忍者ブログ
シャングリラ学園つれづれ語り

☆だるい連休明け


さて、五月。今年のGWはズラリ続いた祝日、まさに連休。
シャン学メンバーも満喫でして、GWが明けた後の土曜日。

ジョミー「うーん…。木曜と金曜、だるかったよねえ…」
シロエ 「仕方ないですよ、そこは普通に学校でしたし」
サム  「だよなあ、休んじまうのは、ちょっと…」

マズかったしよ、とサム君がぼやく、生徒会長の家。

サム  「シャングリラ号で過ごした後で、サボりはよ…」
スウェナ「絶対、何か言われるわよえねえ、ネチネチと…」
キース 「グレイブ先生は来ていなかったが、情報は…」

キッチリ流れているだろうしな、とキース君も。

キース 「他の生徒の手前、行き先は伏せる筈なんだが…」
ジョミー「嫌味は言うよね、遊んだ続きにサボリじゃさ…」
シロエ 「月曜日の朝のホームルームで、ソレでしょうね」

いい御身分だな、とか言うんですよ、とシロエ君。

シロエ 「自主連休は楽しかったかね、ってヤツですね」
サム  「言うよな、ソレ…」
キース 「回避するには、登校するしか無かったわけだ」

だるかったが、とキース君も溜息。

キース 「俺の場合は、すっかりなまっていたからなあ…」
シロエ 「あれっ、自主トレ、していたでしょう?」
マツカ 「教頭先生も、稽古をつけてくれてましたよ?」
キース 「いや、柔道の方じゃなくて、だ…」

稼業の方だ、とキース君が指差す左手首の数珠レット。

キース 「シャングリラ号にいた間、朝晩のお勤めを…」
ブルー 「全く、やっていなかったんだね?」
キース 「ついつい、忘れてしまってな…」
シロエ 「あー…。アドス和尚に叱られましたか?」

声が出ていないとか、そんな感じで、とシロエ君。

シロエ 「まさかお経を忘れる程では、ないでしょうしね」
キース 「たるんでるぞ、と思いっ切り…」
ジョミー「どやされたって?」
キース 「罰礼を食らった」
一同  「「「うわー…」」」

GW明け早々、食らったのか、と誰もが同情。
気の毒に…。


2021/05/01 (Sat)

 

☆たるんでいたツケ


GWを満喫した後、二日間は登校だったシャン学メンバー。
生徒会長宅に集った土曜日、誰もがだるかったと溜息で…。

サム  「連休の後で罰礼かよ…。そりゃキツイよなあ…」
シロエ 「しかもアレですよね、食らった後に登校で…」
キース 「そうなるな。朝のお勤めで怒鳴られたわけで…」

その場でキッチリ食らったんだ、とキース君の渋面。

キース 「おまけに、続きは帰ってからだと来たもんだ」
ジョミー「続きって?」
キース 「親父の罰礼は、百回単位で来るんだぞ?」

学校に間に合わんだろうが、と副住職。

キース 「途中で終わって、続きは帰ってからだったんだ」
シロエ 「そ、それは大変でしたね、先輩…」
サム  「んで、百回で済んだのかよ?」
キース 「百回くらいで、許されるわけがないだろう!」

三百回で来やがった、とブツブツブツ。

キース 「それが木曜日で、昨日もだな…」
シロエ 「食らったんですか?」
キース 「まだまだ声が出ていない、とな!」

クソ親父め、と副住職が握り締める拳。

キース 「その上、今朝も遠慮は無かった」
ジョミー「朝から百回、やって来たとか…?」
キース 「ああ。今日は休みだから、キッチリやれ、と!」

三百回だぞ、と肩を竦める副住職。

キース 「流石に朝からアレは堪える…」
シロエ 「GWのツケ、高くつきましたね…」
キース 「学校のだるさが身に染みたな…」

お前らの比ではないだるさだ、と超特大の溜息が。

キース 「授業くらいで文句は言えん」
ジョミー「そうだよねえ…」
ぶるぅ 「ねえねえ、キース、大丈夫なの?」

心配だよう! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」

ぶるぅ 「罰礼、腰にくるんでしょ?」
キース 「まだ大丈夫だが、これが続くと危ないな…」
ぶるぅ 「そっか、やっぱり…。ぶるぅを呼ぶ?」
キース 「はあ?」
ぶるぅ 「えっとね、ぶるぅに連絡しておいた方が…」

いいと思うの! と言ってますけど。
ぶるぅって、何故に…?


