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シャングリラ学園つれづれ語り

☆波乱の特集記事


お寺を身近なモノにするべき、と主張している生徒会長。
もっともな言い分ではございますけど、キース君の神楽舞とはまた別で。

キース 「俺は絶対やらないからな! 親父もそういう邪道は嫌いだ」
ブルー 「うーん、アドス和尚は確かに壁かも…」
ジョミー「頑固そうだもんね…。ブルーが言ってもダメなのかな?」
サム  「あー、銀青様の意見だったら聞くかもな!」
キース 「お前ら、俺を馬鹿にしてるのか!」
シロエ 「とんでもないです、エア散華だって凄かったですし」
スウェナ「そうそう、尊敬しているのよね」

だからこの際、御本尊様の前で神楽舞、と誰もが面白がっております。
生徒会長も大いに乗り気。

ブルー 「いいねえ、本人が嫌がる話は進めてなんぼ!」
キース 「ま、待て、俺に檀家さんの前で大恥をかけと?」
ブルー 「恥じゃないってば、親しみやすい元老寺への第一歩だよ」
サム  「だよな、お寺って入りにくい雰囲気だもんな」
ブルー 「女装して舞も舞えるんです、ってウケそうだけど」
キース 「くっそぉ、他人事だと思いやがって!」
ブルー 「とりあえずアドス和尚に提案しなくちゃ、銀青としてね」

君と一緒に帰っていいかい、と言われたキース君、顔面蒼白。
元老寺にまで押し掛けられては逃げ道が完全に消えそうですが…。

??? 「なるほど、嫌がる話は進めてなんぼ…ってね」
全員  「「「!!?」」」

バッと振り返った生徒会長とシャン学メンバー。
立っていたのはソルジャーこと別の世界の生徒会長のそっくりさん。
(会話表記はAブルー)

Aブルー「へえ…。これが月刊シャングリラねえ…」

ちょっと拝見、と手に取ったソルジャー、熱心に記事を読んでおります。
お田植え祭も田植えレースも、例によって覗き見していたらしく。

Aブルー「見物するのも楽しかったけど、特集もいいね」
ブルー 「わざわざ読みに来たのかい?」

暇らしいね、と生徒会長は深い溜息。
別世界からのお客様まで読みたがるとは、月刊シャングリラ恐るべし…。

2012/06/01 (Fri)

 

☆異文化なシャングリラ


月刊シャングリラを読みに来たらしい別の世界からのお客様。
紅茶とケーキをお供にじっくり読んだソルジャー、関心だけは高そうで。

Aブルー「この田植えレースっていうのはいいねえ、使えそうだ」
ブルー 「使うって、君のシャングリラで?」
Aブルー「もちろんさ。農作業は単調だからレース形式だと燃えるかも」
ブルー 「君の所、田んぼはあったっけ?」
Aブルー「田んぼは無いけど応用するんだ。今の時期なら芋掘りかな」
全員  「「「芋掘り?」」」
Aブルー「ジャガイモだよ。もうすぐ収穫シーズンだし」
ブルー 「あー、ジャガイモね…。ウチもそろそろシーズンだっけ」

6月といえばジャガイモだよね、とソルジャー同士で農業談義。
生徒会長も珍しくソルジャーらしい話題をしておりますが…。

ブルー 「ジャガイモもいいけど、その前にラッキョウを掘らないと」
Aブルー「…らっきょう?」
ブルー 「うん、収穫して一気に漬け込み! 忙しいってば、農業部」
Aブルー「えっと…。ラッキョウってアレだよね、ピクルスみたいな」
ブルー 「ピクルスって何さ! まあ、似たようなモノではあるけど」
Aブルー「あんなモノまで作っていたんだ、君のシャングリラ…」
ブルー 「だって、カレーには定番だろう? 無いと何かとうるさくて」
Aブルー「ぼくの世界には無い文化だよ、それ」
ブルー 「そうなんだ…。田んぼも無いって言ったっけね」
Aブルー「そりゃ、少しならあるけどさ。基本、お米は野菜だってば」

カレーライスな文化は無い、と言われて衝撃のシャン学メンバー。
ラッキョウはともかく、カレーライスが無いなんて…。

ジョミー「えっと…。お米が野菜扱いだったら、丼とかは?」
Aブルー「それも無いねえ、丼は皆無」
ブルー 「稲作文化じゃないってわけだ。お田植え祭も理解不能ってね」
Aブルー「アレって意味があったのかい?」

お祭りなんだと思ってた、と首を傾げているソルジャー。
異文化を理解出来るんでしょうか?

