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シャングリラ学園つれづれ語り
☆雨続きな季節


さて6月。いわゆる梅雨の季節に入って、雨がシトシト。
土曜日に生徒会長宅に集う面々、窓の外には雨でして…。

シロエ 「やっぱり止みそうもないですね、雨…」
サム  「今日は無理だろ、明日も絶望的だと思うぜ」
ジョミー「梅雨前線、思いっ切り停滞中だしね…」

週明けだって雨じゃないの、とジョミー君。

ジョミー「憂鬱だよねえ、雨の日に学校に行くのって…」
シロエ 「ええ、サボりたくなりますよねえ…」
スウェナ「グレイブ先生が担任な限りは、仕方ないわよ」
サム  「特別生なのに、嫌味をかましてくるもんな…」

休む度によ、とサム君、溜息。

サム  「もう聞き飽きたぜ、結構な御身分ってヤツ」
マツカ 「先生は休めませんからね…」
シロエ 「確かに、それは言えてますよね…」
キース 「俺だって、休めないんだが?」

ただの雨どころか大雨だろうが、とキース君。

キース 「その上、年中無休が基本の職業で、だ…」
シロエ 「そうでした! 土日もたまに吹っ飛びますね」
マツカ 「大きな法要の時は、出張もしていますしね」

ご苦労様です、とマツカ君、頭をペコリ。

マツカ 「梅雨の季節も、月参りがあるんでしたっけ…」
キース 「しかも、未だに免許を取らせてくれんのだ!」

あの親父がな、とキース君がグッと握り締める拳。

キース 「自動車どころか、スクーターも無理で…」
ジョミー「でもさあ、梅雨だと、スクーターもさ…」

あんまり意味が無いんじゃないの、とジョミー君の指摘。

ジョミー「アレは、雨の日には向きそうにないよ?」
キース 「だから車に乗りたいんだ、俺は!」

軽自動車は月参りに出掛ける坊主の友だぞ、と副住職。

キース 「車さえあれば、雨の日の月参りもだな…」
シロエ 「かなり楽にはなりそうですねえ…」
サム  「でもよ、親父さんがうるせえんだろ?」
キース 「高校生には贅沢だ、とぬかしやがるんだ!」

高校生は身分だけなのに、と嘆いてますけど。
確かに…。


2022/06/01 (Wed)



☆免許を取るには


雨がシトシトな梅雨の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
梅雨前線停滞中で、週明けも雨が続きそうな気配でして。

シロエ 「キース先輩の場合は、大卒ですしね…」
マツカ 「ぼくたちと違って、高校生は現状でしか…」

ないんですよね、と頷くマツカ君たち。

マツカ 「たまたま今も在学中だ、というだけで…」
スウェナ「正確に言えば、大卒で社会人なのよねえ…」
サム  「坊主の世界じゃ、そうなんだろ?」

違うのかよ、とサム君、キース君に視線を。

サム  「高校生か、社会人なのか、どっちなんだよ?」
キース 「当然、社会人で副住職だ!」

元老寺のな、とキース君の苦い顔付き。

キース 「檀家さんも、その気でいらっしゃるんだが…」
サム  「親父さんだけが、違うのな?」
キース 「おふくろも、親父と同じなんだ!」

高校生という認識で…、とキース君の深い溜息。

キース 「だから、おふくろの援護も期待出来ない」
ジョミー「あー…。イライザさんなら、強そうなのに…」
シロエ 「アドス和尚は婿養子ですしね…」
キース 「そうなんだ。おふくろが、ガツンと…」

言ってくれればいけるのに、と嘆き節が。

キース 「俺にも免許が必要だ、とな!」
シロエ 「それ、イライザさんにメリットありますか?」
キース 「はあ?」
シロエ 「先輩が免許を取った場合ですよ」

イライザさんが得をするなら…、とシロエ君。

シロエ 「そっちの線から攻めていけばですね…」
サム  「取れるってこともあるかもだぜ!」

何かねえのかよ、とサム君の問い。

サム  「外出が便利になるとかよ…」
シロエ 「送迎係は基本ですしね」

車の免許を持っていれば…、とシロエ君も。

シロエ 「買い物の時のお手伝いとか、どうですか?」
キース 「ダメだ、そいつは時間が合わん」
ジョミー「高校生だから?」
キース 「そうなるな」
一同  「「「あー…」」」

それじゃダメだ、と誰もが納得ですけれど。
他には…?


