☆命が惜しいです
まだまだ残暑が厳しい季節、生徒会長宅で過ごす御一同様。
お彼岸はバーベキューにお出掛け、そういう計画なのに…。
キース 「あんたの力では、こいつに及ばないんだな?」
ブルー 「力の強さは、全く同じな筈なんだけど…」
Aブルー「経験値ってヤツが違うってね!」
ぼくは実戦で鍛えてるから、とソルジャー、得意げな顔。
Aブルー「それで、お彼岸は、ぼくのハーレイにさ…」
キース 「電話させるのは、勘弁してくれ!」
確実に俺の命が無い、とキース君、真っ青。
キース 「俺だって、命が惜しいんだ!」
Aブルー「そう思うんなら、お彼岸、よろしく!」
スッポンタケの法要をね、とズズイと迫るソルジャー。
Aブルー「バーベキューなんて言っていないで、此処で!」
キース 「そ、そんな…!」
俺の人生初の休みが…、とウッと息を飲む副住職ですけど。
Aブルー「嫌だと言うなら、バーベキューでもいいよ?」
キース 「その代わり、あんたも連れて行け、と?」
マツカ 「よろしかったら、皆さんでどうぞ」
キャプテンと、ぶるぅも御一緒に…、と御曹司の助け舟が。
マツカ 「バーベキューにはいい季節ですし、素敵ですよ」
シロエ 「いいと思いますよ、法要よりも」
ジョミー「だよねえ、美味しい肉を食べてさ…」
魚釣りだってするんだよね、とジョミー君たちも。
ジョミー「そっちにしようよ、楽しいから!」
Aブルー「甘いね、君たちも逃げる気なんだ?」
キースだけ置いて行くのはダメだよ、とソルジャーの睨み。
Aブルー「法要は、盛大にやらないとね!」
シロエ 「ぼくたちも巻き添えなんですか!?」
Aブルー「決まってるだろう!」
君たちの場合は、通報する意味が無いけれど…、とジロリ。
Aブルー「キースと違って、仕事じゃないし…」
シロエ 「叱られるかどうかは、別件ですよ!」
ジョミー「祝日なんだけど!」
Aブルー「お彼岸だよ!」
お彼岸と言えば法要だよね、と譲らない人。
ヤバいかも…。
2021/09/16 (Thu)
☆一人だけは困る
まだまだ残暑の季節なだけに、休日は生徒会長の家が一番。
お彼岸はバーベキューな計画なのに、ソルジャーが文句を。
Aブルー「お彼岸はスッポンタケの法要、これは不可欠!」
シロエ 「キース先輩だけでいいじゃないですか!」
サム 「そうだぜ、キースが一人で残ってやればよ…」
充分じゃねえか、とサム君たちの反論。
サム 「俺たちなんかは、何の役にも立たねえしよ…」
ジョミー「棚経だったら、ぼくとサムは仕方ないけれど…」
僧籍なことは確かだしね、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、見習い以下なんだしさ…」
サム 「お彼岸だと、何も出来ねえぜ?」
そもそも出来ることがねえよ、とサム君、キッパリ。
サム 「ただ座ってるだけなんだしよ、いなくてもよ…」
ジョミー「全く問題無いよね、うん」
キースさえいればいいと思う、とジョミー君も。
ジョミー「そりゃ、キースには気の毒だけど…」
シロエ 「先輩だって、其処は分かってくれますよ」
お寺に生まれた宿命ですし、とシロエ君、サラッと。
シロエ 「ですから、先輩が一人でですね…」
スウェナ「法要をすれば解決だわね」
私たちはバーベキューに行って、とスウェナちゃん。
スウェナ「キースは放って、楽しみましょうよ!」
Aブルー「ダメだってば!」
君たちも、ちゃんと法要を、とソルジャーの主張。
Aブルー「手抜きはダメだよ、誰もいないなんて!」
シロエ 「そんな決まりは無い筈です!」
Aブルー「でも、キースしかいないとさ…」
スッポンタケだって漲らないよ、と不満MAX。
Aブルー「漲らないと、ぼくのハーレイがさ…」
ブルー 「その先、禁止!」
言わなくていい、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「十八歳未満お断りの話は、やめたまえ!」
Aブルー「死活問題だよ!」
ブルー 「でも禁止!」
Aブルー「だけど、本当に困るんだってば、漲らないと!」
その説明をきちんとね、と言ってますけど。
何を喋ると…?