2012/06/02 (Sat)

 

☆異文化の交流


お田植え祭はお祭りなのだと思い込んでいたらしいソルジャー。
確かにシャングリラ号のお田植え祭はお祭り騒ぎですけど、本来は神事。
どうやら其処から説明が要りそうでございます。

ブルー 「お田植え祭っていうのはさ、豊作を祈るお祭りなんだよ」
Aブルー「稲限定の?」
ブルー 「違うってば。ぼくたちの食文化は稲が主食だからメインが稲」

その他も纏めて五穀豊穣、と聞かされたソルジャー、納得顔で。

Aブルー「なるほどねえ…。じゃあ、ぼくのシャングリラだと小麦かな」
ブルー 「もしかして、やってみたいとか? お田植え祭も」
Aブルー「そりゃもう、イベントは大好きだしね。でもさ…」

ちょっとハードル高すぎるかな、と言うソルジャーの悩みは雅楽会員。
あの手の楽器を演奏可能なクルーは一人もいないのだそうで。

Aブルー「舞だけだったら当たって砕けろで行けるんだけどな…」
ブルー 「へえ…。神楽舞が出来そうな人に心当たりがあるってわけ?」
Aブルー「まさか。でも、イベントとくればぼくの出番だ」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「目立つ役どころは大歓迎! ぼくがやらずに誰がやるって?」
ブルー 「そう来たか…。だったらキースに弟子入りする?」
キース 「お、おい、なんで俺まで巻き込まれるんだ!」
ブルー 「えっ、とりあえず君がプロだろ、神楽舞なら」
シロエ 「ですよね、キッチリ叩き込まれてバッチリですしね」
ジョミー「元老寺で舞うよりいいんじゃないの? 指導役の方が」
キース 「俺がこいつに教えるのか? あの舞を!」
Aブルー「…なんだか凄く嫌そうだねえ、そう言われると燃えてくるよ」

嫌がる話は進めてなんぼ、と現れた時の台詞を口にするソルジャー。

Aブルー「ちょっとベクトルがずれちゃったけど、神楽舞もいいかな」
ブルー 「ベクトルって…。それって、どういう意味さ?」

なにやら不穏な雰囲気が漂い始めております。
ソルジャーの目的は月刊シャングリラではなかったとか…?

2012/06/03 (Sun)

 

☆ズレたベクトル


嫌がる話は進めてなんぼ、と言うソルジャー。
ベクトルがズレたらしいですけど、キース君から神楽舞を教わるつもり。

Aブルー「えーっと…。キース、あの衣装って必須なのかな?」
キース 「巫女装束か? そりゃ要るだろうな、その服では無理だ」
Aブルー「でも、君のヤツしか無いんだよね? ブルー、持ってる?」
ブルー 「あるわけないだろ、神楽舞はやったことないし!」
キース 「白拍子のがあるだろうが。似たようなモノだと思ったが…」
ブルー 「全然違うよ、あっちは引き摺る長袴!」
Aブルー「そう言えばブルーも舞ってたっけ。なんか歌いながら」
ブルー 「今様っていう古い歌! 神楽舞は歌は歌わないモノ」
Aブルー「ふうん? ぼくとしてはどっちでもいいんだ、盛り上がれば」
ブルー 「だったら神楽舞にしておけば? BGMは録音でいいだろ」
Aブルー「自分で歌うというのもいいかも…。録音よりも本物志向で」
ブルー 「その前に基礎はあるのかい? 舞の方のさ」
Aブルー「無いね、芸事はやってないんだ」
キース 「基礎が全く無いとキツイぞ、それで良ければ教えてもいい」
Aブルー「そうか、教える気になったか…。ブルー、君は?」
ブルー 「白拍子を教えるかどうかって? うーん、どうしよう…」

生徒会長、考え込んでおりますが。
神楽舞と白拍子、どっちがハードルが高いのか思案中だと思われます。

ブルー 「ビシバシしごくか、高みの見物を楽しむか…。そこが問題」
キース 「あんたが仕込めばいいだろうが。面白いぞ、きっと」
ブルー 「君のシゴキも見たいんだよねえ、エア散華とか」
キース 「あれは教えん! あいつが仏弟子というなら別だが」
Aブルー「もしかしなくても、ぼくが習えば誰かの娯楽になる展開?」
ブルー 「それは勿論。ぼくかキースか、どっちかが喜ぶ」
Aブルー「ベクトルが更にズレたかな…」

軌道修正するべきだろうか、と訊かれましても。
何を目指していたのか分からないのに、どう答えろと?

