シャングリラ学園つれづれ語り
☆寒い日にはコレ
さて、師走。クリスマスシーズン到来でして、街も賑やか。
けれど休日は生徒会長宅、そういうシャン学メンバーで…。
ジョミー「いい季節だよね、寒いのがちょっとアレだけど」
シロエ 「中に入れば暖かいですし、天国ですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 寒い季節は、ホットドリンク!」
お菓子も温かいのが一番、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「でもって、温まったら、アイスとかなの!」
スウェナ「それで、焼き立てアップルパイにアイスね!」
ぶるぅ 「そだよ、他にも色々あるけど…」
リンゴが美味しい季節だもんね、とニコニコ笑顔。
ぶるぅ 「今日は定番で決めてみたの!」
サム 「んじゃ、昼飯も鍋コースかよ?」
ジョミー「それって、なんだか不満そうじゃない?」
シロエ 「ですよね、マンネリを指摘したような…」
その言い方はマズイですよ、とシロエ君も。
シロエ 「もっと謙虚な姿勢でですね…」
サム 「そうじゃなくてよ、聞いただけでよ…」
スウェナ「言い方ってヤツを考えなさいよ!」
ジョミー「だよね、言葉には気を付けないとさ…」
口は禍の元なんだから、とジョミー君、キース君に視線を。
ジョミー「誰かさんと一緒にされたいわけ?」
サム 「うわ、そのコースは勘弁だぜ!」
ごめんな、とサム君、慌てて土下座。
サム 「別によ、鍋が不満じゃなくてよ…」
ぶるぅ 「分かってるから、気にしないでね!」
お鍋と言っても種類は沢山! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「トムヤムクンとか、チーズフォンデュも…」
ジョミー「鍋だよねえ…」
ぶるぅ 「そうなの、だから問題ないも~ん!」
気にしない! とピョンピョン跳ねて御機嫌。
ぶるぅ 「お昼、ホントにお鍋だしね!」
一同 「「「やったーっ!」」」
キース 「おい、お前たち…」
シロエ 「どうかしましたか?」
キース 「なんで、サムなら許されるんだ!」
俺ならボコボコにされる所を、と言ってますけど。
そうですか…?
2021/12/01 (Wed)
☆巻き添えにする人
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
お昼御飯は鍋だそうですけど、その件でサム君が失言で…。
ぶるぅ 「んとんと、サムだから許すんじゃなくて…」
シロエ 「単なる失言というヤツですしね」
ジョミー「そうだよ、目くじら立てなくっても…」
謝ったんだし、それでいいよね、とジョミー君たち。
ジョミー「誰だって、失敗する時はあるし…」
スウェナ「失言だって、仕方ないわよね」
キース 「俺には、そうとは思えないんだが…!」
毎回、ババを引いている気が…、とキース君の主張。
キース 「挙句の果てに疫病仏とか、そんな名前まで…!」
シロエ 「あー…。でもですね、キース先輩の場合は…」
ジョミー「文字通り、招き寄せてるもんねえ…」
災いの元で、災いをね、とジョミー君、ズバッと。
ジョミー「自覚症状は無いかもだけど、間違いないよ」
サム 「うんうん、俺とは次元が違うぜ」
スウェナ「余計な人まで呼び込むものねえ…」
そして地獄に落っこちるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「一人で落ちてくれればいいけど、大抵は…」
シロエ 「巻き添え事故がありますからねえ…」
疫病仏も無理は無いですよ、とシロエ君、断言。
シロエ 「幸い、先月は回避出来ましたけど」
ジョミー「楽しかったよね、紅葉狩り!」
サム 「美味い料理と、最高の紅葉見物な!」
キース 「俺にとっては、違ったんだが…!」
拷問だった、とキース君が顰める顔。
キース 「確かに、飯は美味かったのに…」
ジョミー「何処に食べたか、分からないって?」
キース 「当然だろう!」
水責めに遭っていたんだぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「食ったら飲め、と蜂蜜レモンをだな…!」
スウェナ「元は自分が蒔いた種でしょ、仕方ないわよ」
シロエ 「巻き添えになった人もいませんしね」
ジョミー「単独だしさ…」
キース 「おい…!」
この扱いの差は何だ、と怒鳴ってますけど。
自業自得では?
2021/12/02 (Thu)
☆御褒美をあげれば
クリスマスが近い休日、生徒会長宅でのんびりな御一同様。
サム君が失言したんですけど、誰も責めずにスルーでして。
キース 「サムなら許せて、俺はダメだと言われても…!」
ジョミー「ホントに自覚が無いよね、キース…」
シロエ 「だからこそ、繰り返すんですよ」
ブルー 「懲りないと言うより、アレだよね…」
学習能力がゼロってこと、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「ババを引いてさ、酷い目に遭っても、何一つ…」
シロエ 「学んでいない、ということですね?」
ブルー 「そう! 犬や猫にも負けそうだよね」
マツカ 「訓練次第で、猫でもお手を覚えますしね…」
餌をあげれば覚えるそうです、と御曹司。
マツカ 「父の友人が、動画を送って来ましたよ」
シロエ 「お手をする猫のヤツですか?」
マツカ 「ええ。お手をしてから、おやつタイムです」
ジョミー「それって、キースよりも賢くない?」
ちゃんと学んでいるんだからさ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「その点、キースは覚えないよねえ…」
シロエ 「会長が言う通り、学習能力が無いわけですね」
キース 「やかましい! 俺は御褒美ゼロなんだぞ!」
覚えたところで何も貰えん、と苦々しい顔のキース君。
キース 「ただ、酷い目に遭うだけで…!」
マツカ 「御褒美があれば、覚えるんですか?」
キース 「はあ?」
マツカ 「御褒美ですよ。例えば、一ヶ月ほどですね…」
災いを呼ばずにいれば御褒美とか…、と御曹司の返し。
マツカ 「その条件なら、呼ばないんですか?」
キース 「そ、それは…」
マツカ 「出来るんだったら、用意させて頂きますよ」
豪華プレゼントでも、食事とかでも…、と御曹司。
マツカ 「宿泊券なんかも、いいかもですね」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
サム 「キースが大人しくなるわけな?」
マツカ 「そうなりますね」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と盛り上がってますけど。
御褒美で釣ると…?
2021/12/03 (Fri)
☆御褒美があるなら
クリスマスを控えた休日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
キース君の失言が災いを呼ぶ件から、話は学習能力の方へ。
シロエ 「マツカ先輩が用意する御褒美ですか…」
サム 「俺だって欲しいくらいだぜ、ソレ」
ジョミー「ぼくもだよ! 絶対、半端ないんだからさ!」
豪華さがね、とジョミー君、ヨダレが出そうな顔。
ジョミー「宿泊券なら、ホテルは当然、五つ星でさ…」
マツカ 「ええ。其処は外せないポイントですね」
シロエ 「でもって、スイートルームですか?」
マツカ 「でないと、御褒美になりませんよ」
お食事もルームサービスで…、と御曹司。
マツカ 「最高の夜景を楽しみながら、一流シェフのを」
スウェナ「凄いじゃないの! 宿泊券がそういうのなら…」
サム 「食事とか、豪華プレゼントを選んだ時もよ…」
ジョミー「素敵な筈だよ、マツカなんだから」
もう貰うしかない感じ、とジョミー君の羨ましそうな表情。
ジョミー「キースが断る筈が無いよね、この条件は!」
サム 「うんうん、万年、金欠だしよ」
シロエ 「キース先輩、やるんでしょうね?」
学習能力を試されますけど…、とシロエ君。
シロエ 「御褒美つきでもアウトだったら、終わりですよ」
ジョミー「猫にも劣るってことだよねえ…」
スウェナ「おやつを貰えるなら、お手だものねえ…」
猫以下ってことになるのよね、とスウェナちゃん、断言。
スウェナ「それとも、猫以下認定が怖くて逃げるかしら?」
シロエ 「有り得ますねえ…」
その場合はチキン認定ですけど、とシロエ君の冷たい笑み。
シロエ 「挑む前から逃げるというのは、チキンですよ」
サム 「間違いねえな」
で、やるのかよ、とサム君の視線がキース君に。
サム 「失言しなけりゃ、御褒美だけどよ…」
シロエ 「出来なかった場合は、猫以下ですよね」
ジョミー「どうするわけ?」
キース 「うう…」
少し考えさせてくれ、と唸ってますけど。
即断は無理、と?