2021/09/17 (Fri)
☆通報されるかも
お彼岸はバーベキューにお出掛け、そういう計画ですけど。
文句をつけて来たのがソルジャーでして、全員出席だとか。
Aブルー「いいかい、スッポンタケが漲らないとさ…」
ブルー 「困る、ってだけでいいだろう!」
Aブルー「それだと、説得力が足りないから!」
みんなに逃げられちゃうじゃないか、とソルジャー、真剣。
Aブルー「夫婦の時間の危機だってことを、きちんとね!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「スッポンタケが漲ってこそ、ハーレイもさ…」
ビンビンのガンガンになるんだよね、とイヤンな台詞が。
Aブルー「だけど、みんながいなくなるとさ…」
ブルー 「その先は禁止!」
Aブルー「いいかい、ハーレイが萎えてしまうと…」
君たちは、もっと困るかもね、と赤い瞳に物騒な光。
Aブルー「スッポンタケのために、特別に法要とかさ…」
一同 「「「えっ…」」」
Aブルー「ハーレイのために、エッチな企画をするとか…」
ブルー 「いい加減にしたまえ!」
君という人は…、と生徒会長、ブチ切れ寸前。
ブルー 「やめないと、叩き出すからね!」
Aブルー「SD体制で苦労している、このぼくをかい?」
後で祟るよ、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「もちろんアドス和尚に通報、他のみんなも…」
シロエ 「何をする気です!?」
Aブルー「学校に通報しちゃおうかな?」
特別生といえども、校則はある筈、とニヤニヤニヤ。
Aブルー「ドラッグをやってました、とかだと…」
一同 「「「うっ…」」」
流石にそれは、と一同、ガクブル。
シロエ 「か、会長…。ドラッグは、マズイですよね?」
ブルー 「アウトだろうねえ…」
お酒はまだしも…、と生徒会長も悪い顔色。
ブルー 「退学までは無いだろうけど…」
シロエ 「ヤバイんですね?」
ブルー 「多分、無事には済まないかと…」
Aブルー「で、どうするのかな、君たちは?」
ぼくはどっちでもいいんだけど、と微笑む人。
ヤバイかも…。
2021/09/18 (Sat)
☆通報はマズイです
お彼岸はバーベキューにお出掛け、素敵な計画ですけれど。
ソルジャーが文句をつけて来まして、通報する気満々で…。
Aブルー「法要をサボッて出掛けた場合は、通報だけど…」
シロエ 「行かなかったら、何もしないんですね?」
Aブルー「法要に出席してくれればね!」
キースだけだと通報するよ、とソルジャー、ギロリと。
Aブルー「君たちが停学になった所で、ぼくにはさ…」
ブルー 「何の影響も無いだろうねえ、腹立たしいけど」
Aブルー「それはもう! なにしろ、世界が別だから!」
その代わり、SD体制で苦労していて…、と決まり文句が。
Aブルー「唯一の癒しが、夫婦の時間なんだからねえ…」
ブルー 「細かいことだけど、おやつもだろう!」
Aブルー「まあ、そうだけどさ、一番は、やっぱり…」
ブルー 「言わなくていいから!」
その先は、と生徒会長、苦虫を噛み潰したような顔。
ブルー 「分かったよ、要は、法要をしろ、と!」
Aブルー「ピンポーン!」
キースも、他のみんなも出席で、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「そうしてくれれば、円満解決!」
サム 「仕方ねえよな、バーベキューは諦めようぜ…」
シロエ 「停学はマズイですからねえ…」
両親にもガッツリ叱られますし、とシロエ君。
シロエ 「場合によっては、警察なんかも絡むかもです」
ジョミー「ドラッグだもんね…」
マツカ 「ぼくも、謹慎処分にされそうですよ…」
別荘でドラッグなんてことになったら、と御曹司も。
