☆運動会は無いの?
まだまだ残暑が厳しいですが、運動会の練習が始まるシーズンです。
しかしシャングリラ学園には運動会がございません。
球技大会と水泳大会はあるのに、どうして運動会が無いのでしょう?
それはアルト様が設定なさった行事一覧に無かったからです。
ですから今も昔も運動会は無いわけですが…。
ジョミー「ウチの学校、なんで運動会が無いんだろう?」
サム 「そういやそうだな。今まで気にしてなかったぜ」
スウェナ「入学した時から無かったものねえ、そんなものだと思ってたわ」
キース 「俺もだ。…別に無くても困らんだろう?」
シロエ 「学園祭が無かったらつまらないですけど、運動会は別に…」
マツカ 「球技大会と水泳大会で充分なんじゃないですか?」
ジョミー「うーん…。なんか物足りないって言うのかなぁ…」
ブルー 「運動会をやりたいのかい?」
ジョミー「ちょっとだけね。どうせ無理だろうし…」
ブルー 「そうでもないよ? 本格的なのは難しいけど、無理ではないさ」
ジョミー「えっ、ホント!?」
ブルー 「うん。生徒会主催って形で休日に開催するんだったら可能かな」
おおっ、ついにシャングリラ学園に運動会が登場ですか?
生徒会長が言うには、先生方はお祭り好きなので「自分たちが裏方をやらなくて済むなら」運動会の開催許可は下りるそうです。
もちろん参加もして下さいますし…。
ジョミー「生徒会主催で運動会かぁ…。それっていいかも♪」
ブルー 「決まりだね? じゃあ、全校ダンスはジョミーに任せる」
ジョミー「は?」
全員 「「「全校ダンス!?」」」
運動会とくれば欠かせないのが全校ダンス。
ジョミー君の命運や如何に?(←明日に続くらしい)
2011/09/14 (Wed)
☆続・運動会は無いの?
運動会の無いシャングリラ学園で生徒会主催の運動会を開催?
生徒会長は大いに乗り気です。
ブルー 「やっぱり運動会で盛り上がるのは全校ダンスだと思うんだよ」
キース 「そうなのか? 組体操とかではないのだろうか」
スウェナ「学校主催の行事じゃないから練習する時間が無さそうよ」
シロエ 「ですよねえ…。ぶっつけ本番でもいける種目でないと」
マツカ 「綱引きに玉入れ、よくてリレーって所でしょうか」
サム 「借り物競走なんかはいけそうだぜ?」
ブルー 「まあ、その辺が限界だろうね。だけど運動会らしくしたいし」
キース 「それで全校ダンスってわけか」
ブルー 「運動会には付き物だろう? みんなで踊って準備体操!」
ジョミー「だからって、なんでぼくになるのさ!」
ブルー 「運動会をやりたいと言ったからには総責任者で」
全校ダンスは確かに運動会の華ではありますが…。
生徒も先生も、小学校とかだと保護者なんかも踊ってしまうイベントですが。
ジョミー君に丸投げしちゃっていいんでしょうか?
ブルー 「とりあえず音楽はもう決めてある」
ジョミー「えぇっ!?」
ブルー 「生徒会主催でも学校行事! 学園のマスコットは生かさないと」
全員 「「「???」」」
ブルー 「ぶるぅの十八番の『かみほー♪』にすれば、ぶるぅも踊るさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、楽しみになってきちゃった!」
明日までに振付を考えてくるように言われてしまったジョミー君。
全校ダンスが決まらないことには運動会は開催できないらしいのです。
運動会をやりたかったら踊るしかないみたいですけど、振付ねえ…。
センスを問われるジョミー君の明日はどっちだ!?(←まだ続くらしい)
2011/09/15 (Thu)
☆続々・運動会は無いの?
