☆バレた方がマシ
夏休みが近いシャン学メンバー、生徒会長宅で行き先計画。
けれどキース君は卒塔婆書きで地獄、来たのがソルジャー。
キース 「もしも親父が、他所の寺でだ…」
シロエ 「同じ筆跡の卒塔婆を見付けたら、最悪ですね…」
ジョミー「プリンターな件がバレるよね、ソレ?」
キース 「バレた方が、いっそマシだと思うぞ」
いいや、絶対その方がいい、とキース君、ブルブル。
キース 「プリンターを使ったとバレればだな…」
シロエ 「タコ殴りだと思いますけど?」
サム 「うんうん、それに罰礼もだぜ」
キース 「だが、そこまでで終わりだろうが!」
酷い目に遭うのは今年だけだ、と副住職。
キース 「しかし、プリンターだとバレなかったら…」
ジョミー「何も問題無さそうだけど?」
スウェナ「そうよね、バレていないんだもの」
キース 「よく考えてみろ、他の寺にもあるんだぞ?」
この俺が書いた卒塔婆がな、とキース君が竦める肩。
キース 「それが、どういう意味か分かるか?」
シロエ 「えーっと…? キース先輩が他所のお寺で…」
ジョミー「バイトしてた、ってことになるのかな?」
卒塔婆書きの、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、お小遣い、少ないんだし…」
サム 「バイトしてても、いいんでねえの?」
キース 「それが普通のバイトならな!」
ただでも卒塔婆地獄なんだぞ、と副住職の引き攣った顔。
キース 「何処に、そういう余裕があるんだ!」
シロエ 「登校したついでで片付きますよ」
ジョミー「隙間時間なら、書けそうだよ?」
キース 「卒塔婆地獄な坊主に、余裕など無い!」
休める時には休みたいものだ、と副住職の叫び。
キース 「なのに、バイトで書いていたとなると…」
シロエ 「どうなるんです?」
キース 「来年から、俺のノルマが増やされるんだ!」
一同 「「「うわー…」」」
キース 「確実に死ねるコースだろうが!」
地獄どころの話ではない、と悲鳴ですけど。
そのようですね…。
2021/07/16 (Fri)
☆マシな案があれば
夏休み間近なシャン学メンバー、キース君だけ地獄の住人。
お盆に備えて卒塔婆書きですけど、ソルジャーが登場で…。
シロエ 「ノルマが増えるのは、確かに大変そうですね…」
キース 「最悪、全部、書かされそうだが!」
親父の分まで、来年から…、と副住職の悪い顔色。
キース 「そうなった場合、俺の夏休みは無くなるぞ!」
サム 「山の別荘でも卒塔婆書きかよ?」
キース 「行く余裕さえも無いかもな…」
別荘までの往復の時間が惜しくて、と副住職。
キース 「そんな地獄は、御免蒙る!」
Aブルー「いい案だと思ったんだけどねえ…」
ジョミー「卒塔婆プリンター、キースの夢だしね…」
キース 「親父の許可が出ない限りは、ただの夢だ!」
だから使えん、とブツブツブツ。
キース 「こう、もう少しマシな案があればな…」
Aブルー「卒塔婆プリンターの開発は、断るからね」
技術班だって忙しいんだし、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「ぼくの世界の技術だったら、キースの筆跡を…」
シロエ 「見事に再現出来ちゃうんですか?」
Aブルー「そうなんだけど、卒塔婆プリンターはさ…」
シャングリラでは役に立たないからね、と一刀両断。
Aブルー「何かに応用可能だったら、開発するけど…」
サム 「思い付かねえのな?」
Aブルー「まるで全く!」
というわけで…、とソルジャーの視線がキース君に。
Aブルー「マシな案を出すなら、キース用かな」
キース 「はあ?」
Aブルー「アドス和尚に細工する代わりに、キースだよ」
一同 「「「えっ!?」」」
何をする気だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩に、サイオンを使うんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
それが一番、早そうだしね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「要はさ、地獄が天国になればいいんだろう?」
キース 「其処は極楽と言って欲しいんだが…」
ついでに嫌な予感しかしない、と副住職。
地獄が天国って…?
