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シャングリラ学園つれづれ語り
☆一番に食べたい


小正月な15日の土曜日、生徒会長宅に来ている御一同様。
無病息災で厄除けな小豆粥の日、キース君にお勧めだとか。

Aブルー「ニューイヤーには、しっかり挨拶をね!」
ブルー 「ギリギリの日に来て、それを言うかな?」
Aブルー「もっと早くに来たかったけどさ…」

ハーレイの休暇の関係で…、とソルジャーの言い訳。

Aブルー「こっちの三連休の時にさ、ちょうど休みで!」
ブルー 「珍しいねえ、新年早々」
Aブルー「そうだろう? こんな嬉しいイベントをさ…」

パアにする手は無いからね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「今年も御利益をゲットしてたし、ガンガンと!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「除夜の鐘だよ、アレで流れた煩悩をさ…」

今年も集めに来たんだよね、とパチンとウインク。

Aブルー「お蔭で、ハーレイもビンビンで!」
ブルー 「その先、禁止!」

挨拶が済んだら帰りたまえ、と生徒会長、ピシャリと。

ブルー 「君のシャングリラも、とっくに日常だろう?」
Aブルー「だからこそだよ、こっちでのんびり!」

久しぶりにね、と悪びれない人。

Aブルー「もちろん、小豆粥も食べないと!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ゆっくりしていってね!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅはいい子だね!」

今年もよろしく、とソルジャー、頭をペコリ。

Aブルー「お菓子と御馳走、期待してるよ!」
ぶるぅ 「うん、頑張る!」

でも、その前に小豆粥だよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「みんなも、文句を言わずに食べてね!」
一同  「「「はーい!」」」

ソルジャーという厄が来ただけに、一同、真剣。

シロエ 「ぼくに、一番に頂けますか?」
サム  「なんだよ、俺だって一番がいいぜ!」
ジョミー「ぼくもだってば!」
マツカ 「あのぅ、ぼくも一番がいいんですけど…」
Aブルー「どうしたんだい、君たち、急に…?」

一番はキースだったんじゃあ、首を傾げてますけど。
今は状況が…。


2022/01/16 (Sun)



☆厄除けが欲しい


小正月は小豆粥の日、生徒会長宅に来ている面々ですけど。
其処へソルジャー登場でして、厄除けアイテムに人気集中。

シロエ 「キース先輩を優先している場合じゃないです!」
サム  「なんたって、厄除けなんだしよ…」
ジョミー「欲しくなるよね、一番にさ!」

キースは放置でいいんだってば、とジョミー君。

ジョミー「どうせ元から疫病仏だし、今更、どうにも…」
シロエ 「なりませんよね、どう考えても」
キース 「おい、お前たち…!」

新年早々、見捨てる気か、とキース君の怒号。

キース 「俺が黙っていると思って、好き勝手に…!」
シロエ 「仕方ないでしょう、厄が来たんですから!」
Aブルー「えっと…?」

厄って何さ、とソルジャー、キョロキョロ。

Aブルー「どの辺に厄が転がってるわけ?」
一同  「「「………」」」

自覚が無いのか、とソルジャーに集中する視線。

Aブルー「何さ、その目は?」
シロエ 「ぐるっと見てみて、分かりませんか?」
Aブルー「分からないけど…」

気になるよね、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「教えて欲しいな、厄って、何だい?」
シロエ 「いいですか? キース先輩が疫病仏で…」
Aブルー「うん、それは知ってる」
シロエ 「あなたとセットなんですけど?」

如来と菩薩で、とシロエ君、指をビシィ! と。

シロエ 「どっちがどっちか、忘れましたけど…」
サム  「キースが菩薩じゃなかったっけか?」
ブルー 「確かそうだね、格下だから」
Aブルー「格下って?」

何が格下、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「サイオンの格のことなのかな?」
ブルー 「ズバリ、厄を持ち込むクオリティだね!」

その君が来たから小豆粥が人気、と生徒会長。

ブルー 「みんな、厄から逃げたいんだよ」
Aブルー「なるほど、キースを押しのけて、と…」
ブルー 「その通り!」
Aブルー「あのねえ…!」

それは失礼すぎるだろう、とソルジャーの文句。
でもねえ…?