2012/06/04 (Mon)

 

☆ベクトルのズレと軌道修正


何やらベクトルが更にズレたとかで、ソルジャーは考え込んでおります。
神楽舞だか白拍子だか知りませんけど、元は何しに来たんだか…。

ブルー 「軌道修正って、どの方向に修正するのさ?」
Aブルー「えっ? 君だって同じ意見だったろ、ぼくが来る前」
ブルー 「何の話をしてたっけ?」
Aブルー「そこのキースが自分の家で舞うってヤツだよ」
ブルー 「ああ、アレか。だったら神楽舞でいいじゃないか、君も」

考えなくてもそれで決定、と生徒会長はキッパリと。

ブルー 「神楽舞を習うんだってさ。キース、指導をよろしく頼むよ」
キース 「くっそぉ…。また巫女さんの格好をしろと?」
ブルー 「でないと教えられないしねえ? ブルーの分はレンタルで」
ジョミー「あんなの貸してくれる所があるわけ?」
ブルー 「シャングリラ雅楽会の地球支部! 普段も練習してるから」
サム  「あー、そうか…。蹴鞠同好会の支部もあるんだもんな」
ブルー 「じゃあ、早速借りに行ってこようかな。善は急げってね」
Aブルー「ちょっと待った! 何か忘れていないかい?」
ブルー 「ん? 勿論、神楽鈴も檜扇も借りて来るけど…」
シロエ 「音楽の方はどうするんですか?」
ブルー 「ブルーの存在は明かせないからね、録音したのを拝借するさ」
Aブルー「そうじゃなくて!」

思い切り忘れているだろう、とソルジャーは仁王立ちしそうな勢い。
ケーキのお代わりが出て来なかったらやっていたのは確実です。

ぶるぅ 「はい、これも新作! 食べてみてね♪」
Aブルー「あ、ありがとう。…って、いけない、忘れるとこだった」
ブルー 「だから何をさ?」
Aブルー「嫌がる話は進めてなんぼ! そう言ったのは君だよねえ?」
ブルー 「そういえば…。うん、確かに言った」
Aブルー「軌道をそこまで戻すんだってば!」
全員  「「「はぁ?」」」

人の嫌がる話は進めてなんぼ。
生徒会長のキース君への台詞ですけど、軌道をそこに戻すとどうなる…?

2012/06/05 (Tue)

 

☆只今、軌道修正中


生徒会長曰く、人の嫌がる話は進めてなんぼ。
ズレた軌道を修正したいらしいソルジャー、話を戻すと言っております。

Aブルー「いい台詞だと思ったんだよ。まさに天啓」
ブルー 「アレがかい? それじゃ君も賛成なのかな、キースの舞に」
キース 「お、おい、俺は絶対やらんぞ、第一、親父が…」
シロエ 「そこは会長が上手くやるんじゃないですか? 銀青様ですし」
サム  「うん、うん。ブルーの方が偉いんだもんな」
スウェナ「いいわね、檀家さんじゃなくても見物OKにして欲しいわ」
キース 「ちょっと待て! なんでそうなる!」
Aブルー「だよねえ、ぼくはキースの話はしていないけど?」
ブルー 「えっ? だけど人が嫌がる話がどうとか…」
Aブルー「そこは間違ってないんだけどさ。嫌がる相手が違うんだな」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「キースじゃなくてブルーなんだよ、ターゲットは」
ブルー 「ぼく…?」

