☆導師が出来ないと
マツカ君の別荘で紅葉狩りの日、出発を控えて騒ぎが発生。
元老寺の宿坊を希望なソルジャー、行く気満々ですけれど。
キース 「ブルーの代わりに泊まる以上は、導師もだな…」
ブルー 「覚悟しておいて貰わないとね?」
そして完璧にやり遂げてよね、と生徒会長の厳しい注文。
ブルー 「でないと、ぼくの評判がさ…」
キース 「地に落ちる上に、あんたに対する扱いも…」
変わるだろうな、とキース君、腕組み。
キース 「高僧だからこそ、手厚くもてなすんだが…」
ブルー 「その扱いに値しないんではねえ…」
ダメだと思う、と生徒会長が振っている首。
ブルー 「最悪、お帰り願われるかもね」
キース 「ああ。ご気分がお悪いようですし、と丁重にな」
Aブルー「強制的に帰らされるわけ?」
キース 「恐らく、そういう流れになるぞ」
それでいいなら来てくれていい、と副住職。
キース 「親父も最初は歓迎するしな」
Aブルー「お経を読むとか、無理なんだけど!」
ブルー 「その時点で、資格無しだから!」
Aブルー「御馳走だけとか、そういうコースは?」
精進料理を食べて泊まって…、とソルジャーの問い。
Aブルー「お経は読まずに、ゆっくり過ごして…」
キース 「その姿では、不可能だな」
ブルー 「ぼくにしか見えないわけだしねえ…」
Aブルー「それは困るよ!」
お経も、強制退去になるのも…、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「仕方ないから、宿坊は諦めて…」
A船長 「どうするんです?」
Aブルー「代わりに、キースをこき使うよ!」
肉まん7個分で買ったからね、と言い放つ人。
Aブルー「お世話係に使えるんだし、存分に!」
キース 「うっ…」
それがあったか、とキース君、真っ青。
キース 「た、頼むから、お手柔らかに…」
Aブルー「ぼくを散々、こきおろしたのに?」
キース 「いや、本当のことなんだが…!」
俺は事実を述べただけだ、と叫んでますけど。
買われた件も事実…。
2021/11/16 (Tue)
☆お世話係の席
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発する直前、起こった騒ぎ。
ソルジャーが元老寺の宿坊を希望で、キース君が却下で…。
Aブルー「事実も何も、宿坊の話を振ったのは君だよ!」
キース 「し、しかし…!」
シロエ 「キース先輩、見苦しいですよ」
現実をしっかり見詰めて下さい、とシロエ君も。
シロエ 「お世話係を頑張らないと、後が無さそうですし」
サム 「うんうん、先月もアレだったしよ…」
キース 「言わないでくれ!」
今からフラグを立てるんじゃない、とキース君、ブルブル。
キース 「それより、早く出発した方が良くないか?」
マツカ 「そうですね。せっかくの紅葉狩りですから…」
ぶるぅ 「んとんと、ヘリに乗ってもいい?」
マツカ 「いいですよ、お好きなお席へどうぞ」
空からの眺めも素敵ですしね、と御曹司。
ぶるぅ 「ありがとーっ! ぼくたち、いっちば~ん!」
Aぶるぅ「わぁーい、一番前の席~っ!」
走って乗り込むお子様が二人、他の面子も。
ジョミー「何処がいいかな、眺めがいいトコ…」
Aブルー「ぼくとハーレイは、隣同士でなくっちゃ!」
そういう席を貰うからね、とソルジャー、偉そう。
Aブルー「でもってキースは、この辺りにね」
一同 「「「は?」」」
床じゃないか、と誰もがポカーン。
キース 「俺には、シートが見えないんだが…?」
シロエ 「ぼくにも床しか見えませんけど…?」
Aブルー「そりゃそうだろうね、床なんだから」
だけど、キースは此処に決めた、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「お世話係は、近い所にいてくれないと!」
シロエ 「まあ、基本ではありますね」
離れた場所では行き届きませんし、とシロエ君、同意。
シロエ 「床と言っても、いい絨毯が敷いてありますし…」
ブルー 「これは絨毯の本場の高級品だよ」
Aブルー「そうなんだってさ、良かったね、キース」
キース 「おい…!」
そんな問題じゃないだろう、と唸ってますけど。
床ですか…?