2021/07/17 (Sat)
☆サイオンで弄ると
夏休みが近いシャン学メンバー、生徒会長宅で行き先計画。
けれどキース君は地獄の住人、卒塔婆書きに追われる日々。
Aブルー「極楽ねえ…。おまけに嫌な予感って、何さ?」
キース 「あんたの案だけに、こう、手放しでは…」
歓迎出来ん、とキース君、慎重な姿勢。
キース 「その上、サイオンで俺に細工となると…」
Aブルー「大丈夫だってば、ぼくはプロだから!」
経験値だって半端ないしね、とソルジャー、自信満々。
Aブルー「ちょっと意識を弄るだけだよ、いい方向に!」
シロエ 「いい方向って、何なんです?」
Aブルー「平たく言うなら、天国な気分! おっと…」
極楽だっけね、と訂正が。
Aブルー「とにかく極楽な気分になれれば、御機嫌だしさ」
ジョミー「それって、ドラッグみたいなものかな?」
サム 「酒ってヤツかもしれねえぜ?」
テンション爆上げになるヤツな、とサム君の言。
サム 「こう、卒塔婆書きを一本、書く度によ…」
スウェナ「缶チューハイを一本、飲むようなものかしら?」
ジョミー「ドラッグをキメるのかもしれないよ?」
シロエ 「どうも、そういう感じがしますね…」
脳内麻薬ではないでしょうか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「卒塔婆がソレと結び付いたら、極楽でしょうし」
マツカ 「充分、有り得る話ですよね…」
なにしろサイオンで細工ですから、と御曹司も。
マツカ 「要はキースの気分が良ければ、解決ですし…」
キース 「そうなのか、おい?」
本当の所はどうなんだ、とキース君の視線がソルジャーに。
キース 「卒塔婆を書いたら気分がいい、というヤツか?」
Aブルー「ズバリ正解、その通りってね!」
どんな感じでいきたいのかな、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「テンション爆上げで疲れ知らずか、酩酊なのか」
キース 「極端すぎないか、その二択は!」
Aブルー「うーん、そうかなあ…?」
どっちもいいと思うけどねえ、と言ってますけど。
脳内麻薬…。
2021/07/18 (Sun)
☆テンションを上げて
夏休み間近なシャン学メンバー、生徒会長宅に来てますが。
キース君は卒塔婆地獄の住人、其処へソルジャー登場で…。
Aブルー「テンション爆上げで疲れ知らずは、素敵だよ?」
シロエ 「徹夜も問題無さそうですよね、ソレ」
Aブルー「それはもう! 完徹続きでも、シャキッとね!」
卒塔婆書きさえやっていれば、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「もっと書きたい、まだまだ書けるぞ、と!」
サム 「いいじゃねえかよ、ノルマが早く片付いてよ」
ジョミー「だよねえ、ノンストップで書けるんだしさ」
いいと思うよ、とジョミー君たちも。
ジョミー「それにテンション爆上げなんだし、楽しいし…」
Aブルー「卒塔婆が書ければ、ご機嫌な日々!」
ぼくのオススメ、とソルジャーのプッシュ。
Aブルー「酩酊コースも、極楽気分にはなれるけれどさ…」
シロエ 「正気が怪しい感じですか?」
Aブルー「うん。なんと言っても、酔っ払いだから…」
機嫌は良くても、気分が大きくなりすぎて…、と溜息が。
Aブルー「卒塔婆を書きながら踊り出すとか、歌うとか…」
ジョミー「アドス和尚に見付かった時が、ヤバそうだよ?」
キース 「ヤバいどころか、その場で処刑だ!」
殴り倒されて、本堂に連行されてしまう、と副住職。
キース 「忙しいのに罰礼三昧、卒塔婆を書く時間が…」
シロエ 「減りそうですよね…」
Aブルー「だから、あんまりオススメしない、って…」
テンション爆上げコースがいいよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「卒塔婆書きが全く苦にならないしさ…」
ジョミー「地獄が極楽に変わるんだしね…」
サム 「マジで最高な話じゃねえかよ」
頼むべきだぜ、とサム君も。
サム 「今なら、タダでいけるんだしよ…」
スウェナ「そうよね、それは大きいわよねえ…」
キース 「疲れ知らずで、書きまくれるのか…」
Aブルー「そこは、バッチリ!」
何百本でも書けるってば、と言ってますけど。
最高なのでは…?
