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シャングリラ学園つれづれ語り
☆ただの焼肉なら


お盆はスッポンタケの棚経、朝イチで生徒会長宅に集合。
けれど僧籍な面子は棚経なわけで、それ以外の面々で…。

マツカ 「ウナギやステーキも許される日なのに…」
シロエ 「精進料理で、それもアッサリ系ですしね…」
スウェナ「どう考えても、貧乏クジよね…」

特にジョミーとサムだわよ、とスウェナちゃんの指摘。

スウェナ「本当だったら、焼肉パーティーの方でしょ?」
シロエ 「キース先輩が言わなかったら、そうですね…」
マツカ 「もしも、ガーリックじゃなかったら…」

焼肉は許されていたんでしょうか、とマツカ君。

マツカ 「キースは精進料理になっても、あの二人は…」
ブルー 「文句を言う権利は、あったと思うね」

実態を知らなかったとしても、と生徒会長の言。

ブルー 「ただの焼肉なら、匂いの方はそれほどは…」
ぶるぅ 「酷くないよね、食べた日は匂うかもだけど…」

次の日の朝には抜けちゃってるよ、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「でも、吸血鬼退治だったし…」
シロエ 「ニンニクは必須アイテムですしね…」
マツカ 「本気で退治するんだったら、杭ですけれど…」

でなければ銀の弾丸ですね、とマツカ君が挙げるブツ。

マツカ 「息の根を止める場合は、そうなりますが…」
シロエ 「嫌がらせイベントでしたしねえ…」
スウェナ「気付かなかった、サムとジョミーがババよね」

キースはともかく…、とスウェナちゃん、溜息。

スウェナ「もう今頃はバテてるわよ、きっと」
シロエ 「そうでしょうねえ、自転車ですし…」
マツカ 「差し入れをしてあげたいですけど…」

それも難しそうですし…、とマツカ君が見る窓の外。

マツカ 「棚経のルートを知りませんしね…」
シロエ 「例の人なら、知ってるかもですよ」
スウェナ「そんなわけないでしょ、ド素人よ?」
シロエ 「毎年、瞬間移動で送迎していませんか?」
マツカ 「そういえば…」

此処の前後はそうでしたね、とマツカ君。
恒例でしたっけ…。


2022/08/16 (Tue)



☆手伝わない人


スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に来ている面々。
僧籍な面子は棚経だけに、それ以外の三人ですけれど…。

シロエ 「ほらね、知ってるかもって思いませんか?」
マツカ 「ええ。聞いてみる価値はありそうですね」
スウェナ「でもソレ、どうやって質問するの?」

いつも重役出勤だわよ、とスウェナちゃんが顰める顔。

スウェナ「私たちには、朝一番から来いって言って…」
シロエ 「来ないんでしたね、肝心の人が」
マツカ 「そうでした…。ついでに、最近…」

瞬間移動も忘れがちなんでしたっけ、とマツカ君。

マツカ 「此処の前の家を出たら、即、移動なのに…」
シロエ 「走行距離が増えてましたね、先輩たち…」

忘れ去られていたせいで…、とシロエ君も。

シロエ 「ということは、今年もやっぱり…」
ブルー 「来るわけがないね、早めになんて!」

でもって今年も忘れるかもねえ、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「到着の直前になって思い出すとかさ…」
シロエ 「あー…。忘れておいて、遅いと文句を…」

言いかねません、とシロエ君。

シロエ 「そんな人が差し入れを手伝うなんて…」
マツカ 「無いでしょうねえ、どう考えても…」
ブルー 「特典がつくなら別だろうけど…」

棚経に特典もお徳も無いし…、と生徒会長が傾げる首。

ブルー 「そうなると、特典は此処で出すしか…」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「ぼくたちで用意するしか無いってこと!」

誰かさんが食いつくようなブツを、と生徒会長。

ブルー 「でもねえ、そこまでしてあげる義理は…」
シロエ 「無いと思いますよ、まるで全く」

自業自得というヤツですから、とシロエ君、キッパリ。

シロエ 「キース先輩は、自分で棺桶行きでしたし…」
マツカ 「サムとジョミーは、失言ですし…」
ぶるぅ 「特典、用意してあげないの?」
スウェナ「当然でしょ?」
ぶるぅ 「でも…」

おもてなしも特典だよね、と言ってますけど。
えっと…?


