シャングリラ学園つれづれ語り
☆日の並びに文句
さて5月。GWも終わったというか、続きっぽい土曜日。
生徒会長宅に来ている面々、話題はGWのことでして…。
ジョミー「あーあ、今年も終わっちゃったよねえ…」
シロエ 「今年は並びがイマイチでしたよ、祝日の」
サム 「昨日も金曜だったしよ…」
普通に平日になりやがって、とサム君、ブツブツ。
サム 「しかも2日は月曜だったってえのが…」
スウェナ「痛かったわよね、そこを欠席しちゃったし…」
シロエ 「昨日は戻って、登校するしかなかったんです」
もっと休みが長かったら…、とシロエ君も嘆き節。
シロエ 「楽しめた筈なんですけどねえ…」
キース 「高校生なんだし、諦めるしかないだろう」
社会人なら話は別だが、と副住職なキース君。
キース 「有休を取って上手く休めば、今年はだな…」
マツカ 「もっと長くなっていたと思いますよ」
ブルー 「うん、確実に長かっただろうね」
GWスタートが4月29日だったし、と生徒会長も。
ブルー 「そこが金曜だったからねえ、まず三連休で…」
キース 「5月2日と、昨日の2回、有休でだな…」
マツカ 「10連休になった勘定ですね」
実行した人も多いのでは…、と御曹司の読み。
マツカ 「そういう人だと、今も連休中なんですよ」
キース 「とはいえ、そろそろ帰り道か…」
ブルー 「今日くらいには家に戻っておかないと…」
月曜日からの仕事がキツイよ、と生徒会長の説明が。
ブルー 「今日は移動で、日曜日は家でゆっくりだね」
キース 「殆どのケースは、そうなるだろうな」
マツカ 「若い人だと、別でしょうけど…」
シロエ 「そうでしょうねえ、聞いたことはあります」
GWの話かどうかは知りませんが、とシロエ君。
シロエ 「海外で遊びまくって、朝に空港着で…」
サム 「そのまま会社に直行とかかよ?」
シロエ 「らしいですよ?」
ジョミー「ぼくたちの場合は、登校って?」
それはキツすぎ、とジョミー君が竦める肩。
若いのに…。
2022/05/01 (Sun)
☆お土産が無い件
社会人ならGWの終盤っぽい土曜日、生徒会長宅での話。
集まっているシャン学メンバー、GWの長さを検討中で。
ジョミー「シロエが言うヤツだと、明日まで遊んで…」
シロエ 「月曜日の朝に空港に着いて、登校ですね」
サム 「キツいぜ、ソレ…」
スウェナ「ちょっと勘弁して欲しいわよね…」
あんまりだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だって、ウチのクラスの担任は…」
ジョミー「万年、グレイブ先生なんだよ?」
サム 「嫌味の一つも言われそうだぜ、眠そうだとよ」
シロエ 「言われるでしょうね、間違いなく」
諸君、結構な御身分だな、とか…、とシロエ君、口真似。
シロエ 「海外は楽しかったかね、とか、ネチネチと…」
サム 「土産を渡しても、無駄だろうしよ…」
ジョミー「第一、ホントは海外じゃないし!」
国内でもなかったわけだけどさ、とジョミー君。
ジョミー「お土産に何を渡すって?」
一同 「「「あー…」」」
もう、そこからしてアウトだったか、と誰もが溜息。
シロエ 「そうでした…。お土産なんかは何も…」
マツカ 「ありませんよね、シャングリラ号では…」
ジョミー「それにさ、宇宙にはサービスエリアも…」
道の駅だって無いんだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「お土産を買えるスポットはゼロ!」
サム 「シャングリラ号にも、売店はねえしよ…」
シロエ 「特産品だって無いですよね…」
楽しい船ではあるんですけど、とシロエ君も。
シロエ 「誰かさんの世界だったら、違うでしょうか?」
サム 「それはねえだろ、あっちの方がよ…」
マツカ 「色々と制限が多いですしね…」
ブルー 「密造酒くらいなものかもね」
特産品と言えるのは、と生徒会長が挙げたブツ。
ブルー 「御禁制の品だし、喜ばれるかも…」
サム 「グレイブ先生に渡すのかよ?」
シロエ 「再起不能になりそうですけれど…?」
いろんな意味でヤバイのでは、とシロエ君。
密造酒って、先月の…?
2022/05/02 (Mon)
☆謎すぎるお土産
社会人ならGWの終盤だろう土曜日、高校生には無関係。
金曜は登校したシャン学メンバー、土曜日は生徒会長宅。
シロエ 「なんと言っても、密造酒ですし…」
ジョミー「密造って時点で、グレイブ先生にはさ…」
向いてない気が、とジョミー君。
ジョミー「何処から見たって潔癖症だよ、グレイブ先生」
サム 「密造酒なんて渡そうモンなら、逆効果だぜ」
シロエ 「それもありますし、受け取って飲んでも…」
マツカ 「マズイですよね、悪酔いしたりしたら…」
全員、ブラックリスト入りです、とマツカ君も。
マツカ 「キースの場合は、中和剤が効きましたけど…」
スウェナ「グレイブ先生にも効くかは、謎だものねえ…」
キース 「効くんじゃないのか?」
俺には効いた薬なんだし、とキース君の意見。
キース 「飲み比べの勝負は、つかなかったがな」
シロエ 「誰かさんも、ほろ酔いの手前でしたしね」
サム 「キースが勝つかも、って思ったのによ…」
ブルー 「仕方ないよ、時間切れだったんだから」
帰る時間になっちゃって…、と生徒会長。
ブルー 「でもまあ、被害は無かったわけだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで楽しくお花見!」
シロエ 「美味しく食べて、飲酒組は宴会でしたね」
キース 「少しは感謝してくれよ?」
俺が身体を張ったんだからな、とキース君の言。
キース 「グレイブ先生も、あの中和剤なら…」
ブルー 「いけるかもねえ、密造酒でも」
でもソレ、何処のお土産なわけ、と生徒会長の質問が。
ブルー 「シャングリラ号では作ってないよ?」
ぶるぅ 「密造する意味、無いんだも~ん!」
ブルー 「合成酒だって要らなくてさ…」
普通にお酒があるわけで…、と生徒会長。
ブルー 「グレイブ先生に、なんて説明するんだい?」
シロエ 「ぼくたちが作りました、とかでしょうか?」
サム 「GWに酒造り体験ツアーかよ?」
叱られそうだぜ、とサム君が竦める肩。
高校生ですしねえ…。
2022/05/03 (Tue)
☆修行ならオッケー
社会人ならGW継続中っぽい土曜日、高校生には不可能。
金曜の登校で途切れた連休、本日は生徒会長宅での休日。
シロエ 「叱られますよね、酒造り体験ツアーなんて…」
ジョミー「絶対、飲んだと思われるもんね…」
ブルー 「試飲が必須なヤツだからねえ…」
作ったお酒の出来栄えを確認するために、と生徒会長。
ブルー 「試飲なんかはしてません、では通らないよ」
ぶるぅ 「そだよ、していません、って言ったら問題!」
思い切り酷く叱られちゃうよ、とお酒が飲めるお子様も。
ぶるぅ 「味が分からないのを寄越したのか、って…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と誰もが納得。
シロエ 「密造酒のお土産は、やっぱり無理ですね…」
サム 「下手したら殺されるヤツだぜ、うん」
ブルー 「賄賂どころか、逆効果なのは確実だね」
高校生で10連休は諦めたまえ、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「グレイブの目が黒い間は、嫌味覚悟でしか…」
キース 「平日を休みまくるというのは、不可能だぞ」
修行に出ると言うなら別だが、と、かつて経験済みな人。