2022/01/17 (Mon)



☆厄除けに縋りたい


小正月は小豆粥を食べる日、無病息災で厄除けなアイテム。
生徒会長宅に集った面々、一番に食べようと騒いでまして。

Aブルー「キースを押しのけるのは、いいんだけどね…」
キース 「あんたまで言うか!」
Aブルー「君はどうでもいいんだよ。今は、ぼくの問題!」

厄除けしたいとは失礼な、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「なんでそういうことになるのさ、お客様に!」
シロエ 「ですから、キース先輩とセットでですね…」
サム  「疫病仏だって言ったじゃねえかよ」
ジョミー「しかも、キースより格上だよ?」

そんなのが来たら、誰だって避けるし、とジョミー君。

ジョミー「縁起物でも何でもいいから、縋りたいよ!」
サム  「うんうん、食ったら厄除けだしよ…」
シロエ 「ぶるぅ、ぼくに一番にくれますよね?」
ジョミー「ドサクサに何を言い出すのさ!」

ぼくが一番に食べるんだ、とジョミー君、前へ。

ジョミー「お椀を持って来ればいいんだよね?」
ぶるぅ 「そうだけど…。でも、シロエだって…」
サム  「俺も一番って言ってるじゃねえかよ!」
マツカ 「ぼくもお願いしてるんですけど…」

どうなるんでしょう、とマツカ君までが。

マツカ 「とにかく、キースより先にですね…」
サム  「食って厄除け、それに限るぜ!」
キース 「ちょっと待て!」

俺へのオススメだった筈だぞ、とキース君のツッコミが。

キース 「お前たちが文句を言っていた時に…」
ブルー 「確かにキースに勧めたね、うん」
キース 「ほら見ろ、ブルーもこう言っている!」

一番は俺の筈なんだ、とキース君、強気。

キース 「しかも、とびきりの厄が来たしな!」
Aブルー「君も大概、失礼だねえ!」

ぼくとはセットものだろう、とソルジャーの言。

Aブルー「どの辺が厄か、理解しかねるけど…」
キース 「俺の目で見ても、立派に厄だが?」
Aブルー「君が言うわけ?」

光栄だと思うべきだろう、と言ってますけど。
えっと…?


2022/01/18 (Tue)



☆斜めから来る人


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災だそうですけど。
生徒会長宅に集った面々、一番に食べようと大騒ぎでして。

Aブルー「いいかい、ぼくとセットなんだよ?」
キース 「それからして、既に迷惑なんだが!」
Aブルー「何故、迷惑とか言い出すのさ!」

おまけに立派な厄だなんて…、とソルジャー、不機嫌な顔。

Aブルー「其処は光栄だと思うべきだよ、ホントにね!」
キース 「どう転がったら、光栄なんだ!」
Aブルー「分からないかな、このぼくとセット!」

光栄だとしか言えないだろう、と威張り返る人。

Aブルー「サイオンは最強、しかも超絶美形なんだよ!」
シロエ 「それを自分で言いますか?」
Aブルー「外野は黙ってくれたまえ! でも、君もさ…」

最強で美形だと思うんだよね、とソルジャーの問い。

Aブルー「だからこそ、自分でどうこうと文句が…」
シロエ 「ええまあ、否定はしませんけど…」
Aブルー「ほらね、シロエも認めてるから!」

ぼくの価値を、とソルジャー、得意げ。

Aブルー「そういうぼくとセットだしねえ…」
キース 「だからと言って、俺にはだな…!」

何のメリットも無いわけだが、とキース君、拳をグッと。

キース 「あんたが来る度、盛大に被害を蒙るだけで!」
Aブルー「君が自分でやっている気がするけどね?」
キース 「うっ…!」

痛い所を突かれてしまって、口ごもるしかないキース君。

キース 「しかしだな…! ネタは、あんたが…!」
Aブルー「持ち込んでる、って?」
キース 「毎回、毎回、懲りもせずにな!」

しかも斜めから来やがって、とキース君の苦情が炸裂。

キース 「正面から来れば、まだ避けようもあるのに…!」
Aブルー「斜めに来るせいで、避けられないって?」
キース 「あんた、自分で、そう思わないか!?」
Aブルー「ぼくって、そんなに斜めかなあ…?」
キース 「斜めだろうが!」

厄除けでしか避けられないぞ、と叫んでますけど。
そうかも…?


