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シャングリラ学園つれづれ語り
☆プロに負けても


節分は七福神巡りでお寺へ、恒例の行事なんですけれど。
シロエ君の説では厄が多い今年、もう一ヶ所に参拝な案。

Aブルー「節分は、今年もお参りに来るんだけどさ…」
シロエ 「来てくれなくていいですから!」
Aブルー「ダメダメ、夫婦和合をお願いしないと!」

ハーレイと一緒に七福神様に…、と嫌すぎる台詞が。

Aブルー「それに、君たちは別行動だろ?」
キース 「なんでそうなる?」
Aブルー「だって、雪山に行くんだからさ…」

君たちはバスで終点までで…、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「ぼくとハーレイは例年通りに、お寺の前まで」
シロエ 「勝手に追い詰めないで下さい!」

行くしかなくなるじゃないですか、とシロエ君の反論。

シロエ 「嫌ですからね、山で遭難なんて!」
Aブルー「山って、そういうものだろう?」

こっちの世界で言う山は、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「悪趣味だとしか思えないけど、登るんだしさ」
シロエ 「だから素人は登りませんよ、冬山なんか!」
Aブルー「ご高齢の人に負けてもいい、って?」
シロエ 「ええ、誰も全く気にしませんね!」

プロに負けても恥じゃないです、とシロエ君、断言。

シロエ 「縄や草鞋で登る人ですよ、プロですってば!」
Aブルー「じゃあ、お参りをする話は?」

もう一ヶ所って話だったよね、と聞いていたらしい人。

Aブルー「効きそうな神社を諦める、って?」
シロエ 「そ、それは…」
Aブルー「今年は厄が多いらしいねえ…?」

なにしろジョミーに回るほどだし、とソルジャーの視線。

Aブルー「次の厄は誰に回るんだろうね、キースの分が」
一同  「「「うっ…」」」

それがあったか、と詰まる面々。

Aブルー「まだまだ冬は続くしさ…」
キース 「何が言いたい?」
Aブルー「カニが美味しい季節だよね、って!」
シロエ 「ま、まさか…」
Aブルー「カニのエサでさ…」

海に沈むのは誰なのかな、と言ってますけど。
沈めたいと…?


2022/02/16 (Wed)



☆冬の海か雪山か


節分はお寺で七福神巡り、それに加えてもう一ヶ所な案。
キース君の厄が回らないよう、お参りしたい面々ですが。

シロエ 「カニのエサって、本気ですか!?」
Aブルー「チャンスがあったら試したいねえ、是非!」

人肉を食べたカニは美味しいんだろう、と笑顔の人。

Aブルー「中華料理の国のカニがそうなら、この国も!」
ジョミー「それ、犯罪になるんだからね!」
Aブルー「君を沈める話の時に、どう言ったっけ?」

ぼくのサイオンと腕前について、と赤い瞳に物騒な光。

Aブルー「一人消しても、もみ消すくらいは楽勝だよ!」
シロエ 「カニのエサは勘弁なんですけど!」
Aブルー「でもねえ、真剣さと覚悟が足りてないから…」

沈められても仕方ないかも、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「冬の海とさ、雪山登山と、どっちがいい?」
一同  「「「うーん…」」」

沈むか遭難するかなのか、と考え込む面々ですけれど。

ジョミー「山はさ、遭難する確率、百パーセントとは…」
シロエ 「限りませんね、よほど無謀でない限り」
サム  「だったらアレかよ、登るのかよ?」

縄と草鞋で、とサム君、ブルブル。

サム  「かなり死ねそうな気がするぜ、ソレ」
スウェナ「あんな山でも、滑落したら死ぬかしら?」
ブルー 「死ねるだろうねえ、打ちどころが悪いと」
一同  「「「うわー…」」」

ついでに凍死の危機もありそう、と誰もがガクブル。

シロエ 「冬の海は確実に死ぬんですけど…」
サム  「あの山も相当ヤバイんでねえの?」
Aブルー「だったら、厄を待つってことだね?」

キースのが回ってカニのエサに…、とソルジャーの問い。

Aブルー「それでいいなら、七福神巡りで充分だけど…」
シロエ 「嫌です、カニのエサになるのは!」
Aブルー「お参りする気は無いんだろう?」
シロエ 「でもですね…!」
Aブルー「行かないのなら、座して待つだけ!」

カニのエサで海に沈むのを、と言われましても。
雪山ですよ?