2021/11/17 (Wed)
☆規則は大切です
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、ヘリに搭乗ですけれど。
ソルジャー指定のキース君の席、シートどころか床でして。
キース 「床に座って行けと言うのか!」
Aブルー「そうだよ、其処なら直ぐ動けるしね」
マツカ 「あの…。安全のために、座って頂けませんか?」
キース 「ぼくを誰だと思っているのさ?」
ヘリから落ちても救助出来るよ、とソルジャー、自信満々。
キース 「床で転がって行ったくらいじゃ、死なないし!」
シロエ 「それは確かに、そうかもですね…」
A船長 「大丈夫ですよ、ブルーのサイオンは完璧です!」
なにしろソルジャーですからね、とキャプテンの太鼓判。
A船長 「下手な席より、安全面ではパーフェクトかと」
マツカ 「分かりました。パイロットさん、オッケーです」
操縦士 「その方は、床でよろしいんですか?」
マツカ 「お客様のご希望ですから…」
万一の時は、ぼくが責任を…、と御曹司。
マツカ 「ですから、出発して下さい」
操縦士 「それは分かりますが、せめてロープでですね…」
床に固定して頂けませんか、とパイロットのもっともな言。
操縦士 「急病人を搬送する時などは、担架をロープで…」
マツカ 「規則は、そうかもしれませんけど…」
そこをなんとか、と頭を下げるマツカ君。
マツカ 「お客様には、失礼があってはいけませんし…」
操縦士 「ですが、万一…」
Aブルー「いいよ、規則は大切だしね」
ぶるぅ! とソルジャーの視線が悪戯小僧に。
Aブルー「パイロットさんの言う通りにしたまえ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ キースを固定だね!」
Aブルー「そう! ロープは何処かな?」
操縦士 「其処の箱です」
指差された箱から、悪戯小僧がワクワクとロープを。
Aぶるぅ「キース、座って!」
キース 「ちょっと待て!」
Aぶるぅ「それが安定するんだも~ん!」
Aブルー「膝を抱えて、こう!」
早く、とキース君を促す人と、ロープなお子様。
ピンチ到来…。
2021/11/18 (Thu)
☆お笑いがあれば
マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、行きのヘリで問題が。
ソルジャーのお世話係なキース君、床に縛られそうでして。
Aブルー「君が座らないと、ヘリが出発出来ないんだよ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ロープ、巻き巻き!」
悪戯小僧がロープを握って、スタンバイですけど。
キース 「俺を縛ったら、お世話係はどうなるんだ!」
A船長 「そういえば、動けなくなりますねえ…」
Aブルー「まあ、そうだけどさ…」
他にも人はいるんだし、とソルジャーが見回すヘリの中。
Aブルー「頼めば、ジュースくらいは運んでくれるよ」
シロエ 「お世話係は、キース先輩ですよ!?」
サム 「肉まん7個分で買ったじゃねえかよ!」
Aブルー「でもねえ、娯楽も大切だしさ…」
キースを床に縛った方が楽しそうだ、とソルジャーの言。
Aブルー「それともアレかな、誰か代わりに縛られたい?」
一同 「「「ひぃぃっ!!!」」」
それは勘弁、と誰もが首を左右にブンブン。
シロエ 「いえ、ジュースは運ばせて頂きます!」
ジョミー「お菓子も席まで届けるから!」
Aブルー「よし、決まり! キースは座って!」
ブルー 「みんなのためにも座りたまえ!」
でないと出発出来ないからね、と生徒会長、ピシャリと。
ブルー 「男は黙って、床に固定で!」
キース 「うう…」
仕方ない、とキース君、床に体育座り。
キース 「これでいいのか?」
Aぶるぅ「そだよ、巻き巻き!」
悪戯小僧がロープを巻いて、手際よく床にガッツリ固定。
Aぶるぅ「はい、出来上がり~っ!」
Aブルー「マツカ、準備はオッケーだから!」
マツカ 「では、離陸ですね」
お願いします、というマツカ君の声で飛び立ったヘリ。
Aブルー「いいねえ、これぞ遊覧飛行!」
Aぶるぅ「お笑いがあれば、もっといいかも!」
Aブルー「お笑いって、何さ?」
Aぶるぅ「えっとね、笑い声が溢れていたら…」
うんと楽しい気分になるよ、と瞳がキラキラ。
漫才ですか?