2022/01/19 (Wed)



☆お客様が一番


小正月は小豆粥を食べる日、厄除けで無病息災なアイテム。
ソルジャーという厄が来ただけに、一番に食べたいわけで。

Aブルー「厄除けでしか避けられない、って?」
キース 「斜めすぎて、予測がつかないからな!」

此処に出て来る時もそうだ、とキース君の指摘。

キース 「いつ現れるか、誰にも全く読めないんだが!」
Aブルー「そうかなあ? ニューイヤーには、毎年必ず…」

来てる筈だよ、とソルジャーの反論。

Aブルー「なにしろ、年に一度のラッキーチャンス!」
ブルー 「その話だったら、もういいから!」
Aブルー「ダメダメ、きちんと聞いて確認!」

除夜の鐘で流れた煩悩ゲット! と突き上げる拳。

Aブルー「その報告をしに、絶対、来るって!」
キース 「だが、タイミングが謎だろうが!」

三連休がヤバイと思っていたぞ、とキース君。

キース 「なのに来なくて、今日になるとか…」
Aブルー「うーん…。だからって、厄と言われても…」

今回は何もやっていないし、とソルジャーが顎に当てる手。

Aブルー「小豆粥の邪魔をする気分でもないしねえ…」
シロエ 「そうなんですか?」
Aブルー「うん、御馳走にはなりたいけどさ」

せっかく来たから、食事もおやつも、と厚かましい人。

Aブルー「まずは厄除けのアイテムから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ じゃあ、お客様が一番だね!」
一同  「「「えっ!?」」」

そんな、と誰もがビックリ仰天。

シロエ 「なんで、その人が一番なんです!」
ぶるぅ 「んとんと…。お客様だから…」
キース 「その馬鹿野郎が厄だろうが!」

厄に厄除けを与えてどうする、とキース君のツッコミが。

キース 「猫に小判で、豚に真珠というヤツだぞ!」
シロエ 「そうですよ、もっと価値のある人に一番を…!」
Aブルー「誰が厄で、猫で豚だって?」
一同  「「「うっ…」」」
Aブルー「まさか、ぼくだとでも…?」

厄で猫で豚というのは…、と質問ですけど。
どうしろと…?


2022/01/20 (Thu)



☆正解はどっちだ


小正月は小豆粥を食べて無病息災、厄除けアイテムですが。
ソルジャーという厄が登場、一番に食べたい人が多発で…。

Aブルー「今の言い方だと、ぼくがそうだと聞こえるよ?」
シロエ 「き、気のせいです、誰も言ってません!」
Aブルー「そうかな、さっき、キースがハッキリ…」

ぼくが厄だと言ったけれど、とソルジャーの指摘。

Aブルー「厄に厄除けを与えてどうする、とも言ってさ…」
キース 「そ、それは確かに言ったんだが…」
Aブルー「でもって、与えると猫に小判で、豚に真珠で…」

意味がないって感じの言い方だったよ、と鋭い視線。

Aブルー「どう聞いたってさ、厄で猫で豚というのはさ…」
キース 「断じて、あんたのことではない!」

言葉の綾というヤツで…、とキース君、ワタワタ。

キース 「ついつい、口が滑ってしまって…」
Aブルー「そうなんだ?」
キース 「ああ、ウッカリと…」

心にもないことを言った、と焦ってますけど。

Aブルー「口が滑ったなら、それは本音と言わないかい?」
キース 「ち、違う!」
Aブルー「そうかな、そうだと思うけどなあ…?」

君たちは、これをどう思う、とソルジャーの問い。

Aブルー「キースが言ったのは、どっちだと思う?」
シロエ 「どっちとは、何のことですか?」
Aブルー「心にもないことか、本音かだよ!」

此処は正直に答えて欲しいね、と注文が。

Aブルー「こっちなんだ、と思う方に挙手!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「簡単だろう、言葉は不要!」

手を挙げるだけでいいんだから、とズズイと前へ。

Aブルー「心にもないことの方だ、と思う人!」
一同  「「「………」」」

どうするんだ、と顔を見合わせる御一同様。

Aブルー「いないってことかな、じゃあ、本音の方!」
一同  (((…こっちだけど…)))
Aブルー「あれっ、いないわけ?」
一同  「「「………」」」

正直に言ったらえらいことに、と沈黙ですけど。
さて…?