2022/08/17 (Wed)



☆特典があれば


お盆はスッポンタケの棚経、朝イチで生徒会長宅な面々。
僧籍な面子は棚経中で、それ以外のメンバーですけれど。

シロエ 「おもてなしって、何なんです?」
マツカ 「キースたちなら、次を急ぎますから…」
スウェナ「ゆっくりしている暇は無いわよ?」

おもてなしの用意が無駄になるわね、とスウェナちゃん。

スウェナ「だから毎年、飲み物も出していないんだし…」
シロエ 「ケーキなんかは論外ですよね、アイスだって」
マツカ 「冷たいおしぼりくらいでしょうか…」

用意しても邪魔にならないのは、とマツカ君の意見。

マツカ 「あとは部屋をキンキンに冷やす程度で…」
シロエ 「他に出来ること、無いですよねえ?」
スウェナ「そうなのよ。冷えたおしぼりで充分だわね」

いっそ冷凍庫で凍らせておけば、という声が。

スウェナ「汗だくなんだし、喜ばれるわよ?」
シロエ 「それって、お肌に貼り付きませんか?」
マツカ 「少し前に出しておくべきですね、冷凍庫から」

貼り付いたら時間を取られますし、とマツカ君。

マツカ 「ゆっくり剥がさないと痛いですから…」
スウェナ「そうね、だったら、その方向で」
シロエ 「おしぼりってことで決定ですね?」
ぶるぅ 「んとんと、そういうヤツじゃなくって…」

特典だよう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の割り込み。

ぶるぅ 「特典があれば、来てくれるんでしょ?」
シロエ 「もしかして、例の人ですか?」
ぶるぅ 「そだよ、早めに来るかもだし…」

おもてなしなら出来るもん、と笑顔のお子様。

ぶるぅ 「おもてなしを特典にすればオッケー!」
シロエ 「あのですね…」

何故、あの人をもてなすんです、とシロエ君の苦い顔。

シロエ 「ぼくたちは巻き込まれ中なんですよ?」
スウェナ「放置でいいわよ、あんな迷惑な人!」
マツカ 「放っておいても、その内に来ますし…」
ぶるぅ 「でも、キースたちが…」

外はとっても暑そうなの! と窓を見てますけど。
夏ですしね…。


2022/08/18 (Thu)



☆特典と聞いて


スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
僧籍な面子は棚経だけに、それ以外の三人ですけれど…。

シロエ 「確かに暑そうですけどね…」
マツカ 「キースたちの場合は、毎年ですから…」
スウェナ「覚悟は出来ている筈だわよ」
ぶるぅ 「だけど今年は、前の日、精進料理だったし…」

エネルギー不足でキツイと思うの、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「カロリーが足りていないんだし…」
シロエ 「ですから、自業自得ですって!」
マツカ 「サムとジョミーは微妙ですけど…」
スウェナ「アレも一種の自業自得よ!」

人を呪わば穴二つでしょ、とスウェナちゃん、断言。

スウェナ「ガーリック作戦に乗り気だったんだもの」
マツカ 「まあ、そうですね…」
シロエ 「ただの焼肉なら、セーフでしたしね…」
スウェナ「そうでしょ、だから放置でいいのよ」

例の人なんかを呼ばなくても、とキッパリと。

スウェナ「それも特典をつけてまで!」
??? 「なになに、何が貰えるんだって?」

乗った! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

一同  「「「出たーっ!」」」
Aブルー「失礼だねえ、早く来てあげたのに!」

特典がつくそうだから、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「いいものが貰えそうだしね!」
ぶるぅ 「んとんと、おもてなしなんだけど…」
Aブルー「いいねえ、御馳走してくれるとか?」
ぶるぅ 「他のみんなとセットで御飯!」

キースたちは来られないけれど、と提案するお子様。

ぶるぅ 「棚経が済んだら、打ち上げっぽく!」
Aブルー「パーティーってこと?」
ぶるぅ 「そだよ、お疲れ様でした、って!」
Aブルー「貰ったあ!」

その特典、とソルジャーが突き上げる拳。

Aブルー「ありがとう、早く来た甲斐があったよ!」
ぶるぅ 「よかったあ!」
Aブルー「え?」
ぶるぅ 「だから、特典!」
Aブルー「えっと…?」

何が良かったと、と首を捻ってますけど。
条件を知らないとか…?


