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シャングリラ学園つれづれ語り

☆車中でゆっくり


バーベキューにお出掛けな休日、お天気の方も素敵な快晴。
生徒会長のマンション前に集合で、ゲストの到着待ちな今。

キース 「まさかと思うが、俺に松茸シチューを作れと?」
ジョミー「そうだよ、接待係なんだし」
シロエ 「ぶるぅの仕事じゃないですよねえ…」

料理と言えば、ぶるぅですけど、とシロエ君も相槌。

シロエ 「今日に限っては、あの方々の注文はですね…」
サム  「キースが受けるべきだと思うぜ、料理でもよ」
キース 「し、しかし…」
??? 「大丈夫! 君なら、やれば出来る筈だよ!」

おはよう、とソルジャー(会話表記はAブルー)、ご到着。

Aブルー「いいねえ、キースが接待係だって?」
??? 「お世話になります」

よろしく、と頭を下げるキャプテン(会話表記はA船長)。

A船長 「料理も、お任せ出来るのですね」
??? 「かみお~ん♪ ぶるぅより、上手に出来る?」

そこが問題、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)の問い。

Aぶるぅ「美味しく作ってくれないと…」
Aブルー「ガッカリだしねえ…」
A船長 「分かります。私なら、我慢も出来ますが…」

ぶるぅは無理です、とキャプテンの眉間に皺が。

A船長 「ただでは済まないと思いますね」
Aぶるぅ「そだよ、復讐しちゃうもんね!」

不味かった分をお返ししなきゃ、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「美味しくしないと、悪戯だも~ん!」
Aブルー「処刑でいいと思うけれどね?」
キース 「俺を殺すと、あんたが困るぞ!」

二度目は無いと言った筈だが、と副住職の反撃。

キース 「法要をスルーされたいのか?」
Aブルー「殺すとは言っていないけど?」

処刑だよね、とソルジャー、涼しい顔。

Aブルー「ゆっくり考えながら行こうよ、まずは出発!」
マツカ 「そうですね、皆さん、マイクロバスへどうぞ」
一同  「「「はーい!」」」
キース 「車中で処刑の相談なのか?」

あんまりだ、とキース君、ガクブルですけど。
処刑って…?


2021/10/16 (Sat)

 

☆しくじった時は


いよいよバーベキューにお出掛け、揃ってマイクロバスへ。
車中で処刑の相談だそうで、キース君、ガクブル状態な今。

ぶるぅズ「「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」」
マツカ 「バスの中も、飲み物など御用意していますから」
Aブルー「ありがとう! 流石、マツカは気が利くねえ!」
シロエ 「言っておきますけど、ぼくたち用ですよ?」

本来は、とシロエ君、グッサリと釘を。

シロエ 「あなたは、お呼びじゃないんですから!」
サム  「うんうん、キースの招待だしよ…」
ジョミー「気が利くかどうかは、キースを評価してよね」

マツカじゃなくて、とジョミー君も。

ジョミー「そりゃさ、車内の備品とかはさ…」
シロエ 「マツカ先輩の自由ですから…」
マツカ 「もちろん、キースのゲストの方にも…」

好きにお使い頂けますが…、と御曹司の視線がキース君に。

マツカ 「でも、専属の接待係はキースですからね?」
キース 「それは重々、承知しているが…」
Aブルー「だからこそ、処刑の相談なんだよ!」

どんな感じにすればいいかな、とソルジャー、物騒な台詞。

Aブルー「接待係をしくじった時は、処刑なんだけど…」
Aぶるぅ「ねえねえ、ぼくが好きにしていい?」

自信あるよ、と悪戯小僧がエヘンと張る胸。

Aぶるぅ「シャングリラの人たち、ぼくを見るとさ…」
A船長 「顔が引き攣るか、愛想笑いの二択ですしね」

なにしろ悪戯が半端ないので…、とキャプテンの解説。

A船長 「かと言って、即、逃げ出すとですね…」
Aブルー「もう確実にターゲットだしね」
Aぶるぅ「背中を見せたら、アウトなんだも~ん!」

鉄則でしょ、と悪戯小僧のニコニコ笑顔。

Aぶるぅ「目を逸らしたら、負けなんだもんね!」
シロエ 「確かに、勝負は気迫で決まりますしね…」
Aぶるぅ「逃げる人には、うんと悪戯しちゃうんだよ!」
キース 「そ、それを俺にか…?」

それが処刑か、とキース君、悪い顔色。
悪戯のターゲット…?