2021/07/19 (Mon)
☆体力が要るんです
夏休みが近いシャン学メンバー、生徒会長宅で行き先計画。
けれどキース君は卒塔婆地獄の住人、お盆の前の定番で…。
Aブルー「絶対、テンション爆上げコース! 最高だよ!」
シロエ 「地獄転じて極楽ですしね、良さげですけど」
キース 「そうだな、何百本でも書けるというのは…」
なかなかに魅力的なんだが…、と副住職も心が動いた様子。
キース 「ただ、問題は、俺の体力で…」
一同 「「「体力?」」」
キース 「鍛えてはいるが、卒塔婆地獄の疲れはだな…」
実は毎年、半端ではない、と副住職の告白。
キース 「栄養ドリンクは必需品だぞ、正直言って」
シロエ 「そこまでですか!?」
キース 「飲まずには、やっていられないな」
恐らく、何処の寺でも同じだ、と恐ろしすぎる証言が。
キース 「心身ともに疲れ果てるのが、卒塔婆書きだし…」
ジョミー「気力は分かるけど、体力は何処で使うわけ?」
キース 「なら、逆に聞くが、座禅は全く疲れないのか?」
黙って座っているだけだが、と副住職の問い。
キース 「およそ体力は要りそうにないが、どうなんだ?」
ジョミー「ど、どうなのかな…?」
キース 「座禅三昧の期間は、地獄と言われているが…?」
ジョミー「消耗するわけ…?」
ただ座っているだけなのに、とジョミー君、肩をブルッと。
ジョミー「何が体力を削るのさ?」
キース 「精神統一と集中力だな、卒塔婆書きにも必要だ」
一同 「「「あー…」」」
書き損じは許されないんだっけ、と誰もが納得。
シロエ 「確かに体力、要りそうですね…」
キース 「何百本も書くとなったら、相当にな」
その辺が怖い気がするんだが…、と副住職。
キース 「テンション爆上げだと、体力の方が限界でも…」
ジョミー「気が付かないまま、書きまくる、って?」
キース 「どうも、そういう気がしてな…」
シロエ 「ありそうですよね、ソレ…」
どうなんでしょう、とシロエ君も傾げる首。
真相は如何に?
2021/07/20 (Tue)
☆体力が切れたら
夏休みを控えたシャン学メンバー、生徒会長宅に集合な今。
行き先相談中ですけれど、キース君は卒塔婆地獄な時期。
サム 「消耗してるのに気が付かねえと、ヤバそうだぜ」
スウェナ「突然、パタリと倒れるとかよね?」
キース 「其処なんだ。体力がゼロになった瞬間にだな…」
その場で昏倒しそうな感じが、と副住職の不安そうな顔。
キース 「それこそ、硯に顔から突っ込む勢いでだ」
ジョミー「言われたら、そんな感じもするよね…」
シロエ 「一種のランナーズハイなんでしょうし…」
危険かもです、とシロエ君の視線がソルジャーに。
シロエ 「あのですね…。その辺の所は、どうなんです?」
Aブルー「体力切れの心配かい?」
キース 「ズバリ、そうだが?」
Aブルー「だったら、心配しなくってもさ…」
いいと思うよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だってキースは、食べるのに困ってないからね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「食事だってば、ぼくたちの船と違ってさ…」
食べ物も、食べられる所も充実、と親指をグッと。
Aブルー「きちんと栄養補給出来るし、大丈夫だよ!」
シロエ 「ああ、なるほど…。それは確かですね」
ジョミー「家にいる時は、イライザさんが作るしさ…」
サム 「此処だと、ぶるぅの美味い飯でよ…」
学校にも食堂ってヤツがあるよな、とサム君も。
サム 「食うもの食ってりゃ、倒れねえって!」
シロエ 「ですよね、体力は維持出来ますよ」
安心してドーンといって下さい、とシロエ君。
シロエ 「テンション爆上げで、卒塔婆書きです!」
スウェナ「早速、頼んでしまいなさいよ!」
もう今日からで、とスウェナちゃんのプッシュ。
スウェナ「楽になるわよ、サクサク楽しく書けるんだもの」
キース 「だが、楽しすぎると、寝食を忘れるような…」
ジョミー「ゲーマーなんかで聞くよね、ソレ…」
キース 「どう思う?」
忘れた場合は食えないんだが、という指摘。
その通りかも…。
2021/07/21 (Wed)
☆忘れたらヤバイ
夏休みが近いシャン学メンバー、生徒会長宅で行き先計画。
けれどキース君は地獄の住人、卒塔婆書きのシーズンで…。
シロエ 「食事をするのを忘れる、ですか…」
サム 「ジョミーが言ってる、ゲーマーってのもよ…」
飯を食うのも忘れるんだっけな、とサム君も。
サム 「不眠不休でゲームに夢中で、倒れるらしいぜ」
ジョミー「たまに死人も出てるよ、アレ…」
スウェナ「キースも危ない、というわけね?」
シロエ 「卒塔婆書きに熱中するわけですしねえ…」
テンション爆上げ状態で、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「確かに、かなりヤバイかもです」
マツカ 「目覚まし時計はどうでしょう?」
一同 「「「目覚まし?」」」
マツカ 「食事の時間に、アラームをセットするんですよ」
そうすれば忘れないのでは…、と御曹司のアイデア。
マツカ 「此処で食事だ、と食べれば問題無いでしょう?」
ジョミー「あー…。栄養剤でもいいわけだよね?」
シロエ 「栄養補給は出来ますよね…」
Aブルー「栄養剤なら、オススメだよ!」
手早くエネルギー補給が出来て、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「時間も全くかからないしさ、ぼくの常備品!」
キース 「そういえば、あんた、食事が面倒だとか…」
シロエ 「言ってたような気がしますよね…」
食べまくっているんで忘れてましたが、とシロエ君の相槌。
シロエ 「おやつ以外は、栄養剤で済ませたいとか…」
Aブルー「そうなんだよ! 船の食事は味気なくてねえ…」
キース 「ついでに聞くが、眠らなくても平気だとか?」
Aブルー「それはもう! ぼくのサイオンは最強だから…」
不眠不休でもサイオンがあれば、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「充分、身体を補助できるからさ、寝なくても…」
シロエ 「困らないとか、そういうのですか?」
Aブルー「ベッドが無いのは、困るけれどね!」
キース 「おい…」
あんた基準でオススメなのか、と副住職。
それっぽいような…?
