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シャングリラ学園つれづれ語り
☆豪華だそうです


もうすぐ来るのが春のお彼岸、ソルジャーが法要を注文。
キース君にお詫びを希望な面々、その案に乗ったわけで。

シロエ 「フルコースって、食事メニューの、ですか?」
ブルー 「そうに決まっているだろう?」
サム  「でもよ、フルコースって言ったらよ…」

豪華な御馳走が出てくるんだぜ、とサム君の疑問。

サム  「前菜で始まって、肉に魚にスープによ…」
スウェナ「デザートまでついてくるわよ、アレ」
マツカ 「チーズも食べ放題ですよ?」

何種類もあるのを好きに選んで…、と御曹司も。

マツカ 「コースの途中にも、シャーベットとか…」
ジョミー「箸休め的なお菓子があるよね」
サム  「だろ? なんでそんなのが、あの修行によ…」

入ってるんだよ、とサム君、ブツブツ。

サム  「穀類もダメな食事なんかで、どうすればよ…」
シロエ 「フルコースを作れるんですか?」

品数が無いと思いますが、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「本物そっくりの精進料理はありますけど…」
ぶるぅ 「んとんと、あれは栄養たっぷりで…」

その修行には向いてないよ、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「普通の精進料理も、ハードな修行用だし…」
シロエ 「栄養価は高い筈ですよね?」
ぶるぅ 「でないと、お坊さん、倒れちゃうしね」

お寺の修行は厳しいから、と説明が。

ぶるぅ 「お料理担当の腕の見せ所なの!」
サム  「だよなあ、それでフルコースだとよ…」
ジョミー「ミイラ失格になりそうだけど?」

それとも脂肪はつかないのかな、とジョミー君。

ジョミー「だからフルコースでも大丈夫、って?」
シロエ 「でも、それよりはマシなんでしょう?」

会長が言ってた食事メニューは、とシロエ君の言。

シロエ 「フルコースの方が、豪華そうですけどね?」
ブルー 「食材は、うんと豪華だねえ…」
サム  「豪華なのかよ?」
ブルー 「最高にね!」

それは高価で贅沢で…、と言ってますけど。
御馳走では…?


2022/03/16 (Wed)



☆飲み放題なドリンク


もうじき春のお彼岸なわけで、ソルジャーが法要を依頼。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗りまして…。

シロエ 「あのですね…。高価で贅沢な御馳走なんか…」
ジョミー「キースに食べさせて、どうするのさ!」

ぼくたちは詫びて欲しいんだよ、とジョミー君の渋面。

ジョミー「激ヤセするメニューだったらともかく…」
サム  「フルコースってのは、どうかと思うぜ」
スウェナ「そうよ、品数を減らす方がいいわよ」
ブルー 「増えるのは、飲み物なんだけど?」

フルコースはね、と生徒会長。

ブルー 「飲み放題と言っていいかな」
シロエ 「それって、ますます贅沢ですから!」
マツカ 「フルコースは、飲み物も色々出ますけど…」

どれも高価なお酒ですよ、と御曹司が数えてゆく飲み物。

マツカ 「シャンパンにシェリー酒、ワインにしても…」
シロエ 「年代物だと、お値段、凄いですよね」
マツカ 「ええ。ですから、飲み放題となったら…」

お料理よりも高くつくのでは、と御曹司の読み。

マツカ 「それをキースに、というのは、ちょっと…」
ジョミー「却下、却下!」

飲み物なんかつけなくていい、とジョミー君。

ジョミー「水も出さなくていいくらいだよ!」
ブルー 「でもねえ、飲んでおいた方がさ…」

身体作りにはいいんだよね、と生徒会長、一歩も譲らず。

ブルー 「腐りにくい身体が出来るらしくて」
Aブルー「防腐効果はあるよね、うん」

アルコールだし、とソルジャーも。

Aブルー「却下するより、飲ませておけば?」
シロエ 「許せませんよ!」
サム  「うんうん、俺たち、酒は飲めねえけどよ…」

キースにくれてやるくらいなら…、とサム君、目がマジ。

サム  「ぶるぅに頼んで、菓子か料理に…」
ジョミー「リッチに使って貰うよねえ?」
シロエ 「もちろんです!」
ブルー 「…漆をかい?」
一同  「「「漆!?」」」

なんで漆、と一同、ビックリ仰天。
漆、飲み物でしたっけ…?