キース 「修行の場合は、激励までして貰えたわけで…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ああ。頑張って来い、と笑顔だったぞ」
だが、行き先が地獄だったしな、とキース君、溜息。
キース 「一ヶ月間、飯は不味いし、修行はキツイし…」
サム 「確か、ニュースも見られねえんだよな?」
キース 「新聞もテレビも、全て禁止だ!」
外の世界で何があろうが修行のみだ、と証言が。
キース 「土曜も日曜も関係ないしな…」
シロエ 「学校を休みまくる意味が無いですよね…」
GW少なめの方がマシですってば、とシロエ君。
シロエ 「諦めましょう、カレンダー通りで」
ジョミー「一日、余計に休んだけどね」
スウェナ「それが限界よね…」
サム 「修行だって嘘をついてもよ…」
バレちまうしよ、とサム君、お手上げのポーズ。
確かに…。
2022/05/04 (Wed)
☆早めがオススメ
社会人ならGWで10連休中、そんな土曜日ですけれど。
高校生には不可能なことで、生徒会長宅で愚痴る土曜日。
シロエ 「修行なんです、って言うには証拠とかが…」
サム 「要ると思うぜ、相手はグレイブ先生だしよ」
キース 「俺は特には言われなかったが…」
大学生な時点で別扱いだし…、と副住職が顎に当てる手。
キース 「坊主専門の学科だったし、家は寺だし…」
シロエ 「疑う余地が無いですもんね…」
サム 「修行に行くしかねえ身だもんなあ…」
俺もいつかは行く道だけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「その時は一ヶ月、休んじまっても…」
ジョミー「許されるだろうけど、ぼくは嫌だよ!」
行きたくない、と僧籍なジョミー君の悲鳴が。
ジョミー「修行体験ツアーだけでも、泣きそうなのに!」
ブルー 「早めに行くのがオススメだけどね?」
キース 「そうだぞ、一度で済むんだからな」
二度も三度も行かなくていいし、と副住職もプッシュ。
キース 「たった一ヶ月、大人しく修行すればだな…」
ブルー 「住職の資格が貰えるんだし、後はフリーで…」
高校生活を続けられるんだよ、と生徒会長も。
ブルー 「月参りとかも無いしさ、ぼくみたいにさ…」
ぶるぅ 「うんと自由に生きられちゃうよ!」
早めに行くのがいいと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だけど、今からやるんだったら…」
ブルー 「来年、大学に入学するか、短期養成の…」
キース 「専門道場入りしかないしな…」
専門道場だと一年かかるぞ、と副住職が折ってゆく指。
キース 「今すぐ入門を願い出ても、入れる時期は…」
ブルー 「早くても7月辺りだろうねえ…」
たった一年で全部済むけど、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースが4年かかった所を、グンと短縮!」
キース 「行くのもいいと思うがな?」
ジョミー「なんでそういうことになるのさ!」
GWも無い所へさ、と叫んでますけど。
無いんでしょうねえ…。
2022/05/05 (Thu)
☆掃除三昧な修行
社会人なら10連休が可能なGW、終盤の土曜ですけど。
高校生には無理だったわけで、生徒会長宅で愚痴る面々。
ジョミー「修行が一年で済むようなトコって、絶対に…」
サム 「GWなんかはねえよな、きっと…」
キース 「当然だろうが、毎日が修行の日々なんだぞ?」
短縮な以上は濃縮コース、とキース君、厳しい顔付き。
キース 「早寝早起き、指導員にビシバシしごかれて…」
ジョミー「お経ばっかり読まされるんだよね?」
キース 「違うな、他にも大事な修行があるんだ」
ブルー 「掃除の時間が多いんだよねえ…」
廊下にトイレに、境内なんかも…、と生徒会長も。
ブルー 「お経や作法を習う以外に、掃除三昧!」
サム 「掃除なのかよ?」
ブルー 「坊主の修行と掃除ってヤツは、イコールだよ」
キース 「ひたすら掃除を続ける修行も存在するぞ」
ウチの宗派とは違うんだがな、とキース君。
キース 「宗祖様が修行なさった、恵須出井寺ので…」
ブルー 「荒行の千日回峰が有名だけどさ…」
キース 「千日回峰とは真逆の意味で、キツイ修行で…」
静の千日回峰と呼ばれているんだそうだ、と解説が。
キース 「修行に入ると、毎日、宗祖様の御廟を…」
ブルー 「掃除するんだよ、心をこめて日に何回も」
シロエ 「何回も、って…。同じ場所をですか?」
ブルー 「そうだよ、御廟と、御廟の周りの庭をさ…」
日に何回も見回って掃除、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「葉っぱ一枚、落ちていないようにね!」
キース 「掃除以外の時間は、読経三昧だと聞いている」
ブルー 「厳しいらしいね、外出もしないそうだから」
外の世界には一切出ないのが条件で…、と怖い話が。
ブルー 「それに比べれば、専門道場なんかはさ…」
キース 「楽なものだぞ、いくら指導員が鬼でもな」
ブルー 「体罰は基本だと聞いているねえ…」
ジョミー「嫌すぎるから!」
GWのある世界にいたい、とジョミー君、必死。
そりゃねえ…。
2022/05/06 (Fri)
☆修行より高校生活
社会人なら有休で10連休もいけるGW、終盤の土曜日。
金曜は登校だったシャン学メンバー、生徒会長宅で愚痴。
ジョミー「専門道場に行った後もさ、どうせ高校生で…」
サム 「この学校の生徒のままだよなあ…」
ブルー 「そういうことだね、お寺に入らないのなら」
ジョミー「有休は無理な世界だけどさ、GWはさ…」
普通にあるから、もうそれでいい、とジョミー君。
ジョミー「修行なんかより、GWのある世界だよ!」
キース 「そうかもしれんな、下手に寺に入ると、だ…」
ブルー 「GWどころか、年中無休というヤツだしね」
仏事は待ってくれないから、と銀青様の仰せ。
ブルー 「自分でお寺を持った場合は、そのコースだよ」
キース 「大きな寺の跡取り息子は別だがな」
ジョミー「お寺に入る気なんか無いし!」
サム 「俺もねえなあ、こう、ブルーみたいによ…」
フリーで気楽にいきたいもんだぜ、とサム君も。
サム 「そりゃまあ、何処かで寺に勤めねえと…」
キース 「僧階を上げられないわけだが…」
ジョミー「ぼくは一生、ヒラでいいから!」
高僧なんか目指してないし、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「だから、修行も行きたくないって!」
??? 「ぼくも賛成だよ!」
その方がいい、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
キース 「あんた、何しに現れたんだ!」
Aブルー「何って、今日はノルディとさ…」
高級料亭で朝食だよ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「美味しく食べて、ノルディの家でさ…」
ブルー 「寛いでたなら、それでいいじゃないか!」
なんでこっちに、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「あそこの食事も、いい筈だけど?」
Aブルー「そうなんだけどさ、修行がどうとか…」
聞こえて来たから、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ジョミーが修行に行っちゃったらさ…」
ブルー 「君が困るとでも?」
無関係だと思うけれど、と生徒会長の指摘。
そうですよねえ…?
