商売上手なお寺といえども、越えてはならない最後の一線。
茱萸袋と対を成すのが端午の節句の薬玉ですけど、薬玉は販売不可能で。
ブルー 「重陽は菊の節句とも言うからね。虚空蔵菩薩様にはピッタリ」
シロエ 「薬玉の素材とは無関係なんですね、虚空蔵菩薩は」
ブルー 「残念ながら、そうなんだ。菖蒲か蓬が被っていればね…」
そっちも販売出来ただろうに、と生徒会長。
お寺たるもの、縁もゆかりも無い代物を授与するのはNGらしいです。
サム 「セットで売ったら稼げそうなのになぁ…」
キース 「歴史も由緒も無い寺だったら、それもアリかもしれんがな」
ジョミー「なにそれ?」
キース 「マイナーな寺が一気にメジャーになるのも珍しくはない」
具体的な名は挙げられないが…、とキース君は声を潜めております。
キース 「そんな仏像が何処にあったんだ、というケースもあるぞ」
サム 「おいおい、新しく作ったとかじゃねえだろうな?」
キース 「それもアリだ。でもって信者がついてしまえば大成功なんだ」
シロエ 「思い切り酷いじゃないですか! それって霊感商法ですよ」
ブルー 「無理な売り込みをやらなかったら全く問題ないからねえ…」
キース 「ついた信者がお布施をするのは個人の自由だしな」
ブルー 「そう、そう。リュックにお布施を詰めて通うのも信心からさ」
マツカ 「リュック…ですか?」
ブルー 「お参りする度にリュックに一杯。そんな人もいる」
ジョミー「それってスゴイ…」
スウェナ「お寺も凄いけど、リュック一杯のお金も凄いわ…」
サム 「新しく作った仏像でソレかよ…。なんか泣けて来たぜ」
ブルー 「頼もしいねえ、サムはそうならないように頑張って」
キース 「節度ってヤツは大切なんだぞ。守るべき所はしっかり守れ」
この寺みたいに…、と言ったキース君ですが。
キース 「ところで、例の茱萸袋だが。市販品の値段は高すぎないか?」
良心的な値段にするべきだ、と言われてみればそうなのかも?
