☆芋煮が分かりません
雨がシトシトな梅雨のシーズン、気分も下がりがちなもの。
けれどイベントがあればオッケー、そんな人種もいる現実。
Aブルー「お祭り野郎なら、ぼくにも理解出来るけど…」
キース 「芋煮並みというのは、理解不能だ、と?」
Aブルー「そもそも、例えからして謎だよ!」
芋煮だなんて言われても、とソルジャー、困った様子。
Aブルー「芋煮って言ったら、芋煮だよねえ?」
キース 「その通りだが?」
Aブルー「つまりアレかな、ぼくが芋だと言いたいのかな」
垢ぬけなくて、とてもダサいと…、とソルジャーのジト目。
Aブルー「そうだと言うなら、君の目は立派な節穴だよ!」
キース 「はあ?」
Aブルー「いいかい、ぼくは超絶美形と評判で!」
ぼくのシャングリラでもモテるんだよね、と胸を張る人。
Aブルー「それを捕まえて芋だなんてさ、どう考えても…」
シロエ 「失礼すぎる、と言いたいんですね?」
Aブルー「君だって、そう思わないかい?」
キースの目は役に立っていないと、とソルジャーの文句。
Aブルー「まずは鏡を見るべきだよね!」
キース 「鏡だって?」
Aブルー「君の顔だよ、ぼくを芋だと言えるとでも?」
ぼくが芋なら、君は何さ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「芋よりダサい野菜だってば、もう絶対に!」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「芋煮呼ばわりしたからね!」
超絶美形に向かってさ、とキレるソルジャー。
Aブルー「しかも、否定もしなかったし!」
キース 「あんたは、芋煮を間違えている!」
ついでに俺の言葉の意味も、とキース君の反撃が。
キース 「芋煮は、そもそもイベントでだな…!」
Aブルー「えっと…?」
料理の名前じゃないのかな、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「てっきり、料理だと思ったんだけど…?」
キース 「いや、その部分は合っている」
Aブルー「じゃあ、イベントって…?」
何のことさ、と怪訝そうですけれど。
まあ、そうですよね…?
2021/06/16 (Wed)
☆イベントな料理
梅雨の季節は雨がシトシト、どうしても気分が下がりがち。
けれどイベントさえあればオッケー、そんな人たちも存在。
Aブルー「料理なのにイベントって、謎なんだけど?」
キース 「そう思うのか?」
Aブルー「だって、料理は料理なんだし…」
イベントとは違うと思うんだけど、とソルジャーの疑問。
Aブルー「料理付きのイベントなら、分かるんだけどね」
シロエ 「お花見とか、紅葉見物とかでしょうか?」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! マツカの別荘のヤツ!」
あれは立派なイベントだよね、と頷くソルジャー。
Aブルー「だけど、イベントな料理というのは…」
キース 「あんたも経験済みの筈だが?」
Aブルー「芋煮なんかは知らないってば!」
キース 「いや、芋煮ではなくてだな…」
別の料理だ、とキース君。
キース 「バーベキューに行ったと記憶しているが?」
Aブルー「あー! そういえば、みんなでお出掛けして…」
肉や野菜を焼いていたっけ、とソルジャー、手をポンと。
Aブルー「なるほど、あれも楽しかったし…」
キース 「イベントだったと思うんだがな?」
Aブルー「確かにね。…だったら、芋煮は何なわけ?」
言葉からして、芋の料理みたいだけれど、と質問が。
Aブルー「なんだか地味だよ、芋煮と言えばさ…」
ジョミー「イメージ、芋の煮っ転がしとか?」
Aブルー「そうなるんだけど…」
でなきゃ肉じゃが、とソルジャーが挙げる芋料理。
Aブルー「ときめかないよね、そんな芋料理はさ」
サム 「んじゃ、どんなのなら、ときめくんだよ?」
Aブルー「じゃがバタとか、フライドポテトとか!」
ポテトチップスというのもいいね、と羅列する人。
Aブルー「和風は駄目だよ、揚げるとかがさ…」
ジョミー「そうかな、芋煮は和風だけど?」
Aブルー「和風で、イベント?」
キース 「盛り上がる人も多いらしいぞ」
Aブルー「ええ…?」
芋の煮っ転がしでかい、と不思議そうですけど。
それは確かに…。
2021/06/17 (Thu)
☆煮っ転がしに非ず