2021/05/02 (Sun)

 

☆寝込んだ時は復讐


GWをシャングリラ号で過ごした面々、満喫でしたけれど。
連休明けの二日間がだるかった、と生徒会長宅で文句な今。

キース 「どうして其処で、ぶるぅの名前が出るんだ」
ぶるぅ 「んとんと…。罰礼、腰に来ちゃったら…」

大変だしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の心配そうな顔。

ぶるぅ 「だから早めに、ぶるぅにお願いしておけば…」
キース 「悪戯小僧に何を頼めと?」
シロエ 「復讐の代理じゃないですか?」

アドス和尚に復讐ですよ、とシロエ君が立てる親指。

シロエ 「キース先輩が腰をやられたら、こう、悪戯を…」
サム  「いいよな、ソレ! あいつだったらよ…」
ジョミー「アドス和尚も真っ青なヤツを、やらかすよね!」
スウェナ「そうねえ、おまけに逃げ足も速いし…」

頼んでおいたらいいんじゃないの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「万一の時はよろしく頼む、って今の間に!」
キース 「なるほどな…。俺は寝込んでいるんだし…」
ジョミー「アリバイの方はバッチリだってば!」

俺は知らん、で通っちゃうよね、とジョミー君。

ジョミー「それにキースは寝込んでるから、後始末もさ…」
サム  「しなくていいよな、何が起きてもよ」
シロエ 「本堂が灰まみれだとか、そういうのですね?」
キース 「そうか、親父が一人で後始末か…」

やって貰うか、と副住職が浮かべる極悪な笑み。

キース 「大いに使えそうだな、ぶるぅは」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ!?」
キース 「すぐに連絡はつくのか、あいつに?」
ぶるぅ 「もっちろーん!」

ぼくたち、仲良しだもーん! と胸を張るお子様。

ぶるぅ 「呼んだら、パッと来てくれちゃうよ!」
シロエ 「いいですねえ! 頼むべきですよ、キース先輩」
キース 「前提として、俺が寝込むのがあるんだが…」
ジョミー「それはさ、とても気の毒だけど…」
サム  「復讐出来るんだぜ、親父さんによ」

検討する価値は大いにあるぜ、とサム君も。
そうですよね?


2021/05/03 (Mon)

 

☆夕方もあります


GWはシャングリラ号に出掛けた面々、楽しんだのですが。
連休明けがだるかったわけで、生徒会長宅で文句な土曜日。

キース 「俺が罰礼で寝込んだ時は、ぶるぅの出番か…」
ぶるぅ 「そだよ、ホントにお願いしとけば?」

罰礼、まだまだ続くんでしょ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

キース 「不吉なことを言わないでくれ!」
ジョミー「でもさ、キースの勘とか調子が戻らないとさ…」
サム  「親父さん、毎朝、罰礼をかますぜ」
キース 「正確に言えば、お勤めは夕方もあるからな…」

罰礼は夕方の分もあるんだ、と副住職の溜息。

キース 「そっちの方も百回単位で、しかも親父が…」
シロエ 「見張っているというわけですか?」
キース 「ああ。数をカウントしながらな!」
一同  「「「うわー…」」」

それは厳しい、と誰もがガクブル。

スウェナ「休憩できそうにないわね、ソレ…」
キース 「トイレにも行けない勢いだが?」
サム  「マジかよ、トイレも不可なのかよ!?」
キース 「行けば、そのまま逃げる可能性があるからな」

脂汗を流していれば別だが、と副住職。

キース 「本堂で粗相をやってしまうと、御本尊様に…」
シロエ 「失礼だから許す、という勘定ですね?」
キース 「そうなるんだが、もちろん親父が…」

トイレの前までついて来るぞ、とブツブツブツ。

キース 「でもって、まだか、と急かすんだ!」
ジョミー「酷すぎるってば、その扱いはさ…」
サム  「頼んじまえよ、あっちのぶるぅに」

万一の時しか出番はねえけど、とサム君、プッシュ。

サム  「仇は討ってくれるぜ、立派に」
シロエ 「そうですよ!」

此処はお願いすべきですね、とシロエ君も。

シロエ 「すぐに連絡が付くんですから、頼みましょう!」
サム  「マジで、お勧めコースだぜ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ぶるぅ、呼んだ方がいい?」
キース 「どうするかな…」