2022/03/17 (Thu)



☆頼もしい助っ人


じきに来るのが春のお彼岸で、ソルジャーが頼んだ法要。
キース君にお詫びを要求する面々、利害が一致ですけど。

シロエ 「何なんですか、漆って!」
ブルー 「漆の汁だよ、漆塗りとかに使うヤツだね」

だから高価な代物なわけ、と生徒会長、しれっと。

ブルー 「それを毎日、ガンガン飲めばさ…」
Aブルー「アルコールと同じ効果があるのかい?」
ブルー 「そう言われてるねえ、マニュアルではね」

即身仏の修行には必須、と生徒会長の解説が。

ブルー 「でもさ、モノが漆の汁だから…」
シロエ 「飲んだら思いっ切り、かぶれませんか?」
サム  「顔まで腫れそうな気がするぜ、ソレ」

唇がタラコみたいになって…、とサム君も。

サム  「内臓だってよ、こう、ボロボロに…」
ジョミー「やられそうだよね、マジで死にそう」
ブルー 「だからこそ、ミイラ向けなんだけどさ…」

キースにはお勧め出来ないよね、と生徒会長、目がマジ。

ブルー 「フルコースでやるっていうのは、ちょっと…」
キース 「どう考えても死ぬだろうが!」
ブルー 「その辺は、分からないけれど…」

漆は抜きで食事メニューを実践したまえ、と厳しい瞳。

ブルー 「身体を張ったお詫びコースを、お中日まで!」
キース 「栄養失調で倒れるぞ、それは!」
ブルー 「その点だったら、大丈夫!」

頼もしい助っ人が来てくれたしね、と生徒会長の笑み。

ブルー 「十穀断ちも、肉も卵もダメなヤツもさ…」
Aブルー「任せてくれれば、バッチリだよ!」

しかも倒れずに生きていけるし、とソルジャーの太鼓判。

Aブルー「栄養剤なら、ぼくにお任せ!」
一同  「「「あー…」」」

食事が面倒な人だったっけ、と一同、素直に納得。

シロエ 「食事の代わりに栄養剤でいくんですね?」
Aブルー「そうだよ、三食、それで完璧!」
キース 「飯を抜いたら、親父がうるさいんだが…!」

誤魔化せるとは思えないぞ、と叫んでますけど。
どうなる…?


2022/03/18 (Fri)



☆栄養剤でいこう


もうすぐ来るのが春のお彼岸、法要を希望なソルジャー。
キース君にお詫びを求める面々、利害が一致してまして。

シロエ 「あー…。うるさいかもですね、体調管理には」
キース 「当然だろうが、あの親父だぞ?」

食欲が無いなど言語道断、とキース君が竦める肩。

キース 「無くても食わんか、と流し込むとかな!」
シロエ 「それって、逆に悪化しませんか?」
キース 「流動食だ、粥とかを流し込みそうなんだ!」
一同  「「「あー…」」」

確かにそうかも、と一同、納得。

ジョミー「だったら、栄養剤とかは…」
キース 「サプリはダメだ、と一刀両断されると思うが」
シロエ 「うーん…。栄養剤は、お昼だけですか…」
Aブルー「サイオニック・ドリームで解決だけど…」

御馳走が出るわけじゃないしね、とソルジャーの溜息。

Aブルー「御馳走だったら、瞬間移動で失敬してさ…」
シロエ 「あなたの世界のぶるぅに、ですね?」
Aブルー「なんで、ぶるぅに譲るのさ!」

ぼくが食べるに決まってるだろう、と威張り返る人。

Aブルー「食事するのが面倒なのと、御馳走とはさ…」
ブルー 「別なんだよね?」
Aブルー「ピンポーン! だけど、普通の食事はねえ…」

遠慮したいな、と我儘MAX。

Aブルー「栄養剤は昼だけでいいと思うね!」
シロエ 「朝晩も抜いて欲しいんですけど!」
Aブルー「ぼくは嫌だね、栄養剤なら提供するけど…」

誤魔化す係は引き受けないよ、と即座に却下。

Aブルー「そこは君たちで解決したまえ!」
シロエ 「そう言われてもですね…!」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくが食べてもいいよ?」