2022/08/19 (Fri)



☆コースが謎だと


お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
僧籍な面子は棚経中で、それ以外の三人なわけですが…。

Aブルー「ぼくが早く来たら、特典だよね?」
ぶるぅ 「そうなの、特典、おもてなしなの!」
Aブルー「じゃあ、良かった、って何の話さ?」

貰えて嬉しいのは、ぼくだけど、とソルジャーの疑問。

Aブルー「ぶるぅが喜ぶトコって、あるわけ?」
ぶるぅ 「そだよ、来てくれたんだもん!」
Aブルー「ああ、そういえば、ぶるぅはお客様とか…」

おもてなしとか大好きだっけ、とソルジャー、納得。

Aブルー「おもてなし出来るから、大喜びで…」
シロエ 「違いますから!」
Aブルー「えっ?」

何処が違うと、と赤い瞳が真ん丸に。

Aブルー「だって、早く来るだけで特典ゲットで…」
シロエ 「ですから、それが違うんです!」

呼んだ理由があるんですよ、とシロエ君、ピシャリと。

シロエ 「その点をクリアしないとですね…」
マツカ 「特典は出ないわけなんですよ」
Aブルー「ええっ!?」

来るだけでゲットじゃなかったんだ、と愕然とする人。

Aブルー「もしかして、早まっちゃったかな…」
ぶるぅ 「んとんと、そんなに難しくないから!」
Aブルー「何かやらなきゃいけないわけ?」
ぶるぅ 「ん-とね、棚経のコース、知ってる?」

キースたちが回っていく順番、と質問が。

ぶるぅ 「棚経で回る檀家さんの家なんだけど…」
Aブルー「ああ、アレね…。此処の前後はバッチリ!」
シロエ 「他はどうなんです?」
Aブルー「こう、なんとなく、うろ覚え程度で…」

たまにチェックするだけだから、とダメすぎる答え。

Aブルー「今だと何処かな、キースたちを探せば…」
ぶるぅ 「見付けられても、次が分かんないと…」
シロエ 「意味が無いんですか?」
ぶるぅ 「だって、トイレのスポットとかが…」
マツカ 「謎だと、確かにマズイですよね…」

差し入れが仇になるかもです、とマツカ君。
水分ですね?


2022/08/20 (Sat)



☆たまには最初から


スッポンタケの棚経の日で、朝イチで生徒会長宅に集合。
僧籍以外の面子が三人、ソルジャーも早く来たものの…。

Aブルー「えっ、トイレ? それに差し入れって?」
シロエ 「全く聞いてなかったんですね…」

肝心の部分というヤツを、とシロエ君、超特大の溜息。

シロエ 「要するに、キース先輩たちに差し入れです!」
Aブルー「なんで差し入れ? そんなの、いつもは…」

やってないよね、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「第一、どうして、ぼくを呼ぶわけ?」
ぶるぅ 「棚経のコースを知ってるかも、って…」
Aブルー「だったら、コースを知らないぼくには…」

特典を貰う権利は無いと…、とショックを受けている人。

Aブルー「ごめん、今すぐ帰っていいかな?」
ブルー 「たまには最初から参加したまえ!」

毎年、重役出勤だし、と生徒会長の厳しい声音。

ブルー 「他のみんなは、朝イチなんだよ?」
Aブルー「でも、みんなには打ち上げ、あるよね…」
ぶるぅ 「一人増えても、大丈夫なの!」

食材は沢山買ってあるから、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「せっかく、早く来てくれたんだし…」
シロエ 「もてなすんですか!?」
ぶるぅ 「だって人数、多い方が賑やかで楽しいし…」

いつもより三人足りないんだもん、という台詞。

ぶるぅ 「キースもサムも、ジョミーも棚経…」
Aブルー「喜んで、三人分を埋めるよ!」

あと二人にも心当たりが、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「今日は特別な会議とかも無いし…」
ブルー 「君だけで充分、間に合ってるから!」

君のハーレイは呼ばなくていい、と生徒会長、ビシッと。

ブルー 「悪戯小僧も要らないから!」
Aブルー「えーっ!?」

ちょうど三人いるのにさ、とソルジャーの文句。

Aブルー「抜けた面子の分を補填で!」
ブルー 「あのねえ、お祭りじゃないんだから…」
Aブルー「違うのかい?」

お盆というのはお祭りでは、と言ってますけど。
盆踊り…?


