シャングリラ学園つれづれ語り
☆服が買えません
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
其処へソルジャーが乱入しまして、注文をつけて去った今。
キース 「体重が増えたら、服のサイズが変わるんだぞ!」
シロエ 「そうでしょうねえ、それが何か?」
キース 「今の服が着られなくなるんだが!」
制服も私服も、何もかもが…、とキース君。
キース 「衣の方なら、ある程度まではいけるだろうが…」
ジョミー「服が無いなら、買って貰えば?」
キース 「あの親父が、金を出してくれると思うのか!」
ついでに、俺は赤貧だしな、とキース君が握り締める拳。
キース 「自分の金ではとても買えんし、親父はダメで…」
シロエ 「体調管理がなっていない、で終わるんですね?」
キース 「分かっているなら、無茶を言うな!」
ジョミー「いいけどさ…。太らなかったら、処刑だよ?」
ぼくたちは見てるだけなんだけど、とジョミー君の指摘。
ジョミー「そっちの方がいいんだったら、好きにしたら?」
スウェナ「そうねえ、私たちはサンタの体型には、別に…」
シロエ 「こだわりませんよね、馴れてますから」
いろんなサンタがいる風景に…、とシロエ君の相槌。
シロエ 「女性のサンタは、太ってなんかいませんし…」
マツカ 「おじいさんのサンタも、色々ですよね」
痩せている人も普通ですよ、とマツカ君も。
マツカ 「ですから、キースが痩せていたって…」
サム 「何も問題ねえんだよなあ、この国ではよ」
ブルー 「要するに、キース次第ってことかな」
太るか、処刑か…、と生徒会長。
ブルー 「とはいえ、服の費用が無いだけだったら…」
シロエ 「少し気の毒ではありますね」
マツカ 「あの、よかったら…」
そのお金、ぼくが出しましょうか、と御曹司の提案。
マツカ 「それなら、キースも安心ですよね?」
シロエ 「先輩、渡りに船ですよ!」
キース 「三途の川としか思えんのだが…!」
渡るのが…、とキース君、絶叫ですけど。
そうですか…?
2021/12/16 (Thu)
☆太るしかない人
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅にソルジャーが乱入。
注文をつけて去りましたけど、キース君に太れというヤツ。
シロエ 「なんで、渡るのが三途の川になるんです?」
サム 「マツカが服を買う金をくれるんだぜ?」
スウェナ「これで太っても安心じゃないの、太りなさいよ」
誰かさんの注文なんだから…、とスウェナちゃん。
スウェナ「今の体型だと、もう間違いなく処刑だわね」
ジョミー「そっちの方がさ、地獄行きでさ…」
ブルー 「三途の川だと思うけどねえ…」
努力はした方がいいと思うよ、と生徒会長も。
ブルー 「高カロリーの食事を心掛けてさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 特別に食事、作るよ!」
太れるように、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大張り切り。
ぶるぅ 「おやつも作るから、どんどん食べてね!」
ブルー 「いいねえ、おやつと寝る前に高カロリーで!」
キース 「不健康に太るヤツだぞ、ソレは!」
ブルー 「今から健康的に太れるとでも?」
贅肉をつける以外に無いよ、と生徒会長、ピシャリと。
ブルー 「今日から早速、努力したまえ!」
キース 「だから、不健康だと!」
ブルー 「そう思うんなら、処刑まっしぐらだね」
どんなコースが待っているやら…、と傾げる首。
ブルー 「最悪、フォアグラコースもあるかもね」
シロエ 「強制的に太らせる、アレですか?」
ブルー 「うん。その場で太れ、と強引にさ…」
詰め込むかもね、と怖い台詞が。
ブルー 「なにしろ、前科一犯だし…」
一同 「「「あー…」」」
紅葉狩りの時のヤツだ、と誰もが納得。
シロエ 「樽で蜂蜜レモンでしたね…」
サム 「アレを、料理でやられるわけな…」
頑張れよな、とサム君、キース君の肩をポンと。
サム 「どっちに転んでも、太るしかねえよ」
ジョミー「事前に太るか、当日かだよね」
ぶるぅ 「頑張ってね!」
キース 「そ、そんな…!」
そう言われても、と呻いてますけど。
太るしかないのでは?
2021/12/17 (Fri)
☆当日だとキツそう
クリスマスを控えた休日、ソルジャーが出して去った注文。
サンタクロースの役をするため、キース君を太らせるとか。
シロエ 「キース先輩、努力はした方がいいですよ」
サム 「当日に太るのはキツそうだぜ」
プラス百キロも食えるのかよ、とサム君の見解。
サム 「なんたって、あいつは前科一犯だしよ…」
ジョミー「百キロ食べろ、って言いそうだよね…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と顔を見合わせる御一同様。
マツカ 「樽で蜂蜜レモンを飲むより、大変ですよね…」
スウェナ「百キロ分の御馳走でしょ?」
ぶるぅ 「んとんと、お肉を百キロだと、生でも…」
このくらいかな、と料理上手なお子様が示したサイズ。
ぶるぅ 「加熱したって、ローストビーフが1キロで…」
シロエ 「そのくらいってことは、恐ろしいですよね」
ブルー 「肉がみっしりなら、まだしもマシだよ」
詰め物入りのチキンで百キロとか…、と生徒会長。
ブルー 「いったい何羽食べたらいいのか、もう本当に…」
ジョミー「想像したくもないよね、ソレ…」
でも食べるしか…、とジョミー君の視線がキース君に。
ジョミー「当日だったら、そのコースだよ」
シロエ 「マツカ先輩、百キロ分の珍味は揃いますか?」
マツカ 「えっと、トリュフとか、キャビアでしょうか?」
それはもちろん…、と御曹司。
マツカ 「用意出来ますけど、キースに食べろと?」
シロエ 「珍味なら、いくらかマシかもですよ」
サム 「蜂蜜レモンの二の舞じゃねえか」
あれも材料は高級だったし…、とサム君、フウと溜息。
サム 「でもよ、キースに太る気がねえんじゃ…」
シロエ 「当日コースしか無いですよね…」
頑張って下さい、とシロエ君、キース君にエール。
シロエ 「ぼくは、どっちでもいいですから」
ジョミー「原因、キースの失言だしね…」
キース 「そうなんだが…!」
頼むから誰か助けてくれ、と懇願ですけど。
無理なのでは…?