食べるの大好き! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「サイオニック・ドリームも出来ちゃうし…」
シロエ 「じゃあ、お願いしていいですか?」
ぶるぅ 「もっちろーん!」
キース 「栄養剤だけで済ませろと?」
ブルー 「お中日までね!」

身体を張ってお詫びだよね、と厳しい言葉が。
食事抜き…。


2022/03/19 (Sat)



☆高カロリーな錠剤


もうじき春のお彼岸ですけど、ソルジャーが法要を依頼。
キース君にお詫びを要求中な面々、それに乗ったわけで。

Aブルー「話は決まりでいいのかな?」
シロエ 「ええ、栄養剤をお願いします」
Aブルー「オッケー、お中日までだったら、これで!」

充分だから、とソルジャーが宙に取り出した小さな瓶。

Aブルー「はい、キース。これを毎食、1錠でね」
キース 「1錠だって?」

それだけなのか、とキース君、受け取った瓶を観察中。

キース 「足りるとは、とても思えんのだが…」
Aブルー「何を言うかな、ミネラルだって各種配合!」
キース 「しかし、小さな錠剤でだな…」
Aブルー「言っておくけど、余計に飲むとカロリーが…」

劇的にオーバーするからね、とソルジャー、念押し。

Aブルー「毎食2錠でいった場合は、もうムッチリと…」
シロエ 「太るんですか?」
Aブルー「アッという間に、力士級だね!」
一同  「「「うわー…」」」

なんて薬だ、と一同、ドン引き。

シロエ 「す、すると、キース先輩の運動量でも…」
Aブルー「1錠で充分、お釣りが来るほど!」

運動とかをサボると太るよ、とニヤリ。

Aブルー「ぼくは毎日、サイオンで消費してるから…」
キース 「栄養剤でも太らない、と言うんだな?」
Aブルー「そう! お中日まで気を付けてね!」

太った君も見ものだけどね、と軽く手を振ってお帰りに。

シロエ 「キース先輩、聞きましたか?」
キース 「食った気もしないのに、運動なのか…」
ブルー 「それしかないよね、太るのが嫌なら」

即身仏を目指すつもりで…、と生徒会長。

ブルー 「多分、1錠で君の普段の食事よりもさ…」
キース 「高カロリーだ、と?」
ブルー 「シャングリラにシールドなサイオンだよ?」
ぶるぅ 「うんとカロリー要りそうだけど…」
キース 「た、確かに…」
シロエ 「キース先輩、ファイトです!」

体型を維持して下さいね、とエールが。
太るのはねえ…?


2022/03/20 (Sun)



☆筋トレしている人


いよいよ春のお彼岸でして、早くも法要なお中日が到来。
参加する面々、生徒会長宅に朝一番で集合ですけれど…。

シロエ 「おはようございます。キース先輩は、まだ…」
サム  「来るわけねえだろ、お中日だぜ?」

元老寺の仕事がギリギリまで、と僧籍な人。

サム  「しかも普段のお中日よりもよ…」
ジョミー「早起きして筋トレしてるんだっけね」
シロエ 「でないと、太りますからねえ…」

例の栄養剤のせいで、とシロエ君のクスクス笑い。

シロエ 「たった1錠で、1食分を軽くオーバーですし」
スウェナ「でも、減らすわけにもいかないのよね」
マツカ 「栄養バランスが崩れますからねえ…」

減らした場合はニキビに口内炎でしたっけ、と御曹司。

マツカ 「ドクターに分析を依頼したんでしょう?」
ブルー 「一応、異世界の薬だからね」
シロエ 「エロドクターも、使いようですよ」

こういう時には頼もしいです、とシロエ君の相槌。

シロエ 「でもって結果が、アレでしたしねえ…」
ジョミー「キース、顔面蒼白だったよ」
サム  「運動をサボるとニキビなんだぜ?」

口内炎もキツイけどよ、とサム君、肩をブルッと。

サム  「分析結果、嘘じゃねえんだろ?」
ブルー 「さあ、どうかな?」
一同  「「「えっ…?」」」

もしかしてアレは嘘だったとか、と顔を見合わせる面々。

ジョミー「違ったわけ…?」
ブルー 「サボリが好きな、あのブルーがさ…」

そんなにキリキリ働くのかな、と生徒会長の問い。

ブルー 「高カロリーなのは確かだけれど…」
シロエ 「飲む量で調整出来たんですか?」
ブルー 「ピンポーン!」

律儀に毎食、飲まなくても…、と生徒会長の笑み。

ブルー 「朝晩に1錠とか、そんな感じでいけた筈だよ」
シロエ 「じゃ、じゃあ、キース先輩は…」
ブルー 「過剰に摂取した分、筋トレ!」
一同  「「「うわー…」」」

そうだったのか、と誰もが愕然ですけど。
お詫びですしねえ…?