2021/07/22 (Thu)
☆自己責任でお願い
夏休み間近なシャン学メンバー、生徒会長宅に来てますが。
キース君は卒塔婆地獄の住人、ソルジャーが出した解決策。
Aブルー「ぼくの基準って…。テンション爆上げがかい?」
キース 「そうだ、身体が持つかどうかの点なんだが?」
体力維持にサイオン必須じゃないだろうな、と副住職。
キース 「食う方はともかく、睡眠時間をカバーな方で!」
Aブルー「ぼくだと、全く問題無いけど?」
キース 「俺は、どうなると思ってるんだ!」
サイオンは殆ど使えないぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「まさか、サイオン抜きだと、ぶっ倒れるとか…」
Aブルー「それはあるかもしれないねえ…」
考えたことも無かったけれど、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「じゃあ、寝る方もさ、目覚ましをセットして…」
キース 「適当な時間に寝ろと言うのか?」
Aブルー「そうだよ、起きる時にも、目覚まし!」
それが本来の目覚まし時計の使い方だし、と弾ける笑顔。
Aブルー「というわけでね、大丈夫だから、任せてよ!」
キース 「ちょっと待て!」
テンション爆上げで冷静になれるのか、と副住職の問い。
キース 「目覚ましが鳴ろうが、止まらない気が…」
シロエ 「あー…。アラームを止めて、書くわけですね?」
ジョミー「やりそうだよねえ…」
Aブルー「うーん…。その辺は自己責任で、としか…」
でなきゃ誰かが面倒見るとか…、とソルジャーの返し。
Aブルー「ほら、ぼくには、そういう経験、無いから…」
キース 「何も想定していないんだな?」
Aブルー「ピンポーン!」
頭を使って解決してよ、と責任をブン投げた人。
Aブルー「目覚ましっていう案も出たしさ、他にも何か!」
キース 「世話係をつけろと言うのか、あんた!」
食事と睡眠の管理用に…、とキース君、ブチ切れ。
キース 「バイト代が高くつくだろうが!」
Aブルー「だったら、ぼくは?」
タダでやってもいいけれど、と言ってますけど。
本当に…?
2021/07/23 (Fri)
☆管理なら任せて
夏休みが近いシャン学メンバー、生徒会長宅で行き先計画。
けれどキース君は地獄の住人、卒塔婆書きに追われる日々。
キース 「あんたがやるというのか、タダで?」
Aブルー「食事の時間と、睡眠時間の管理だろう?」
そのくらいなら、と頷くソルジャー。
Aブルー「特別なスキルも要らないだろうし…」
シロエ 「多分、そうなんじゃないですか?」
元老寺に住み込むわけじゃないですし、とシロエ君の相槌。
シロエ 「住み込みだったら、色々あると思いますけど」
Aブルー「だろうね、なにしろ、お寺なんだし…」
スウェナ「でも、宿坊なら、何も無いんじゃないかしら?」
お寺がやってる旅館でしょ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「希望しない限りは、お経も読まなくていい筈よ」
Aブルー「本当かい?」
キース 「寺にもよるが、俺の家では強制してはいないな」
食事の方も、うるさくはない、と副住職。
キース 「精進料理限定ではないし、酒も飲めるし…」
Aブルー「いいねえ、ソレ!」
だったら、其処で暮らそうかな、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「時間になったら、キースの所へ出掛けてさ…」
シロエ 「食事と睡眠を取らせるんですね?」
Aブルー「そう! この時期、ハーレイが忙しくって…」
お蔭で、ぼくは暇なんだよね、と溜息をつく人。
Aブルー「丁度いいから、暇つぶしにさ!」
キース 「宿坊でグータラする気だな?」
Aブルー「君の家だし、タダだろう?」
キース 「馬鹿野郎! 俺が支払わされるんだ!」
親父の招待じゃないんだから、とキース君、ブチ切れ。
キース 「ブルーだったら、話は別だが…!」
Aブルー「ぼくもブルーだけど?」
何処から見たって、ブルーそのもの、とソルジャーの笑み。
Aブルー「銀青様の御滞在なら、タダだと思うけれどね?」
キース 「バレるに決まっているだろうが!」
ブルー 「もっとマズイよ!」
ぼくの品位が…、と生徒会長の割り込みが。
品位…?