2021/10/17 (Sun)

 

☆失敗したら処刑


マツカ君の別荘に近い河原で、バーベキューを楽しむ休日。
別荘へ向かうマイクロバスの中で、キース君の処刑の相談。

キース 「悪戯というのは、どういうヤツなんだ…!」
Aぶるぅ「先に言ったら、悪戯じゃないも~ん!」
Aブルー「まあ、究極のサプライズかもね」

何が起こるか謎だから、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「予測出来たら、誰も怖がらないって!」
A船長 「そうですとも。本日のぶるぅの悪戯は、と…」

艦内に予報を流せますしね、とキャプテンも。

A船長 「何処で起こるか、何が起こるか、予測不能で…」
Aブルー「誰が犠牲者になるかも、ぶるぅ次第だしねえ…」

だからこそ、恐れられてるわけで…、という説明。

Aブルー「処刑係には、ピッタリかもね」
A船長 「ええ。接待係と処刑係の対決というわけですか」

これはなかなか見ものですよ、とキャプテンも。

A船長 「どうです、皆さん、賭けませんか?」
Aブルー「ダメダメ、賭けにならないからね」
A船長 「はあ?」
Aブルー「絶対、成立しないと思うよ」

聞いてみようか、とソルジャー、皆にグルリと視線を。

Aブルー「この賭け、キースに賭けたい人は?」
一同  「「「…………」」」
Aブルー「じゃあ、ぶるぅな人!」
一同  「「「はいっ!」」」

はい、はい、はいっ! と挙がる手と声。

Aブルー「ほら、誰もキースに賭けないんだから」
A船長 「なるほど…。では、処刑係に決定ですか?」
Aブルー「うん。ぶるぅを処刑係に任命!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 悪戯、とっても楽しみ!」

だから頑張って失敗してね、と悪戯小僧の怖すぎる注文。

Aぶるぅ「キースが失敗すればするほど、出番だも~ん!」
キース 「失敗しなければ、処刑は無しなんだな?」
Aブルー「そうなんだけどさ、出来ると思うのかい?」
キース 「死ぬ気で頑張る!」
Aブルー「なら、努力したまえ」

接待に期待してるから、とソルジャーの笑み。
どうなる…?


2021/10/18 (Mon)

 

☆やる時はMAX


マツカ君の別荘の近くの河原で、バーベキューをする休日。
余計なゲストが来てしまった件は、キース君に丸投げで…。

マツカ 「もうすぐ別荘に着きますよ」
ジョミー「着いたら、河原に行くんだよね?」
マツカ 「ええ。バーベキューの用意は、そちらの方に…」

出来てますから、と御曹司の笑み。

マツカ 「何も持たずに行って頂ければ、即、楽しめます」
一同  「「「やったーっ!」」」

バーベキューだ、と盛り上がる面々、駐車場に到着で。

シロエ 「マツカ先輩、河原は何処になるんですか?」
マツカ 「ついて来て下さい、御案内します」
Aブルー「其処は、キースじゃないんだね?」
キース 「当然だろうが、道なんぞ知らん!」

いつも別荘に来るだけだしな、とキース君。

キース 「いくら接待係と言っても、限界があるぞ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 限界、楽しみ!」
A船長 「限界を超えて頑張らないと、悪戯なのか?」
Aぶるぅ「そだよ、道案内は仕方ないけど」

そうじゃない時は、やっちゃうもんね、と怖い台詞が。

Aぶるぅ「どんな悪戯にしようかなあ…?」
キース 「今から考えなくてもいいっ!」

俺は無傷で切り抜けてみせる、とキース君、必死の形相。

キース 「でないと、川に突き落とされるとか…」
Aぶるぅ「それ、しちゃおうかな?」
キース 「まだ失敗はしていない!」

落とされてたまるか、と決意の表情。

キース 「しくじる前から、落とすのは無しだ!」
Aぶるぅ「つまんなーい!」

シャングリラだとアリなのに、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「悪戯するのに、条件なんかは無いんだもん!」
Aブルー「でもねえ、今回は処刑係だからさ…」

グッと我慢で、やる時はMAX、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「川に落とすのも、普通にやるより…」
キース 「まさか、崖から落とす気か!?」
Aぶるぅ「簀巻きもいいかも!」
キース 「簀巻き…」