2022/08/21 (Sun)



☆お祭りなんです


お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集合ですけど。
僧籍以外の面子が三人、ソルジャーも早く来たわけで…。

シロエ 「お盆の何処がお祭りなんです!」
マツカ 「盆踊りでしょうか?」

此処ではやっていませんけど、とマツカ君。

マツカ 「あれは確かにお祭りですよ?」
スウェナ「言われてみれば、そうだったわね…」
シロエ 「露店が出るトコもあるみたいですし…」

実はお祭りだったんですか、とシロエ君、ポカーン。

シロエ 「今の今まで、全く気付いていませんでした…」
マツカ 「ぼくもです。お盆と言えば棚経だとばかり…」
スウェナ「思い込まされていたわよねえ…」

誰かさんのせいで…、とスウェナちゃんの非難の視線。

スウェナ「毎年、毎年、朝一番に集合なんだし…」
シロエ 「ですよね、盆踊りなんか忘れてましたよ」
マツカ 「広告やポスターも見るんですけど…」

右から左に抜けてましたね、とマツカ君も。

マツカ 「よく考えたら、お盆はお祭りなんですよ」
シロエ 「帰省で賑やかな時期ですしね…」
スウェナ「私たちには、まるっきり御縁が無かったし…」

まさに戦犯というヤツだわよ、とスウェナちゃんの怒り。

スウェナ「なんで戦犯と打ち上げなのよ!」
シロエ 「しかもA級戦犯ですよね…」
Aブルー「違うから!」

戦犯は他にいると思う、とソルジャー、反論。

Aブルー「キースだってば、諸悪の根源は!」
シロエ 「責任転嫁ですか?」
Aブルー「違うよ、スッポンタケの件が無くても…」

キースは卒塔婆書きで棚経な筈、とソルジャーの指摘。

Aブルー「そもそも、家がお寺なんだし!」
一同  「「「あー…」」」

それはあるかも、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「するとA級戦犯は、キース先輩だと…?」
マツカ 「一理ありますね…」
スウェナ「そうだわねえ…」
Aブルー「ほらね、ぼくは戦犯じゃないんだし…」

ハーレイたちも呼んで打ち上げ、と笑顔ですけど。
どうなる…?


2022/08/22 (Mon)



☆お祭りにするなら


スッポンタケの棚経の日で、朝イチで生徒会長宅に集合。
ソルジャーも早めに来たんですけど、それが問題でして。

ブルー 「あのねえ…。なんで余計な面子まで!」
Aブルー「だって、お盆はお祭りなんだよ?」

シロエたちも認めたんだしね、とソルジャー、得意げ。

Aブルー「お祭りは、面子が多い方が盛り上がるしさ!」
ブルー 「だからと言って、そのメンバーは…」
シロエ 「あんまりすぎると思いますけど!」

そもそも棚経に理解が無いです、とシロエ君。

シロエ 「お盆が何かも知らないでしょうし…」
Aブルー「お祭りだよね?」
シロエ 「キース先輩が聞いたら、ブチ切れですから!」
Aブルー「そのキースが戦犯なんだけど?」

お祭りをパアにして来たんだし、とソルジャーの指摘。

Aブルー「もしもキースが、普通の高校生だったら?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「お盆だってば、どう過ごしてると思う?」

夏が一番盛り上がる時期だよ、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「帰省ラッシュで、花火大会に盆踊りでさ…」
シロエ 「あー…。花火大会に行ったかもですねえ…」
スウェナ「盆踊りの可能性もあるわね」
マツカ 「旅行にも行っていそうですよ?」

いろんな行事がありますからね、と御曹司も。

マツカ 「有名どころを回るだけでも、何年も…」
シロエ 「そうでした! 宿が取りにくい時期で…」
スウェナ「列車も乗車率が半端なくって…」

でも、マツカなら楽勝なのよね、とスウェナちゃん。

スウェナ「お盆って、そういうものだったわねえ…」
Aブルー「ほらね、戦犯はキースなんだよ」

お盆を楽しんでもいいと思う、とソルジャーの言。

Aブルー「たまにはパァーッと、ゲスト多めで!」
シロエ 「だったら、言い訳してくれますか?」
Aブルー「言い訳って?」
シロエ 「キース先輩がキレた時ですよ」
スウェナ「言い出しっぺの役目よね」

お祭りにするなら言うべきだ、との意見ですけど。
さて…?