2021/07/24 (Sat)
☆品位が問題な人
夏休みはマツカ君の山の別荘、それを希望な面々ですけど。
キース君が追われる卒塔婆書きな日々、文字通り地獄で…。
Aブルー「君の品位って、何の話だい?」
ブルー 「君とぼくでは、月とスッポンなんだからね!」
其処を分かっているのかい、と生徒会長、遠慮の無い台詞。
ブルー 「間違えられたら、ぼくが困るんだよ!」
Aブルー「失礼だねえ…。超絶美形な、ぼくに向かって!」
ブルー 「顔じゃなくって、品位だってば!」
立ち居振る舞いとか、そういうの…、と生徒会長。
ブルー 「アドス和尚と顔を合わせたら、君はどうする?」
Aブルー「えーっと…。元気に明るく挨拶かな?」
ブルー 「どんな具合に?」
Aブルー「いつも通りだよ、こう、軽く手を挙げてさ…」
こんにちはーっ! と、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「でもって、お邪魔してます、だね!」
ブルー 「…どの辺に品があるんだい?」
Aブルー「品って、何さ?」
ブルー 「分かりやすく言うなら、気品ってトコかな」
にじみ出る育ちの良さというヤツ、と生徒会長の解説が。
ブルー 「こう、見るからに高貴な身分で…」
Aブルー「高貴だけど?」
思いっ切りね、と自分の顔を指差すソルジャー。
Aブルー「ぼくのシャングリラで、ソルジャーと言えば…」
ブルー 「ソルジャーと言えば?」
Aブルー「誰もがひれ伏す、雲の上の人で!」
例えて言うなら王様だよね、とソルジャー、得意満面。
Aブルー「だから部屋だって、とても広くて…」
ブルー 「お掃除部隊が突入すると聞いているけど?」
Aブルー「だって、掃除も片付けも面倒だしさ…」
ブルー 「育ちがいいなら、有り得ないしね!」
毎日、片付けさせるものだ、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「係に任せて、いつも綺麗にしておくものだよ!」
Aブルー「そんなの、落ち着かないってば!」
ブルー 「じゃあ、此処は?」
Aブルー「うーん…」
いつも綺麗に片付いてるね、と唸る人。
当然ですよね?
2021/07/25 (Sun)
☆幻覚で通ります
夏休みに行きたい山の別荘、その計画なシャン学メンバー。
けれどキース君は卒塔婆地獄の住人、ノルマが山ほどで…。
ブルー 「いいかい、君が宿坊に泊まる気だったら…」
キース 「ぐうたらするのは、別に構わないが…」
ブルーらしく振る舞って貰わないと…、と副住職も。
キース 「でないと、絶対、親父にバレる!」
ブルー 「そうじゃなくって、バレる代わりにさ…」
ぼくの評価がダダ下がりだよ、と生徒会長の苦い顔付き。
ブルー 「ブルーのことなんか、知らないんだし…」
キース 「そうか、ナチュラルに勘違いだな…」
全部、あんたがやっていると…、とキース君の相槌。
キース 「部屋を散らかすのも、立ち居振る舞いも…」
ブルー 「何もかも、ぼくがやったってことに…」
シロエ 「それはマズイですね…」
お経が読めない以前の問題ですよ、とシロエ君も不安そう。
シロエ 「下手をすると、正気を疑われそうです」
ブルー 「だから困るんだよ、宿坊コースは!」
Aブルー「じゃあさ、お酒を持ち込みで!」
酔っ払いなら正気じゃなくても…、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「どうせ、キースもテンション爆上げなんだし!」
キース 「細かいことは気にならない、と?」
Aブルー「その通り!」
ぼくがグータラしていようが…、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「アドス和尚に何か聞かれても、こう、適当に…」
キース 「返事して、親父も納得すると言うのか?」
Aブルー「アドス和尚も、卒塔婆地獄だよねえ?」
朦朧として幻覚を見たと思いそうだよ、と怖い発言。
Aブルー「後で冷静になったとしたって、幻覚でさ…」
キース 「押し通せ、と?」
Aブルー「ピンポーン!」
だからテンション爆上げでいこう、とニコニコニコ。
Aブルー「ぼくが宿坊に滞在してさ、君の生活を…」
シロエ 「しっかりと管理するわけですね?」
Aブルー「そう!」
そうしておけば安心だよ、と言ってますけど。
どの辺が…?