2022/05/07 (Sat)
☆取り分が増えます
社会人ならば10連休も可能だったGW、終盤の土曜日。
高校生には出来なかったわけで、生徒会長宅に集う面々。
ブルー 「ジョミーが修行に行っても、君はさ…」
ジョミー「ぼくなんか忘れて、遊ぶんだろうし!」
面子が減ろうが気にしないよね、とジョミー君も文句。
ジョミー「下手をしたらさ、お菓子とか料理の…」
ブルー 「取り分が増えて、大喜びじゃないのかい?」
君のことだし、と生徒会長の言。
ブルー 「ジョミーが行くなら、当然、サムも…」
サム 「もちろん一緒に修行だぜ、うん」
ブルー 「ほらね、二人も減るわけだから…」
シロエ 「料理はともかく、お菓子の量は変わりますね」
ケーキのサイズは固定でしょうし、とシロエ君。
シロエ 「二人減ったから、と型は変えないでしょう」
ぶるぅ 「そだね、元の人数が多いから…」
二人くらいは誤差の範囲、と料理上手なお子様の見解。
ぶるぅ 「小さい型を使うよりかは、いつもので…」
シロエ 「作った方が美味しいですよね?」
ぶるぅ 「そうなの、火加減とかもあるしね」
一人前サイズのお菓子以外は、とニッコリ。
ぶるぅ 「今とおんなじサイズで作ると思うけど…」
シロエ 「すると、二人分、多めですから…」
マツカ 「余って来ますね、その分が」
Aブルー「だったら、ぼくに分けて欲しいな!」
毎日、取りに来るからさ、とソルジャー、乗り気。
Aブルー「こう、箱に入れてキッチンにさ…」
ブルー 「置いておけ、って?」
Aブルー「それなら文句は無いだろう?」
黙って持って帰るんだし、と悪びれない人。
Aブルー「その時は、よろしく!」
ブルー 「ほらね、やっぱり…」
少しも困らないじゃないか、と生徒会長のツッコミ。
ブルー 「むしろ早めに行かせたい、とか?」
Aブルー「違うよ、そこは逆だってば!」
ジョミー「止めてくれるわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」
是非、行かないでくれたまえ、と言ってますけど。
何故に…?
2022/05/08 (Sun)
☆助け舟が来ました
社会人ならGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集う面々。
10連休が無理だった件から、修行の話に移行ですけど。
Aブルー「修行なんかは、まだまだ先でいいんだよ!」
ジョミー「えっと…。それって、何か裏があるとか?」
無理ゲーな注文がついてくるとか、とジョミー君の問い。
ジョミー「ぼくの修行を止める代わりに、交換条件…」
Aブルー「それは無いねえ、これっぽっちも!」
何のメリットも無いじゃないか、とソルジャーの返し。
Aブルー「君をヨイショしても、いいことなんか…」
シロエ 「まるで無さそうではありますねえ…」
キース 「マツカだったら、特典多数なんだがな…」
サム 「ジョミーだと、何も出ては来ねえぜ」
俺もだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「逆さに振っても無駄ってヤツな!」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから交換条件も裏も…」
ジョミー「ホントに無いって?」
Aブルー「無いから、修行なんかに行かずに…」
バーベキューだよ、と斜め上な台詞が。
一同 「「「は?」」」
Aブルー「行こうって言っているんだってば!」
バーベキューに、とズズイと乗り出すソルジャー。
Aブルー「今の季節が最高だしね!」
ジョミー「賛成!」
もう全力で、ぼくも賛成、とジョミー君、挙手。
ジョミー「行こうよ、次の土曜日とかに!」
キース 「修行とは真逆なイベントだぞ?」
ジョミー「どの辺がさ?」
キース 「バーベキューの何処が精進なんだ!」
修行イコール精進料理だ、とキース君、副住職モード。
キース 「バーベキューなどは論外だぞ!」
Aブルー「だから反対しているんだよ!」
ぼくは人生を楽しみたいし、とソルジャー、真剣。
Aブルー「美味しい肉を、こう、たっぷりと…」
ジョミー「焼いて食べたいよねえ、河原とかでさ…」
Aブルー「君は話が分かるね、実に!」
ジョミー「そりゃ、キースとは違うしね!」
坊主は名前だけだってば、と気が合う人たち。
えっと…?
2022/05/09 (Mon)
☆交代するのかも
社会人のGWなら終盤な土曜日、高校生には普通の休日。
生徒会長宅で愚痴な面々ですけど、来たのがソルジャー。
Aブルー「ジョミーも賛成してくれてるしさ…」
ジョミー「次の土曜はバーベキューだよ!」
精進料理なんかはどうでもいいし、とジョミー君。
ジョミー「みんなも遊びに行きたいだろうし…」
Aブルー「パアーッといこうよ、いい肉を焼いて!」
キース 「修行の話はどうなったんだ!」
シロエ 「修行もですけど、ジョミー先輩が問題ですよ」
修行以上な大問題が、とシロエ君の視線がジョミー君に。
シロエ 「ジョミー先輩、交代する気なんですか?」
一同 「「「は?」」」
交代って何だ、と誰もがキョトン。
ジョミー「えっと…。交代って、何を?」
シロエ 「疫病仏ってヤツですけど?」
ジョミー「それって、キースのことだよね?」
どうして交代なんて話に…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キースの専売特許なんだし、無関係!」
シロエ 「でも、さっきから、その人とですね…」
気が合ってるじゃありませんか、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「今の流れで、バーベキューが決定したら…」
サム 「あー…。ババはジョミーが引くってことな?」
シロエ 「それもありますし、厄を持ち込むのも…」
ジョミー先輩になりそうな気が、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩、本当にそれでいいんですか?」
ジョミー「いいって、いいって!」
どうせキースが持って行くから、とジョミー君、笑顔。
ジョミー「それこそ、今までの流れってヤツで!」
シロエ 「確かに、一理ありますね…」
Aブルー「ぼくも組むなら、キースがいいねえ…」
お花見だって楽しかったし、とソルジャーも同意。
Aブルー「で、バーベキューはどうするわけ?」
シロエ 「疫病仏はキース先輩ですか…」
サム 「いいんでねえの、丸投げでよ」
キース 「ちょっと待て!」
俺の立場はどうなるんだ、と叫んでますけど。
疫病仏…?
2022/05/10 (Tue)
☆据え置きな立場
社会人ならGW終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューな話が。
キース 「どうして俺で据え置きなんだ、疫病仏が!」
ジョミー「だって、安定の疫病仏だしさ…」
厄を払う話もパアにしたくせに、とジョミー君。
ジョミー「今年の節分に、大雪でさ…」
シロエ 「そういえば、代参の予定でしたっけね」
サム 「冬山登山で厄除け祈願の話だったぜ」
キース 「アレは不可抗力というヤツで…!」
俺のせいじゃない、とキース君、必死の抵抗。
キース 「いくら俺でも、ドカ雪は呼べん!」
ジョミー「でもさあ、狙いすましたみたいにさ…」
スウェナ「あの日に降ってしまったのよねえ…」
節分寒波とは言うけれど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「疫病仏だからこそでしょ、アレは」
シロエ 「ぼくも異存は無いですね」
マツカ 「擁護しようにも、ぼくも手詰まりですよ」
何一つ思い付きません、とマツカ君が広げる両手。
マツカ 「ですから諦めて下さい、キース」
キース 「おい、お前まで見捨てるのか!?」
マツカ 「手配は、ぼくのお役目ですしね」
バーベキューですし…、とマツカ君、人のいい笑み。
マツカ 「皆さん、いつもの河原でいいですか?」
一同 「「「オッケー!」」」
別荘の近くの河原だよね、と誰もが賛成。
Aブルー「次の土曜日でいいのかな?」
マツカ 「もちろんです」
Aブルー「食材の方も、最高だよね?」
マツカ 「ええ、お揃いでお越し下さい」
そちらのキャプテンやぶるぅもどうぞ、と御招待が。
マツカ 「せっかくですし、楽しんで頂かないと」
Aブルー「ありがとう!」
流石、マツカは話が分かる、とソルジャー、大喜び。
Aブルー「というわけで、キース、楽しくやろうよ!」
キース 「何故、俺なんだ!」
Aブルー「だって、みんなもその気だし…」
シロエ 「ご指名ですよ?」
この人のお世話はお任せします、とシロエ君。
丸投げ…。
2022/05/11 (Wed)
☆ゲストのお世話は
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅で過ごす面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューに決定。
キース 「俺に、こいつの世話をしろと!?」
シロエ 「より正確に言うと、この人とですね…」
サム 「連れのヤツらの世話も頼むぜ、ってことな!」
若干二名増えるからよ、とサム君も念押し。
サム 「キャプテンはともかく、ぶるぅの方はよ…」
ジョミー「悪戯するし、とんでもないしさ…」
スウェナ「キースに任せるのが一番なのよね」
キース 「しかし、ホストは俺ではないぞ!」
マツカが招待したんだからな、とキース君の反論。
キース 「ゲストの面倒は、ホストが見るのが定番で…」
シロエ 「そうかもですけど、よく考えてみて下さいよ」
キース先輩に費用が出せるんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「往復のマイクロバスの費用や、食費とかです」
ジョミー「それも最高級の肉とか、野菜とかだよ?」
払えるわけ、とジョミー君も。
ジョミー「バス代だけで破産しそうだけど?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「いいですか? 本来、疫病仏なんですから…」
金銭面の厄も管轄なんですよ、とシロエ君。
シロエ 「その厄を丸ごと、マツカ先輩がですね…」
サム 「引き受けてくれてるわけだしよ…」
文句の一つも言わねえでよ、とサム君も相槌。
サム 「ゲストの面倒とか言えた義理なのかよ?」
キース 「そうなるのか…?」
シロエ 「どう考えても、そうなりますね!」
マツカ先輩に詫びる立場ですよ、とシロエ君の睨み。
シロエ 「ですから、ゲストの面倒はですね…」
Aブルー「キースってことでいいんだよね?」
よろしく頼むよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「じゃあ、14日に、また来るから!」
マツカ 「ええ、皆さんでいらして下さい」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、またねーっ!」
キース 「待ちやがれ!」
勝手に決めるな、と絶叫ですけど。
帰ったみたいですよ…?