狐につままれたような顔の生徒会長。
何のことやら分からないのはシャン学メンバーも同様で。

ジョミー「何なの、それ…?」
Aブルー「ん? ぼくからの素敵な提案! ただしブルーは嫌がるかと」
キース 「それで嫌がる話がどうこうと言っていたわけか…」
Aブルー「うん。神楽舞を習うのはまたの機会にお願いするよ」
キース 「………。その頃まで俺が覚えていたらな」
Aブルー「大丈夫だって! 身体で覚えたことというのは忘れないモノ」
キース 「なら、あんたの方で忘れてくれ。俺は神楽舞は二度と御免だ」
シロエ 「えーっ、勿体無いですよ! あれは芸ですって、格調高い」
マツカ 「神様に奉納する舞ですしね」
キース 「だから坊主には関係無いと!」
Aブルー「ついでにブルーが嫌がる話とも無関係ってね」
キース 「あんた、何しに現れたんだ?」
Aブルー「だから提案!」

6月だしね、とソルジャーが指差す先にはカレンダー。
祝日とは無縁な6月ですけど、ソルジャーの世界では違うのでしょうか?

2012/06/06 (Wed)

 

☆6月の提案


6月だから素敵な提案をしに来たのだ、とカレンダーを示すソルジャー。
月刊シャングリラを読みに来たわけではなさそうです。

ブルー 「6月だから何だって? ぼくは6月にトラウマは無いけど」
Aブルー「まあ無いだろうね、こっちのハーレイは奥手だしさ」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「ついでにノルディもそこまでしないと思うんだ」
ブルー 「ノルディにハーレイ? 6月と何か関係あったっけ…?」
シロエ 「誕生日とかじゃないですか?」
ブルー 「さあねえ、あの連中の誕生日なんか気にしてないし」
Aブルー「相変わらずだね、ハーレイの方なら知ってる筈だよ」
ブルー 「………。ぼくの嫌がる話はそれかい?」
Aブルー「まさか。誕生日程度じゃ素敵な提案とは言えないだろう」

せいぜいケーキとバースデーソング、とソルジャーは指摘しております。
バースデーパーティーをやったとしても、それだと普通にお祭り騒ぎ。

Aブルー「6月でハーレイかノルディで素敵なイベント開催なんだよ」
キース 「サッパリ話が見えないんだが…」
ブルー 「こっちに来ないで直接行けば? ハーレイとかノルディとか」
Aブルー「嫌がる相手は君だと言ったろ、だからこっちに」
ブルー 「いったい何が言いたいのさ?」
Aブルー「分からないかなぁ…。うん、やっぱりハーレイで決定だね」
ブルー 「だから何が?」
Aブルー「イベント開催のパートナー! ぼくはハーレイを推すけれど」
シロエ 「えっと…。イベントって何ですか?」
キース 「よく分からんが、俺もノルディは避けたいな」
サム  「俺も教頭先生にしとく。エロドクターには会いたくねえし」
マツカ 「ですよね、ドクターが出て来ると物騒です」
スウェナ「教頭先生と違って危ないものねえ…」
Aブルー「君たちもハーレイに賛成かい? じゃ、そういうことで」
ブルー 「ちょ、ちょっと…。ぼくの意見は?」

生徒会長、完全に置き去りでございます。
6月のイベントとやらの正体や如何に?

2012/06/07 (Thu)

 

☆6月のイベント


ソルジャーの提案は生徒会長が嫌がる話。
6月ならではのイベントだそうで、パートナーには教頭先生なのだとか。
そう言われても何の事だか、誰もがサッパリでございます。

ブルー 「なんでハーレイが出て来るのさ! ぼくは却下!」
Aブルー「あれっ、ノルディの方が良かった?」
ブルー 「どっちも嫌だよ、何のパートナーか知らないけれど」
Aブルー「よく考えて選ぶべきだと思うけどねえ…」
ブルー 「だから両方却下だってば!」
Aブルー「でもさ、嫌がる話は進めてなんぼ! どっちかに決めてよ」
ブルー 「決めるも何も、何のイベントかも分からないし!」