2021/12/04 (Sat)
☆時期が悪いんです
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
失言ばかりなキース君が責められ、学習能力を問われる今。
シロエ 「チキン認定も、猫以下認定も、怖いんですね?」
キース 「そういうわけではないんだが…!」
ジョミー「怖くないなら、即決だろうと思うけど?」
マツカが御褒美を出すんだしさ、とジョミー君。
ジョミー「たった一ヶ月、失言しないで過ごせたらさ…」
サム 「すげえ御褒美が貰えるんだぜ?」
五つ星ホテルの宿泊券な、とサム君も。
サム 「しかもスイートで、食事はルームサービスだぜ」
マツカ 「ご希望でしたら、リムジンで送迎もしますけど」
スウェナ「最高じゃないの、やるしかないわよ!」
ブルー 「こんな機会は、そうそう無いと思うけどねえ?」
悩む必要は無いだろう、と生徒会長が顎に当てる手。
ブルー 「それとも、やっぱり失敗が怖くて…」
シロエ 「やると言えないチキンでしょうか?」
ブルー 「うん。失敗した場合は、猫以下ってことに…」
決まるからね、と生徒会長、キース君をチラリと。
ブルー 「学習能力が全く無くて、猫にも劣る、と」
キース 「そこまでではない!」
ブルー 「じゃあ、やるのかい?」
キース 「検討中だ!」
なにしろ、時期が悪いしな…、とキース君が顰める顔。
キース 「慎重に考えて、返事をしないと…」
ジョミー「時期って、何さ?」
シロエ 「今日は仏滅ではありませんけど」
サム 「十三日の金曜日ってこともねえよなあ?」
金曜じゃねえし、とサム君が眺める壁のカレンダー。
サム 「時期が悪いも何もねえだろ?」
シロエ 「逃げ口上に決まってますよ」
立場が非常にマズイですから、とシロエ君。
シロエ 「時間稼ぎに言ってるだけで、根拠なんかは…」
キース 「あるに決まっているだろう!」
シロエ 「どの辺にですか?」
キース 「考えてみろ、今は師走だぞ!」
十二月だ、とカレンダーを指してますけど。
それが何か…?
2021/12/05 (Sun)
☆リスクが高い時期
クリスマスを控えた師走な休日、生徒会長宅で過ごす面々。
話題はキース君の学習能力、失言しないでいられるか否か。
シロエ 「師走の何処が、時期が悪いんです?」
サム 「どっちかってえと、いい時期じゃねえかよ」
ジョミー「クリスマスがあって、冬休みもさあ…」
マツカ 「あるんですけど、お坊さんだと違うんですか?」
そう言えば修行道場の季節でしたね、とマツカ君。
マツカ 「住職の資格を取りに行っていたのが、今頃かと」
ジョミー「あー…。ぼくが一生、行きたくないヤツ…」
サム 「確か、5日からクリスマスの頃までだよな?」
でもよ…、とサム君が傾げる首。
サム 「あれは一回こっきりなんだし、二度目はねえぜ」
ブルー 「うん。正確に言えば、住職が行く修行道場も…」
あるけど、時期が違うしさ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「だから、言い訳にはならないね」
ぶるぅ 「んとんと、お寺の、お正月の準備とかは?」
ブルー 「アドス和尚も、イライザさんもいるからさ…」
ぶるぅ 「そだね、クリスマスのパーティーだって…」
キースは、ちゃんと来てるんだっけ、と、お子様も納得。
ぶるぅ 「キース、時期が悪いって、何のことなの?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ほら、サッサと答えて下さいよ!」
ぶるぅも不思議に思ってますよ、とシロエ君の厳しい瞳。
シロエ 「逃げ口上でないなら、言えますよね?」
キース 「だから、今の時期がマズイんだ!」
シロエ 「どうしてなんです?」
キース 「気付かないのか、俺が失言しなくても、だ…」
確実に、馬鹿が来るじゃないか、とキース君、グッと拳を。
キース 「しかもクリスマスで、ハイテンションで!」
一同 「「「あー…」」」
キース 「俺でなくても、もれなく失言しそうなんだが!」
シロエ 「そうかもですね…」
キース 「チキンとか、猫の問題ではない!」
今はリスクが高すぎるんだ、という叫び。
それは確かに…。
2021/12/06 (Mon)
☆チキンで猫な季節
クリスマスを控えた休日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
話題はキース君の学習能力、それが問われていたものの…。
キース 「いいか、クリスマスは、すぐそこなんだぞ!」
シロエ 「そうでした…」
ジョミー「絶対来るよね、誰かさんとか、誰かさんとか…」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくたち、誕生日だも~ん!」
ぼくも、ぶるぅも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。
ぶるぅ 「みんなで、パーティーしなくっちゃ!」
スウェナ「パーティー自体は、素敵なのにねえ…」
サム 「面子が激しく問題なのな…」
キース 「分かったか! もう、本当に…」
俺でなくてもヤバイんだからな、とキース君。
キース 「誰でも、チキンや猫以下になれる季節なんだ!」
一同 「「「あー…」」」
どっちも避けたい、と誰もがガクブル。
シロエ 「どうしてもチキンになっちゃいますよね…」
マツカ 「失言したら、猫以下ですけどね…」
ジョミー「どっちに転んでも、最悪だよねえ…」
今の時期はさ、とジョミー君も。
ジョミー「御褒美つきでも、チャレンジするのは…」
シロエ 「無謀だとしか言えませんねえ…」
キース 「チキンも猫以下も、避けたいだろうが!」
サム 「誰も否定は出来ねえよ、ソレ…」
諦めるしかねえってことな、とサム君、超特大の溜息。
サム 「いい話だと思ったけどよ…」
ジョミー「無理ゲーだしねえ…」
??? 「なになに、猫の丸焼きだって?」
美味しいわけ、とソルジャー(会話表記はAブルー)出現。
一同 「「「出たーっ!!!」」」
Aブルー「なにさ、失礼だねえ、君たちは!」
でもって、猫がなんだって、とソルジャー、興味津々。
Aブルー「今年のクリスマスは、猫を焼くって?」
シロエ 「そんな話はしてませんけど!」
Aブルー「でもさ、チキンで猫なんだろう?」
シロエ 「そうですけど…?」
Aブルー「丸焼きじゃないか!」
クリスマスの御馳走、と言ってますけど。
猫ですって…?