2022/01/21 (Fri)



☆正解を選んだら


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災の縁起物ですが。
ソルジャーという厄が登場、一番に食べたい人が多くて…。

Aブルー「どうしたんだい、誰も手を挙げないなんて…」
一同  (((ヤバすぎるし…!)))
Aブルー「どっちでもないっていうのは、ない筈でさ…」

絶対、どちらか片方だよね、とソルジャー、皆をジロリと。

Aブルー「それともアレかな、まさかキースを…」
シロエ 「処刑したいとは思ってません!」
Aブルー「誰が処刑って言ったんだい?」

おかしいねえ…、と首を傾げるソルジャー。

Aブルー「ぼくが言おうとしていたのはさ…」
シロエ 「はい、何でしょう?」
Aブルー「キースを庇っているんじゃあ、ってヤツで…」

どうやら当たっていそうだよね、とシロエ君を見詰める瞳。

Aブルー「本音の方が正解だけど、それを選んだら…」
シロエ 「…え、えっと……」
Aブルー「キースが処刑されかねないしねえ…」

それで誰一人、手を挙げなかったと…、と推測する人。

Aブルー「今のシロエの発言からして、それっぽいね?」
シロエ 「ち、違います!」
Aブルー「じゃあ、心にもないことだったと?」
シロエ 「そ、それは…」

詰まってしまったシロエ君でして、ソルジャー、ニヤリと。

Aブルー「語るに落ちるというパターンだねえ…」
シロエ 「えっ?」
Aブルー「今の質問で詰まるってことは、正解はさ…」

もう間違いなく本音だよね、とキッパリと。

Aブルー「つまりキースは、このぼくをさ…」
一同  (((ま、まずい…)))
Aブルー「厄で猫で豚だと断定した、と!」

言い訳なんかはさせないからね、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「新年早々、失礼すぎる発言なんだし…!」
シロエ 「ま、待って下さい、逆立ちは、もう充分で!」
Aブルー「えっ、逆立ち?」
一同  (((馬鹿…)))
Aブルー「なんで逆立ちが充分だと?」

話が全く見えないんだけど、と言ってますけど。
どうなる…?


2022/01/22 (Sat)



☆他の人に聞こう


小正月は小豆粥を食べて無病息災、厄除けだそうですけど。
ソルジャーという厄が登場、一番に食べたい人が多くて…。

Aブルー「逆立ちなんか、今日のキースはしてないよ?」
シロエ 「そ、そうですね…」

そうかもですね、とシロエ君、ワタワタと。

シロエ 「今の発言は忘れて下さい、先輩のとセットで!」
Aブルー「セットって、厄で猫で豚なヤツとかい?」
シロエ 「それです、それです!」

どうぞよろしく、と頭をペコリ。

シロエ 「小豆粥の順番は、ぼくより先でいいですから!」
Aブルー「そこまで低い姿勢で来られちゃうとさ…」
シロエ 「許して下さるわけですね?」
Aブルー「違うね、疑心暗鬼になっちゃうわけでさ…」

これは絶対、何かあるね、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「キースと逆立ちで、ぼくの知らない何かがさ」
シロエ 「いえ、気のせいです!」
Aブルー「どうなんだか…」

他の面子が気になるわけでね、と周囲をグルリと。

Aブルー「妙に静かだし、緊迫感が溢れてるしさ…」
シロエ 「そんな風に見えるだけですよ!」
Aブルー「じゃあ、そこの君!」

君だよ君、とソルジャーが指差すジョミー君。

ジョミー「は、はいっ!?」
Aブルー「ちょっと質問してもいいかな?」
ジョミー「ど、どうぞ何でも聞きやがって下さい!」
一同  (((おいおいおい…)))

敬語が変だぞ、と誰もが心でツッコミ。

Aブルー「ふうん…。聞きやがって下さい、ねえ…」
ジョミー「ま、間違えましたあ!」
Aブルー「それはいいけど、質問の答えは正直にね?」
ジョミー「合点です!」
一同  (((また変だし…)))

テンパってるよ、と心で溜息な御一同様。

Aブルー「時代劇かな、まあいいけどさ。でね…」
ジョミー「はい?」
Aブルー「キースは、逆立ちしていたのかな?」
ジョミー「暮れのパーティーで…!」
Aブルー「それだけかい?」

充分ってレベルだったかな、と言ってますけど。
えっと…?