2021/12/18 (Sat)
☆助けても無駄な人
クリスマスを控えた休日、キース君を襲った恐ろしい注文。
サンタクロースになるため、プラス百キロというヤツで…。
キース 「助けてくれたヤツは恩に着るから、誰か…!」
ジョミー「正直、キースを助けたってさ…」
シロエ 「次の災難に繋がるだけですからねえ…」
一難去ったらまた一難、とシロエ君のキッツイ台詞が。
シロエ 「真面目に学習能力ゼロです、猫以下ですよ」
サム 「自分で蒔いた種だぜ、今度も」
ブルー 「ついでに、君限定のイベントだしさ…」
まあ、頑張ってくれたまえ、と生徒会長も突き放し。
ブルー 「クリスマスまでに太るか、当日かだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食事は任せてね!」
高カロリー食も、ダイエット食も、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「太ったら、次は痩せなくっちゃね!」
サム 「迎春行事で嫌でも痩せるし、心配ねえよ」
マツカ 「人間ドックも、ご希望なら手配しておきますよ」
お正月でも大丈夫です、と御曹司ならではの太鼓判。
マツカ 「ですから、安心して太って下さいね」
キース 「なんで、みんなで見捨てるんだ!」
ジョミー「助けても、どうせ次があるしさ…」
シロエ 「下手に助けたら、助けた人もババですしね」
誰かさんの復讐は怖いですから、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「とにかく、今回は自己責任でお願いします」
ブルー 「太るのも良し、処刑も良しだよ」
というわけで、放置でいこう、と生徒会長、纏めへと。
ブルー 「事前に太るコースだったら、マツカはさ…」
マツカ 「服を買う費用を用意ですね?」
ブルー 「そう! 当日コースだった場合は…」
サム 「百キロ分の珍味ってことな?」
処刑方法によってはよ…、とサム君、うんうん、と。
サム 「どうなるのかは、キース次第な!」
シロエ 「ええ、ぼくたちは傍観者ですし」
ジョミー「楽しみだよね!」
キース 「くっそぉ…」
なんでこうなる、と呻いてますけど。
自業自得ですよね…。
2021/12/19 (Sun)
☆太れなかった人
ソルジャーがキース君に出した注文、サンタクロースの役。
クリスマスイブが来まして、生徒会長宅でパーティーで…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
一同 「「「お邪魔しまぁーす!」」」
飾り付けられたリビングにダイニング、とても華やか。
シロエ 「綺麗ですねえ、クリスマスって感じですよ!」
ジョミー「大きいツリーもあるもんねえ…」
ぶるぅ 「そうなの、サンタさんが来る日だも~ん!」
とっても楽しみ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だけど、キースのサンタクロースは…」
サム 「ちっとも太ってねえんだよなあ…」
ジョミー「太る気、ホントにゼロだったしね…」
高カロリーなメニューはスルーで、とジョミー君の溜息。
ジョミー「ぶるぅが頑張って作っても、スルー!」
キース 「この時期、怖くて太れるか!」
一同 「「「は?」」」
キース 「親父だ、自分は忘年会で食いまくっていても…」
俺が太るのは許さないぞ、と副住職、肩をブルッと。
キース 「たるんでいる、と罰礼コースで確定なんだ!」
サム 「あー…。痩せるまで、やらされるのな?」
キース 「そうだ、一日、何千回とかで!」
だから太っても無駄になるだけで…、とキース君。
キース 「それくらいなら、普通に過ごした方が…!」
ジョミー「災難は今日だけで済むから、ってこと?」
キース 「親父に、毎日、罰礼と説教をかまされるなど…」
地獄でしかないぞ、と顰める顔。
キース 「ついでに嫌味も、山ほど言われて…」
??? 「オッケー、それで処刑を選んだ、と!」
いいけどね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「残念だよねえ、サンタを楽しみにしてたのに…」
キース 「あんただけだろうが!」
Aブルー「違うね、今回は、ぼくだけじゃなくて…」
A船長 「キースがサンタと聞いたのですが…」
Aぶるぅ「太ってなーい!」
話が違う、とキャプテンと悪戯小僧も出現。
どうなるやら…。
2021/12/20 (Mon)
☆詰めるなら珍味
やって来ました、クリスマスイブ。ソルジャーたちも登場。
ところがキース君は太っていなくて、たちまち不満が爆発。
Aブルー「今年のクリスマスは、サンタ体型のさ…」
A船長 「キースが登場という話でしたが…」
Aぶるぅ「こんなの、サンタさんじゃないーっ!」
もっと太っていないとダメ、と悪戯小僧の膨れっ面。
Aぶるぅ「今から太らせて、間に合わせるもん!」
一同 「「「げっ!」」」
フォアグラコースだ、と誰もが愕然。
シロエ 「あ、あのですね、無理に食べさせても…」
キース 「すぐに肉にはならんと思うぞ」
Aぶるぅ「ダメ元って言うし、それにお腹は…」
Aブルー「膨らむだろうね、確実に」
今よりはウエストが太くなる筈、と頷くソルジャー。
Aブルー「太らなかったら、処刑だと言ってあったしさ…」
A船長 「強引に詰め込むわけですね?」
胃袋の限界をまるっと無視で、とキャプテンの相槌。
A船長 「蜂蜜レモンの時と同じで、こう、グイグイと」
Aブルー「そう! フォアグラのガチョウ状態だよね」
キース 「し、しかし…!」
マツカ 「キャビアとか、トリュフでいきますか?」
最高の品を用意しますが…、と御曹司。
マツカ 「もちろん、皆さんには、普通に御馳走する方で」
一同 「「「やったーっ!」」」
珍味が来るぞ、と大歓声。
ジョミー「マツカ、他にも取り寄せ出来る?」
マツカ 「ええ。ですが、ぶるぅの料理もありますし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 珍しいもの、大歓迎!」
食材も、お料理なんかでも…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「中華でフカヒレとかもいいかも!」
ブルー 「いいね、ツバメの巣とかもさ…」
ぶるぅは用意してないからね、と生徒会長も乗り気。
ブルー 「この際、中華グルメを追加で!」
Aブルー「それもキースに詰めようか?」
Aぶるぅ「そだね、詰め物!」
キース 「おい…!」
丸焼きにする気か、と悲鳴ですけど。
誰か言いましたっけ?
2021/12/21 (Tue)
☆料理もいいかも
クリスマスイブは生徒会長宅でパーティー、そういう面々。
ソルジャーたちも来ましたけれど、キース君が問題でして。
Aブルー「丸焼きねえ…。そんなつもりは無かったけど…」
A船長 「詰め物をして、キースを焼くんですか?」
Aブルー「たった今、本人がそう言ったしね!」
丸焼きって台詞を…、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「だけど、焼いたら犯罪らしいし…」
キース 「当然だろうが、殺人罪だぞ!」
Aブルー「ぶっちゃけ、こっちの世界の法律なんかは…」
ぼくには無関係なんだけど…、とソルジャーが見回す周囲。
Aブルー「とはいえ、此処で焼いた場合は、みんなにさ…」
シロエ 「思いっ切り、迷惑かかりますから!」
サム 「そうだぜ、確か、止めずに見てたってヤツは…」
ブルー 「罪に問われることもあるねえ、ハッキリ言って」
だから丸焼きは絶対禁止、と生徒会長、グッサリと釘を。
ブルー 「詰め物をする程度だったら、かまわないけど」
キース 「あんたまで、俺を殺す気か!」
ブルー 「マツカが病院を手配するから、無問題!」
パーティーで悪ノリは若者の特権、と涼しい顔の生徒会長。
ブルー 「現に、この間の蜂蜜レモンの時だって…」
ジョミー「キースは死んでないもんね…」
シロエ 「救急搬送もされてませんよね、タフですから」
詰め物くらいは大丈夫でしょう、とシロエ君も。
シロエ 「この際、美味しく料理されて下さい!」
キース 「何故、そうなる!」
Aブルー「なるほど、料理もいいかもね」
中華グルメも来ることだし…、と頷くソルジャー。
Aブルー「詰め物よりもさ、料理しようか?」
キース 「だから、犯罪だと!」
そういう話になっただろうが、とキース君の怒声。
キース 「丸焼きがダメなら、料理も同じだ!」
Aブルー「そうじゃなくって…」
キース 「はあ?」
Aブルー「サンタにも色々あったよね、って…」
思ったわけで、とソルジャーの返し。
どういう意味だと…?
2021/12/22 (Wed)
☆痩せているなら
クリスマスイブのパーティーですけど、キース君に問題が。
ソルジャーに太れと注文されたのに、太らなかったわけで。
キース 「あんたは何が言いたいんだ?」
Aブルー「君を今から太らせたって、限度があるしね…」
ウエストのサイズが変わる程度、とソルジャー、溜息。
Aブルー「それじゃ、サンタに見えないしさ…」
Aぶるぅ「そだよ、サンタさんは太ってなくちゃ!」
Aブルー「だからね、此処はキースに似合いのサンタに!」
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩に似合いと言ってもですね…」
サム 「太ってねえ時点でアウトでねえの?」
ジョミー「似合うサンタなんか、何処にも無いよね?」
Aブルー「甘いね、君たち!」
甘すぎるよ、とソルジャー、指をチッチッと。
Aブルー「街にはサンタが溢れてるだろう!」
シロエ 「ええ、まあ…。そういう時期ではありますね」
Aブルー「スタイルのいい、女子大生とかのサンタもね!」
スカートのサンタがいるじゃないか、という指摘。
Aブルー「あれでいこうよ、キースは痩せてるんだから!」
一同 「「「げっ!」」」
女装なのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「あ、あのぅ…。視覚の暴力じゃないですか?」
スウェナ「そうよ、キースの女装だなんて!」
Aブルー「鑑賞用じゃないから、全然オッケー!」
其処は眺めて笑う所、とソルジャーの笑み。
Aブルー「うんと可愛いヤツを着せてさ…」
Aぶるぅ「んとんと、スカート、めくってもいい?」
Aブルー「もちろんだよ!」
すると可愛いパンツも要るね、とソルジャー、顎に手を。
Aブルー「ぶるぅ、今から衣装を一式、買えるかな?」
ぶるぅ 「えっとね、専門のお店があるから大丈夫!」
Aブルー「それじゃ買い出し、お願い出来る?」
ぶるぅ 「うん、行って来るねーっ!」
キース 「おい…!」
ちょっと待て、と叫ぶより前に消えたお子様。
買い出しですね…?