雨がシトシトな梅雨のシーズン、気分が下がりますけれど。
其処でイベントがあればオッケー、そういう人もいる現実。
Aブルー「芋の煮っ転がしなんて、料理としてもさ…」
ジョミー「そりゃ地味だけどさ、芋煮はさ…」
キース 「そもそも、芋の煮っ転がしではないからな」
Aブルー「違うって?」
だけど、芋煮は芋煮だろう、とソルジャーの反論。
Aブルー「どう頑張っても、肉じゃがみたいな…」
キース 「いや、芋を煮るのは確かだが…」
サム 「芋煮には、鍋がお約束だぜ?」
なんたって、鍋料理なんだからよ、とサム君、キッパリ。
サム 「鍋と薪が芋煮の命で、これがねえとよ…」
キース 「始まらないという話なんだが?」
ついでに川も必要らしい、とキース君。
キース 「芋煮をするには、川がないと、という話だ」
Aブルー「川って、水が流れてるアレ?」
なんで川さ、とソルジャー、キョトン。
Aブルー「鍋って言うから、水を汲むとか?」
サム 「そうじゃなくって、河原ってトコがよ…」
キース 「芋煮に必須の場所なんだそうだ」
だから雨でも川に行くんだ、とキース君の解説。
キース 「俺もサムに聞くまで、知らなかったんだがな」
Aブルー「雨って、まさか、濡れながらとか?」
キース 「濡れないように、場所取りしてだな…」
サム 「デカイ橋の下を狙うらしいぜ」
そこまでやるのが芋煮ってヤツな、とサム君、知識を披露。
サム 「つまりよ、キースが言ってた、芋煮並みはよ…」
キース 「その勢いでイベント好きだ、という意味だ!」
あんたのことだ、とキース君、指をビシイ! と。
キース 「限定イベントと聞いて、来るほどだしな!」
Aブルー「なるほどねえ…」
雨でもやるんだ、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「雨なら、今も降ってるけど?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「芋煮でなくてもいいけどさ…」
何かイベント料理がいいな、と言い出した人。
雨ですけど…?
2021/06/18 (Fri)
☆橋の下は嫌だ
梅雨の季節は雨がシトシト、気分が下がりがちですけれど。
イベントがあれば雨でもオッケー、そんな人もいる世の中。
Aブルー「芋煮だったら、雨でもやっちゃうわけだろう?」
キース 「そうだが、あんた、まさか、芋煮を…」
シロエ 「外でやるとか、そんな話じゃないでしょうね?」
Aブルー「ピンポーン! せっかく降ってるんだしさ!」
何かやらずにどうするのさ、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「芋煮も面白そうだよねえ…。鍋と薪だって?」
サム 「その二つは、必須アイテムだけどよ…」
Aブルー「でもって、河原なんだよね?」
キース 「雨なら、橋の下なんだぞ!」
橋の下の何処が楽しいんだ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「ついでに言うなら、急な増水の危険があるしな」
サム 「うんうん、芋煮のヤツらは気にしてねえけど…」
シロエ 「上流で大雨が降ったりすると、怖いんですよ」
いきなり河原が浸かりますしね、とシロエ君も。
シロエ 「河原のお祭り会場が沈むこともありますし…」
ジョミー「あれって、夕立あるあるだよねえ…」
Aブルー「夕立は、夏には普通だろう?」
キース 「そういう雨でも、河原はヤバイということだ」
橋の下なんぞ、御免蒙る、とキース君、肩をブルッと。
キース 「やりたいなら、一人でやってくれ!」
Aブルー「一人じゃ、つまらないってば!」
ジョミー「だけど真面目に、梅雨の河原は危ないしさ…」
スウェナ「私たちは遠慮したいわよねえ…」
川流れなんて嫌だわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「しかもニュースで、全国区でしょ?」
シロエ 「馬鹿な高校生たちが、ってヤツですよね…」
定番はバーベキューですけれど、とシロエ君。
シロエ 「流された上に、ネットで叩かれるんですよ」
Aブルー「うーん…。じゃあ、鍋と薪っていうのは?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「芋煮のヤツだよ!」
どんな感じの料理かな、と質問ですけど。
芋煮がいい、と?