2022/03/21 (Mon)



☆非常食だそうです


春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
お中日だけに多忙ですけど、それに加えて筋トレまでが。

シロエ 「会長、嘘をついたんですね?」
ブルー 「ブルーからもさ、そうしておけ、って…」

思念が来たし、と生徒会長、しれっと。

ブルー 「身体を張ったお詫びなんだし、法要もさ…」
サム  「有難い感じになるってわけな?」
Aブルー「そうなんだよ!」
一同  「「「わっ!」」」

いつも遅くに来るソルジャーが、早々に登場。

シロエ 「きょ、今日は早くないですか?」
Aブルー「キースの努力を聞きたくってね!」

覗き見よりも現場の声、とソルジャー、興味津々。

Aブルー「栄養剤だけの暮らしは、どうだったのかな?」
ジョミー「お腹は減らないらしいけど…」
シロエ 「毎食、1錠だけですからね…」

食べる楽しみが無くて辛いそうです、とシロエ君のレポ。

シロエ 「柔道部の練習の後も、みんなはガッツリ…」
マツカ 「食べるんですけど、キースだけは…」

悪い、と先に帰ってましたね、と御曹司も証言。

マツカ 「用があるふりをしてましたけど…」
シロエ 「我慢が辛かっただけですよ、ええ」

何も食べられないんですし…、とシロエ君。

シロエ 「なのに運動は、普段以上の量をですね…」
サム  「こなさねえと太るっていうのがよ…」
Aブルー「嘘も方便って言うからねえ…」

ミイラの修行をしてる気分で、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「食事はしないでキリキリ労働、そして運動!」
ジョミー「頑張ってたと思うよ、うん」
ぶるぅ 「んとんと、毎晩、体脂肪率をチェックして…」

寝る前も筋トレしてたけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「太っただとか、増えただとか…」
シロエ 「あの栄養剤、そこまで凄かったんですか!?」
Aブルー「非常食にも使えるヤツだし、当然だよね」
一同  「「「うーん…」」」

太るわけだ、と誰もが納得な高カロリー。
しかも過剰摂取…。


2022/03/22 (Tue)



☆修行は今日まで


春のお彼岸はスッポンタケの法要、ソルジャーも御到着。
キース君がまだですけれど、栄養剤の話に花が咲く面々。

シロエ 「栄養剤の暮らしは、今日までですよね?」
Aブルー「法要が済んだら、もういいからさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースも、普通に御馳走!」

法要だしね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の弾ける笑顔。

ぶるぅ 「春らしいお料理、一杯用意したも~ん!」
Aブルー「いいねえ、法要は御馳走も楽しみで!」
サム  「キースも、やっと食えるってわけな」
ジョミー「ミイラの修行にサヨナラだよね」

漆は飲まなかったけど、とジョミー君。

ジョミー「身体を張ったお詫びも、今日までかあ…」
シロエ 「ちょっぴり残念な気もしますよね」
サム  「そうでもねえだろ、またやらかすぜ」

なんたって疫病仏だからよ、とサム君、超特大の溜息。

サム  「詫びて貰わねえとダメなヤツをよ、盛大に…」
一同  「「「あー…」」」

それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。

スウェナ「そうねえ、相手はキースだものねえ…」
ブルー 「やらないわけがないと思うね!」

なにしろ疫病仏はセットもので…、と生徒会長。

ブルー 「キースだけでも、やらかす上にさ…」
シロエ 「持ち込みコースがありましたよね」
ジョミー「今回だって、微妙かもだよ」

利害が一致しただけで…、とジョミー君の指摘。

ジョミー「法要だけだと、ぼくたちがババでさ…」
サム  「誰かさんだけが得してるしよ…」
Aブルー「でも、今回はウインウインだし!」

今後もそうなる可能性が、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「ミイラの修行に励んだキースが導師だよ?」
シロエ 「確かに、今回は良かったかもですけど…」

次回は再びババな気が…、とシロエ君。

シロエ 「同じ手は二度と使えませんしね…」
Aブルー「ヨイショしたら?」
一同  「「「ヨイショ?」」」

ヨイショってなんだ、と一同、キョトン。
どうしろと…?