2022/01/23 (Sun)



☆新年でリセット


小正月は小豆粥を食べて厄除け、来てしまったソルジャー。
もろに厄だけに避けたい人が多発した結果、ややこしい今。

Aブルー「暮れのパーティーって、クリスマスだろう?」
ジョミー「そうですけど…?」
Aブルー「確かに処刑で、逆立ちさせていたけどねえ…」

本当にあれで充分かな、と首を捻っているソルジャー。

Aブルー「除夜の鐘を鳴らして、年が明けてさ…」
ジョミー「はい…?」
Aブルー「色々とリセットされてると思うんだけど?」

この国の人の気風でさ、と別の世界の人ならではの発言。

Aブルー「なのに、今頃、充分だなんて…」
ジョミー「充分なんです!」
シロエ 「そうですよ、正月早々にですね…!」
Aブルー「今、なんて言った?」

もう一度、とソルジャー、シロエ君に注文を。

Aブルー「さあ、もう一回、繰り返して!」
シロエ 「な、何をですか…?」
Aブルー「正月を含む発言だよ、うん」

はい、元気よく! と見据える人。

Aブルー「そうですよ、って所からね!」
一同  (((…やばい…)))
シロエ 「そ、そうですよ…。え、えっと…」
Aブルー「余計な言葉は要らないから!」

正月の後は何だったかな、と赤い瞳に物騒な光が。

Aブルー「君が言わないなら、ぼくが言うけど?」
シロエ 「い、いえ…! 正月早々にですね…!」
Aブルー「オッケー、君たちは実に正直だよ、うん」

その様子だと、確実に何かあったね、とニヤリ。

Aブルー「厄で猫で豚発言なキースが、このお正月に…」
シロエ 「逆立ちなんか、していませんから!」
Aブルー「まだ逆立ちとは言ってないけど?」
シロエ 「あっ…!」

マズイ、とシロエ君が両手で押さえる自分の口。

Aブルー「なるほど、今のは失言だった、と…」
シロエ 「い、いえ、何でもありません…!」
Aブルー「口を押さえた辺りがねえ…」
シロエ 「いえ、あの、クシャミが…!」

出そうになったものですから、と苦しい言い訳。
通りますか…?


2022/01/24 (Mon)



☆風邪っぽいです


小正月は小豆粥で無病息災、厄除けなアイテムですけれど。
厄なソルジャーが登場しまして、誰が一番に食べるかで…。

Aブルー「クシャミって、もしかして風邪の引き始め?」
シロエ 「そうとも言うかもしれません…」
Aブルー「オッケー、それじゃシロエは下がって良し!」

改めてジョミーに質問するから、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「さあ、正直に答えたまえ! お正月に何が?」
ジョミー「お雑煮とおせちと、初詣です!」
Aブルー「このぼくを、厄で猫で豚だと言ったキースも?」
ジョミー「もちろんです!」

坊主は元日から忙しいんです、とジョミー君。

ジョミー「ぼくも頑張って手伝いました!」
Aブルー「逆立ちを?」
ジョミー「いえ、あの件は不幸な事故で!」
一同  (((やった…)))

喋っちゃったよ、と誰もが心の中でガクブル。

Aブルー「ふうん…。お正月に不幸な事故があった、と」
ジョミー「あっ…!」

ヤバすぎる、とジョミー君も両手で押さえた自分の口。

ジョミー「は、は、は……っくしょん!」
Aブルー「君も風邪かい? お大事に」
ジョミー「かたじけない!」
Aブルー「そこで時代劇になってる上に、不幸な事故ね…」

もう逆立ちで確定だよね、と大きく頷くソルジャー。

Aブルー「これは本人に聞くのが一番! キース?」
キース 「な、なんだ…?」
Aブルー「お正月に逆立ちしてたのかい?」
キース 「その馬鹿のせいでな!」

もうヤケだ、とキース君、ジョミー君に指をビシイ! と。

キース 「俺が渡した貼るカイロをだな…!」
ジョミー「ご、ごめんなさいーっ!」

殺さないで、とジョミー君の悲鳴。

ジョミー「あれは悪かったと思ってるから、お慈悲を…!」
キース 「やかましい! 貴様のお蔭で、こいつにまで!」
Aブルー「逆立ちがバレてしまった、と?」
キース 「そうだ、この馬鹿をブッ殺してだな…!」

冬の海に沈めてやりたいほどだ、と怒鳴ってますけど。
どうなる…?