2022/02/17 (Thu)



☆踏みたい二の足


節分は七福神巡りでお寺へ、今年は加えてもう一つな案。
キース君の厄が回って来るのを、防ぐためには必要かも。

Aブルー「いいかい、もう一ヶ所、お参りしてくれば…」
シロエ 「厄は避けられるんでしょうけど…」

それで死んだら元も子も…、とシロエ君、ワタワタ。

シロエ 「カニのエサは回避出来ても、雪山でですね…」
サム  「滑落するとか、凍死とかだと結果はよ…」

同じじゃねえか、とサム君も。

サム  「そりゃまあ、お参りしてえけどよ…」
ジョミー「死んじゃうリスクを考えるとね…」
マツカ 「二の足を踏むのが普通ですよね、誰だって」
シロエ 「登らなければ、遭難しないわけですし…」

自分の運を信じるしか、とシロエ君が握り締める拳。

シロエ 「全員がカニのエサってことは、ないですし…」
スウェナ「逃れられる、って思っておくのが一番だわよ」

貧乏クジを引いた時には死ぬけれど、とスウェナちゃん。

スウェナ「どうせキースが引くわよ、きっと!」
ジョミー「あるあるだしね…」
シロエ 「キース先輩が死んだ場合は、厄だって…」

そこでストップしそうですよ、とシロエ君も同意。

シロエ 「厄と一緒に、あの世へ行って貰いましょう!」
一同  「「「イイネ!」」」
キース 「おい、お前たち…!」

どんな理屈だ、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「お参りどころか、俺に丸投げで逃げる気か!」
シロエ 「命あっての物種ですから!」
キース 「しかしだな…!」
ブルー 「うん、そのアイデアは使えるかもね」

ぼくも今、気付いたんだけど、と生徒会長。

ブルー 「キースに任せればいいんだよ、全部」
シロエ 「そうですよね!」

厄さえ止まればいいんですから、とシロエ君の輝く瞳。

シロエ 「キース先輩に死んで貰って…」
ブルー 「別に、死なななくてもいいんだけどね?」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「運ゲーだよ」

死ぬかどうかは…、という台詞ですけど。
運ゲー…?


2022/02/18 (Fri)



☆運ゲーだそうです


節分はお寺で七福神巡り、厄が多い今年はもう一ヶ所へ。
そういう案が出たんですけど、候補の場所は雪山でして。

キース 「運ゲーというのは何なんだ?」
ブルー 「そのまんまだけど?」

死ぬも生きるも運次第だよ、と生徒会長、大真面目な顔。

ブルー 「君が見事にやり遂げた場合、命は残って…」
キース 「どうなると?」
ブルー 「みんなの分のお参りも、無事に完了だよ」

山頂の火伏せの神様にね、と生徒会長が指差す方角。

ブルー 「要は君がさ、代表で登ればいいわけで…」
キース 「代表?」
ブルー 「代参だってば、君も坊主なら知っている筈!」

行けない人の代わりに参拝、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「誰も登りたくないわけなんだし、君が代表!」
キース 「ちょっと待て!」

なんで俺が、とキース君、顔面蒼白。

キース 「ジャンケンとかクジじゃないのか、そこは!」
ブルー 「分かってないねえ、発端は君の分の厄でさ…」

死んで貰う案まで出たじゃないか、と生徒会長の指摘。

ブルー 「それに比べれば、生き残る道があるんだし…」
Aブルー「うん、ずっといいと思うよ、ぼくも」

頑張りたまえ、とソルジャー、キース君の肩をポン、と。

Aブルー「ここは一発、チャレンジ精神!」
キース 「草鞋でか!?」
ブルー 「坊主の世界では、修行の一環で現役だよ?」

縄や草鞋の雪山装備は…、と銀青様の仰せ。

ブルー 「君の根性を発揮するチャンス!」
キース 「俺たちの宗派に、荒行は無いが!」
ブルー 「四の五の言わずに、はい、と即答!」

坊主たる者、代参すべし、と銀青様、ピシャリと。

ブルー 「他のみんなも、それでいいよね?」
一同  「「「さんせーい!」」」

喜んで、と誰もが歓声。

シロエ 「キース先輩、ファイトです!」
サム  「坊主の鑑だぜ、頑張ってこいよ!」
キース 「そう言われても…!」

無理ゲーというヤツなんだが、と呻いてますけど。
詰みましたか…?