2021/06/19 (Sat)
☆火力の問題です
雨がシトシトな梅雨のシーズン、誰しも気分が下がるもの。
けれどイベントがあればオッケー、そんな人種もいる事実。
Aブルー「河原はともかく、鍋と薪が必須なんだろう?」
サム 「まあ、それが無くっちゃ始まらねえよな」
Aブルー「薪ってことは、かなり本格的だよね?」
バーベキューだと、カセットコンロも、と言うソルジャー。
Aブルー「でなきゃ炭火で、薪は使わないような気が…」
ぶるぅ 「んとんと、火力の問題だと思うの!」
Aブルー「火力って?」
ぶるぅ 「薪でやったら、思い切り直火になっちゃって…」
炭火みたいにはいかないよね、と家事万能なお子様の意見。
ぶるぅ 「アッと言う間に真っ黒焦げだよ、素人さんだと」
ジョミー「あー! ホントだ、火加減、大変そうだよ!」
シロエ 「そうですね…。炭火と違って難しそうです」
キース 「炭は、一気に燃え上がることはないからな…」
着火剤を撒いた場合は別だが、とキース君も。
キース 「アレは怖いらしいな、爆発的に燃えたりして」
シロエ 「よく事故ってる気がしますよね」
Aブルー「なるほどねえ…。だったら、芋煮は安全だと?」
薪でやっても、とソルジャーの質問。
Aブルー「それとも、プロでなければダメとか?」
サム 「芋煮は、普通、素人さんだぜ?」
キース 「長年やっている間にだ、キャリアは積めても…」
シロエ 「プロ認定とかは、無いと思いますよ」
そもそも聞きませんからね、とシロエ君。
シロエ 「芋煮名人とか、そんな称号は知りませんし…」
ジョミー「適当にやってるだけだと思うよ」
Aブルー「でも、薪だろう?」
火加減が難しいと言ったよね、とソルジャーが捻る首。
Aブルー「バーベキューと同じで、素人なのにさ…」
ぶるぅ 「えっとね、芋煮は、お鍋だから…」
シロエ 「ワンクッション入るわけですよ」
Aブルー「それで鍋なんだね、芋をグツグツ煮るのかな?」
地味そうだねえ、と言ってますけど。
まあ、正しいかと…。
2021/06/20 (Sun)
☆地味なのが敗因
梅雨の季節は雨がシトシト、気分の方も下がりがちなもの。
けれどイベントで上がる人種も、世の中、存在するわけで。
Aブルー「芋を煮込んで、何処が楽しいわけ?」
サム 「そりゃまあ、みんなで鍋を囲んでよ…」
シロエ 「グツグツやるのは、楽しいと思いますけどね?」
芋だろうが、とシロエ君。
シロエ 「とはいえ、地味には違いないですし…」
キース 「全国区にはならないわけだな、芋煮の場合は」
バーベキューのようにはいかん、とキース君の相槌。
キース 「ジンギスカンでも全国区だが、芋煮は無理だ」
ジョミー「地方限定イベントだよねえ…」
スウェナ「あの辺りだけで、盛り上がるのよね…」
バラエティーは豊からしいけど、とスウェナちゃん。
スウェナ「これが芋煮、っていうレシピ、無いんでしょ?」
Aブルー「そうなのかい?」
マツカ 「ええ。里芋は定番らしいですけど…」
シロエ 「味付けも具材も、決まっていないそうですよ」
醤油味から味噌味まで、とシロエ君たち。
シロエ 「とにかく里芋、ただそれだけです」
ジョミー「その辺が敗因なのかもねえ…」
キース 「全国制覇には、セールスポイントが必要だしな」
誰でも作れて、しかも美味いという、とキース君も同意。
キース 「基本のレシピも無いようではなあ…」
Aブルー「ホントに地味だね、その芋煮って」
地方ローカル止まりだなんて、とソルジャーも呆れ顔。
Aブルー「だけど、現地じゃ、盛り上がるんだし…」
キース 「芋煮をしたい、と言うのか、あんた?」
Aブルー「せっかく、雨も降ってるからねえ…」
とはいえ、地味な芋鍋はちょっと、と考え込む人。
Aブルー「それに河原も却下されたし、他に何かさ…」
ブルー 「雨の中でやるんじゃないだろうね?」
Aブルー「何を言うのさ、当然、雨の中だろう!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「それでこそだよ!」
雨を楽しまなくっちゃね、とソルジャー、キッパリ。
外で…?