2021/11/19 (Fri)
☆お笑いなんです
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、ヘリで楽しく遊覧飛行。
床に縛られたキース君を他所に、お笑いがどうのという話。
Aブルー「笑い声はいいけど、漫才なのかい?」
Aぶるぅ「んとね、キースがやるんだけど…」
ジョミー「キースに、芸ってあったっけ?」
シロエ 「いえ、知りませんが…」
付き合いは長いんですけどね、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「キース先輩に、漫才の才能なんかは皆無かと」
マツカ 「そもそも、センスがありませんよね?」
キース 「おい、お前たち!」
法話は笑いも大切なんだぞ、とキース君の仏頂面。
キース 「笑いで掴みを取るというのも、技の一つだ!」
サム 「それはそうかもしれねえけどよ…」
スウェナ「お笑いって、コレじゃないかしら?」
キースで遊ぶというヤツよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「みんな、ちょっぴり笑っているでしょ?」
ジョミー「そういえば…。つまり、キースで…」
シロエ 「笑おうというわけですね!」
Aぶるぅ「大当たりーっ!」
もっと沢山、笑わなくっちゃ、と悪戯小僧の弾ける笑顔。
Aぶるぅ「でもって、キースも、笑って、笑って!」
キース 「誰が笑うか!」
Aぶるぅ「でも、笑うも~ん!」
キース 「うっ…?」
なんだ、とキース君の顔が歪んで、飛び出す笑い声。
キース 「どわっはっはっはっ!」
一同 「「「え!?」」」
何事なのか、と誰もがポカーンですけど。
キース 「わ、わはは、わははは…!」
ジョミー「どうしちゃったわけ?」
キース 「し、死ぬ、誰か…! ははっ、わははは…!」
シロエ 「ワライタケでしょうか…?」
食べさせましたか、とシロエ君の視線が悪戯小僧に。
Aぶるぅ「違うも~ん!」
キース 「ロープだ、ロープが身体を…。どわははは!」
ジョミー「ホントだ、なんか、うねってるよね…?」
Aぶるぅ「サイオンで、必殺こちょこちょロープ!」
くすぐっちゃうもんね! と張り切る悪戯小僧。
ロープですか…。
2021/11/20 (Sat)
☆ドリンクも無理
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、ヘリで楽々ですけれど。
ヘリの中でも笑いが欲しい、と悪戯小僧がやらかしまして。
キース 「やめろ、くすぐるのはやめ…、わっはっは!」
Aぶるぅ「こちょこちょこちょ~っ!」
キース 「死ぬ、笑い過ぎて死ぬ、どわっはっはっは!」
息が苦しい、とキース君、ゼエゼエと笑い続ける状態。
キース 「だ、誰か…! わははははは!」
シロエ 「本当に楽しそうですねえ…」
サム 「うん、腹の底からの笑いだぜ」
ジョミー「放っておいても、いいと思うよ」
笑えるからさ、とジョミー君たち、高みの見物。
ジョミー「それに、お世話係って、一種のオモチャだし…」
シロエ 「言えてますよね、先月もそうで…」
マツカ 「笑うくらいは、命の危険もありませんから…」
大丈夫でしょう、と御曹司も。
マツカ 「それより、飲み物は如何ですか?」
Aブルー「貰うよ、配ってくれるのかい?」
マツカ 「今は、安定して飛んでますからね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも手伝う!」
注文はなあに、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」もお手伝い。
ぶるぅ 「はい、ジョミーのと、サムのと…」
マツカ 「こちらは紅茶とコーヒーでしたね?」
Aブルー「そう!」
A船長 「どうも、ありがとうございます」
恐れ入ります、とキャプテンたちにも行き渡ったドリンク。
マツカ 「では、到着まで、ごゆっくりどうぞ」
キース 「お、俺の分は…? どわっはっは!」
ぶるぅ 「んとんと…。笑いながら飲んだら、吹き出すよ」
マツカ 「それに、むせると思いますけど…」
それでも飲むと言うんですか、と御曹司の問い。
マツカ 「そういうことなら、用意しますけど…」
シロエ 「吹き出したら、床が汚れますしねえ…」
高級な絨毯だそうですけど、とシロエ君。