2022/02/19 (Sat)



☆素人でも大丈夫


節分は七福神巡りでお寺へ、厄が多い今年はもう一ヶ所。
雪が積もった山の山頂、キース君が代表で参拝だそうで。

キース 「どう考えても、無理ゲーだろうが!」
ブルー 「ご高齢の皆さんも登る山だよ?」
キース 「プロと一緒にしないでくれ!」

俺は雪山は素人なんだ、とキース君、必死。

キース 「柔道だったら棄権しないが、あの山は…」
ブルー 「大丈夫だって、そうそう遭難しないから」
シロエ 「でも、たまにヘリが飛んでませんか?」
サム  「あー…。何年か前の秋にもよ…」

親子連れが戻らなかったっけな、とサム君の相槌。

サム  「確か、山の中で一晩だったぜ」
スウェナ「寒いから、落ち葉を被ってたのよね…」
キース 「秋でも、そういう有様なんだぞ!」

今は冬で、今年は雪が多くて…、とキース君、泣きそう。

キース 「普通に遭難出来るんだが!」
Aブルー「そう言わないでさ、みんなのためにもさ…」
ブルー 「チャレンジすべきだと思うけれどね?」

関所もあるから安全、安心、と生徒会長の言。

一同  「「「関所?」」」
ブルー 「うん。無謀な登山者もいるものだから…」

山の麓のお助け茶屋のお爺さんが…、と立てる親指。

ブルー 「ボランティアで関所をやってるんだよ」
シロエ 「何なんです、ソレ?」
ブルー 「山の麓で生まれ育った人だからねえ…」

雪の状況を見て登山者をチェック、と説明が。

ブルー 「これは登らせられないな、と思った場合は…」
キース 「足止めなのか?」
ブルー 「そういうことだね、鬼の形相で!」

一本道だし、抜けられないよ、と生徒会長。

ブルー 「だから、関所を通過出来たら…」
Aブルー「いけるわけだね!」

今のキースの実力で、とソルジャーの赤い瞳がキラキラ。

Aブルー「だったら、是非とも運試しで!」
ブルー 「挑むべきだね、代表として!」
キース 「そ、そんな無茶な…!」

関所を通過したら地獄だ、と顔面蒼白ですけど。
まあねえ…?


2022/02/20 (Sun)



☆走馬灯でよろしく


節分はお寺で七福神巡り、厄が多い今年はもう一ヶ所へ。
火伏せの神社にキース君が代表で参拝、雪山登山な展開。

キース 「その爺さんが、いけると判断してもだな…!」
シロエ 「冬山だけに、万一はあると思いますけど…」

会長も、ぶるぅもいますから、とシロエ君の笑み。

シロエ 「きっと、見殺しにはしませんよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ちゃんと助けるからね!」
キース 「本当か!?」
ぶるぅ 「SOSで、サイオン発動!」

瞬間移動だってするもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから安心して登ってね!」
キース 「SOSを出す余裕なんぞが…」

あるだろうか、とキース君、不安そうな顔。

キース 「滑落だったら、一瞬なんだが…」
ぶるぅ 「SOSって、走馬灯だよ?」
一同  「「「走馬灯?」」」

なんだソレは、と誰もがキョトン。

シロエ 「走馬灯って、非常灯とは違いますよね?」
キース 「道具なんかは、絶対、無理だぞ!」
ぶるぅ 「違うよ、キースの頭に出るでしょ?」

死ぬと思ったら走馬灯が、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「それを受信で、救助は完璧!」
Aブルー「なるほど、凄く効率的だよ!」