2021/12/07 (Tue)
☆普通は食べません
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
話題はキース君の学習能力、チキンだ、猫だと話す間に…。
Aブルー「それで、猫の丸焼きって、美味しいのかな?」
シロエ 「そんな話は、していませんから!」
Aブルー「でも、チキンだとか、猫だとか…」
どう考えてもクリスマスだよね、とソルジャー、決め付け。
Aブルー「猫って、食べたことが無いんだけれど…」
シロエ 「それが普通です!」
Aブルー「じゃあ、珍しい御馳走なんだ?」
期待しちゃおう、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「三毛がいいのかな、それとも長毛種だとか…?」
シロエ 「ですから、猫は食べませんってば!」
ぶるぅだって嫌がりますよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「ついでに、動物虐待ですし!」
Aブルー「ぼくに言われても、説得力はゼロだよね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「人体実験で殺されかけた経験、多数!」
丸焼き未遂も何回も、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「流石に、食べる気は無かっただろうけど…」
一同 「「「うっ…」」」
Aブルー「というわけでね、猫の丸焼きくらいはさ…」
可愛いものだよ、と微笑む人。
Aブルー「やっぱり、詰め物が決め手なのかな?」
シロエ 「違いますってば!」
Aブルー「うーん…。するとソースが凝ってるとか?」
鴨だとオレンジソースだよね、と興味津々。
Aブルー「猫の場合は、ベリーとかかな?」
シロエ 「そういう以前の問題ですよ!」
ぶるぅ 「そだよ、猫ちゃん、可哀想だよ!」
丸焼きなんて、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の泣きそうな顔。
ぶるぅ 「お願いだから、食べないであげて!」
Aブルー「そうなのかい?」
御馳走の話だと思ったのに、と首を傾げるソルジャー。
Aブルー「だって、チキンで猫だったしさ…」
シロエ 「キース先輩の話ですけど!」
Aブルー「えっ、キース!?」
筋張ってるんじゃないのかい、と言ってますけど。
肉質の話…?
2021/12/08 (Wed)
☆猫以下だそうです
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅で寛ぐ面々ですけど。
問題はキース君の学習能力、其処へソルジャーが乱入で…。
Aブルー「流石に想定していなかったよ、キースはさ…」
シロエ 「最初から、キース先輩の話でしたよ!」
Aブルー「チキンも猫も、そっちの関係だったのかい?」
シロエ 「その通りです!」
チキンか、それとも猫以下なのか…、とシロエ君の解説。
シロエ 「どっちなのかが、大いに問題だったんですよ!」
Aブルー「なるほどねえ…。ぼくが思うに、猫以下かと」
キース 「なんで、そうなる!」
Aブルー「筋張ってるしさ、きっと猫の方が…」
美味しいだろうと思うんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「そんなのを食べるより、チキンがいいな」
シロエ 「はあ、まあ…。それが一番でしょうね」
Aブルー「だったら、御馳走はチキンにしてくれる?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」
クリスマスと言えばチキンだもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ターキーもいいけど、定番はチキン!」
Aブルー「だよねえ、キースは遠慮したいよ」
だけど、君たち、勇気があるね、とソルジャー、感心。
Aブルー「よく食べる気になるよね、あんなの…」
キース 「あんた、失礼な言い種だな!」
シロエ 「…食べられたかったんですか、キース先輩?」
キース 「言い返したくもなるだろうが!」
食う価値も無いと言われたらな、とキース君の渋面。
キース 「チキンや猫以下も酷かったんだが、こいつも…」
Aブルー「正直に言ったまでだけどねえ…」
キース 「筋張って不味い、とハッキリとな!」
どうしてくれよう、とキース君、指をボキボキと。
キース 「勝手に出て来て、一方的に決め付けやがって!」
Aブルー「ぼくが悪いと言うのかい?」
キース 「どう考えても、そうなるだろうが!」
Aブルー「分かったよ、料理されたいんだね?」
キース 「は?」
誰もそうとは言っていないが、とキョトンですけど。
そうですか…?
2021/12/09 (Thu)
☆チキンを推す人
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
話題はキース君の学習能力、何故かソルジャーも乱入で…。
Aブルー「言ったじゃないか、評価が不満なんだ、って!」
シロエ 「ええ、言いましたね、失礼な言い種だ、と」
サム 「俺も聞いたぜ、食う価値がねえって話でよ…」
筋張って不味いと決め付けたヤツ、とサム君の証言。
サム 「つまり、不味くはねえんだろ?」
シロエ 「そうなりますよね、普通に解釈した場合」
キース 「俺は、違うと思うんだが!」
Aブルー「そうは聞こえなかったけどねえ…」
食べられたいとしか思えないよ、とソルジャー、断言。
Aブルー「でも、クリスマスの御馳走はさ…」
ジョミー「チキンがいいって、言ってなかった?」
Aブルー「その通り! 同じ丸焼きなら、チキンだってば」
猫の丸焼きは却下されたし、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「キースにしてもさ、きっと不味いし…」
キース 「それが失礼だと言っているんだ!」
Aブルー「ほら、また言ったよ、食べられたいと」
だけど、美味しくないのはねえ…、とソルジャー、溜息。
Aブルー「御馳走としては、チキンを推すよね」
キース 「まだ言うか!」
シロエ 「キース先輩、考えて発言して下さい!」
今の流れだとヤバイですよ、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「食べてくれ、としか聞こえません!」
Aブルー「ぼくには、ずっと、そう聞こえてるよ」
こうなると料理するしかないよね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「クリスマスには、キースを美味しく!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
食べるつもりか、と誰もがドン引き。
シロエ 「やめて下さい、もう絶対に、不味いですって!」
Aブルー「君もキースに怒鳴られるよ、ソレ」
シロエ 「そ、そうですけど、非常事態ですから!」
Aブルー「本人が、食べてくれってさ…」
キース 「うっ…」
そういう解釈になったのか、とキース君、真っ青。
どうなる…?
2021/12/10 (Fri)
☆犯罪はマズイです
クリスマスを控えた休日ですけど、ソルジャーまでが乱入。
話を半端に聞いていたせいで、キース君の話題を曲解で…。
Aブルー「今年のクリスマスのメインは、キースの料理!」
キース 「殺すつもりか!」
Aブルー「自分で何度も言っているよね、食べろって」
シロエ 「それは分かりますけど、でもですね…!」
犯罪になってしまいますから、と止めに入ったシロエ君。
シロエ 「サイオンで隠蔽出来そうですけど、マズイです」
サム 「そうだぜ、食うには殺すしかねえし…」
ジョミー「バレなくっても、なんか後味、悪いしさ…」
Aブルー「あのねえ…。君たちもキースに怒鳴られるよ?」
不味い上に後味が悪いだなんて…、とソルジャーの注意が。
Aブルー「後を引く不味さは、どうかと思うね」
ジョミー「そういう意味で、言ってないから!」
Aブルー「そうなのかい?」
シロエ 「明らかに違うと思いますね」
ジョミー先輩の発言は…、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩にだって、分かる筈です」
キース 「もちろんだ!」
こいつらの場合は善意だからな、とキース君。
キース 「俺を食おうとは思っていないし、殺す気も…」
Aブルー「ぼくも、全く無いんだけどね?」
殺意なんて、とソルジャー、皆をグルリと。
Aブルー「確かに最初は、丸焼きかと思ったんだけど…」
シロエ 「今も同じじゃないですか!」
調理方法が変わるだけでしょう、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「クリスマスのメインの料理ですしね!」
Aブルー「君たちは、誤解してるってば!」
シロエ 「あなただって、誤解の塊でしょう!」
猫の丸焼きと言いましたっけ、とシロエ君。
シロエ 「もう思いっ切り、勘違いで!」
Aブルー「その言葉、そっくり君に返すよ」
明らかに誤解しているからね、とソルジャーの反論。
Aブルー「キースの料理と言っただけでさ…」
シロエ 「犯罪ですから!」
殺す気でしょう、と怒鳴り返してますけど。
さて…?