2022/06/02 (Thu)



☆不自由しない人


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
土曜日ですけど外は雨な上、日曜も週明けも雨の予報で。

シロエ 「キース先輩に免許があったら、他に何か…」
ジョミー「イライザさんが得をするヤツかあ…」
マツカ 「買い物以外に、運転手は必要ないんですか?」

アドス和尚が留守の時とか…、とマツカ君の問い。

マツカ 「ちょっとそこまで、っていう送迎とかで」
キース 「生憎と、全く不自由していないんだ」

おふくろはな、とキース君の苦々しい表情。

キース 「なにしろ、宿坊をやっているから…」
シロエ 「あー…。常に人手があるわけですね?」
キース 「そうなんだ。皆が忙しくしてい時には…」
サム  「おふくろさんもセットで忙しいわけな?」

外出どころじゃねえってことな、とサム君の確認。

サム  「でもって、思い立って出掛ける時はよ…」
シロエ 「乗せてくれる人があるわけですか…」
キース 「更に言うなら、宿坊の人の他にもだ…」

墓地の管理人さんもいたりするぞ、と副住職の溜息。

キース 「とにかく車を出せる人が、だ…」
ジョミー「誰でもいいなら、いるってことかあ…」

運転手の線は無理っぽいね、とジョミー君。

ジョミー「つまり、キースが免許を取っても…」
サム  「得をするのはキースだけ、ってか?」

それはキツイぜ、とサム君、お手上げのポーズ。

サム  「しかも新しく車も要るしよ…」
キース 「分かったか? 贅沢と言われても仕方ない」

中古車を買っても維持費が要るし、と副住職。

キース 「スクーターも無理な現状ではな…」
シロエ 「どうしようもないわけですね…」

車検なんかもありますしね、とシロエ君の相槌。

シロエ 「誰かさんの世界の車じゃ、バレますし…」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「あの迷惑な人の世界だったら…」
サム  「車が安いってか?」
シロエ 「あり得ますよ?」

なにしろ別の世界ですし、と言ってますけど。
そうかも…?


2022/06/03 (Fri)



☆車が安そうな世界


雨がシトシトな梅雨の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
日曜も週明けも雨な感じで、仕方ない季節ですけれど…。

スウェナ「確かに、車が安い世界かもしれないわね」
ジョミー「宇宙船が普通な世界だもんねえ…」
マツカ 「技術のレベルが、比較になりませんからね」
シロエ 「そうでしょう? あそこじゃ車なんかは…」

こっちの耕運機レベルかもです、とシロエ君の言。

シロエ 「しかもアレです、広めの家庭菜園用の…」
サム  「小型のヤツかよ?」
シロエ 「ええ、乗るどころか手押しタイプの」

あれは値段も安いですよ、と機械弄りが趣味な人。

シロエ 「もしかしたら、車もそういう感じでですね…」
マツカ 「殆ど材料費だけかもしれませんね」
シロエ 「エンジンとかが格安だったら、そうなります」

宇宙船のエンジンに比べたら…、とシロエ君の推論。

シロエ 「耕運機並みの値段だったら、車もですね…」
マツカ 「必然的に安くなりますね…」
スウェナ「キースでも買えるくらいかしら?」
シロエ 「いけるかもです、ただし、あちらの…」

お金を持っていませんけどね、とキース君に視線を。

シロエ 「もし、誰かさんが換金してくれてですね…」
キース 「俺の手持ちで買えそうなら、という話か?」
シロエ 「そういう場合はどうします?」
キース 「真面目に欲しいが…」