2022/08/23 (Tue)



☆キレられたら終わり


お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも早く来たわけですけど、話があらぬ方向へ。

Aブルー「キースがキレるって、なんでキレるわけ?」
シロエ 「妙な面子が増えているんですよ?」

普段は見ない顔が二人も、とシロエ君が立てる指が二本。

シロエ 「何故、増えたのか、聞かれないとでも?」
Aブルー「棚経なんだし、たまには来たって…」

いいと思う、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「要はお祭りなんだしね!」
シロエ 「キース先輩に、そう説明をするんですか?」
Aブルー「だって、お盆はお祭りだろう?」
シロエ 「そう言うのは勝手ですけどね…」

後がどうなっても知りませんよ、とシロエ君の冷たい瞳。

シロエ 「ただでも気が立っていますしね…」
スウェナ「其処へ今年は、エネルギー不足でしょ?」
マツカ 「差し入れの話が出るくらいですし…」
ブルー 「沸点はとても低いと思うね」

瞬間湯沸かし器な勢いでキレると思う、と生徒会長。

ブルー 「俺は帰るぞ、とUターンでさ…」
シロエ 「ジョミー、次だ、で終わりですよね」
Aブルー「えっと、それって…?」
ブルー 「棚経無しだよ、次に行くんだから!」

此処はスルーで次の檀家さん、と生徒会長の説明が。

ブルー 「なにしろ、ハードな一日だしねえ…」
シロエ 「一軒でも減ったら嬉しいですよね」
ブルー 「そうだと思うよ、この暑さだしさ」

嫌なら言い訳を考えたまえ、とキッツイお言葉。

ブルー 「もっとも、なんと言い訳しようが…」
シロエ 「あの面子がいるだけで、無駄な気がします」
スウェナ「どう見ても、お祭り要員だものね」
マツカ 「日頃、そういうポジションですしね…」

イベントの時しか来ませんから、とマツカ君も。

マツカ 「キースがキレるのは、確実でしょう」
Aブルー「じゃあ、棚経をして貰うには…」
ブルー 「さあねえ…?」

状況をよく見極めたら、と知らんぷりな人。
当然ですね?


2022/08/24 (Wed)



☆確実に詰みます


スッポンタケの棚経の日は、朝イチで生徒会長宅に集合。
今年はソルジャーも早く来たものの、ズレた発想でして。

Aブルー「ぼくのハーレイや、ぶるぅがいたら…」
シロエ 「詰みだと思いますけれど?」

棚経は無しで終わりでしょうね、とシロエ君、断言。

シロエ 「ぼくは、どうでもいいですけど」
Aブルー「やっぱり、呼ばない方がいいかなあ…?」
ブルー 「お祭り発言も、避けるべきだね」

キースがキレるよ、と生徒会長。

ブルー 「それより、棚経の準備をすべき!」
Aブルー「なんで、ぼくが!」
シロエ 「それはこっちの台詞ですよ!」

巻き込まれているわけですからね、とシロエ君の怒り。

シロエ 「お膳の用意くらい、したらどうです!」
Aブルー「精進料理なんか、作れないってば!」
ブルー 「せめて盛り付けするとかさ…」
Aブルー「無理だから!」

お約束を知らないからね、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「祭壇だって、どう飾るのか知らないし…」
ブルー 「あのねえ…。それで打ち上げしたいって…」
シロエ 「厚かましいにも程がありますよ」
Aブルー「ぶるぅは歓迎してくれたよ?」

だからいいんだ、と威張り返る人。

Aブルー「ハーレイたちも、呼びたいんだけど…」
シロエ 「本当に、詰む気満々ですね…」
Aブルー「呼んだら、詰むって?」
ブルー 「確実にね!」

来年以降の棚経も無いかも、と生徒会長、フウと溜息。

ブルー 「一度、外されると、大変でねえ…」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「菩提寺を怒らせると、怖いんだよ」

お彼岸の法要も来てくれないかもね、と怖い台詞が。

ブルー 「それでいいなら、好きに呼んだら?」
Aブルー「嫌すぎるから!」

大人しくする、とソルジャー、ガクブル。

Aブルー「打ち上げだけで我慢しておくよ…」
ブルー 「じゃあ、棚経の準備を…」
Aブルー「無理だってば!」

やったら失敗するだけだから、と悲鳴ですけど。
ありそう…。


2022/08/25 (Thu)