まだ崖よりはマシだろうか、と青ざめる人。
処刑ですしね…。


2021/10/19 (Tue)

 

☆ド田舎なんです


マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけれど。
河原に向かう途中の道で、物騒な流れになりつつある今。

Aぶるぅ「んとんと、簀巻きにするんなら…」
Aブルー「巻くための材料が要るよね、うん」
マツカ 「あ、あのぅ…。流石に、そちらの方の手配は…」

ぼくは承りかねます、と御曹司の顔に困惑の色が。

マツカ 「ホームセンターに行けば、あるでしょうけど…」
Aブルー「こんな山奥に、ホームセンターがあるのかい?」
マツカ 「いえ、コンビニも無い田舎ですし…」

道の駅だって無いんですよ、と御曹司。

マツカ 「山を越えて隣の集落に行けば、直売所が…」
Aブルー「其処で色々、買えるんだね?」
マツカ 「農産物と、地元の特産品とかですから…」

ゴザは売られていないでしょう、と御曹司の説明。

マツカ 「そういった品は、もう一つ先の集落です」
Aブルー「コンビニかい?」
マツカ 「よろず屋ですね、宅配便とかも扱ってますよ」

ですから、ゴザもある筈です、と御曹司が指差す山の方向。

マツカ 「あの山を越えて、次の峠を越えた先です」
Aブルー「なるほどねえ…。聞いたかい、キース?」
キース 「ああ。簀巻きにするのは無理そうだな」

マツカは手配しないんだし、とキース君、ニヤリ。

キース 「とはいえ、崖も勘弁願いたいが…」
Aブルー「何を言うのさ、君は接待係だよ?」
キース 「は?」
Aブルー「簀巻きにするなら、ゴザを買いに行く所から!」

自転車くらいは借りられるよね、とソルジャーの言。

Aブルー「どうかな、マツカ?」
マツカ 「ええ、別荘の管理をしている人たちのが…」

ありますから、と御曹司。

マツカ 「それより、河原に到着ですよ」
一同  「「「わあっ!」」」

最高、と誰もが歓声な景色。

ジョミー「早速、みんなでバーベキューだね!」
Aブルー「ゴザは後でいいしね」
キース 「おい…!」

まだ失敗はしてないぞ、と言ってますけど。
どうなるやら…。


2021/10/20 (Wed)

 

☆松茸派な人たち


バーベキューが出来る河原に到着、大いに盛り上がる面々。
ゲストの方はキース君に丸投げ、早速、ワイワイ賑やかに。

ジョミー「用意は全部出来てるんだね、後は焼くだけ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 焼き松茸用の七輪もあるよ!」
シロエ 「キノコもドッサリありますよね」

流石はマツカ先輩です、とシロエ君が見回す食材の山。

シロエ 「えーっと…。これが白トリュフですか?」
マツカ 「ええ。普通のトリュフがコレですからね」
サム  「やっぱ、俺たちには松茸だよなあ…」
スウェナ「そうねえ、何処がいいのか、サッパリ…」

トリュフの良さって分からないわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「確かに匂いはあるんだけれど…」
Aブルー「ぼくも松茸の方がいいかな」
A船長 「私もです。そちらで先に慣れましたから」

馴染みがあるのは松茸ですね、とキャプテンも。

A船長 「ですから、松茸をシチューにするというのは…」
Aブルー「言ってはみたけど、どちらかと言えば…」

シチューはトリュフの方にしたいね、とソルジャーの言。

Aブルー「キースに作って貰おうかな?」
キース 「シチューをか!?」
Aブルー「君は接待係だろう?」

それともゴザを買いに行くかい、と恐ろしい台詞が。

Aブルー「簀巻きの支度か、シチューか、どっちが…」
キース 「シチューに決まっているだろう!」
Aブルー「それじゃ、よろしく!」

ぼくはバーベキューと松茸狩り、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「みんなは、どうする?」
ジョミー「先に松茸狩りだよねえ?」
サム  「だよなあ、食材は揃ってるんだしよ…」

準備は全く要らねえし、とサム君も賛成。

サム  「でもよ、キースは残るんだよな?」
シロエ 「シチューを作らないといけませんしね…」
キース 「材料とかはどうするんだ!?」
マツカ 「大丈夫ですよ、レシピ付きで運ばせますから」
キース 「おい…」

それは本格派のレシピでは、とキース君、真っ青。
さて…?