2021/06/21 (Mon)
☆シールドがあれば
雨がシトシトな梅雨のシーズン、気分も下がりますけれど。
上げたい人種にはイベントらしくて、ソルジャーが乗り気。
シロエ 「雨の中って、無理がありすぎるんですけど!」
Aブルー「だって、気分を上げたいんだろう、君たちも?」
キース 「俺は月参りの心構えを、改めねばならんが…」
雨の中でもイベントだしな、とキース君、副住職モード。
キース 「心待ちにしておられる、檀家さんのためにも…」
サム 「文句を言ったらダメだけれどよ…」
キース 「それと芋煮は、全く別の話だし…」
シロエ 「ぶるぅの御馳走があれば、充分ですよね」
雨の中で何かしなくても、とシロエ君も。
シロエ 「やりやかったら、お一人でどうぞ」
サム 「うんうん、材料は、ぶるぅが揃えてくれるぜ」
Aブルー「そんなの、楽しくないからね!」
君たちも一緒に楽しもうよ、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「シールドさえあれば、何処でもオッケー!」
キース 「他人様の目があるだろうが!」
Aブルー「だったら、此処の屋上はどう?」
住んでるのは仲間ばっかりだしね、と指差す天井。
Aブルー「誰も気にしないよ、シールドしてても!」
シロエ 「あのですね…。思い切り本降りですけれど?」
Aブルー「其処がいいんだよ、土砂降りとかね!」
河原だったら流される人もいるんだろう、と弾ける笑顔。
Aブルー「その点、屋上なら安心だから!」
キース 「バーベキューをやるつもりなのか?」
Aブルー「それが全国区らしいしね!」
地味な芋煮よりバーベキューだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「ついでに、鉄板焼き風で!」
一同 「「「は?」」」
鉄板焼きとは、と一同、キョトン。
ジョミー「鉄板焼きって、ホテルとかのアレ?」
Aブルー「そう! いい肉とかを揃えてね!」
シロエ 「バーベキューの豪華版ですか?」
Aブルー「うんとリッチにやるのはどうかな?」
盛り上がりそうだと思うけどね、と提案が。
豪華版ですか…。
2021/06/22 (Tue)
☆薪でやりたい人
梅雨の季節は雨がシトシト、気分の方も下がりがちな面々。
其処へ来たソルジャー、イベントで盛り上げたい人でして。
Aブルー「豪華版なら、気分も上がると思うけれどね!」
シロエ 「雨の中、シールドを張っても、ですか…?」
Aブルー「橋の下でやる方がいいなら、それでもいいよ?」
シロエ 「要りませんから!」
橋の下は絶対、お断りです、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「それくらいなら、屋上の方がマシですよ!」
Aブルー「じゃあ、屋上で!」
鉄板焼きで楽しもうよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「鉄板があれば、他にも色々出来そうだしね!」
ジョミー「あー…。焼きそばとか、お好み焼きとか…」
サム 「なんかいいよな、そういうのもよ」
スウェナ「サイドメニューは、B級グルメってわけね?」
ちょっと面白そうじゃないの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「やってみる価値ありそうだわよ、雨の中でも」
Aブルー「ほらね、気分が上がるよ、これは!」
ついでに薪でやってみようか、とソルジャーの提案。
Aブルー「芋煮は薪が必須らしいし、ぼくたちも!」
キース 「いや、しかし…。バーベキューに薪はだな…」
シロエ 「向いてませんよ、さっきも、そういう話で…」
ジョミー「火力に問題があるんだからさ…」
豪華な食材も焦げたら終わり、とジョミー君。
ジョミー「炭でやろうよ、その方がいいって!」
Aブルー「えーっ? ぶるぅは、どう?」
ぶるぅ 「んとんと…。薪でやる人もいるんだけど…」
ブルー 「素人向けではないってね!」
薪でバーベキューは難しいんだよ、と生徒会長も。
ブルー 「責任を持って火の番をするなら、別だけれどさ」
Aブルー「誰がだい?」
ブルー 「もちろん、君だね!」
言い出しっぺが面倒を見るべき、と指をビシィ! と。
ブルー 「それでいいなら、薪でオッケー!」
一同 「「「イイネ!」」」
薪でやるのも楽しそうだ、と盛り上がってますけど。
火の番は…?