2021/07/26 (Mon)
☆幻覚で済んでも
夏休みはマツカ君の山の別荘、計画中なシャン学メンバー。
けれどキース君は卒塔婆地獄で、ソルジャーが助ける案が。
Aブルー「食事の時間と、睡眠時間を確保すればさ…」
シロエ 「キース先輩は倒れずに済む、と…」
いいかもですよ、とシロエ君が乗り気に。
シロエ 「卒塔婆地獄は、とても厳しいそうですし…」
サム 「幻覚が見えても、おかしくねえよな…」
マツカ 「ブルーの言動が変だ、と思い込むくらいは…」
普通にあるかもしれません、と御曹司も。
マツカ 「それにキースも、今は正気な状態ですから…」
スウェナ「うるさくツッコミを入れるだけよね」
テンション爆上げなら気にしないわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「アドス和尚に何か言われても、右から左で」
ジョミー「相槌だけ打って、実は全く聞いてない、ってね」
シロエ 「でもって、アドス和尚も、正気に自信が…」
無いんだったら問題無いです、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「誰かさんが何をやっていようが、幻覚ですよ」
Aブルー「ほらね、みんなも、こう言ってるしさ!」
キース 「あんたの振る舞いの方は、そうかもしれんが…」
俺の体調管理が気になる、と副住職の慎重な発言。
キース 「あんた、ただでもアバウトだからな」
Aブルー「それがどうしたと?」
キース 「本当に、キッチリ出来るのか?」
気付いたら一食抜けているとか…、と鋭い指摘が。
キース 「しかも、気付いた時間がだな…」
Aブルー「えっと…?」
キース 「夜中だったら、あんたはどうする?」
Aブルー「放置に決まっているじゃないか!」
纏めて朝に食べればいいだろ、とアバウトな人。
Aブルー「一食抜けたなら、其処は多めに!」
キース 「あんた、朝には強いのか?」
Aブルー「朝は、ゆっくり寝ていたいねえ…」
キース 「俺の飯を忘れて、爆睡だろうが!」
Aブルー「ほら、昼もあるし…」
其処で纏めて三食分で、と言ってますけど。
一日分では…?
2021/07/27 (Tue)
☆忘れてしまう人
マツカ君の山の別荘を希望で、計画中なシャン学メンバー。
けれどキース君は卒塔婆地獄の住人、ハードな時期でして。
キース 「昼に纏めて、三食分だと?」
Aブルー「そう! 昼なら、ぼくも流石に起きてるし…」
自分のご飯も食べないとね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「だから絶対、君の食事も思い出すってば!」
キース 「前の日の晩飯と、その日の朝の分を、だな?」
Aブルー「そうだよ、帳尻の方はバッチリ!」
お昼に三食分を食べればオッケー、と親指をグッと。
Aブルー「栄養補給は完璧だしさ、睡眠時間も…」
キース 「其処で昼寝、と言わないだろうな?」
Aブルー「昼寝に決まっているだろう!」
ぼくが起こしてあげるからさ、とソルジャー、自信満々。
Aブルー「食事もしないで書き続けた分、爆睡で!」
キース 「一日分の飯を一度に食って、直後に寝ろと?」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「思いっ切り、消化に悪いだろうが!」
大量に食って寝るのはマズイ、と副住職の渋面。
キース 「纏め食いだけでも、大概、身体に悪い筈だぞ!」
Aブルー「栄養剤で済ますというのは?」
キース 「あんたのような生活をしろと!?」
飯の時間が惜しいにしても…、とキース君の苦情。
キース 「ついでに、食って昼寝をしたら、だ…」
シロエ 「起こして貰えない気がしますよね…」
Aブルー「何を言うのさ、起こすのも、ぼくの役目だよ?」
キース 「しかし、食事を忘れたからと、纏める野郎が…」
ちゃんと起こすとは思えんのだが、とブツブツと。
キース 「気付けば夕方になっていたとか、夜だとか…」
Aブルー「えーっ!? 出掛けでもしない限りはさ…」
忘れないよ、とソルジャーの反論。
Aブルー「何時に起こせ、と言われたら、きちんと!」
キース 「出掛けた場合は、忘れるんだろう!」
Aブルー「まあ、そうかも…」
キース 「ほら見ろ!」
あんたなんぞには任せられん、とキレてますけど。
さて…?
