっと早くによ」
ジョミー「やっぱさ、頼んだ方がいいんじゃないかな?」
いつか三千回のヤツも来るんだよね、とジョミー君も。
ジョミー「その時に、また迷惑するのは御免だし…」
スウェナ「そうねえ、頼んでおくべきだわよ」
キース 「貴様ら、他人事だと思いやがって!」
よくも、と歯噛みなキース君。
キース 「何故、俺ばかりが貧乏クジを…。ん?」
Aブルー「どうかしたのかい?」
キース 「座薬係だが、誰でも入れて貰えるのか?」
A船長 「それはどういう意味でしょう?」
誰でもとは…、とキャプテンの問い。
A船長 「あなた以外ということですか?」
キース 「ああ。若干、心当たりがあってな」
俺の同業者ということになるが、と副住職。
キース 「そいつらとセットで頼めるんなら、と…」
Aブルー「なんだ、もちろんオッケーだよね?」
A船長 「ええ。そのくらい、お安い御用ですよ」
承ります、とキャプテンの笑顔。
A船長 「どうぞ、いつでもお申し付け下さい」
キース 「有難い。サムとジョミーも、これで安心だな」
一同 「「「えっ?」」」
何故、その面子、と顔見合わせる御一同様。
サム 「俺って、何だよ!?」
ジョミー「ぼくは関係無いんだけど!」
キース 「将来の罰礼と、三千回に備えてだが?」
サム 「俺、要らねえし!」
ジョミー「ぼくだって!」
そんな係は、とドン引きですけど。
さて、どうなる…?
2021/04/21 (Wed)
☆セットは断りたい
週末はマツカ君の別荘でお花見、マイクロバスでお出掛け。
見頃な紅枝垂の花が楽しみ、けれど車内は不穏すぎでして。
サム 「俺たちを巻き添えにするんじゃねえよ!」
ジョミー「ぼくたちは腰なんか、痛めないから!」
ブルー 「うーん…。それに関しては、保証出来ないかな」
新参のお坊さんにはキツイからねえ、と生徒会長。
ブルー 「慣れない間は、百回でも辛いのが罰礼だよ」
キース 「膝が笑っている間はいいが、それを過ぎると…」
シロエ 「腰にくるんですか?」
キース 「真面目に、寝込むヤツだっているぞ」
修行中にな、と副住職、キッパリ断言。
キース 「ギックリ腰になるのも、珍しくないし…」
ブルー 「そうなんだよねえ、若いからって侮れないよ」
サム 「放置で頼むぜ、その時はよ!」
ジョミー「ぼくも放置で!」
我慢するから、と必死に逃げを打つ僧籍な人たち。
ジョミー「寝ていれば、いつか治るしさ!」
キース 「こう言っているが、どうするんだ?」
Aブルー「安心してよ、瞬間移動で、パッとお邪魔して…」
A船長 「座薬を入れて差し上げますよ、夜の間に」
布団とパンツを剥がすだけです、とキャプテンの笑み。
A船長 「ですから、どうぞお任せ下さい」
ジョミー「嫌すぎるから!」
キース 「俺の気持ちが分かったか?」
サム 「わ、分かったから、断ってくれよ!」
セットにするのは、と僧籍な人たち、ガクブル。
サム 「とにかく、俺たちは要らねえから!」
Aブルー「いい話だと思うけどねえ…」
キース 「どの辺がだ!」
マツカ 「あのぅ…。お話し中、すみませんが…」
着きましたよ、とマツカ君が指差す窓の外。
ぶるぅ 「わぁーい、ホントに枝垂桜が満開!」
スウェナ「色は濃いけど、綺麗だわねえ、紅枝垂も」
マツカ 「皆さん、別荘の方へどうぞ」
Aブルー「やったね、話の続きは後で!」
キース 「忘れてくれ!」
誰も続きは求めていない、と叫んでますけど。
さて…?