マツカ 「それに当分、別荘行きは止められそうです」
一同 「「「あー…」」」
そりゃそうだ、と誰もが納得。
スウェナ「別荘なんかは、目が届かなくて温床だわよね…」
シロエ 「行けなくなったら、思いっ切り困りますよ!」
Aブルー「どうかな、決心はついたかな?」
一同 「「「はーい…」」」
Aブルー「オッケー、お彼岸は法要よろしく!」
スッポンタケも喜ぶよ、と浮かれてますけど。
法要ですか…。
2021/09/19 (Sun)
☆通報よりはマシ
お彼岸はバーベキューにお出掛け、素敵な計画だったのに。
ソルジャーが出て来て通報の危機で、法要をする運命に。
Aブルー「というわけでね、ぼくのハーレイも安泰だよ!」
ブルー 「ぼくたちは、いい迷惑だけどね…」
Aブルー「バーベキューに行っても、いいんだけどね?」
キースさえいれば、なんとかなるし、と赤い瞳がキラリと。
Aブルー「そして君たちは、停学になってさ…」
シロエ 「別荘禁止令になったら、あなたもですね…!」
ジョミー「とても困ると思うんだけど!」
お花見とかも全部パアだよ、とジョミー君たち。
ジョミー「それでいいなら、通報すれば?」
Aブルー「おやおや、急に強気だけどさ…」
いい案だと思っているだろうけど、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そうなった時は、サイオンで、チョチョイと!」
マツカ 「父の記憶を弄る気ですか!?」
Aブルー「違うよ、潔白を証明出来る証拠を作ってさ…」
処分を撤回すればいいだけ、とニヤニヤニヤ。
Aブルー「でも、それまでは、ずっと有罪なんだし…」
シロエ 「停学を食らって、マツカ先輩は謹慎ですね…?」
Aブルー「そう! さて、通報でいいのかな?」
ジョミー「撤回するから、それだけはやめて!」
パパとマムが怖い、とジョミー君、ブルブル。
ジョミー「ちゃんと法要に出るからさ!」
シロエ 「ぼくも出ますよ、他の皆さんも…」
一同 「「「出席で!」」」
この通りです、と一同、土下座。
Aブルー「じゃあ、決まり! ぼくは帰るけど…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お菓子のお持ち帰りだね?」
Aブルー「料理の方もね!」
ぶるぅ 「オッケー!」
はいどうぞ、と手際のいいお子様、手早く詰めまして…。
ぶるぅ 「ぶるぅとハーレイの分もあるからね!」
Aブルー「ありがとう! また、お彼岸にね!」
ぶるぅ 「待ってるねーっ!」
一同 (((待ちたくない…)))
また法要か、と誰もが泣きそうですけど。
通報よりはマシ…。
2021/09/20 (Mon)
☆改宗しても無駄
お彼岸はバーベキューにお出掛け、そのつもりだったのに。
ソルジャーのせいで法要に決定、嫌でも全員出席でして…。
シロエ 「結局、お彼岸は法要ですか…」
ジョミー「逃げたら、停学になりそうだしね…」
サム 「んで、都合よく無罪になるのな、別荘のために」
頭痛がするぜ、とサム君、溜息。
サム 「ったく、誰のせいなんだよ、コレ…」
スウェナ「ホントに疫病仏だわねえ…」
シロエ 「まったくです。子供の頃からお彼岸無休だと…」
こういう人間になるんでしょうか、とキース君に視線が。
シロエ 「根っから、お坊さんになってしまって」
ブルー 「それは違うと思うけれどね?」
ぼくも坊主で…、と生徒会長が指差す自分の顔。
ブルー 「その件で、何か迷惑をかけたかい?」
シロエ 「あー…。すると、キース先輩の体質ですか…」
ブルー 「迂闊なんだよ、思慮が浅いと言うか」
例の戒名が発端だから、と容赦ない台詞。
ブルー 「いくらその場のノリでもさ…」
ジョミー「やっていいことと、悪いことがあるよね」