2022/01/25 (Tue)



☆意気投合な二人


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災の縁起物ですが。
ソルジャーという厄が登場しまして、キース君がピンチで。

Aブルー「なんだか、ジョミーが昇格したねえ…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「キースが馬鹿とつける相手は、ずっとぼくでさ」

あの馬鹿と呼ばれて来たんだけれど、とソルジャーの言。

Aブルー「でもさ、今のを聞いたかい?ジョミーがさ…」
シロエ 「この馬鹿でしたね」
キース 「今の俺には、こいつも立派に厄だからな!」

よくも逆立ちをバラしやがって、とキース君、怒り心頭。

キース 「マツカ、車を手配してくれ!」
マツカ 「あ、あのですね…。まさか、ジョミーを…?」
キース 「海へ運んで、沈めるんだが!」

ドラム缶とコンクリートの手配も頼む、と怖い台詞が。

キース 「二度と浮かんで来られないよう、ガッチリと!」
サム  「コンクリート詰めにするのかよ?」
キース 「こいつに頼めば、バレないしな!」

サイオンで細工して貰おう、とソルジャーに視線を。

キース 「疫病仏同士、仲良くやっていこうじゃないか!」
Aブルー「いいけどさ…。厄で猫で豚な件の方は?」
キース 「俺が猫で、あんたが豚とかはどうだ?」
Aブルー「逆にしようよ、君が豚でさ」

それなら手伝ってあげてもいい、とソルジャーの案。

Aブルー「で、何処に沈めに行くんだい?」
キース 「そうだな、此処から近い海だと…」
ジョミー「ちょっと待ってよ!」

どうして、ぼくが処刑なわけ、とジョミー君、ガクブル。

ジョミー「キースが逆立ちするんじゃないの!?」
キース 「貴様、自分の立場が分かっているのか?」
ジョミー「正直に言っただけだってば!」

そりゃ失言かもしれないけれど、と震え上がる人。

ジョミー「だけど、シロエも同罪でさ…!」
キース 「そうだったか?」
Aブルー「シロエは未遂だと思うけれどね?」
キース 「だろう?」

どうしようか、と視線を交わす疫病仏ですけど。
さて…?


2022/01/26 (Wed)



☆沈めに行くなら


小正月は小豆粥を食べて無病息災、厄除けアイテムですが。
ソルジャーという厄が来まして、キース君と手を組んだ今。

Aブルー「沈めに行くのは、ジョミーだけにしようよ」
キース 「二人も沈めるは面倒だから、というわけだな?」
Aブルー「ピンポーン!」

サイオンで細工も手間がかかるし、とソルジャー、即答。

Aブルー「未遂のシロエは、次の機会があればってことで」
キース 「そうだな、次もありそうだしな」
シロエ 「き、気を付けますから、今回は保留で…!」
キース 「ああ、恩赦ということにしておく」

その代わり、小豆粥の順番を俺に譲れ、とキース君。

キース 「お前より先に食っていい、という権利をだ…」
シロエ 「あげます、あげます、差し上げますって!」

ですから、命だけはどうか…、とシロエ君、必死の命乞い。

シロエ 「まだ死にたくはないんですよ!」
キース 「よし。では、ジョミーを沈めるということで…」
Aブルー「何処がいいかな、お勧めの海は?」
ブルー 「距離から言うとさ、南の方の大きな港が…」

近いんだけど、と生徒会長が顎に当てる手。

ブルー 「沈める場所の定番だけど、どっちかと言えば…」
Aブルー「他にいい場所があるのかい?」
ブルー 「今の時期だと、北の海はカニの季節なんだよ」

ブランド蟹が獲れる場所もあってね、と生徒会長。

ブルー 「車を出すなら、帰りは朝の漁港に寄ってさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 獲れたてのカニを買うんだね!」
ブルー 「そう! そして、ぶるぅに頼めば、美味しく…」
Aブルー「カニ尽くしだ、と!」

それでいこう、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「ジョミーはトランクに詰めて行って、と…」
キース 「俺とマツカと、ぶるぅと、あんたと…」
ブルー 「ぼくも行こうかな、楽しそうだし」
Aブルー「ドライブがてら、沈めに行こう!」
ジョミー「ちょ、ちょっと…!」

ぼくの命はカニ以下なわけ、と悲鳴ですけど。
漁港ですか…。


2022/01/27 (Thu)