シロエ 「弁償は、高くつきそうですよ」
ジョミー「払えるわけ?」
キース 「わははは!」
無理だ、と泣き笑いになってますけど。
飲み物も不可、と…。
2021/11/21 (Sun)
☆泣いても笑うしか
マツカ君の別荘で紅葉狩りな休日、ヘリで空の旅を満喫中。
飲み物も出て来たんですけど、キース君だけ飲み物は無し。
キース 「く、くっそぉ…。わははは!」
シロエ 「泣きが入って来ましたよねえ…」
Aブルー「いいじゃないか、聞いてて楽しいからさ」
それでこそ、お笑いの真髄だよね、と頷くソルジャー。
Aブルー「名人のお笑いって、芸の域だと聞くからねえ…」
ブルー 「そうだね、キースも頑張るべきだね」
キース 「俺は、笑わされているんだが! わはは…!」
Aぶるぅ「こ~ちょ、こちょこちょ~っ!」
悪戯小僧がサイオンで操るロープで、絶妙のくすぐり。
キース 「どわっはっはっは、はははははは…!」
Aブルー「うん、いい感じ!」
ジョミー「声が嗄れる前に、別荘に着くかな?」
マツカ 「あの山の向こうですから、あと少しですね」
着いたら、キースにも飲み物を…、と御曹司。
マツカ 「恐らく、一気飲みでしょうねえ…」
Aブルー「喉にいい飲み物、用意しておいて貰えるかな?」
マツカ 「蜂蜜レモンとかでしょうか?」
Aブルー「生姜シロップとか、なんでもいいけど…」
キースの喉が潰れないように、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「声が出ないと、お世話係がイマイチだしねえ…」
A船長 「思念波も、馴れてらっしゃいませんしね…」
Aブルー「そうなんだよ! 喉は大切!」
キース 「だったら、今…。どわーっはっはっは!」
今、笑うのをやめさせてくれ、とキース君の懇願。
キース 「そしたら、喉も…。どわはは!」
Aぶるぅ「お笑いだって、大切だも~ん!」
Aブルー「着くまで、笑いを提供だよ!」
笑って、笑って、とソルジャーの注文。
Aブルー「君が爆笑する姿なんて、珍しいしさ…」
シロエ 「ええ、なかなかのレアものですよ」
キース 「煽るな、シロエ! どわーっはっはっ!」
マツカ 「もう着きますから、我慢ですよ」
笑い続けていて下さい、と御曹司もクスクス。
我慢一択…。
2021/11/22 (Mon)
☆高級品だそうです
マツカ君の別荘で紅葉狩りな休日、ヘリで大満足な空の旅。
なんとキース君のお笑いつきで、笑わされての大爆笑で…。
ぶるぅズ「「かみお~ん♪ 着陸ーっ!」」
キース 「や、やっと終わった…か…」
マツカ 「キース、お疲れ様でした。飲み物が来てますよ」
喉を潤して下さいね、と御曹司が差し出す飲み物のカップ。
マツカ 「蜂蜜と生姜入り、スペシャルだそうです」
キース 「助かった…!」
カップを受け取り、一気飲みでして、注がれる追加。
マツカ 「水分補給は大切ですから」
キース 「今なら、3リットルはいける気がするな…」
Aブルー「らしいよ、用意してあげたら?」
キース 「もう嫌がらせは沢山だ!」
3リットルで水責めする気だろうが、とキース君の渋面。
キース 「飲み終わるまで、強引に流し込んで!」
Aぶるぅ「やったぁ、次は水責めだって!」
キース 「うっ…」
墓穴だったか、とキース君、顔面蒼白。
キース 「…ま、まさか、本気で3リットル…」
Aブルー「マツカ、この飲み物は高級品になるのかな?」
スペシャルだしね、とソルジャーの問い。
Aブルー「特別な材料を使っているとか、そういうので」
マツカ 「蜂蜜が、最高級のマヌカらしいですから…」
シロエ 「それって、とっても高いヤツです!」
普通のマヌカでも高いですしね、とシロエ君。
シロエ 「それを使っているんだったら、他のもですね…」
ジョミー「こだわってるよね、絶対に…」
Aブルー「なるほど、すると3リットルだと…」
シロエ 「飲み物としては、凄い値段じゃないですか?」
年代もののお酒とかなら別ですけれど、とシロエ君の読み。
シロエ 「マツカ先輩、どうでしょう?」
マツカ 「御想像にお任せしますよ、その辺は」
Aブルー「いいねえ、高級品で水責め!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「こう、最高の贅沢だってば、飲み放題で!」
是非、楽しんでくれたまえ、と言ってますけど。
水責めって…?