あいつに借りを作るのは…、と考え込む人。
借りですか…。


2021/05/04 (Tue)

 

☆腰まで治ります


GWをシャングリラ号で過ごした面々、今日は生徒会長宅。
連休明けがだるかった、と文句ですけど、キース君は別格。

キース 「親父に復讐出来るというのは、嬉しいんだが…」
ジョミー「しかもさ、キースはアリバイつきだよ?」
シロエ 「後始末だって、寝込んでいれば不要ですしね」

アドス和尚がやるわけですし…、とプッシュな御一同様。

シロエ 「借りにしたって、ぶるぅですから…」
サム  「気にしなくてもいいんでねえの?」
スウェナ「そうよ、存分に悪戯出来れば、満足だわよ」

おまけに普段は出来ない場所よ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「元老寺の本堂だなんて、最高じゃないの!」
シロエ 「あっちの世界には、お寺なんかは無いですしね」
ジョミー「もう張り切って来ると思うよ、大喜びで!」
キース 「…そう思うか?」

後からツケは来ないと思うか、と副住職の問い。

キース 「あいつに借りを作ってしまうと、色々とな…」
ジョミー「ヤバそうだけどさ、この場合はさ…」
シロエ 「悪戯やり放題ってことで、いけると思いますよ」
サム  「うんうん、思いっ切り発散出来るしよ」

頼んじまえよ、とサム君も勧める復讐コース。

サム  「万一の時は仇を討ってくれ、ってよ」
キース 「そうだな、報酬が要らんのならな」
ぶるぅ 「えっと、えっとね、ぶるぅなら、きっと…」

おやつがあれば大丈夫! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「終わった後に、お疲れ様、って!」
キース 「菓子は作ってくれるんだな?」
ぶるぅ 「うんっ、おもてなし、大好きだもーん!」

だから安心して頼んじゃってね、と頼もしい言葉。

ぶるぅ 「それに腰だって、アッと言う間に治るんだし!」
キース 「…悪戯でか?」

原因はストレスではないんだが…、と副住職。

キース 「気分は晴れても、治らんと思うぞ」
ぶるぅ 「でもでも、ぶるぅに頼めば、オッケー!」

そう言ってたよ、と自信満々ですけど。
悪戯で治りますか…?


2021/05/05 (Wed)

 

☆不思議パワーで


GWはシャングリラ号に出掛けた面々、週末は生徒会長宅。
連休明けの学校がだるかったそうで、キース君は更に不幸。

ぶるぅ 「罰礼で腰を痛めちゃっても、すぐ治るもんね!」
キース 「何故、そうなるんだ? あいつの悪戯でだ…」

気分は晴れても、腰の原因は別物だぞ、と副住職。

キース 「とても治るとは思えんのだが…」
ぶるぅ 「でもでも、効き目は神がかり、って!」
シロエ 「えーっと…? ぶるぅは祈祷師でしたっけ?」
ジョミー「聞いてないけど、サイオンは半端ないからさ…」

何か方法があるのかもね、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「ほら、こっちでもさ、手かざしとかって…」
サム  「あー! あるよな、手から癒しのパワーっての」
シロエ 「なるほど、ぶるぅの不思議パワーですか…」