2021/10/21 (Thu)

 

☆嫌なら作るしか


いよいよ河原でバーベキューですけど、その前に松茸狩り。
けれどキース君には、トリュフのシチューを作る使命が。

キース 「本格派のレシピなぞ、俺に作れると思うのか!」
ジョミー「無理っぽいけど、それ、言っていいの?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 失敗、楽しみ!」

ゴザを買うなら、あっちだって、と悪戯小僧が指差す山。

Aぶるぅ「不味いのが出来たら、買いに行ってね!」
A船長 「自転車で山越えは、大変でしょうが…」
Aブルー「仕方ないよね、ぶるぅのリクエストだから」

それが嫌なら作りたまえ、とソルジャー、偉そう。

Aブルー「マツカ、材料とかの用意をよろしくね!」
マツカ 「ええ。ビーフシチューにしておきましょうか」
ぶるぅ 「そだね、ホワイトシチューよりかは…」

失敗しないと思うから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「七輪でコトコト煮るのがオススメ!」
マツカ 「では、七輪も追加して貰いますね」

御曹司、サクサクと手配をしまして、ニッコリと。

マツカ 「じきに届くそうです、頑張って下さい」
キース 「そ、そうだな、ゴザを買わなくて済むように…」

努力しよう、とキース君、決意の表情。

キース 「美味いシチューを作ってみせる!」
ぶるぅ 「んとんと、お手伝いしてあげたいけど…」
Aブルー「手伝い、禁止!」
ぶるぅ 「そうだよね…」

頑張ってね、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「焦がさないように、気を付けて!」
キース 「分かった…」
Aブルー「じゃあ、ぼくたちは松茸狩りに行こうか」
A船長 「沢山採れるといいですね」

期待しましょう、と皆で松茸狩りに出発ですけど。

ジョミー「大丈夫かな、キース…」
シロエ 「どうでしょうねえ…」

ゴザを買いに行く運命でしょうか、とシロエ君。

シロエ 「気の毒ですけど…」
サム  「仕方ねえよなあ…」
Aぶるぅ「処刑しちゃうもんねーっ!」

失敗したら、と悪戯小僧が跳ねてますけど。
処刑ですかねえ…?


2021/10/22 (Fri)

 

☆向いていない松茸


河原でバーベキューを始める前に、まずは松茸狩りに出発。
けれどもキース君は残留、トリュフのシチューを作る運命。

Aブルー「さてと、松茸は何処にあるかな?」
A船長 「香りを頼りに探しましょうか」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それもシチューに入れる?」
Aブルー「どうだろう、キース次第かも…」

シチューが美味しく出来てたら、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「松茸を追加するのもアリかな」
A船長 「そうですね。更に美味しくなるかもです」
Aぶるぅ「不味くなったら、処刑だよね!」

キースのせいだし、と張り切る悪戯小僧。

Aぶるぅ「松茸、沢山採らなくちゃ!」
Aブルー「うん。みんなも頑張って探してよね!」
一同  「「「はーい…」」」

だけどシチューは違うと思う、と誰もが溜息。

シロエ 「そもそも、シチューに向かないんですよね?」
ジョミー「だからトリュフのシチューの筈だよ」
サム  「松茸を入れたら、やべえよな…」

そういう気しかしねえんだけど、とサム君が竦める肩。

サム  「キースが、美味いシチューを作っててもよ…」
スウェナ「松茸を投入でパアって感じね…」
シロエ 「化学変化を起こしますよね…」

ぶるぅが入れても、キース先輩の責任に…、とシロエ君。

シロエ 「あの様子だと、きっと入れますよ」
ジョミー「悪気が無くても、やりそうだよねえ…」
サム  「でもって、責任はキースになすりつけるのな…」

ありそうだぜ、とサム君、肩をブルッと。

サム  「まあ、俺たちには関係ねえけど…」
ジョミー「そうだよ、ぼくたちはバーベキュー!」
シロエ 「キース先輩は、簀巻きかもですけどね…」

しかも自分で買ったゴザで、とシロエ君、ブルブル。

シロエ 「ついでに、自転車で山越えまでセットですよ」
ジョミー「キースの分の肉も、食べちゃえばいいって!」
サム  「楽しくやろうぜ、俺たちはよ」

でもって松茸を焼いて食うんだ、とサム君の意見。
正しいですよね?