生徒会主催の運動会を夢見るジョミー君に課せられた宿題、全校ダンス。
『かみほー♪』に相応しい振付を徹夜で考えてきたようですが…。
ブルー 「とりあえず一度、踊ってみたまえ。ぶるぅ、音楽スタート!」
ぶるぅ 「オッケー!」
大音量で流れる『かみほー♪』に合わせて懸命に踊りまくったジョミー君。
ブルー 「本当にそれでいいのかい? ぼくには盆踊りに見えるけど」
キース 「そうだな、どう見ても炭坑節だ」
サム 「ソーラン節だろ? よさこいもちょっと入ってる気が…」
シロエ 「阿波踊りも、ですね。それ、本当にダンスですか?」
ジョミー「うるさいなぁ! 一晩寝ずに考えたんだよ、ホントだってば」
ブルー 「センス以前の問題だったね。君たちが直してやりたまえ」
キース 「当然だ! 全校ダンスの振付なんだぞ、このままだったら…」
シロエ 「これを踊らされるわけですもんねえ、ぼくたちも」
というわけで、せっせと振付に手を加えていくシャン学メンバー。
日もとっぷりと暮れて来た頃、どうにか形になったようです。
スウェナ「こんなのでいいんじゃないかしら?」
マツカ 「ええ、これなら踊らされても文句を言う人は無さそうです」
ブルー 「やっと完成? ジョミー、それを連休中に完璧に…ね」
ジョミー「無理だよ、そんなの!」
ブルー 「君が真面目にやってくれたら運動会! 嫌なら中止」
キース 「ここまで来たんだ、頑張るんだな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 振付、紙に描いてあげたよ!」
運動会はどうなるのでしょう?
ジョミー君は連休中に真面目にダンスの練習をするのでしょうか?
ともあれ、明日から連休です。運動会ネタはひとまず終了、新ネタへ!
連休中も毎日書きますよ~。
2011/09/16 (Fri)
☆シルバーウイーク
9月19日は敬老の日。
秋分の日とセットで休日が並ぶのでシルバーウイークなんて言葉もあるようですね。
まずは連休一日目。生徒会長のマンションでは…。
ブルー 「うーん…。ジョミーは全然練習しないね」
ぶるぅ 「自分で考えた振付の方が良かったのかなぁ、全校ダンス」
ブルー 「まさか。あれは単なるサボリ根性! それよりもさ…」
何やら相談している二人。ジョミー君たちを呼ぶことに決まったようで、早速連絡が取られました。
お休みの日でも集まるのが好きなシャン学メンバー、一時間後に勢揃い。
キース 「なんだ? 飯でも食いに行くのか?」
ブルー 「お昼はぶるぅが作ってくれるよ。ちょっと意見を聞きたくて」
ジョミー「なに、なに? 運動会の種目を決めるの?」
ブルー 「運動会の話は君がダンスをマスターしないと進まないよ」
サム 「そっか…。頑張れよ、ジョミー! 応援してるぜ」
キース 「ジョミーの責任は重大だな。で、運動会でないなら何だ?」
ブルー 「お赤飯と紅白饅頭、どっちがいいかと思ってさ」
全員 「「「は?」」」
ぶるぅ 「あ、お昼御飯じゃないからね! お昼は特製カレーだよ♪」
ブルー 「食べながらでいいから考えてよ。やっぱり紅白饅頭かな?」
キース 「赤飯だとか饅頭だとか、さっきから何の話なんだ!」
ブルー 「決まってるだろう、敬老の日だ」
全員 「「「敬老の日!?」」」
ブルー 「ただの連休じゃないんだよ。お年寄りを敬い、労わないと」
キース 「…あんたをか?」
シロエ 「そういえば三百歳を超えてましたね…」
お赤飯と紅白饅頭。
生徒会長、敬老の日を祝ってくれと脅しをかけているのでしょうか?
シャン学メンバーは紅白饅頭を買う羽目に?(←明日に続くらしい)
2011/09/17 (Sat)
☆続・シルバーウイーク
連休二日目。
シャン学メンバーには重要な任務があるみたいです。
ジョミー「次はあっちの店だっけ?」
スウェナ「そうね、あそこでお赤飯と紅白饅頭よね」
サム 「また赤飯と饅頭かよ…。いい加減、他のが食べたいぜ」
キース 「しかし他のを食ってしまったら腹一杯になってしまうぞ」
シロエ 「任務は午後三時までに赤飯と饅頭ミシュランですしね…」
マツカ 「それなんですけど、データはぶるぅが持ってるんじゃあ?」
キース 「グルメだっけな…。くそっ、今まで全く気付かなかったぜ」
ジョミー「ぼくたち、ブルーに騙されたわけ? 頑張ったのに…」
お赤飯と紅白饅頭の美味しい店を探せと言われたシャン学メンバー。
ガックリ脱力している所へ登場したのは…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ミシュラン、どんな感じ?」
ブルー 「ふうん…。お赤飯も紅白饅頭も両方美味しい店が一つ、と」
ぶるぅ 「やっぱりあそこかぁ。両方美味しいんじゃ決められないね」
ブルー 「ぶるぅの意見も一致してるし、この際、両方でいいだろう」
キース 「おい。昨日から色々言っているのは何なんだ?」
ブルー 「敬老の日だって言ったじゃないか」
キース 「赤飯と紅白饅頭をあんたに贈れと?」
ブルー 「失礼な! 電車で席を譲られるようになってから言って欲しいね」
暫く後。生徒会長、とあるお店でお赤飯と紅白饅頭を注文して…。
ブルー 「これで良し。明日はみんなで届けに行くよ」
ジョミー「何処へ? それと、なんでぼくたちがお赤飯ミシュラン?」
ブルー 「敬老の日だと言っただろう。現場は若者が働くものさ」
キース 「結局、あんたは都合のいい時だけ年寄りなんだな…」
我儘なお年寄りというのは定番ですが。
シャン学メンバー、敬老の日には果たしてどうなる!?(←また続くらしい)
2011/09/18 (Sun)
☆続々・シルバーウイーク
いよいよ今日は敬老の日。
生徒会長が注文していたお赤飯と紅白饅頭は果たして何に使われるのか?