2021/12/23 (Thu)
☆みんなにサービス
クリスマスイブのパーティー、キース君がサンタクロース。
ソルジャーが注文をつけていたのに、太らなかったわけで。
キース 「なんで、こういうことになるんだ!」
Aブルー「君を美味しく料理なんだよ、処刑を兼ねて」
A船長 「女装させるだけで、よろしいのですか?」
Aブルー「それで済むわけがないだろう!」
処刑なんだよ、とソルジャー、エヘンと。
Aブルー「サンタの衣装で、みんなにサービス!」
Aぶるぅ「わぁーい、スカートめくっちゃうも~ん!」
A船長 「私も、スカートをめくるのでしょうか?」
Aブルー「やりたいのかい?」
ちょっとビックリ、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「キースのパンツなんか、見て楽しいと?」
A船長 「いえ、全然…。ですが、サービスとなると…」
めくるのが礼儀になるのでは、とキャプテンの問い。
A船長 「スカートをめくったり、触りまくったりと…」
Aブルー「なるほど、そういうサービスもアリかな」
接客の一つではあるね、と頷くソルジャー。
Aブルー「じゃあ、やりたい人は、そういうヤツでね!」
A船長 「では、基本は違うと仰るのですか?」
Aブルー「だって、パーティーだよ?」
給仕係に決まってるだろう、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「料理を取り分けたり、お酒を注いだり…」
A船長 「ごく普通ですね…」
Aブルー「でも、女装だよ?」
キースには充分、屈辱な筈、と意地の悪い笑み。
Aブルー「ぶるぅのスカートめくりもあるしさ」
キース 「キツすぎるんだが!」
ぶるぅ 「ただいまーっ、お洋服、買って来たの!」
パンツもあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の帰還。
ぶるぅ 「見て見て、可愛いサンタさん!」
Aブルー「うん、ひらひらのパンツもいいねえ!」
キース 「これを着ろと…?」
Aブルー「そうだよ、早く着替えたまえ!」
キース 「こんな格好で給仕係…」
あんまりすぎる、と呻いてますけど。
中華グルメも届きますしね?
2021/12/24 (Fri)
☆サンタとスカート
クリスマスイブのパーティー、サンタクロースなキース君。
よりにもよって女装のサンタで、給仕係をするのだそうで。
ぶるぅ 「キース、着替えはこっち、こっち!」
Aブルー「ほら、サッサと行く!」
キース 「くっそぉ…」
なんでこうなる、とキース君、肩を落として出て行って…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ とっても可愛く出来たの!」
一同 「「「うっ…」」」
マジで女装だ、と誰もが絶句する中、ソルジャーの拍手が。
Aブルー「うん、なかなかに似合ってるよ!」
A船長 「そうでしょうか…?」
Aぶるぅ「わぁーい、めくるの楽しそう!」
スカート最高、と飛び跳ねた悪戯小僧、早速、突進。
Aぶるぅ「えーいっ! えっと…?」
シロエ 「こう、思ったほどブワッとなりませんね?」
Aぶるぅ「なんか一杯、布が詰まっているんだもん!」
ぶるぅ 「えとえと、スカートを可愛く広げるヤツで…」
チュールが沢山重なってるから、と良い子の「ぶるぅ」。
ぶるぅ 「スカートめくりは、難しいかも…」
Aぶるぅ「えーっ!? それじゃ、パンツは?」
ぶるぅ 「覗いた方が早いと思うの!」
Aぶるぅ「うわぁーん、ひらひらパンツなのにーっ!」
めくって遊ぶ楽しみがゼロ、と悪戯小僧の膨れっ面。
Aぶるぅ「スカートの下で見てるしかないの?」
ぶるぅ 「そうかも、ぼくたち、背が低いから…」
キースの足の側にいれば見放題だよね、と良い子のお返事。
ぶるぅ 「めくらなくてもいいから、楽かも!」
Aぶるぅ「じゃあ、そうする…」
下からパンツを覗くもん、と、めげない悪戯小僧。
Aぶるぅ「めくれないなら、もぐっちゃう!」
Aブルー「ほどほどにね?」
給仕係が転ぶと厄介、とソルジャーの釘。
Aブルー「足がもつれて、料理をぶちまけたらさ…」
A船長 「中華グルメがパアですよね」
Aブルー「即、処刑だよ!」
キース 「そう言われても…!」
足の間にぶるぅなんだぞ、と叫んでますけど。
どうなるやら…。
2021/12/25 (Sat)
☆転ばずに済んだら
クリスマスイブのパーティー、今年はキース君がサンタ役。
けれど女装でスカートなわけで、悪戯小僧のターゲットで。
キース 「一応、聞いておきたいんだが…!」
Aブルー「何をだい?」
キース 「転んだ場合の、処刑というのは何なんだ?」
心の準備というものがある、とキース君の悲壮な顔付き。
キース 「やっぱり料理を詰められるのか?」
Aブルー「さあねえ、処刑されなければ済む話だけどね?」
A船長 「その通りですよ、転ばなければ無問題です」
足元に注意して下さいね、とキャプテンの笑顔。
A船長 「一瞬のミスが命取りですし、お気を付けて」
キース 「そ、それはそうだが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 中華料理が届いたよーっ!」
マツカが注文してくれたヤツ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ぼくのお料理もあるし、パーティーしようよ!」
ブルー 「そうだね、キースは給仕係を頑張って!」
Aブルー「まずは、シャンパンで乾杯だよ!」
配って、配って! と、ソルジャーの急かし。
Aブルー「ほらほら、キース、ボーッとしてないで!」
キース 「あ、ああ…」
ぶるぅ 「ぼくも、お手伝いーっ!」
シャンパンは無事に配られまして、ソルジャーが音頭を。
Aブルー「メリー・クリスマス!」
一同 「「「メリー・クリスマス!」」」
かんぱーい! とグラスがカチン、カチンと賑やかに。
ぶるぅ 「はい、御馳走も山ほどあるから!」
マツカ 「中華グルメも、存分にお楽しみ下さいね」
ジョミー「うわあ、フカヒレ餃子に、それから…」
サム 「すげえな、ぶるぅの料理もあるしよ」
最高だぜ、とサム君、取り皿に早速ドッサリですけど。
Aブルー「あのさ、そこはキースにやらせないとさ…」
サム 「でもよ、転んじまったら…」
Aブルー「庇わなくっていいんだよ!」
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「みんなにサービス!」
それでこそサンタ、とソルジャー、ピシャリと。
転ぶリスクは?
2021/12/26 (Sun)
☆足元のリスク
クリスマスイブのパーティー開幕、キース君がサンタの役。
女装でスカート、転ばないように給仕しないと処刑だとか。
Aブルー「サンタはサービスするものだしね!」
キース 「プレゼントを配る役だと思うが!」
ぶるぅ 「んとんと、それは本物のサンタさんで…」
スカートのサンタは違うと思うの、と良い子の指摘。
ぶるぅ 「街に行ったら、チラシを配ったりしているし…」
Aブルー「そうだよねえ? 文句を言わずに仕事をする!」
そこのチキンを取ってくれたまえ、とソルジャーの命令。
Aブルー「詰め物もつけて、ソースもたっぷり!」
キース 「分かった、チキンと…」
Aブルー「済んだら中華グルメも一式、頼むよ」
A船長 「私の分もお願いしますね」
どの料理も、とても美味しそうです、とキャプテンも。
A船長 「皆さんも、キースに注文を!」
シロエ 「え、ええ…。キース先輩、餃子をよろしく」
ジョミー「ぼくは、そっちのテリーヌに、パテに…」
キース 「一度に頼むな、足が縺れる!」
俺の足元には、ぶるぅがだな…、とキース君の悲鳴。
キース 「足に絡んで、上をガン見で…!」
Aぶるぅ「でないと、パンツが見えないんだもーん!」
パンツ、パンツ、とチョロチョロしている悪戯小僧。
Aぶるぅ「足に登って近くで見たいなーっ!」
キース 「やめてくれ!」
Aぶるぅ「でもでも、せっかくのひらひらパンツ…!」
キース 「くっそぉ、手さえ塞がってなければ…!」
蹴り飛ばして逆立ちで振り切るのに、とキース君の呻き。
キース 「俺のスキルをなめやがって…!」
Aブルー「逆立ちしたら、パンツが丸見えだけどね?」
キース 「うっ…」
そうだった、と詰まるキース君。
キース 「スカートでは、無理か…」
Aブルー「いいねえ、処刑のメニューが閃いたよ!」
キース 「は?」
Aブルー「転んだら、逆立ちで給仕をね!」
キース 「おい…!」
無理ゲーだろうが、とキース君、真っ青ですけど。
逆立ち…?