何処に置くんだ、とキース君の疑問。

キース 「家に置かないと、意味が無いんだが?」
シロエ 「あー…。その点からしてダメですか…」

安く買えても置けないのでは…、とシロエ君、溜息。

シロエ 「アドス和尚に即バレですしね…」
キース 「バレるだけでは済まないぞ?」

殴られるのは確実だ、と副住職。

キース 「贅沢品を買いやがって、と容赦なく!」
ジョミー「じゃあさ、貰ったとかなら、どう?」
シロエ 「友達が買い換えたとかですか?」
ジョミー「そうだけど?」

たまに聞くよね、とジョミー君が言う車の譲渡。
あるある…。


2022/06/04 (Sat)



☆車を持つためには


梅雨のシーズンは雨がシトシト、生徒会長宅に集う面々。
土曜日ですけど雨で外は無理、週明けも雨な予報でして。

ジョミー「友達に貰った車だったら、アドス和尚もさ…」
シロエ 「文句は言わないかもですね」
サム  「だよなあ、原価はタダなんだしよ」
キース 「いや、しかし…」

維持費も要るし、他にも色々…、とキース君、ブツブツ。

キース 「それにだ、俺は免許をだな…」
スウェナ「持ってないわね、すると車は無理かしら?」
ブルー 「その点については、問題無いと思うね」

真面目にさ、と生徒会長。

ブルー 「車の所有者は、免許必須じゃないんだしさ」
シロエ 「そうでした! 免許を持っていない人でも…」
マツカ 「買って、所有は出来るんですよ」

でないと困りますからね、と御曹司も。

マツカ 「免許を持っていない御老人でも、家に車が…」
シロエ 「ありさえすれば、便利ですからね…」

お金さえあれば人を雇って…、とシロエ君。

シロエ 「送迎に買い出し、使い道は何かと多いです」
ブルー 「そういうことだよ、だからキースも…」

車を持つことは出来るんだよね、と生徒会長の言。

ブルー 「ただし、維持費は必要になるし…」
キース 「乗るには免許が必須だしな…」

自動車学校はタダではないぞ、とキース君の渋面。

キース 「ついでに費用がバカにならない」
一同  「「「あー…」」」
??? 「そんなの、必要無いと思うね!」

運転にはさ、とソルジャー(会話表記はAブルー)出現。

Aブルー「乗って走れればいいんだよ!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「ぼくの青の間から!」

車だってね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「無免許でいいと思うけれどね、実はさ…」
キース 「実は?」
Aブルー「ぼくのハーレイ、無免許なんだよ」
キース 「車か?」
Aブルー「なんで車が必要なのさ?」

シャングリラで、と言ってますけど。
じゃあ、何が無免許…?


2022/06/05 (Sun)



☆無免許だった人


雨がシトシトな梅雨の土曜日、生徒会長宅に集った面々。
今の季節は車が欲しい、とキース君が言ってますけれど。

シロエ 「シャングリラだと、車は要りませんね…」
キース 「あの中で車で走るにしても…」

道交法は関係無いだろうな、とキース君が傾げる首。

キース 「無免許で問題無いと思うが、その車はだ…」
ジョミー「こっちの世界で乗ってるとか?」

泊りがけで来てる時とかに…、とジョミー君の問い。

ジョミー「エロドクターのを、借りて乗るとか…」
Aブルー「それについては否定しないよ」
一同  「「「うっ…」」」

なんてこった、と誰もが仰ぐ天井。

サム  「無免許で走ってやがるのかよ?」
Aブルー「要はバレなきゃいいわけでね!」
シロエ 「キース先輩にも、ソレがオススメだと?」
Aブルー「いいと思うけどねえ、無免許でもさ」