2021/12/11 (Sat)
☆クリスマスの肴に
クリスマスを控えた休日、ソルジャーまで来た生徒会長宅。
話題だったキース君の学習能力、違う方へとズレまくりで。
Aブルー「殺すとは言っていないんだけど?」
シロエ 「料理するには、そうなるでしょうが!」
でないと暴れますからね、とシロエ君。
シロエ 「一服盛るなら、話は別でしょうけれど!」
Aブルー「まあ、落ち着いて、よく聞きたまえ」
料理すると言っただけなんだから、とソルジャーの言。
Aブルー「今年のクリスマスは、キースを肴にしようかと」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ほら、クリスマスと言えば、サンタクロース!」
誰でも一発で結び付くよね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「だけどパーティーには、サンタはいないし…」
ぶるぅ 「サンタさんは、夜に来るんだもん!」
いるわけないよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「昼の間は、プレゼントを配る準備で大忙し!」
Aブルー「そうなんだよねえ、本物のサンタクロースはね」
でも…、とソルジャーが指差す窓。
Aブルー「街にはサンタが溢れてるよね、あちこちに!」
ジョミー「あー…。チラシを配ったりしてるね、確かに」
スウェナ「この時期は、ある意味、名物だわね」
サンタの衣装を見ない日は無いかも、とスウェナちゃん。
スウェナ「それに、幼稚園とかだとクリスマスの日に…」
サム 「サンタが来るのも、珍しくねえよな」
Aブルー「其処なんだよね、大人のパーティーでもさ…」
サンタクロースは人気なんだろう、とソルジャーの指摘。
Aブルー「プレゼントを配って回るってヤツ!」
マツカ 「確かに、よく聞く話ですよね」
専用の人を雇うケースもあります、と大きく頷く御曹司。
マツカ 「ホテルなんかだと、ロビーに常駐ですよ」
Aブルー「そういうの、いいと思わないかい?」
シロエ 「まあ、素敵ではありますね」
Aブルー「だから、キースを!」
是非とも料理したいんだよ、と言ってますけど。
料理って…?
2021/12/12 (Sun)
☆指名された人
クリスマスを控えた休日ですけど、ソルジャーまでが登場。
話題だったキース君の学習能力、既に置き去りの方向で…。
シロエ 「いったい、何をするつもりなんです!」
Aブルー「察しが悪いね、クリスマスの肴と言った筈だよ」
でもってクリスマスにはサンタクロース、と目がマジな人。
Aブルー「ズバリ、キースをサンタクロースに!」
一同 「「「ええっ!?」」」
職業はお坊さんなのでは…、と誰もが愕然。
シロエ 「あ、あのぅ…。キース先輩は、お坊さんで…」
マツカ 「サンタクロースとは、真逆な人ですよ?」
Aブルー「だからこそ、料理するんだってば!」
キースは今日から逆ダイエット! と、ソルジャーの笑み。
Aブルー「クリスマスまでに、プラス百キロは欲しいね!」
シロエ 「ま、まさか、太れと言うんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、サンタは太っているもので!」
キースの体型では興醒めだよね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「しっかり食べて、しっかり太る!」
キース 「あんた、本気か!?」
Aブルー「本気だってば、頑張って太りまくること!」
クリスマスを楽しみにしているよ、と極上の笑顔。
Aブルー「みんなも、しっかり応援してよね!」
シロエ 「太らなかったら、どうなるんです?」
Aブルー「お仕置きするしかないよね、うん」
なんたって肴なんだから…、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「そっちのメニューも、考えておくよ」
キース 「またなのか…!」
また殺される、とキース君、ガクブル。
キース 「太れなかったら、処刑なんだな?」
Aブルー「早い話が、そういうことだね」
頑張りたまえ、とソルジャー、キース君の肩をポンと。
Aブルー「クリスマスは、君の頑張り次第で!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「じゃあ、楽しみにしているから!」
キース 「おい…!」
Aブルー「またねーっ!」
パーティーで会おう、と消えましたけれど。
逆ダイエット…?
2021/12/13 (Mon)
☆また詰んだ人
クリスマスを控えた休日、学習能力が問題だったキース君。
其処へソルジャーが乱入して来て、注文を投げてお帰りに。
シロエ 「パーティーで会おう、って言いましたけど…」
マツカ 「クリスマスまでに、プラス百キロですか…」
いけるんでしょうか、とマツカ君の視線がキース君に。
マツカ 「一日に3キロ太っても、無理な勘定ですよ」
ジョミー「だよねえ、キース、どうするつもり?」
キース 「そ、それは…」
サム 「また人生が詰んでるぜ、こいつ」
マジで学習能力ねえよな、とサム君の呆れ果てた顔。
サム 「もう、猫以下でいいんでねえの?」
ブルー 「ぼくも、そういう気がして来たよ」
でも、今回もキース限定、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「クリスマスまでに百キロ太るか、処刑かはさ…」
ジョミー「キース限定イベだよねえ…」
スウェナ「私たちは、あくまで傍観者だわね」
パーティーの肴でいいじゃないの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「無事に太っても、サンタクロースの役なんだし」
シロエ 「そうですね! キース先輩、頑張って下さい!」
サム 「応援してるぜ、逆ダイエット!」
まずは食えよな、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「今日から、食って、食いまくってよ…」
ジョミー「サンタの体型に近付けないとね!」
マツカ 「でも、プラス百キロは無茶すぎですよ」
シロエ 「それっぽく見えれば、許されると思いますね」
実際は百キロ未満でも、とシロエ君。
シロエ 「太って、お腹が出ていればですね…」
ジョミー「見た目はサンタになるもんねえ…」
ブルー 「うん。フライドチキンの店の人形だってさ…」
サンタの衣装でサンタになるし、と生徒会長も賛同。
ブルー 「あの人形は、力士クラスじゃないよ」
サム 「キースでも目指せそうだよなあ…」
ジョミー「目標はアレで!」
シロエ 「太るべきですね」
キース 「おい…!」
無茶言いやがって、とキース君、顔面蒼白。
太れと…?
2021/12/14 (Tue)
☆太っても痩せます
クリスマスを控えた休日、ソルジャーがキース君に注文を。
サンタになれるようプラス百キロ、出来なければ処刑で…。
ジョミー「無茶って言うけど、百キロじゃなくてさ…」
シロエ 「フライドチキンの店の人形が目標ですよ?」
看板代わりのオジサンですね、とシロエ君。
シロエ 「あのくらいなら、いけるでしょう?」
サム 「無理なく太れる範囲でねえの?」
マツカ 「健康的に出来るかどうかは、疑問ですけど…」
日が無さすぎます、とマツカ君、心配そうな顔。
マツカ 「お腹だけが出て来るとか、そんなのでは…?」
シロエ 「サンタクロースは、そういう体型ですよ?」
スウェナ「顔まで太らなくてもいいと思うのよねえ…」
要はサンタっぽければオッケー、とスウェナちゃんも。
スウェナ「太った分は、クリスマスの後にダイエットよ!」
ジョミー「パーティーの御馳走で、また太るけどね…」
シロエ 「大丈夫ですよ、お正月の準備もありますし!」
お坊さんは忙しい季節ですから、とシロエ君の笑み。
シロエ 「大掃除とかを一人でやったら、消耗しますよ」
サム 「間違いねえな、業者さんとかがやる分もよ…」
一人でやれば激痩せするぜ、とサム君も賛成。
サム 「年明けにはスッキリ痩せるよな、うん」
シロエ 「安心して太って下さいね!」
キース 「お前ら、他人事だと思いやがって!」
ブルー 「どう考えても、他人事だしねえ…」
君限定のイベントなんだよ、と生徒会長の念押しが。
ブルー 「サンタの役目をこなすのも良し、処刑も良し!」
シロエ 「ぼくたちは、傍観者に過ぎませんから」
マツカ 「人間ドックを御用意しましょうか?」
太って痩せた後のフォローに、と御曹司。
マツカ 「診断を受ければ、安心でしょうし…」
ブルー 「何かあったら治療も出来るし、完璧だよね」
シロエ 「さあ、太りましょう!」
キース 「馬鹿野郎!」
服のサイズはどうするんだ、と叫んでますけど。
制服とか…?