☆出直すそうです


スッポンタケの棚経の日ですけど、早く来たソルジャー。
けれど打ち上げ目当てなだけで、全く役に立たない感じ。

Aブルー「ぶるぅも、無理だと思うよねえ?」
ぶるぅ 「んとんと、お膳は無理そうだけど…」
シロエ 「花を飾るとかなら、出来ますよね?」
スウェナ「お供え物も並べられそうだわよ」

果物とかを置けばいいんだから、という声が。

スウェナ「花は元々、お盆用のがあるんだし…」
マツカ 「センスは問われませんからね」
Aブルー「でも、置き方を知らないから!」

やっぱり慣れた人が一番、とソルジャーの逃げ。

Aブルー「とりあえず、一度、帰って出直すよ!」
シロエ 「逃げる気ですか!?」
Aブルー「打ち上げは参加するからねーっ!」

それじゃ、と消えてしまった姿。

ぶるぅ 「帰っちゃった…」
シロエ 「美味しいトコだけ、持ってく気ですね…」
スウェナ「何なのよ、アレ!」
ブルー 「まあ、下手に居座られるよりは…」

気楽かもね、と生徒会長が広げる両手。

ブルー 「棚経の準備をしておこうよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳は出来てるの!」
シロエ 「花を飾って、お供え物ですね」
スウェナ「結局、今年もこうなるのよねえ…」

ところでキースは、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「差し入れの話がズレちゃったけど…」
シロエ 「そうでした! バテてるんでしたっけ…」
ぶるぅ 「ん-とね、意識朦朧みたい…」

だけどプロだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「棚経は、ちゃんとやってるよ?」
シロエ 「あー…。身体にしみついていますしね…」
ぶるぅ 「そうなの、だから出来るんだけど…」

お経も間違えないけれど、と覗き見の報告。

ぶるぅ 「でも、檀家さんの家を出ちゃうと…」
シロエ 「倒れそうになるわけですか?」
ぶるぅ 「出来上がってるよ?」
一同  「「「は?」」」
ぶるぅ 「千鳥足なの!」

ジョミーと二人で酔っ払い、と言ってますけど。
熱中症では…?


2022/08/26 (Fri)



☆ハイになった人


スッポンタケの棚経の日で、生徒会長宅に来ている面々。
早く来たソルジャーは逃げてしまって、残りの面子で…。

シロエ 「千鳥足って…。熱中症じゃないんですか?」
ぶるぅ 「そうかもだけど、なんかハイだよ?」
一同  「「「ハイ?」」」
ぶるぅ 「一軒済む度に、ジョミーとハイタッチなの!」

凄くテンション高いみたい、と覗き見したお子様の証言。

ぶるぅ 「でもって、次のお宅に行くぞーっ! って…」
シロエ 「自転車に乗るわけですね?」
ぶるぅ 「そだよ、お念仏で歌まで歌ってるよ?」
一同  「「「歌!?」」」

なんだソレは、と一同、目が点。

シロエ 「お念仏の歌って、ありましたっけ?」
ぶるぅ 「ううん、替え歌を全部、お念仏なの!」

流行りの歌から校歌まで、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「それならジョミーも歌えるし…」
シロエ 「ジョミー先輩も歌っているんですか!?」
ぶるぅ 「酔っ払いで、出来上がっているんだもん!」

バテバテの筈なのにハイだもんね、と呆れ顔のお子様。

ぶるぅ 「元気は余っているみたい…」
シロエ 「ランナーズハイじゃないんでしょうか?」
マツカ 「そうかもです。例年以上にバテてますから…」

有り得ない方向に行ったかも、とマツカ君、心配そう。

マツカ 「大丈夫でしょうか、その状態で?」
ブルー 「既に正気が危ういかもねえ…」
シロエ 「思い切りヤバいじゃないですか!」
ブルー 「倒れはしないよ、そこはプロだから」

ジョミーも経験値は高いからね、と生徒会長。

ブルー 「多分、この家がヤマじゃないかな」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と誰もがキョトン。

シロエ 「ヤマですか?」
ブルー 「そう、テンションが頂点に!」
シロエ 「まさか、踊ったりしないでしょうね?」
ブルー 「どうかな、念仏踊りもあるし…」
一同  「「「念仏踊り!?」」」

そんな踊りがあるなんて、と仰天ですけど。
盆踊りの一種…?