一緒に受け取りに出掛けたシャン学メンバーもドキドキです。
目的の品をゲットした後は路線バスに乗り込んで…。
キース 「確かこのバスの行き先は…。なんだか嫌な予感がするな」
ブルー 「大丈夫。なんと言っても敬老の日だし!」
バス停で降りたシャン学メンバー、既に元気がありません。
生徒会長はお赤飯と紅白饅頭を立派な風呂敷に包んで上機嫌。
嫌と言うほど見慣れた家に着き、チャイムをピンポーン♪
ハーレイ「どなたですか?」
ブルー 「ぼくだけど」
意外な訪問者に教頭先生、大感激でシャン学メンバーをお出迎え。
しかし…。
ブルー 「ああ、ハーレイは座ってて。今日は敬老の日だからねえ」
ハーレイ「は?」
ブルー 「敬老ボランティアに来たんだよ。お赤飯と紅白饅頭をどうぞ」
ハーレイ「う、うむ…。しかしだな、私は別に年寄りでは…」
ブルー 「若者の好意は有難く受け取るべきだと思うけど? 長老だろう」
シャン学メンバーを待っていたのは敬老の日のボランティア。
教頭先生の肩を揉んだり家事をしたりと働きまくって、最後に生徒会長が。
ブルー 「お年寄りに喜ばれるのは入浴サービス! さあ、行こうか」
ハーレイ「ちょ、ちょっと待て、ブルー! こ、心の準備が…」
お風呂場に連行された教頭先生、生徒会長に紅白縞まで引っ剥がされて鼻血を噴いて倒れたようです。
生徒会長、「高齢者には刺激が強すぎたかな」とペロリと舌を出してたり…。
とんだ敬老の日になりましたけど、それもまた良し!
2011/09/19 (Mon)
☆運動会の行方
敬老の日が済んだ連休明け。
シャン学メンバー、昨日は教頭先生の介抱で大変だったようですが…。
キース 「おい。なんで教頭先生の家に行ったんだ?」
ブルー 「長老は他にもいるだろう、って? 別に敬老精神じゃないし」
全員 「「「え?」」」
ブルー 「あれは単なる嫌がらせ! 自分の歳を自覚しろってね」
キース 「それを言うなら、あんたもだろうが!」
ブルー 「ぼくは高校生なんだよ? 一緒にしないでもらいたいな」
ぶるぅ 「だよね、ぼくだって子供だもん!」
三百歳超えの高校生と幼児。
電車の中で席を譲って貰えないのは確実でしょう。
ひょっとしたら「そるじゃぁ・ぶるぅ」はお子様特権で座れるかも?
ブルー 「ところで、ジョミー。ちゃんと練習したんだろうね?」
ジョミー「えっ、練習?」
ブルー 「全校ダンスの振付だよ。ちょっと踊ってみてくれるかな」
ジョミー「んーと…昨日は敬老の日でボランティアだったし、一昨日は…」
ブルー 「一昨日はお赤飯ミシュランで忙しかった、と。それで?」
ジョミー「…ごめん、振付、覚えてないや」
キース 「なんだと!? お前が言い出したんだぞ、運動会は!」
スウェナ「そうよねえ…。全校ダンスをマスターしないとポシャるのよね」
サム 「ジョミー、真面目に練習しろよ!」
シロエ 「せっかく会長が乗り気なんですから、ここまで来たら…」
マツカ 「運動会をやりたいですよね」
ブルー 「みんなの期待も大きいようだね。おやつは抜きで練習したまえ」
ジョミー「そ、そんなぁ…!」
大音量の『かみほー♪』に合わせて踊る羽目に陥ったジョミー君。
他のみんなは手拍子を打ったり、おやつを食べたりと楽しそうです。
もはや一種の宴会芸かも?