2021/12/15 (Wed)
さて、師走。クリスマスシーズン到来でして、街も賑やか。
けれど休日は生徒会長宅、そういうシャン学メンバーで…。
ジョミー「いい季節だよね、寒いのがちょっとアレだけど」
シロエ 「中に入れば暖かいですし、天国ですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 寒い季節は、ホットドリンク!」
お菓子も温かいのが一番、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「でもって、温まったら、アイスとかなの!」
スウェナ「それで、焼き立てアップルパイにアイスね!」
ぶるぅ 「そだよ、他にも色々あるけど…」
リンゴが美味しい季節だもんね、とニコニコ笑顔。
ぶるぅ 「今日は定番で決めてみたの!」
サム 「んじゃ、昼飯も鍋コースかよ?」
ジョミー「それって、なんだか不満そうじゃない?」
シロエ 「ですよね、マンネリを指摘したような…」
その言い方はマズイですよ、とシロエ君も。
シロエ 「もっと謙虚な姿勢でですね…」
サム 「そうじゃなくてよ、聞いただけでよ…」
スウェナ「言い方ってヤツを考えなさいよ!」
ジョミー「だよね、言葉には気を付けないとさ…」
口は禍の元なんだから、とジョミー君、キース君に視線を。
ジョミー「誰かさんと一緒にされたいわけ?」
サム 「うわ、そのコースは勘弁だぜ!」
ごめんな、とサム君、慌てて土下座。
サム 「別によ、鍋が不満じゃなくてよ…」
ぶるぅ 「分かってるから、気にしないでね!」
お鍋と言っても種類は沢山! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「トムヤムクンとか、チーズフォンデュも…」
ジョミー「鍋だよねえ…」
ぶるぅ 「そうなの、だから問題ないも~ん!」
気にしない! とピョンピョン跳ねて御機嫌。
ぶるぅ 「お昼、ホントにお鍋だしね!」
一同 「「「やったーっ!」」」
キース 「おい、お前たち…」
シロエ 「どうかしましたか?」
キース 「なんで、サムなら許されるんだ!」
俺ならボコボコにされる所を、と言ってますけど。
そうですか…?
2021/12/01 (Wed)
☆巻き添えにする人
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
お昼御飯は鍋だそうですけど、その件でサム君が失言で…。
ぶるぅ 「んとんと、サムだから許すんじゃなくて…」
シロエ 「単なる失言というヤツですしね」
ジョミー「そうだよ、目くじら立てなくっても…」
謝ったんだし、それでいいよね、とジョミー君たち。
ジョミー「誰だって、失敗する時はあるし…」
スウェナ「失言だって、仕方ないわよね」
キース 「俺には、そうとは思えないんだが…!」
毎回、ババを引いている気が…、とキース君の主張。
キース 「挙句の果てに疫病仏とか、そんな名前まで…!」
シロエ 「あー…。でもですね、キース先輩の場合は…」
ジョミー「文字通り、招き寄せてるもんねえ…」
災いの元で、災いをね、とジョミー君、ズバッと。
ジョミー「自覚症状は無いかもだけど、間違いないよ」
サム 「うんうん、俺とは次元が違うぜ」
スウェナ「余計な人まで呼び込むものねえ…」
そして地獄に落っこちるのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「一人で落ちてくれればいいけど、大抵は…」
シロエ 「巻き添え事故がありますからねえ…」
疫病仏も無理は無いですよ、とシロエ君、断言。
シロエ 「幸い、先月は回避出来ましたけど」
ジョミー「楽しかったよね、紅葉狩り!」
サム 「美味い料理と、最高の紅葉見物な!」
キース 「俺にとっては、違ったんだが…!」
拷問だった、とキース君が顰める顔。
キース 「確かに、飯は美味かったのに…」
ジョミー「何処に食べたか、分からないって?」
キース 「当然だろう!」
水責めに遭っていたんだぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「食ったら飲め、と蜂蜜レモンをだな…!」
スウェナ「元は自分が蒔いた種でしょ、仕方ないわよ」
シロエ 「巻き添えになった人もいませんしね」
ジョミー「単独だしさ…」
キース 「おい…!」
この扱いの差は何だ、と怒鳴ってますけど。
自業自得では?
2021/12/02 (Thu)
☆御褒美をあげれば
クリスマスが近い休日、生徒会長宅でのんびりな御一同様。
サム君が失言したんですけど、誰も責めずにスルーでして。
キース 「サムなら許せて、俺はダメだと言われても…!」
ジョミー「ホントに自覚が無いよね、キース…」
シロエ 「だからこそ、繰り返すんですよ」
ブルー 「懲りないと言うより、アレだよね…」
学習能力がゼロってこと、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「ババを引いてさ、酷い目に遭っても、何一つ…」
シロエ 「学んでいない、ということですね?」
ブルー 「そう! 犬や猫にも負けそうだよね」
マツカ 「訓練次第で、猫でもお手を覚えますしね…」
餌をあげれば覚えるそうです、と御曹司。
マツカ 「父の友人が、動画を送って来ましたよ」
シロエ 「お手をする猫のヤツですか?」
マツカ 「ええ。お手をしてから、おやつタイムです」
ジョミー「それって、キースよりも賢くない?」
ちゃんと学んでいるんだからさ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「その点、キースは覚えないよねえ…」
シロエ 「会長が言う通り、学習能力が無いわけですね」
キース 「やかましい! 俺は御褒美ゼロなんだぞ!」
覚えたところで何も貰えん、と苦々しい顔のキース君。
キース 「ただ、酷い目に遭うだけで…!」
マツカ 「御褒美があれば、覚えるんですか?」
キース 「はあ?」
マツカ 「御褒美ですよ。例えば、一ヶ月ほどですね…」
災いを呼ばずにいれば御褒美とか…、と御曹司の返し。
マツカ 「その条件なら、呼ばないんですか?」
キース 「そ、それは…」
マツカ 「出来るんだったら、用意させて頂きますよ」
豪華プレゼントでも、食事とかでも…、と御曹司。
マツカ 「宿泊券なんかも、いいかもですね」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
サム 「キースが大人しくなるわけな?」
マツカ 「そうなりますね」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と盛り上がってますけど。
御褒美で釣ると…?
2021/12/03 (Fri)
☆御褒美があるなら
クリスマスを控えた休日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
キース君の失言が災いを呼ぶ件から、話は学習能力の方へ。
シロエ 「マツカ先輩が用意する御褒美ですか…」
サム 「俺だって欲しいくらいだぜ、ソレ」
ジョミー「ぼくもだよ! 絶対、半端ないんだからさ!」
豪華さがね、とジョミー君、ヨダレが出そうな顔。
ジョミー「宿泊券なら、ホテルは当然、五つ星でさ…」
マツカ 「ええ。其処は外せないポイントですね」
シロエ 「でもって、スイートルームですか?」
マツカ 「でないと、御褒美になりませんよ」
お食事もルームサービスで…、と御曹司。
マツカ 「最高の夜景を楽しみながら、一流シェフのを」
スウェナ「凄いじゃないの! 宿泊券がそういうのなら…」
サム 「食事とか、豪華プレゼントを選んだ時もよ…」
ジョミー「素敵な筈だよ、マツカなんだから」
もう貰うしかない感じ、とジョミー君の羨ましそうな表情。
ジョミー「キースが断る筈が無いよね、この条件は!」
サム 「うんうん、万年、金欠だしよ」
シロエ 「キース先輩、やるんでしょうね?」
学習能力を試されますけど…、とシロエ君。
シロエ 「御褒美つきでもアウトだったら、終わりですよ」
ジョミー「猫にも劣るってことだよねえ…」
スウェナ「おやつを貰えるなら、お手だものねえ…」
猫以下ってことになるのよね、とスウェナちゃん、断言。
スウェナ「それとも、猫以下認定が怖くて逃げるかしら?」
シロエ 「有り得ますねえ…」
その場合はチキン認定ですけど、とシロエ君の冷たい笑み。
シロエ 「挑む前から逃げるというのは、チキンですよ」
サム 「間違いねえな」
で、やるのかよ、とサム君の視線がキース君に。
サム 「失言しなけりゃ、御褒美だけどよ…」
シロエ 「出来なかった場合は、猫以下ですよね」
ジョミー「どうするわけ?」
キース 「うう…」
少し考えさせてくれ、と唸ってますけど。
即断は無理、と?