2022/05/12 (Thu)
☆費用が出せない人
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
次の土曜日はバーベキューに決定、ソルジャーもゲスト。
キース 「くっそぉ、なんだって俺が世話係を!」
シロエ 「さっき、説明しましたけれど?」
サム 「嫌なら、金を用立てろよな」
そしたらマツカに押し付けられるぜ、とサム君の指摘。
サム 「金銭面の厄を、マツカに押し付けてんだろ?」
ジョミー「そうだよ、キースは出していないしさ…」
スウェナ「まず、払ってから言いなさいよね、その文句」
無理なら黙って世話係よ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「どうなの、払うの、払わないの?」
キース 「マツカ、参考までに聞きたいんだが…」
マツカ 「何でしょう?」
キース 「バーベキューの費用は、どのくらいなんだ?」
バスも食費も全て込みで、とキース君の問い。
キース 「分割払いも可能だろうか?」
マツカ 「構いませんけど、えっとですね…」
このくらいですが、とマツカ君、キース君の耳に囁き。
キース 「そんなにか!?」
マツカ 「最低限の値段なんですけど…」
キース 「無理だ…!」
俺の小遣いではとても払えん、とキース君が抱える頭。
キース 「やはり、世話係をするしかないのか…」
ブルー 「ご指名だしねえ、頑張りたまえ」
ぼくたちは楽しくやらせて貰うよ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「ブルーたちの世話は、キースってことで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、みんなのお世話!」
お肉を焼くのは任せてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「他にも色々、食材、ありそう!」
マツカ 「もちろんですよ」
一同 「「「やったーっ!」」」
食べるぞ、と一同、大歓声。
シロエ 「楽しみですねえ、次の土曜日!」
ジョミー「シャングリラ号も楽しかったけどさあ…」
サム 「バーベキューは、また別だしよ…」
スウェナ「厄はキースに丸投げよね!」
安全安心、と盛り上がる面々ですけど。
キース君がババ…?
2022/05/13 (Fri)
☆添乗員と制服
やって来ました、GWの次の週の土曜、14日という日。
バーベキューとあって、生徒会長のマンション前に集合。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「うん、絶好のバーベキュー日和!」
サム 「暑すぎるってこともなさそうだしよ…」
最高だよな、とサム君たちも御機嫌。
サム 「でもって、厄はキースに丸投げだしよ…」
スウェナ「任せておけば安心だわよね、あの人たちは」
シロエ 「向こうからも、ご指名でしたしねえ…」
ジョミー「殆ど、添乗員だよね」
ツアーじゃないけど、とジョミー君。
ジョミー「添乗員の腕章とかでも、良かったかも…」
シロエ 「そうなると、スーツになるんでしょうか?」
サム 「あー、添乗員って、制服とかだよなあ…」
会社のヤツな、とサム君も同意。
サム 「でもよ、キースは会社員じゃねえし…」
ジョミー「スーツなんか、持っているのかな?」
スウェナ「大学に通ってたんだし、あるんじゃないの?」
マツカ 「入学式とかで、着るんでしょうけど…」
キースの場合はどうでしょうか、とマツカ君の疑問。
マツカ 「あそこの大学、普通の学部もありますけど…」
シロエ 「キース先輩、お坊さんコースでしたよね…」
サム 「なんか、スーツは要りそうにねえなあ…」
なんたって法衣が正装だしよ、とサム君の台詞。
サム 「卒業式は、確か坊主の団体だった、って…」
シロエ 「聞いたような気がしますよねえ…」
マツカ 「多分、スーツは持ってませんよ」
添乗員っぽく見せようにも…、とマツカ君。
マツカ 「学校の制服で来られても、困りますしね」
一同 「「「あー…」」」
それは誰でも持っているヤツ、と男子の溜息。
サム 「どっちかと言えば、学級委員だぜ、ソレ」
ジョミー「生徒会役員とかだよね…」
ブルー 「生徒会長として、大却下だよ!」
一同 「「「うーん…」」」
添乗員をやらせたいのに、と唸ってますけど。
難題かも…。
2022/05/14 (Sat)
☆腕章も無理です
マツカ君の別荘でバーベキューな日、朝から集った面々。
厄介なゲストはキース君に丸刃げ、お世話係ですけど…。
ジョミー「ブルーでなくても、学校の制服は嫌だよね」
シロエ 「他人だっていう気がしませんからねえ…」
サム 「どうしても仲間意識がよ…」
働いちまうし、とサム君、ブツブツ。
サム 「でもよ、法衣を着て来られてもよ…」
スウェナ「気分が法事になっちゃうわよねえ…」
シロエ 「何処から見たって、お坊さんですし…」
マツカ 「腕章だって、つけられませんよ?」
法衣は和服なんですから、とマツカ君の指摘。
マツカ 「ああいう袖では無理ですよ」
ジョミー「だよねえ、いろんな意味でダメかあ…」
添乗員は、とジョミー君、肩をガックリと。
ジョミー「仕方ないけど、つまらない気が…」
シロエ 「無い袖は振れませんからねえ…」
サム 「その袖と、衣が足を引っ張りやがるのな…」
着て来ると法事になっちまって、とサム君、溜息。
サム 「なんで、あいつは坊主なんだよ!」
スウェナ「坊主だからこそ、疫病仏でしょ?」
シロエ 「相方は、違いますけどね…」
あの迷惑な人は坊主じゃないです、とシロエ君。
シロエ 「法事は大好きみたいですけど」
ジョミー「何もかも、キースのせいなんだけどな…」
サム 「スーツを着せてえところだけどよ…」
スウェナ「ホントだわよね…」
なんで腕章も出来ないのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「おまけに、法衣じゃ働けないし…」
シロエ 「動きやすいとは言えませんしね…」
ブルー 「そこなんだけどね、何か忘れていないかい?」
一同 「「「は?」」」
何を、と一同、キョトンとした顔。
ジョミー「忘れるって、何の話なわけ?」
ブルー 「服装だってば、いわゆるお坊さんのさ」
シロエ 「嫌でも忘れませんけどね、アレ…」
スウェナ「毎回、毎回、アレだものねえ…」
忘れるわけがないだろう、と意見が一致ですけれど。
何があると?