2022/03/23 (Wed)



☆ヨイショでいこう


春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
ソルジャーも早々に登場でして、ヨイショという発言が。

シロエ 「えっと…。なんですか、それは?」
Aブルー「ヨイショと言ったら、ヨイショだけれど?」

こっちの世界じゃそう言うんだろう、とソルジャー。

Aブルー「なんと言うかさ、こう…」
サム  「まさかアレかよ、持ち上げるってヤツ?」
Aブルー「そう、それ、それ! 褒めまくってさ…」

その気にさせるヤツで、とソルジャーが乗り出す膝。

Aブルー「今のキースをヨイショしたらさ…」
ジョミー「ミイラの修行をするかも、って?」
Aブルー「ピンポーン!」

法要の度にしてくれるかも、とソルジャー、ワクワク。

Aブルー「そしたら法要の有難味がさ…」
シロエ 「グンとアップで、ぼくたちの方も…」

溜飲が下がる勘定ですか、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「それ、使えるかもしれませんね…」
サム  「つまり、キースをおだてるわけな?」
Aブルー「登場したら、褒めまくってね!」

精悍になったとか、色々と…、とソルジャーの案。

Aブルー「褒められて悪い気はしない筈だよ?」
シロエ 「努力の成果ですからね…」
マツカ 「栄養剤を使ったとはいえ、断食ですし…」

修行した身ではありますよね、とマツカ君も。

マツカ 「今の姿を褒めちぎったら、次の法要も…」
Aブルー「同じ修行をしてくれそうだよ?」

自発的に、とソルジャー、やる気満々。

Aブルー「君たちは法要が嫌いだけどさ…」
シロエ 「キース先輩の苦行とセットものなら…」
サム  「悪くねえよな、うん」

ヨイショでいこうぜ、とサム君が立てる親指。

サム  「入って来たらよ、こう、さりげなく…」
シロエ 「今日はキリッとしてませんか、とか…」
マツカ 「その辺からいくのが無難でしょうね」
Aブルー「いきなり褒めると、わざとらしいしね!」

そしてヨイショの方向へ、と意見が一致。
乗せるわけですね?


2022/03/24 (Thu)



☆一番手は誰が


春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君を待つ面々。
ソルジャーも早めに登場でして、次の法要への皮算用が。

Aブルー「いいかい、さりげなく褒めてヨイショだよ?」
シロエ 「皆で持ち上げるわけですね!」
ジョミー「じゃあさ、トップバッターは誰?」

決めておかないと、とジョミー君が指差す扉の方向。

ジョミー「でないと、キースが入って来たらさ…」
サム  「一斉に褒めてしまうぜ、うん」
スウェナ「そうねえ、その気はなくっても…」

合唱になってしまいそうね、とスウェナちゃんも。

スウェナ「今日のキースはかっこいいね、とか…」
シロエ 「精悍ですね、とかを皆で言ったら…」
マツカ 「バレバレですよ、裏があるのが」

しかも合唱より酷いですし、とマツカ君。

マツカ 「みんなの台詞がバラバラですしね」
一同  「「「あー…」」」

合唱も酷いけど、そっちも酷い、と一同、素直に納得。

Aブルー「うーん…。それはマズイね、確かに」
ジョミー「だからさ、誰が一番かをさ…」
シロエ 「きちんと決めておくべきでしょうね」

それで誰が…、とシロエ君、グルリと見回しまして。

シロエ 「希望者、誰かいませんか?」
サム  「いると思うのかよ?」
シロエ 「一応、聞いてみたんですけど…」

やっぱり誰もいませんよね、とフウと溜息。

シロエ 「そうなってくると、クジですか…」
ジョミー「ジャンケンだと、有利な人がいるしね」

三人ほど、とジョミー君の指摘。

ジョミー「ブルーと、ぶるぅと、誰かさんはさ…」
シロエ 「サイオンで読めてしまいますしね…」
ぶるぅ 「えとえと、それはクジでも同じだよ?」

当たりクジ、分かっちゃうんだもん、と良い子の発言。

ぶるぅ 「やるだけ無駄だと思うんだけど…」
ジョミー「公平な方法、無いってこと?」
Aブルー「無いと思うね、どう考えても!」
一同  「「「うーん…」」」

だったら誰が一番なんだ、と悩んでますけど。
どうするんでしょう?