2021/10/23 (Sat)

 

☆七輪でコトコト


河原でバーベキューの前に、松茸狩りから始めた御一同様。
けれどもキース君は残留、トリュフのシチューを作る運命。

シロエ 「あっ、あそこ! 松茸ですよ!」
ジョミー「ホントだ、周りにも生えてるよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 手入れしてある山だしね!」
ブルー 「固まって生えても、不思議じゃないよ」

よし、採ろう、と端から持参の籠の中へと。

スウェナ「この調子だと、大収穫になりそうだわね」
サム  「誰かさんも沢山、採ってそうだぜ」
Aブルー『決まってるじゃないか、大漁だよ!』

焼き松茸が楽しみだよね、と飛んで来た思念。

Aブルー『そこそこ採れたら、バーベキューで!』
ブルー 「当然だってば、本来、そっちが目的だから!」

楽しまないと、と松茸狩りに励んだ後は、サクサクと下山。

マツカ 「戻りました。キース、シチューはどうですか?」
キース 「こんなものだと思うんだが…」

じっくり煮込めばいけると思う、と七輪の前のキース君。

キース 「よかったら、味見して貰えないか?」
マツカ 「ぶるぅの方が適役ですよ」
ぶるぅ 「そだね、えーっと…」

どうかな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が味見を。

ぶるぅ 「うん、美味しい!」
Aブルー「本当かい?」
ぶるぅ 「んとんと、後は煮込めばオッケー!」

バーベキューの間にコトコトと、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「七輪だったら、つきっきりでなくても…」
ブルー 「焦げにくいから、キースもさ…」
ぶるぅ 「ちゃんと、バーベキュー出来るからね!」

食べてる暇はあると思うの! と太鼓判が。

ぶるぅ 「だから、みんなでバーベキュー!」
一同  「「「イイネ!」」」

やろう、と拳を突き上げる面々。

Aブルー「それじゃ、早速…。肉を沢山焼いてよね!」
シロエ 「キース先輩、仕事ですよ!」
キース 「俺が接待係だったな…」
Aブルー「そうだよ、よろしく!」

合間に食べてもいいからさ、と寛大な言葉。
接待ですね…?


2021/10/24 (Sun)

 

☆焼き松茸には柚子


いよいよバーベキューがスタート、豪華な食材がドッサリ。
キース君は接待係ですけど、他の面子は賑やかにワイワイ。

ジョミー「最高だよね、肉も美味しいし、天気もいいし…」
ぶるぅ 「キノコも沢山あるもんね!」
シロエ 「贅沢ですよね、バーベキューでトリュフなんて」
サム  「バーベキューソースをぶっかけてよ…」

食えるってトコがいいんだよな、とサム君、親指をグッと。

サム  「高級食材にバーベキューソース!」
Aブルー「松茸にもかけていいかな、ソレ?」
ブルー 「ダメダメ、松茸は七輪で焼いて柚子だよ!」

絶対、そっちが美味しいから、と生徒会長。

ブルー 「君だって、トリュフより松茸派だろう?」
Aブルー「そうだったっけ…。だからシチューで…」
キース 「俺が七輪で煮込んでるんだが?」

焼き松茸は、ぶるぅだろうか、とキース君の問い。

キース 「七輪は、別に用意して貰っているし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ もちろん、ぼくが焼くも~ん!」

キースはシチューが精一杯だよ、と笑うお子様。

ぶるぅ 「たまに、かき混ぜるの、忘れないでね!」
キース 「焦げたら、処刑されるからな…」

承知している、とシチューにも払っている注意。

キース 「とはいえ、七輪には感謝しないと…」
ジョミー「キースも食べていられるもんねえ…」
キース 「下僕で、肉だの、野菜だのと…」

言われるままに焼かされているが、と苦笑する人。

キース 「だが、俺の分の肉は食えるし…」
Aブルー「そうだよ、頑張って接待してよね!」
A船長 「お世話になります。そこの肉をですね…」
キース 「任せてくれ!」

お安い御用だ、と接待係に徹してますけど。

シロエ 「あれっ、なんだか変な匂いがしませんか?」
ジョミー「ホントだ、あっちの方からだよね」
サム  「シチューの鍋が臭くねえか?」
キース 「さっき、かき混ぜたばかりだが…!」

焦げそうなのか、とキース君、七輪にダッシュ。
ヤバイかも?