2022/05/15 (Sun)
さて5月。GWも終わったというか、続きっぽい土曜日。
生徒会長宅に来ている面々、話題はGWのことでして…。
ジョミー「あーあ、今年も終わっちゃったよねえ…」
シロエ 「今年は並びがイマイチでしたよ、祝日の」
サム 「昨日も金曜だったしよ…」
普通に平日になりやがって、とサム君、ブツブツ。
サム 「しかも2日は月曜だったってえのが…」
スウェナ「痛かったわよね、そこを欠席しちゃったし…」
シロエ 「昨日は戻って、登校するしかなかったんです」
もっと休みが長かったら…、とシロエ君も嘆き節。
シロエ 「楽しめた筈なんですけどねえ…」
キース 「高校生なんだし、諦めるしかないだろう」
社会人なら話は別だが、と副住職なキース君。
キース 「有休を取って上手く休めば、今年はだな…」
マツカ 「もっと長くなっていたと思いますよ」
ブルー 「うん、確実に長かっただろうね」
GWスタートが4月29日だったし、と生徒会長も。
ブルー 「そこが金曜だったからねえ、まず三連休で…」
キース 「5月2日と、昨日の2回、有休でだな…」
マツカ 「10連休になった勘定ですね」
実行した人も多いのでは…、と御曹司の読み。
マツカ 「そういう人だと、今も連休中なんですよ」
キース 「とはいえ、そろそろ帰り道か…」
ブルー 「今日くらいには家に戻っておかないと…」
月曜日からの仕事がキツイよ、と生徒会長の説明が。
ブルー 「今日は移動で、日曜日は家でゆっくりだね」
キース 「殆どのケースは、そうなるだろうな」
マツカ 「若い人だと、別でしょうけど…」
シロエ 「そうでしょうねえ、聞いたことはあります」
GWの話かどうかは知りませんが、とシロエ君。
シロエ 「海外で遊びまくって、朝に空港着で…」
サム 「そのまま会社に直行とかかよ?」
シロエ 「らしいですよ?」
ジョミー「ぼくたちの場合は、登校って?」
それはキツすぎ、とジョミー君が竦める肩。
若いのに…。
2022/05/01 (Sun)
☆お土産が無い件
社会人ならGWの終盤っぽい土曜日、生徒会長宅での話。
集まっているシャン学メンバー、GWの長さを検討中で。
ジョミー「シロエが言うヤツだと、明日まで遊んで…」
シロエ 「月曜日の朝に空港に着いて、登校ですね」
サム 「キツいぜ、ソレ…」
スウェナ「ちょっと勘弁して欲しいわよね…」
あんまりだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だって、ウチのクラスの担任は…」
ジョミー「万年、グレイブ先生なんだよ?」
サム 「嫌味の一つも言われそうだぜ、眠そうだとよ」
シロエ 「言われるでしょうね、間違いなく」
諸君、結構な御身分だな、とか…、とシロエ君、口真似。
シロエ 「海外は楽しかったかね、とか、ネチネチと…」
サム 「土産を渡しても、無駄だろうしよ…」
ジョミー「第一、ホントは海外じゃないし!」
国内でもなかったわけだけどさ、とジョミー君。
ジョミー「お土産に何を渡すって?」
一同 「「「あー…」」」
もう、そこからしてアウトだったか、と誰もが溜息。
シロエ 「そうでした…。お土産なんかは何も…」
マツカ 「ありませんよね、シャングリラ号では…」
ジョミー「それにさ、宇宙にはサービスエリアも…」
道の駅だって無いんだよ、とジョミー君の指摘。
ジョミー「お土産を買えるスポットはゼロ!」
サム 「シャングリラ号にも、売店はねえしよ…」
シロエ 「特産品だって無いですよね…」
楽しい船ではあるんですけど、とシロエ君も。
シロエ 「誰かさんの世界だったら、違うでしょうか?」
サム 「それはねえだろ、あっちの方がよ…」
マツカ 「色々と制限が多いですしね…」
ブルー 「密造酒くらいなものかもね」
特産品と言えるのは、と生徒会長が挙げたブツ。
ブルー 「御禁制の品だし、喜ばれるかも…」
サム 「グレイブ先生に渡すのかよ?」
シロエ 「再起不能になりそうですけれど…?」
いろんな意味でヤバイのでは、とシロエ君。
密造酒って、先月の…?
2022/05/02 (Mon)
☆謎すぎるお土産
社会人ならGWの終盤だろう土曜日、高校生には無関係。
金曜は登校したシャン学メンバー、土曜日は生徒会長宅。
シロエ 「なんと言っても、密造酒ですし…」
ジョミー「密造って時点で、グレイブ先生にはさ…」
向いてない気が、とジョミー君。
ジョミー「何処から見たって潔癖症だよ、グレイブ先生」
サム 「密造酒なんて渡そうモンなら、逆効果だぜ」
シロエ 「それもありますし、受け取って飲んでも…」
マツカ 「マズイですよね、悪酔いしたりしたら…」
全員、ブラックリスト入りです、とマツカ君も。
マツカ 「キースの場合は、中和剤が効きましたけど…」
スウェナ「グレイブ先生にも効くかは、謎だものねえ…」
キース 「効くんじゃないのか?」
俺には効いた薬なんだし、とキース君の意見。
キース 「飲み比べの勝負は、つかなかったがな」
シロエ 「誰かさんも、ほろ酔いの手前でしたしね」
サム 「キースが勝つかも、って思ったのによ…」
ブルー 「仕方ないよ、時間切れだったんだから」
帰る時間になっちゃって…、と生徒会長。
ブルー 「でもまあ、被害は無かったわけだし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで楽しくお花見!」
シロエ 「美味しく食べて、飲酒組は宴会でしたね」
キース 「少しは感謝してくれよ?」
俺が身体を張ったんだからな、とキース君の言。
キース 「グレイブ先生も、あの中和剤なら…」
ブルー 「いけるかもねえ、密造酒でも」
でもソレ、何処のお土産なわけ、と生徒会長の質問が。
ブルー 「シャングリラ号では作ってないよ?」
ぶるぅ 「密造する意味、無いんだも~ん!」
ブルー 「合成酒だって要らなくてさ…」
普通にお酒があるわけで…、と生徒会長。
ブルー 「グレイブ先生に、なんて説明するんだい?」
シロエ 「ぼくたちが作りました、とかでしょうか?」
サム 「GWに酒造り体験ツアーかよ?」
叱られそうだぜ、とサム君が竦める肩。
高校生ですしねえ…。
2022/05/03 (Tue)
☆修行ならオッケー
社会人ならGW継続中っぽい土曜日、高校生には不可能。
金曜の登校で途切れた連休、本日は生徒会長宅での休日。
シロエ 「叱られますよね、酒造り体験ツアーなんて…」
ジョミー「絶対、飲んだと思われるもんね…」
ブルー 「試飲が必須なヤツだからねえ…」
作ったお酒の出来栄えを確認するために、と生徒会長。
ブルー 「試飲なんかはしてません、では通らないよ」
ぶるぅ 「そだよ、していません、って言ったら問題!」
思い切り酷く叱られちゃうよ、とお酒が飲めるお子様も。
ぶるぅ 「味が分からないのを寄越したのか、って…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と誰もが納得。
シロエ 「密造酒のお土産は、やっぱり無理ですね…」
サム 「下手したら殺されるヤツだぜ、うん」
ブルー 「賄賂どころか、逆効果なのは確実だね」
高校生で10連休は諦めたまえ、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「グレイブの目が黒い間は、嫌味覚悟でしか…」
キース 「平日を休みまくるというのは、不可能だぞ」
修行に出ると言うなら別だが、と、かつて経験済みな人。