2021/11/23 (Tue)
☆選べる飲み方
マツカ君の別荘に到着ですけど、着いた途端に出て来た話。
3リットルの水で水責めだそうで、キース君が対象でして。
キース 「蜂蜜レモンを、3リットルも飲めと言うのか!」
Aブルー「笑い続けていた身体には、水分だろう?」
キース 「だからと言って、極端すぎだ!」
適量というものがあるぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「第一、飯も入らなくなる!」
Aブルー「食事は、君が決めることだよ」
どうするかはね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「紅葉狩りに花を添えると思って、水責め!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 飲めなきゃ、強制注入!」
口に漏斗を突っ込んじゃって、と飛び跳ねている悪戯小僧。
Aぶるぅ「寝かせて飲ませて、お腹の上でさ…」
Aブルー「ジャンプしながら踊るのかい?」
Aぶるぅ「そだよ、ウサギのダンスとか!」
ぶるぅも一緒にダンスしようよ、と悪戯小僧のお誘いが。
Aぶるぅ「キースのお腹で、トランポリン!」
ぶるぅ 「んとんと…。キース、死んじゃわない?」
Aブルー「大丈夫、ぼくがついているから!」
死んじゃう前に、ちゃんと起こして…、と親指を立てる人。
Aブルー「背中をトントン叩いたりして、体調をね!」
A船長 「整えてから、続きを飲ませるわけですね?」
Aブルー「その通り! 漏斗でもいいし、ホースとかでも」
キース 「あんた、殺す気でいるだろう!」
俺はフォアグラのガチョウじゃないぞ、とキース君の怒声。
キース 「漏斗とかホースとか、無茶を言いやがって!」
Aブルー「嫌なら、自分で飲むことだね」
お世話係をやりながら…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「食事とセットでペース配分、それが一番!」
A船長 「まあ、そのコースが無難でしょうねえ…」
ぶるぅ任せでいくよりは…、とキャプテンも賛成。
A船長 「今なら、お得に選べますよ?」
キース 「何処がお得だ!?」
どう転んでも3リットルだぞ、と叫んでますけど。
逃げられると…?