それなら納得出来ますよ、と大きく頷くシロエ君。

シロエ 「でもですね…。それなら、同じぶるぅですし…」
マツカ 「悪戯小僧に頼まなくても、出来そうですよね」
キース 「同感だ。ぶるぅ、お前に頼みたいんだが」

礼ならするぞ、と副住職の目が「そるじゃぁ・ぶるぅ」に。

キース 「とはいえ、料理の下ごしらえくらいしか…」
シロエ 「掃除でいいんじゃないんですか?」

キース先輩、得意でしょう、とシロエ君の提案。

シロエ 「本堂から境内まで、いつも掃除をしてますしね」
ジョミー「いいよね、お礼に拭き掃除とかさ」
キース 「分かった、腰が治っているなら、楽勝だしな」

礼は掃除にしておこう、と副住職も。

キース 「というわけでだ、万一の時は、よろしく頼む」
ぶるぅ 「んとんと、お掃除は嬉しいんだけど…」

ぼくには無理っぽいんだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だって、やったことないんだもん…」
キース 「その辺は、どうとでもなるんじゃないのか?」
ぶるぅ 「失敗したら大変っぽいよ?」
キース 「難しいのか?」

その方法は、とキース君の質問ですけど。
高度な技だと…?


2021/05/06 (Thu)

 

☆失敗したら大変


GWをシャングリラ号で過ごした面々、生徒会長宅な週末。
連休明けがだるかったそうで、キース君には更なる不幸が。

キース 「あっちのぶるぅにしか、こなせないとでも?」
ぶるぅ 「うーん…。ぼくにも分かんないけど…」

やってやれないことはないけど、と困った様子のお子様。

ぶるぅ 「失敗しちゃったら、ホントに大変そうだし…」
キース 「パワーの加減が難しいとか、そういうのか?」
ぶるぅ 「そうなのかも…。ウッカリ零しちゃったら…」

キースが酷い目に遭いそうだしね、と複雑な表情。

ぶるぅ 「上手くいったら、とても効くとは思うけど…」
キース 「零す、というのは、余計な部分にだな…」

パワーが及んでしまった場合か、と副住職の問い。

キース 「患部を狙うのが難しい、と?」
ぶるぅ 「そうなの! 零すと痒くなっちゃう、って!」
一同  「「「はあ?」」」

痒いって、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「痒くなるって、蕁麻疹でも出るんでしょうか?」
ジョミー「どうかな、ほら、怪我の治りかけとかって…」
サム  「あー! 痒くなっちまう時があるよな!」
マツカ 「それなんでしょうか?」

治りかけの微妙な感じが出るとか、とマツカ君も。

マツカ 「神経を弄るみたいですしね、サイオンで」
キース 「それなら分かる気もするな…」

人体は複雑に出来ているし…、とキース君も納得の副作用。

キース 「鍼灸のツボでも、一つ間違えると厄介らしいぞ」
シロエ 「そうらしいですね、効果が全く逆になるとか」
ジョミー「えっ、本当に?」
シロエ 「だからこそ、プロがいるわけですよ」

専門の学校もあるじゃないですか、とシロエ君。

シロエ 「素人がやると怖いそうですよ、あの世界は」
ジョミー「そっかあ…。だったら、腰の治療も…」
サム  「未経験者だと、ヤバイかもなあ…」
キース 「真面目に、悩ましい所だな…」

ぶるぅに頼みたいんだが、とキース君の溜息。
微妙ですよね…。


2021/05/07 (Fri)

 

☆習えばオッケー


GWを宇宙で過ごした後、連休明けがだるかった御一同様。
キース君の場合は更に不幸で、たるんでいると罰礼までが。

キース 「俺の調子がサッサと戻れば、親父もだな…」
シロエ 「文句は言わなくなるでしょうけど…」
サム  「まだまだ、かかりそうなのかよ?」
キース 「そのようだ。サボッていた俺が悪いんだが…」

このままだと本当に腰がヤバい気が、と副住職、ブルブル。

キース 「ぶるぅに治して貰えるんなら、安心なんだが…」
ジョミー「あっちのぶるぅは、やっぱりねえ…」
スウェナ「お礼はお菓子で済むと言っても、心配よね」
ぶるぅ 「でもでも…。ぼくが失敗しちゃったら…」

痒くなっちゃって困るんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから、ぶるぅに頼んだ方が…」
キース 「そう言われても…。いや、待てよ?」

この手があるぞ、と副住職がポンと打った手。

キース 「ぶるぅ、あっちで習って来てくれないか?」
ぶるぅ 「えっと…。習うって、何を?」
キース 「その治療法だ、きちんと習えば大丈夫だろう」
シロエ 「あー! その道のプロに教われば…」