キース 「修行の場合は、激励までして貰えたわけで…」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ああ。頑張って来い、と笑顔だったぞ」
だが、行き先が地獄だったしな、とキース君、溜息。
キース 「一ヶ月間、飯は不味いし、修行はキツイし…」
サム 「確か、ニュースも見られねえんだよな?」
キース 「新聞もテレビも、全て禁止だ!」
外の世界で何があろうが修行のみだ、と証言が。
キース 「土曜も日曜も関係ないしな…」
シロエ 「学校を休みまくる意味が無いですよね…」
GW少なめの方がマシですってば、とシロエ君。
シロエ 「諦めましょう、カレンダー通りで」
ジョミー「一日、余計に休んだけどね」
スウェナ「それが限界よね…」
サム 「修行だって嘘をついてもよ…」
バレちまうしよ、とサム君、お手上げのポーズ。
確かに…。
2022/05/04 (Wed)
☆早めがオススメ
社会人ならGWで10連休中、そんな土曜日ですけれど。
高校生には不可能なことで、生徒会長宅で愚痴る土曜日。
シロエ 「修行なんです、って言うには証拠とかが…」
サム 「要ると思うぜ、相手はグレイブ先生だしよ」
キース 「俺は特には言われなかったが…」
大学生な時点で別扱いだし…、と副住職が顎に当てる手。
キース 「坊主専門の学科だったし、家は寺だし…」
シロエ 「疑う余地が無いですもんね…」
サム 「修行に行くしかねえ身だもんなあ…」
俺もいつかは行く道だけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「その時は一ヶ月、休んじまっても…」
ジョミー「許されるだろうけど、ぼくは嫌だよ!」
行きたくない、と僧籍なジョミー君の悲鳴が。
ジョミー「修行体験ツアーだけでも、泣きそうなのに!」
ブルー 「早めに行くのがオススメだけどね?」
キース 「そうだぞ、一度で済むんだからな」
二度も三度も行かなくていいし、と副住職もプッシュ。
キース 「たった一ヶ月、大人しく修行すればだな…」
ブルー 「住職の資格が貰えるんだし、後はフリーで…」
高校生活を続けられるんだよ、と生徒会長も。
ブルー 「月参りとかも無いしさ、ぼくみたいにさ…」
ぶるぅ 「うんと自由に生きられちゃうよ!」
早めに行くのがいいと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「だけど、今からやるんだったら…」
ブルー 「来年、大学に入学するか、短期養成の…」
キース 「専門道場入りしかないしな…」
専門道場だと一年かかるぞ、と副住職が折ってゆく指。
キース 「今すぐ入門を願い出ても、入れる時期は…」
ブルー 「早くても7月辺りだろうねえ…」
たった一年で全部済むけど、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースが4年かかった所を、グンと短縮!」
キース 「行くのもいいと思うがな?」
ジョミー「なんでそういうことになるのさ!」
GWも無い所へさ、と叫んでますけど。
無いんでしょうねえ…。
2022/05/05 (Thu)
☆掃除三昧な修行
社会人なら10連休が可能なGW、終盤の土曜ですけど。
高校生には無理だったわけで、生徒会長宅で愚痴る面々。
ジョミー「修行が一年で済むようなトコって、絶対に…」
サム 「GWなんかはねえよな、きっと…」
キース 「当然だろうが、毎日が修行の日々なんだぞ?」
短縮な以上は濃縮コース、とキース君、厳しい顔付き。
キース 「早寝早起き、指導員にビシバシしごかれて…」
ジョミー「お経ばっかり読まされるんだよね?」
キース 「違うな、他にも大事な修行があるんだ」
ブルー 「掃除の時間が多いんだよねえ…」
廊下にトイレに、境内なんかも…、と生徒会長も。
ブルー 「お経や作法を習う以外に、掃除三昧!」
サム 「掃除なのかよ?」
ブルー 「坊主の修行と掃除ってヤツは、イコールだよ」
キース 「ひたすら掃除を続ける修行も存在するぞ」
ウチの宗派とは違うんだがな、とキース君。
キース 「宗祖様が修行なさった、恵須出井寺ので…」
ブルー 「荒行の千日回峰が有名だけどさ…」
キース 「千日回峰とは真逆の意味で、キツイ修行で…」
静の千日回峰と呼ばれているんだそうだ、と解説が。
キース 「修行に入ると、毎日、宗祖様の御廟を…」
ブルー 「掃除するんだよ、心をこめて日に何回も」
シロエ 「何回も、って…。同じ場所をですか?」
ブルー 「そうだよ、御廟と、御廟の周りの庭をさ…」
日に何回も見回って掃除、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「葉っぱ一枚、落ちていないようにね!」
キース 「掃除以外の時間は、読経三昧だと聞いている」
ブルー 「厳しいらしいね、外出もしないそうだから」
外の世界には一切出ないのが条件で…、と怖い話が。
ブルー 「それに比べれば、専門道場なんかはさ…」
キース 「楽なものだぞ、いくら指導員が鬼でもな」
ブルー 「体罰は基本だと聞いているねえ…」
ジョミー「嫌すぎるから!」
GWのある世界にいたい、とジョミー君、必死。
そりゃねえ…。
2022/05/06 (Fri)
☆修行より高校生活
社会人なら有休で10連休もいけるGW、終盤の土曜日。
金曜は登校だったシャン学メンバー、生徒会長宅で愚痴。
ジョミー「専門道場に行った後もさ、どうせ高校生で…」
サム 「この学校の生徒のままだよなあ…」
ブルー 「そういうことだね、お寺に入らないのなら」
ジョミー「有休は無理な世界だけどさ、GWはさ…」
普通にあるから、もうそれでいい、とジョミー君。
ジョミー「修行なんかより、GWのある世界だよ!」
キース 「そうかもしれんな、下手に寺に入ると、だ…」
ブルー 「GWどころか、年中無休というヤツだしね」
仏事は待ってくれないから、と銀青様の仰せ。
ブルー 「自分でお寺を持った場合は、そのコースだよ」
キース 「大きな寺の跡取り息子は別だがな」
ジョミー「お寺に入る気なんか無いし!」
サム 「俺もねえなあ、こう、ブルーみたいによ…」
フリーで気楽にいきたいもんだぜ、とサム君も。
サム 「そりゃまあ、何処かで寺に勤めねえと…」
キース 「僧階を上げられないわけだが…」
ジョミー「ぼくは一生、ヒラでいいから!」
高僧なんか目指してないし、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「だから、修行も行きたくないって!」
??? 「ぼくも賛成だよ!」
その方がいい、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
キース 「あんた、何しに現れたんだ!」
Aブルー「何って、今日はノルディとさ…」
高級料亭で朝食だよ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「美味しく食べて、ノルディの家でさ…」
ブルー 「寛いでたなら、それでいいじゃないか!」
なんでこっちに、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「あそこの食事も、いい筈だけど?」
Aブルー「そうなんだけどさ、修行がどうとか…」
聞こえて来たから、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ジョミーが修行に行っちゃったらさ…」
ブルー 「君が困るとでも?」
無関係だと思うけれど、と生徒会長の指摘。
そうですよねえ…?