2022/03/25 (Fri)



☆うってつけな人


春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君の到着待ち。
今回はソルジャーも早めに登場、次の法要の算段中で…。

シロエ 「でも、一番手は決めないとマズイですよ」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから、君がさ…」

うってつけだと思うんだけど、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「なんと言っても、キースの後輩でさ…」
ジョミー「付き合い、一番長いんだっけ…」
マツカ 「キースから一本取るのが、シロエの夢ですよ」

永遠のライバルらしいですね、とマツカ君。

マツカ 「キースを理解していることにかけては…」
サム  「右に出るヤツはいねえよな、うん」

こいつにしようぜ、とサム君も。

サム  「頭も切れるし、口も上手いしよ…」
スウェナ「褒め殺しにはピッタリだわね」
シロエ 「ちょ、ちょっと…!」

どうして、ぼくになるんですか、とシロエ君、ワタワタ。

シロエ 「それだと、ぼくがサシで対応する羽目に…!」
サム  「いいじゃねえかよ、俺たちは高みの見物でよ」
Aブルー「そうそう、シロエに任せちゃってさ」

他の面子は助け舟担当、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「シロエが詰んだら、臨機応変にさ…」
サム  「誰かがフォローするってわけな!」

多分、ブルーが上手くやるぜ、とサム君の言。

サム  「同じ坊主で、高僧だしよ…」
ブルー 「ぼくは褒めなくてもいいから、キースをね!」

しっかり褒めてヨイショしたまえ、と生徒会長。

ブルー 「シロエなら確かに適役だよ、うん」
シロエ 「そ、そんな…!」
ぶるぅ 「んとんと、キース、来たみたいだよ?」
Aブルー「よーし、シロエの出番だってね!」

スタンバイ! とソルジャー、シロエ君を前へグイッと。

シロエ 「ど、どうしろって言うんです…!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キース、ご案内~!」
キース 「邪魔するぞ」
シロエ 「え、えっと…。お疲れ様です!」

キース先輩、と頭を下げてますけど。
テンパッてますね…?


2022/03/26 (Sat)



☆掃除も筋トレで


お中日はスッポンタケの法要、導師のキース君が御到着。
ヨイショするという計画でして、シロエ君に丸投げで…。

シロエ 「今日は、お中日で忙しい中、ご苦労様です」
キース 「朝から思いっ切り、こき使われたぞ!」

あの親父にな、とキース君、ブツブツ。

キース 「筋トレしている暇があったら、掃除だ、と!」
シロエ 「そ、そうでした、筋トレ、ありましたよね」
キース 「休むと太るらしいからな!」

なのに親父め、と歯噛みする人。

キース 「本堂と境内の掃除で充分、筋トレになると!」
シロエ 「ならないんですか?」
キース 「普通に掃除をした程度では、全くな!」

だから独自に考えたわけで…、とキース君の眉間に皺が。

キース 「仏具磨きは全て中腰、スクワットの要領で!」
シロエ 「じゃあ、掃除は爪先立ちですか?」
キース 「加えて、マメに踵の上げ下げ、踵を意識で!」

ふくらはぎが鍛えられるからな、と筋トレの応用技が。

キース 「雑巾がけも、身体を出来る限り伸ばして…」
シロエ 「もしかして、プランクしながらでしょうか?」
キース 「そうだ、掃除の場所によっては片手で…」

身体を支えるサイドプランク、と飛び出す専門用語。

キース 「お前にアレで掃除しろと言っても…」
シロエ 「む、無理です、プランクだけならともかく…」

ながらで掃除は絶対に無理、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「それだけこなして、此処で法要なんですね?」
キース 「頼まれたものは仕方ないからな!」

着替えてくる、とキース君、法衣鞄を提げて別室へ。

ぶるぅ 「お部屋、いつものトコだからね!」
キース 「借して貰うぞ」

ではな、とスタスタ立ち去りまして。

サム  「行っちまったぜ?」
ジョミー「褒める話はどうなったのさ!」

感心していただけじゃないか、とツッコミが。

ジョミー「褒め殺してないよ?」
シロエ 「つ、つい…」

いつもの調子が…、と焦りまくりですけど。
挽回は?