2021/12/27 (Mon)
☆逆立ちで拭いて
クリスマスイブのパーティー、キース君がサンタで給仕係。
しかもスカート、足元では悪戯小僧がチョロチョロな状態。
キース 「逆立ちなんぞで、給仕出来るか!」
Aブルー「分かってないねえ、だからこそ処刑!」
逆立ちして、足でトレイを持つとか、とソルジャーの注文。
Aブルー「それが無理なら、給仕する度に逆立ちだよね」
キース 「は?」
Aブルー「一発芸だよ、お辞儀の代わりに逆立ちでさ…」
パンツを披露するといいよね、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「まあ、転ばないように頑張りたまえ!」
キース 「そ、そうする…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 逆立ちして、パンツ!」
それもいいかも、と悪戯小僧、キース君の足にベッタリ。
Aぶるぅ「わぁーい、キースのパンツ、ひらひら!」
キース 「邪魔だと言っているだろう! うわぁっ!?」
ガシャーン! とお皿が飛び散りまして、キース君、床に。
キース 「し、しまった…」
Aブルー「あのねえ…。転ばないように言ったよね?」
Aぶるぅ「逆立ち! 逆立ち!」
Aブルー「うん、まずは逆立ちして掃除からだよ!」
出来るだろう、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「ぶるぅ、雑巾をキースに渡して!」
キース 「さ、逆立ちで拭けと?」
Aブルー「腕の力には自信があるんだろう?」
片手に雑巾、片手で身体を支えたまえ、と睨む人。
Aブルー「はい、処刑メニュー、第一弾!」
ぶるぅ 「えとえと、キース、雑巾、持てる?」
キース 「もうヤケだ!」
やってやる! とキース君、バッと逆立ち。
シロエ 「わあ、逆立ちでも拭けるんですね、床…」
ジョミー「なんか凄いね…」
でも、足の方は見ない方が…、と一同、苦笑。
Aぶるぅ「パンツ、パンツーっ!」
ブルー 「あれなら、給仕も出来るかもねえ…」
Aブルー「無理なら一発芸でいいしね!」
キース 「なんで、こういうことになるんだ…!」
俺は泣きたい、と逆立ちで頑張る人。
パーティー、最高…?
2021/12/28 (Tue)
☆大晦日には必須
とんでもなかったクリスマスが終わって、いよいよ大晦日。
除夜の鐘を撞くのに、元老寺へと向かうシャン学メンバー。
ジョミー「今年も寒いね、雪が降りそうな感じだよ」
シロエ 「それでこそ、年の暮れですよね」
サム 「うんうん、お接待のおぜんざいが美味いのな!」
楽しみだぜ、とサム君、唾をゴクリと。
サム 「クリスマスの御馳走も、最高だったけどよ…」
マツカ 「元老寺のおぜんざいは、別格ですしね」
スウェナ「それに、余計なものも見なくて済むわよ」
一同 「「「あー…」」」
あれか、と誰もが遠い目に。
ジョミー「キースの足ってヤツだよね…」
シロエ 「結局、逆立ち三昧でしたからねえ、処刑で」
サム 「あいつの腕の力の凄さは分かったけどよ…」
スウェナ「笑いもしたけど、破壊力だって桁外れだわよ」
視覚の暴力というヤツだわね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「あれだって、キースが蒔いた種でしょ?」
ジョミー「ホントに疫病仏だよねえ…」
シロエ 「でも、大晦日の必須アイテムですよ?」
除夜の鐘には欠かせませんし、とシロエ君。
シロエ 「鐘をつくまで、庫裏にいられる特権とかは…」
サム 「キースがいねえと、無理だよなあ…」
スウェナ「大晦日だけは、有難いわよねえ…。あっ!」
ブルーたちよ、とスウェナちゃんが指差す黒塗りタクシー。
ジョミー「今年もVIP待遇だね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 外は寒いね!」
ブルー 「ホントにね。やあ、キース」
キース 「不本意ながら、迎えに来たぞ」
他のヤツらも一緒に来い、と法衣の副住職が山門に。
キース 「座敷を温めておいたから」
一同 「「「やったーっ!」」」
お菓子も沢山、と庫裏の座敷に上がり込んだ面々。
ブルー 「キースは夜まで忙しそうだねえ…」
キース 「当然だろうが、大晦日だぞ」
ジョミー「拭き掃除は逆立ち?」
キース 「貴様!」
死にたいのか、と副住職が吊り上げる眉。
トラウマですかね?
2021/12/29 (Wed)
☆つつくのは駄目
やって来ました、大晦日。除夜の鐘は今年も元老寺な面々。
暖かい庫裏に通されまして、お菓子も沢山なんですけれど。
キース 「いいか、此処では親父が法律でだな…!」
ジョミー「逆立ちしてたら叱られる、って?」
キース 「親父が法律なら、俺は取り締まる現場職員だ!」
キリキリ逮捕するからな、と副住職、ジョミー君をギロリ。
キース 「心を清めて除夜の鐘を待つ、それが大晦日だ!」
ジョミー「そうだっけ? 確か、除夜の鐘を撞いてさ…」
煩悩を流して、心を清める気がするけど、とジョミー君。
ジョミー「最初から心を清めていたんじゃ、意味無いよ?」
キース 「くっそぉ、屁理屈をこねやがって!」
シロエ 「間違ってないと思いますけどねえ…」
それより仕事が待ってますよ、とシロエ君が指差す襖の方。
シロエ 「ジョミー先輩を締めてる間に、詰みますけど」
キース 「まずい…!」
親父に絞め殺されてしまう、と副住職、ダッシュで消滅。
シロエ 「かなり忙しそうですね」
ジョミー「うん。お蔭で命拾いだよ」
ブルー 「今日は気が立ってるから、つつかないようにね」
逆さ吊りにされてからでは遅いよ、生徒会長の言。
ブルー 「吊るされたまま放置で、除夜の鐘とかさ…」
一同 「「「うわー…」」」
マジでありそう、と誰もがガクブル。
サム 「逆恨みで、逆立ちの復讐なのな…」
シロエ 「御免蒙りたいですよ」
ブルー 「じゃあ、大人しくするしかないね」
逆立ちの話は忘れたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「出来れば、除夜の鐘で綺麗サッパリ!」
ジョミー「もったいない気もするけどね…」
ブルー 「除夜の鐘の後は、修正会だけど?」
キースは忙しいままで年越し、という指摘。
ブルー 「正月早々、つついて吊るされたらさ…」
シロエ 「最悪ですね…」
ブルー 「だから、忘れる!」
一同 「「「はいっ!」」」
逆立ちの件は忘れ去ります、と一同、敬礼。
怖いですしね?
2021/12/30 (Thu)
☆無我の境地で
除夜の鐘を撞こうと、元老寺に来ているシャン学メンバー。
キース君の恨みは買いたくない、と大人しく過ごしまして。
シロエ 「うわあ、今年も大勢並んでますねえ…」
ジョミー「ついでに雪だよ、降り始めたよね」
サム 「おぜんざいが美味いってモンだぜ、この寒さ!」
鐘を撞いたら温まろうぜ、とサム君が眺めるテントの方。
サム 「テントの中には、ストーブもあるしよ」
シロエ 「会長とぶるぅは、最初からテントですけどね…」
マツカ 「VIP待遇ですからね…」
緋色の衣の高僧ですし、とマツカ君。
マツカ 「あっ、鐘を撞きに出て来ましたよ」
シロエ 「ぶるぅも小僧さんスタイルですね」
スウェナ「キースは、今年も先導役ね」
法衣の面々が鐘楼に向かい、銀青様が最初の鐘をゴーンと。
ジョミー「今年も、これで終わるんだよね…」
シロエ 「色々とありましたよねえ、今年も…」
サム 「でもよ、けっこうキースが一人でババをよ…」
引いてくれた気がするんだよな、とサム君、感慨深げ。
サム 「そういう意味では、いい年だったぜ?」
ジョミー「確かにね! 来年も、その方向でさ…」
シロエ 「是非とも、お願いしたいですねえ…」
でも、除夜の鐘の時に祈ったらダメです、とシロエ君。
シロエ 「お祈りが流れてしまいますしね」
サム 「だよな、そいつは勘弁だしよ…」
スウェナ「無心で撞くのが一番だわね」
何も考えずに、ゴーンと一発、とスウェナちゃんの言。
スウェナ「そしたら、きっと来年も運が向いて来るわよ」
シロエ 「無我の境地でいきましょう!」
そして来年もいい年に、とシロエ君の決意の表情。
シロエ 「災難は全部、キース先輩に任せるんです!」
ジョミー「本人に聞こえたら、大変だけどね…」
サム 「だからよ、みんな、無我の境地な!」
マツカ 「おぜんざいだけを考えましょう」
一同 「「「おーっ!」」」
頑張るぞ、と鐘楼を見詰める面々。
皆様も、どうぞ良いお年を~。
2021/12/31 (Fri)
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅に来ている御一同様。
其処へソルジャーが乱入しまして、注文をつけて去った今。
キース 「体重が増えたら、服のサイズが変わるんだぞ!」
シロエ 「そうでしょうねえ、それが何か?」
キース 「今の服が着られなくなるんだが!」
制服も私服も、何もかもが…、とキース君。
キース 「衣の方なら、ある程度まではいけるだろうが…」
ジョミー「服が無いなら、買って貰えば?」
キース 「あの親父が、金を出してくれると思うのか!」
ついでに、俺は赤貧だしな、とキース君が握り締める拳。
キース 「自分の金ではとても買えんし、親父はダメで…」
シロエ 「体調管理がなっていない、で終わるんですね?」
キース 「分かっているなら、無茶を言うな!」
ジョミー「いいけどさ…。太らなかったら、処刑だよ?」
ぼくたちは見てるだけなんだけど、とジョミー君の指摘。
ジョミー「そっちの方がいいんだったら、好きにしたら?」
スウェナ「そうねえ、私たちはサンタの体型には、別に…」
シロエ 「こだわりませんよね、馴れてますから」
いろんなサンタがいる風景に…、とシロエ君の相槌。
シロエ 「女性のサンタは、太ってなんかいませんし…」
マツカ 「おじいさんのサンタも、色々ですよね」
痩せている人も普通ですよ、とマツカ君も。
マツカ 「ですから、キースが痩せていたって…」
サム 「何も問題ねえんだよなあ、この国ではよ」
ブルー 「要するに、キース次第ってことかな」
太るか、処刑か…、と生徒会長。
ブルー 「とはいえ、服の費用が無いだけだったら…」
シロエ 「少し気の毒ではありますね」
マツカ 「あの、よかったら…」
そのお金、ぼくが出しましょうか、と御曹司の提案。
マツカ 「それなら、キースも安心ですよね?」
シロエ 「先輩、渡りに船ですよ!」
キース 「三途の川としか思えんのだが…!」
渡るのが…、とキース君、絶叫ですけど。
そうですか…?