2021/04/22 (Thu)
☆お酒もあります
ようやくマツカ君の別荘に到着、まさに紅枝垂が見頃な今。
車内の不穏な話題も中断、マイクロバスを降りた御一同様。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ホントに凄いね、桜!」
シロエ 「ソメイヨシノも綺麗ですけど、いいですねえ…」
Aブルー「紅枝垂っていうのも味わいがあるよ、うん」
A船長 「ええ、本当に。お花見をする価値は充分ですね」
来て良かったです、とキャプテンも嬉しそう。
A船長 「流石は地球の桜ですねえ、見事ですよ」
Aブルー「ホント、マツカに感謝だよね!」
マツカ 「桜を長く楽しめるように、植えたそうですよ」
ソメイヨシノが終わった後も、と御曹司。
マツカ 「お座敷も用意してありますけど、桟敷ですか?」
ぶるぅ 「もっちろーん! お天気、最高だもん!」
シロエ 「お花見は外に限りますよね!」
マツカ 「それでは、あちらの桟敷へどうぞ」
すぐにお料理を運ばせますね、と案内された庭の奥。
Aブルー「いいねえ、桜も、それに景色も!」
A船長 「ソメイヨシノも、まだ何本か残っていますね」
マツカ 「散り初めですけど、花吹雪をお楽しみ頂けます」
Aブルー「それもいいよね、こう、花びらをお酒にさ…」
浮かべて飲むのもオツなものだし、とソルジャー、御機嫌。
Aブルー「お酒も頼んでいいんだよね?」
マツカ 「どうぞ、色々と用意してありますから」
大吟醸もワインもあります、と頼もしい答え。
マツカ 「遠慮なくお申し付け下さいね」
ぶるぅ 「ぼく、チューハイ!」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
たちまち始まるお酒の注文、飲める面子は次々と。
Aブルー「最初は大吟醸かな、うん」
A船長 「そうですね」
お花見ですし、と頷くキャプテン。
A船長 「ですが、キースは飲まない方が…」
キース 「言われなくても、俺は未成年だ!」
Aブルー「坊主仲間とは、飲んでるだろう?」
キース 「別件だ!」
この面子だと飲まない主義だ、と言ってますけど。
何故、注意が…?
2021/04/23 (Fri)
☆冷やさない方が
紅枝垂が見頃なマツカ君の別荘に到着、早速、桟敷の方へ。
お酒も色々あるのだそうで、飲める面子は注文ですけれど。
A船長 「そういえば、普段も飲んでらっしゃいませんね」
Aブルー「クリスマスとか、飲んでないねえ、キースは…」
なんだか、ちょっぴりつまらないかも、とソルジャーの言。
Aブルー「たまには、キースと酌み交わしたいなぁ…」
キース 「俺としては、全く気乗りしないが」
Aブルー「そう言わないでさ、せっかく桜が綺麗なんだし」
盃を持って来て貰おうよ、と促すソルジャー。
Aブルー「それともアレかな、酒癖が悪いとか?」
キース 「残念ながら、酔ったことはない!」
酒量は心得ているからな、とキース君の渋面。
キース 「第一、あんたはザルだろうが!」
Aブルー「失礼だねえ…。ハーレイもそう思わないかい?」
A船長 「さっきも言いましたが、キースにお酒は…」
飲ませるべきではありませんね、とキャプテン、キッパリ。
A船長 「次の機会にした方がいいと思います」
Aブルー「何故だい?」
A船長 「お酒が入ると、身体が温まりますから…」
お尻が冷えても気付かないかも、とイヤンな台詞が。
A船長 「桟敷なだけに、冷えやすいですよ」
Aブルー「あー! でもさ、君という座薬係が…」
A船長 「任命されていないんですよ」
頼まれないのに押し掛けるのは…、とキャプテン、溜息。
A船長 「下手をすると、通報されかねませんし…」
Aブルー「それはパンツを下ろすからかな?」
A船長 「ええ。こちらの世界は、うるさいそうですから」
キース 「当然だろうが!」
痴漢行為で訴えてやる、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「来ると言うなら、防犯カメラを仕掛けるぞ!」
Aブルー「君という人は、親切心を理解出来ないのかい?」
キース 「余計なお世話だと言っている!」
Aブルー「そういうことなら、君も飲みたまえ!」
楽しくやろうよ、とソルジャーが差し出す盃。
飲めと…?