頑張れジョミー君、運動会は目の前だ!(←明日に続くらしい)
2011/09/20 (Tue)
☆続・運動会の行方
拍手ありがとうございました!
皆様、台風は大丈夫でらっしゃいますか?
本日も「1分間で読めるシャン学」をお届けさせて頂きます。
ジョミー君が全校ダンスの振付を完璧にマスターすれば生徒会主催の運動会。
今日も『かみほー♪』に合わせて踊るジョミー君の姿が…。
キース 「なんとか形になってきた…のか?」
シロエ 「少なくとも間違えなくなりましたね」
スウェナ「もうちょっとリズミカルに踊れないかしら?」
サム 「運動神経は悪くはないと思うけどなあ…」
ジョミー「つ、疲れた…。ちょっと休ませてよ~」
ブルー 「おやつは無しだよ? ぶるぅ、スポーツドリンクをあげて」
ジョミー君、スポーツドリンクを一気飲みして倒れましたが。
ブルー 「明後日からまた連休だ。今日明日はサボらず踊るんだね」
再び高らかに鳴り響く『かみほー♪』。踊るしかないジョミー君です。
マツカ 「なんだか気の毒になってきたんですけど…」
キース 「気にするな。ああいうのを自業自得と言うんだ」
サム 「それよりさ、運動会って何ができるんだろ?」
スウェナ「ぶっつけ本番でできるものでしょ?」
シロエ 「あまり種類が無さそうですよね…」
ブルー 「案外、色々できるものだよ。二人三脚とか」
サム 「二人三脚? 初めて組んだら大変そうだぜ」
ブルー 「実力でカバーすればいいのさ。ぼくはハーレイと組んでもOK」
キース 「お、おい…。あんた、教頭先生と息が合うのか?」
ブルー 「まさか。でも、ぶるぅとハーレイが組んでも速い筈だよ」
シロエ 「それって体格差があり過ぎませんか?」
ぶるぅ 「足を結んで走るヤツでしょ? ハーレイが転べば速くなるし!」
ブルー 「そういうこと。ハーレイを引き摺って走っていけば一等賞!」
全員 「「「………」」」
二人三脚が採用された場合、教頭先生、生徒会長か「そるじゃぁ・ぶるぅ」による
『グラウンド引き回しの刑』に処されそうです。
砂煙を上げて教頭先生を引き摺りながらのゴールイン…。
米俵引きレースと間違えてるんじゃ?(←また続くらしい)
2011/09/21 (Wed)
☆続々・運動会の行方
明日からシルバーウイーク後半です。また連休なわけですが…。
ブルー 「よし、合格! ジョミー、今のダンスを忘れないようにね」
ジョミー「合格? じゃあ運動会ができるわけ?」
ブルー 「もちろん。10月2日はどうかなぁ…って。みんなの意見は?」
キース 「雨天順延とかもあるし、早い方がいいんだろうな」
シロエ 「どうせぶっつけ本番ですしね。でも準備は?」
ブルー 「大丈夫。裏方は職員さんたちがやってくれるさ」
なんと言ってもソルジャー命令、と澄ました顔の生徒会長。
善は急げと先生方の所へ単独で…。
ブルー 「運動会をやりたいんだよ。生徒会主催で10月2日の日曜日に」
ゼル 「ほほぉ…。それは面白そうじゃのう。わしらも出るのか?」
ブルー 「先生がいなくちゃ花が無いよ。で、練習なしのぶっつけ本番」
ブラウ 「その話、乗った! ハーレイ、許可は取れるだろ?」
ハーレイ「校長先生が反対なさるとは思えないな」
エラ 「では、生徒にはメールで知らせましょうか」
ゼル 「そうじゃな。出場希望者は当日に登校、と書けばええじゃろ」
ブラウ 「まずは校長先生の承諾だね。頼むよ、ハーレイ」
ハーレイ「分かった。ブルー、お前も生徒会長としてついて来てくれ」
校長先生の許可はアッサリ下りて、半時間後には。
ブルー 「決定したよ、10月2日は運動会! 職員さんへの連絡もバッチリ」
キース 「そこまで手配してきたのか? 仕事が早いな」
ブルー 「職員さんにはハーレイがお願いしに行ったさ。ぼくに甘いしね」
ぶるぅ 「ハーレイ、ブルーのためなら頑張るもんね♪」
ジョミー「凄いや、ホントに運動会だ!」
スウェナ「踊った甲斐があったわね」
サム 「感謝するぜ、ジョミー! 運動会って初めてだもんな」
マツカ 「お天気になるよう、てるてる坊主を作りませんか?」
盛り上がっているシャン学メンバー。ついに決定、シャングリラ学園運動会!