ブルー 「院殿号の戒名をパクるなんてね…」
シロエ 「ショボい戒名なら、引き摺りませんよね…」
まるで御利益なさそうですし、とシロエ君の相槌。
シロエ 「きっと今頃は、飽きてしまって…」
ジョミー「お彼岸は、キースは放置でさ…」
サム 「バーベキューとか、そんなコースだったぜ」
間違いねえよ、とサム君も。
サム 「とはいえ、今更、どうにもならねえし…」
キース 「す、すまん…」
シロエ 「何処まで行っても、法要ですよね…」
お彼岸が無くならない限り、とシロエ君の嘆き節。
シロエ 「でなきゃ、キース先輩が改宗するとか…」
サム 「キリシタンとかかよ?」
シロエ 「ええ。そしたら、どうにもなりませんしね」
ブルー 「ダメダメ、サムとジョミーもいるから」
ジョミー「その前に、ブルーもいるもんねえ…」
キースが得をするだけだよ、という声が。
それは確かに…。
2021/09/21 (Tue)
☆長生きして欲しい
お彼岸はバーベキューにお出掛けの筈が、またしても法要。
逃げたら通報されるとあって、全員、出るしかないわけで。
サム 「俺とジョミーよりかは、ブルーだぜ、うん」
ブルー 「間違いないよね、ゴネられちゃってさ…」
ぼくが法要をする羽目に…、と銀青様の嘆き節。
ブルー 「キースは楽になるだろうけど…」
シロエ 「ぼくたちの苦労は、据え置きですか…」
スウェナ「そうなりそうねえ、だから、キースは…」
ジョミー「改宗なんかは、許さないからね!」
いくら疫病仏でもさ、とジョミー君の睨み。
ジョミー「迷惑なキノコと心中して貰うよ、逃げないで!」
サム 「だよなあ、俺たちに回って来るよりかはよ…」
ブルー 「一人で抱えて、墓場までだね」
シロエ 「でも、ぼくたちまで巻き添えな件も…」
墓場まで引き摺りそうですよ、とシロエ君が仰ぐ天井。
シロエ 「お彼岸の度に、毎回、毎回、例の人がですね…」
ジョミー「何もかも、キースのせいなんだよねえ…」
それでも、死んでお詫びも困る、とジョミー君。
ジョミー「キースが死んだら、こっちに回って来るからさ」
ブルー 「是非とも、長生きして貰いたいね」
キース 「申し訳ない…」
この通りだ、とキース君が床に擦り付ける額。
キース 「すまんが、お彼岸はよろしく頼む」
シロエ 「高くつきますよ、と言いたいですけど…」
ジョミー「思いっ切り、赤貧なんだよねえ…」
給料も出ない人だから、とジョミー君、ブツブツ。
ジョミー「結局、ぼくたちがババを引くしか…」
シロエ 「バーベキューも、パアになりましたしね…」
マツカ 「例の人には、勝てませんから…」
仕方ないですよ、と御曹司も。
マツカ 「もう諦めて、気分を切り替えていきましょう」
ブルー 「お彼岸は法要、遅刻しないようにね!」
一同 「「「はーい…」」」
キース 「本当にすまん…!」
誠心誠意、務めさせて貰うから、と言ってますけど。
バーベキューは、パア…。
2021/09/22 (Wed)
☆お供えにも色々
やって来ました、秋のお彼岸のお中日。つまり、秋分の日。
バーベキューどころか、朝から生徒会長宅に集合でして…。
シロエ 「おはようございます。いいお天気ですよね…」
ジョミー「青空だよねえ、雲も無くって」
サム 「絶好のお出掛け日和なのによ…」
此処に籠って法要かよ、とサム君が恨めしそうに見る窓。
サム 「ホントだったら、今頃はよ…」
スウェナ「マツカの別荘にお出掛けだったのよね…」
シロエ 「河原でバーベキューだった筈なんですけど…」
何もかもパアになりましたよね、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「抹香臭い法要だなんて、キツすぎますよ」
ブルー 「仕方ないよね、仏教だから…」