無駄なサイオンは要らないし、とソルジャー、感心。

Aブルー「キースの方もさ、何もしなくても…」
ジョミー「ちゃんと助けが来るよね、うん」
キース 「走馬灯だぞ!」

どれだけヤバイ状況なんだ、とキース君の悲鳴。

キース 「もう、死ねる気しかしないんだが…!」
ブルー 「だったら、関所に賭けるんだね」

悪天候の極みだったらクローズ、と生徒会長。

ブルー 「常連さんしか通しません、っていう状況!」
キース 「そうか、荒れ模様か…」

節分寒波を祈ればいいのか、とキース君の瞳に希望の光。

キース 「俺は祈るぞ!」
シロエ 「ぼくたちの厄はどうなるんです?」
Aブルー「それも運ゲーだね!」

節分に期待、と帰って行きましたけど。
さて、どうなる…?


2022/02/21 (Mon)



☆お約束な路線バス


いよいよ節分の日、生徒会長のマンション前に集う面々。
ソルジャー夫妻もやって来まして、バス停から路線バス。

シロエ 「いいお天気になりましたね!」
ジョミー「火伏せの神社もバッチリだよ!」

キースだけ終点まで行くんだよね、とジョミー君。

ジョミー「でもって、山頂の神社まで!」
キース 「予報では雪だと言っていたのに…」

外れやがって、と嘆くキース君だけ、コートが重装備。

キース 「走馬灯をやらかさないよう、頑張るしか…」
Aブルー「みんなの厄除けがあるからねえ…」
??? 「雪山チャレンジと聞きましたが…」

大丈夫ですか、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「初の挑戦だそうですね?」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
Aブルー「キースなんかは放っておいて、もっと密着!」

このバスならでは、とキャプテンの膝に座るソルジャー。

Aブルー「夫婦和合の御利益を貰いに行くんだし…」
A船長 「そうですね。おや、アレは何です?」

妙なものが、とキャプテンが眺める運転席の後ろのブツ。

Aブルー「…箒だねえ…」
A船長 「ええ、竹箒に見えますが…」

何故、箒が、と怪訝そうな顔のキャプテン。

A船長 「車内清掃には、モップの方が効率的かと」
ブルー 「アレは追い出し用のアイテム!」
Aブルー「えっ?」
ブルー 「逆さに立ててあるだろう?」

嫌な客を追い出すためのヤツだね、と生徒会長の解説が。

ブルー 「節分は、君たちが乗って来るから…」
Aブルー「降りてくれ、って!?」

酷い、とソルジャー、逆さ箒に愕然。

Aブルー「嫌だよ、お寺まで降りないからね!」
A船長 「ええ、根性で居座りましょう!」

降ろされてたまるものですか、とキャプテンも真剣。

A船長 「箒なんかには負けませんとも!」
ブルー 「冗談だってば、でもキースには吉兆かな?」
一同  「「「吉兆?」」」

逆さ箒が何故に吉兆、と首を傾げる御一同様。
箒ですよ…?


2022/02/22 (Tue)



☆逆さ箒の出番は


節分が来まして、路線バスに乗って七福神巡りのお寺へ。
ソルジャー夫妻に嫌がらせっぽく、バスの中に逆さ箒が。

ブルー 「密着座りなカップル除けもいいんだけど…」
Aブルー「本当は、そうじゃないんだね?」
ブルー 「残念ながら、キースが喜びそうなアイテム!」
シロエ 「どの辺がです?」

吉兆というのが謎なんですが…、とシロエ君の問い。

シロエ 「キース先輩だって、ポカンとしてますよ?」
キース 「正直、俺にもサッパリなんだが…?」

逆さ帚の何処が吉兆なんだ、とキース君にも謎な様子で。

キース 「嫌な客を追い出すためのまじないとしか…」
ジョミー「知らないよねえ?」

古いけどさ、とジョミー君も。

ジョミー「今どき、真剣にやる人なんて…」
スウェナ「いそうにないわよ、でも、確かに…」

箒を逆さに立ててるのよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「アレでキースが、どう喜ぶのよ?」
ブルー 「ズバリ、箒の出番が来た時!」
一同  「「「出番?」」」
ブルー 「この路線バスは、雪道に強いと評判でさ…」