2021/12/16 (Thu)
☆太るしかない人
クリスマスを控えた休日、生徒会長宅にソルジャーが乱入。
注文をつけて去りましたけど、キース君に太れというヤツ。
シロエ 「なんで、渡るのが三途の川になるんです?」
サム 「マツカが服を買う金をくれるんだぜ?」
スウェナ「これで太っても安心じゃないの、太りなさいよ」
誰かさんの注文なんだから…、とスウェナちゃん。
スウェナ「今の体型だと、もう間違いなく処刑だわね」
ジョミー「そっちの方がさ、地獄行きでさ…」
ブルー 「三途の川だと思うけどねえ…」
努力はした方がいいと思うよ、と生徒会長も。
ブルー 「高カロリーの食事を心掛けてさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 特別に食事、作るよ!」
太れるように、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大張り切り。
ぶるぅ 「おやつも作るから、どんどん食べてね!」
ブルー 「いいねえ、おやつと寝る前に高カロリーで!」
キース 「不健康に太るヤツだぞ、ソレは!」
ブルー 「今から健康的に太れるとでも?」
贅肉をつける以外に無いよ、と生徒会長、ピシャリと。
ブルー 「今日から早速、努力したまえ!」
キース 「だから、不健康だと!」
ブルー 「そう思うんなら、処刑まっしぐらだね」
どんなコースが待っているやら…、と傾げる首。
ブルー 「最悪、フォアグラコースもあるかもね」
シロエ 「強制的に太らせる、アレですか?」
ブルー 「うん。その場で太れ、と強引にさ…」
詰め込むかもね、と怖い台詞が。
ブルー 「なにしろ、前科一犯だし…」
一同 「「「あー…」」」
紅葉狩りの時のヤツだ、と誰もが納得。
シロエ 「樽で蜂蜜レモンでしたね…」
サム 「アレを、料理でやられるわけな…」
頑張れよな、とサム君、キース君の肩をポンと。
サム 「どっちに転んでも、太るしかねえよ」
ジョミー「事前に太るか、当日かだよね」
ぶるぅ 「頑張ってね!」
キース 「そ、そんな…!」
そう言われても、と呻いてますけど。
太るしかないのでは?
2021/12/17 (Fri)
☆当日だとキツそう
クリスマスを控えた休日、ソルジャーが出して去った注文。
サンタクロースの役をするため、キース君を太らせるとか。
シロエ 「キース先輩、努力はした方がいいですよ」
サム 「当日に太るのはキツそうだぜ」
プラス百キロも食えるのかよ、とサム君の見解。
サム 「なんたって、あいつは前科一犯だしよ…」
ジョミー「百キロ食べろ、って言いそうだよね…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と顔を見合わせる御一同様。
マツカ 「樽で蜂蜜レモンを飲むより、大変ですよね…」
スウェナ「百キロ分の御馳走でしょ?」
ぶるぅ 「んとんと、お肉を百キロだと、生でも…」
このくらいかな、と料理上手なお子様が示したサイズ。
ぶるぅ 「加熱したって、ローストビーフが1キロで…」
シロエ 「そのくらいってことは、恐ろしいですよね」
ブルー 「肉がみっしりなら、まだしもマシだよ」
詰め物入りのチキンで百キロとか…、と生徒会長。
ブルー 「いったい何羽食べたらいいのか、もう本当に…」
ジョミー「想像したくもないよね、ソレ…」
でも食べるしか…、とジョミー君の視線がキース君に。
ジョミー「当日だったら、そのコースだよ」
シロエ 「マツカ先輩、百キロ分の珍味は揃いますか?」
マツカ 「えっと、トリュフとか、キャビアでしょうか?」
それはもちろん…、と御曹司。
マツカ 「用意出来ますけど、キースに食べろと?」
シロエ 「珍味なら、いくらかマシかもですよ」
サム 「蜂蜜レモンの二の舞じゃねえか」
あれも材料は高級だったし…、とサム君、フウと溜息。
サム 「でもよ、キースに太る気がねえんじゃ…」
シロエ 「当日コースしか無いですよね…」
頑張って下さい、とシロエ君、キース君にエール。
シロエ 「ぼくは、どっちでもいいですから」
ジョミー「原因、キースの失言だしね…」
キース 「そうなんだが…!」
頼むから誰か助けてくれ、と懇願ですけど。
無理なのでは…?