完璧ですよ、とシロエ君も。

シロエ 「ぶるぅ、キース先輩を助けると思って…」
キース 「ちょっと行って来てくれないか?」

留守の間は、俺が、おもてなし役を…、と副住職。

キース 「出来る範囲で、飯の支度に皿洗いに、と…」
サム  「俺も手伝うぜ、そういうことなら」
シロエ 「ぼくもです。味に文句も言いませんよ」
ジョミー「もちろん、ぼくも協力するって!」

それにマツカがいるもんね、とジョミー君が立てる親指。

ジョミー「いざとなったら、凄い出前を頼めるし!」
マツカ 「最初からでも構いませんよ?」

家からプロを呼びましょうか、と御曹司。

マツカ 「料理も掃除も、任せられます」
キース 「有難い! ぶるぅ、その間に…」
ぶるぅ 「お稽古に?」

行けばいいの、と言ってますけど。
確かに、習えば安心ですね!


2021/05/08 (Sat)

 

☆留守番はお任せ


GWを宇宙で満喫、連休明けがだるかったほどの御一同様。
キース君の場合、アドス和尚に罰礼を食らう有様でして…。

マツカ 「大丈夫ですよ、ぶるぅ。プロに任せて下されば」
ぶるぅ 「そだね、マツカに頼めば、お料理だって…」
ジョミー「専属の料理人とかが、来てくれるしね!」
スウェナ「ついでに、食材も頼めないかしら?」

家から呼んで来るんだったら、とスウェナちゃん。

スウェナ「冷蔵庫の中身で作って貰うのも、いいけれど…」
サム  「うんうん、どうせだったら仕入れて来てよ…」
ジョミー「凄いのを作って欲しいよね!」

コース料理だって出来そうだし、とジョミー君の輝く瞳。

ジョミー「マツカ、そういうヤツでもオッケー?」
マツカ 「いいですよ。ご注文があれば、言って下さいね」
シロエ 「ホントですか? 和洋中、悩むトコですよね…」
サム  「そこはお任せがいいんでねえの?」

プロなんだからよ、とサム君の意見。

サム  「縛りは無しで、いい食材があったヤツでよ」
ジョミー「それ、最高! それでいこうよ!」
スウェナ「そうね、何が出来るかはお楽しみってことね!」

それにしましょうよ、とスウェナちゃんも乗り気。

スウェナ「マツカ、頼んで貰えるでしょ?」
マツカ 「もちろんです。キース先輩も、いいですよね?」
キース 「当然だ。俺は意見を言える立場ではないし…」

ぶるぅの代わりを頼めるだけで充分だしな、と副住職。

キース 「ぶるぅ、すまんが、そういうわけで…」
ぶるぅ 「あっちまで、習いに行けばいいんだよね?」
キース 「悪いな、どうにも、あっちのぶるぅは…」

色々と避けたいものがあって…、と副住職の深い溜息。

キース 「その点、ぶるぅだったら、俺も安心出来るしな」
ぶるぅ 「いいけど、時間がかかっちゃうかも…」
マツカ 「仕方ないですよ、その辺りは」
ぶるぅ 「じゃあ、お願いしといて…」

行って来ようかな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
お稽古ですね?


2021/05/09 (Sun)

 

☆練習に行っても


GWを宇宙で満喫して、連休明けがだるかったほどの面々。
キース君もすっかりたるんで、罰礼を食らう有様でして…。

ぶるぅ 「んとんと、帰りが、うんと遅くなっても…」
シロエ 「ぼくたちなら、気にしませんよ」
ジョミー「そうだよ、適当に解散するから」
ぶるぅ 「ダメダメ、ちゃんと泊まって行ってね!」

土曜日だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ねえねえ、ブルーも、それでいいよね?」
ブルー 「ぼくだったら、最初からそのつもりだよ」
ぶるぅ 「わぁーい! マツカ、お泊まりになった時は…」
マツカ 「そちらの方のお世話係を、ということですね?」

ベッドメイクとか、とマツカ君も阿吽の呼吸で。

マツカ 「念のために手配しておきますよ」
ぶるぅ 「ありがとう! えっとね、お布団とかは…」
ブルー 「ぶるぅ、場所なら、ぼくで分かるから」
ぶるぅ 「そだね、ブルーも知ってるもんね!」