2021/07/28 (Wed)
☆地道に書くべき
夏休みはマツカ君の山の別荘、期待大なシャン学メンバー。
けれどキース君は卒塔婆地獄で、ノルマに追われている今。
キース 「いいか、飯は忘れる、起こすのも忘れるでは…」
シロエ 「何の役にも立ちませんよね、ソレ…」
サム 「俺が代わりにやってやろうか?」
バイト代は貰うけどよ、とサム君の割り込み。
サム 「俺なら、寺の流儀も多少は分かってるしよ…」
キース 「バイト料を出す余裕など無い!」
Aブルー「ぼくでいいじゃないか、何処がダメなのさ?」
シロエ 「体調管理どころか、逆になりそうな所です!」
キース先輩が倒れたら、仕事が滞ります、とシロエ君。
シロエ 「卒塔婆書きが遅れたら、山の別荘行きだって…」
ジョミー「厳しくなるかもしれないよね…」
マツカ 「専用のお部屋なら、用意出来ますけど…」
代わりに書ける人はいませんからね、と御曹司も。
マツカ 「キースは地道に書くべきですよ、例年通りに」
キース 「そうだな、地獄には違いないんだが…」
スウェナ「住めば都って言うでしょ、地獄も」
シロエ 「地獄については、そんな話は聞きませんけど?」
誰だって住みたくないでしょう、とシロエ君の言。
シロエ 「ですから、お盆に地獄が休みになると…」
サム 「一斉に帰省しちまうんだぜ?」
スウェナ「あら、じゃあ、鬼は何処へ帰るの?」
一同 「「「鬼?」」」
なんのこっちゃ、と一同、キョトン。
シロエ 「鬼って、何です?」
スウェナ「地獄の鬼よ、お盆は鬼も帰省するわけ?」
ジョミー「えーっと…? キース、お盆は鬼も帰省かな?」
キース 「そんな話は聞いたことも無いが…」
ついでに、閻魔大王の帰省も知らん、と副住職。
キース 「恐らく、地獄で休暇だろう」
スウェナ「ほら、地獄だって住めば都じゃないの!」
キース 「卒塔婆地獄に文句を言うな、と?」
Aブルー「だから、テンション爆上げで!」
本当に都になるんだしさ、と言ってますけど。
体調管理は?
2021/07/29 (Thu)
☆爆死は避けたい
夏休みはマツカ君の山の別荘、シャン学メンバーの期待大。
キース君は卒塔婆地獄ですけど、それは例年のことでして。
スウェナ「テンション爆上げでなくていいのよ!」
シロエ 「住めば都だからですね?」
スウェナ「そう! ヤバイ橋を渡って爆死よりかは…」
卒塔婆地獄で行けばいいでしょ、とスウェナちゃんの提案。
スウェナ「山の別荘で書いていたって、気にしないわよ!」
ジョミー「ぼくたちには関係無いもんねえ…」
サム 「キースが缶詰になっていてもよ、俺たちはよ…」
ボート遊びにハイキングな、とサム君も乗り気。
サム 「乗馬なんかも楽しめるしよ…」
シロエ 「キース先輩が倒れて、置いて行くよりかは…」
スウェナ「全然、心が痛まないでしょ?」
それが一番よ、とスウェナちゃん。
スウェナ「体調管理に失敗したら、爆死なんだし…」
シロエ 「地道に頑張って貰うのが良さそうですね」
Aブルー「ぼくがオススメしてるのに?」
キース 「あんたのは、アテにならんのだ!」
一瞬、いいかと思ったがな、と副住職の苦い顔付き。
キース 「爆死してからでは、手遅れだし…」
ブルー 「ぼくの評価も下がりそうだしね、元老寺でのさ」
宿坊でグータラなんだから、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「朝御飯にも起きて来ないだなんて…」
ぶるぅ 「お寺ライフなら、ブルー、早起きだもんね!」
朝のお勤めもするし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「昼間はグータラするかもだけど…」
ブルー 「キメる時には、ピシッとキメるよ!」
キース 「つまり、あんたも却下なんだな?」
テンション爆上げで書くヤツは、と副住職の問い。
キース 「地獄だろうが、今年もコツコツ書け、と」
ブルー 「そうするべきだね、なにしろブルーだからさ…」
シロエ 「リスクの方が高そうですよね…」
Aブルー「失礼だねえ!」
ブルー 「じゃあ、違うと?」
絶大な自信があるのかな、と聞いてますけど。
どうですかね?