秘密兵器がアレなんだよね、と生徒会長が指差す箒。

ブルー 「運転手さんの他にも、乗務員がいるだろう?」
シロエ 「ええ、前の方に一人いますね」
ブルー 「あの人は、雪かき要員なんだよ」
一同  「「「雪かき?」」」

まさか箒で…、と一同、ザワッと。

キース 「あの箒でか?」
ブルー 「ピンポーン!」

バスから降りて、箒で道を掃いて除雪、と生徒会長。

ブルー 「ほら、終点が例の山の麓だからさ…」
シロエ 「雪が積もると凄いんですね?」
ブルー 「うん。箒と雪かき要員ってことは…」

ドカ雪の可能性があるってわけ、と生徒会長の言。

ブルー 「今は全く、降ってないけど…」
キース 「降るかもしれん、ということなんだな?」
ブルー 「そうだね、関所がクローズする勢いで」
キース 「有難い…!」

降ってくれ、とキース君が握り締める拳。
どうなりますやら…。


2022/02/23 (Wed)



☆関所が閉まると


七福神巡りのお寺へは路線バス、今年も皆で乗車ですが。
運転席の後ろに逆さ箒で、迷惑カップル除けではなくて。

キース 「ドカ雪で関所がクローズされたら、俺は…」
ブルー 「門前払いで終了だね、うん」

お助け茶屋のお爺さんに…、と生徒会長。

ブルー 「縄や草鞋を持っていたって、新顔だしさ」
Aブルー「山には入れて貰えない、って?」
ブルー 「遭難されたら大変だからね」

お爺さんも忙しくなるし、と生徒会長の解説が。

ブルー 「救助隊の拠点が、お助け茶屋になるんだよ」
シロエ 「それは忙しそうですね…」
ブルー 「ヘリが飛ぶのは最終手段で、基本はさ…」

警察と消防団が徒歩で救助、という話。

ブルー 「ドカ雪の中で救助なんだよ、その拠点だと…」
ジョミー「暖房強めで、炊き出しだよね…」
ブルー 「うん。だから、そういう面倒なのは…」

勘弁願いたいだろう、と、お爺さんの気持ちを代弁。

ブルー 「常連さん以外は、追い払わないと!」
キース 「是非、そのコースで頼みたい…!」
シロエ 「ぼくたちの厄除けはどうなるんです?」

先輩が入山出来なかった場合…、とシロエ君の問い。

シロエ 「もしかして、思い切り無効ですか?」
ブルー 「当然だよね」

誰もお参りしてないんだし、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「残念だけど、七福神様に縋るしか…」
ジョミー「困るんだけど!」

キースの厄が回って来たら…、とジョミー君の悲鳴。

ジョミー「なんとか止めて貰わないとさ…!」
ブルー 「運ゲーだよねえ、こればっかりは」
一同  「「「ドカ雪、反対!」」」

降ってくれるな、と叫ぶ面々ですけど。

ぶるぅ 「ねえねえ、雪が降ってきたよ!」
ブルー 「うん、あの山の方が…」

曇ってきたね、と生徒会長が眺める車窓。

ブルー 「これは来るかな、まさかのドカ雪」
キース 「全力で来い!」
一同  「「「ダメーっ!」」」

箒の出番は来なくていい、と誰もが切実。
どうなる…?


2022/02/24 (Thu)