さて、明日からは連休です。どんな休日になるんでしょうね?
2011/09/22 (Thu)
☆秋のお彼岸
本日は秋分の日。シルバーウイーク後半の連休スタート!
シャン学メンバー、家でのんびり寝ていた所へ生徒会長から昼食のお誘いが。
大喜びで出掛けてみると…。
ジョミー「あれ? キースは?」
サム 「来てねえな…。あいつが遅刻するなんて」
ブルー 「キースは来ないよ?」
ぶるぅ 「えとえと、なんだったっけ…。今日はとっても忙しいの!」
ブルー 「お中日だよ、秋のお彼岸。一番大きな法要をする日」
サム 「そ、そう言えばお彼岸だっけ…。やばい!」
阿弥陀様を拝んでくる、と和室の方へ走り去るサム君。
よく出来た弟子に生徒会長は満足そうです。
みんなで美味しく昼食を食べて…。
ブルー 「そろそろいいかな? 出掛けようか」
全員 「「「え?」」」
ブルー 「腹が減っては戦が出来ぬ…ってね。みんな充分食べただろ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
お馴染みの瞬間移動で運ばれた先は。
ジョミー「ちょ、なんでお墓!?」
マツカ 「待って下さい、この景色には見覚えが…」
シロエ 「キース先輩の家の霊園ですよ! あそこに元老寺が見えてます」
ブルー 「ご名答。それじゃ、お彼岸の法要に行くよ」
問答無用で連れて行かれたシャン学メンバー、本堂で法要に出席です。
抹香臭い法要が済むと法衣姿のキース君の先導で宿坊の大広間へ。
キース 「親父が好きに使ってくれと言っていたぞ」
ブルー 「嬉しいね。連休中はお世話になるよ」
キース 「それはかまわないが、こんな所で何をするんだ?」
ブルー 「全校ダンスの練習だよ。全員で踊るには広い場所が無いと」
全員 「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「キース、衣じゃ踊れないだろ? 着替えてきて」
キース 「な、なんで俺たちまで…」
ブルー 「生徒会主催の運動会だし、君たちも上手に踊らないとね」
さあ大変。連休中は元老寺の宿坊で全校ダンスの練習を…。
ただし女子は除外。
ババを引くのはいつも男子なシャン学です。(←明日に続くらしい)
2011/09/23 (Fri)
☆続・秋のお彼岸
連休二日目、シャン学メンバーは今日も元老寺へお出掛けです。
宿坊の大広間で全校ダンスの練習ですが…。
ジョミー「なんでキースは来ないのさ!」
ブルー 「墓回向だと言ってただろう? 終わったら練習させるから」
サム 「このダンスって、けっこうキツイぜ…」
シロエ 「準備体操代わりですしねえ。頑張らないと」
マツカ 「会長は踊らないんですか?」
ブルー 「虚弱体質だし、競技に参加するだけなんだよ」
全員 「「「それってズルイ…」」」
ブルー 「ぶるぅが代わりに踊るじゃないか。それにね…」
「遅くなりましたぁ!」と声がして。
ブルー 「やあ、リオ。これが全校ダンスの振付だ。よろしく頼むよ」
リオ 「任せて下さい! では、ジョミーはぼくと一緒にこちら向きで」
ジョミー「え? どうしてみんなと向かい合わせ?」
ブルー 「全校ダンスもぶっつけ本番! お手本は左右を逆にしないと」
リオ 「そうなんです。みんなが右手ならぼくたち二人は左手ですよ」
ブルー 「鏡を見るように真逆に、ね? みんなと逆に動けばいいのさ」
というわけで、ジョミー君、左右を逆にして踊る練習を始めることに。
他のメンバーが練習させられていたのは鏡役という意味もあったようです。
キース 「遅れてすまん。やっと墓回向が…って、なんだ、これは?」
ブルー 「見てのとおりさ。リオとジョミーは当日に前で踊るんでね」
ぶるぅ 「みんなが見ながら踊れるように右と左が逆なんだって♪」
キース 「なるほどな。それは確かに便利かもしれん」
ブルー 「だろう? で、君にもお願いしたいんだけど」
キース 「俺もか!?」
ブルー 「運動神経はピカイチだしね。お手本が二人じゃ心許ないし…」
響き渡る『かみほー♪』に合わせて向かい合わせでダンスの練習。
リオはいいとして、ジョミー君とキース君は頭の中が大混乱かも?