迂闊に返事が出来るものか、と生徒会長は警戒中。
ソルジャーの方は実に楽しそうにニコニコと。

Aブルー「分からないかなぁ、6月だよ? でもってイベント」
キース 「あんたの世界と俺たちの世界は違うと思うが」
シロエ 「そうです、6月は祝日が無いんですよ」
サム  「おまけに梅雨で野外活動も流れまくりだもんなぁ…」
スウェナ「一年で一番つまらないのよね、6月って」
マツカ 「6月といえば株主総会ですけどね…。学生は無関係ですし」
ジョミー「へえ、6月ってそんなのあるんだ…」
マツカ 「父も忙しくしてますよ。イベントには違いないですけれど…」
キース 「あいつの世界に株主総会は無いんじゃないのか?」
Aブルー「無いねえ、ちょっと面白そうだとは思うけど」

社会の仕組みが違うから、と答えるソルジャー。
会社はあっても仕切っているのはマザー・システムとかいうヤツで。

Aブルー「こっちで話題の総会屋とかは入り込みようが無いんだよ」
キース 「完全管理の社会ってわけか。つまらんな」
Aブルー「人類は気にしてないけどね。…おっと、話がまたズレた」
ジョミー「6月のイベントだったっけ?」
Aブルー「うん。こっちの世界にもあるイベントだよ」

6月で連想するモノは? とソルジャーは微笑んでおりますが。
イベントって何かありましたっけ…?

2012/06/08 (Fri)

 

☆イベントって、何?


6月で連想するモノは? とソルジャーは楽しそうでございます。
イベントなのは確かですけど、祝日も無い6月だけに全く見当もつかず。

キース 「青葉まつりは俺の宗派じゃないからな…」
シロエ 「なんですか、それ」
キース 「ソレイド八十八ヶ所の方だ。宗祖様の降誕会なんだ」
サム  「へえ…。あっちのお大師様の誕生日かよ」
キース 「総本山じゃ派手にやるらしいぞ。俺の宗派は地味だがな」

ねぶたまで出て来る前夜祭には勿論、夜店。
当日は稚児行列と大師音頭の列がメインストリートでパレードを。
飛び入り参加も大歓迎で、踊りまくって練り歩くとか…。

Aブルー「そんなイベントがあるのかい? 面白そうだね」
キース 「気になるんなら見に行ってこい。6月15日が本番だ」

総本山は此処、とキース君が検索した地図を示しております。
青葉まつりの写真なぞも並んでいまして、ソルジャー、興味津々ですが。

Aブルー「んーと…。これは気に入ったらパクるとして…」
サム  「パクるのかよ?」
Aブルー「それはもう! イベントは多いほど喜ばれるから」

シャングリラの中だけの暮らしは退屈なのだ、と語るソルジャー。
田植えレースも応用しようと検討中ですし、青葉まつりもパクる気満々。

Aブルー「パレードっていうのがいいねえ、盛り上がりそうだ」
ジョミー「大師音頭で踊るわけ? なんか抹香臭そうだけど」
Aブルー「気にしない、気にしない。歌詞はどうでもいいんだよ」
キース 「罰当たりな…。せめて盆踊りと差し替えておけ」
Aブルー「似たようなモノだろ、踊るんだから」

いいイベントを教えて貰った、とソルジャーは心底嬉しそう。
別の世界で青葉まつりが開催されたら、お大師様もグレードアップ?

キース 「まあ、いいか…。俺の宗祖様ではないからな」
Aブルー「情報提供、感謝するよ。ところでさ…」

まだ分からない? と尋ねるソルジャー。
青葉まつりで吹っ飛んでましたが、6月のイベントでしたよね…。

2012/06/09 (Sat)

 

☆イベントの正体


未だに謎な6月のイベント。
生徒会長が嫌がるモノだと言われましても、もうお手上げでございます。

Aブルー「ギブアップ? もしかしてブルー本人も?」
ブルー 「分かるわけないだろ、6月は本当に暇なんだから!」
Aブルー「君の方には青葉まつりは無いわけだ…」
ブルー 「宗派が違えば無関係! 夏越しの祓いも関係無いしね」
Aブルー「夏越しの祓い? それも気になるけど、またズレちゃうし…」
ブルー 「ん? 夏越しの祓いっていうのは神事で」
Aブルー「ストーップ! これ以上ズレたら忘れるじゃないか、目的を」
ブルー 「忘れてほしいから言ってるんだよ、無病息災を祈るんだけど」
Aブルー「同じ祈るなら幸せがいいと思うけどねえ?」
全員  「「「幸せ?」」」
Aブルー「そう、幸せ! 6月だと幸せになれるんだろ?」
ブルー 「…何の話さ?」
Aブルー「だから、イベント! 6月と言えばジューンブライド!」
全員  「「「ジューンブライド!?」」」