☆プロたちの登山


七福神様の他にも厄除けを頼みたい、今年の節分ですが。
キース君が代表でお参り、その神社のある山が雪模様で。

ジョミー「乗務員さんが箒を持ったら、終わりだよね…」
シロエ 「もう間違いなく、詰みですよ」

キース先輩は喜びますけどね、とシロエ君も不安そう。

シロエ 「まさか今頃、降り出すなんて…」
マツカ 「どんどん酷くなって来ますよ」
サム  「やべえよ、雨雲レーダー、雪雲だらけだぜ」

北の方から来てやがる、とサム君が睨むスマホの画面。

サム  「北の方は大雪警報だってよ」
キース 「いいぞ、もっと来い!」
一同  「「「来なくていいっ!」」」

関所が閉まる雪は勘弁、と誰もが泣きそうですけれど。

運転手 「終点付近、雪はどうですか、どうぞ」
無線の声「積もって来ました、箒の準備をお願いします」
運転手 「了解、安全運転で向かいます」

そういう無線のやり取りを経て、運転手が乗務員に指示。

運転手 「箒、いけるな?」
乗務員 「手前の峠辺りからですかねえ?」
運転手 「この降り方だと、そうなりそうだ」

終点どころか、かなり手前から箒走行、と運転手。

運転手 「こんな大雪は久しぶりだな、真昼間から」
乗務員 「本当ですねえ、お助け茶屋に感謝ですよ」

着いたら熱い甘酒が…、と乗務員向けの接待がある模様。

乗務員 「雪を掃くのはいいんですけど、凍えますしね」
運転手 「帰りのバスは、爺さんたちで混むだろうなあ」

早めに下山してくるから、とプロの登山者たちの話題も。

運転手 「今日は朝イチで登ってそうだぞ」
乗務員 「雪の予報が出てましたしね」

山頂を踏まずに帰るのは嫌な人たちですし、と乗務員。

乗務員 「あんな装備で凄すぎますよ」
運転手 「プロだからなあ…」
シロエ 「聞きましたか?」
ジョミー「聞いたよ、どうしてキースも朝イチでさ…」
シロエ 「登ってくれなかったんです!」

職務怠慢というヤツですよ、と非難の声が。
言えてるかも…。


2022/02/25 (Fri)



☆予報を見るべき


七福神巡りの他にも厄除け希望な、今年の節分ですけど。
キース君が代参予定の火伏せの神社は、雪で無理な感じ。

シロエ 「いいですか、さっきまで晴れてたんです!」
ジョミー「朝から雲一つ無かったよねえ…」
サム  「あの山のプロの人に限らず、登山家ってよ…」

早めに出発するものなんだろ、とサム君の意見。

サム  「暗い内から登り始めて、午後は早めによ…」
ブルー 「テントを張ったり、山小屋に入るものだよね」

それが山屋のお約束だよ、と生徒会長も。

ブルー 「山頂でご来光を見るのが人気ってことは…」
スウェナ「真っ暗な内から登るのよねえ?」
ブルー 「ヘッドライトを装備でね!」

懐中電灯だと手が塞がって危ないから、という説明。

ブルー 「あの山に登る御老人だって、今日はそうだね」
シロエ 「キース先輩、出遅れましたね…」
ジョミー「ぼくたちの厄除け、どうなるのさ!」

キースは楽でいいだろうけど、とジョミー君の苦情。

ジョミー「お参りしないと、御利益はゼロで…」
Aブルー「キースの厄が、また回る、って?」
シロエ 「あなたが持ち込んでくるんですけど!」

カニのエサなコースを、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「そこを控えて頂ければ、ですね…」
マツカ 「少しはマシになるんですけど…」

如何でしょうか、とマツカ君のお伺い。

マツカ 「キースの代参は、もう無理ですし…」
Aブルー「それは君たちの問題だしねえ…」

ぼくは自分ので手一杯だよ、とソルジャーの返し。

Aブルー「夫婦和合を、全力でお願いしないとね!」
A船長 「そうですとも。キースの雪山チャレンジは…」

知ったことではありません、とキャプテンも。

A船長 「天気予報を見るべきでしたね」
Aブルー「航路設定と同じでさ…」
A船長 「事前のチェックを怠るのは、職務怠慢ですよ」
シロエ 「こう仰ってます」
キース 「しかし…!」

今朝は快晴で、と叫んでますけど。
予報、見ましたか…?