ぼくのハーレイは、もっと凄いよ、と威張るソルジャー。

Aブルー「車どころか、無免許で宇宙船だしね!」
一同  「「「ええっ!!?」」」

無免許なのか、と一同、ガクブル。

シロエ 「む、無免許で、宇宙船ですか…?」
マツカ 「シャングリラって、巨大な船ですよね…?」
Aブルー「現時点では、人類の世界も含めて最大!」

アレより大きな船は無いね、とソルジャー、偉そう。

Aブルー「しかも人類の船より優れた機能が満載!」
キース 「それを無免許で動かしていると…?」
Aブルー「そうだけど? だって、ミュウだよ?」

教習所に行けると思うのかい、と正論が。

Aブルー「免許なんか、取れやしないしね!」
キース 「言われれば、そうか…」
Aブルー「だから、君もさ…」

無免許で乗ればいいじゃないか、と凄い台詞が。

Aブルー「要は、走れればいいんだからさ!」
キース 「無免許運転は、犯罪になるんだが!」
Aブルー「でも、無免許で乗ってる人も…」
シロエ 「いますね、確かに…」

事故って初めて捕まる人が、とシロエ君。
いますけど…。


2022/06/06 (Mon)



☆親の代も無免許


梅雨のシーズンは雨がシトシト、生徒会長宅に集う面々。
せっかくの土曜日なのに雨でして、週明けまで雨な予報。

Aブルー「警察に捕まらない限り、バレないってね!」
シロエ 「そうみたいですね、たまに凄い猛者が…」

捕まってますし、とシロエ君、相槌。

シロエ 「無事故無違反で何十年、という御老人とか…」
サム  「あー…。いるよな、そういう凄いのがよ」
Aブルー「何十年も無事故だったのが、事故るって?」

やっぱり年は取りたくないね、と三百歳超えな人の台詞。

Aブルー「どうせ逆走しちゃったとかで、逮捕だろ?」
シロエ 「そんなケースもありますけれど…」
サム  「不運にしてバレた、っていうのもあるぜ」

検問とかでよ、とサム君の指摘。

サム  「アレばっかりは、どうしようもねえし…」
Aブルー「検問ねえ…。ぼくのハーレイは平気だけど…」

サイオンで誤魔化せばオッケーだし、と頷くソルジャー。

Aブルー「とはいえ、普通の御老人では…」
ブルー 「無免許がバレて終わりなんだよ」

そしてニュースになるってわけ、と生徒会長の言。

ブルー 「ド田舎だったら、無免許な御老人は多いね」
ジョミー「車は必需品だもんねえ、不便なトコだと」
マツカ 「バスとかも少ないですからね…」
ブルー 「違うね、最初から取る気が無かったんだよ」

教習所に行かなくてもいいし、と生徒会長。

ブルー 「ちゃんと乗れるのに、なんで今更、と!」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「親の代から無免許ってね!」
一同  「「「ええっ!?」」」

何故、そうなる、と誰もが仰天。

シロエ 「親ですか…?」
ブルー 「そのまた親も無免許かもねえ…」

当時、車があったなら、と生徒会長、大真面目な顔。

ブルー 「牛を売って、車を買ったとかね!」
一同  「「「牛?」」」
ブルー 「昔の農村だと、必需品だけど?」
Aブルー「牛が…?」

何に使うんだい、とソルジャー、目が点。
当然かも…。


2022/06/07 (Tue)



☆牛を売った後は


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
今の季節は車が欲しい、というキース君の話が発端で…。

Aブルー「牛と言ったら、牛乳だろう? それと肉とさ」
ブルー 「まあ、そうだけど?」
Aブルー「必需品と言えば、必需品なんだろうけどさ…」

車とどういう関係が、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「牛乳とかの運搬用かい、店とか得意先とかに」
ブルー 「違うね、昔の農村で牛と言ったら…」
シロエ 「ぶっちゃけ、農耕用ですよ」
Aブルー「農耕用?」