それじゃお願い、とペコリと頭を下げるお子様。

ぶるぅ 「キースのために、お稽古、行ってきまぁーす!」
ブルー 「うん、頑張っておいで」
ぶるぅ 「でもでも…。お稽古するのはいいんだけど…」

練習のお相手、見付かるかなぁ、と心配そうな顔。

ぶるぅ 「失敗しちゃうと、痒くなるって聞いてるし…」
ブルー 「多分、いくらでもいるんじゃないかな?」
ぶるぅ 「そう思う?」
ブルー 「ブリッジクルーに限った話じゃないからね」

腰を痛めそうな部署は沢山あるよ、と生徒会長。

ブルー 「機関部もそうだし、食堂とかでも…」
ぶるぅ 「そだね、ギックリ腰とかあるよね?」
ブルー 「いると思うね、腰が痛い人は何人も」

だから安心して行っておいで、と生徒会長の太鼓判。

ブルー 「お稽古に来ました、と言えばいいから」
ぶるぅ 「えっと…。あっちのぶるぅと間違われたら?」
シロエ 「マズイかもですね…」
サム  「逃げられるぜ?」

練習以前の問題じゃねえか、とサム君も。
それは確かに…。


2021/05/10 (Mon)

 

☆練習は無理かも


宇宙でGWを満喫、連休明けがだるいくらいに弛んだ面々。
キース君の場合は更に悲惨で、アドス和尚から食らう罰礼。

サム  「あっちのぶるぅは、悪戯で有名すぎるしよ…」
シロエ 「練習と称して、わざと失敗しそうですよね…」
一同  「「「あー…」」」

ありそうな話だ、と誰もが納得。

サム  「そんな船で練習出来るのかよ?」
シロエ 「困りましたね、無駄足になるかも、と…」
ぶるぅ 「そうなの、ぼくも心配なの!」

お稽古させて貰えないかも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「一応、行ってくるけれど…」
シロエ 「期待は出来ないわけですね?」
ぶるぅ 「うん…。ダメだった時は、あっちのぶるぅに…」

お願いするしかないんだよね、と困り顔。

ぶるぅ 「キース、それでも許してくれる?」
キース 「もちろんだ。ぶるぅは頑張ってくれたんだしな」

ついでに、あっちのぶるぅの件は…、と副住職の苦い顔。

キース 「頼まなくていいから、直帰してくれ」
ぶるぅ 「えっ、なんで?」

すぐ治るのに、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が傾げる首。

ぶるぅ 「それに、ぶるぅは失敗しないと思うけど…」
キース 「いや、あいつの場合は、わざとが怖い」
シロエ 「言えてますねえ、ぶるぅですから」
ジョミー「失敗したら、痒くなるんだもんね…」

それを笑って見ていそうだよ、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「頼まない方がいいと思うな、ぼくも」
ぶるぅ 「そう? だけど、お稽古…」

出来るのかな、と心配そうなお子様。

ぶるぅ 「ぼくって、どう見ても、ぶるぅだもんね…」
シロエ 「ぶるぅですねえ…」

ついでに、知られていませんよね、とシロエ君の溜息。

シロエ 「ぶるぅが二人いるというのは、あっちでは…」
サム  「だよなあ、絶対、極秘事項だぜ」
キース 「別世界とはいえ、地球だしな、此処は…」
ジョミー「言えないよね…」

実は遊びに行ってるなんて、と正論が。
言えませんよね…。


2021/05/11 (Tue)

 

☆耐える方が吉かも


GWを宇宙で過ごして、朝夕のお勤めをサボッたキース君。
すっかり調子を狂わせてしまい、アドス和尚に食らう罰礼。

ジョミー「あっちの世界じゃ、地球って憧れなんだしね…」
シロエ 「いつか行きたい、夢の星だという話ですし…」
キース 「別の世界で行っている、とは言えんしな…」

当然、ぶるぅの存在は秘されているだろう、と副住職。

キース 「其処へ、こっちのぶるぅが行ったら…」
サム  「誰が見たって、悪戯小僧にしか見えねえぜ?」
スウェナ「それじゃ、練習は無理だわねえ…」

悪戯されるのがオチなんだもの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「キース、腰の治療は諦めた方が良さそうよ?」
キース 「そうだな、あっちのぶるぅが来ても困るし…」
ジョミー「痛めなければ、セーフなんだしさ…」