想定外の言葉にシャン学メンバー、全員、目が点。
けれどソルジャーは嬉々として。

Aブルー「6月に結婚式を挙げると幸せになれるって言うじゃないか」
キース 「それはそうだが…何処がイベントに繋がるんだ?」
Aブルー「結婚式だよ、そこのブルーの」
ブルー 「ちょ、ちょっと…! なんでぼくが!」
Aブルー「本人が嫌がる話は進めてなんぼ! 君の台詞だ」
ブルー 「なんでそういうことになるのさ!」
Aブルー「幸せのお手伝いをしてあげようと思ったんだよ」
ブルー 「誰の!?」
Aブルー「君に決まっているだろう。で、誰がいいわけ?」

ぼくのイチオシはハーレイだけど、と微笑むソルジャー。

Aブルー「ぼくとハーレイはお蔭様で円満だしねえ、お裾分けしないと」
ブルー 「要らないってば!」
Aブルー「それじゃ面白くないんだよ」

結婚式くらい挙げてみたら、とソルジャーは言っておりますが。
イベント気分で結婚式とは、生徒会長の運命や如何に…?
 
2012/06/10 (Sun)

 

☆不向きなシーズン

 
ソルジャーが言い出した素敵なイベントはジューンブライド。
6月に結婚式を挙げると幸せになれるそうだ、と生徒会長にロックオン。
自分とキャプテンの仲が円満なのをお裾分けしたくなったそうで…。

Aブルー「君は結婚したがらないし、形から入るのがいいと思うんだ」
ブルー 「結婚しないって言ってるだろ! なんで式なんか!」
Aブルー「本物じゃなくてイベントだよ。6月にピッタリ!」

ジューンブライドって人気だよね、とソルジャーはウインクしてますが。

キース 「…そうなのか? 俺たちの国では不人気だぞ」
Aブルー「えっ、なんで?」
シロエ 「時期がイマイチなんですよ。祝日が無いって言ったでしょう」
スウェナ「お休みが無いと人の集まりも悪くなるのよ」
マツカ 「人を招待するんですから、休日は必須って所でしょうか」
ジョミー「友達だけでやるにしてもさ、休みが取れないとキツイもんね」
サム  「おまけに天気も悪いしなぁ…。梅雨ってトコトン雨なんだぜ」
Aブルー「でも、降ってないよ?」
キース 「降りっぱなしってわけじゃないのは知ってるだろうが!」
Aブルー「ああ、そういえば…。この季節って雨の日が多いかな?」

ぼくの世界とは違う気候だ、とソルジャーは納得しております。

Aブルー「ぼくの世界じゃ、晴れて気持ちいいシーズンなんだよ」
キース 「空模様ってヤツは大切なんだ。雨だと招待された方も困る」
スウェナ「玄関までタクシーが入れる家ならいいんだけれど…」
サム  「そうそう、マツカの家みたいなのな」
ジョミー「ぼくの家だと門を出るまでにビショ濡れだよ」
キース 「俺もアウトだ。まあ、普通の家ならアウトじゃないか?」
シロエ 「マンションはセーフなのもありますよ」
Aブルー「ブルーの家って、そのパターンだろ?」

何も問題ないじゃないか、と頷くソルジャー。
生徒会長が住むマンションには車寄せが設けてありますが。
雨で困るのは挙式する本人ではなく、招待客の方なのでは…?
 
2012/06/11 (Mon)

 

☆梅雨でも結婚式


生徒会長に結婚式を挙げさせよう、と言い出したソルジャー。
この国の気候はジューンブライドに合わないと聞いても、全く気にせず。

Aブルー「ブルーが濡れずに家を出られるなら大丈夫だと思うけどな」
キース 「あんた、話を聞いてたか? あくまで招待客が最優先だ」
Aブルー「イベントなんだし平気だろ? お客は君たちくらいだから」
ジョミー「そりゃ大雨でも学校には行くし、嫌って言う気はないけどさ」
ブルー 「ぼくが却下だよ、なんでそういう方向に!」
Aブルー「幸せのお裾分けだってば。ぼくは本当に幸せなんだよ」