お供えする香りはアレな約束、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「古代の神様なんかだったら、肉を焼いてたけど」
シロエ 「そういえば…。生贄な世界もあったんですよね」
マツカ 「ええ。人間をお供えでしたよね…」
それに比べればマシでしょうか、と御曹司の相槌。
マツカ 「いくら迷惑な仏様でも、生贄は要求しませんし」
サム 「でもよ、俺たち、似たようなモンだぜ?」
ジョミー「生贄みたいな感じだよねえ…」
毎回、毎回、召集されて…、とジョミー君も。
ジョミー「命は取られないってだけでさ、お供え物だよ」
シロエ 「言われてみれば、そうかもですね…」
サム 「欠席したら通報だなんて、脅されてよ…」
生贄か人柱って感じな、とサム君の指摘。
サム 「どうせだったら、キースの命でよ…」
シロエ 「支払えれば、解決なんですけどね」
スウェナ「でも、ソレ、他の人にお鉢が回るんでしょ?」
キースがいなくなった時は、とスウェナちゃん。
スウェナ「ブルーとかが、法要をさせられちゃって」
ブルー 「例の仏様がいなくなったら、大丈夫かもね」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「解脱しちゃえば、そうなるけれど?」
拝まれる立場になっちゃって、と言ってますけど。
解脱って…?
2021/09/23 (Thu)
☆完成形になったら
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集う面々。
文句しか出ないわけですけれど、抹香臭いという話から…。
シロエ 「解脱って…。それって、どういう意味ですか?」
ブルー 「簡単に言うと、仏様として完成することかな」
ジョミー「完成って、アレは元から仏様だよ?」
そりゃ、生きてるキノコもあるけれど、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、キースが拝んでるのは…」
サム 「あの世に行ったキノコだよなあ?」
仏様じゃねか、とサム君も。
サム 「ついでに、あの世だから、この世にはいねえぜ」
スウェナ「それでも毎回、法要じゃないの」
どう違うのよ、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「拝まれる立場っていうのも、同じよ?」
ブルー 「違うね、拝む意味が変わって来るんだよね」
完成形の仏様はね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「お釈迦様とか、と言えば分かるかな?」
シロエ 「あー! 元は人間でしたよね、お釈迦様!」
ブルー 「そう! 解脱して、お釈迦様になってさ…」
みんなが拝んでいるだろう、と銀青様の解説が。
ブルー 「例のキノコも、完成形になったなら…」
シロエ 「法要は要らなくなるんですね?」
ブルー 「別の法要に変わるね、うん」
お釈迦様の花祭りみたいに、と銀青様のお言葉。
ブルー 「それに、棚経は無くなるしさ…」
シロエ 「最高じゃないですか!」
ジョミー「キースがいなくなっても、安心だよね」
サム 「供えちまっても、問題ねえよな…」
生贄によ、とサム君が顎に当てる手。
サム 「ただ、仏様には、生贄はよ…」
シロエ 「無いですよね…」
お線香とか、精進なお供え物だけで…、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩をお供えしたくても、ちょっと…」
ブルー 「ウサギの話なら、あるけどねえ…」
一同 「「「ウサギ?」」」
ブルー 「ウサギの生贄ってヤツなんだけど?」
しかも生きたまま丸焼きで、と言ってますけど。
マジですか…?