2021/11/24 (Wed)
☆樽でもいける人
マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、花を添える余興の話。
なんとキース君を水責めでして、3リットルがどうこうと。
Aブルー「要するに君は、3リットルが不満なんだね?」
キース 「当然だろうが!」
勝手に話を進めやがって、とキース君、グッと拳を。
キース 「それともアレか、あんたはもっと飲めるのか!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ お酒、樽でもいけるもーん!」
一同 「「「えっ!?」」」
樽って、と皆の視線が悪戯小僧に集中。
シロエ 「あ、あのですね…。樽というのは、醸造用の?」
サム 「違うだろ、アレだろ、樽酒だろ?」
ジョミー「でもさ、樽酒でも凄くない?」
鏡割りをするヤツだよね、とジョミー君。
ジョミー「3リットルどころじゃなさそうだけど…」
Aブルー「考えてごらん、ぶるぅだよ?」
A船長 「樽酒は楽勝、醸造用の樽も注意が必要ですよ」
Aブルー「そう! シャングリラで、何度もやられてさ…」
中で御機嫌で酔っ払ってて…、とソルジャーの苦笑。
Aブルー「もちろん、すっかり空っぽだよね」
一同 「「「………」」」
そこまでなのか、と誰もが愕然。
シロエ 「醸造用だと、恐ろしい量になりますけど…」
Aぶるぅ「飲みながら、お酒のお風呂だも~ん!」
Aブルー「ほらね、こんなのもいるからさ…」
3リットルは少なすぎたかな、と頷くソルジャー。
Aブルー「よし、樽酒サイズでいってみようか!」
A船長 「紅葉狩り気分が盛り上がりますね」
Aブルー「マツカ、用意してくれるかな?」
鏡割りから始めようよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「本物の樽酒も用意して、乾杯!」
マツカ 「分かりました」
では、早速…、とマツカ君、テキパキと手配。
マツカ 「それでは皆さん、桟敷の方へどうぞ」
Aぶるぅ「わぁーい、樽酒ーっ!」
シロエ 「キース先輩、樽になりましたけど…」
キース 「そうだな…」
死ねる気しかしない、とキース君、悲壮な顔。
そうですよね…。
2021/11/25 (Thu)
☆お手伝いは無用
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷席が用意されましたけど。
樽酒で鏡割りな企画で、キース君には樽で蜂蜜レモンが。
マツカ 「お料理の用意も出来ていますよ、ご遠慮なく」
Aブルー「ありがとう! まずは鏡割りで乾杯だね!」
賑やかにいこう、と仕切るソルジャー。
Aブルー「キースの分の樽もあるしさ、パアーッとね!」
ブルー 「いいけど、キースは一人で鏡割りかい?」
Aブルー「人数は半々でいいんじゃないかな」
中身よりも鏡割りが大切、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だって気分が盛り上がるだろう?」
ブルー 「確かにね。じゃあ、適当に…」
分かれてやろう、という生徒会長の声で、分かれた面々。
シロエ 「キース先輩、手伝いますよ」
ジョミー「ぼくたち、どうせ、お酒は駄目だし…」
サム 「気遣い無用ってことでいこうぜ!」
キース 「むしろ、気遣って欲しいんだが!」
樽を開けない方向で…、とキース君、縋る目。
キース 「開けられないと、飲めないし…」
Aブルー「いくよ、鏡割り!」
一同 「「「オッケー!」」」
ソルジャーの音頭で皆が木槌で、パアン! と蓋を鏡割り。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ いい匂い!」
A船長 「大吟醸ですね?」
マツカ 「最高級のを御用意しました」
キースの蜂蜜レモンもですが…、と御曹司。
マツカ 「お好きな方で乾杯をどうぞ」
Aブルー「ぼくはもちろん、大吟醸だよ!」
ブルー 「ぼくもだね」
シロエ 「キース先輩、お相伴します」
お手伝いとも言いますけど、とシロエ君が選ぶ蜂蜜レモン。
シロエ 「これで少しは減りますから」
キース 「有難い! ジョミーたちも頼む!」
ジョミー「いいけど、乾杯だけじゃないかな…」
他の飲み物も出て来たし、とジョミー君が指差す方向。
給仕係 「皆様、お好きな飲み物をどうぞ」
キース 「まさか…」