☆カニが喜びます


小正月は小豆粥を食べて厄除け、無病息災アイテムですが。
食べる順番から話がズレて、ソルジャーとキース君が結託。

ジョミー「ぼくを海に沈めて、他のみんなはブランド蟹!?」
Aブルー「何か問題でもあるのかな?」
ジョミー「酷すぎるってば、カニ以下だなんて!」
キース 「お前の場合は、自分で招いた災難だろうが!」

正月早々、俺に厄まで寄越したしな、とキース君の睨み。

キース 「黙って海に沈んでいやがれ、カニも喜ぶ!」
シロエ 「どうしてカニが喜ぶんです?」
キース 「とびきり上等なエサが来るしな!」

カニは人肉がお好みらしいぞ、とキース君、ニヤニヤ。

キース 「聞いた話だが、中華料理の本場では、だ…」
サム  「人肉をエサにするのかよ?」
キース 「結果論だが、そういう効果があるらしい」

ずっと昔の話だがな…、とキース君の解説が。

キース 「戦争があった年のカニは、美味だったそうだ」
シロエ 「戦争ですか?」
キース 「ああ。川まで血に染まる勢いだしな…」

もちろん人肉もダイレクトに…、と大真面目。

キース 「それを食ったカニが太って、肉の方もだ…」
ブルー 「美味しかったという話だねえ…」

本当かどうかは知らないけどね、と生徒会長も。

ブルー 「というわけだし、ジョミーを海に沈めるとさ…」
Aブルー「美味しいカニが出来上がるんだね!」

その頃に、また買いに行こうよ、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「朝の漁港で、ジョミーの肉で太ったカニを!」
ブルー 「まあ、共食いにはならないよね、うん」
シロエ 「カニが間に入ってますしね」

マネーロンダリングみたいな感じで、とシロエ君。

シロエ 「ジョミー先輩を食べていたって、カニの肉ですし…」
サム  「うん、人肉にはならねえしよ…」
Aブルー「そうなると、コンクリートに詰めるよりはさ…」
キース 「簀巻きの方が良さそうだな」

カニが食いやすい方にしないと、と言ってますけど。
簀巻きだと…?


2022/01/28 (Fri)



☆漁業権も欲しい


厄除けの小豆粥を食べる日ですけど、話は恐ろしい方向へ。
ソルジャーとキース君が結託、ジョミー君を海に沈めるとか。

Aブルー「コンクリート詰めだと、カニには歯が立たないしね」
キース 「ああ。簀巻きにするのが一番だ」
シロエ 「網で巻くのもいいかもですよ」

でもって、海の中に吊るしておけば…、とシロエ君が横から。

シロエ 「こう、カニが食べやすい深さと地形をですね…」
サム  「調べておいて、ピンポイントで投げ込むのな?」
シロエ 「そうです、そうです、ついでに目印の浮きとかも…」

つけておいたら便利ですよ、とシロエ君、やる気満々。

シロエ 「そしたら確実に、ジョミー先輩を食べたカニが…」
スウェナ「獲れるってわけね、網をおろせば」
シロエ 「ええ。いいアイデアだと思いませんか?」
キース 「最高だ。そうなってくると、漁船の手配も要るな」

漁業権とかも欲しいところだ、とキース君、マツカ君に視線を。

キース 「その辺の手配も出来るか、マツカ?」
マツカ 「もちろんです。漁協にも顔が利きますしね」
Aブルー「じゃあ、決まり! 今すぐ出発でもいいくらいだよ!」
ぶるぅ 「んとんと、その前に、小豆粥は?」

縁起物だし、食べなくっちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「一番に食べるの、誰にすればいい?」
ジョミー「それ、ぼくで!」

でないと本気で殺されるから、とジョミー君の悲鳴が。

ジョミー「縁起物でも何でもいいから、誰か助けて!」
キース 「助けが来ると思うのか、お前?」
Aブルー「甘いね、実に甘いよ、君は!」

命乞いより、小豆粥に頼るようでは…、とソルジャーの冷笑。

Aブルー「何でもするから、命だけはとか、定番だろう?」
ジョミー「それで助かりそうにないから、小豆粥だよ!」
キース 「なるほど、自分の状況はよく分かっている、と」
ジョミー「このままじゃ死ぬ、ってことくらいはね!」


小豆粥でも縋りたいよ、と叫んでますけど。
効きますか…?