2021/09/24 (Fri)
☆丸焼きもアリです
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、逃げられなかった面々。
生徒会長宅で文句ですけど、どうしようもないわけでして。
シロエ 「ウサギの丸焼きのお供えですか?」」
マツカ 「しかも生きたままって、残酷すぎますよ」
仏様用じゃないでしょう、と御曹司。
マツカ 「古代の何処かの国ですよね?」
ブルー 「仏教が生まれた国の話で、仏教だけど」
一同 「「「ええっ?」」」
仏教と言えば精進では、と誰もが仰天。
スウェナ「生きたウサギの丸焼きって、何事なのよ?」
ブルー 「お釈迦様の前世の話で、帝釈天にさ…」
ウサギだった自分を差し上げたわけ、と銀青様の解説が。
ブルー 「老人に化けた帝釈天の前で、焚火に飛び込んで」
一同 「「「うわー…」」」
マジで生きたまま丸焼きだった、と一同、ガクブル。
シロエ 「仏様に焼肉、アリだったんですか…」
ブルー 「お釈迦様だって、豚肉にあたって死んでるし…」
ずっと昔はアリだったんだよ、と銀青様。
ブルー 「丸焼きになったウサギは、今は月にいるね」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「帝釈天の力で、月のウサギになったんだよ」
だから月にはウサギなわけ、と銀青様が指差す空の方向。
ブルー 「仏教では有名な話だね、これは」
シロエ 「ということは、キース先輩をですね…」
サム 「生贄にしても、かまわねえのな?」
仏教的にはオッケーだよな、とサム君の問い。
サム 「生きたまま丸焼きが、いけるんならよ…」
ジョミー「活け締めだって、いけるよね…」
スウェナ「お供えしたら、完成形になってくれるかしら?」
マツカ 「凄いお供え物ですからね…」
パワーアップが半端ないかも、と御曹司も。
マツカ 「一気に完成する可能性だって、あるかもです」
シロエ 「そうですよねえ…」
??? 「なになに、半端なくパワーアップって!?」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
出た、とソルジャー(会話表記はAブルー)出現。
どうなる…?
2021/09/25 (Sat)
☆可能性があるなら
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集う面々。
キース君を生贄な話が出ている所へ、ソルジャーの登場で。
Aブルー「スッポンタケが、パワーアップするんだよね?」
シロエ 「そ、その可能性がというだけで、ですね…」
Aブルー「可能性があるなら、是非、賭けたいね!」
たとえ1パーセントでもさ、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「完成するって、聞こえたけど?」
シロエ 「そうなんですけど、条件が…」
Aブルー「どんな条件?」
難しいのかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「でも、無理難題を乗り越えてこそで!」
シロエ 「あ、あのぅ…。キース先輩をですね…」
Aブルー「どうかするのかい?」
マツカ 「生贄に、という話でしたね」
そうすれば完成するかもなんです、と御曹司、ズバリ。
マツカ 「丸焼きでも、活け締めでもいいんですけど」
Aブルー「生贄ってことは、スッポンタケに?」
マツカ 「ええ。凄いお供え物なわけですから…」
パワーアップして完成形になる可能性が、と御曹司。
マツカ 「ただし、保証は無いですけどね」
Aブルー「うーん…。お供え物でパワーアップかあ…」
完成形になると、どうなるんだい、と質問が。
Aブルー「御利益が半端ないのかな?」
シロエ 「本物の仏様になるそうですから…」
ブルー 「凄いと思うよ、願いを叶える立場だからね」
役目がソレになるんだから、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「棚経とかも要らなくなってさ…」
シロエ 「法要にしても、今とは変わるみたいです」
Aブルー「よく分からないけど、凄いパワーなんだね?」
素晴らしいじゃないか、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「やるしかない気がして来たよ、ソレを!」
シロエ 「ま、待って下さい、それってキース先輩を…」
マツカ 「生贄にする気じゃないでしょうね…?」
Aブルー「その他に、何があるって言うのさ!」
可能性があるなら賭けるまで、と言ってますけど。
生贄…?