2022/08/27 (Sat)



☆踊り始めるかも


お盆はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に集合ですけど。
早く来たソルジャーが逃げてしまって、残りの面子のみ。

シロエ 「念仏踊りって、何なんですか?」
ブルー 「お念仏に合わせて踊るか、唱えながら…」

踊るかというヤツだよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「唱えながらの方は、踊り念仏とも言うけれど」
スウェナ「盆踊りみたいなものかしら?」
ブルー 「そうだね、お盆にやってる所が多いかな」

伝統芸能にもなっているよ、と説明が。

ブルー 「アルテメシアでも、場所によっては…」
シロエ 「やっているんですか?」
ブルー 「うん、保存会とかもあるからね」
マツカ 「すると、キースも踊れるんでしょうか?」

お念仏の宗派ですし…、とマツカ君の質問。

マツカ 「そんな話は聞いてませんけど…」
ブルー 「お坊さんが始めたのが由来だけどさ…」

今の踊り手は一般人で…、と生徒会長。

ブルー 「だからキースは、習ってないかと」
シロエ 「じゃあ、どうやって踊るんです?」
ブルー 「それはアレだね、即興だよね!」

その場のノリで適当に、という答え。

ブルー 「ジョミーもいるから、肩を組むとか…」
スウェナ「盆踊りに、そんなのは無いと思うわよ?」
ブルー 「習ってないから、どうとでもなるね」

替え歌次第でアレンジだよ、と生徒会長、クスクスと。

ブルー 「盆踊りの曲なら、それっぽくなるし…」
シロエ 「サンバだったら、サンバになるんですか?」
ブルー 「多分ね!」
Aブルー「なになに、誰が踊るんだって!?」

サンバだってね、とソルジャーがヒョイと出現。

Aブルー「今の流れだと、もしかして…」
ブルー 「キースたちだけど?」

踊るかもねという話、と生徒会長。

ブルー 「なにしろ、テンション高すぎだから…」
Aブルー「踊るって?」
ブルー 「お念仏の替え歌でね!」
Aブルー「最高じゃないか!」

まさにお祭りだよ、とソルジャー、ワクワク。
棚経ですよ…?


2022/08/28 (Sun)



☆踊りに期待な人


スッポンタケの棚経の日で、準備を整えて待機ですけど。
逃げ帰ったソルジャーが戻って来まして、期待に輝く瞳。

Aブルー「お念仏で踊ってくれるなんて、嬉しいねえ…」
シロエ 「棚経は、そうじゃないと思いますけれど?」
Aブルー「お盆は本来、お祭りじゃないか!」

それが実現するなんて…、と嬉しそうな人。

Aブルー「これなら、ぼくのハーレイたちを呼んでも…」
ブルー 「ドサクサ紛れは許さないからね!」
Aブルー「そう言わないでさ、打ち上げパーティーに…」
ブルー 「あのねえ…。ところで、キースたちだけど…」

時間が迫っているような気が、と生徒会長が指差す時計。

ブルー 「例年、今頃じゃなかったかな、と…」
シロエ 「そういえば…。すると、今年も…」

瞬間移動を忘れていませんか、とシロエ君の指摘。

シロエ 「檀家さんの家からの移動を、サポートで…」
スウェナ「時短して、時間を捻り出すのよね?」

此処で棚経する分の…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「スッポンタケは、数に入ってないから…」
Aブルー「そうだっけ…!」

ヤバい、とソルジャー、顔面蒼白。

Aブルー「えっと、キースたちは…」
マツカ 「間に合いますか?」
Aブルー「うん、なんとか…!」

よし! とソルジャー、ガッツポーズ。

Aブルー「ハイタッチしたトコで、移動完了!」
ブルー 「檀家さんに見られていないだろうね?」
Aブルー「大丈夫、誰も見ていないって!」

だからこそハイタッチが出来るんだろう、と笑顔。

Aブルー「あのテンションで来てくれるんだ?」
ぶるぅ 「そだね、あっ、来た!」

お迎えに行く! とチャイムの音で跳ねてゆくお子様。

ぶるぅ 「キースたち、来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ」

よくも今年も遅れやがって、とキース君、怒りの形相。

キース 「棚経を何だと思ってるんだ!」
Aブルー「お祭りだよね!」

歌って踊ってくれたまえ、と歓迎ですけど。
踊りますか…?