2021/10/25 (Mon)

 

☆シチュー鍋に松茸


河原で賑やかにバーベキューでして、豪華食材がドッサリ。
キース君は接待係をやりつつ、七輪でシチューを煮込み中。

サム  「おーい、シチューは大丈夫かよ?」
キース 「な、なんだ、誰が松茸を入れたんだ!」
一同  「「「松茸!?」」」

どうなったんだ、と一同、七輪の方へと。

シロエ 「えっと…。松茸がゴロゴロ入ってませんか?」
サム  「この臭いのって、松茸だよな?」
ジョミー「いい松茸だよ、開く前のさ…」

上等なのを、いったい誰が、とジョミー君、キョロキョロ。

ジョミー「シチューなんかにブチ込んじゃって…!」
シロエ 「それより、味が問題ですよ!」
マツカ 「不味かったら、キースは処刑ですしね…」

誰か味見を…、と御曹司の不安そうな声。

マツカ 「この匂いでは、皆さん、嫌でしょうけど…」
Aブルー「当たり前だよ、味見以前の問題だよ!」

食欲が失せてしまうじゃないか、とソルジャー、仏頂面。

Aブルー「鍋の中身はサッサと捨ててさ、キースはさ…」
A船長 「ゴザを買いに、自転車で出発ですか?」
Aブルー「決まってるだろう!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 悪戯、大成功ーっ!」

入れちゃったあ! と飛び跳ねている悪戯小僧。

キース 「やはり貴様か、だが、いつの間に!?」
Aぶるぅ「サイオンを使えば、簡単だも~ん!」

バーベキューしながら瞬間移動、と返った答え。

Aぶるぅ「ぼくがポンポン入れていたのに…」
Aブルー「キースは全く気付かなかった、と…」

重罪だよ、とソルジャーの睨み。

Aブルー「マツカ、自転車の手配をお願い!」
マツカ 「は、はいっ!」
Aブルー「分かってるね、キース?」

向こうの山を二つ越えて…、と指差すソルジャー。

Aブルー「その前に、鍋の中身を遠くに捨てて来たまえ」
キース 「分かった…」
シロエ 「大変なことになりましたね…」
サム  「帰れるのかよ?」

山越えは遠いぜ、とサム君、心配そう。
日が暮れますかね…?


2021/10/26 (Tue)

 

☆ママチャリで走れ


河原でバーベキューなんですけど、キース君はシチュー係。
その鍋に悪戯小僧が松茸を投入、凄い悪臭が漂ったわけで。

Aブルー「とにかくキースは処刑だってば!」
A船長 「夕方までに、帰って来られないのでは…?」
Aブルー「そうなった時は、その時だよ!」

酷い匂いと、シチューが台無しの罪は重い、とソルジャー。

Aブルー「ゴザを買って来て、簀巻きなんだよ!」
キース 「す、すまん…」

鍋の中身は捨てて来たが…、とキース君、悪い顔色。

キース 「本当にゴザを買いに行けと…?」
Aブルー「もちろんだよ! マツカ、自転車は?」
マツカ 「今、届きました」

ママチャリですけど、とマツカ君が指差す川沿いの道。

マツカ 「生憎、電動アシストとかは…」
Aブルー「要らないってば、そんな贅沢品!」

自力で走って行けばいいだろ、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「さあ、乗って!」
キース 「ま、待ってくれ、ペットボトルか何か…」
マツカ 「ああ、そうですね」

喉が渇きますし、とマツカ君が手にしたスポーツドリンク。

マツカ 「ジュースとかより、こちらでしょう」
Aブルー「水で充分だよ!」

ちょっとだけ塩を入れればいいだろ、と恐ろしい台詞が。

Aブルー「水分と塩分、それでオッケー!」
シロエ 「酷すぎませんか?」
Aブルー「水無しでもいいくらいだよ!」

あるだけマシ、と水のペットボトルに塩をパラパラ。

Aブルー「ほら、これを持って!」
キース 「帰りが遅くなりそうなんだが…!」
Aブルー「回収くらい、してあげるから!」

だからと言ってサボリは厳禁、と釘をグサリと。

Aブルー「サイオンで監視するからね!」
一同  「「「うわー…」」」

休めないんだ、と誰もがガクブル。

キース 「水だけで行けと…?」
Aブルー「シチューを無駄にしただろう!」
キース 「食料は無い、と?」
Aブルー「当然だよ!」

でなきゃ処刑にならないし、とピシャリ。
大丈夫ですか?