2022/01/29 (Sat)



☆分けるのが嫌なら


小豆粥を食べて厄除けな小正月、恐ろしい計画が進行中で。
キース君とソルジャーが結託、ジョミー君をカニ用のエサに。

ジョミー「命乞いしても無駄なんだったら、厄除けだってば!」
キース 「確かに、死ぬのも厄の一種ではあるな」
Aブルー「なかなか斬新な発想だよねえ、小豆粥かあ…」

それで死なない方に行くかな、と首を傾げるソルジャー。

Aブルー「そんなに有難いアイテムだったら、一番はさ…」
ブルー 「君が欲しいって?」
Aブルー「当たり前だよ、ぼくの命は特に大切なんだから!」

ジョミーとは比較にならないよね、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「ジョミーが死んでも、困る人は家族くらいだし…」
シロエ 「一応、ぼくたちもカウントして貰えますか?」

腐っても友達なんですよ、とシロエ君の言。

シロエ 「ですから、多少は悲しいですし、困りもします」
Aブルー「カニのエサにするんじゃなかったっけ?」
シロエ 「ちゃんと、一応、と言いました!」

それとこれとは別件です、とキッパリと。

シロエ 「ジョミー先輩の命も、その程度には大事ですから!」
Aブルー「でもねえ、ぼくの命の場合は、仲間全員のさ…」

命がかかっているわけで…、とソルジャーも真剣。

Aブルー「そういう命を守るためにも、小豆粥を一番に!」
ジョミー「ぼくの命はどうでもいいわけ!?」
Aブルー「カニのエサは、黙って食われたまえ!」

小豆粥を食べたら沈めに出発、と突き上げる拳。

Aブルー「ぶるぅ、一番のお粥を、ぼくにね!」
ぶるぅ 「えっとね…。ジョミーも可哀想だから…」

二人で仲良く分けてくれる、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「嫌なら、拳で勝負でいいけど」
Aブルー「拳?」

ぼくにジョミーと殴り合えと…、とソルジャー、ポカーン。

Aブルー「勝つに決まっているだろう!」
ぶるぅ 「サイオン抜きでも?」
Aブルー「えっ、抜きで?」

それはちょっと…、と詰まってますけど。
どうなる…?


2022/01/30 (Sun)



☆拳で一発勝負


小正月は小豆粥を食べて厄除け、けれど恐ろしい展開な今。
ソルジャーとキース君が結託、ジョミー君の命が風前の灯。

Aブルー「サイオン抜きだと、厳しすぎる気が…」
キース 「あんた、ジョミーに敵わないのか?」
Aブルー「これでも虚弱なミュウだよ、ぼくは!」

ジョミーとは体質が違うんだよね、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「本気のジョミーに殴られた場合、死ぬ恐れもさ…」
ジョミー「そこまで酷くする気はないけど、ぼくも命が…」

かかっているから手加減は無しで、とジョミー君の返し。

ジョミー「ぶるぅ、一発勝負か、時間制限か、どっち?」
ぶるぅ 「んとんと…。一発だけど、殴り合いじゃなくって…」
シロエ 「違うんですか?」
ぶるぅ 「そうなの、二人でジャンケンなの!」

勝った方が一番に小豆粥だよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「でもでも、サイオン抜きでやってね!」
Aブルー「困るから!」
キース 「何故だ、普通にジャンケンなんだぞ?」
Aブルー「それで負けたら、ぼくの立場が無いじゃないか!」

これでも不敗なんだからね、とソルジャー、真剣。

Aブルー「たかがジャンケンで敗北なんて、とんでもない!」
サム  「勝てばいいだけの話じゃねえかよ」
Aブルー「サイオン抜きだと、負ける可能性もあるんだし!」

そんな勝負は困るんだよ、と既に逃げ腰。

Aブルー「八百長で勝たせてくれないかな?」
ジョミー「いいけど、カニのエサはチャラにしてくれる?」
Aブルー「するよ、するから、ここは勝たせて!」

君さえグーを出してくれたら…、とソルジャーの注文。

Aブルー「ぼくがパーを出して、一番ゲット!」
ジョミー「オッケー、それじゃ…」

ジャンケーン、と掛け声、一瞬でついた八百長勝負。

Aブルー「やったね、一番に小豆粥!」
シロエ 「いいんですけどね、カニが残念ですよ…」
キース 「まったくだ…」

シーズンなのに、と嘆く面々ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2022/01/31 (Mon)





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