Aブルー「樽の中身は大事だよ!」
無駄に飲まれちゃ困るから、と釘を刺す人。
本気で一人用…。
2021/11/26 (Fri)
☆樽で飲まないと
いよいよ桟敷で紅葉狩りでして、まずは乾杯からですけど。
樽酒はともかく、キース君にも樽酒サイズの蜂蜜レモンが。
Aブルー「じゃあ、キースの健闘を祈って乾杯しようか」
ブルー 「みんなの健康とかじゃないのかい?」
Aブルー「そんなの、祈るまでもないからねえ…」
放っておいても健康だしさ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「だけど、キースの健闘は祈った方が…」
キース 「そう思うんなら、樽を取り消してくれ!」
せめて3リットルの方で頼む、とキース君の懇願。
キース 「そっちだったら、まだいける気が…!」
Aぶるぅ「んとんと、ぼくなら醸造用のタンクだけど!」
Aブルー「だよねえ、樽なんか軽いものだよ」
ぶるぅより身体も大きいんだし、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「さあ、乾杯!」
一同 「「「かんぱーい!」」」
賑やかに乾杯、御馳走の方に移る面々。
ジョミー「うわあ、今回も豪華だねえ!」
スウェナ「バーベキューとは違った豪華さよね!」
シロエ 「料理人さんの腕が光ってますよね」
サム 「そりゃ、超一流の板前さんだしよ…」
料理も盛り付けも一流だよな、とサム君も絶賛。
サム 「見た目が綺麗で、美味くってよ…」
ぶるぅ 「ぼくも、とっても参考になるの!」
後でレシピを貰わなくちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「再現したいお料理、沢山!」
一同 「「「やったー!」」」
この味を普段に楽しめるんだ、と大歓声。
シロエ 「ぶるぅのスキルも凄いですしね」
Aブルー「ぼくも、お邪魔する楽しみが増えるよ」
A船長 「私も、お土産の折詰に期待ですね」
いつも色々頂いてますし、とキャプテンも嬉しそう。
A船長 「この料理は、お酒も進みますねえ…」
Aブルー「キースがお酌をしてくれるしね」
キース 「お世話係だしな」
Aブルー「君も飲まなきゃ!」
A船長 「減ってませんねえ…」
蜂蜜レモン、とキャプテンの視線が樽に。
ヤバイのでは…?
2021/11/27 (Sat)
☆入らないんです
桟敷で紅葉狩りな面々、豪華な料理が続々と登場ですけど。
キース君には樽で蜂蜜レモンで、減っていないという指摘。
A船長 「今のペースですと、とても飲み切れませんよ」
Aブルー「帰るまでには、樽を空にして欲しいのにねえ…」
Aぶるぅ「んとんと、漏斗とかホースとか!」
借りて来るのがいいと思う、と悪戯小僧の恐ろしい発言。
Aぶるぅ「キースを寝かせて、強制注入!」
Aブルー「そうだね、元々、水責めなんだし」
キース 「待ってくれ!」
俺の胃袋には限界がある、とキース君、必死。
キース 「ぶるぅと違って、底抜けじゃないんだ!」
Aブルー「たかが樽だよ、それが無理だと?」
キース 「普通、誰でもそうだろう!」
身体よりもデカい体積はとても入らん、と正論で反撃。
キース 「入れた端から溢れるだろうが!」
Aブルー「ああ、なるほど…」
A船長 「排出しないと不可能だ、というわけですね」
入れた量だけ出さないと、と頷くキャプテン。
A船長 「利尿効果のある食べ物など、如何でしょう?」
Aブルー「いいねえ、トイレが近くなるけど、薬とか…」
Aぶるぅ「分かった、お薬、貰って来るねーっ!」
悪戯小僧が姿を消して、誰もがキョロキョロ。
ジョミー「貰って来るって…。何処に行ったわけ?」
シロエ 「エロドクターの所でしょうか?」
Aブルー「違うね、ぼくのシャングリラだよ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ これでいけるって!」
ビックリするほど出るんだって、と悪戯小僧の手に瓶が。
Aぶるぅ「詰まってる人にオススメらしいよ!」
Aブルー「えっと…。これは違うんじゃあ?」
A船長 「下剤ですよねえ…」
この瓶はそうです、とキャプテン、断言。
A船長 「それも半端なく効くヤツですよ」
Aブルー「でもまあ、身体の中は空くよね、充分にさ」
A船長 「確かに一理ありますねえ…」
キース 「お前たち、俺を殺したいのか!」
そんな薬を誰が飲むか、と叫んでますけど。
逃げ切れると…?