2021/12/04 (Sat)
☆時期が悪いんです
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
失言ばかりなキース君が責められ、学習能力を問われる今。
シロエ 「チキン認定も、猫以下認定も、怖いんですね?」
キース 「そういうわけではないんだが…!」
ジョミー「怖くないなら、即決だろうと思うけど?」
マツカが御褒美を出すんだしさ、とジョミー君。
ジョミー「たった一ヶ月、失言しないで過ごせたらさ…」
サム 「すげえ御褒美が貰えるんだぜ?」
五つ星ホテルの宿泊券な、とサム君も。
サム 「しかもスイートで、食事はルームサービスだぜ」
マツカ 「ご希望でしたら、リムジンで送迎もしますけど」
スウェナ「最高じゃないの、やるしかないわよ!」
ブルー 「こんな機会は、そうそう無いと思うけどねえ?」
悩む必要は無いだろう、と生徒会長が顎に当てる手。
ブルー 「それとも、やっぱり失敗が怖くて…」
シロエ 「やると言えないチキンでしょうか?」
ブルー 「うん。失敗した場合は、猫以下ってことに…」
決まるからね、と生徒会長、キース君をチラリと。
ブルー 「学習能力が全く無くて、猫にも劣る、と」
キース 「そこまでではない!」
ブルー 「じゃあ、やるのかい?」
キース 「検討中だ!」
なにしろ、時期が悪いしな…、とキース君が顰める顔。
キース 「慎重に考えて、返事をしないと…」
ジョミー「時期って、何さ?」
シロエ 「今日は仏滅ではありませんけど」
サム 「十三日の金曜日ってこともねえよなあ?」
金曜じゃねえし、とサム君が眺める壁のカレンダー。
サム 「時期が悪いも何もねえだろ?」
シロエ 「逃げ口上に決まってますよ」
立場が非常にマズイですから、とシロエ君。
シロエ 「時間稼ぎに言ってるだけで、根拠なんかは…」
キース 「あるに決まっているだろう!」
シロエ 「どの辺にですか?」
キース 「考えてみろ、今は師走だぞ!」
十二月だ、とカレンダーを指してますけど。
それが何か…?
2021/12/05 (Sun)
☆リスクが高い時期
クリスマスを控えた師走な休日、生徒会長宅で過ごす面々。
話題はキース君の学習能力、失言しないでいられるか否か。
シロエ 「師走の何処が、時期が悪いんです?」
サム 「どっちかってえと、いい時期じゃねえかよ」
ジョミー「クリスマスがあって、冬休みもさあ…」
マツカ 「あるんですけど、お坊さんだと違うんですか?」
そう言えば修行道場の季節でしたね、とマツカ君。
マツカ 「住職の資格を取りに行っていたのが、今頃かと」
ジョミー「あー…。ぼくが一生、行きたくないヤツ…」
サム 「確か、5日からクリスマスの頃までだよな?」
でもよ…、とサム君が傾げる首。
サム 「あれは一回こっきりなんだし、二度目はねえぜ」
ブルー 「うん。正確に言えば、住職が行く修行道場も…」
あるけど、時期が違うしさ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「だから、言い訳にはならないね」
ぶるぅ 「んとんと、お寺の、お正月の準備とかは?」
ブルー 「アドス和尚も、イライザさんもいるからさ…」
ぶるぅ 「そだね、クリスマスのパーティーだって…」
キースは、ちゃんと来てるんだっけ、と、お子様も納得。
ぶるぅ 「キース、時期が悪いって、何のことなの?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「ほら、サッサと答えて下さいよ!」
ぶるぅも不思議に思ってますよ、とシロエ君の厳しい瞳。
シロエ 「逃げ口上でないなら、言えますよね?」
キース 「だから、今の時期がマズイんだ!」
シロエ 「どうしてなんです?」
キース 「気付かないのか、俺が失言しなくても、だ…」
確実に、馬鹿が来るじゃないか、とキース君、グッと拳を。
キース 「しかもクリスマスで、ハイテンションで!」
一同 「「「あー…」」」
キース 「俺でなくても、もれなく失言しそうなんだが!」
シロエ 「そうかもですね…」
キース 「チキンとか、猫の問題ではない!」
今はリスクが高すぎるんだ、という叫び。
それは確かに…。
2021/12/06 (Mon)
☆チキンで猫な季節
クリスマスを控えた休日ですけど、生徒会長宅に集う面々。
話題はキース君の学習能力、それが問われていたものの…。
キース 「いいか、クリスマスは、すぐそこなんだぞ!」
シロエ 「そうでした…」
ジョミー「絶対来るよね、誰かさんとか、誰かさんとか…」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくたち、誕生日だも~ん!」
ぼくも、ぶるぅも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の笑顔。
ぶるぅ 「みんなで、パーティーしなくっちゃ!」
スウェナ「パーティー自体は、素敵なのにねえ…」
サム 「面子が激しく問題なのな…」
キース 「分かったか! もう、本当に…」
俺でなくてもヤバイんだからな、とキース君。
キース 「誰でも、チキンや猫以下になれる季節なんだ!」
一同 「「「あー…」」」
どっちも避けたい、と誰もがガクブル。
シロエ 「どうしてもチキンになっちゃいますよね…」
マツカ 「失言したら、猫以下ですけどね…」
ジョミー「どっちに転んでも、最悪だよねえ…」
今の時期はさ、とジョミー君も。
ジョミー「御褒美つきでも、チャレンジするのは…」
シロエ 「無謀だとしか言えませんねえ…」
キース 「チキンも猫以下も、避けたいだろうが!」
サム 「誰も否定は出来ねえよ、ソレ…」
諦めるしかねえってことな、とサム君、超特大の溜息。
サム 「いい話だと思ったけどよ…」
ジョミー「無理ゲーだしねえ…」
??? 「なになに、猫の丸焼きだって?」
美味しいわけ、とソルジャー(会話表記はAブルー)出現。
一同 「「「出たーっ!!!」」」
Aブルー「なにさ、失礼だねえ、君たちは!」
でもって、猫がなんだって、とソルジャー、興味津々。
Aブルー「今年のクリスマスは、猫を焼くって?」
シロエ 「そんな話はしてませんけど!」
Aブルー「でもさ、チキンで猫なんだろう?」
シロエ 「そうですけど…?」
Aブルー「丸焼きじゃないか!」
クリスマスの御馳走、と言ってますけど。
猫ですって…?