2021/10/27 (Wed)

 

☆ママチャリで出発


河原でバーベキューな最中、シチューの係だったキース君。
悪戯小僧が松茸を投入、シチューは台無しになったわけで。

Aブルー「接待係の方はいいから、ゴザを買いに行く!」
Aぶるぅ「わぁーい、処刑、処刑!」

帰って来たら簀巻きだもんね、と飛び跳ねている悪戯小僧。

Aぶるぅ「簀巻き、楽しみーっ!」
A船長 「多分、間に合わないと思うが」

帰る時間になってしまって、とキャプテンの指摘。

A船長 「とはいえ、処刑しないというのも…」
Aブルー「甘すぎるからね、ほら、急いで出発!」

自転車に乗る、とキース君を促すソルジャー。

Aブルー「水のボトルは、籠に入るだけ持っていいから!」
キース 「馬鹿野郎! 水は立派な重量物だぞ!」

2リットル入りなんぞ持たせやがって、とキース君の文句。

キース 「これだけで2キロあるんだが!」
Aブルー「だったら、半分、捨てて行くかい?」
マツカ 「キース、途中に給水スポットはありませんよ」

野菜の直売所のトイレくらいしか…、と御曹司。

マツカ 「野菜を買わなくても、手は洗えますが…」
シロエ 「トイレの水道で水汲みですか…」

いくら蛇口でも惨めですよね、とシロエ君の相槌。

シロエ 「キース先輩、水は多めに持った方が…」
キース 「くっそぉ…」

持つしかないか、とキース君、自転車に跨りまして。

キース 「仕方ない、処刑されてくる」
Aブルー「違うよ、処刑は簀巻きだってば!」

帰って来たら川にドボンで、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「いいゴザを買って来ないとね!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ゴザで巻き巻き!」

悪戯小僧も大喜びな中、キース君、ママチャリで出発。

キース 「行って来る!」
ジョミー「頑張ってねーっ!」
サム  「骨は拾ってやるからよーっ!」
シロエ 「で、ぼくたちはバーベキューの続きですよね?」
一同  「「「もっちろ~ん!」」」

キースの分まで楽しもう、と盛り上がる面々。
他人事ですしね…。


2021/10/28 (Thu)

 

☆悪臭はダメです


悪戯小僧のせいで処刑が決まったキース君、ゴザを買いに。
ママチャリで出発しましたけど、他の面子はバーベキュー。

ジョミー「美味しいよねえ、マツカが用意してくれた肉!」
サム  「バーベキューソースでトリュフも美味いぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 焼き松茸も最高だよね!」

シチューじゃダメだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「柚子で食べるのがいいんだも~ん!」
シロエ 「誰かさんが、無駄にしましたけどね…」
Aぶるぅ「無駄じゃないもん、キースを簀巻きだもん!」
スウェナ「帰る時間に、間に合うかしら?」

山を二つも越えるんでしょ、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「しかも往復、どうなるかしらね?」
Aブルー「頑張って走っているけどねえ…」

まだ一つ目の峠を登っているトコ、とソルジャーの言。

Aブルー「ゴザを買うのが限度じゃないかな」
シロエ 「よろず屋で時間切れですか?」
Aブルー「帰り道で、ぼくたちと出会うだろうね」

峠越えの道の何処かで、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「そしたら、そこでピックアップかな」
Aぶるぅ「簀巻きでドボンは?」
Aブルー「無理だよねえ…」
Aぶるぅ「つまんなーいっ!」

ゴザで巻き巻き、と悪戯小僧の膨れっ面。

Aぶるぅ「処刑したいのにーっ!」
Aブルー「あのねえ…。とっても臭かったんだよ」
A船長 「死ぬかと思いましたよねえ…」
Aぶるぅ「悪戯だもん!」

だからキースを処刑なんだもん、と文句ですけど。

Aブルー「最悪な匂いは、ぼくも体験したからね!」
A船長 「私もです。ですから、ぶるぅにも…」
Aブルー「反省をして貰わないとね!」

簀巻きでドボンは諦めたまえ、とピシャリ。

Aブルー「だけど、処刑は大事だし…」
シロエ 「水だけで、ママチャリで山越えなんですね?」
Aブルー「そういうことだね」
サム  「簀巻きでドボンは、回避できるのな…」

いいんでねえの、という声に頷く面々。
簀巻きは無し、と…。


2021/10/29 (Fri)

 