2022/02/26 (Sat)



☆朝イチで登れば


七福神巡りに加えて火伏せの神様、節分の参拝先ですが。
キース君の代参は雪で不可能、職務怠慢だと責める面々。

シロエ 「キース先輩、天気予報は見たんですか?」
キース 「昨夜、一応…」
ジョミー「なんて言ってた?」
キース 「北部は大雪の恐れで、南の平野部も…」

積雪の可能性があると…、とキース君、ボソボソ。

キース 「そうは聞いたが、晴れマークで…!」
サム  「でもよ、雪が積もる可能性はあったんだぜ?」
シロエ 「それを聞いて、どう思ったんです?」
キース 「全力で来い、と…」

北部と言わずに南部にも大雪警報で…、と口ごもる人。

キース 「そしたら、関所が閉まってだな…」
シロエ 「登らずに済むかもしれませんけど…」
ジョミー「ぼくたちの厄除け、パアなんだよ?」

責任があるのは分かってたよね、とジョミー君の詰問。

ジョミー「だったら、晴れてた朝の間に登るべきでさ…」
スウェナ「現に、あの山のプロの人たち…」

とっくに下山中なのよ、とスウェナちゃんも厳しい口調。

スウェナ「いくらキースが慣れてなくても…」
シロエ 「登れた可能性は充分ですよ」
マツカ 「ぶるぅのサポートもありますしね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 行くなら、ぼくも早起き!」

暗い内に起きてスタンバイだよ、と元気なお子様。

ぶるぅ 「走馬灯が来たら、助けなくっちゃ!」
ブルー 「そうだよ、行くって言ってくれれば…」

こっちの準備は万全だよね、と生徒会長も。

ブルー 「行こうと思う、って思念でさ…」
ぶるぅ 「連絡くれたら良かったのに…」

ダメダメだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「職務怠慢ってヤツだと思うの!」
シロエ 「まったくです」

この落とし前はどうなるんです、とシロエ君、激怒。

シロエ 「厄除け、失敗なんですよ?」
Aブルー「そうみたいだねえ…」
キース 「あんたが慎んでくれればだな…!」

マシになるんだ、と言ってますけど。
無理っぽいですよね?


2022/02/27 (Sun)



☆全力で祈った人


今年の節分は七福神巡りの他に、火伏せの神社にも参拝。
キース君が代参する筈だったのに、大雪でパアな結末で。

Aブルー「あのねえ…。ぼくに文句を言われてもさ…」
A船長 「お門違いだと思うのですが」

職務怠慢はあなたですよ、とキャプテンの睨み。

A船長 「私は今日のお参りに向けて、色々と…」
Aブルー「スケジュールを調整してたよねえ?」
A船長 「キャプテンは多忙ですからね」

休暇を取るのも大変なんです、と重い発言。

A船長 「キースの場合は、一日限りのイベントで…」
シロエ 「サポートも万全だったんですよ?」

どうする気です、とシロエ君の容赦ない口調。

シロエ 「この人たちに、控えろと言ってもですね…」
ジョミー「絶対、無駄だと思うけど?」
Aブルー「よく分かってるね、全面的に同意だよ、うん」

ぼくたちは普通にやっていくだけ、とソルジャーの笑み。

Aブルー「というわけでさ、仲良くやろうよ、キース」
キース 「はあ?」
Aブルー「忘れたのかい、疫病仏だよ!」

君とぼくとでセットもの、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「厄除け祈願も、見事にパアにしたわけで…」
A船長 「なるほど、キースのパワーでしたか、大雪は」
Aブルー「そうじゃないかと思うけれどね?」

全力で来いと祈ったんだし、とキッパリと。

Aブルー「疫病仏は今年も絶好調でさ、幸先バッチリ!」
A船長 「あなたの楽しみも増えますね」
Aブルー「うん、いい年になりそうだよ!」

疫病仏で楽しくやろう、と赤い瞳がキラキラと。

Aブルー「キース、よろしく!」
キース 「そ、そんな…!」
シロエ 「分かりましたよ、計画的犯行だったんですね」

この大雪も何もかも、とシロエ君、怒りMAX。

シロエ 「もういいですよ、こんな人は!」
ジョミー「詰んでも放置で許されるよね」
サム  「それでいこうぜ」
一同  「「「イイネ!」」」

もう助けない、と一致した意見。
今月、これにて中継終了~。


2022/02/28 (Mon)





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