意味がサッパリ不明だけど、とソルジャーの問い。

Aブルー「農耕って、牛で何をするのさ?」
ブルー 「色々出来るね、耕したりとか」
Aブルー「あー…! 昔の絵とかにあるヤツかあ…」

想像したことも無かったよ、と科学が発達した時代の人。

Aブルー「それで、その牛がなんだって?」
ブルー 「牛は、色々と手間がかかるんだけどさ…」

生き物だから、と生徒会長の解説が。

ブルー 「餌も食べるし、世話もしないとダメだけど…」
シロエ 「農耕用の機械の方は、違いますしね」
Aブルー「だから売り払って、車を買う、と?」
ブルー 「そんなトコかな、軽トラックとか」

懐具合に合わせて選んで…、と生徒会長。

ブルー 「車を買ったら、次は運転を覚える、と!」
シロエ 「そこで自己流になるんですね」
ブルー 「うん、教習所には行かずにね!」

エンジンをかけて動かすトコから、と凄い台詞が。

ブルー 「エンジンさえかかれば、後はどうとでも!」
Aブルー「なるかもねえ…」
ブルー 「事故っても、田んぼに落ちるだけだし…」

引っ張り上げて、また乗ればいい、と凄すぎる話。

ブルー 「乗りこなせるようになったら、オッケー!」
ジョミー「免許は取らずに、それっきりなわけ?」
ブルー 「そうだよ、もちろん次の代もね!」
シロエ 「確かに、親の代から無免許ですね、ソレ…」

教習所の出番が無いですよ、とシロエ君。
乗れますしね…。


2022/06/08 (Wed)



☆幼稚園から運転


梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
月参り用に車が欲しいキース君の話で、ソルジャーまで。

ジョミー「自己流でも、運転出来るんだしね…」
サム  「教習所の出番以前に、費用が無駄だぜ」
ブルー 「そういうことだね、だから行かない!」

乗れるんだしさ、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「でもって子供も、まずは実地で運転からで…」
シロエ 「農家でなくても小学生の運転、ありますね…」
スウェナ「たまにニュースになってるわよ」
ジョミー「運転手がいない車が、って驚いてたら…」

背が低すぎて見えてないヤツだよね、とジョミー君。

ジョミー「だったら、代々、無免許の家だと…」
ブルー 「幼稚園からハンドルを握るね」
一同  「「「幼稚園!?」」」

流石にそれは無理がないか、と一同、仰天ですけれど。

ブルー 「親とか、おじいちゃんが膝に乗せてさ…」
キース 「幼児にハンドルを握らせるのか?」
ブルー 「ピンポーン!」

ハンドル操作は基本だからね、と生徒会長、ニッコリ。

ブルー 「小さい頃からセンスを磨けば、バッチリ!」
Aブルー「なるほどねえ…。英才教育は大切だしね」

その辺は、ぼくの世界も同じ、とソルジャーも。

Aブルー「育英都市とか、まさにソレだよ」
サム  「運転のエキスパートを育てるのかよ?」
Aブルー「それは無いけど、技術系とか、色々と」

でも、無免許でも大丈夫! と親指をグッと。

Aブルー「ぼくのハーレイという実例がね!」
キース 「俺に無免許運転をしろと?」
Aブルー「だって、車が欲しいんだろう?」

車が安いのは事実なんだよ、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「車種にもよるけど、普通のヤツなら…」
シロエ 「原価で販売してるんですか?」
Aブルー「そうだよ、でないと困るじゃないか」
キース 「誰が困るんだ?」
Aブルー「子育てが仕事なカップルだよ!」

一家に一台、必須だよね、と言ってますけど。
まあ、そうかも…。


2022/06/09 (Thu)



☆基本は安いです


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
月参り用に車が欲しい、とキース君が思うのが梅雨で…。

Aブルー「いいかい、職業が養父母だとさ…」
シロエ 「子供を育てるわけですよね?」
サム  「やっぱ、車は要りそうだよなあ…」
ジョミー「レジャーとかにも行くんだろうしね…」

ハイキングくらいありそうだしさ、とジョミー君。

ジョミー「河原でバーベキューは無理かもだけど」
スウェナ「私たちの世界とは違うものねえ…」
Aブルー「星によっては、ビーチもあるけど?」
一同  「「「ええっ!?」」」