2021/12/18 (Sat)
☆助けても無駄な人
クリスマスを控えた休日、キース君を襲った恐ろしい注文。
サンタクロースになるため、プラス百キロというヤツで…。
キース 「助けてくれたヤツは恩に着るから、誰か…!」
ジョミー「正直、キースを助けたってさ…」
シロエ 「次の災難に繋がるだけですからねえ…」
一難去ったらまた一難、とシロエ君のキッツイ台詞が。
シロエ 「真面目に学習能力ゼロです、猫以下ですよ」
サム 「自分で蒔いた種だぜ、今度も」
ブルー 「ついでに、君限定のイベントだしさ…」
まあ、頑張ってくれたまえ、と生徒会長も突き放し。
ブルー 「クリスマスまでに太るか、当日かだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食事は任せてね!」
高カロリー食も、ダイエット食も、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「太ったら、次は痩せなくっちゃね!」
サム 「迎春行事で嫌でも痩せるし、心配ねえよ」
マツカ 「人間ドックも、ご希望なら手配しておきますよ」
お正月でも大丈夫です、と御曹司ならではの太鼓判。
マツカ 「ですから、安心して太って下さいね」
キース 「なんで、みんなで見捨てるんだ!」
ジョミー「助けても、どうせ次があるしさ…」
シロエ 「下手に助けたら、助けた人もババですしね」
誰かさんの復讐は怖いですから、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「とにかく、今回は自己責任でお願いします」
ブルー 「太るのも良し、処刑も良しだよ」
というわけで、放置でいこう、と生徒会長、纏めへと。
ブルー 「事前に太るコースだったら、マツカはさ…」
マツカ 「服を買う費用を用意ですね?」
ブルー 「そう! 当日コースだった場合は…」
サム 「百キロ分の珍味ってことな?」
処刑方法によってはよ…、とサム君、うんうん、と。
サム 「どうなるのかは、キース次第な!」
シロエ 「ええ、ぼくたちは傍観者ですし」
ジョミー「楽しみだよね!」
キース 「くっそぉ…」
なんでこうなる、と呻いてますけど。
自業自得ですよね…。
2021/12/19 (Sun)
☆太れなかった人
ソルジャーがキース君に出した注文、サンタクロースの役。
クリスマスイブが来まして、生徒会長宅でパーティーで…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
一同 「「「お邪魔しまぁーす!」」」
飾り付けられたリビングにダイニング、とても華やか。
シロエ 「綺麗ですねえ、クリスマスって感じですよ!」
ジョミー「大きいツリーもあるもんねえ…」
ぶるぅ 「そうなの、サンタさんが来る日だも~ん!」
とっても楽しみ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だけど、キースのサンタクロースは…」
サム 「ちっとも太ってねえんだよなあ…」
ジョミー「太る気、ホントにゼロだったしね…」
高カロリーなメニューはスルーで、とジョミー君の溜息。
ジョミー「ぶるぅが頑張って作っても、スルー!」
キース 「この時期、怖くて太れるか!」
一同 「「「は?」」」
キース 「親父だ、自分は忘年会で食いまくっていても…」
俺が太るのは許さないぞ、と副住職、肩をブルッと。
キース 「たるんでいる、と罰礼コースで確定なんだ!」
サム 「あー…。痩せるまで、やらされるのな?」
キース 「そうだ、一日、何千回とかで!」
だから太っても無駄になるだけで…、とキース君。
キース 「それくらいなら、普通に過ごした方が…!」
ジョミー「災難は今日だけで済むから、ってこと?」
キース 「親父に、毎日、罰礼と説教をかまされるなど…」
地獄でしかないぞ、と顰める顔。
キース 「ついでに嫌味も、山ほど言われて…」
??? 「オッケー、それで処刑を選んだ、と!」
いいけどね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「残念だよねえ、サンタを楽しみにしてたのに…」
キース 「あんただけだろうが!」
Aブルー「違うね、今回は、ぼくだけじゃなくて…」
A船長 「キースがサンタと聞いたのですが…」
Aぶるぅ「太ってなーい!」
話が違う、とキャプテンと悪戯小僧も出現。
どうなるやら…。
2021/12/20 (Mon)
☆詰めるなら珍味
やって来ました、クリスマスイブ。ソルジャーたちも登場。
ところがキース君は太っていなくて、たちまち不満が爆発。
Aブルー「今年のクリスマスは、サンタ体型のさ…」
A船長 「キースが登場という話でしたが…」
Aぶるぅ「こんなの、サンタさんじゃないーっ!」
もっと太っていないとダメ、と悪戯小僧の膨れっ面。
Aぶるぅ「今から太らせて、間に合わせるもん!」
一同 「「「げっ!」」」
フォアグラコースだ、と誰もが愕然。
シロエ 「あ、あのですね、無理に食べさせても…」
キース 「すぐに肉にはならんと思うぞ」
Aぶるぅ「ダメ元って言うし、それにお腹は…」
Aブルー「膨らむだろうね、確実に」
今よりはウエストが太くなる筈、と頷くソルジャー。
Aブルー「太らなかったら、処刑だと言ってあったしさ…」
A船長 「強引に詰め込むわけですね?」
胃袋の限界をまるっと無視で、とキャプテンの相槌。
A船長 「蜂蜜レモンの時と同じで、こう、グイグイと」
Aブルー「そう! フォアグラのガチョウ状態だよね」
キース 「し、しかし…!」
マツカ 「キャビアとか、トリュフでいきますか?」
最高の品を用意しますが…、と御曹司。
マツカ 「もちろん、皆さんには、普通に御馳走する方で」
一同 「「「やったーっ!」」」
珍味が来るぞ、と大歓声。
ジョミー「マツカ、他にも取り寄せ出来る?」
マツカ 「ええ。ですが、ぶるぅの料理もありますし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 珍しいもの、大歓迎!」
食材も、お料理なんかでも…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「中華でフカヒレとかもいいかも!」
ブルー 「いいね、ツバメの巣とかもさ…」
ぶるぅは用意してないからね、と生徒会長も乗り気。
ブルー 「この際、中華グルメを追加で!」
Aブルー「それもキースに詰めようか?」
Aぶるぅ「そだね、詰め物!」
キース 「おい…!」
丸焼きにする気か、と悲鳴ですけど。
誰か言いましたっけ?
2021/12/21 (Tue)
☆料理もいいかも
クリスマスイブは生徒会長宅でパーティー、そういう面々。
ソルジャーたちも来ましたけれど、キース君が問題でして。
Aブルー「丸焼きねえ…。そんなつもりは無かったけど…」
A船長 「詰め物をして、キースを焼くんですか?」
Aブルー「たった今、本人がそう言ったしね!」
丸焼きって台詞を…、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「だけど、焼いたら犯罪らしいし…」
キース 「当然だろうが、殺人罪だぞ!」
Aブルー「ぶっちゃけ、こっちの世界の法律なんかは…」
ぼくには無関係なんだけど…、とソルジャーが見回す周囲。
Aブルー「とはいえ、此処で焼いた場合は、みんなにさ…」
シロエ 「思いっ切り、迷惑かかりますから!」
サム 「そうだぜ、確か、止めずに見てたってヤツは…」
ブルー 「罪に問われることもあるねえ、ハッキリ言って」
だから丸焼きは絶対禁止、と生徒会長、グッサリと釘を。
ブルー 「詰め物をする程度だったら、かまわないけど」
キース 「あんたまで、俺を殺す気か!」
ブルー 「マツカが病院を手配するから、無問題!」
パーティーで悪ノリは若者の特権、と涼しい顔の生徒会長。
ブルー 「現に、この間の蜂蜜レモンの時だって…」
ジョミー「キースは死んでないもんね…」
シロエ 「救急搬送もされてませんよね、タフですから」
詰め物くらいは大丈夫でしょう、とシロエ君も。
シロエ 「この際、美味しく料理されて下さい!」
キース 「何故、そうなる!」
Aブルー「なるほど、料理もいいかもね」
中華グルメも来ることだし…、と頷くソルジャー。
Aブルー「詰め物よりもさ、料理しようか?」
キース 「だから、犯罪だと!」
そういう話になっただろうが、とキース君の怒声。
キース 「丸焼きがダメなら、料理も同じだ!」
Aブルー「そうじゃなくって…」
キース 「はあ?」
Aブルー「サンタにも色々あったよね、って…」
思ったわけで、とソルジャーの返し。
どういう意味だと…?
2021/12/22 (Wed)
☆痩せているなら
クリスマスイブのパーティーですけど、キース君に問題が。
ソルジャーに太れと注文されたのに、太らなかったわけで。
キース 「あんたは何が言いたいんだ?」
Aブルー「君を今から太らせたって、限度があるしね…」
ウエストのサイズが変わる程度、とソルジャー、溜息。
Aブルー「それじゃ、サンタに見えないしさ…」
Aぶるぅ「そだよ、サンタさんは太ってなくちゃ!」
Aブルー「だからね、此処はキースに似合いのサンタに!」
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩に似合いと言ってもですね…」
サム 「太ってねえ時点でアウトでねえの?」
ジョミー「似合うサンタなんか、何処にも無いよね?」
Aブルー「甘いね、君たち!」
甘すぎるよ、とソルジャー、指をチッチッと。
Aブルー「街にはサンタが溢れてるだろう!」
シロエ 「ええ、まあ…。そういう時期ではありますね」
Aブルー「スタイルのいい、女子大生とかのサンタもね!」
スカートのサンタがいるじゃないか、という指摘。
Aブルー「あれでいこうよ、キースは痩せてるんだから!」
一同 「「「げっ!」」」
女装なのか、と誰もがドン引き。
シロエ 「あ、あのぅ…。視覚の暴力じゃないですか?」
スウェナ「そうよ、キースの女装だなんて!」
Aブルー「鑑賞用じゃないから、全然オッケー!」
其処は眺めて笑う所、とソルジャーの笑み。
Aブルー「うんと可愛いヤツを着せてさ…」
Aぶるぅ「んとんと、スカート、めくってもいい?」
Aブルー「もちろんだよ!」
すると可愛いパンツも要るね、とソルジャー、顎に手を。
Aブルー「ぶるぅ、今から衣装を一式、買えるかな?」
ぶるぅ 「えっとね、専門のお店があるから大丈夫!」
Aブルー「それじゃ買い出し、お願い出来る?」
ぶるぅ 「うん、行って来るねーっ!」
キース 「おい…!」
ちょっと待て、と叫ぶより前に消えたお子様。
買い出しですね…?