2021/06/23 (Wed)
☆下働きは嫌な人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、下がってしまうのが気分。
それをイベントで上げたいソルジャー、鉄板焼きを提案で。
Aブルー「えっと…。火の番って、ぼくが?」
ブルー 「そうだけど?」
君以外の誰がやるというのさ、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「言い出しっぺがやってこそだよ、薪なんだし!」
Aブルー「そう言われても…。どうやるのさ、ソレ?」
ぶるぅ 「んとんと、鉄板にね、均等に熱が来るように…」
ブルー 「薪の燃え方を加減するんだよ、頑張りたまえ!」
まずは組み方が大事らしいね、と生徒会長の言。
ブルー 「ただ積んだだけじゃ、偏るからねえ…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくが薪を積むのかい?」
ブルー 「決まってるだろう、後から足すのも君だよ!」
燃え方を見ながら薪を足して…、と大真面目。
ブルー 「食材は他のみんなで焼くから、君は火の番!」
Aブルー「火の番だけ!?」
ブルー 「大丈夫、食べる時間はある筈だしね」
焼き上がったら渡してあげるよ、とパチンとウインク。
ブルー 「食べたいものを言ってくれれば、きちんとね!」
ぶるぅ 「そだよ、お好み焼きとかも任せてね!」
Aブルー「つまらないから!」
それじゃ下働きじゃないか、とソルジャー、膨れっ面。
Aブルー「楽しんでるのは、君たちだけでさ!」
ブルー 「君だって、火の番を満喫だよ?」
キース 「あんたが言い出した薪なんだし、充分だろう?」
滅多に出来ない体験だぞ、とキース君も。
キース 「あんたの船では、焚火も無理だと思うしな」
Aブルー「そりゃそうだけど、なんだって、ぼくが!」
ブルー 「嫌なら、薪は諦めるんだね」
炭火でやるなら、専属の係は要らないからさ、と生徒会長。
ブルー 「その辺は、君の好みでいいよ」
Aブルー「炭火だってば、絶対にね!」
ブルー 「だってさ、ぶるぅ、食材の仕入れをね」
ぶるぅ 「オッケー!」
行って来るね、と買い出し係が出発。
雨の中で鉄板焼き…。
2021/06/24 (Thu)
☆シールドの範囲は
梅雨の季節は雨がシトシト、下がった気分を上げたいもの。
雨の屋上で鉄板焼きだ、とソルジャーが提案したわけで。
ブルー 「さてと、買い出し係は出発したし、準備かな?」
シロエ 「準備って、何をするんです?」
ブルー 「それはもちろん、バーベキューのだよ!」
土砂降りになって来たけどね、と生徒会長が指差す窓の外。
ブルー 「でも、この方が盛り上がる筈だよ、誰かさんは」
Aブルー「君たちだって、賛成してたじゃないか!」
ブルー 「まあねえ…。楽しそうではあるからさ」
けど、シールドは君の係だよ、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「言い出しっぺが張るのは当然、ぼくは無関係!」
Aブルー「うーん…。薪係じゃないし、まあいいかな」
ブルー 「ぼくよりスキルも上なんだからさ、任せるよ」
楽勝だろう、と言われたソルジャー、仏頂面から得意顔に。
Aブルー「それはもう! 君とは経験値が違うからねえ!」