あるのか、と一同、ビックリ仰天。

シロエ 「ビーチってことは、海ですよね?」
Aブルー「そうだよ、アルテメシアにも海はあるよね」
サム  「んじゃ、海水浴とか出来るのかよ?」
Aブルー「それはもちろん!」

そのためのビーチなんだからさ、とソルジャーの言。

Aブルー「でもって、海水浴に行くには車が一番!」
シロエ 「あー、色々と積んで行けますしね」
Aブルー「浮き輪とかの他に、お弁当もね!」

お母さんの腕の見せ所だよ、とソルジャーの説明。

Aブルー「子育てには料理の腕も大事で…」
ジョミー「子供が喜ぶお弁当ですね?」
Aブルー「そう! そしてお父さんは車を運転!」

家から海まで楽しいドライブ、という世界だとか。

Aブルー「だから車は必需品だよ、安くないとね」
シロエ 「車の支給は無いんですか?」
Aブルー「それじゃ、養父母が楽しくないだろ?」

車を選ぶのも人生の楽しみ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「よく稼いだから、いい車を、とか!」
キース 「養父母でもか?」
Aブルー「だって、人間だよ?」

いいのが欲しいと思うよね、という解説。

Aブルー「安いのもあるけど、高級車もあるし…」
シロエ 「ステイタスですか…」
Aブルー「そこの事情は、こっちと同じ!」
キース 「なるほどな…」

しかし基本は安いんだな、と考え込む人。
欲しい、と…?


2022/06/10 (Fri)



☆自動運転も可能


梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
キース君が月参り用に車が欲しいのが梅雨で、今の話題。

シロエ 「キース先輩、やっぱり欲しいんですか?」
キース 「安いと聞いてしまうとな…」

まさか原価で買えるとか、とキース君の問い。

キース 「高級車はともかく、基本の車というヤツは?」
Aブルー「それに近いね、ほぼ材料費って所かな」

加工は機械にお任せだしね、とソルジャーの答え。

Aブルー「高級車になると、手作業の部分も増えるけど」
シロエ 「安いのは工場でオートですか…」
Aブルー「そうだよ、人間は監視だけだね」

だから本当に安いんだよ、と説明が。

Aブルー「養父母になったばかりの人でも、買えるしさ」
キース 「俺の小遣いでも、いけるだろうか?」
Aブルー「あっ、買いたい?」
キース 「動かせるかどうかも、気になるんだが…」

こっちの世界の免許も無いしな、とキース君。

キース 「ハンドルを握ったことさえも無いし…」
Aブルー「いけると思うよ、簡単だから」

その気になったら自動運転、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「運転が苦手な人もいるしね、養父母でもさ」
シロエ 「全部、自動で出来るんですか?」
Aブルー「こっちの世界にも、そういう車はあるよね」

アレよりも、もっと凄いんだから、とソルジャーの言。

Aブルー「設定すれば、寝てる間に目的地まで!」
シロエ 「凄いですねえ…」
ジョミー「流石、未来の車だよね…」
キース 「だったら、交通ルールの方も、だ…」

自動でいけてしまうのか、とキース君の質問。

キース 「制限速度とか、こっちならではのヤツ」
Aブルー「もちろんだよ!」

走る地域に合わせて出来る、と威張り返る人。

Aブルー「ぼくの世界でも、星は幾つもあるからね」
シロエ 「道交法が違うんですか?」
Aブルー「細かい部分が変わるんだよ」
キース 「そうなのか…」

使えるかもな、と頷くキース君ですけど。
乗る気…?