2021/12/23 (Thu)
☆みんなにサービス
クリスマスイブのパーティー、キース君がサンタクロース。
ソルジャーが注文をつけていたのに、太らなかったわけで。
キース 「なんで、こういうことになるんだ!」
Aブルー「君を美味しく料理なんだよ、処刑を兼ねて」
A船長 「女装させるだけで、よろしいのですか?」
Aブルー「それで済むわけがないだろう!」
処刑なんだよ、とソルジャー、エヘンと。
Aブルー「サンタの衣装で、みんなにサービス!」
Aぶるぅ「わぁーい、スカートめくっちゃうも~ん!」
A船長 「私も、スカートをめくるのでしょうか?」
Aブルー「やりたいのかい?」
ちょっとビックリ、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「キースのパンツなんか、見て楽しいと?」
A船長 「いえ、全然…。ですが、サービスとなると…」
めくるのが礼儀になるのでは、とキャプテンの問い。
A船長 「スカートをめくったり、触りまくったりと…」
Aブルー「なるほど、そういうサービスもアリかな」
接客の一つではあるね、と頷くソルジャー。
Aブルー「じゃあ、やりたい人は、そういうヤツでね!」
A船長 「では、基本は違うと仰るのですか?」
Aブルー「だって、パーティーだよ?」
給仕係に決まってるだろう、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「料理を取り分けたり、お酒を注いだり…」
A船長 「ごく普通ですね…」
Aブルー「でも、女装だよ?」
キースには充分、屈辱な筈、と意地の悪い笑み。
Aブルー「ぶるぅのスカートめくりもあるしさ」
キース 「キツすぎるんだが!」
ぶるぅ 「ただいまーっ、お洋服、買って来たの!」
パンツもあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の帰還。
ぶるぅ 「見て見て、可愛いサンタさん!」
Aブルー「うん、ひらひらのパンツもいいねえ!」
キース 「これを着ろと…?」
Aブルー「そうだよ、早く着替えたまえ!」
キース 「こんな格好で給仕係…」
あんまりすぎる、と呻いてますけど。
中華グルメも届きますしね?
2021/12/24 (Fri)
☆サンタとスカート
クリスマスイブのパーティー、サンタクロースなキース君。
よりにもよって女装のサンタで、給仕係をするのだそうで。
ぶるぅ 「キース、着替えはこっち、こっち!」
Aブルー「ほら、サッサと行く!」
キース 「くっそぉ…」
なんでこうなる、とキース君、肩を落として出て行って…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ とっても可愛く出来たの!」
一同 「「「うっ…」」」
マジで女装だ、と誰もが絶句する中、ソルジャーの拍手が。
Aブルー「うん、なかなかに似合ってるよ!」
A船長 「そうでしょうか…?」
Aぶるぅ「わぁーい、めくるの楽しそう!」
スカート最高、と飛び跳ねた悪戯小僧、早速、突進。
Aぶるぅ「えーいっ! えっと…?」
シロエ 「こう、思ったほどブワッとなりませんね?」
Aぶるぅ「なんか一杯、布が詰まっているんだもん!」
ぶるぅ 「えとえと、スカートを可愛く広げるヤツで…」
チュールが沢山重なってるから、と良い子の「ぶるぅ」。
ぶるぅ 「スカートめくりは、難しいかも…」
Aぶるぅ「えーっ!? それじゃ、パンツは?」
ぶるぅ 「覗いた方が早いと思うの!」
Aぶるぅ「うわぁーん、ひらひらパンツなのにーっ!」
めくって遊ぶ楽しみがゼロ、と悪戯小僧の膨れっ面。
Aぶるぅ「スカートの下で見てるしかないの?」
ぶるぅ 「そうかも、ぼくたち、背が低いから…」
キースの足の側にいれば見放題だよね、と良い子のお返事。
ぶるぅ 「めくらなくてもいいから、楽かも!」
Aぶるぅ「じゃあ、そうする…」
下からパンツを覗くもん、と、めげない悪戯小僧。
Aぶるぅ「めくれないなら、もぐっちゃう!」
Aブルー「ほどほどにね?」
給仕係が転ぶと厄介、とソルジャーの釘。
Aブルー「足がもつれて、料理をぶちまけたらさ…」
A船長 「中華グルメがパアですよね」
Aブルー「即、処刑だよ!」
キース 「そう言われても…!」
足の間にぶるぅなんだぞ、と叫んでますけど。
どうなるやら…。
2021/12/25 (Sat)
☆転ばずに済んだら
クリスマスイブのパーティー、今年はキース君がサンタ役。
けれど女装でスカートなわけで、悪戯小僧のターゲットで。
キース 「一応、聞いておきたいんだが…!」
Aブルー「何をだい?」
キース 「転んだ場合の、処刑というのは何なんだ?」
心の準備というものがある、とキース君の悲壮な顔付き。
キース 「やっぱり料理を詰められるのか?」
Aブルー「さあねえ、処刑されなければ済む話だけどね?」
A船長 「その通りですよ、転ばなければ無問題です」
足元に注意して下さいね、とキャプテンの笑顔。
A船長 「一瞬のミスが命取りですし、お気を付けて」
キース 「そ、それはそうだが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 中華料理が届いたよーっ!」
マツカが注文してくれたヤツ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ぼくのお料理もあるし、パーティーしようよ!」
ブルー 「そうだね、キースは給仕係を頑張って!」
Aブルー「まずは、シャンパンで乾杯だよ!」
配って、配って! と、ソルジャーの急かし。
Aブルー「ほらほら、キース、ボーッとしてないで!」
キース 「あ、ああ…」
ぶるぅ 「ぼくも、お手伝いーっ!」
シャンパンは無事に配られまして、ソルジャーが音頭を。
Aブルー「メリー・クリスマス!」
一同 「「「メリー・クリスマス!」」」
かんぱーい! とグラスがカチン、カチンと賑やかに。
ぶるぅ 「はい、御馳走も山ほどあるから!」
マツカ 「中華グルメも、存分にお楽しみ下さいね」
ジョミー「うわあ、フカヒレ餃子に、それから…」
サム 「すげえな、ぶるぅの料理もあるしよ」
最高だぜ、とサム君、取り皿に早速ドッサリですけど。
Aブルー「あのさ、そこはキースにやらせないとさ…」
サム 「でもよ、転んじまったら…」
Aブルー「庇わなくっていいんだよ!」
キース 「し、しかし…!」
Aブルー「みんなにサービス!」
それでこそサンタ、とソルジャー、ピシャリと。
転ぶリスクは?
2021/12/26 (Sun)
☆足元のリスク
クリスマスイブのパーティー開幕、キース君がサンタの役。
女装でスカート、転ばないように給仕しないと処刑だとか。
Aブルー「サンタはサービスするものだしね!」
キース 「プレゼントを配る役だと思うが!」
ぶるぅ 「んとんと、それは本物のサンタさんで…」
スカートのサンタは違うと思うの、と良い子の指摘。
ぶるぅ 「街に行ったら、チラシを配ったりしているし…」
Aブルー「そうだよねえ? 文句を言わずに仕事をする!」
そこのチキンを取ってくれたまえ、とソルジャーの命令。
Aブルー「詰め物もつけて、ソースもたっぷり!」
キース 「分かった、チキンと…」
Aブルー「済んだら中華グルメも一式、頼むよ」
A船長 「私の分もお願いしますね」
どの料理も、とても美味しそうです、とキャプテンも。
A船長 「皆さんも、キースに注文を!」
シロエ 「え、ええ…。キース先輩、餃子をよろしく」
ジョミー「ぼくは、そっちのテリーヌに、パテに…」
キース 「一度に頼むな、足が縺れる!」
俺の足元には、ぶるぅがだな…、とキース君の悲鳴。
キース 「足に絡んで、上をガン見で…!」
Aぶるぅ「でないと、パンツが見えないんだもーん!」
パンツ、パンツ、とチョロチョロしている悪戯小僧。
Aぶるぅ「足に登って近くで見たいなーっ!」
キース 「やめてくれ!」
Aぶるぅ「でもでも、せっかくのひらひらパンツ…!」
キース 「くっそぉ、手さえ塞がってなければ…!」
蹴り飛ばして逆立ちで振り切るのに、とキース君の呻き。
キース 「俺のスキルをなめやがって…!」
Aブルー「逆立ちしたら、パンツが丸見えだけどね?」
キース 「うっ…」
そうだった、と詰まるキース君。
キース 「スカートでは、無理か…」
Aブルー「いいねえ、処刑のメニューが閃いたよ!」
キース 「は?」
Aブルー「転んだら、逆立ちで給仕をね!」
キース 「おい…!」
無理ゲーだろうが、とキース君、真っ青ですけど。
逆立ち…?