2022/05/07 (Sat)
☆取り分が増えます
社会人ならば10連休も可能だったGW、終盤の土曜日。
高校生には出来なかったわけで、生徒会長宅に集う面々。
ブルー 「ジョミーが修行に行っても、君はさ…」
ジョミー「ぼくなんか忘れて、遊ぶんだろうし!」
面子が減ろうが気にしないよね、とジョミー君も文句。
ジョミー「下手をしたらさ、お菓子とか料理の…」
ブルー 「取り分が増えて、大喜びじゃないのかい?」
君のことだし、と生徒会長の言。
ブルー 「ジョミーが行くなら、当然、サムも…」
サム 「もちろん一緒に修行だぜ、うん」
ブルー 「ほらね、二人も減るわけだから…」
シロエ 「料理はともかく、お菓子の量は変わりますね」
ケーキのサイズは固定でしょうし、とシロエ君。
シロエ 「二人減ったから、と型は変えないでしょう」
ぶるぅ 「そだね、元の人数が多いから…」
二人くらいは誤差の範囲、と料理上手なお子様の見解。
ぶるぅ 「小さい型を使うよりかは、いつもので…」
シロエ 「作った方が美味しいですよね?」
ぶるぅ 「そうなの、火加減とかもあるしね」
一人前サイズのお菓子以外は、とニッコリ。
ぶるぅ 「今とおんなじサイズで作ると思うけど…」
シロエ 「すると、二人分、多めですから…」
マツカ 「余って来ますね、その分が」
Aブルー「だったら、ぼくに分けて欲しいな!」
毎日、取りに来るからさ、とソルジャー、乗り気。
Aブルー「こう、箱に入れてキッチンにさ…」
ブルー 「置いておけ、って?」
Aブルー「それなら文句は無いだろう?」
黙って持って帰るんだし、と悪びれない人。
Aブルー「その時は、よろしく!」
ブルー 「ほらね、やっぱり…」
少しも困らないじゃないか、と生徒会長のツッコミ。
ブルー 「むしろ早めに行かせたい、とか?」
Aブルー「違うよ、そこは逆だってば!」
ジョミー「止めてくれるわけ?」
Aブルー「ピンポーン!」
是非、行かないでくれたまえ、と言ってますけど。
何故に…?
2022/05/08 (Sun)
☆助け舟が来ました
社会人ならGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集う面々。
10連休が無理だった件から、修行の話に移行ですけど。
Aブルー「修行なんかは、まだまだ先でいいんだよ!」
ジョミー「えっと…。それって、何か裏があるとか?」
無理ゲーな注文がついてくるとか、とジョミー君の問い。
ジョミー「ぼくの修行を止める代わりに、交換条件…」
Aブルー「それは無いねえ、これっぽっちも!」
何のメリットも無いじゃないか、とソルジャーの返し。
Aブルー「君をヨイショしても、いいことなんか…」
シロエ 「まるで無さそうではありますねえ…」
キース 「マツカだったら、特典多数なんだがな…」
サム 「ジョミーだと、何も出ては来ねえぜ」
俺もだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「逆さに振っても無駄ってヤツな!」
Aブルー「そうなんだよねえ、だから交換条件も裏も…」
ジョミー「ホントに無いって?」
Aブルー「無いから、修行なんかに行かずに…」
バーベキューだよ、と斜め上な台詞が。
一同 「「「は?」」」
Aブルー「行こうって言っているんだってば!」
バーベキューに、とズズイと乗り出すソルジャー。
Aブルー「今の季節が最高だしね!」
ジョミー「賛成!」
もう全力で、ぼくも賛成、とジョミー君、挙手。
ジョミー「行こうよ、次の土曜日とかに!」
キース 「修行とは真逆なイベントだぞ?」
ジョミー「どの辺がさ?」
キース 「バーベキューの何処が精進なんだ!」
修行イコール精進料理だ、とキース君、副住職モード。
キース 「バーベキューなどは論外だぞ!」
Aブルー「だから反対しているんだよ!」
ぼくは人生を楽しみたいし、とソルジャー、真剣。
Aブルー「美味しい肉を、こう、たっぷりと…」
ジョミー「焼いて食べたいよねえ、河原とかでさ…」
Aブルー「君は話が分かるね、実に!」
ジョミー「そりゃ、キースとは違うしね!」
坊主は名前だけだってば、と気が合う人たち。
えっと…?
2022/05/09 (Mon)
☆交代するのかも
社会人のGWなら終盤な土曜日、高校生には普通の休日。
生徒会長宅で愚痴な面々ですけど、来たのがソルジャー。
Aブルー「ジョミーも賛成してくれてるしさ…」
ジョミー「次の土曜はバーベキューだよ!」
精進料理なんかはどうでもいいし、とジョミー君。
ジョミー「みんなも遊びに行きたいだろうし…」
Aブルー「パアーッといこうよ、いい肉を焼いて!」
キース 「修行の話はどうなったんだ!」
シロエ 「修行もですけど、ジョミー先輩が問題ですよ」
修行以上な大問題が、とシロエ君の視線がジョミー君に。
シロエ 「ジョミー先輩、交代する気なんですか?」
一同 「「「は?」」」
交代って何だ、と誰もがキョトン。
ジョミー「えっと…。交代って、何を?」
シロエ 「疫病仏ってヤツですけど?」
ジョミー「それって、キースのことだよね?」
どうして交代なんて話に…、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「キースの専売特許なんだし、無関係!」
シロエ 「でも、さっきから、その人とですね…」
気が合ってるじゃありませんか、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「今の流れで、バーベキューが決定したら…」
サム 「あー…。ババはジョミーが引くってことな?」
シロエ 「それもありますし、厄を持ち込むのも…」
ジョミー先輩になりそうな気が、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩、本当にそれでいいんですか?」
ジョミー「いいって、いいって!」
どうせキースが持って行くから、とジョミー君、笑顔。
ジョミー「それこそ、今までの流れってヤツで!」
シロエ 「確かに、一理ありますね…」
Aブルー「ぼくも組むなら、キースがいいねえ…」
お花見だって楽しかったし、とソルジャーも同意。
Aブルー「で、バーベキューはどうするわけ?」
シロエ 「疫病仏はキース先輩ですか…」
サム 「いいんでねえの、丸投げでよ」
キース 「ちょっと待て!」
俺の立場はどうなるんだ、と叫んでますけど。
疫病仏…?
2022/05/10 (Tue)
☆据え置きな立場
社会人ならGW終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューな話が。
キース 「どうして俺で据え置きなんだ、疫病仏が!」
ジョミー「だって、安定の疫病仏だしさ…」
厄を払う話もパアにしたくせに、とジョミー君。
ジョミー「今年の節分に、大雪でさ…」
シロエ 「そういえば、代参の予定でしたっけね」
サム 「冬山登山で厄除け祈願の話だったぜ」
キース 「アレは不可抗力というヤツで…!」
俺のせいじゃない、とキース君、必死の抵抗。
キース 「いくら俺でも、ドカ雪は呼べん!」
ジョミー「でもさあ、狙いすましたみたいにさ…」
スウェナ「あの日に降ってしまったのよねえ…」
節分寒波とは言うけれど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「疫病仏だからこそでしょ、アレは」
シロエ 「ぼくも異存は無いですね」
マツカ 「擁護しようにも、ぼくも手詰まりですよ」
何一つ思い付きません、とマツカ君が広げる両手。
マツカ 「ですから諦めて下さい、キース」
キース 「おい、お前まで見捨てるのか!?」
マツカ 「手配は、ぼくのお役目ですしね」
バーベキューですし…、とマツカ君、人のいい笑み。
マツカ 「皆さん、いつもの河原でいいですか?」
一同 「「「オッケー!」」」
別荘の近くの河原だよね、と誰もが賛成。
Aブルー「次の土曜日でいいのかな?」
マツカ 「もちろんです」
Aブルー「食材の方も、最高だよね?」
マツカ 「ええ、お揃いでお越し下さい」
そちらのキャプテンやぶるぅもどうぞ、と御招待が。
マツカ 「せっかくですし、楽しんで頂かないと」
Aブルー「ありがとう!」
流石、マツカは話が分かる、とソルジャー、大喜び。
Aブルー「というわけで、キース、楽しくやろうよ!」
キース 「何故、俺なんだ!」
Aブルー「だって、みんなもその気だし…」
シロエ 「ご指名ですよ?」
この人のお世話はお任せします、とシロエ君。
丸投げ…。
2022/05/11 (Wed)
☆ゲストのお世話は
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅で過ごす面々。
ソルジャーも来まして、次の土曜はバーベキューに決定。
キース 「俺に、こいつの世話をしろと!?」
シロエ 「より正確に言うと、この人とですね…」
サム 「連れのヤツらの世話も頼むぜ、ってことな!」
若干二名増えるからよ、とサム君も念押し。
サム 「キャプテンはともかく、ぶるぅの方はよ…」
ジョミー「悪戯するし、とんでもないしさ…」
スウェナ「キースに任せるのが一番なのよね」
キース 「しかし、ホストは俺ではないぞ!」
マツカが招待したんだからな、とキース君の反論。
キース 「ゲストの面倒は、ホストが見るのが定番で…」
シロエ 「そうかもですけど、よく考えてみて下さいよ」
キース先輩に費用が出せるんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「往復のマイクロバスの費用や、食費とかです」
ジョミー「それも最高級の肉とか、野菜とかだよ?」
払えるわけ、とジョミー君も。
ジョミー「バス代だけで破産しそうだけど?」
キース 「そ、それは…」
シロエ 「いいですか? 本来、疫病仏なんですから…」
金銭面の厄も管轄なんですよ、とシロエ君。
シロエ 「その厄を丸ごと、マツカ先輩がですね…」
サム 「引き受けてくれてるわけだしよ…」
文句の一つも言わねえでよ、とサム君も相槌。
サム 「ゲストの面倒とか言えた義理なのかよ?」
キース 「そうなるのか…?」
シロエ 「どう考えても、そうなりますね!」
マツカ先輩に詫びる立場ですよ、とシロエ君の睨み。
シロエ 「ですから、ゲストの面倒はですね…」
Aブルー「キースってことでいいんだよね?」
よろしく頼むよ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「じゃあ、14日に、また来るから!」
マツカ 「ええ、皆さんでいらして下さい」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、またねーっ!」
キース 「待ちやがれ!」
勝手に決めるな、と絶叫ですけど。
帰ったみたいですよ…?