2021/09/26 (Sun)
☆やる気満々な人
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、けれど話が物騒な方へ。
生贄を供えれば完成形の仏様に、とソルジャーが乗り気で。
Aブルー「丸焼きと活け締め、どっちが効果的なんだい?」
シロエ 「どっちにしたって、犯罪ですから!」
マツカ 「ぼくも流石に、殺人罪の揉み消しはですね…」
無理だと思うんですけれど、と御曹司、顔面蒼白。
マツカ 「証拠隠滅にしても、恐らく無理です」
サム 「その筋の人なら、いけるんでねえの?」
ジョミー「うん、その道のプロはいるよね」
マツカの家なら顔が広そう、とジョミー君。
ジョミー「実は、出来ないわけじゃないとか…?」
マツカ 「そ、それはそうですけど…」
無茶を言わないで下さいよ、と御曹司、逃げ腰。
マツカ 「片棒を担いだら、一生、祟られそうですし…」
サム 「キースに、そんな根性はねえよ」
スウェナ「アドス和尚にも、勝てないヘタレよ?」
シロエ 「あのですね…。供える方向に行ってませんか?」
皆さん、やる気なんですか、とシロエ君のツッコミが。
シロエ 「キース先輩を、生贄だなんて…」
Aブルー「ぼくなら、やる気満々だけど?」
ついでに、マツカの助けも不要、とソルジャー、得意げ。
Aブルー「キースが存在したこと自体、無かったことに!」
一同 「「「げっ!」」」
サイオンで記憶と情報操作だ、と一同、ドン引き。
シロエ 「まさか、キース先輩のご両親まで…?」
Aブルー「当たり前だよ、いなかったことになるんだから」
それでどうかな、とニコニコニコ。
Aブルー「お供えしたって、安心、安全!」
一同 (((マジか…)))
ヤバイのでは、と誰もが冷汗な所へ、チャイムの音が。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースが来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ。皆、揃っているな」
Aブルー「丸焼きと活け締め、どっちが好み?」
キース 「は?」
Aブルー「君に相談だよ!」
好みは尊重するべきだよね、とソルジャーの笑顔。
生贄だと…?
2021/09/27 (Mon)
☆お好みでどうぞ
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、副住職の登場ですけど。
其処へソルジャーが質問でして、生贄にするための方法で。
キース 「丸焼きと活け締め、どっちが好きか、だと?」
Aブルー「そう! 君の好みに合わせたいしね」
どうせだったら、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「その方が御利益ありそうだしさ…」
キース 「御利益だって?」
Aブルー「なにしろ、モノがお供えだから!」
よりパワーアップ出来るものを供えたい、と力説する人。
Aブルー「それで、好みを聞きたくてさ」
キース 「いったい何を供える気なんだ、お彼岸だぞ?」
お供えは精進と決まっている、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「調理法以前の問題なんだが!」
Aブルー「でもさ、昔は違ったらしいし…」
生贄もアリだと思うんだよね、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「君を供えれば効果は絶大、きっと、そうだと!」
キース 「俺を!?」
まさか殺して供える気か、とキース君、真っ青。
キース 「どうして、そういうことになるんだ!」
Aブルー「立派な仏様にしたいから!」
スッポンタケを完成形に、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「半端ないパワーになるって聞いたし!」
キース 「それで俺を、か!?」
Aブルー「君なら、うってつけなんだよ!」
戒名をつけてくれた人だし、と満面の笑み。
Aブルー「生贄としては最上級でさ、スッポンタケも…」
キース 「あれは肉食ではないが!」
Aブルー「そりゃまあ、キノコに口は無いけど…」
肥料としては肉もいけそう、と自信満々。
Aブルー「というわけでね、是非、君にさ…」
キース 「死ねと言うのか!」
しかも丸焼きか活け締めなのか、とキース君、ガクブル。
キース 「俺を何だと思ってるんだ!」
Aブルー「もっと丁重に扱え、って?」
キース 「当然だろうが!」
Aブルー「それじゃ、釜茹でとかはどうかな?」
いい湯加減で死ねるらしいし、と言ってますけど。
釜茹で…?