キャプテンとの幸せ自慢をソルジャーは滔々と語っております。
絵に描いたようなバカップルぶりを披露されても、誰も共感できません。

ブルー 「その辺でやめてくれないかな? 子供も聞いているんだよ」
Aブルー「ぶるぅかい? 分かりゃしないさ、大人の話は」
ぶるぅ 「うん。分からないけど、楽しそうだね」
Aブルー「あっ、そこは分かってくれるんだ? もう毎日が天国で…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「そう言われても…。結婚生活には肝心要の」
ブルー 「誰も結婚しないから! そんな話は要らないから!」
Aブルー「ハーレイとかノルディは結婚希望だと思うけどねえ?」
ブルー 「却下だし!」

どちらも絶対お断り、と生徒会長は膨れっ面。
しかし…。

Aブルー「嫌がる話は進めてなんぼ! せめて結婚式はしようよ」
キース 「ジューンブライドには向かんと言ったぞ」
Aブルー「君たちが言ってる結婚式って、会場がホテルとかだろう?」
キース 「ホテルでなくても色々あるが…。何が言いたい?」
Aブルー「ブルーさえ濡れなきゃいいって話さ」
ジョミー「えっと…。なんで?」
Aブルー「新郎の家で結婚式だよ、濡れずに辿り着かないと」
全員  「「「はぁ!?」」」
Aブルー「花嫁は綺麗な姿で現れないとね」

新郎の家で結婚式。
そんな流儀をソルジャーは何処で仕入れてきたんでしょうか…?

2012/06/12 (Tue)

 

☆結婚式の形いろいろ


生徒会長に結婚式をさせたいソルジャー曰く、挙式するのは新郎の家で。
今どき珍しい形ですけど…。

キース 「あんたの世界では結婚式は新郎の家でやるものなのか?」
Aブルー「うーん、普通はステーションとかじゃないのかな?」
ジョミー「ステーション?」
Aブルー「教育のための施設だよ。一般人向けの」

ステーションとやらで家庭生活を学び、結婚するのがSD体制だとか。
結婚すると養子が貰えて、育英都市で育てる仕組み。

Aブルー「アルテメシアは育英惑星だし、夫婦になってから来るんだよ」
シロエ 「じゃあ、結婚式は無いわけですね?」
Aブルー「そうなるねえ…。ぼくのシャングリラでは、たまにあるけど」
キース 「新郎の部屋で挙式するのか?」
Aブルー「まさか。公園とか、食堂とか、その辺は自由」
キース 「だったら何処から出て来たんだ! 新郎の家とかいうヤツは」
Aブルー「狐の嫁入り」
全員  「「「は?」」」
Aブルー「だから狐の嫁入りだってば、にわか雨が降るんだろう?」

前にブルーに教わった、とソルジャーは自慢しております。
天気雨が降った時に生徒会長が『狐の嫁入り』と口にしたそうで…。

Aブルー「狐の嫁入り行列なんだって? 新鮮だったから覚えてるんだ」
キース 「確かに昔は嫁入りと言えば新郎の家へ行くもの…だったな」
シロエ 「もっと昔だと新郎の方が妻の家に通うんでしたっけ?」
Aブルー「ふうん? 色々なパターンがあるんだねえ…」

新郎が通うのも面白そうだ、とソルジャーは興味を持った様子。

Aブルー「するとハーレイがブルーの家に通ってくればいいのかな?」
ブルー 「玄関先で追い返す!」
マツカ 「そんな昔話がありましたよね」
キース 「百日通えば結婚してやる、と言われて最終日に挫折だったか」
Aブルー「ハーレイなら百日くらい軽く頑張れそうだけど…」

それじゃ6月中に結婚できない、とソルジャーは深い溜息。
生徒会長、強引に挙式させられてしまうのか?