ブルー 「マンションごとでも、シールド出来る勢い?」
Aブルー「当たり前だよ、シャングリラよりも小さいし!」
だけど、張るのは一部分だけ、とニッコリと。
Aブルー「土砂降りの中、って気分を出さないとね!」
ジョミー「ぼくたちの周りだけってこと?」
Aブルー「ピンポーン!」
それも出来るだけ狭い範囲で、とニコニコニコ。
Aブルー「ぼくの労力は最低限だし、気分も出るし…」
キース 「雨音とかはどうなるんだ?」
Aブルー「ノーカット!」
叩き付けるような音を楽しまなくちゃ、と笑顔の人。
Aブルー「足元を流れる水はどうしようかなあ…」
ブルー 「絶対、カット!」
湿気は炭の大敵だしね、と生徒会長の指摘。
ブルー 「いくら燃えてても、湿気はマズイよ」
シロエ 「第一、蒸し暑くなりませんか、ソレ?」
サム 「だよなあ、蒸し風呂みたいになるぜ」
Aブルー「ダメかなあ?」
一同 「「「却下!」」」
サウナなんかは求めていない、と却下な面々。
蒸し暑いのはねえ…。
2021/06/25 (Fri)
☆蒸し暑いのは勘弁
雨がシトシトな梅雨のシーズン、下がった気分を上げる策。
盛り上がるのはイベントだからと、雨の中でバーベキュー。
シロエ 「いいですか? ただでも梅雨は湿度が高くて…」
サム 「蒸し暑いんだぜ、気温の割によ」
ブルー 「そうだよ、バーベキューは火を使うのにさ…」
そんな所で湿気は勘弁、と生徒会長の苦い顔付き。
ブルー 「シールドの中に、雨水は絶対、入れないこと!」
Aブルー「でもさ、サウナも人気が高いよ?」
キース 「それとこれとは別件だろうが!」
シロエ 「第一、サウナは、暑さを満喫した後にですね…」
冷たい物を一気に飲むとか、水浴びだとか、とシロエ君。
シロエ 「蒸し暑さだけでは楽しめませんよ!」
Aブルー「そういうものかな?」
ブルー 「シロエが言ってる通りだけどね?」
サウナ好きな国でもそうだから、と生徒会長も。
ブルー 「サウナの後には、湖にドボンと飛び込んだりさ」
Aブルー「うーん…。だけど、炭火でバーベキューだし…」
大して暑くもないじゃないか、とソルジャーの反論。
Aブルー「200度とかにはならないしね」
一同 「「「200度?」」」
Aブルー「ぼくが入れられてた、実験用の檻!」
200度の蒸気の中だったけど、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「それに比べたら、涼しいものだよ!」
ブルー 「だったら、君だけ味わいたまえ!」
そのくらい調整出来るだろ、と生徒会長が突き付ける指。
ブルー 「一人サウナで、いい汗をかけば?」
キース 「冷たいビールが美味いと思うぞ」
シロエ 「アイスも、いいんじゃないでしょうか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 何のお話?」
買い出し、済んだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の帰還。
ぶるぅ 「ビールとかアイスって、何をするの?」
キース 「一人サウナをやるんだそうだ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
ぶるぅ 「じゃあ、水風呂とかも?」
用意した方がいいのかな、と言ってますけど。
一人サウナ…?