根性で罰礼を耐え抜くべきだよ、とジョミー君の意見。

ジョミー「ほら、筋トレだと思ってさ!」
キース 「まあ、スクワットには違いないが…」
シロエ 「耐えましょう、耐えるんです、キース先輩!」
キース 「どうも、その方が吉っぽいな…」

治療は魅力的なんだがな、とキース君、未練がありそう。

キース 「効き目は神がかりだと聞いてしまうとな…」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ? だから、ぶるぅに…」
キース 「あいつに頼むのだけは御免だ!」

ぶるぅが練習出来さえすれば…、と溜息が。

キース 「しかし、練習出来そうもないし…」
??? 「なになに、何がどうしたって?」

練習って何さ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「誰が何を練習するんだって?」
ぶるぅ 「えとえと、ぼくがね、そっちの世界で…」

腰の治し方を練習したいの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ほら、言ってたでしょ、効き目は神がかりって」
Aブルー「言ってたっけね、そういえば…。アレを?」
ぶるぅ 「うんっ!」
キース 「ちょっと待て!」

嫌な話を思い出したぞ、と言ってますけど。
どうしたと…?


2021/05/12 (Wed)

 

☆練習なら任せて


GWを宇宙で過ごして、朝夕の読経がサッパリなキース君。
アドス和尚が食らわす罰礼、腰に来そうな勢いですけど…。

Aブルー「どうしたのさ、急に?」
キース 「あんたの顔を見たら、一瞬で思い出したんだ!」

効き目は神がかりだというヤツをな、と副住職の悪い顔色。

キース 「此処は改めて遠慮しておく、練習の件も!」
ぶるぅ 「えとえと…。ブルーも来てくれたんだし…」

練習のお話、上手くいくかも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だって、ブルーはソルジャーだもんね!」
Aブルー「練習のことで困っていたのかい?」
ぶるぅ 「そうなの、ぼくがそっちの世界に行くと…」

ぶるぅと間違えられちゃうから、と持ち掛けられる相談事。

ぶるぅ 「練習させて貰いたくても、嫌がられるでしょ?」
Aブルー「まあねえ…。ぶるぅがやるとなるとねえ…」
シロエ 「失敗すると痒い件ですよね?」
Aブルー「そうでなくても、ぶるぅだからねえ…」

承知する人は無い気がするね、とソルジャーも。

Aブルー「そのくらいなら痛いままで、とキースみたいに」
ぶるぅ 「逃げちゃうよね…?」
Aブルー「そうなるだろうね、普通にいけば」

でもね、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「安心したまえ、ぼくのサイオンがあれば!」
ぶるぅ 「どうするの?」
Aブルー「記憶処理なら得意技だし、大丈夫!」

医療スタッフだと勘違いコースで、と恐ろしい話が。

Aブルー「失敗したって、ちゃんと薬があるからさ」
ぶるぅ 「痒いの、治る?」
Aブルー「もちろんだよ!」

だから練習に来てもオッケー、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「キースも、それでいいだろう?」
キース 「断固、断る!」

治療方法を思い出したからな、と副住職。

キース 「いくら効き目が神がかりでも、アレは御免だ!」
シロエ 「いい話だと思いますけど?」
キース 「どの辺がだ!」

お前も忘れてやがるんだな、と叫んでますけど。
何を…?