2022/05/12 (Thu)
☆費用が出せない人
社会人のGWも終盤な土曜日、生徒会長宅に集った面々。
次の土曜日はバーベキューに決定、ソルジャーもゲスト。
キース 「くっそぉ、なんだって俺が世話係を!」
シロエ 「さっき、説明しましたけれど?」
サム 「嫌なら、金を用立てろよな」
そしたらマツカに押し付けられるぜ、とサム君の指摘。
サム 「金銭面の厄を、マツカに押し付けてんだろ?」
ジョミー「そうだよ、キースは出していないしさ…」
スウェナ「まず、払ってから言いなさいよね、その文句」
無理なら黙って世話係よ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「どうなの、払うの、払わないの?」
キース 「マツカ、参考までに聞きたいんだが…」
マツカ 「何でしょう?」
キース 「バーベキューの費用は、どのくらいなんだ?」
バスも食費も全て込みで、とキース君の問い。
キース 「分割払いも可能だろうか?」
マツカ 「構いませんけど、えっとですね…」
このくらいですが、とマツカ君、キース君の耳に囁き。
キース 「そんなにか!?」
マツカ 「最低限の値段なんですけど…」
キース 「無理だ…!」
俺の小遣いではとても払えん、とキース君が抱える頭。
キース 「やはり、世話係をするしかないのか…」
ブルー 「ご指名だしねえ、頑張りたまえ」
ぼくたちは楽しくやらせて貰うよ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「ブルーたちの世話は、キースってことで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくは、みんなのお世話!」
お肉を焼くのは任せてね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「他にも色々、食材、ありそう!」
マツカ 「もちろんですよ」
一同 「「「やったーっ!」」」
食べるぞ、と一同、大歓声。
シロエ 「楽しみですねえ、次の土曜日!」
ジョミー「シャングリラ号も楽しかったけどさあ…」
サム 「バーベキューは、また別だしよ…」
スウェナ「厄はキースに丸投げよね!」
安全安心、と盛り上がる面々ですけど。
キース君がババ…?
2022/05/13 (Fri)
☆添乗員と制服
やって来ました、GWの次の週の土曜、14日という日。
バーベキューとあって、生徒会長のマンション前に集合。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「うん、絶好のバーベキュー日和!」
サム 「暑すぎるってこともなさそうだしよ…」
最高だよな、とサム君たちも御機嫌。
サム 「でもって、厄はキースに丸投げだしよ…」
スウェナ「任せておけば安心だわよね、あの人たちは」
シロエ 「向こうからも、ご指名でしたしねえ…」
ジョミー「殆ど、添乗員だよね」
ツアーじゃないけど、とジョミー君。
ジョミー「添乗員の腕章とかでも、良かったかも…」
シロエ 「そうなると、スーツになるんでしょうか?」
サム 「あー、添乗員って、制服とかだよなあ…」
会社のヤツな、とサム君も同意。
サム 「でもよ、キースは会社員じゃねえし…」
ジョミー「スーツなんか、持っているのかな?」
スウェナ「大学に通ってたんだし、あるんじゃないの?」
マツカ 「入学式とかで、着るんでしょうけど…」
キースの場合はどうでしょうか、とマツカ君の疑問。
マツカ 「あそこの大学、普通の学部もありますけど…」
シロエ 「キース先輩、お坊さんコースでしたよね…」
サム 「なんか、スーツは要りそうにねえなあ…」
なんたって法衣が正装だしよ、とサム君の台詞。
サム 「卒業式は、確か坊主の団体だった、って…」
シロエ 「聞いたような気がしますよねえ…」
マツカ 「多分、スーツは持ってませんよ」
添乗員っぽく見せようにも…、とマツカ君。
マツカ 「学校の制服で来られても、困りますしね」
一同 「「「あー…」」」
それは誰でも持っているヤツ、と男子の溜息。
サム 「どっちかと言えば、学級委員だぜ、ソレ」
ジョミー「生徒会役員とかだよね…」
ブルー 「生徒会長として、大却下だよ!」
一同 「「「うーん…」」」
添乗員をやらせたいのに、と唸ってますけど。
難題かも…。
2022/05/14 (Sat)
☆腕章も無理です
マツカ君の別荘でバーベキューな日、朝から集った面々。
厄介なゲストはキース君に丸刃げ、お世話係ですけど…。
ジョミー「ブルーでなくても、学校の制服は嫌だよね」
シロエ 「他人だっていう気がしませんからねえ…」
サム 「どうしても仲間意識がよ…」
働いちまうし、とサム君、ブツブツ。
サム 「でもよ、法衣を着て来られてもよ…」
スウェナ「気分が法事になっちゃうわよねえ…」
シロエ 「何処から見たって、お坊さんですし…」
マツカ 「腕章だって、つけられませんよ?」
法衣は和服なんですから、とマツカ君の指摘。
マツカ 「ああいう袖では無理ですよ」
ジョミー「だよねえ、いろんな意味でダメかあ…」
添乗員は、とジョミー君、肩をガックリと。
ジョミー「仕方ないけど、つまらない気が…」
シロエ 「無い袖は振れませんからねえ…」
サム 「その袖と、衣が足を引っ張りやがるのな…」
着て来ると法事になっちまって、とサム君、溜息。
サム 「なんで、あいつは坊主なんだよ!」
スウェナ「坊主だからこそ、疫病仏でしょ?」
シロエ 「相方は、違いますけどね…」
あの迷惑な人は坊主じゃないです、とシロエ君。
シロエ 「法事は大好きみたいですけど」
ジョミー「何もかも、キースのせいなんだけどな…」
サム 「スーツを着せてえところだけどよ…」
スウェナ「ホントだわよね…」
なんで腕章も出来ないのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「おまけに、法衣じゃ働けないし…」
シロエ 「動きやすいとは言えませんしね…」
ブルー 「そこなんだけどね、何か忘れていないかい?」
一同 「「「は?」」」
何を、と一同、キョトンとした顔。
ジョミー「忘れるって、何の話なわけ?」
ブルー 「服装だってば、いわゆるお坊さんのさ」
シロエ 「嫌でも忘れませんけどね、アレ…」
スウェナ「毎回、毎回、アレだものねえ…」
忘れるわけがないだろう、と意見が一致ですけれど。
何があると?
2022/05/15 (Sun)
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