2021/12/27 (Mon)
☆逆立ちで拭いて
クリスマスイブのパーティー、キース君がサンタで給仕係。
しかもスカート、足元では悪戯小僧がチョロチョロな状態。
キース 「逆立ちなんぞで、給仕出来るか!」
Aブルー「分かってないねえ、だからこそ処刑!」
逆立ちして、足でトレイを持つとか、とソルジャーの注文。
Aブルー「それが無理なら、給仕する度に逆立ちだよね」
キース 「は?」
Aブルー「一発芸だよ、お辞儀の代わりに逆立ちでさ…」
パンツを披露するといいよね、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「まあ、転ばないように頑張りたまえ!」
キース 「そ、そうする…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 逆立ちして、パンツ!」
それもいいかも、と悪戯小僧、キース君の足にベッタリ。
Aぶるぅ「わぁーい、キースのパンツ、ひらひら!」
キース 「邪魔だと言っているだろう! うわぁっ!?」
ガシャーン! とお皿が飛び散りまして、キース君、床に。
キース 「し、しまった…」
Aブルー「あのねえ…。転ばないように言ったよね?」
Aぶるぅ「逆立ち! 逆立ち!」
Aブルー「うん、まずは逆立ちして掃除からだよ!」
出来るだろう、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「ぶるぅ、雑巾をキースに渡して!」
キース 「さ、逆立ちで拭けと?」
Aブルー「腕の力には自信があるんだろう?」
片手に雑巾、片手で身体を支えたまえ、と睨む人。
Aブルー「はい、処刑メニュー、第一弾!」
ぶるぅ 「えとえと、キース、雑巾、持てる?」
キース 「もうヤケだ!」
やってやる! とキース君、バッと逆立ち。
シロエ 「わあ、逆立ちでも拭けるんですね、床…」
ジョミー「なんか凄いね…」
でも、足の方は見ない方が…、と一同、苦笑。
Aぶるぅ「パンツ、パンツーっ!」
ブルー 「あれなら、給仕も出来るかもねえ…」
Aブルー「無理なら一発芸でいいしね!」
キース 「なんで、こういうことになるんだ…!」
俺は泣きたい、と逆立ちで頑張る人。
パーティー、最高…?
2021/12/28 (Tue)
☆大晦日には必須
とんでもなかったクリスマスが終わって、いよいよ大晦日。
除夜の鐘を撞くのに、元老寺へと向かうシャン学メンバー。
ジョミー「今年も寒いね、雪が降りそうな感じだよ」
シロエ 「それでこそ、年の暮れですよね」
サム 「うんうん、お接待のおぜんざいが美味いのな!」
楽しみだぜ、とサム君、唾をゴクリと。
サム 「クリスマスの御馳走も、最高だったけどよ…」
マツカ 「元老寺のおぜんざいは、別格ですしね」
スウェナ「それに、余計なものも見なくて済むわよ」
一同 「「「あー…」」」
あれか、と誰もが遠い目に。
ジョミー「キースの足ってヤツだよね…」
シロエ 「結局、逆立ち三昧でしたからねえ、処刑で」
サム 「あいつの腕の力の凄さは分かったけどよ…」
スウェナ「笑いもしたけど、破壊力だって桁外れだわよ」
視覚の暴力というヤツだわね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「あれだって、キースが蒔いた種でしょ?」
ジョミー「ホントに疫病仏だよねえ…」
シロエ 「でも、大晦日の必須アイテムですよ?」
除夜の鐘には欠かせませんし、とシロエ君。
シロエ 「鐘をつくまで、庫裏にいられる特権とかは…」
サム 「キースがいねえと、無理だよなあ…」
スウェナ「大晦日だけは、有難いわよねえ…。あっ!」
ブルーたちよ、とスウェナちゃんが指差す黒塗りタクシー。
ジョミー「今年もVIP待遇だね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 外は寒いね!」
ブルー 「ホントにね。やあ、キース」
キース 「不本意ながら、迎えに来たぞ」
他のヤツらも一緒に来い、と法衣の副住職が山門に。
キース 「座敷を温めておいたから」
一同 「「「やったーっ!」」」
お菓子も沢山、と庫裏の座敷に上がり込んだ面々。
ブルー 「キースは夜まで忙しそうだねえ…」
キース 「当然だろうが、大晦日だぞ」
ジョミー「拭き掃除は逆立ち?」
キース 「貴様!」
死にたいのか、と副住職が吊り上げる眉。
トラウマですかね?
2021/12/29 (Wed)
☆つつくのは駄目
やって来ました、大晦日。除夜の鐘は今年も元老寺な面々。
暖かい庫裏に通されまして、お菓子も沢山なんですけれど。
キース 「いいか、此処では親父が法律でだな…!」
ジョミー「逆立ちしてたら叱られる、って?」
キース 「親父が法律なら、俺は取り締まる現場職員だ!」
キリキリ逮捕するからな、と副住職、ジョミー君をギロリ。
キース 「心を清めて除夜の鐘を待つ、それが大晦日だ!」
ジョミー「そうだっけ? 確か、除夜の鐘を撞いてさ…」
煩悩を流して、心を清める気がするけど、とジョミー君。
ジョミー「最初から心を清めていたんじゃ、意味無いよ?」
キース 「くっそぉ、屁理屈をこねやがって!」
シロエ 「間違ってないと思いますけどねえ…」
それより仕事が待ってますよ、とシロエ君が指差す襖の方。
シロエ 「ジョミー先輩を締めてる間に、詰みますけど」
キース 「まずい…!」
親父に絞め殺されてしまう、と副住職、ダッシュで消滅。
シロエ 「かなり忙しそうですね」
ジョミー「うん。お蔭で命拾いだよ」
ブルー 「今日は気が立ってるから、つつかないようにね」
逆さ吊りにされてからでは遅いよ、生徒会長の言。
ブルー 「吊るされたまま放置で、除夜の鐘とかさ…」
一同 「「「うわー…」」」
マジでありそう、と誰もがガクブル。
サム 「逆恨みで、逆立ちの復讐なのな…」
シロエ 「御免蒙りたいですよ」
ブルー 「じゃあ、大人しくするしかないね」
逆立ちの話は忘れたまえ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「出来れば、除夜の鐘で綺麗サッパリ!」
ジョミー「もったいない気もするけどね…」
ブルー 「除夜の鐘の後は、修正会だけど?」
キースは忙しいままで年越し、という指摘。
ブルー 「正月早々、つついて吊るされたらさ…」
シロエ 「最悪ですね…」
ブルー 「だから、忘れる!」
一同 「「「はいっ!」」」
逆立ちの件は忘れ去ります、と一同、敬礼。
怖いですしね?
2021/12/30 (Thu)
☆無我の境地で
除夜の鐘を撞こうと、元老寺に来ているシャン学メンバー。
キース君の恨みは買いたくない、と大人しく過ごしまして。
シロエ 「うわあ、今年も大勢並んでますねえ…」
ジョミー「ついでに雪だよ、降り始めたよね」
サム 「おぜんざいが美味いってモンだぜ、この寒さ!」
鐘を撞いたら温まろうぜ、とサム君が眺めるテントの方。
サム 「テントの中には、ストーブもあるしよ」
シロエ 「会長とぶるぅは、最初からテントですけどね…」
マツカ 「VIP待遇ですからね…」
緋色の衣の高僧ですし、とマツカ君。
マツカ 「あっ、鐘を撞きに出て来ましたよ」
シロエ 「ぶるぅも小僧さんスタイルですね」
スウェナ「キースは、今年も先導役ね」
法衣の面々が鐘楼に向かい、銀青様が最初の鐘をゴーンと。
ジョミー「今年も、これで終わるんだよね…」
シロエ 「色々とありましたよねえ、今年も…」
サム 「でもよ、けっこうキースが一人でババをよ…」
引いてくれた気がするんだよな、とサム君、感慨深げ。
サム 「そういう意味では、いい年だったぜ?」
ジョミー「確かにね! 来年も、その方向でさ…」
シロエ 「是非とも、お願いしたいですねえ…」
でも、除夜の鐘の時に祈ったらダメです、とシロエ君。
シロエ 「お祈りが流れてしまいますしね」
サム 「だよな、そいつは勘弁だしよ…」
スウェナ「無心で撞くのが一番だわね」
何も考えずに、ゴーンと一発、とスウェナちゃんの言。
スウェナ「そしたら、きっと来年も運が向いて来るわよ」
シロエ 「無我の境地でいきましょう!」
そして来年もいい年に、とシロエ君の決意の表情。
シロエ 「災難は全部、キース先輩に任せるんです!」
ジョミー「本人に聞こえたら、大変だけどね…」
サム 「だからよ、みんな、無我の境地な!」
マツカ 「おぜんざいだけを考えましょう」
一同 「「「おーっ!」」」
頑張るぞ、と鐘楼を見詰める面々。
皆様も、どうぞ良いお年を~。
2021/12/31 (Fri)
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