2022/06/11 (Sat)



☆お坊さんと地図


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
梅雨の月参り用に車が欲しい、というキース君ですけど。

シロエ 「キース先輩、買うつもりですか?」
キース 「俺の小遣いでいけると言うなら…」

もう切実に欲しいからな、と別の世界の車に注目な人。

キース 「無免許な俺でも、どうやら使えそうだし…」
Aブルー「それはもう! 行先の設定くらいはさ…」

君なら楽勝だと思うんだよね、とソルジャーもプッシュ。

Aブルー「もちろん、地図は読めるんだろう?」
キース 「当たり前だ! でないと坊主は務まらないぞ」
ジョミー「えっ、なんで地図?」
キース 「寺があるのは、便利な所だけだと思うか?」

何処でも近くに駅やバス停なのか、と副住職の問い。

キース 「其処から歩いて5分で到着するとでも?」
サム  「あー…。そっちの方がレアケースかもなあ…」
シロエ 「バス停どころか、山奥とかも普通ですよね…」
ジョミー「そっか、そういうお寺だったら…」

車でしか行けないわけだよね、とジョミー君。

ジョミー「ついでにカーナビ、アテにならないかも…」
キース 「車でも行けない寺もあるんだが?」

しかも深山幽谷でな、とキース君が顰める顔。

キース 「そんな寺だと、案内板も期待出来んぞ」
ジョミー「じゃあ、地図だけが頼りなわけ?」
キース 「最悪、御住職とかの手書きのな!」

縮尺も何もあったもんじゃない、というアバウトな地図。

キース 「だが、読めないと詰むしかないぞ」
シロエ 「山奥で道に迷うんですね?」
キース 「しかも、携帯は圏外だ!」

救助要請も出来ないんだぞ、と恐ろしすぎる山寺の事情。

キース 「詰まないためにも、地図のスキルは必須だな」
ジョミー「でも、アバウトな地図なんだよね?」
キース 「それも使うが、本物の地図とセットで使用だ」
シロエ 「等高線とかですか?」
キース 「航空写真もだな」

詰まないためには、と必要らしい地図のスキル。
納得…。


2022/06/12 (Sun)



☆地図が読めれば


梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の中での月参り用に、キース君が欲しいのが車でして。

Aブルー「オッケー、地図を読むスキルは完璧、と!」
キース 「そういうことだな、遍路の時にも使ったし…」

あの時も大概ハードだった、とキース君、遠い目。

キース 「俺が使ったのは遍路道だから、地図の方も…」
サム  「アバウトだったのかよ?」
キース 「そういうわけではないんだが…」

縮尺とかは正しかったが…、とキース君、超特大の溜息。

キース 「なにしろ、有志が作った地図だからな…」
シロエ 「何か問題でもあったんですか?」
キース 「こう、地図帳になっていたんだが…」
ジョミー「なんだ、ソレって便利じゃない!」

ページをめくれば道が繋がる仕様だよね、とジョミー君。

ジョミー「とてもいい地図だと思うけど?」
キース 「めくれば繋がる、その点が落とし穴だった…」
一同  「「「は?」」」
キース 「繋がりの方を重視した結果、東西南北が…」

綺麗にスルーされていたんだ、とキース君が仰ぐ天井。

キース 「全く統一されていなくて、地図ごとにだな…」
シロエ 「上が北とか南とか、ですか?」
キース 「東だったり、西だったりもしやがった!」

あのせいで何度、迷ったことか、とブツブツブツ。

キース 「アレを乗り越えた俺に、怖い地図など…」
サム  「ねえってか?」
キース 「無いとは言わんが、そうそう無いな」
Aブルー「うんうん、行先設定は充分、出来るね」

操作方法は教えるから、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「自動運転なら、免許が無くてもさ…」
キース 「安心して乗っていられるな」

道交法も大丈夫なんだな、とキース君の確認。

キース 「スピード違反で捕まるとかは…」
Aブルー「ないない、それも設定してあげるよ」
キース 「この国のヤツに合わせて、だな?」
Aブルー「そう!」

ぼくにお任せ、と頼もしい台詞ですけど。
さて、どうなる…?