2012/06/13 (Wed)

 

☆幸せの押し売り


新郎の家で式を挙げるか、新郎が新婦の家に通うか。
どちらもクラシックな結婚の形ですけど、生徒会長が承諾する筈もなく。

ブルー 「なんで結婚式なのさ! ぼくじゃなくてもいいだろう!」
Aブルー「ぼくの幸せのお裾分けだし、幸せになって欲しいのは君だ」
ブルー 「嫌がる話は進めてなんぼ、と矛盾してるよ!」
Aブルー「嫌よ嫌よも好きの内、って言うじゃないか」

挙式してみれば気が変わるかも、とソルジャーはニコニコしております。

Aブルー「人には添うてみよ、馬には乗ってみよ、って言葉もあるし」
ブルー 「ぼくは君とは違うんだってば!」
Aブルー「分かってないねえ、一度くらいヤッてみればいいのに」
ブルー 「結婚式ならゼルとやったよ、水族館で!」
キース 「確かにやったな、ドルフィン・ウェディングを」
Aブルー「違う、違う。やるっていうのは式じゃなくって」
ジョミー「え? だけどさっきから、やってみろって…」
Aブルー「うん。まずは結婚式なんだけど、それから後にやることさ」

結婚した後にやることは一つ! と拳を握るソルジャー。

Aブルー「ガッツリ大人の時間…ってね。是非とも体験して欲しい」
ブルー 「ちょ、ちょっと…」
Aブルー「生憎とハーレイはヘタレてるから、すぐには無理かな」
ブルー 「無理とか、そういう以前だし!」

誰が結婚するものか、と生徒会長は怒り心頭ですが。
ソルジャーの方は涼しい顔でございます。

Aブルー「そう堅苦しく考えずにさ。イベント気分で楽しくやろうよ」
ブルー 「それって君が楽しいだけだろ、イベントだなんて!」
Aブルー「ハーレイが嫌ならノルディに話を通すけど?」
全員  「「「えぇっ!?」」」
Aブルー「どっちかの家に嫁入りってね。ここは譲れない」

ぼくが来たのはそのためだ、とブチ上げるソルジャー。
ジューンブライドだの、幸せのお裾分けだのと押し売るつもり満々です。
実に迷惑な来客ですけど、追い返すことは出来るんでしょうか…?


注・ドルフィン・ウェディングのお話はこちら→『校外へ行こう

2012/06/14 (Thu)

 

☆新郎の条件


幸せの押し売りとばかりにジューンブライドを勧めるソルジャー。
教頭先生かエロドクターか、どちらかの家に生徒会長を嫁入りさせる気。

Aブルー「嫁入り先の家を考えると、ノルディの方がいいかもねえ?」
ブルー 「なにさ、それ!」
Aブルー「家の構造って言うのかなぁ? 濡れずに玄関先までってヤツ」
ジョミー「そっか、玄関まで車が入れる家だとドクターだよね」
キース 「教頭先生の家は普通の一戸建てだしな…」
スウェナ「門から玄関まで歩く間に濡れちゃうわよね」
シロエ 「じゃあ、ドクターで決まりですか?」
ブルー 「勝手に納得するんじゃないっ! ぼくはOKしてないし!」
Aブルー「早く決めてよ、色々と準備もあるんだからさ」
全員  「「「準備?」」」
Aブルー「うん。新郎を決めたら服とかも用意しなくっちゃ」

ついでに新郎に連絡して…、とソルジャーは楽しそうでございます。

Aブルー「イベントとはいえ、ブルーと結婚できるんだしねえ…」
ジョミー「教頭先生もドクターも大喜びって感じだよね」
サム  「それって、俺だとダメなのかな?」
キース 「そういえば…。ただのイベントならサムでもいけるか」
シロエ 「公認カップルですもんね。サム先輩なら安心です」
マツカ 「ですよね、サムと挙式でどうでしょう?」
ジョミー「えっと…。サムの家で結婚式なわけ?」
サム  「父さんたちが留守にしてれば問題ねえと思うけどなぁ?」
ブルー 「いいのかい、サム? だったらサムで」
Aブルー「ダメダメ、サムは対象外だよ」
全員  「「「なんで?」」」
Aブルー「結婚生活に結び付かないし! 万年十八歳未満お断りだろ」

論外なんだ、とソルジャーはダメ出ししております。

Aブルー「幸せのお裾分けなんだからね、結婚生活に繋がる相手で」
ブルー 「イベントだって言ってるくせに…」

何が何でも生徒会長を結婚させたいらしいソルジャー。
たかがイベント、されどイベント。
生徒会長、誰の家に嫁入りするのやら…。

2012/06/15 (Fri)

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