2021/11/28 (Sun)
☆お座敷でどうぞ
豪華料理で紅葉狩りなのに、キース君だけ課されたノルマ。
樽酒サイズの蜂蜜レモン、飲み干さないとアウトだそうで。
キース 「俺が死んだら、お世話係がいなくなるんだぞ!」
Aブルー「でもさ、余興も欲しいしさ…」
シロエ 「あのですね…。ぼくたち、食事中なんですよ」
デリカシーは無いんですか、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「今の話題は、場に相応しくないんですけど!」
Aブルー「そうだっけ?」
ブルー 「君に言うだけ無駄だろうけど、そうなんだよ」
席を移してくれないかな、と生徒会長も。
ブルー 「キースを連れて、別荘の中で食事だとかさ」
Aブルー「いいね、それならトイレも近いし…」
A船長 「安心して下剤を飲めますよね」
キース 「おい…!」
そうじゃなくて、と悲鳴ですけど、マツカ君、さらっと。
マツカ 「分かりました、それではお座敷の方へ」
Aブルー「ありがとう! 流石、マツカは気が利くねえ!」
使用人A「御案内致しますので、どうぞ」
樽も運ばせて頂きます、とセッティングされる屋内の席。
Aブルー「じゃあ、ぼくたちは、お座敷メインで!」
A船長 「時々、こちらにも参りますので」
Aぶるぅ「ぼくも、ぶるぅと遊びに来るも~ん!」
その前にキースで遊ぶけどね、と飛び跳ねている悪戯小僧。
Aぶるぅ「樽が空くまで、飲ませなくっちゃ!」
Aブルー「いい余興だよね、本当に」
キース 「俺には、そうは思えんのだが!」
Aブルー「大丈夫だよ、料理を楽しみながらさ…」
大いに飲んでくれればね、とソルジャー、ウインク。
Aブルー「さあ、行こう!」
A船長 「失礼いたします」
キース 「助けてくれーっ!」
誰か、と絶叫するキース君を引き摺り、去って行った面子。
シロエ 「…行っちゃいましたよ、お座敷の方に…」
サム 「いいんでねえの、平和になってよ」
ブルー 「キースに任せて、安心、安全!」
お世話係の仕事だよね、と生徒会長、キッパリと。
確かに…。
2021/11/29 (Mon)
☆食べて飲んでます
豪華料理な紅葉狩りですけど、キース君には過酷なノルマ。
別荘の中へと連行されて、蜂蜜レモンを樽で飲み干す運命。
シロエ 「あれから、かなり経ちましたけど…」
サム 「逃げて来ねえよな、キース…」
ジョミー「あの人たちだよ、逃げられると思う?」
一同 「「「あー…」」」
無理だ、と一同、素直に納得。
スウェナ「死ぬまで飲めって感じよね、きっと」
マツカ 「いえ、薬を用意してらっしゃいましたから…」
手当ての方は万全でしょう、と御曹司。
マツカ 「きっと料理も、蜂蜜レモンも、バッチリですよ」
Aブルー「ピンポーン! 流石、マツカは冴えてるね!」
文字通り、食べて飲んでいるよ、とソルジャー登場。
Aブルー「トイレも近いし、便利な場所でさ…」
ブルー 「フォアグラのガチョウ状態なのかい?」
Aブルー「違うよ、お世話係だから、適度な運動だって!」
だから問題ないと思う、とニコニコと。
Aブルー「見学したい人がいるかと思って、お誘いにさ…」
シロエ 「遠慮させて頂きます!」
サム 「行ったら、恨みを買うじゃねえかよ」
ブルー 「まあ、そうだろうねえ…」
触らぬ神に祟り無しだよ、と生徒会長も。
ブルー 「あっちで楽しくやってくれれば、それでOK!」
Aブルー「分かったよ。せっかくの紅葉狩りだしね」
シロエ 「お互い、楽しんでこそですよ!」
Aブルー「キースは、不満そうだけど…」
お世話係だし、仕方ないよね、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「飲んで食べられれば、待遇としてはさ…」
ブルー 「破格なことは認めるよ、うん」
Aブルー「その辺り、ぼくは寛大なんだよ!」
でなきゃソルジャーは務まらないし、と立てる親指。
Aブルー「というわけでね、いつでも遊びに来てよね!」
シロエ 「行っちゃいましたよ?」
サム 「放っておこうぜ、キースに任せて」
一同 「「「さんせーい!」」」
他所は他所だ、と盛り上がる面々。
今月、これにて中継終了~。
2021/11/30 (Tue)