頑張れ、連休は残り1日!(←また続くらしい)
2011/09/24 (Sat)
☆続々・秋のお彼岸
連休最終日もシャン学メンバーは元老寺の宿坊で全校ダンスの猛練習。
左右を逆にして踊れと言われたジョミー君とキース君は必死です。
キース 「だからだな、俺は墓回向を手伝わないと…」
ブルー 「お父さんは頑張るようにと言ってたよ? 後で見に来るって」
キース 「なんだって!? あんた、親父にバラしたのか?」
ブルー 「これだけの大音量で音楽を流せば気になるさ。ね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「うん! ブルーは質問に答えただけだよ♪」
リオは完璧にマスターしたので帰ってしまい、残りの面子で踊りまくって…
アドス 「ほほう…。皆さん、なかなか見事でらっしゃる」
キース 「げっ、親父!?」
アドス 「練習だけで終わらせるのは勿体無いような出来ですなぁ」
ブルー 「そう思うかい?」
アドス 「仕上げは本堂で如何ですかな? 最近は寺でダンスもアリですぞ」
大きなお寺でダンスやライブが流行りの世の中。アドス和尚の憧れです。
もちろん生徒会長は二つ返事でGOサイン!
アドス 「いやいや、うちの本堂でダンスを踊って頂けるとは…」
ブルー 「木魚と鐘も使わせて貰っていいんだね?」
アドス 「銀青様の伴奏ですしな。御本尊様もお喜びになられましょう」
キース 「…なんでこういうことになるんだ…」
本堂で踊る羽目になってしまったシャン学メンバー。
生徒会長は御自慢の緋色の衣に着替え、木魚と鐘を叩いています。
鳴り響く『かみほー♪』のリズムでポクポクポク、ゴーン、ポクポクポク…。
アドス 「ありがたや、ありがたや。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
イライザ「キースもお友達と一緒に踊れて楽しそうですわね♪」
全校ダンスの練習の締めは、秋のお彼岸真っ只中の抹香臭い本堂で。
木魚と鐘が乱入したって踊れるとなればパーフェクトです。
元老寺の御本尊様の御加護を頂き、運動会はきっといい天気ですよ~!
2011/09/25 (Sun)
☆ダンスの達人
シルバーウィークが終わり、登校したシャン学メンバーを待っていたのは…。
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、なんで全校ダンスがバレてるわけ?」
キース 「俺に聞くな、俺に! それよりも何処でやればいいんだ…」
シロエ 「休み時間にグラウンドとかは?」
グレイブ「朝っぱらから何の騒ぎだ! ほほう? 全校ダンスとはな」
運動会の噂は聞いているぞ、とグレイブ先生。
希望する生徒に全校ダンスの指導をするのも大切な役目だと仰せです。
全校ダンスが行われることは何故か学校中にバレバレ。
ジョミー君とキース君は昼休みにグラウンドでダンスの指導をすることに…。
サム 「お疲れ~。みんなダンスを楽しんでたよな」
キース 「どうしてお前は来なかったんだ! シロエも、マツカも!」
シロエ 「えっ、お手本役はキース先輩たちでしょう?」
サム 「俺たちの踊りは左右が逆じゃねえからなあ…」
マツカ 「却って混乱させちゃいますよ。ですから遠慮したんですけど」
ジョミー「諦めようよ、キース。きっとこういう運命なんだよ…」
運動会当日まで、昼休みはグラウンドで全校ダンスの練習と決定。
熱心な生徒が多いのはいいことですけど、ジョミー君たちは大変です。
ブルー 「やあ。昼休みの練習は盛況だったね」
ぶるぅ 「メールの効果、バッチリだよね♪」
キース 「あんたがバラしたのか!? ぶっつけ本番だったんじゃあ…」
ブルー 「楽しみたい人は練習を、とリオにメールを出させただけだよ」
ジョミー「ひどいや、ぼくもキースも晒し者だよ!」
ブルー 「そうかなぁ? 大評判だと思うんだけど。…あ、電話だ」
何処からか電話がかかってきました。
応対していた生徒会長、ニッコリ笑って受話器を置くと…。
ブルー 「出前の注文が入ったよ。体育館まで来てくれってさ」
全員 「「「出前?」」」
はてさて、何の注文が来たのでしょうか?