2021/05/13 (Thu)

 

☆寝込んだ方がマシ


GWを宇宙で過ごした間、朝夕の勤行をサボッたキース君。
なまってしまって、アドス和尚に罰礼を食らう有様でして。

シロエ 「忘れるって…。何をですか?」
キース 「どいつもこいつも、他人事だと思いやがって!」

先月の花見を忘れたのか、と副住職が吊り上げる眉。

キース 「俺は3分間、必死に逃げていたんだが!」
ジョミー「あー! あっちのぶるぅが徳利を持って…」
サム  「追い掛けてたよな、キースをよ…」
シロエ 「ありましたねえ、そういう騒ぎが…」

解決したんで忘れてましたよ、とシロエ君、しれっと。

シロエ 「酔っ払って、徳利が座薬のつもりでしたっけね」
ジョミー「でもって、キースに入れる気でさあ…」
サム  「3分経ったら、パッタリ倒れて終わりだったぜ」
スウェナ「ぐおーっ、って大イビキだったわよねえ…」

あれでリセットだったのよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「目が覚めた時には、すっかり忘れていたもの」
Aブルー「ぶるぅは、そういう体質だしね」
キース 「だからと言って、お前たちまで忘れるな!」
シロエ 「キース先輩だって、同じじゃないですか!」

ついさっきまで乗り気でしたよ、とシロエ君の鋭い指摘。

シロエ 「ぶるぅに練習させる気だったでしょう?」
キース 「そ、それは…」
ジョミー「なんか都合よく間違えてたよねえ…」

不思議パワーで治るとか、とジョミー君もツッコミを。

ジョミー「この際、座薬でいいんじゃないの?」
サム  「うんうん、効き目は神がかりだしよ…」
シロエ 「こっちには無い、貴重な薬なんですよ?」
スウェナ「ぶるぅがやるなら、無問題よね」

悪戯の心配も無いわけだし…、とプッシュする人たち。

スウェナ「練習させて貰えるんでしょ、いい話じゃない!」
ジョミー「そうだよ、罰礼、ヤバそうだしさ…」
サム  「頼むべきだぜ、ここは一発!」
キース 「何故、そうなる!」

寝込んだ方がマシだ、と悲鳴ですけど。
そうですかねえ?


2021/05/14 (Fri)

 

☆筋力も落ちます


GWを宇宙で満喫、朝夕の勤行をサボりまくったキース君。
読経の調子がすっかりなまって、アドス和尚に食らう罰礼。

キース 「そんな薬で治すよりかは、寝込んで治す!」
シロエ 「いい薬なのに、使わない手は無いと思いますが」
マツカ 「そうですよ。寝込んだら、柔道部にだって…」

出られなくなってしまいますし、と御曹司。

マツカ 「早めに治して、部活に打ち込むべきですよ」
シロエ 「ぼくたちの場合、大会には出られませんけどね」
サム  「在籍し続けて長いもんなあ、仕方ねえよ」

でも、寝込んだら、そっちもなまるぜ、とサム君の意見。

サム  「シャングリラ号でも、自主トレしてたのによ…」
ジョミー「だよねえ、それに寝込むと筋力も落ちるし…」
ブルー 「一日休むと、自分で分かると言うからね」

二日休むとパートナーに分かるんだったかな、と生徒会長。

ブルー 「でもって、三日休んでしまうと、お客様にさ…」
スウェナ「分かっちゃうんでしょ、バレリーナよね?」
シロエ 「バレリーナですか…。あれも体力勝負ですしね」
ブルー 「うん。だからキースも、そうなっちゃうかと」

早めに治しておくべきだよね、と生徒会長、真剣な顔。

ブルー 「ぶるぅに練習に行って貰って、座薬スキルを…」
Aブルー「身につけて貰うのがいいと思うね」

ぼくも協力するからさ、とソルジャーも。

Aブルー「効き目はホントに神がかりだから!」
キース 「座薬というのが嫌なんだ!」
シロエ 「あれっ、経験アリでしょう?」
キース 「否定はしないが、その馬鹿の世界の薬なのが…」

全力で断りたい理由なんだ、と副住職の苦い顔付き。

Aブルー「どうしてだい? ぼくはお尻を大事にしてるよ」
キース 「その言い種だ!」

尻の件で世話になったら終わりだ、とキース君、ブルブル。

キース 「絶対、ろくでもないことに…!」
シロエ 「あー、確かに…」

なっちゃいそうです、とシロエ君も頷く理由。
お尻ですしね…?


2021/05/15 (Sat)





 

拍手[0回]

PR
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
27 28 29 30 31
最新CM
[06/12 みゆ]
[06/12 Qちゃん]
[06/09 みゆ]
[06/09 Qちゃん]
[05/15 みゆ]
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
カウンター
アクセス解析