2021/04/24 (Sat)
☆捕まっても安心
紅枝垂が見事なマツカ君の別荘、桟敷に座った面々ですが。
お酒も各種揃っている中、ソルジャーがキース君に盃を。
Aブルー「ほら、とりあえず、ぼくの盃でね」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「専用の盃が欲しいって? じゃあ、盃を…」
もう一つお願い、と給仕係に声を掛けるソルジャー。
Aブルー「彼も飲むらしいから、持って来てくれる?」
給仕係 「かしこまりました!」
キース 「いや、俺は…!」
頼まないが、と言うよりも早く、給仕係は盃を取りに。
給仕係 「お待たせしました、お使い下さい」
キース 「い、いや…!」
Aブルー「ありがとう、早速、使わせて貰うよ!」
まあ一杯、とソルジャーがトクトクと注ぐ大吟醸。
Aブルー「食事の前にね、まずは乾杯!」
A船長 「ブルー、おやめになって下さい!」
Aブルー「いいじゃないか、多少、お尻が冷えても」
君が座薬を入れれば済むし、とソルジャー、涼しい顔。
Aブルー「なにしろ、効き目は神がかりだしね!」
A船長 「私が訴えられますよ!」
Aブルー「その点も、心配無用だってば!」
防犯カメラを仕掛けるそうだし、とニコニコと。
Aブルー「それで捕まるのは、誰だと思う?」
A船長 「私と、あなたしかないでしょう!」
Aブルー「其処だよ、ぼくたちは、この世界にさ…」
いないことになっているんだよね、と立てる親指。
Aブルー「戸籍も無ければ、国籍だって無いからね!」
A船長 「そ、そうでした…。すると、捕まるのは…」
Aブルー「そっくりさんしかいないってね!」
この国の警察は優秀だから、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「シャングリラ学園の教頭とさ…」
A船長 「もう一人は、其処にいらっしゃる…」
あの方ですか、とキャプテンの視線が生徒会長に。
Aブルー「ピンポーン!」
A船長 「そういうことでしたら…」
Aブルー「君も安心しただろう?」
逮捕されるのは他人だからさ、と怖い台詞が。
酷すぎでは…。
2021/04/25 (Sun)
☆捕まるのは他人
マツカ君の別荘の紅枝垂でお花見、桟敷にピッタリな好天。
飲める面子はお酒を注文、食事の前に乾杯らしいですけど。
Aブルー「といういわけでね、キースに飲ませてもさ…」
A船長 「私たちには、何の被害も無いわけですね?」
Aブルー「そう! そしてキースも、座薬があるから…」
冷えても安心なんだよね、とソルジャー、満面の笑顔。
Aブルー「心配しないで、さあ、飲んで、飲んで!」
A船長 「次は私がお酌しますよ」
キース 「そ、そんな…!」
誤認逮捕なんてことになったら…、とキース君、ガクブル。
キース 「教頭先生の方はともかく、ブルーはだな…!」
シロエ 「とても怖いと思いますねえ、こう、復讐が…」
サム 「末代まで祟るって感じだよなあ、間違いねえよ」
ジョミー「って言うかさ、キース、即死じゃないの?」
ブルーが警察から戻った時点で、とジョミー君。
ジョミー「末代まで祟る以前だってば、打ち首だよ!」
サム 「どっちかってえと、磔でねえの?」
シロエ 「市中引き回しの上でしょうねえ、磔獄門」
命が無いのは確実ですよ、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩、訴えたら負けです!」
スウェナ「そうねえ、訴えなければ逮捕も無いわね」
サム 「泣き寝入りするのが一番だぜ!」
ジョミー「だよねえ、座薬は入れて貰えるわけだし…」
治っただけでも御の字だと思ってさ、とジョミー君の言。
ジョミー「治れば文句は無いと思うよ」
キース 「俺のプライドはどうなるんだ!」
ブルー 「ドブに捨てるか、貫くかだね」
貫いた場合は分かっているね、と生徒会長、瞳がマジ。
ブルー 「ぼくが警察に呼ばれるんだよ?」
キース 「そ、それは…!」
やっぱり誤認逮捕なのか、とキース君の悪い顔色。
キース 「防犯カメラはヤバそうだが…!」
Aブルー「指紋とかまで、実はそっくりだったりしてね!」
一同 「「「うわー…」」」
鑑識が来てもダメじゃないか、と一同、愕然。