2021/09/28 (Tue)
☆お帰りだそうです
スッポンタケの法要ですけど、生贄を供えたいソルジャー。
パワーアップに効果絶大、そう思い込んでいるわけでして。
キース 「釜茹での何処が、いい湯加減なんだ!」
Aブルー「でもさ、カエルを水から茹でていくとさ…」
逃げないで死ぬって聞いたけどね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だから君もさ、まずは水風呂で…」
キース 「断固、断る!」
ついでに今すぐ帰らせて貰う、とクルリと方向転換。
キース 「自分を供える法要なんぞは、俺には出来ん!」
Aブルー「そう言わないでさ、ここは気前よく!」
悪いようにはしないから、と食い下がるソルジャー。
Aブルー「誰も罪には問われないしさ、ご両親もさ…」
キース 「金でも積んで黙らせる気か!?」
Aブルー「違うよ、君の存在自体を無かったことに!」
ぼくのサイオンでチョチョイとね、と立てる親指。
Aブルー「丸焼きも活け締めも、釜茹でも嫌、って?」
キース 「どの死に方でも御免蒙る!」
じゃあな、とドアの方へとスタスタ。
キース 「法要は誰かに頼んでくれ!」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
それは困る、とソルジャー、キョロキョロ。
Aブルー「誰か、代わりにやってくれる人…?」
僧籍な人(((無視だ、無視!)))
Aブルー「ブルーとかは…?」
ブルー 「伝説の高僧が、生贄を供える法要はねえ…」
アウトだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「それにキースも、自分を供えるトコまでは…」
シロエ 「人間が出来ていませんよねえ…」
お釈迦様とは違うんですから、とシロエ君の相槌。
シロエ 「キース先輩、そうですよね?」
キース 「そういうことだ」
失礼する、とドアをガチャリと。
キース 「俺の評価が地に落ちるよりも、まずは命だ」
Aブルー「待ってよ、お彼岸の法要が…!」
キース 「断ると言っているだろう!」
Aブルー「それじゃ困るってば!」
ぼくの大事なスッポンタケが、と叫んでますけど。
当然では…?
2021/09/29 (Wed)
☆二度目は無いです
お彼岸のスッポンタケの法要、生贄を目論んだソルジャー。
キース君を供えるつもりが、怒らせて帰られる危機でして。
Aブルー「法要をしないと、漲るどころか萎えちゃうよ!」
キース 「自業自得だ、勝手にしやがれ!」
俺は帰る、とキース君、玄関の方へ廊下をズンズン。
Aブルー「待ってってばーっ!」
キース 「殺されると知ってて、待つ馬鹿がいるか!」
坊主は俺の他にもいるしな、と捨て台詞が。
キース 「というわけで、俺は帰るぞ」
Aブルー「ごめん、もう言わない! 供えないから!」
生贄だなんて言わないから、とソルジャー、土下座。
Aブルー「だから頼むよ、お彼岸の法要!」
キース 「…妙な真似をしたら、ブチ壊すぞ?」
法要をな、と副住職の怖い顔付き。
キース 「それと二度目は、無いと思っておけ!」
Aブルー「二度目って…?」
キース 「仏の顔は三度までだが、俺は一度だ!」
人間が出来ていないからな、と戻った法要のための部屋。
キース 「今のを聞いていただろう?」
シロエ 「ええ、しっかりと」
キース 「次にこいつが、生贄などと言い出した時は…」
法要は二度としないことにする、とキース君、キッパリ。
キース 「いいな、みんなが証人だ!」
一同 「「「オッケー!」」」
Aブルー「分かったよ、ホントに分かったから…!」
今日は普通に法要お願い、と詫びまくるソルジャー。
Aブルー「とにかく、漲れば充分だから!」
キース 「よし、着替えて来る」
そして法衣に着替えて登場、一同、正座ですけれど。
Aブルー「…残念だよね…」
キース 「何か言ったか!?」
いつでも俺はキャンセルするぞ、と凄い睨みが。
キース 「それでいいなら、好きに文句を言っていろ!」
Aブルー「静かにするよ、だから法要!」
キース 「口にガムテープもアリなんだからな!」
Aブルー「やめてよ、美形が台無しだよーっ!」
大人しくする、と降参一択な人。
今月、これにて中継終了~。
2021/09/30 (Thu)