2021/06/26 (Sat)
☆一人サウナは嫌だ
梅雨の季節は雨がシトシト、下がった気分を上げたいもの。
ソルジャーの案で、雨の屋上でバーベキューに決定でして。
シロエ 「水風呂ですか、それは喜ばれると思いますよ」
キース 「サウナの本場では、湖に飛び込むらしいしな」
ぶるぅ 「オッケー! うんと冷たい方がいいかな?」
ブルー 「そうだね、氷を浮かべるくらいでいいかと」
なにしろ、二百度のサウナな人だし、と生徒会長。
ブルー 「冷凍庫の氷だけでは、足りないだろうね」
ぶるぅ 「そっかぁ…。氷も買って来た方がいい?」
キース 「氷が多めが良さそうだしな」
Aブルー「ぼくは、其処まで言ってないから!」
一人サウナとも言ってないしね、とソルジャーの膨れっ面。
Aブルー「なんで一人だけ、そんな目に遭うわけ!?」
ブルー 「君が言い出したことだけどねえ?」
ジョミー「二百度に比べたら、涼しいとかさあ…」
サム 「俺たちは却下したのによ…」
湿気なんかは要らねえって、とサム君たちの反撃。
サム 「だから一人でやってくれよな、サウナはよ」
キース 「まったくだ。氷風呂も用意して貰えるしな」
ぶるぅ 「んとんと、氷、ブロックがいいの?」
それとも割ってある氷かな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「好みのタイプを用意するから、言ってね!」
Aブルー「その話は、無かったことでお願い!」
一人サウナなんかやらないからね、とソルジャー、必死。
Aブルー「ぼくは普通にバーベキューをさ…」
ブルー 「楽しみたいって?」
Aブルー「当然だよ!」
雨だけで充分、盛り上がるしね、とソルジャーの主張。
Aブルー「食材も揃ったし、始めようよ!」
ぶるぅ 「そだね、炭とか運ばなくっちゃあ!」
でも、シールドの加減がね、と、首を傾げるお子様。
ぶるぅ 「張るタイミングに合わせて運ばないと…」
シロエ 「濡れちゃいますよね?」
ぶるぅ 「そうなの!」
どうやって運べばいいのかな、と言ってますけど。
さて…?
2021/06/27 (Sun)
☆ちゃんと運んで
雨の屋上でバーベキューな案、いよいよ決行なんですけど。
炭などを運ぶタイミングが問題、濡らさないのが肝心で…。
ぶるぅ 「屋上まで、瞬間移動しちゃうと…」
サム 「息が合わなかった時が、問題なのな?」
ぶるぅ 「土砂降りだから、一瞬で濡れてしまうもん…」
シールドの中に入ってないと、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「食材は後で運べばいいし、濡れちゃっても…」
シロエ 「特に問題無いですけどねえ…」
炭はちょっと、とシロエ君も。
シロエ 「そうなると、言い出した人がですね…」
キース 「運ぶのがいいと思うわけだが、どうだろう?」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら絶対、間違いない、と一同、親指をグッと。
サム 「シールドも炭の運搬も、一人でやればよ…」
ジョミー「タイミングの方は、バッチリだしね!」
Aブルー「ぼくに一人で準備しろと!?」
ぶるぅ 「だって、濡れちゃったら火が点かないし…」
バーベキューが出来ないよ、と真剣なお子様。
ぶるぅ 「その代わり、焼くのはサボッていいから!」
Aブルー「えーっ!?」
焼くのもお楽しみの内じゃないか、とソルジャー、反論。
Aブルー「バーベキューって、そういうものだろ?」
ブルー 「オッケー、自分で言ったよね?」
そういうことで、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「お楽しみのために、ちゃんと運んで貰おうか」
Aブルー「なんで、そういう方向に!」
ブルー 「嫌なら、別にいいんだよ?」
此処で鉄板焼きをするだけ、と生徒会長、ニヤニヤニヤ。
ブルー 「ぶるぅがキッチンで、美味しく焼いてさ…」
シロエ 「それもいいですよね!」
美味しいのは変わりないですし、とシロエ君。
シロエ 「お好み焼きとかも、ぶるぅにお任せで!」
Aブルー「つまらないから!」
ブルー 「そう思うんなら、真面目に運びたまえ!」
Aブルー「分かったよ…」
炭に鉄板、とソルジャー、運ぶ準備を。
いよいよですね!