誤認逮捕…。
2021/04/26 (Mon)
☆危険すぎる乾杯
紅枝垂が見事なマツカ君の別荘でお花見、桟敷で賑やかに。
お酒も各種揃っているわけで、飲める面子は注文でして…。
キース 「し、指紋まで、そっくりだったのか…!」
Aブルー「虹彩認証だって、バッチリいけるよ!」
A船長 「文字通り、瓜二つというヤツでして…」
どう調べられてもバレませんね、とキャプテンも自信満々。
A船長 「思考を調べれば一発ですが、その技術は…」
Aブルー「この世界には無いから、安心、安全!」
ブルー 「誤認逮捕される、ぼくの立場は?」
Aブルー「文句だったら、キースに言ってくれたまえ!」
ぼくとハーレイには関係無いね、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「だからさ、キース、まずは一杯!」
A船長 「乾杯しないと始まりませんよ、お花見が」
キース 「う、うう…」
マツカ 「お料理が来ましたから、どうぞ皆さんも」
お好きな飲み物で乾杯を、とマツカ君の笑み。
マツカ 「お茶もジュースも、色々ありますからね」
ジョミー「ぼくはオレンジスカッシュで!」
サム 「俺はコーラな!」
シロエ 「ぼくはウーロン茶でお願いします」
頼んだ飲み物も直ぐに出て来て、後は乾杯を待つばかり。
Aブルー「ほら、キース、みんなを待たせちゃダメだよ」
A船長 「グイッと一杯、いきましょうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 乾杯って言ってもいい?」
ぶるぅと一緒に、と無邪気なお子様。
ブルー 「そうだね、ぶるぅ、よろしく頼むよ」
ぶるぅズ「「かんぱぁーい!」」
一同 「「「かんぱーい!」」」
乾杯の声が飛び交い、食事も始まっている中で…。
Aブルー「ぼくのお酒が飲めないのかい?」
キース 「元々、あんたのハーレイが…」
飲むなと注意してただろうが、とキース君、必死の逃げ。
キース 「桟敷は、尻が冷えそうだから、と…!」
Aブルー「平気だってば、座薬係がいるから!」
キース 「要らんのだが!」
そんな係は、と乾杯を保留してますけど。
逃げ切れますか…?
2021/04/27 (Tue)
☆飲まないなら代理
マツカ君の別荘で紅枝垂のお花見、桟敷にお似合いの快晴。
お酒も料理も揃った中で、乾杯を迫られるキース君ですが。
Aブルー「好意を無にするのは、どうかと思うよ」
キース 「どう考えても、悪意だろうが!」
A船長 「心外ですねえ、私はお役に立ちたいのですよ」
腰は男の命ですしね、とキャプテン、穏やかな笑み。
A船長 「ご用命頂ければ、いつでもお入れ致しますので」
キース 「それより、酒を勧めないでくれ!」
最初はそういう話だったぞ、とキース君。
キース 「飲まなかったら、冷える心配も無いからな!」
A船長 「まあ、そうですが…。ブルーの盃は貴重ですよ」
キース 「はあ?」
A船長 「なにしろ、ソルジャーですからねえ…」
私どもの船では、もう最高の栄誉ですよ、と説明が。
A船長 「余程でないと、ブルーは酒など注ぎませんしね」
Aブルー「そうなんだよねえ、名誉なことだよ?」
是非、受けたまえ、と威張り返る人。
Aブルー「坊主の世界じゃ、名誉も大事なんだろう?」
キース 「それはそうだが、次元が別だ!」
あんたは高僧じゃないだろうが、と副住職の反論。
キース 「俺にとっては、有難くも何ともない!」
Aブルー「だってさ、失礼な話だよねえ?」
A船長 「まったくです。猫に小判というヤツですよ」
Aぶるぅ「んとんと…。キース、飲まないわけ?」
だったら、ぼくが代理になっちゃう! と悪戯小僧。
Aぶるぅ「キースの代わりに飲んであげるよ!」
キース 「本当か!?」
Aぶるぅ「そだよ、お礼は要らないから!」
お酒、大好き! と盃を奪って、グイッと。
Aぶるぅ「おいしーい!」
キース 「そうか、それなら後は任せた!」
俺は飯だ、とキース君がパクつく料理。
キース 「美味いな、少々、出遅れたが」
シロエ 「いいんですか?」
キース 「何がだ?」
シロエ 「代理ですってば、ぶるぅですよ?」
悪戯小僧なんですけど、とシロエ君。
大丈夫ですかね…?