2022/08/29 (Mon)



☆盆踊りは後付け


いよいよスッポンタケの棚経、やって来たキース君たち。
テンションが高いと聞いたソルジャー、踊りに期待で…。

キース 「棚経の何処が、祭りになるんだ!」
Aブルー「えっ、だって…。盆踊りとかもあるし…」

念仏踊りもあるんだってね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「お念仏で歌って走ってるんだろ、今年は?」
キース 「貴様の迎えが遅れたお蔭で、余計にな!」

走行距離が伸びたんだぞ、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「ジョミー、蝋燭と線香だ!」
ジョミー「オッケー!」

ジョミー君が手早く支度で、サッと正座なキース君たち。

キース 「お前たちも、早く正座しろ!」
Aブルー「踊りは後になるのかい?」
キース 「やかましい!」

チーンと鐘を鳴らして催促、御一同様、慌てて正座。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
シロエ 「…正気ですね?」
マツカ 「ええ、完全に」
キース 「お静かに!」

ピシャリと叱られ、シロエ君たち、肩を竦めて沈黙。

キース 「のうまく さらば たたぎゃた…」
一同  (((いつも通りだ…)))

変な呪文だ、と思う間に、またお念仏が始まりまして。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((確か、これで終わり…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

木魚と叩き鉦を連打で、ハハーッとお辞儀なお坊さん組。

キース 「皆さん、よくお勤めでございました」
Aブルー「ありがとう! それで、踊りは?」
キース 「俺は、正気に返ったんだが?」

もうハイタッチも替え歌もない、とキース君の鋭い瞳。

キース 「ジョミー、次に行くぞ!」
Aブルー「ちょっと待ってよ!」

お布施が足りないなら増やすから、とソルジャー、必死。

Aブルー「なにも正気に返らなくても!」
キース 「お盆を侮辱しやがって!」
Aブルー「お祭りだろう?」
キース 「違う!」

盆踊りの方が後付けなんだ、とキース君の怒声。
確かに…。


2022/08/30 (Tue)



☆自分で踊るべき


スッポンタケの棚経は無事に終了、念仏踊りなどは無し。
正気に返ったキース君たち、次の檀家さんへ行くそうで。

Aブルー「後付けって、何さ?」
キース 「お盆があるから、盆踊りなんだ!」

御先祖様の供養から派生したんだ、と副住職。

キース 「お盆は本来、娯楽ではない!」
Aブルー「そう言わないで、一曲だけでも踊ってよ!」
キース 「あんたが踊ればいいだろう!」

お祭り騒ぎが好きなんだしな、と突き放し。

キース 「シロエ、一曲、歌ってやれ!」
シロエ 「ぼくですか!?」
キース 「俺たちは次を急ぐからな!」

次の檀家さんの家まで瞬間移動で送れよ、とズズイと。

キース 「でないと、此処は来年から外す!」
Aブルー「それは困るよ、じゃあ、送るから!」

自転車ごとね、という声と同時に消えたキース君たち。

Aブルー「なんとか、セーフ…。だけど、踊りが…」
スウェナ「自分で踊れ、って言ってたわよねえ?」
マツカ 「ええ。シロエに一曲、歌うように、と…」

でも歌えますか、とマツカ君の問い。

マツカ 「お念仏で替え歌なんて、素人には…」
シロエ 「ちょっと分からない感覚ですよ…」

カラオケは大好きなんですが、とシロエ君も困惑。

シロエ 「ぼくはいったい、どうしたら…」
ぶるぅ 「んとんと、盆踊りの曲のCDとかは?」

シャングリラ学園に揃ってるでしょ、という声が。

ぶるぅ 「あれを借りればいいと思うの!」
シロエ 「名案ですね!」
マツカ 「まさに盆踊りの曲ですからね」

どうぞ一曲踊って下さい、とマツカ君。

マツカ 「浴衣も御用意しますから」
Aブルー「なんでぼくが!」

踊らないからね、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「キースが踊ってこそなんだし…!」
ブルー 「踊りたまえ!」
ぶるぅ 「CD、借りて来るねーっ!」
シロエ 「お盆はお祭りですからね」
Aブルー「前言撤回!」

二度と言わない、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2022/08/31 (Wed)






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