2021/06/28 (Mon)
☆カラッと除湿で
雨の屋上でシールドを張って、バーベキューな案ですけど。
言い出しっぺのソルジャーが準備、炭も鉄板も瞬間移動で。
ぶるぅ 「えとえと…。炭は絶対、濡らしちゃダメ!」
Aブルー「先にシールドするってば! あれ? 屋上…」
既に水たまりが出来てるけどね、と視線を天井に向ける人。
Aブルー「でもって、一面、びしょ濡れだけど?」
ブルー 「そりゃそうだろうね、ずっと雨だし」
サム 「しかも、さっきから土砂降りだしよ…」
キース 「濡れていない方が変だと思うが?」
蒸し暑いのは勘弁だぞ、とキース君が顰める眉。
キース 「そんな所で、シールドで密閉されたらだな…」
シロエ 「嫌でもガッツリ、蒸し風呂ですよね」
ジョミー「そうなっちゃうよね…」
濡れちゃってる分が、全部、湿気に、とジョミー君も。
ジョミー「運ぶ前にさ、乾かすべきだと思うけど?」
Aブルー「ええっ?」
ブルー 「一人サウナは止めないけどねえ、全員はねえ…」
しかも強制イベントじゃないか、と生徒会長の仏頂面。
ブルー 「シールドの中は、カラッと除湿でお願いするよ」
一同 「「「イイネ!」」」
除湿だ、除湿、と一致する意見。
シロエ 「ついでですから、エアコン完備で!」
Aブルー「エアコン?」
シロエ 「冷房ですよ、こう、爽やかな高原の気分で…」
サム 「雨を見ながら、バーベキューな!」
しかも豪華な鉄板焼きで、とサム君の歓声。
サム 「それで頼むぜ、楽勝だろ?」
Aブルー「そうだけど…」
なんだか下僕モードな気がする、とソルジャーの文句。
Aブルー「いいように使われているような…」
ブルー 「帰ってくれてもいいんだよ?」
そしたら、此処でやるだけだから、と生徒会長。
ブルー 「ぶるぅが美味しく焼いてくれるし、問題なし!」
シロエ 「自分で焼くのも楽しいですしね」
キース 「誰も、全く困らんな」
Aブルー「ええ…?」
誰か、困って、と言ってますけど。
困りませんよね?
2021/06/29 (Tue)
☆下僕にされた人
雨で下がった気分を上げるには、雨の屋上でバーベキュー。
シールドを張ってカラッと除湿と、ソルジャーへの注文が。
Aブルー「お願いだから、誰か、困ってよ!」
シロエ 「残念ですけど、蒸し風呂状態よりかはですね…」
ジョミー「此処でやるのが一番だよねえ、快適だしさ」
雨は窓から見れば充分、とジョミー君たち。
ジョミー「気分は、バーベキューでグンと上がるし…」
キース 「豪華な鉄板焼き風だからな、B級グルメつきで」
サム 「困るヤツなんか、いねえと思うぜ」
ブルー 「嫌なら帰るか、屋上で一人サウナにしたまえ」
炭も鉄板も分けてあげるよ、と生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「どうするかは、君が決めることだね」
Aブルー「帰るのも、一人も、つまらないってば!」
ブルー 「だったら、サッサと運んで、除湿!」
シロエ 「エアコン完備でお願いしますね!」
期待してます、とシロエ君もニッコリ。
シロエ 「経験値が凄いそうですからねえ…」
キース 「温度設定も完璧だろうしな」
Aブルー「そりゃそうだけどさ…」
絶対、上手く使われてる、と文句を言いつつ準備する人。
Aブルー「はい、カラッと除湿で、設営完了!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで屋上、行こうよ!」
一同 「「「はぁーい!」」」
バーベキューだ、と駆け出した一同、屋上に到着。
シロエ 「へえ…。ドーム風のシールドなんですね」
サム 「雨って気分が出るよな、コレ」
キース 「なのに湿気は無いのがいいな」
ジョミー「バーベキュー中もさ、冷たい風が来るんだよね」
ホントにエアコン完備な世界、と誰もが感激。
ジョミー「じゃあ、早速!」
ぶるぅ 「豪華にやろうね!」
バーベキューだあ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「お肉も野菜も、どんどん食べてね!」
キース 「ナントカは使いようだと言うが…」
Aブルー「使われてるよ!」
なんで下僕、と嘆くソルジャーですけど。
今月、これにて中継終了~。
2021/06/30 (Wed)