2021/12/07 (Tue)
☆普通は食べません
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
話題はキース君の学習能力、チキンだ、猫だと話す間に…。
Aブルー「それで、猫の丸焼きって、美味しいのかな?」
シロエ 「そんな話は、していませんから!」
Aブルー「でも、チキンだとか、猫だとか…」
どう考えてもクリスマスだよね、とソルジャー、決め付け。
Aブルー「猫って、食べたことが無いんだけれど…」
シロエ 「それが普通です!」
Aブルー「じゃあ、珍しい御馳走なんだ?」
期待しちゃおう、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「三毛がいいのかな、それとも長毛種だとか…?」
シロエ 「ですから、猫は食べませんってば!」
ぶるぅだって嫌がりますよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「ついでに、動物虐待ですし!」
Aブルー「ぼくに言われても、説得力はゼロだよね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「人体実験で殺されかけた経験、多数!」
丸焼き未遂も何回も、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「流石に、食べる気は無かっただろうけど…」
一同 「「「うっ…」」」
Aブルー「というわけでね、猫の丸焼きくらいはさ…」
可愛いものだよ、と微笑む人。
Aブルー「やっぱり、詰め物が決め手なのかな?」
シロエ 「違いますってば!」
Aブルー「うーん…。するとソースが凝ってるとか?」
鴨だとオレンジソースだよね、と興味津々。
Aブルー「猫の場合は、ベリーとかかな?」
シロエ 「そういう以前の問題ですよ!」
ぶるぅ 「そだよ、猫ちゃん、可哀想だよ!」
丸焼きなんて、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の泣きそうな顔。
ぶるぅ 「お願いだから、食べないであげて!」
Aブルー「そうなのかい?」
御馳走の話だと思ったのに、と首を傾げるソルジャー。
Aブルー「だって、チキンで猫だったしさ…」
シロエ 「キース先輩の話ですけど!」
Aブルー「えっ、キース!?」
筋張ってるんじゃないのかい、と言ってますけど。
肉質の話…?
2021/12/08 (Wed)
☆猫以下だそうです
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅で寛ぐ面々ですけど。
問題はキース君の学習能力、其処へソルジャーが乱入で…。
Aブルー「流石に想定していなかったよ、キースはさ…」
シロエ 「最初から、キース先輩の話でしたよ!」
Aブルー「チキンも猫も、そっちの関係だったのかい?」
シロエ 「その通りです!」
チキンか、それとも猫以下なのか…、とシロエ君の解説。
シロエ 「どっちなのかが、大いに問題だったんですよ!」
Aブルー「なるほどねえ…。ぼくが思うに、猫以下かと」
キース 「なんで、そうなる!」
Aブルー「筋張ってるしさ、きっと猫の方が…」
美味しいだろうと思うんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「そんなのを食べるより、チキンがいいな」
シロエ 「はあ、まあ…。それが一番でしょうね」
Aブルー「だったら、御馳走はチキンにしてくれる?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」
クリスマスと言えばチキンだもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ターキーもいいけど、定番はチキン!」
Aブルー「だよねえ、キースは遠慮したいよ」
だけど、君たち、勇気があるね、とソルジャー、感心。
Aブルー「よく食べる気になるよね、あんなの…」
キース 「あんた、失礼な言い種だな!」
シロエ 「…食べられたかったんですか、キース先輩?」
キース 「言い返したくもなるだろうが!」
食う価値も無いと言われたらな、とキース君の渋面。
キース 「チキンや猫以下も酷かったんだが、こいつも…」
Aブルー「正直に言ったまでだけどねえ…」
キース 「筋張って不味い、とハッキリとな!」
どうしてくれよう、とキース君、指をボキボキと。
キース 「勝手に出て来て、一方的に決め付けやがって!」
Aブルー「ぼくが悪いと言うのかい?」
キース 「どう考えても、そうなるだろうが!」
Aブルー「分かったよ、料理されたいんだね?」
キース 「は?」
誰もそうとは言っていないが、とキョトンですけど。
そうですか…?
2021/12/09 (Thu)
☆チキンを推す人
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
話題はキース君の学習能力、何故かソルジャーも乱入で…。
Aブルー「言ったじゃないか、評価が不満なんだ、って!」
シロエ 「ええ、言いましたね、失礼な言い種だ、と」
サム 「俺も聞いたぜ、食う価値がねえって話でよ…」
筋張って不味いと決め付けたヤツ、とサム君の証言。
サム 「つまり、不味くはねえんだろ?」
シロエ 「そうなりますよね、普通に解釈した場合」
キース 「俺は、違うと思うんだが!」
Aブルー「そうは聞こえなかったけどねえ…」
食べられたいとしか思えないよ、とソルジャー、断言。
Aブルー「でも、クリスマスの御馳走はさ…」
ジョミー「チキンがいいって、言ってなかった?」
Aブルー「その通り! 同じ丸焼きなら、チキンだってば」
猫の丸焼きは却下されたし、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「キースにしてもさ、きっと不味いし…」
キース 「それが失礼だと言っているんだ!」
Aブルー「ほら、また言ったよ、食べられたいと」
だけど、美味しくないのはねえ…、とソルジャー、溜息。
Aブルー「御馳走としては、チキンを推すよね」
キース 「まだ言うか!」
シロエ 「キース先輩、考えて発言して下さい!」
今の流れだとヤバイですよ、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「食べてくれ、としか聞こえません!」
Aブルー「ぼくには、ずっと、そう聞こえてるよ」
こうなると料理するしかないよね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「クリスマスには、キースを美味しく!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
食べるつもりか、と誰もがドン引き。
シロエ 「やめて下さい、もう絶対に、不味いですって!」
Aブルー「君もキースに怒鳴られるよ、ソレ」
シロエ 「そ、そうですけど、非常事態ですから!」
Aブルー「本人が、食べてくれってさ…」
キース 「うっ…」
そういう解釈になったのか、とキース君、真っ青。
どうなる…?
2021/12/10 (Fri)
☆犯罪はマズイです
クリスマスを控えた休日ですけど、ソルジャーまでが乱入。
話を半端に聞いていたせいで、キース君の話題を曲解で…。
Aブルー「今年のクリスマスのメインは、キースの料理!」
キース 「殺すつもりか!」
Aブルー「自分で何度も言っているよね、食べろって」
シロエ 「それは分かりますけど、でもですね…!」
犯罪になってしまいますから、と止めに入ったシロエ君。
シロエ 「サイオンで隠蔽出来そうですけど、マズイです」
サム 「そうだぜ、食うには殺すしかねえし…」
ジョミー「バレなくっても、なんか後味、悪いしさ…」
Aブルー「あのねえ…。君たちもキースに怒鳴られるよ?」
不味い上に後味が悪いだなんて…、とソルジャーの注意が。
Aブルー「後を引く不味さは、どうかと思うね」
ジョミー「そういう意味で、言ってないから!」
Aブルー「そうなのかい?」
シロエ 「明らかに違うと思いますね」
ジョミー先輩の発言は…、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩にだって、分かる筈です」
キース 「もちろんだ!」
こいつらの場合は善意だからな、とキース君。
キース 「俺を食おうとは思っていないし、殺す気も…」
Aブルー「ぼくも、全く無いんだけどね?」
殺意なんて、とソルジャー、皆をグルリと。
Aブルー「確かに最初は、丸焼きかと思ったんだけど…」
シロエ 「今も同じじゃないですか!」
調理方法が変わるだけでしょう、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「クリスマスのメインの料理ですしね!」
Aブルー「君たちは、誤解してるってば!」
シロエ 「あなただって、誤解の塊でしょう!」
猫の丸焼きと言いましたっけ、とシロエ君。
シロエ 「もう思いっ切り、勘違いで!」
Aブルー「その言葉、そっくり君に返すよ」
明らかに誤解しているからね、とソルジャーの反論。
Aブルー「キースの料理と言っただけでさ…」
シロエ 「犯罪ですから!」
殺す気でしょう、と怒鳴り返してますけど。
さて…?