2021/07/30 (Fri)
☆別荘に来るなら
夏休みはマツカ君の山の別荘、決まりなシャン学メンバー。
キース君が卒塔婆地獄でも、別荘で缶詰で書けという話で。
ブルー 「リスクなんかは無いと言うなら、根拠をね!」
Aブルー「ぼくはソルジャーなんだから!」
ブルー 「それで?」
Aブルー「ぼくの流儀で通してるけど、何も問題は…」
起こってないよ、とソルジャーが張る胸。
Aブルー「仲間たちからも、文句なんかは出てないし!」
ブルー 「お掃除部隊の人の意見を聞いてみたいねえ…」
キース 「そうだな、こいつには怖くて言えないだけで…」
シロエ 「思う所はドッサリありそうですね」
散らかしまくりの人ですから、とシロエ君も。
シロエ 「そんな調子で、船のあちこちで迷惑行為を…」
ブルー 「してると思うよ、本人に自覚が無いだけで」
Aブルー「失礼にも程があるだろう!」
迷惑行為は、ぶるぅなんだよ、とソルジャーが尖らせる唇。
Aブルー「こっちの世界のぶるぅと違って、悪戯小僧で…」
ブルー 「比較対象が酷すぎるよ、ソレ」
キース 「まったくだ。こんな野郎のオススメなんぞは…」
乗ったら爆死は確実だな、と大きく頷く副住職。
キース 「というわけで、キッパリ断る!」
Aブルー「ええっ!? それじゃ、宿坊ライフは…?」
キース 「当然、無いが?」
Aブルー「マツカの山の別荘とかは…」
ゲストで呼んで貰えないかな、とソルジャー、必死。
Aブルー「ハーレイが忙しいから、暇なんだよ!」
マツカ 「えっと…。皆さんのご意見は?」
一同 「「「却下!」」」
別荘ライフの邪魔をするな、と一同、即答。
Aブルー「ちょっとくらいは、お邪魔したって…」
キース 「だったら、俺の缶詰部屋だな」
卒塔婆を書く羽目になったら呼んでやる、と副住職。
キース 「其処で、テンション爆上げでだ…」
シロエ 「一気に片付けるんですね!」
キース 「皆がいるから、安心だしな」
体調管理はバッチリだ、と立てる親指。
それは確かに…。
2021/07/31 (Sat)
☆その待遇は嫌だ
夏休みはマツカ君の山の別荘、楽しみなシャン学メンバー。
キース君の卒塔婆地獄も、場合によっては別荘で書くとか。
Aブルー「ちょ、ちょっと…! キースの缶詰部屋って…」
キース 「俺が卒塔婆を書くための部屋だが?」
マツカ 「やっぱり和室がいいんですよね?」
キース 「あの別荘にも、和室はあった筈だな?」
暖炉まである洋風だが、と副住職の問い。
キース 「卒塔婆を書くには、畳でないと…」
マツカ 「大丈夫ですよ、ご用意出来ます」
キース 「というわけでだ、万一、缶詰になった場合は…」
テンション爆上げコースで頼む、と副住職。
キース 「別荘だったら、ぶっ倒れるまで書く心配は無い」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 執事さんだって、いるもんね!」
サム 「俺たち全員、出掛けていたって安心だよな」
Aブルー「もしかして、ぼくはキースと留守番?」
食事の時しか出られないとか…、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「専用の部屋も貰えなくって、缶詰部屋?」
キース 「当然だろうが、あんたはゲストではない!」
シロエ 「食事も無いんじゃないですか?」
ゲストの分しか無い筈ですしね、とシロエ君。
シロエ 「席の用意も無いですよ、きっと」
Aブルー「そうなるわけ?」
マツカ 「臨機応変に対応させては頂きますけど…」
皆さんとは違う料理になるかも、と御曹司も。
マツカ 「仕入れの都合がありますからね」
Aブルー「なんか、思いっ切りババじゃないか!」
キース 「上手く使われると言ってくれ」
タダ働きでいいんだろうが、とキース君、ニヤニヤ。
キース 「遠慮しないで、大いに俺の手伝いをだな…」
Aブルー「お断りだし!」
それくらいなら、船でグータラ、とソルジャー、断言。
Aブルー「君は一人で地獄に落ちればいいんだよ!」
シロエ 「帰っちゃいましたよ?」
キース 「仕方ない。卒塔婆地獄の方は地道に…」
書くしか無いのか、と嘆き節ですけど。
七月、これにて中継終了~。
2021/08/01 (Sun)