2021/04/28 (Wed)
☆代理なら任せて
マツカ君の別荘の紅枝垂でお花見、桟敷で料理とお酒な今。
悪戯小僧に代理を任せて、キース君がパクつく料理ですが。
キース 「悪戯小僧か何か知らんが、俺が飲むよりは…」
シロエ 「リスクが低いと判断したわけですか?」
キース 「当然だろうが、妙な係がつくよりマシだ!」
Aブルー「酷い言われようだよねえ…。好意なのにさ」
まったく分かっていないなんて、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「座薬係はいた方がいいよ、絶対に!」
キース 「要らんと言っているだろう!」
Aぶるぅ「ねえねえ、座薬係って、なあに?」
A船長 「キースに座薬を入れる係だが…」
まあ飲め、と悪戯小僧に大吟醸を勧めまくりなキャプテン。
A船長 「今のままだと、入れに行ったら誤認逮捕らしい」
Aぶるぅ「違う人が捕まっちゃうんだよね?」
A船長 「そうなるな」
Aぶるぅ「だったら、ぼくが代理になっちゃう!」
ついでだしね、と弾ける笑顔。
Aぶるぅ「お尻に突っ込めばいいんだし!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「それはいいねえ、ぶるぅだったら安全だよ!」
ブルー 「不思議パワーで通っているしね、何もかも」
警察沙汰でも問題ないね、と大きく頷く生徒会長。
ブルー 「逮捕以前の問題だってば、ぶるぅの場合は」
キース 「なんで、こいつらの肩を持つんだ!」
ブルー 「ぼくは事実を述べただけだよ」
それに代理を任命したのは君だろう、と生徒会長の指摘。
ブルー 「代理ついでに、そっちの代理も任せるんだね」
キース 「なんでそうなる!」
Aぶるぅ「お酒、いっぱい貰えるから、お礼!」
キースの分まで飲めるもーん! と悪戯小僧。
Aぶるぅ「座薬、いつでも入れてあげるよ、安心してね!」
ぶるぅ 「えとえと…。ぶるぅ、座薬を入れたことある?」
Aぶるぅ「無いけど、お尻に入れるだけでしょ、大丈夫!」
一同 「「「うわー…」」」
ド素人か、と一同、ガクガクブルブル。
色々な意味で怖すぎでは…。
2021/04/29 (Thu)
☆酔ったらチャラ
紅枝垂が見事なマツカ君の別荘でお花見、桟敷がお似合い。
美味しい料理にお酒も色々、けれどキース君に迫る危機。
キース 「ド素人の代理なんぞは要らん!」
Aぶるぅ「でもでも、お尻は大事だもんね!」
痛いのは治さなくちゃダメ、と使命感に燃える悪戯小僧。
Aぶるぅ「入れに行くから、安心してねーっ!」
キース 「だから、要らんと!」
Aぶるぅ「寝てる間に、パンツを下ろして入れるだけ!」
座薬係だぁ! と跳ねているわけで、引き受けた気が満々。
Aぶるぅ「座薬、座薬♪ お尻に座薬~♪」
シロエ 「酔っ払ってるみたいですね…」
ジョミー「この勢いだと、キースが腰を痛めなくても…」
サム 「今夜にでも来るぜ、座薬を入れによ」
悪戯の方で、とサム君の意見。
サム 「どうすんだよ、キース、マジでヤベえぜ」
キース 「俺もそう思うが、どうしろと!」
Aブルー「うーん…。方法は無いこともないけれど…」
キース 「本当か!?」
こいつから逃げる方法なのか、とキース君、縋る目。
キース 「その方法を教えてくれ!」
Aブルー「ぶるぅがMAXに酔っ払ったら、3分でさ…」
A船長 「リミッターが発動しまして、寝落ちするんです」
その後はリセット状態に…、とキャプテンの解説。
A船長 「ですから、MAXに酔わせてですね…」
Aブルー「3分、お尻を守って逃げれば、チャラなんだよ」
酔ってる間は、座薬に夢中だけどさ、とソルジャーも。
キース 「そ、そうか! つまり、3分…」
Aぶるぅ「よーし、頑張っちゃうもんねーっ!」
座薬ターイム! と突然、悪戯小僧が突き上げた徳利。
Aぶるぅ「キースに入れちゃう!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
座薬どころか徳利なのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「キース先輩、逃げて下さい、3分間です!」
Aブルー「それでチャラだよ、頑張って!」
キース 「言われなくても…」
俺は逃げる、とダッシュですけど。
今月、これにて中継終了~。
2021/04/30 (Fri)