☆泊まりの可能性


皆がバーベキューで盛り上がる中、キース君だけが山越え。
自分を簀巻きにするゴザを買うため、ママチャリで走行中。

ジョミー「キース、ピックアップされたら喜ぶだろうね」
シロエ 「そうですね。簀巻きだと思ってるんですし…」
サム  「冷静に考えりゃ、分かりそうだけどよ…」

日が暮れた後までバーベキューはねえぜ、とサム君。

サム  「キャンプに来たんじゃねえんだし…」
Aブルー「その可能性を忘れていたよ!」
A船長 「ええ。泊まりで来れば良かったですね…」

今の時期なら特別休暇も…、とキャプテン、残念そうな顔。

A船長 「キャンプを楽しみたかったですよ」
マツカ 「別荘なら、御用意出来ますけど?」
シロエ 「マツカ先輩、ダメですよ!」

キース先輩が夜の川に沈められます、とシロエ君の悲鳴。

シロエ 「日帰りでなければ、簀巻きですってば!」
Aぶるぅ「わぁーい、ゴザで巻き巻き!」
一同  「「「うわー…」」」

えらいことに、と誰もが顔面蒼白。

ジョミー「キース、死ぬかも…」
サム  「夜の川は、ただでも冷たいんだぜ…」
シロエ 「その上、山奥の川なんですよ!?」

思い切り水温が低いんです、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「ゴザは保温になりませんし…」
スウェナ「動けないから、沈むだけよね…」
Aぶるぅ「ちゃんと死ぬ前に拾うも~ん!」

悪戯だもん! と悪戯小僧が跳ねてますけど。

Aブルー「残念だけど、休暇の申請がねえ…」
A船長 「出来てませんから、今日は帰るしか…」
Aぶるぅ「えーっ!?」
Aブルー「仕方ないよね、規則だからさ」

次の休暇が取れなくなるよ、とソルジャーの睨み。

Aブルー「二度と、こっちに来られないかも…」
Aぶるぅ「そんなの、イヤーッ!」
Aブルー「というわけで、気持ちだけ貰っておくよ」
マツカ 「では、またの機会に…」
Aブルー「今日は、時間までバーベキュー!」

楽しもう、という声に、ホッとする面々。
良かったですね!


2021/10/30 (Sat)

 

☆ブレーキを壊せ


キース君がゴザを買いに行った間も、バーベキューな面々。
美味しく食べて盛り上がった後は、撤収の時間ですけれど。

マツカ 「やっぱりキースは、戻って来ませんねえ…」
シロエ 「よろず屋には辿り着けたんでしょうか?」
Aブルー「うん。ゴザを買ってさ、悲壮な顔で…」

帰り道の峠を登っているよ、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「何処で会えるかな、下り道かな?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ブレーキ、壊してもいい?」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

下りでブレーキが利かないなんて、と誰もがドン引き。

シロエ 「死にますってば!」
Aブルー「いいね、ぼくが命の恩人コースで!」
A船長 「サイオンで止めて差し上げるわけですね?」
Aブルー「思いっ切り、恩を売れそうだしね!」

やるぞ、と拳を握るソルジャー。

Aブルー「そうと決まれば、撤収だよ!」
一同  (((うわー…)))

なんてこったい、と震えながら乗り込むマイクロバス。

Aぶるぅ「わぁーい、しゅっぱぁーつ!」
Aブルー「いいタイミングでキースに出会えそうだね」

一つ目の峠を越えて、二つ目の上り坂な今。

Aブルー「キースが下って来るトコだから…」
Aぶるぅ「壊しちゃえーっ!」

やっちゃったーっ! と悪戯小僧の歓声。

Aぶるぅ「あれ? あれれ?」
Aブルー「加速しないねえ…?」

急な下りの筈なのに、とキョトンとする人たち。

Aブルー「えーっ? あんな急カーブもクリアって?」
Aぶるぅ「外れて飛び出しそうなのにーっ!」

変だ、と騒ぐ人たちを他所に、向こうからキース君が。

シロエ 「キース先輩、無事ですかーっ!?」
キース 「生きてるぞーっ!」

ゴザを背負って自転車を停め、手を振る人。

ブルー 「サイオンなら、ぼくも使えるんだよ」
Aブルー「そうだっけ…!」
Aぶるぅ「ひどいーっ!」
一同  「「「キース、お疲れ様ーっ!」」」

良かった、とキース君を無事に回収。
今月、これにて中継終了~。


2021/10/31 (Sun)



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