2022/03/27 (Sun)



☆鍛えまくった人


お中日はスッポンタケの法要、キース君も到着ですけど。
ヨイショを任されたシロエ君が失敗、感心していただけ。

ジョミー「あのさあ、ここで褒めまくらないと…」
Aブルー「次の法要の時も、頑張って貰う計画がさ…」

パアじゃないか、とソルジャーからも苦情が。

Aブルー「ぼくは有難味のある法要を希望で…」
サム  「俺たちは、キースが食事で詰む生活をよ…」

希望なんだぜ、とサム君の念押し。

サム  「ミイラ修行もどきをやらせるにはよ…」
ジョミー「今のキースをヨイショしないと…」
シロエ 「充分、分かっているんですけど…」

筋トレで掃除が凄すぎたので…、とシロエ君の言い訳。

シロエ 「そこまでするとは思いませんから!」
ジョミー「あれって、そんなにキツイわけ?」
シロエ 「あんな掃除を毎日やったら、ガチムチです!」
一同  「「「うわー…」」」

それは凄い、と一同、仰天。

ジョミー「じゃ、じゃあさ、キースは…」
サム  「栄養剤生活の間に、鍛えまくったわけな…」
シロエ 「そうなんですよ、ハイレベルです!」
スウェナ「だったら、そこから褒めなさいよ!」

じきに来るわよ、とスウェナちゃんが指差す扉。

スウェナ「いいわね、褒めて褒め殺すのよ!」
キース 「…誰を殺すと?」

物騒だな、と扉が外からガチャリと。

キース 「お彼岸というものを分かっているか?」
シロエ 「は、はいっ!」

太陽が真西に沈むんですよね、とシロエ君。

シロエ 「それが、お彼岸のお中日で…」
キース 「ご先祖様を思う日に、ピッタリなわけだ」

お浄土は西にあるからな、と法衣で数珠をジャラッと。

キース 「そのお彼岸に、殺生の話というのはいかん」
シロエ 「い、いえ、そうじゃなくってですね…!」
キース 「何の話のついでか知らんが、感心せんな」
シロエ 「ですから、違うと…!」
キース 「やかましい! さっさと座って…」

合掌しやがれ、と法衣を翻して前へ。
詰んでませんか?


2022/03/28 (Mon)



☆法話を始めた人


いよいよスッポンタケの法要、キース君も着替えて登場。
ヨイショどころか、サッサと座れと指示を食らった面々。

シロエ 「キース先輩、その前に聞いて下さいよ!」
キース 「質問は法話の時にしておけ!」

始めるぞ、とチーンと鐘で、もはや座るしかないわけで。

ジョミー『あのさあ…。シロエ、どうしてくれるわけ?』
シロエ 『す、すみません…!』
キース 「そこ、思念波でも私語は禁止だ!」

でないと法要を中止するぞ、と究極の脅しが。

Aブルー『聞いたかい? スッポンタケのためにはさ…』
キース 「あんたもだ!」

以後、私語があれば即中止だ、と鐘をチーンと。

キース 「願我身浄、如香炉~、願我心浄、智慧火~」
一同  (((喋ったら終わり…)))

ソルジャーにブチ殺されて命も終わり、と誰もが沈黙。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((今で半分くらい来た筈…)))

多分、と一同、ひたすら合掌。

キース 「それでは、順にお焼香を」
一同  (((香炉を回して、焼香、焼香…)))

抹香臭くても焼香あるのみ、と順に回して、焼香、終了。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((そろそろ終盤…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

南無阿弥陀仏、と唱えて、ハハーッと平伏。

キース 「南無阿弥陀仏…。はい、皆様、よくお勤めで」
一同  (((やった!)))

終わった、と心で歓声ですけど。

キース 「今日はお彼岸のお中日ですが、先ほど…」
一同  (((法話だ…!)))
キース 「物騒な言葉が聞こえた上に、何やら私に…」

ご質問とか、とキース君、数珠を手にして副住職モード。

キース 「御仏縁を結ぶ良い機会ですし、此処は是非…」
サム  「シロエ、ご指名だぜ?」
シロエ 「そう言われてもですね…!」
キース 「それで、ご質問は?」

どうぞ何でもお尋ねを、と笑顔ですけど。
怖すぎませんか…?