2021/12/11 (Sat)
☆クリスマスの肴に
クリスマスを控えた休日、ソルジャーまで来た生徒会長宅。
話題だったキース君の学習能力、違う方へとズレまくりで。
Aブルー「殺すとは言っていないんだけど?」
シロエ 「料理するには、そうなるでしょうが!」
でないと暴れますからね、とシロエ君。
シロエ 「一服盛るなら、話は別でしょうけれど!」
Aブルー「まあ、落ち着いて、よく聞きたまえ」
料理すると言っただけなんだから、とソルジャーの言。
Aブルー「今年のクリスマスは、キースを肴にしようかと」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ほら、クリスマスと言えば、サンタクロース!」
誰でも一発で結び付くよね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「だけどパーティーには、サンタはいないし…」
ぶるぅ 「サンタさんは、夜に来るんだもん!」
いるわけないよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「昼の間は、プレゼントを配る準備で大忙し!」
Aブルー「そうなんだよねえ、本物のサンタクロースはね」
でも…、とソルジャーが指差す窓。
Aブルー「街にはサンタが溢れてるよね、あちこちに!」
ジョミー「あー…。チラシを配ったりしてるね、確かに」
スウェナ「この時期は、ある意味、名物だわね」
サンタの衣装を見ない日は無いかも、とスウェナちゃん。
スウェナ「それに、幼稚園とかだとクリスマスの日に…」
サム 「サンタが来るのも、珍しくねえよな」
Aブルー「其処なんだよね、大人のパーティーでもさ…」
サンタクロースは人気なんだろう、とソルジャーの指摘。
Aブルー「プレゼントを配って回るってヤツ!」
マツカ 「確かに、よく聞く話ですよね」
専用の人を雇うケースもあります、と大きく頷く御曹司。
マツカ 「ホテルなんかだと、ロビーに常駐ですよ」
Aブルー「そういうの、いいと思わないかい?」
シロエ 「まあ、素敵ではありますね」
Aブルー「だから、キースを!」
是非とも料理したいんだよ、と言ってますけど。
料理って…?
2021/12/12 (Sun)
☆指名された人
クリスマスを控えた休日ですけど、ソルジャーまでが登場。
話題だったキース君の学習能力、既に置き去りの方向で…。
シロエ 「いったい、何をするつもりなんです!」
Aブルー「察しが悪いね、クリスマスの肴と言った筈だよ」
でもってクリスマスにはサンタクロース、と目がマジな人。
Aブルー「ズバリ、キースをサンタクロースに!」
一同 「「「ええっ!?」」」
職業はお坊さんなのでは…、と誰もが愕然。
シロエ 「あ、あのぅ…。キース先輩は、お坊さんで…」
マツカ 「サンタクロースとは、真逆な人ですよ?」
Aブルー「だからこそ、料理するんだってば!」
キースは今日から逆ダイエット! と、ソルジャーの笑み。
Aブルー「クリスマスまでに、プラス百キロは欲しいね!」
シロエ 「ま、まさか、太れと言うんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、サンタは太っているもので!」
キースの体型では興醒めだよね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「しっかり食べて、しっかり太る!」
キース 「あんた、本気か!?」
Aブルー「本気だってば、頑張って太りまくること!」
クリスマスを楽しみにしているよ、と極上の笑顔。
Aブルー「みんなも、しっかり応援してよね!」
シロエ 「太らなかったら、どうなるんです?」
Aブルー「お仕置きするしかないよね、うん」
なんたって肴なんだから…、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「そっちのメニューも、考えておくよ」
キース 「またなのか…!」
また殺される、とキース君、ガクブル。
キース 「太れなかったら、処刑なんだな?」
Aブルー「早い話が、そういうことだね」
頑張りたまえ、とソルジャー、キース君の肩をポンと。
Aブルー「クリスマスは、君の頑張り次第で!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「じゃあ、楽しみにしているから!」
キース 「おい…!」
Aブルー「またねーっ!」
パーティーで会おう、と消えましたけれど。
逆ダイエット…?
2021/12/13 (Mon)
☆また詰んだ人
クリスマスを控えた休日、学習能力が問題だったキース君。
其処へソルジャーが乱入して来て、注文を投げてお帰りに。
シロエ 「パーティーで会おう、って言いましたけど…」
マツカ 「クリスマスまでに、プラス百キロですか…」
いけるんでしょうか、とマツカ君の視線がキース君に。
マツカ 「一日に3キロ太っても、無理な勘定ですよ」
ジョミー「だよねえ、キース、どうするつもり?」
キース 「そ、それは…」
サム 「また人生が詰んでるぜ、こいつ」
マジで学習能力ねえよな、とサム君の呆れ果てた顔。
サム 「もう、猫以下でいいんでねえの?」
ブルー 「ぼくも、そういう気がして来たよ」
でも、今回もキース限定、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「クリスマスまでに百キロ太るか、処刑かはさ…」
ジョミー「キース限定イベだよねえ…」
スウェナ「私たちは、あくまで傍観者だわね」
パーティーの肴でいいじゃないの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「無事に太っても、サンタクロースの役なんだし」
シロエ 「そうですね! キース先輩、頑張って下さい!」
サム 「応援してるぜ、逆ダイエット!」
まずは食えよな、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「今日から、食って、食いまくってよ…」
ジョミー「サンタの体型に近付けないとね!」
マツカ 「でも、プラス百キロは無茶すぎですよ」
シロエ 「それっぽく見えれば、許されると思いますね」
実際は百キロ未満でも、とシロエ君。
シロエ 「太って、お腹が出ていればですね…」
ジョミー「見た目はサンタになるもんねえ…」
ブルー 「うん。フライドチキンの店の人形だってさ…」
サンタの衣装でサンタになるし、と生徒会長も賛同。
ブルー 「あの人形は、力士クラスじゃないよ」
サム 「キースでも目指せそうだよなあ…」
ジョミー「目標はアレで!」
シロエ 「太るべきですね」
キース 「おい…!」
無茶言いやがって、とキース君、顔面蒼白。
太れと…?
2021/12/14 (Tue)
☆太っても痩せます
クリスマスを控えた休日、ソルジャーがキース君に注文を。
サンタになれるようプラス百キロ、出来なければ処刑で…。
ジョミー「無茶って言うけど、百キロじゃなくてさ…」
シロエ 「フライドチキンの店の人形が目標ですよ?」
看板代わりのオジサンですね、とシロエ君。
シロエ 「あのくらいなら、いけるでしょう?」
サム 「無理なく太れる範囲でねえの?」
マツカ 「健康的に出来るかどうかは、疑問ですけど…」
日が無さすぎます、とマツカ君、心配そうな顔。
マツカ 「お腹だけが出て来るとか、そんなのでは…?」
シロエ 「サンタクロースは、そういう体型ですよ?」
スウェナ「顔まで太らなくてもいいと思うのよねえ…」
要はサンタっぽければオッケー、とスウェナちゃんも。
スウェナ「太った分は、クリスマスの後にダイエットよ!」
ジョミー「パーティーの御馳走で、また太るけどね…」
シロエ 「大丈夫ですよ、お正月の準備もありますし!」
お坊さんは忙しい季節ですから、とシロエ君の笑み。
シロエ 「大掃除とかを一人でやったら、消耗しますよ」
サム 「間違いねえな、業者さんとかがやる分もよ…」
一人でやれば激痩せするぜ、とサム君も賛成。
サム 「年明けにはスッキリ痩せるよな、うん」
シロエ 「安心して太って下さいね!」
キース 「お前ら、他人事だと思いやがって!」
ブルー 「どう考えても、他人事だしねえ…」
君限定のイベントなんだよ、と生徒会長の念押しが。
ブルー 「サンタの役目をこなすのも良し、処刑も良し!」
シロエ 「ぼくたちは、傍観者に過ぎませんから」
マツカ 「人間ドックを御用意しましょうか?」
太って痩せた後のフォローに、と御曹司。
マツカ 「診断を受ければ、安心でしょうし…」
ブルー 「何かあったら治療も出来るし、完璧だよね」
シロエ 「さあ、太りましょう!」
キース 「馬鹿野郎!」
服のサイズはどうするんだ、と叫んでますけど。
制服とか…?
2021/12/15 (Wed)
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