2022/06/13 (Mon)



☆見た目が気になる


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅に集う面々。
月参り用に車が欲しい、というキース君の話が発端で…。

Aブルー「スピードはもちろん、道路標識とかもさ…」
キース 「あんたが設定してくれるんだな?」
Aブルー「それはもう! 大船に乗った気持ちでいてよ」

ちゃんと入力してあげるから、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「こう見えても、そのくらいのスキルは充分!」
キース 「自動運転が出来て、免許も必要無い、と…」
サム  「まさに理想の車じゃねえかよ」
キース 「しかし、見た目は大丈夫だろうか?」

外見ではなくて、中身の方だ、とキース君の疑問。

キース 「見た目だけなら、車は色々あるからな…」
シロエ 「ですね、スーパーカーから痛車の類まで」
Aブルー「イタシャ?」

なんだい、それは、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「板で出来てる車とかかな?」
シロエ 「いえ、そうじゃなくて、痛いんですよ」
Aブルー「えっと…?」

事故ったら痛いと思うけどね、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「轢かれたら痛いし、衝突されても痛い筈で…」
ジョミー「違うよ、痛いのは車の方なんだよね」
サム  「うんうん、文字通り見た目が痛い車ってな」
Aブルー「棘が沢山くっついてるとか?」

ハリネズミみたいに、とソルジャーの問い。

Aブルー「でなきゃ、バンパーに歯があるとかさ…」
シロエ 「そりゃ、そういう改造もアリでしょうけど…」
ジョミー「痛車の場合は、絵を描くんだよね」
Aブルー「絵?」

え、え、えええ、とソルジャー、「エ」の音を連発。

Aブルー「それはどういう車なわけ?」
シロエ 「えっとですね…」
キース 「誰がそういう話をしている!」

俺が聞きたいのは内装とかだ、とキース君。

キース 「ハンドルとかは普通なんだろうな?」
Aブルー「こっちの車と変わらないけど?」
キース 「なら、いけるか…」

魔改造だとヤバいからな、と頷いてますけど。
買う、と…?


2022/06/14 (Tue)



☆運転席は普通


梅雨の季節は雨がシトシト、生徒会長宅に来ている面々。
雨の日の月参り用に、キース君が欲しいのが車なわけで。

Aブルー「あー…。違法に改造するヤツだよね?」
キース 「そうだ、流石に運転席はマズイ」

ハンドル以外の部分もだな、と真剣な顔のキース君。

キース 「こう、駐車中に警官に覗き込まれたりして…」
シロエ 「有り得ない車だと、大変ですよね」
ジョミー「ハンドルはあっても、ブレーキが無いとか?」
キース 「まさに、そういう心配をしている」

自動運転の車といえども、普通だからな、という指摘。

キース 「万一の時は、手動に切り替えられる筈で…」
スウェナ「聞くわね、事故りそうになった時でしょ?」
サム  「ブレーキをかけたりするってヤツな」
Aブルー「なるほど、ハンドルしか無いとマズイよね」

でも大丈夫、とソルジャー、自信たっぷり。

Aブルー「その辺の仕様も同じだから!」
キース 「そうなのか?」
Aブルー「うん、だからこそ、ぼくのハーレイも…」

初見で運転出来たわけで、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「大きく違うと、初見では、ちょっと…」
ジョミー「キャプテン、自動車の免許はあるわけ?」
Aブルー「もちろん無いけど、潜入用にさ…」

シミュレーターが船にあるんだよね、という返事。

Aブルー「救出班のメンバーが練習するヤツが」
シロエ 「車も運転しちゃうんですか、潜入した時は?」
Aブルー「でないと困る場面も多いよ、色々とね」

ぼくのハーレイも、それで練習、とニコニコニコ。

Aブルー「キャプテンは潜入しないけどさ…」
キース 「メンツの問題というヤツか?」
Aブルー「そんなトコだね」

でもって、運転席は同じ、と太鼓判が。

Aブルー「それより、痛車が気になるんだけど…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「さっき言ってた、絵が描いてある…」
シロエ 「知らないんですか?」

けっこう有名なんですけどね、とシロエ君。
まあ、そうかも…。


2022/06/15 (Wed)





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