体育館まで出前一丁…?(←明日に続くらしい)
2011/09/26 (Mon)
☆続・ダンスの達人
体育館まで出前の注文が入ったシャン学メンバー。
注文主は誰なのでしょう? それに出前って、いったい何を?
ブルー 「ぶるぅのおやつじゃないのは確かさ。行くよ」
有無を言わさず連れて行かれた体育館のとあるフロアでは…。
ゼル 「待っておったぞ。早速始めてもらおうかのう」
ジョミー「えっ、何を? 出前の注文だったんじゃないの?」
ブラウ 「この格好で分からないかい? 全校ダンスの練習の出前さ」
なんと長老の先生方やグレイブ先生たちがジャージ姿で勢揃い!
ゼル 「わしらも出るからには、いい格好をしたいんじゃ。だがな…」
ブラウ 「どんな種目があるのかも謎、誰に聞いても喋らないし!」
ヒルマン「ブルーが緘口令を敷いたようだね。リオも職員もだんまりだ」
ブルー 「だって、当然だろ? 生徒会が主催する以上、内緒で秘密!」
ブラウ 「そう言うだろうと思ったよ。せめてダンスはキメたいんだ」
グレイブ「出前は私が提案した。まさか嫌とは言わないだろうな?」
キース 「さ、最善を尽くします! ジョミー、お前もだ!」
ハーレイ「すまないな。皆、言い出したら聞かないのだ」
体育館に流れる『かみほー♪』。
お手本のジョミー君たち以外のメンバーも先生方と一緒にダンス。
生徒会長は高みの見物ですけど、「そるじゃぁ・ぶるぅ」は踊っています。
エラ 「どんなものかと思いましたが、なかなか楽しいものですね」
ゼル 「うむ。運動会では見事にキメて生徒どもをアッと言わさんとな」
ブルー 「生徒の方も負けていないよ? 毎日昼休みは練習タイムだ」
グレイブ「では、我々は放課後だ。出前をよろしく頼んだぞ」
キース 「は、はいっ! 頑張ります!」
ジョミー「うえ~…。運動会までにダンス疲れで倒れそうだよ…」
こうして始まったダンスな日々。
昼休みはダンス! 放課後もダンス!
『かみほー♪』もすっかり身体に馴染んで、舞台は一気に運動会へと。
シャン学世界は一足お先に10月を迎えるようですよ~。
2011/09/27 (Tue)
☆運動会、開幕!
シャングリラ学園初の運動会、ついに開幕でございます。
校門には運動会と書かれたアーチ、グラウンドには色とりどりの万国旗。
生徒会主催ですから生徒会長が開会宣言をするのかと思いきや。
ブルー 「ああいうのはね、リオに任せて安心!」
ジョミー「その割にテントは持ってきたよね、生徒会長権限で…」
ブルー 「虚弱体質だから休憩場所が必須なんだよ。救護テントは面倒だ」
日よけに張られたテントの1つを私物化している生徒会長。
テントのある場所を1年A組の陣地にしたとも言いますが…。
リオ 「これよりシャングリラ学園運動会を開催いたします!」
まずは全校ダンスから、と招集がかかり、ジョミー君とキース君がお手本を
踊りに前へ走っていきました。
リオを中央に据えてジョミー君とキース君は両端へ…。あれ?
ゼル 「ちょっと待ったぁ!」
グレイブ「ふっふっふ。生徒会主催でも教師の出番は作らないとな」
ブラウ 「あんたたちだけにいい格好はさせないよ」
ハーレイ「我々も手本を踊らせてもらう。ジョミーたちは間に入るように」
ジョミー「そ、そんなぁ! 今日まで必死に頑張ったのに…」
キース 「お言葉ですが、手本を踊るには振付の左右が逆でないと…」
ゼル 「ヒヨコの分際で何を言うか! わしらのダンスはバッチリじゃ!」
ブラウ 「毎日、出前を頼んでただろう? 逆向きもマスターしてあるさ」
グレイブ「分かったかな? 長老代表と担任を甘く見ないでくれたまえ」
ハーレイ「始まるぞ。ここから先は真剣勝負だ」
高らかに『かみほー♪』が流れ、踊り始める全校生徒とお手本の面々。
生徒会長がテントで見守る中、「そるじゃぁ・ぶるぅ」も御機嫌でダンス!
ブルー 「う~ん…。インパクトの強さで先生チームに軍配かなぁ…」
あの面子では敵いっこない、と生徒会長。
練習の出前をしたのがアダになってしまいましたが、ダンスは準備体操です。
準備体操で勝敗は問われませんけど、これから先の競技はどうなる…?