2022/03/29 (Tue)



☆切り替えに成功


スッポンタケの法要は無事に終了、その後に法話タイム。
キース君が笑顔なわけで、ヨイショするのも怖そうで…。

シロエ 「え、えっとですね…」
キース 「詰まっておられるようですが、ご質問とは…」

殺生をする件でしょうか、とキース君、丁寧すぎる口調。

キース 「お彼岸に殺生が許されるかは、難問でして…」
シロエ 「は、はい…」
キース 「生きてゆくには、生き物の命を頂いて…」

食事をせねばいけません、とキース君、合掌。

キース 「そういう殺生を全てやめるのは、凡人には…」
シロエ 「難しすぎです、でもですね…!」

やり遂げることは出来るのでは、とシロエ君の反論が。

シロエ 「キース先輩が飲んでた、例の薬ですよ!」
一同  (((やった…!)))

見事な方向転換技だ、と一同、心で拍手喝采。

シロエ 「あの薬なら、殺生しなくても大丈夫です!」
キース 「そうか、そういう発想もあるか…」

実にとんでもない薬だったが、とキース君の口調も変化。

キース 「肉も魚も食っていないし、野菜もだな」
シロエ 「そうでしょう? そのせいでしょうか…」

とても有難いお顔に見えます、とシロエ君。

シロエ 「こう、精悍で、引き締まってますし…」
キース 「そう見えるか?」
シロエ 「ええ、皆さんもそう思いますよね?」
一同  「「「はいっ!」」」

ヨイショするぞ、と一同、揃って同意。

ジョミー「なんかさ、カッコイイって感じ!」
サム  「修行しました、って風格、出てるぜ!」
キース 「いや、それほどでも…」

あるんだが、とキース君、頬が緩むのを我慢な様子。

キース 「栄養剤だけの生活だろうが、お勤めはだな…」
シロエ 「欠かせませんしね、お坊さんには」
キース 「日々の掃除も修行の内だし、頑張ったぞ」
Aブルー「うん、偉い! だからね、次の法要もさ…」
キース 「ちょっと待て、何が言いたいんだ?」

次の法要というのは何だ、と言ってますけど。
どうなる…?


2022/03/30 (Wed)



☆有難い栄養剤


スッポンタケの法要が終了、キース君をヨイショな面々。
自然な流れで褒めていたのに、ソルジャー、先走りすぎ。

キース 「やたら褒めると思ってたんだが、実は裏に…」
シロエ 「いいえ、なんでもありませんから!」
キース 「お前も、この馬鹿とグルなんだろうが!」

次の法要が目当てなんだな、とキース君、腕組み。

キース 「どういう気なのか、正直に吐け!」
シロエ 「違いますって!」
Aブルー「無駄だよ、吐いた方が早いよ」

こういう場合は…、と開き直ったソルジャー。

Aブルー「つまりね、次の法要の時も、今回みたいに…」
キース 「どうしろと?」
Aブルー「栄養剤生活で挑んでくれないかな、と!」

有難味がグンとアップするから、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「君の筋力とかもアップで、ウインウイン!」
キース 「次だな、こちらこそ有難い」
一同  「「「え?」」」」

何故だ、と飛び交う『?』マーク。

シロエ 「キース先輩、それでいいんですか?」
キース 「もちろんだ。次はお盆なんだぞ?」

その前に地獄の卒塔婆書きが…、とキース君が竦める肩。

キース 「栄養剤があれば、不眠不休で書きまくれる!」
Aブルー「いいねえ、喜んで提供するよ!」
シロエ 「やめて下さい、それだとキース先輩が…」
サム  「得する話になるじゃねえかよ!」

俺とジョミーにも分けてくれよな、と割り込む僧籍な人。

サム  「棚経の日は地獄なんだぜ、俺もジョミーも!」
ジョミー「そうだよ、栄養ドリンク代わりにさ!」
スウェナ「じゃあ、私たちはどうなるのよ!」
シロエ 「ぼくとマツカ先輩、スウェナ先輩はですね…」

得する部分が無いんですけど、とシロエ君の悲鳴。

シロエ 「やめて下さい、栄養剤は!」
キース 「いや、寄越せ!」
Aブルー「いい法要のためにはさ…」
シロエ 「無くていいです!」
得する人「「「そう言わずに!」」」

賛成派と反対派で揉めてますけど。
今月、これにて中継終了~。


2022/03/31 (Thu)






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