2011/09/28 (Wed)
☆ダンスで勝負?
お手本役のジョミー君たちと教頭先生たちとのダンス対決。
全校生徒も楽しく踊って、曲のフィナーレはジャンプしてから決めポーズ!
準備体操、完了ですが。
ブラウ 「ちょいと質問させてもらうよ。ダンスの手本は誰を見たかな?」
全校生徒「「「???」」」
ブラウ 「誰を見て踊ったか挙手しておくれ。生徒代表を見ていた人は?」
はいはーい、と挙がった手は半数以下。
なんと生徒が注目していたのは圧倒的に先生チーム。
ジョミー「ぼくたち、あんなに練習したのに…」
キース 「仕方ないだろう、迫力負けというヤツだ」
ブルー 「ブツブツ言っても仕方ないよ。運動会を楽しまなくちゃね」
さて、とテントから出て行く生徒会長。
開会の挨拶もしなかったくせに、マイクを握って今更何を?
ブルー 「生徒の諸君。残念ながら全校ダンスは先生チームの圧勝だった」
え、勝ち負けがあるのかよ? と、あちこちで声が上がっています。
ブルー 「挑まれた以上、勝負は勝負だ。リオ、先生チームに賞品を!」
リオ 「はい! ランチ券を4人分ですね」
全校生徒「「「えぇっ!?」」」
ブルー 「生徒会主催の運動会は競技によって勝負の形も色々だ」
臨機応変に勝ち負けを決めていく、と生徒会長。
ブルー 「勝てば学食のランチ券! マザー農場の皆さんに感謝の拍手を!」
食材納入費をオマケしてもらってランチ券代を捻出したとか。
賞品と聞いて会場は一気にヒートアップ!
最初の競技は学年ごとの100m走。
ジョミー「やったね、ランチ券もらっちゃった」
キース 「サムは貰えなかったのか…」
サム 「1位しか貰えねえもんな。みんなは足が速くていいよな…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも1番!」
ブルー 「はい、サム。ぼくはランチ券にこだわらないからプレゼント」
サム 「えっ? うわぁ…。なんか感動…」
もったいなくて使えない、と喜ぶサム君。公認カップルでしたっけ…。
運動会はまだまだこれから!
2011/09/29 (Thu)
☆フェアプレイでいこう!
シャングリラ学園運動会は順調です。
100m走のお次は綱引き。乱入してきた先生チームが大健闘!
ジョミー「人数合わせに職員さんを連れてくるなんて…」
キース 「綱引きは力勝負だからな、人数不足では勝てないだろう」
ブルー 「呼吸も大切なんだよね。あっちは息がピッタリだった」
シロエ 「ダテに年を食ってはいないということですか…」
ブルー 「そういうこと。ゼルの掛け声は完璧だったさ」
ぶるぅ 「頑張ったのに…。頑張ったのに…。うわぁぁぁ~ん!」
サム 「血は出てねえだろ? 大丈夫だって!」
スウェナ「痛いの、痛いの、飛んでけ~!」
先生チームに引き摺られてしまったクラスが多数。
1年A組も例外ではなく、「そるじゃぁ・ぶるぅ」は転んだようです。
大人げないぞ、先生チーム!
ブルー 「お祭り好きだとは知っていたけど、本気で来るか…」
マツカ 「でも、好評で驚きました。どこのクラスも燃えていますよ」
ブルー 「そりゃそうさ。先生と勝負できるチャンスはそうそう無いし」
キース 「いつもは1年A組が独占だしな」
ジョミー「なんか今回、フェアだよね? ズルしないわけ?」
ブルー 「せっかくの運動会なんだ。チャンスはみんなで平等に!」
シロエ 「先生方からの御褒美が無いからでしょう?」
ブルー 「まあね。ランチ券目当てに血眼になる必要もないさ」
1年A組が大人しいので運動会は乱戦状態。
そんな中へ先生チームが乱入してきては気を吐いていたり…。
キース 「次はパン食い競争だな」
ブルー 「違うよ、パン食いリレーだってば」
ジョミー「パン食いリレー? まさかパン食い競争でリレー?」
ブルー 「うん。取ったパンを食べ終えないとバトンタッチ出来ないんだ」
シロエ 「また先生チームが勝ちに来そうですよ?」
サム 「来るだろうなぁ。教頭先生がアンカーだぜ、きっと」
マツカ 「あの身長だと有利ですしね。ぼくたちも精一杯頑張りますか…」
フェアに戦う1年A組。これぞ正しい運動会!
2011/09/30 (Fri)